JPH0217215Y2 - - Google Patents

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JPH0217215Y2
JPH0217215Y2 JP1986126352U JP12635286U JPH0217215Y2 JP H0217215 Y2 JPH0217215 Y2 JP H0217215Y2 JP 1986126352 U JP1986126352 U JP 1986126352U JP 12635286 U JP12635286 U JP 12635286U JP H0217215 Y2 JPH0217215 Y2 JP H0217215Y2
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oil
oil tank
heat pipe
horizontal shaft
heat
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は発電所の電力用発電機、水車、産業
機器用電動機等の大型回転機におけるすべり軸受
装置に関し、特にその冷却装置に関する。
(従来の技術) 従来より大型回転機(以下、本明細書では、
1000kW〜5000kW回転機を大型回転機という)。
のすべり軸受の冷却法として、水によつて冷却
(水冷式)および油槽内の潤滑油を外部に循環し
て冷却(強制油循環式)する方法が実施されてい
る。また小型の電動機では周囲の油槽、軸受カバ
ー等から大気中へ放熱する自然冷却(自冷式)が
実施されている。第4,5図に示すものは、前記
自冷式すべり軸受装置の一例であり、横軸1摺動
部の発生熱、潤滑油4の熱を軸受カバー7、油槽
3、冷却フイン8を介して大気中へ逃がすもので
ある。なお、第4,5図示のものはオイルリング
タイプのもので、横軸1を回動自在に支持した軸
受メタル2の下方へ油槽3を設け、油槽3内の潤
滑油4を横軸1へ巻掛けしたオイルリング5で汲
み上げて横軸1の表面へ浴油するものであり、こ
れにより横軸1の摩耗および摩擦抵抗を減少させ
るものである。また横軸1へ供給された潤滑油4
は発生熱を吸収した後、再び油槽3内へ戻される
ものである。
(考案が解決しようとする問題点) 前述の水冷式および強制油循環式の場合、冷却
源を含め、他に種々の設備を必要とし、これらの
保守点検も困難であり、安価に製造できない。ま
た自冷式のものは前記不都合を解消できるもの
の、大型回転機に採用することは次の理由により
極めて困難である。つまり油槽内の潤滑油は液体
であるため、底部に比べ油面近くが高温であり、
その温度差は極めて大きい。例えば2000kWの大
型回転機にに用いられる軸受であつて、油槽の深
さを例えば300〜400mmとすると、底部温度が45℃
のとき、油面近くが60〜65℃となる等、温度差は
数10℃まで達する。そしてオイルリングは油面に
近い潤滑油を汲み上げるため、極めて高温の潤滑
油を軸受メタル内に導入することとなる。よつて
軸受装置10内部で発生する熱量と、軸受カバー
7、油槽3および冷却フイン8による放熱との熱
的均衡を高い値で保たざるを得ず、実施化は極め
て困難である。
(問題点を解決するための手段) この考案は、前述の不都合を解消するもので、
すなわち横軸1を回動自在に支持した軸受メタル
2の下方へ油槽3を設け、油槽3内の潤滑油4を
汲み上げて横軸1の表面へ供給するオイルリング
5を横軸1へ巻掛けし、油槽3内へ蓋部6aおよ
び下方口6cを有するとともに蓋部6aへオイル
リング5の出入口6b,6bを有する箱状の油導
筒6を設け、しかもこの油導筒6でオイルリング
5を囲み、油槽3内へヒートパイプ16,16′,
16″の一端を配設し、ヒートパイプ16,1
6′,16″の他端を油槽3外へ導出し、ヒートパ
イプ16,16′,16″の他端を排気口12を有
するヒートパイプカバー17で囲み、また冷却フ
アン24を有する大型回転機本体9の冷却風通路
18の途中より風道19を分岐し、風道19をヒ
ートパイプカバー17へ接続することを特徴とす
るものである。
(実施例の構成) 第1図中、9は1000kW〜5000kWの大型回転
機本体で、さらに具体的には発電所用の電力発電
機(2000kW)であり、横軸1は軸受装置10の
軸受により回動自在に支持されている。大型回転
機本体9は後述の風道19を除いて公知の冷却フ
アン付き回転機であり、図中、20はフレーム、
21はコイル用カバー、22は鉄心、23はコイ
ル、24は冷却フアン、25は回転子スパイダー
である。そしてこの大型回転機本体9の冷却風通
路18の途中へ風道19が設けられている。
第2,3図はこの考案のすべり軸受装置10を
示すもので、横軸1は軸受メタル2により回動自
在に支持され、軸受メタル2は下方の油槽3内へ
固定されたメタル支持台11と軸受カバー7とに
より固定されている。軸受メタル2へはオイルリ
ング5を通す空隙13が形成されているとともに
第2図示のように空隙13の外側で、しかも横軸
1の表面に沿つて環状溝14が形成され、環状溝
14の下方より油槽3への導通路15が形成され
ている。横軸1へは空隙13,13通るオイルリ
ング5,5が巻掛けてあり、各オイルリング5の
下方は後述のように油槽3内へ設置された油導筒
6内の潤滑油4中に入つている。油槽3の深さは
300mmであり、油槽3内へは油導筒6,6が取付
金具6′,6′を介してメタル支持台11に固定さ
れ、しかも各油導筒6は前述のようにオイルリン
グ5の下方を囲んでいる。油導筒6はベークライ
ト、FRPのような熱不良導体で、箱状に形成さ
れ、無底つまり下方口6cを有するとともにに凹
弧状の蓋部6aを有し、蓋部6aの左右(第6図
において)へオイルリング5の出入口6b,6b
が形成されている。各油導筒6の下方口6cは油
槽3の底面3aより、やや上方に位置され、出入
口6b,6bは油面4aよりやや上方に位置され
ている。
また油槽3へは複数本のヒートパイプ16,1
6′,16″が取付けられ、ヒートパイプ16,1
6′の一端は温度の高い油面4a近傍へ、ヒート
パイプ16″の一端はメタル支持台11内の上方
へそれぞれ配設され、ヒートパイプ16,16,
16″の他端は油槽3外へ導出され、当該導出部
分は排気口12を有するヒートパイプカバー17
で囲まれている。そして前述の風道19が第1,
3図のうにヒートパイプカバー17内へ連通され
ている。
(実施例の作用) 横軸1の回動に伴い、オイルリング5は油導筒
6内の潤滑油4を汲み上げつつ回動し、潤滑油4
は横軸1の表面に供給される。このとき潤滑油4
の一部は横軸1と軸受メタル2との接触面間へ入
るが、多くは横軸1の表面へ浴油した後、第2図
の空隙13より軸受メタル2の下半外周面を伝わ
り、流下する。ここに油導筒6には蓋部6aがあ
るので、流した潤滑油4は油導筒6の上方より油
導筒6内へ入ることがない。また横軸1と軸受メ
タル2との接触面間へ供給された潤滑油4は環状
溝14、導通路15を経て油導筒6外の油槽3内
へ戻される。また出入口6b,6bは油面4aよ
り高い位置に設けてあるので、潤滑油4は常に下
方口6cより油導筒6内へ入り、つまり底方の低
温の潤滑油4が油導筒6内へ供給され、オイルリ
ング5を介して軸受メタル2内へ低温の潤滑油4
が供給される。なお油槽3内の潤滑油4はオイル
リング5の汲み上げによつて油槽3上下に強制的
に循環されるので、油槽3の表面に取付けてある
冷却フイン8も全体的に機能を発揮し、効率も増
大する。
また、第1図において横軸1の回動に伴い、回
転子スパイダー25に取付けられた冷却フアン2
4が回動すると、冷却風は矢印の通り、コイル2
3および鉄心22を通り、フレーム20より排気
される。ここにフレーム20に取付けられたコイ
ル用カバー21と冷却フアン24とのギヤツプを
図示のように小さくしてあるので、コイル用カバ
ー21内の気圧が上昇し、このため冷却風が入口
27附近で回つて入口27から出ることがなく、
コイル用カバー21内の冷却風の一部は風道19
を通り、ヒートパイプカバー17を経てヒートパ
イプ16,16′,16″の他端を冷却した後、排
気される。一方、油槽3内の上方高温部および軸
受メタル2から直接熱が伝達されるメタル支持台
11内の上方へ位置しているヒートパイプ16,
16′,16″の一端は加熱され、ヒートパイプ1
6,16′,16″内の作動流体(図示省略)は蒸
発して前述の冷えた他端にに移動して凝縮され、
さらに凝縮した作動流体はヒートパイプ16,1
6′,16″のウイツク(図示省略)を内部を移動
して加熱部に戻り、再び蒸発する。この繰返しに
より油槽3内の潤滑油4および軸受メタル2の温
度上昇をおさえることができる。
なお、実験結果を示すと次のとおりである。
2000kWの大型の電力用発電機の軸受で、しか
も油槽3の潤滑油深さが300mmのとき、軸受メタ
ル2へ供給された潤滑油4の温度は従来構造の場
合、65℃であり、この考案のヒートパイプ16,
16′,16″を使用した場合56℃であり、9℃低
下し、またこの考案のヒートパイプを使用せず、
油導管6,6のみを使用した場合58℃であり、7
℃低下し、さらに前述の実施例のようにヒートパ
イプ16,16′,16″および油導筒6,6の両
方を使用した場合、51℃であり、14℃低下した。
(考案の効果) この考案は油槽内へヒートパイプの一端を配設
し、他端を油槽外へ導出し、大型回転機本体で生
ずる冷却風の一部をヒートパイプの他端へ導入し
て冷却するので、あらためて他の冷却源およびそ
の設備を要することがなく、ヒートパイプ、ヒー
トパイプカバーと風道を設置すれば足り、保守点
検も容易で、安価に製造でき、また軸受装置内の
温度低下をはかることができるので、軸受カバ
ー、油槽等による自然放熱を安全にすることがで
き、大型回転機のすべり軸受にあつても自冷式の
ものを採用することができ、さらに油槽内へ蓋部
および下方口を有するとともに蓋部へオイルリン
グの出入口を有する箱状の油導筒を設け、しかも
この油導筒でオイルリングを囲むので、油導筒内
へ油槽底方からの低温の潤滑油のみが供給され、
オイルリングは低温の潤滑油のみを横軸へ供給す
ることができ、極めて大きな冷却効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の一部を切欠いた正
面図、第2図はこの考案の実施例中、軸受側の拡
大縦断正面図、第3図は同上一部を切欠いた拡大
側面図、第4図は従来の自冷式すべり軸受装置の
縦断正面図、第5図はA−A断面図である。 1……横軸、2……軸受メタル、3……油槽、
4……潤滑油、5……オイルリング、6……油導
筒、6a……蓋部、6b……出入口、6c……下
方口、9……大型回転機本体、10……軸受装
置、12……排気口、16,16′,16″……ヒ
ートパイプ、17……ヒートパイプカバー、18
……冷却風通路、19……風道、24……冷却フ
アン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横軸1を回動自在に支持した軸受メタル2の下
    方へ油槽3を設け、油槽3内の潤滑油4を汲み上
    げて横軸1の表面へ供給するオイルリング5を横
    軸1へ巻掛けし、油槽3内へ蓋部6aおよび下方
    口6cを有するとともに蓋部6aへオイルリング
    5の出入口6b,6bを有する箱状の油導筒6を
    設け、しかもこの油導筒6でオイルリング5を囲
    み、油槽3内へヒートパイプ16,16′,1
    6″の一端を配設し、ヒートパイプ16,16′,
    16″の他端を油槽3外へ導出し、ヒートパイプ
    16,16′,16″の他端を排気口12を有する
    ヒートパイプカバー17で囲み、また冷却フアン
    24を有する大型回転機本体9の冷却風通路18
    の途中より風道19を分岐し、風道19をヒート
    パイプカバー17へ接続することを特徴とする大
    型回転機用すべり軸受装置。
JP1986126352U 1986-08-18 1986-08-18 Expired JPH0217215Y2 (ja)

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JP1986126352U JPH0217215Y2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18

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JP1986126352U JPH0217215Y2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18

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Publication Number Publication Date
JPS6333028U JPS6333028U (ja) 1988-03-03
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ID=31020077

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5568789U (ja) * 1978-11-06 1980-05-12
JPS5672929U (ja) * 1979-11-08 1981-06-15

Also Published As

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JPS6333028U (ja) 1988-03-03

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