JPH0521678Y2 - - Google Patents

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JPH0521678Y2
JPH0521678Y2 JP8426188U JP8426188U JPH0521678Y2 JP H0521678 Y2 JPH0521678 Y2 JP H0521678Y2 JP 8426188 U JP8426188 U JP 8426188U JP 8426188 U JP8426188 U JP 8426188U JP H0521678 Y2 JPH0521678 Y2 JP H0521678Y2
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lubricating oil
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はガス絶縁機器、例えばガス絶縁変圧
器の冷却を促進するため、SF6ガス等のガスを強
制的に循環するために使用するに適した密閉形電
動送風機に関するものである。
〔従来の技術〕
第2図はガス絶縁変圧器に密閉形電動送風機を
取り付けた時の構造図を示し、第3図は例えば実
開昭61−53595号公報に示された従来の密閉形電
動送風機を示す断面図である。まず第2図におい
て、1はガス絶縁変圧器であつて、1aはガス絶
縁変圧器の中身、2は変圧器中身、1aで発生し
た熱を外気に放熱するための冷却器、3は密閉形
電動送風機であり、ガス絶縁変圧器1と冷却器2
と密閉形電動送風機3とは配管4で接続されてい
る。5はガス絶縁変圧器1と電動送風機3の内部
空間に封入されたガスである。
次に第3図において、6は電動送風機3の電動
機で、7は電動機6の上部に設けられた送風機で
ある。8は電動機6の固定子、9は回転子、9a
は回転子9の軸である。10は電動機6の外箱で
ある。11は回転子9の軸9aの下側に挿着され
ている下部軸受、12が回転子9の上側に設けら
れている上部軸受である。13は回転子9の上側
に設けられた上部油溜室、14は回転子9の下側
に設けられた下部油溜室である。15は潤滑油
で、上部油溜室13と下部油溜室14とに、上部
軸受12と下部軸受11が夫々浸漬されるように
封入され、軸受11,12の潤滑に用いられる。
16は回転子9の軸9aの下部に、下部軸受11
の下側において取り付けられた油ポンプで、下部
油溜室14に設けられている。17は送りパイプ
で、油ポンプ16で送り出された潤滑油15を下
部油溜室14から上部油溜室13へ移送する。1
8は戻りパイプで、上部油溜室13に溜つた潤滑
油15の油面が規定の油面高さに達すると重力で
下部油溜室14へ移送するパイプである。19は
油面計で下部油溜室14と戻りパイプ18との間
に設けられ、下部油溜室14に溜つている潤滑油
15の油面が外部から目視出来るようになつてい
る。20は上部油溜室13を形成する上蓋で、上
蓋20の外周部は電動機6の外箱10と油密に固
着され又、上部軸受12の外輪を保持している。
21はスリーブで、上蓋20の内径部と油密に固
着されており、このスリーブ21と回転子9の軸
9aとはすき間を有してはめ合されている。又こ
のスリーブ21は上蓋20とともに上部油溜室1
3を形成し、潤滑油15の油面より高くなるよう
にスリーブ21の高さが設定されている。22は
中空回転軸で、回転子9の軸9aとはキー24で
結合され、軸9aと共に回転する。又、中空回転
軸22は上部軸受12の内輪を保持するとともに
スリーブ21とはすき間を設けて嵌合されてい
る。23は送風機7の羽根で回転子9の軸9aの
上部先端に挿着されている。24はキーで回転子
9の軸9aと羽根23と中空回転軸22とを結合
している。25は外周部が電動機6の外箱10に
固定された仕切板であつて、該仕切板の中心部に
は中空回転軸22が貫通している。中空回転軸2
2と仕切板25とはすき間26を有しており、中
空回転軸22が回転しても仕切板26に接触しな
いようになつている。27は電動送風機3を運転
した時のガス5の流れ方向を示す矢印である。
次に動作について説明する。第2図においてガ
ス絶縁変圧器1の中身1aで発生した熱はガス5
に伝達され、このガス5を電動送風機3を運転す
ることにより循環させ、配管4を経て冷却器2に
送られ、冷却器2で冷却されたガス5は配管4を
経て再びガス絶縁変圧器1に入り、中身1aを冷
却するようになつている。このように電動送風機
3を用いることによりガス絶縁変圧器の冷却が促
進されるのである。
次に第3図において電動送風機3が運転される
と回転子9、軸9a、油ポンプ16、中空回転軸
22、羽根23が回転し、封入されたガス5が矢
印27の方向に循環される。油ポンプ16の回転
により下部油溜室14に溜つた潤滑油15を強制
的に送りパイプ17に送り出し、上部油溜室13
へ移送するようになつている。上部油溜室13に
移送された潤滑油15は規定の油面高さに達する
と重力で戻りパイプ18を通つて下部油溜室14
に移送される。このようにして上部油溜室13と
下部油溜室14には適正な潤滑油15が確保さ
れ、上部軸受12と下部軸受11を潤滑するよう
になつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の電動送風機は以上のように構成されてい
るので、ガス絶縁変圧器1のガス5と電動機6の
中のガス5とは潤滑油15が封入されていない時
は送りパイプ17と戻りパイプ18、並びに軸9
aとスリーブ21と中空回転軸22とで形成され
るすき間の3ケ所で連通するが、潤滑油15が封
入されている使用状態ではこれらは全て潤滑油1
5で封入されている。
ガス絶縁変圧器1のガス5の圧力は周囲温度や
変圧器の負荷量(kW)にて変化するガス5の温
度によつて変化する。又、電動機6の中のガス5
の圧力も周囲温度や、運転、停止などによつて変
化する。
このためガス絶縁変圧器1の中のガス5の圧力
と電動機6の中のガス5の圧力とは常に圧力差が
生じる。
今、ガス絶縁変圧器1のガス5の圧力よりも電
動機6の中のガス5の圧力の方が高くなるとする
と、電動機6の中のガス5が送風機7側へ流出し
ようとするが、電動送風機3が運転されている時
は上述したように送りパイプ17と戻りパイプ1
8、並びに軸9aとスリーブ21と中空回転軸2
2とで形成されるすき間の3ケ所は潤滑油15が
充満しているので潤滑油15の油深の浅い、すな
わち圧力水頭の低いスリーブ21と中空回転軸2
2とで形成されるすき間より上部油溜室13の潤
滑油15の中へ流入し、気泡となつて潤滑油15
の油面より噴き出す。
上部油溜室13の潤滑油15は上部軸受12と
中空回転軸22の高速回転(通常毎分800〜1800
回転)に伴ない高速回転し、遠心力により潤滑油
の油面はすり鉢状になるとともに上部軸受12の
ボールの回転に伴なつて揺動する。
このように上部油溜室13の潤滑油15が高速
回転し潤滑油15の油面がすり鉢状になつて揺動
している状態において、上述したようにガス5が
気泡となつて潤滑油15の油面より噴き出す時潤
滑油15が霧状になり上部油溜室13上の空間部
に多量に漂う。
この霧状に飛散した潤滑油15は仕切板25の
下面や、電動機6の外箱10の内面および中空回
転軸22の外周面に付着して再び上部油溜室13
へ戻るが、一部の潤滑油5は、仕切板25と中空
回転軸22とのすき間26から送風機7を経てガ
ス絶縁変圧器1へ流出する。
また仕切板25の下面に付着した潤滑油15は
すき間26を埋め、この時ガス絶縁変圧器1のガ
ス5の圧力より電動機6の中のガス5の圧力が高
いと呼吸作用によりすき間26に埋つた潤滑油1
5は仕切板26の上面に押し上げられ送風機7の
方へ流出する。
また、中空回転軸22とスリーブ21とのすき
間にある潤滑油15が毛管現象およびガス5の圧
力差により軸9aと中空回転軸22との嵌合すき
間を上昇して送風機7側へにじみ出す。
このように送風機7へ流出した潤滑油15は再
び電動機6に戻ることはないため潤滑油15が
徐々に減少し、ついには上部軸受12と下部軸受
11の潤滑を損なう迄に減少するため潤滑油15
を補給する必要が生じる。
従来の電動送風機は送風機7へ流出する潤滑油
15の量が多いため短期間で潤滑油15を補給す
る必要が生じるという欠点を有していた。
一般にガス絶縁変圧器等の変電機器は無人変電
所に設置される場合が多く、又、保守点検の簡素
化、省力化が叫ばれている今日において潤滑油の
補給を頻繁に行うことは受け入れられ難く、又、
変電機器全体の運転信頼性を損うことになる。
また、ガス絶縁変圧器1のガス5の圧力が電動
機6の中のガス5の圧力より高い場合はその圧力
差により中空回転軸22とスリーブ20のすき間
から、スリーブ21と軸9aとのすき間を通つて
潤滑油15が回転子9に伝わり、回転子9の回転
による遠心力によつて潤滑油15が飛び散つて固
定子8と外箱10の内面に飛散する。結果的に電
動機6の内部は全て潤滑油15が付着することに
なる。この付着した潤滑油の量が上部油溜室13
と下部油溜室14に溜つている潤滑油15の量を
減少させることになり、潤滑油15の補給期間が
更に短かくなるという欠点も有していた。
この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、潤滑油が電動機から送風機へ
流出する量を大巾に削減出来、しかも中空回転軸
とスリーブとのすき間からスリーブと軸とのすき
間を通つて回転子へ流出する量をなくすことによ
り、潤滑油の補給期間を大巾に延ばすことの出来
る密閉形電動送風機を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る電動送風機は、中空回転軸の半
径方向に貫通する連通穴を設け、この連通穴の高
さ方向位置は上部油溜室の潤滑油の油面より高
く、スリーブと対向する位置に位置させたもので
ある。
〔作用〕
この考案における密閉形電動送風機は、中空回
転軸に設けた連通穴はガス絶縁変圧器のガスの圧
力と電動機の中の圧力に圧力差が生じた時、通気
孔となつて圧力差を解消して潤滑油が霧状になる
のを防止するとともに、潤滑油が中空回転軸とス
リーブとのすき間を毛管現象や圧力差によつて上
つていくのを防止する。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第1図において、28は中空回転軸22に設
けられた連通穴で、上部油溜室13の潤滑油15
の油面より高い位置で且つスリーブ21に対向す
る位置に設けられている。連通穴28が設けられ
ている構成以外は、第3図に示す従来のものと同
一である。
このように構成されたものにおいて、電送送風
機3が運転されていてガス絶縁変圧器1の中のガ
ス5の圧力と電動機6の中のガス5の圧力とに圧
力差が生じた場合、付切板25と中空回転軸22
のすき間26から連通穴28を通り、中空回転軸
22とスリーブ21とのすき間からスリーブ21
と軸9aとのすき間を通つて電動機の空間に通ず
る。この回路は全てガス空間で形成されているの
で従来のもののように中空回転軸22とスリーブ
21とのすき間を通つてガスが上部油溜室13の
潤滑油15の中で気泡となつて潤滑油の油面より
噴き出すことはない。
従つて従来のもののように潤滑油15が霧状に
なつて上部油溜室13上の空間部に漂う量は非常
に少なくなるので送風機7を経てガス絶縁変圧器
1へ流出する量も少なくなり、潤滑油15を補給
する期間も大巾に長くなる。
また、中空回転軸22とスリーブ21とのすき
間にある潤滑油15が毛管現象または圧力差等に
より連通穴28まで上昇しても、この潤滑油が連
通穴28から遠心力により中空回転軸22の外周
方向へ飛散されるので従来のように送風機7側へ
にじみ出す潤滑油の量も大巾に減らすことが可能
となる。
又、ガス絶縁変圧器1のガス5の圧力が電動機
6の中のガス5の圧力より高い場合、従来はその
圧力差により中空回転軸22とスリーブ21のす
き間からスリーブ21と軸9aとのすき間を通つ
て潤滑油15が回転子9、固定子8に付着するた
め上部油溜室13と下部油溜室14に溜つている
潤滑油15の量を減少させる問題を有していた
が、この考案によれば仕切板25と中空回転軸2
2のすき間26から連通穴28を通り、中空回転
軸22とスリーブ21のすき間からスリーブ21
と軸9aを通つて電動機6の空間に通ずる経路は
全て空間部で形成されているので潤滑油15が回
転子9、固定子8に付着することはなく、この分
潤滑油15の減少量を少なくすることが出来る。
なお、中空回転軸22に設けられた連通穴28
は少なくとも1個以上設けられておれば良く、必
要に応じ複数個設けても良い。
また、上記説明ではガス絶縁変圧器に使用され
る場合を述べたが、これに限定されるものではな
いことはいうまでもない。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、中空回転軸の
半径方向に連通穴を設けることにより、潤滑油が
送風機の方へ、しいては例えばガス絶縁変圧器の
方へ流出又は回転子、固定子に付着することによ
る油溜室の潤滑油の減少量は大巾に少なくなるの
で、潤滑油を補給する期間が大巾に長くなつて保
守が簡素化され、例えばガス絶縁変圧器を含む受
変電機器等の信頼性を高めることが出来る効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による密閉形電動
送風機を示す断面側面図、第2図は密閉形電動送
風機をガス絶縁変圧器に取り付けた状態を示す側
面図、第3図は従来の密閉形電動送風機を示す断
面側面図である。 6は電動機、7は送風機、9は回転子、9aは
軸、12は上部軸受、13は上部油溜室、15は
潤滑油、20は上蓋、21はスリーブ、22は中
空回転軸、28は連通穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 送風機の下側に電動機を配し、前記電動機の回
    転子の軸に軸受を設け、かつ前記軸受は油溜室に
    溜められた潤滑油に浸漬するように配置し、前記
    軸が貫通する前記油溜室の底部に前記軸とすき間
    を有して固着されたスリーブを設け、前記スリー
    ブの外径部にすき間を有して挿着され、かつ前記
    軸に挿着して固定された中空回転軸を設け、前記
    中空回転軸の外径部と前記軸が貫通前記油溜室の
    底部との間に前記軸受が挿着された密閉形電動送
    風機において、前記中空回転軸の径方向に前記ス
    リーブと対向して貫通し、かつ前記油溜室に溜め
    られた潤滑油の油面より高い位置に連通穴を設け
    たことを特徴とする密閉形電動送風機。
JP8426188U 1988-06-24 1988-06-24 Expired - Lifetime JPH0521678Y2 (ja)

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JP8426188U JPH0521678Y2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24

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JPH024996U JPH024996U (ja) 1990-01-12
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