JPH04158033A - 染色物 - Google Patents

染色物

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JPH04158033A
JPH04158033A JP2283629A JP28362990A JPH04158033A JP H04158033 A JPH04158033 A JP H04158033A JP 2283629 A JP2283629 A JP 2283629A JP 28362990 A JP28362990 A JP 28362990A JP H04158033 A JPH04158033 A JP H04158033A
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plastic
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は染色物に関する。
更に詳しくは、昇華性染料によって表面を染色したプラ
スチック材料であって、紫外線によって変褪色すること
がなく、可塑剤の侵入によるブリードの怖れもない染色
物に関する。
(従来の技術) いわゆる昇華性染料を用いてプラスチック材料を染色す
る方法は周知である。
例えば、染料はバインダー樹脂と共にインキ化されて仮
の支持体上に印刷され、この印刷物をプラスチック材料
に重ねて加熱することによりインキ中の染料のみがプラ
スチック材料中ムこ浸透し、染着する(転写染色法)。
この際、インキは転写されず、仮の支持体と共に剥離除
去される。
あるいは染料を含むインキを直接プラス千ンク材料上に
印刷した後、加熱して染料をプラスチノり内部に浸透さ
せ、染着させる(浸透印刷法)。
インキ層はそのまま残存させたり、あるいは剥削除去さ
れるが、いずれの場合も染料はプラスチック内部に浸透
しており、画像は残存する。
染料は昇華性であると信しられており、固体状態から直
接気体状態に変化し、かがる気体状染料がプラスチ、り
材料中に浸透すると考えられている。このため、染料は
一般に昇華性染料と呼ばれている。もっとも、固体状態
と気体状態の間に液態状態が存在しないことは厳密には
確認されていない。またプラスチック材料への浸透が気
体状態で生しるか、あるいは液体状態で生しるかも明ら
かではない。このため、染料は気化性染料もしくは熱熔
融移行性染料と呼ばれることもある。
プラスチック材料内部へ染料を浸透させる加熱手段には
、加熱盤、加熱ロール、赤外線パネルヒーター等が使用
される。近年に到って、熱応答性の優れた染料が開発さ
れたことやサーマルヘッドの改良により、転写リボン上
の染料をサーマルヘッドの発熱によりプラスチック材料
中へ浸透させて画像を形成する方法が開発された。プラ
スチック材料はプラスチックフィルムや、身分証明カー
ド等の塩ビカードである。
しかしながら、染料は一般に分散染料又は油溶性染料で
ある。かかる染料は極性が小さく、このため加熱により
容易に気体に変化してプラスチック材料中に浸透する反
面、プラスチック材料との結合力も小さく、可塑側や有
機薬品等によって犯されたり、引っ掻き等による機械的
損傷を受けやすい。さらにまた、光、特に紫外線によっ
て染料が分解され、変色あるいは4色する。
かかる問題点を防止するため、プラスチック材料表面に
ポリエステル樹脂を主成分とする受像層を設けて染料を
固定したり、あるいは染料を改良して堅牢度を向上して
いる。
しかし、いずれの方法によっても本質的に外部からの化
学的または機械的損傷を防止することができず、紫外線
などの光線を避けることもできない。
(発明が解決しようとする課H) そこで、本発明は、かかる昇華性染料で染色されたプラ
スチック材料であって、しかも紫外線等の光線、可塑側
を含むゴム等の接触等による変褪色がなく、長期にわた
って画像を正確に維持できる染色物を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、請求項(])記載の発明は、
表面を昇華性染料で染色したプラスチ。
り基材の表面ムこ、紫外線吸収剤を含む接着層を介して
、昇華性染料の拡散防止層及び表面保護層を順次積層し
て成る染色物を提供する。
また、請求項(2)記載の発明は、表面保護層が耐a!
擦剤と熱可塑性樹脂から成り、その熱可塑性樹脂がポリ
メチルメタアクリレートまたは、ユポキシ樹脂であるこ
とを特徴とする上記染色物を提供する。
また、請求項(3)記載の発明は、昇華性染料の拡散防
止層がニトロセルロースであることを特徴とする上記染
色物を提供する。
さらにまた、請求項(4)の記載の発明は、接着層が紫
外線吸収剤とガラス転移点が50 ’C以上の熱可塑性
樹脂から成ることを特徴とする上記転写箔を提供する。
プラスチック基材は、好ましくは、身分証明カード、キ
ヤ・ンシングヵード等のカードであり、この時特に本発
明の特徴を生かすことができる。使用条件が厳しく、し
かも耐久性を必要とするからである。
かかるカードは一般に表面が透明な硬質ポリ塩化ビニル
から構成されている。例えば白色ポリ塩化ビニルシート
の両面に、透明硬質ポリ塩化ビニルシートを接着剤又は
熱融着により積層したものである。
プラスチック基材として身分証明カードを用いた場合の
例を第1図に示す。〔1)はカード本体から成る基材で
あり、部分的に昇華性染料で顔写真が染色されている(
Ia)。
基材表面の染色は、昇華性染料を含むインキを印刷した
後加熱したり、あるいは昇華性染料を含むインキを印刷
した印刷物(転写箔)を重ね、加熱して染料のみを浸透
させる方法(転写染色法)により可能である。基材が上
述のカード又はエンボスフィルムの場合には、リボン状
の転写箔(転写リボン)を重ね、サーマルヘッドで加熱
する方法が簡便である。
イエローの昇華性染料としてはKayacet Yel
lowAG、 Kayakut Yellor TDN
 (以上日本化薬(株)製) 、PTY52 、Dia
nix Yellow 5R−E、 Dianix Y
ellow F3G−E 、 Dianix Br1l
liant Yellow 5G−E(以上三菱化成(
株))、プラストYellow 8040、DYloB
(以上官本化学(株)製) 、SumikaronYe
llow EFG、 Sumikaron Yello
w E−4GL (以上住友化学(株)製) 、FOR
ON Br1lliant Yellow 56GLP
T  (Sand社製)等が例示できる。
マゼンタの昇華性染料としては、例えばKayacet
 Red 026 、Kayacet Red 130
 、Kayacet Red B(以上日本化薬(株)
製) 、Oil Red DR−99、Oil Red
 DK−99(以上有本化学C株)製) 、Diace
lIiton Pink B (三菱化成(株)製) 
、5rffiikaronRed E−FBL  (住
友化学(株)製) 、Latyl Red B(du 
pont社製) 、5udan Red 7B (BA
SF社製)、Re5olin Red FB、 Cer
es Red 7B (以上Bayer社製)等が例示
できる。
また、シアンの昇華性染料としては、例えば、Kaya
lon Fast Blue FG、 Kayacet
 Blue FR+Kayacet Blue 136
、Kayacet Blue 906 (以上日本化薬
(株)製) 、Oil Blue 63  (官本化学
(株)製)、)ISB9 (三菱化成(株)製) 、D
isperse Blue l1l(住友化学(株)製
) 、MS Blue 50 (三井東圧(株)製) 
、Ceres Blue GN  (Bayer社製)
、Duranol Br1lliant Blue 2
G  (I C1社製)等が例示できる。
転写リボンを用いる場合には、インキ中のバインダーと
してポリビニルアルコールの架a物を用いることが望ま
しい。サーマルヘッドの熱でプラスチック基材に接着し
ないからである。例えばポリビニルアセクール、ポリビ
ニルブチラール等である。なお、転写リボンの基材とし
てはポリエステルフィルム又はポリウレタンのアンカー
コート層を設けたポリエステルフィルムが使用できる。
かかる転写リボンをカード等のプラスチック基材に重ね
、サーマルヘッドで押圧しながら加熱することにより染
色できる。発熱条件は5〜50Vで良い。かかる染色方
法は特開昭63−22693号公報、もしくは平成元年
特許願第216576号明細書及び図面に記載されてい
る。
接着層(2)はプラスチック材料表面に接着すると共に
紫外線を遮断して染料による画像の変法色を防止するも
ので、可塑剤の侵入の促進を防ぐため、拡散防止層(3
)とは別個に、しかも拡散防止層(3)よりプラスチッ
ク材料よりに設けられる。かかる理由から紫外線吸収剤
と熱可塑性樹脂の混合物から成る。
紫外線吸収剤は光による染料の変褪色を防止するもので
ある。すなわち、波長250〜400nmの紫外線を吸
収してそのエネルギーを染料に無害な熱エネルギーとし
て再輻射し、紫外線吸収剤自体は何ら変質しない。この
理由から最大吸収波長250〜400nmの紫外線吸収
剤を使用する。
例えばフェニルサリシレート、p−tert−ブチルフ
ェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレー
トなどのサリチル酸紫外線吸収剤、2.4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒジロキジー4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2.2
゛ −ジヒドロキジー4−メトキシベンゾフェノン、2
゜2゛−ジヒドロキシ−4,4°−ジメトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキン−5−スルホベ
ンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2
−(2’ −ヒドロキシ−5°−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2°−ヒドロキシ−5’−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2
“−ヒドロキシ−3°−tert−ブチル−5゛−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2”−ヒドロ
キシ−3゛、5°−ジtert−ブチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2“−ヒドロキシ
−3゛、5°−ノtert−アミルフェニル)ベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
2−エチルへキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニ
ルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3′〜ジフ
エニルアクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線
吸収側である。
接着層(2)に使用する熱可塑性樹脂はガラス転移点(
Tg)が50 ’C以上のものが使用できる。
ガラス転移点の温度が50℃未満の樹脂を使用すると、
転写の後、この樹脂により染料のマイグレーションが生
し、画像のにじみが発生する。また、ガラス転移点11
0℃以下のものが好ましい。ガラス転移点が110℃を
超える樹脂を使用すると転写の際に高い温度を必要とし
、転写機に負担がかかるだけでな(、ポリ塩化ビニルカ
ードなどのプラスチック材料が熱により変形することが
ある。
接着N(2)に使用する熱可塑性樹脂としては、例えば
、線状飽和ポリエステルなどのポリエステル、ポリ塩化
ビニルや塩化ビニル−12ビニル共重合樹脂などの塩化
ビニル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−2−
メトキシエチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル
酸−2−ナフチル、ポリアクリル酸インボルニル、ポリ
アクリルメチル、ポリアクリロニトリル、ポリメチルク
ロロアクリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸−tert−ブチル
、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリメタクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチルとメタクリル酸アルキル(た
だしアルキル基の炭素数は2〜6)の共重合樹脂などの
アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリジビニルベンゼン
、ポリビニルヘンゼン、スチレン−ブタノエン共it 
合4fiJ Ilm、スチレンとメタクリル酸アルキル
(ただしアルキル基の炭素数は1〜6)などのビニル系
樹脂などである。
接着@(2)は、その固形分総量100重量部に対して
熱可塑性樹脂50〜90重量部、紫外線吸収剤10〜5
0重量部で良い。塗布量は1〜3g/m”が好ましい。
また、昇華性染料の拡散防止層(3)はポリ塩化ビニル
等のプラスチック表面に昇華性染料で染色された画像の
外部への拡散を防ぐために設けたものである。昇華性染
料の拡散を防止するためには、セルロース等の天然高分
子またはこれを変性して得られた親水性の高分子が適用
され、通常の熱可塑性樹脂との接着性、耐熱性、耐水性
を考慮するとニトロセルロースが最適である。
仮に、拡散防止N(3)がないと長期放置時に接着層(
2)を介して、剥離層(12)まで染料が拡散し、可塑
剤等を含んでいる消しゴムや軟質塩ビ等にはさんでおく
と消しゴムや軟質塩ビ等へ拡散転写され、画像の退色の
原因になる。
また、拡散転写層(3)は接着層(2)の役目はない。
何故なら、ニトロセルロースは耐熱性があるため熱によ
り基材へ接着しないからである。
拡散防止層(3)はニトロセルロース等のa水性高分子
単体であり、その塗布量は0.5〜l。
5g/m”で良い。
また、表面保護層(4)は保護膜の機能を果たす必要が
有る。保護膜の機能とは染料による画像の外部からの化
学的及び機械的損傷を防ぐことである。この両者の機能
を満たすためには耐[擦剤と熱可塑性樹脂の混合物を使
用すれば良い。
熱可塑性樹脂は可塑剤や薬品の透過を防止すると共に引
っ掻きによる傷を減少させるものである。
また、可塑剤のi3過を防止する作用を合わせ持つこと
が望ましい。拡散防止層のみでは、可塑剤遮断性が十分
でないことがあるからである。
かかる熱可塑性樹脂としては、ポリメチルメタアクリレ
ートまたは、エポキシ樹脂が使用できる。
ポリメチルメタアクリレート及びエポキシ樹脂は既存の
熱可塑性樹脂の中で耐可塑剤性が優れ、これらの樹脂を
表面保護層(4)に用いることにより、画像上に軟質塩
化ビニルシートやプラスチック消しゴムなどを接触させ
た時にこれらに含まれる可塑剤の移行を防止できる。ま
た、酸、アルカリ、アルコール、灯油などの薬品の浸透
を防ぎ、画像への影響を防止することができる。
また、耐F!!擦剤は耐摩耗性や耐性スクランチ性の向
上のために添加するものである。例えば、テフロンパウ
ダー、ポリエチレンパウダー、動物系ワックス、植物系
ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックスなどの天然
ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコール
と酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライド系ワッ
クス、水素化ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン
及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、
合成動物ロウ系ワックス、アルファーオレフィン系ワッ
クスなどの合成ワックス、及びステアリン酸亜鉛などの
高級脂肪酸の金属塩などをあげることができる。
表面保護層(4)は、熱可塑性樹脂と耐摩擦剤の合計量
100重量部に対して熱可塑性樹脂85〜95重量部、
耐摩擦剤5〜15重量部で良い。
表面保護層(4)は、転写箔を利用する場合には、転写
時の切れを向上するために剥離改善側混合することもで
きる。例えば線状飽和ポリエステル樹脂である。ただし
添加剤は上記熱可塑性樹脂と耐摩擦剤の合計量100重
量部に対し、0〜3重量部に限るべきである。
なお、表面保護N(4)にはこの他の添加物、例えば紫
外線吸収剤等を添加しないことが望ましい。添加により
耐薬品性がおちたり、または可塑剤の侵入が容易になり
、表面保護層(4)の機械的強度劣化の原因となるから
である。
また表面保護層(4)の塗布量は1〜3 g/m2で良
い。
接着層(2)と表面保護層(4)はプラスチック基材(
1)上に直接形成しても良いが、−旦他のベースソート
上に剥離容易に形成して転写箔とし、プラスチック基材
表面に転写する方法が簡便である。この場合には表面保
護層(4)はベースフィルムから剥離容易に形成されて
いる必要がある。
なお、転写箔のベースフィルム(5)は、転写時の熱圧
で軟化変形しない耐熱性を必要とする。
カカるベースフィルム(5)は公知であり、例えば厚さ
3〜30μmの二軸延伸したポリエチレンテレフタレー
トフィルムを使用できる。
転写箔(6)は、まず、表面保護層組成物を適当な溶剤
により塗料化し、その塗料をベースフィルム(5)上に
グラビア塗布、ロールコーティング塗布、またはバーコ
ード塗布などの塗布方法で塗布乾燥し、次いで拡散防止
層組成物及び接着剤組成物を塗料化して塗布すれば良い
。拡散防止層組成物と接着剤組成物の塗料化及び塗布方
法は表面保護層組成物の塗料化及び塗布方法と同様であ
る。
こうして得られる転写箔(6)は、第2図に図示するよ
うに、ベースフィルム(5)、表面保護層(4)、拡散
防止層(2)から成る。
この転写箔(6)は、昇華性染料で染色されたプラスチ
ック基材に重ね、熱圧した後、ベースフィルム(5)の
みを刺継除去して、転写し、本発明の染色物を得ること
ができる。転写は接着層(2)に含まれる熱可塑性樹脂
の軟化点以上の温度に加熱して行なうことができる。通
常150〜250℃である。時間は〕〜10秒程程度良
い。
なお、カードに限らず、昇華性染料で染色された任意の
プラスチック材料に適用できることは明らかであろう。
(実施例1) の ポリメチルメタアクリレート   10重量部(Tg:
105℃) (三菱レーヨン■製 BR−80) テフロンパウダー         INトルエン/2
−ブタノン(1/1)40  〃且上且11−塗」ト迎
」L基。
ニトロセルロース        15重量部(ダイセ
ル化学工業■製 セルラインFM200) トルエン/2−ブタノン(1/2)85  〃の 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部(Tg:
65℃) (積木化学■製 エスレックA) 2−2′−ヒドロキシ−5゜ −メチルフェニル)−ベンゾ トリアゾール         2.5 〃トルエン/
2−ブタノン(2/I)40  〃厚さ12μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に、グラビアコータ
ーを用いて、上記剥離層塗料を乾燥重量2.5g/m2
になるように塗布乾燥して表面保護層(4)を形成した
その層上に上記拡散防止層塗料をグラビアコーターで乾
燥重量が0.8g/m!になるように塗布乾燥して拡散
防止層(3)を形成した。さらにその層上に、上記接着
層塗料をグラビアコーターで乾燥重量が1.8g/m”
になるように塗布乾燥して接着層(2)を形成して転写
箔を製造した。
ポリ塩化ビニルカード上にカラーサーマルプリンターを
用いて昇華転写リボンによりイエロー、マゼンタ、シア
ンの各色を転写染色した。この染色面に上記転写箔をラ
ミネーター(■明光商会型MSパウチH−140)によ
り150℃12秒の条件でラミネートし、ベースフィル
ムを除去した。
なお、昇華転写リボンは厚さ6μmのポリエステルフィ
ルム上に染料とポリビニルブチラールから成る三色の昇
華性インキを塗布したもので、イエローの染料はKac
et  Yellow  AG(日本化薬■製)、マゼ
ンダの染料はKayaceL  Red  026(日
本化薬味製)、シアンの染料はH3B9 (三菱化成■
製)である。
(実施例2) 、−゛の エポキシ樹脂(軟化点148℃)  10重量部(油化
シェル■製 エピコート1009)ポリエチレンパウダ
ー     0.5 〃トルエン/2−プクノン(1/
2)40  〃2の ニトロセルロース        15重量部(ダイセ
ル化学工業蛛製 セルラインFM200) トルエン/2−ブタノン(1/2)85  〃゛ Sの 線状飽和ポリエステル樹脂    10重量部(Tg:
65℃) (ユニチカ■製tJE−3200) 2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン           6Iトルエン/
2−ブタノン(1/1)40  〃厚さ16μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に上記各塗料を実施
例1と同様に塗布して転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(実施例3) Tg:65℃の飽和ポリエステル樹脂の代わりにTg:
47“Cの飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン3
00)を使用した以外は実施例2と同様に転写箔を製造
した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(実施例4) 熱可塑性樹脂と耐摩擦剤の合計量100重量部に対し、
剥離改善剤として線状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製
バイロン300)を2重量部添加した剥離層を使用した
外は実施例1と同様に転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(比較例1) 転写箔を使用せず、染色したカード自体を比較例1とし
た。
(比較例2) 紫外線吸収剤である2−(2’ −ヒドロキシ−5゛−
メチルフェニル)ペンゾトリアヅールを除いた他は実施
例1と同様に転写箔を製造した。
カード及び転写は実施例1と同様である。
(比較例3) ′の ニトロセルロース         4重量部(ダイセ
ル化学工業株 製セルラインFM200) ポリメチルメタアクリレート    6 〃(Tg:1
05″C) (三菱レーヨン■製 BR−80) テフロンパウダー         1 〃トルエン/
2−ブタノン(1/1)40  〃′の 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部(Tg:
65℃) (槽水化学■製エスレソクA) 2−(2’ −ヒドロキシ−5” 一メチルフェニル)−ヘンシト リアゾール          2.5 〃トルエン/
2−ブタノン(2/1)40  〃厚さ12μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上にグラビアコーター
を用いて、上記剥離層塗料を乾燥重量3.0g/m”に
なるように塗布乾燥して剥離層を形成した。その層上に
上記接着層塗料をグラビアコータで乾燥重量が1.8g
/ m 2になるように塗布乾燥して接着層を形成して
転写箔を製造した。カード及び転写は実施例1と同様で
ある。
実施例1〜3及び比較例1〜2の耐スクラッチ性、耐磨
耗性、耐溶剤性、耐熱性、耐光性を第1表に示す、なお
、各データは以下の方法により試験したものである。
耐スクラッチ性・・・Hの鉛筆により鉛筆試験機を用い
て表面をひっかき、強度を測定、傷が付かないものをO
1傷が付いたものを×。
耐磨耗性・・・学振式堅牢度試験機(fil!剤として
金属を使用)にてカード表面を2000回こすり、表面
の変化を観察。変化ないものをO1変化のあるものを×
耐可塑剤性・・・軟質ポリ塩化ビニルシートをカード表
面に接触させて、荷重200g/cm”をかけ、40℃
190%R,H,の環境下に24時間、48時間及び1
00時間各々保存し、画像の色の変化及び褪色、にじみ
等を観察。変化しないものをO1変褪色やにじみのある
ものを×。
耐溶剤性・・・フレオン、エタノール、ガソリンを綿棒
にしみこませ、カード表面をこすり、変化を観察。全く
変化の無いものをOl−度でも変化したものを×。
耐熱性・・・50℃190%R,H,の環境下に48時
間保存し、画像の褪色色を観察、変化無いものをO2変
褪色のあるものを×。
耐光性・・・フェードメーターにて紫外線を40時間照
射後、画像の反射濃度の減少率を測定。
ff11表 この表から朗らかなように、実施例1〜4では画像の光
による変褪色を防止すると共に、可塑剤を含んだプラス
チック等の外部への画像の拡散移行を防ぐことができ優
れた耐可塑剤性を付与し、さらに耐スクラッチ性、耐磨
耗性、耐溶剤性等の各種化学的および機械的損傷を防止
することができる。また、実施例1.2および4では、
これに加えて熱によるブリードの生しないプラスチック
染色物を製造することができる。
(効果) 以上のように、本発明によれば、昇華性染料で染色した
プラスチック材料であって、耐可望性と共に、耐スクラ
ッチ性、耐磨耗性、耐溶剤性などに優れ、また、紫外線
等の光による変褪色が生しない染色物かえられる。この
結果、長期に安定した画像の染色物を得ることができる
また、これに加えて、接着層にガラス転移点50゛C以
上の熱可塑性樹脂を使用すれば、熱による画像変化を住
しないという効果を奏することができる。
このため、プリペイドカードや身分証明カード等の情報
記録カード等、昇華性染料による画像を有するプラスチ
ックカードとして用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は染色物の断面図、第2図は転写箔の断面図であ
る。 (1)・・・プラスチック基材 (2)・・・接着層 (3)・・・染料の拡散防止層 (4)・・・表面保護層 (5)・・・ヘースシート (6)・・・転写箔 (6a)・・・転写層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面を昇華性染料で染色したプラスチック基材の
    表面に、紫外線吸収剤を含む接着層を介して、昇華性染
    料の拡散防止層及び表面保護層を順次積層して成る染色
    物。
  2. (2)表面保護層が耐摩擦剤と熱可塑性樹脂から成り、
    その熱可塑性樹脂がポリメチルメタアクリルートまたは
    、エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項(1)記
    載の染色物。
  3. (3)昇華性染料の拡散防止層がニトロセルロースであ
    ることを特徴とする請求項(1)または(2)記載の染
    色物。
  4. (4)接着層が紫外線吸収剤とガラス転移点が50℃以
    上の熱可塑性樹脂から成ることを特徴とする請求項(1
    )〜(3)のいずれかに記載の染色物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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