JPH04158099A - 転写箔 - Google Patents

転写箔

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JPH04158099A
JPH04158099A JP28362890A JP28362890A JPH04158099A JP H04158099 A JPH04158099 A JP H04158099A JP 28362890 A JP28362890 A JP 28362890A JP 28362890 A JP28362890 A JP 28362890A JP H04158099 A JPH04158099 A JP H04158099A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は転写箔に関する。
更に詳しくは、いわゆる昇華性染料で染色したプラスチ
ック材料の表面に加熱転写して、染料の変袂色やブリー
ドを防止することのできる転写箔に関する。
(従来の技術) いわゆる昇華性染料を用いてプラスチック材料を染色す
る方法は周知である。
例えば、染料はバインダー樹脂と共にインキ化されて仮
の支持体上に印刷され、この印刷物をプラスチック材料
に重ねて加熱することによりインキ中の染料のみがプラ
スチック材料中に浸透し、染着する(転写染色法)。こ
の際、インキは転写されず、仮の支持体と共に剥離除去
される。
あるいは染料を含むインキを直接プラスチック材料上に
印刷した後、加熱して染料をプラスチック内部に浸透さ
せ、染着させる(浸透印刷法)。
インキ層はそのまま残存させたり、あるいは剥離除去さ
れるが、いずれの場合も染料はプラス千ツク内部に浸透
しており、画像は残存する。
染料は昇華性であると信しられており、固体状態から直
接気体状態に変化し、かかる気体状染料がプラスチ2・
り材料中に浸透すると考えられている。このため、染料
は一般に昇華性染料と呼ばれている。もっとも、固体状
態と気体状態の間に液体状態が存在しないことは厳密に
はi認されていない。またプラスチック材料への浸透が
気体状態で生しるか、あるいは液体状態で生しるかも明
らかではない。このため、染料は気化性染料もしくは熱
溶融移行性染料と呼ばれることもある。
プラスチ、り材料内部へ染料を浸透させる加熱手段には
、加熱盤、加熱ロール、赤外線パネルヒーター等が使用
される。近年に到って、熱応答性の優れた染料が開発さ
れたことやサーマルへノドの改良により、転写リボン上
の染料をサーマルヘッドの発熱によりプラスチック材料
中へ浸透させて画像を形成する方法が開発された。プラ
スチック材料はプラス千ツクフィルムや、身分証明カー
ド等の塩ビカードである。
しかしながら、染料は一般に分散染料又は油溶性染料で
ある。かかる染料は極性が小さく、このため加熱により
容易に気体に変化してプラスチック材料中に浸透する反
面、プラスチック材料との結合力も小さく、可塑側や有
it品等によって犯されたり、引っ掻き等による機械的
損傷を受けやすい。さらにまた、光、特に紫外線によっ
て染料が分解され、変色あるいは褪色する。
かかる問題点を防止するため、プラスチック材料表面に
ポリエステル樹脂を主成分とする受像層を設けて染料を
固定したり、あるいは染料を改良して堅牢度を向上して
いる。
しかし、いずれの方法によっても本質的に外部からの化
学的または機械的損傷を防止することができず、紫外線
などの光線を避けることもできない。
(発明が解決しようとする721題) そこで、本発明は、かかる昇華性染料で染色されたプラ
スチック表面に転写することにより、染色画像の化学的
及び機械的損傷を防止でき、かつ光による変り色を防止
できる転写箔を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、請求項(1)記載の発明は、
耐熱性ベースフィルム上に、このベースフィルムから剥
離容易な剥削層、昇華性染料の拡散防止層、および紫外
線吸収剤を含む接着剤層を順次積層して成る転写箔を提
供する。
また、請求項(2)記載の発明は、剥離層が耐lI!擦
剤と熱可塑性樹脂から成り、その熱可塑性樹脂がポリメ
チルメタアクリレートまたはエポキン樹脂であることを
特徴とする上記転写箔を提供する。
また、請求項(3)記載の発明は、昇華性染料の拡散防
止層が、ニトロセルロースであることを特徴とする上記
転写箔を提供する。
さらにまた、請求項(4)記載の発明は、接着層が紫外
線吸収剤と、ガラス転移点が50℃以上の熱可塑性樹脂
から成ることを特徴とする上記転写箔を提供する。
本発明に係る転写箔(1)は、第1図に図示するように
、ベースフィルム(11)、剥離層(12)、拡散防止
層(13)および接着層(14)から成る。
ベースフィルム(11)は、転写時の熱圧で軟化変形し
ない耐熱性を必要とする。かかるベースフィルム(11
)は公知であり、例えば厚さ3〜30umの二軸延伸し
たポリエチレンテレフタレートフィルムを使用できる。
また、剥離層(12)は熱転写時に容易にベースフィル
ム(11)から剥離する必要がある。また、転写された
後の保護膜の機能を果たす必要が有る。保護膜の機能と
は染料による画像の外部からの化学的及び機械的損傷を
防ぐことである。この両者の機能を満たすためには耐摩
擦剤と熱可塑性樹脂の混合物を使用すれば良い。
熱可塑性樹脂は可望剤や薬品の透過を防止すると共に引
っ掻きによる傷を減少させるものである。
かかる熱可塑性樹脂としてはポリメチルメタアクリレー
ト、またはエポキシ樹脂が使用できる。メチルメタアク
リレート及びエポキシ樹脂は既存の熱可塑性樹脂の中で
耐可塑剤性が優れると共にベースフィルム(11)と剥
離が容易である。これらの樹脂を剥離層(12)に用い
ることにより、転写後の画像上に軟質塩化ビニルシート
やプラスチック消しゴムなどを接触させた時にこれらに
含まれる可塑剤の移行を防止できる。
また、酸、アルカリ、アルコール、灯油などの薬品の浸
透を防ぎ、画像への影響を防止することができる。
また、耐摩擦剤は耐摩耗性や耐性スクラ・ッチ性の向上
のために添加するものである。例えば、テフロンパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、動物系ワックス、植物系ワ
ックス、鉱物系ワックス、石油系ワックスなどの天然ワ
ックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと
酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライド系ワック
ス、水素化ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及
びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、合
成動物ロウ系ワックス、アルファーオレフィン系ワック
スなどの合成ワックス、及びステアリン酸亜鉛などの高
級脂肪酸の金属塩などをあげることができる。
剥離層(12)は、熱可塑性樹脂と耐摩11割の合計量
100重量部に対して熱可ワ性樹脂85〜95重量部、
耐摩擦剤5〜15重量部で良い。また、塗布量は1〜3
g/m”で良い。
剥離層(12)には上記成分の外、転写時の切れを向上
するために剥離改善剤を混合することもできる。例えば
線状飽和ポリエステル樹脂である。
ただし上記熱可塑性樹脂と耐摩擦剤の合計量100重量
部に対し、0〜3重量部に限るべきである。
なお、剥離層(]2)にはこの他の添加物、例えば紫外
線吸収剤等を添加しないことが望ましい。
添加により耐薬品性がおちたり、または、可塑剤の侵入
が容易になり、剥離層の機械的強度劣化の原因となるか
らである。
昇華性染料の拡散防止層(13)はポリ塩化ビニル等の
プラスチック表面に昇華性染料で染色された画像の外部
への拡散を防くために設けたものである。昇華性染料の
拡散を防止するためには、セルロース等の天然高分子ま
たはこれを変性して得られた親水性の高分子が適用され
、通常の熱可塑性樹脂との接着性、耐熱性、耐水性を考
慮するとニトロセルロースが最適である。仮に、拡散防
止層(13)がないと、長期放置時に接着層(14)を
介して、剥離層(12)まで染料が拡散し、可塑剤等を
含んでいる消しゴムや軟質塩ビ等にはさんでおくと消し
ゴムや軟質塩ビ等へ拡散転写され、画像の傭色の原因に
なる。
また、拡散転写層(13)は接着層(14)の役目はな
い、何故なら、ニトロセルロースは耐熱性があるため、
怒熱転写の際、基材へ接着しないからである。
拡散防止層(13)はニトロセルロースなどの親水性高
分子単体であり、その塗布量は0.5〜1.5g/rr
rで良い。
接着層(14)はプラスチック材料表面に接着すると共
に紫外線を遮断して染料による画像の変褪色を防止する
もので、可塑剤の侵入の促進を防ぐため、拡散防止層(
13)とは別個に、しかも拡散防止層(13)よりプラ
スチック材料よりに設けられる。かかり理由から紫外線
吸収剤と熱可塑性樹脂の混合物から成る。
紫外線吸収剤は光による染料の変褪色を防止するもので
ある。すなわち、波長250〜400nmの紫外線を吸
収してそのエネルギーを染料に無害な熱エネルギーとし
て再輻射し、紫外線吸収剤自体は何ら変質しない。この
理由から最大映収波長250〜400nmの紫外線吸収
剤を使用する。
例えばフェニルサリシレート、p−tert−プチルフ
ェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレー
トなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、2.4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
゜2”−ジヒドロキシ−4,4゛−ジメトキシベンツフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベ
ンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収側、2
−(2’ −ヒドロキシ−5゛−メチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2°−ヒドロキシ−5’−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2− (
2°−ヒドロキ’J−3’ −t e r t−ブチル
−5°−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(
2°−ヒドロキシ−3’、5’−ジtert−ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2゛
−ヒドロキシ−3°、5゛−ジtert−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤、2−エチルへキシル−2−シアノ−3,3
゛−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3
,3゛−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレ
ート系紫外線吸収剤である。
接着層(14)に使用する熱可塑性樹脂はガラス転移点
(Tg)が50℃以上のものが使用できる。ガラス転移
点の温度が50℃未満の樹脂を使用すると、転写の後、
この樹脂により染料のマイグレーションが生じ、画像の
にじみが発生する。
また、ガラス転移点110℃以下のものが好ましい、ガ
ラス転移点が110℃を超える樹脂を使用すると転写の
際に高い温度を必要とし、転写機に負荷がかかるだけで
なく、ポリ塩化ビニルカードなどのプラスチック材料が
熱により変形することがある。
接着層(14)に使用する熱可塑性樹脂としては、例え
ば、線状飽和ポリエステルなどのポリエステル、ポリ塩
化ビニルや塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂などの塩
化ビニル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−2
−メトキシエチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリ
ル酸−2−ナフチル、ポリアクリル酸イソボルニル、ポ
リアクリルメチル、ポリアクリロニトリル、ポリメチル
クロロアクリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸エチル、ポリメタクリル酸−tcrt−ブチ
ル、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸メチルとメタクリル酸アルキル(
ただしアルキル基の炭素数は2〜6)の共重合樹脂など
のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリジビニルベンゼ
ン、ポリビニルベンゼン、スチレン−ブタジェン共重合
樹脂、スチレンとメタクリル酸アルキル(ただしアルキ
ル基の炭素数は1〜6)などのビニル系樹脂などである
接着層(14)は、その固形分総量100重量部に対し
て熱可ヤ性樹脂50〜90重量部、紫外線吸収剤10〜
50重量部で良い。塗布量は1〜3g/m”が好ましい
転写箔(1)は、まず、剥離層組成物を適当な溶剤によ
り塗料化し、その塗料をベースフィルム(11)上にグ
ラビア塗布、ロールコーティング塗布、またはバーコー
ド塗布などの塗布方法で塗布乾燥し、次いで拡散防止層
及び接着側組成物を各々塗料化して順次塗布すれば良い
、拡散防止層及び接着側組成物の塗料化及び塗布方法は
剥離層組成物の塗料化及び塗布方法と同様である。
こうして得られる転写箔(1)は、昇華性染料で染色さ
れたプラスチック材料に重ね、熱圧した後、ベースフィ
ルム(11)のみを剥離除去して、転写するこきができ
る。転写は接着層(14)に含まれる熱可塑性樹脂の軟
化点以上の温度に加熱して行なうことができる。通常1
50〜250℃である0時間は1〜10秒程度で良い。
プラスチック材料として身分証明カードを用いた場合の
例を第2図に示す、(2)はカード本来であり、部分的
に昇華性染料で顔写真が染色されている(2a)。かか
る染色方法は特開昭63−22693号公報、もしくは
平成元年特許願第216576号明細書及び図面に記載
されている。
なお、カードに限らず、昇華性染料で染色された任意の
プラスチック材料に適用できることは明らかであろう。
(実施例1) ゛の ポリメチルメタアクリレート   10重量部(Tg;
105 ℃) (三菱レーヨン■製 BR−80) テフロンパウダー         1 〃トルエン/
2−ブタノン(1/1)40  #方       S
 の ニトロセルロース        15重量部(ダイセ
ル化学工業■製 セルラインFM200) トルエン/2−ブタノン(1/2)85  〃゛の 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部(Tg;
65℃) (積木化学■製 エスレノクA) 2−(2” −ヒドロキシ−5゜ −メチルフェニル)−ベンゾト リアゾール          2.5 lトルエン/
2−ブタノン(2/1)40  〃厚さ12μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に、グラビアコータ
ーを用いて、上記剥離層塗料を乾燥重量2.5g/m!
になるように塗布乾燥して剥離層(12)を形成した。
その層上に上記拡散防止層塗料をグラビアコーターで乾
燥重量が0.8g/m”になるように塗布乾燥して拡散
防止層(13)を形成した。さらにその層上に上記接着
層塗料をグラビアコーターで乾燥重量が1.8g/m”
になるように塗布乾燥して接着層(14)を形成して転
写箔を製造した。
ポリ塩化ビニルカード上にカラーサーマルプリンターを
用いて昇華転写リボンによりイエロー、マゼンタ、シア
ンの各色を転写染色した。この染色面に上記転写箔をラ
ミネーター(■明光商会型MSパウチH−140)によ
り150℃,2秒の条件でラミネートし、ベースフィル
ムを除去した。
なお、昇華転写リボンは厚さ6μmのポリエステルフィ
ルム上に染料とポリビニルブチラールから成る三色の昇
華性インキを塗布したもので、イエローの染料はKac
et  Yellow  AG(日本化薬■製)、マゼ
ンタの染料はKayacet  Red  026日は
日本化薬■製)、シアンの染料はH5B9 (三菱化成
■製)である。
(実施例2) Sの エポキシ樹脂(軟化点148“C) 10重量部(油化
シェル■製エピコート1009)ポリエチレンパウダー
     0.5 〃トルエン/2−ブタノン(1/2
)40  〃・の ニトロセルロース        15重量部(ダイセ
ル化学工業■製 セルラインFM200  ) トルエン/2−ブタノン(1/2)85  〃Sの 線状飽和ポリエステル樹脂    10重量部(Tg;
65℃) (ユニチカ■製 UE−3200) 2−ヒドロキシ−4−メトキ シベンゾフェノン          6 〃トルエン
/2−ブタノン(1/1)40  〃厚さ16μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に上記各塗料を実
施例1と同様に塗布して転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(実施例3) Tg:65℃の飽和ポリエステル樹脂の代わりに7μm
47℃の飽和ポリエステル樹脂(東洋紡昧製バイロン3
00)を使用した以外は実施例2と同様に転写箔を製造
した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(実施例4) 熱可塑性樹脂と耐摩擦剤の合計量100重量部に対し、
剥離改善剤として線状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡■
製バイロン300)を2重量部添加した剥離層を使用し
た外は実施例1と同様に転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(比較例1) 転写箔を使用せず、染色したカード自体を比較例1とし
た。
(比較例2) 紫外線吸収剤である2−(2’ −ヒドロキシ−5”−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを除いた他は実施
例1と同様に転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(比較例3) ゛の ニトロセルロース         4重量部(ダイセ
ル化学工業■製セルラインFM200)ポリメチルメタ
アクリレート    6 〃(Tg:105℃) (三菱レーヨン■製 BR−80) テフロンパウダー         1 〃トルエン/
2−ブタノン(1/1)40  〃の 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部(Tg:
65℃) (種水化学■製 エスレノクA) 2−(2°−ヒドロキシ−5゜ 一メチルフェニ ル)−ベンゾ トリアゾール         2,5 〃トルエン/
2−ブタノン(2/1)40  〃厚さ12μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上にグラビアコーター
を用いて、上記剥離層塗料を乾燥重量3.0g/m”に
なるように塗布乾燥して剥離層を形成した、その層上に
上記接着層塗料をグラビアコータで乾燥重量が1.8g
/ m tになるように塗布乾燥して接着層を形成して
転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
実施例1〜3及び比較例1〜2の耐スクラッチ性、耐摩
耗性、耐溶剤性、耐熱性、耐光性を第1表に示す、なお
、各データは以下の方法により試験したものである。
耐スクラッチ性・・・Hの鉛筆により鉛筆試験機を用い
て表面をひっかき、強度を測定、傷が付かないものをO
1傷が付いたものを×。
耐摩耗性・・・学振式堅牢度試験機(摩擦材として金属
を使用)にてカード表面を2000回こすり、表面の変
化を観察、変化のないものをO1変化のあるものを×。
耐可塑剤性・・・軟質ポリ塩化ビニルシートをカー゛ド
表面に接触させて、荷重200g/cm”をかけ、40
℃、90%R8H0の環境下に24時間48時間及び1
00時間各々保存し、画像の色の変化及び褪色、にじみ
等を観察、変化しないものをO1変褪色やにしみのある
ものを×。
耐溶剤性・・・フレオン、エタノール、ガソリンを綿棒
にしみこませ、カード表面をこすり、変化を観察、全く
変化の無いものをOl−度でも変化したものを×。
耐熱性・・・50℃、90%R,H,の環境下に48時
間保存し、画像の褪色色を観察。変化無いものをO1変
褪色のあるものを×。
耐光性・・・フェードメーターにて紫外線を40時間照
射後、画像の反射濃度の減少率を測定。
ff11表 (効果) 以上のように、本発明によれば、昇華性染料で染色した
プラスチ、り材料上に転写して耐可塑剤性と共に、耐ス
クラッチ性、耐磨耗性、耐溶剤性などの各種化学的及び
機械的損傷を防止し、また、紫外線等の光による褪色色
を防く転写箔が得られる。
また、これに加えて、接着層にガラス転移点50℃以上
の熱可塑性樹脂を使用すれば、熱による画像変化を注し
ないという効果を奏することができる。
このため、プリペイドカードや身分証明カード等の情報
記録カード等の昇華性染料の画像の保護膜転写箔として
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1121は転写箔の断面口、第2圀は転写後の断面図
である。 (1)・・・転写箔 (11)・・・ベースフィルム (12)・・・剥離層 (13〕・・・拡散防止層 (14)・・・接着層 (1a)・・・転写層 (2)・・・カード本体 (2a)・・・部分的な昇華性染料による顔写真時  
許  出  願  人 凸版印刷株式会社 代表者 鈴木和夫 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐熱性ベースフィルム上に、このベースフィルム
    から剥離容易な剥離層、昇華性染料の拡散防止層、およ
    び紫外線吸収剤を含む接着剤層を順次積層して成る転写
    箔。
  2. (2)剥離層が耐摩擦剤と熱可塑性樹脂から成り、その
    熱可塑性樹脂がポリメチルメタアクリレート、またはエ
    ポキシ樹脂であることを特徴とする請求項(1)記載の
    転写箔。
  3. (3)昇華性染料の拡散防止層がニトロセルロースであ
    ることを特徴とする請求項(1)または(2)記載の転
    写箔。
  4. (4)接着層が紫外線吸収剤と、ガラス転移点が50℃
    以上の熱可塑性樹脂から成ることを特徴とする請求項(
    1)〜(3)のいずれかに記載の転写箔。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07257012A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Oike Ind Co Ltd 透明紫外線遮断保護転写箔
JP2013059974A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Seiko Epson Corp 転写媒体及びその製造方法、並びに転写物
JP2013059973A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Seiko Epson Corp 転写媒体、及びその製造方法、並びに転写物

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JP2013059973A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Seiko Epson Corp 転写媒体、及びその製造方法、並びに転写物

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