JP2502187Y2 - 動圧油軸受 - Google Patents

動圧油軸受

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JP2502187Y2
JP2502187Y2 JP3127290U JP3127290U JP2502187Y2 JP 2502187 Y2 JP2502187 Y2 JP 2502187Y2 JP 3127290 U JP3127290 U JP 3127290U JP 3127290 U JP3127290 U JP 3127290U JP 2502187 Y2 JP2502187 Y2 JP 2502187Y2
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清尚 楠
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、音響機器、映像機器、事務機器等に使用
される動圧油軸受に関し、特にその油漏れ防止構造に関
する。
〔従来の技術〕
従来、この種の動圧油軸受として、映像機器などの磁
気ヘッドモータの軸受装置として知られているものを第
3図に示す。
この軸受装置は、外径面に動圧発生溝1を形成した固
定軸2の下端を装置の基台3に固定し、その固定軸2に
スリーブ4を回転自在に嵌め、固定軸2とスリーブ4の
内径面との間でラジアル軸受5を構成する。スリーブ4
の内径面の中央部分は拡径され、油溜り6が設けられ
る。またスリーブ4の内径面の上端に鋼球7が圧入さ
れ、その鋼球7を固定軸2の上端に載せることにより、
ピボット形のスラスト軸受8を構成する。固定軸2の上
端面と鋼球7の下半面及びその間のスリーブ4の内径面
によって囲まれた空所は、スラスト軸受8のための油溜
り9となる。また、この部分のスリーブ4の内径面にス
リーブ4の上端に達する空気逃げ溝10が設けられる。
なお、スリーブ4のまわりにはロータマグネット11が
装着され、これに対向して基台3側にステータコイル12
が設けられる。
上記のラジアル軸受5の各部分には潤滑油が充填され
る。スリーブ4の回転によりラジアル軸受5の部分には
動圧溝のポンプ作用による圧力が発生し、潤滑油による
油膜が形成される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のような動圧油軸受において、スリーブ4が静止
しているとき、内部の潤滑油がスリーブ4の下端と固定
軸2との間の軸受すき間から漏れることがある。この潤
滑油は、スリーブ4が回転すると軸受内に吸い込まれる
が、一部は固定側の部品に付着したり、遠心力によって
飛散したりする。
潤滑油の漏れ量は、軸受寿命等、軸受の機能に影響を
及ぼす程ではないが、周囲の部品を汚損したり、狭い空
所に侵入して回転部分のトルクを増大させたりするなど
の原因となる。
そこで、この考案はスリーブ4が静止状態にあるとき
でも潤滑油の漏れの生じない動圧油軸受を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案は外径面に動
圧発生溝を形成した固定軸の下端を基台に固定し、その
固定軸のまわりにスリーブを嵌め、スリーブの内径面と
固定軸とによりラジアル軸受を構成し、スリーブの内径
面の上端に圧入した鋼球と固定軸の上端面との間でスラ
スト軸受を構成し、上記の各軸受部分に潤滑油を充填し
てなる動圧油軸受において、固定軸上端面から、鋼球と
スリーブの接触部までの間のスリーブ内径面に、ラジア
ル軸受部分の内径より小さい内径の部分を設けた構成と
したものである。
〔作用〕
上記の構成によると、固定軸上端面と、鋼球とスリー
ブとの接触部との間に存在する空間の容積が従来の場合
よりも減少し、その結果その部分に充填される大気と連
通した潤滑油の量が減少するので、潤滑油の漏れも減少
する。
〔実施例〕
第1図に示す実施例の基本的な構成は、第3図に示し
た従来例と同一であるから同一部分に同一符号を付して
示すにとどめ、その説明を省略する。
相違している部分は、スリーブ4の内径において、固
定軸2の上端から上の部分の内径dが、それより下のラ
ジアル軸受5の部分の内径d′より小さい(d<d′で
ある)点である。このため、鋼球7の径も内径dの部分
に圧入できる径になっている。
なお、内径dの部分においても中心軸対称の2個所に
上下方向の空気逃げ溝10が設けられる。
上記の構成によると、スラスト軸受8の潤滑油のため
の油溜り9の容積が従来例の場合より減少する。
また、第2図に示す実施例は、鋼球7の部分のスリー
ブ4の内径は従来例と同様であるが、油溜り9の部分の
スリーブ4内径面に、内方へ突出した突条13が全周にわ
たり設けられる。
この場合も、スラスト軸受8の潤滑油のための油溜り
9の容積が減少する。
上記のいずれの実施例においても、スリーブ4の下端
から漏れ出す潤滑油の量を長さLで測定すると、Lは0
〜30μmの範囲内に入った。従来例の場合は約半数の製
品が0.1mmを超えていたのに比べると、改善の効果が顕
著に認められた。
なお、上記の改善対策によると、スラスト軸受8の潤
滑油が減少するが、減少した分はラジアル軸受5の油溜
り6から補充されるので、支障はない。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案はスラスト軸受のための潤滑
油の油溜りの部分の内径面を小さくしたり、突条ラジア
ル軸受部分の内径より小さい内径の部分を設けたので、
油溜りの容積が小さくなり、そこに充填される大気と連
通した潤滑油の量が従来より減少する。これにより、ス
リーブの下端からの油漏れを減少させる効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各実施例の断面図、第3図は従来例
の断面図である。 1……動圧発生溝、2……固定軸、3……基台、4……
スリーブ、5……ラジアル軸受、6……油溜り、7……
鋼球、8……スラスト軸受、9……油溜り、10……空気
逃げ溝、11……ロータマグネット、12……ステータコイ
ル。13……突条。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径面に動圧発生溝を形成した固定軸の下
    端を基台に固定し、その固定軸のまわりにスリーブを嵌
    め、スリーブの内径面と固定軸とによりラジアル軸受を
    構成し、スリーブの内径面の上端に圧入した鋼球と固定
    軸の上端面との間でスラスト軸受を構成し、上記の各軸
    受部分に潤滑油を充填してなる動圧油軸受において、固
    定軸上端面から、鋼球とスリーブとの接触部までの間の
    スリーブ内径面に、ラジアル軸受部分の内径より小さい
    内径の部分を設けたことを特徴とする動圧油軸受。
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