JPH04157133A - 耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材 - Google Patents
耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材Info
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- JPH04157133A JPH04157133A JP28003990A JP28003990A JPH04157133A JP H04157133 A JPH04157133 A JP H04157133A JP 28003990 A JP28003990 A JP 28003990A JP 28003990 A JP28003990 A JP 28003990A JP H04157133 A JPH04157133 A JP H04157133A
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は溶融状態の金属Pbに接して使用される鋼材に
係わり、特に耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材に関
するものである。
係わり、特に耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材に関
するものである。
(従来の技術)
従来より鋼材の液体金属脆化に関して数多くの研究がな
されている。特に近年では構造物の大型化に伴うZnめ
っき割れの研究報告が数多く見受けられる。しかし、P
bに関する同種の脆化については数例の報告があるのみ
で、その報告も脆化の対象鋼が限定されており広く鋼材
全般に渡るものではない。
されている。特に近年では構造物の大型化に伴うZnめ
っき割れの研究報告が数多く見受けられる。しかし、P
bに関する同種の脆化については数例の報告があるのみ
で、その報告も脆化の対象鋼が限定されており広く鋼材
全般に渡るものではない。
例えば、鉄と鋼、Vol、4B (1959) Na
9. p27には軟鋼を数種のPb−Cu合金中に浸漬
し延性試験を行い、Pb単独では脆化が起こらないとす
る結果が示されている。また、Metal 5cien
ce andEngineering、 Vol、 1
8 (1975) No、51. p51には、SAE
規格4140鋼について各種低融点金属による固体及び
液体金属脆化に関する研究成果が報告されており、この
場合Pbで液体金属脆化の起こることが示されている。
9. p27には軟鋼を数種のPb−Cu合金中に浸漬
し延性試験を行い、Pb単独では脆化が起こらないとす
る結果が示されている。また、Metal 5cien
ce andEngineering、 Vol、 1
8 (1975) No、51. p51には、SAE
規格4140鋼について各種低融点金属による固体及び
液体金属脆化に関する研究成果が報告されており、この
場合Pbで液体金属脆化の起こることが示されている。
この他、5S41.純鉄では脆化の起こらないこと、S
AE規格4145鋼で脆化の起こることなどの報告はあ
るが、統一的な見解の無い現状にある。
AE規格4145鋼で脆化の起こることなどの報告はあ
るが、統一的な見解の無い現状にある。
また、実構造物における事例としてはνerkstor
f’eund Korrosion 29(197B)
p267−273にPb溶溶鋼鍋おける割れ発生が紹
介されている。なお、本発明者らも同様の事例について
調査した経験があり、その原因がPbによる液体金属脆
化であることを確認している。
f’eund Korrosion 29(197B)
p267−273にPb溶溶鋼鍋おける割れ発生が紹
介されている。なお、本発明者らも同様の事例について
調査した経験があり、その原因がPbによる液体金属脆
化であることを確認している。
更に、本発明者らはこれまでにZnによる液体金属脆化
に関して膨大な実験・研究を行い、その成果として例え
ば特開昭58−84959号公報、特開昭59−501
57号公報等の提案を行っているが、これらは液体zn
脆化に対しては効果のあるものの、液体Pb脆化に関し
ては脆化に対する鋼材添加元素の影響が異なることが考
えられる等、未だ研究の余地かあった。
に関して膨大な実験・研究を行い、その成果として例え
ば特開昭58−84959号公報、特開昭59−501
57号公報等の提案を行っているが、これらは液体zn
脆化に対しては効果のあるものの、液体Pb脆化に関し
ては脆化に対する鋼材添加元素の影響が異なることが考
えられる等、未だ研究の余地かあった。
(発明か解決しようとする課題)
本発明はこれらの実情に鑑み、液体金属Pbb化特性に
優れた鋼材の提供を目的とするものである。
優れた鋼材の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段、作用)
本発明者らは鋼材成分を限定すると共に、液体金属Pb
b化感受性パラメーターPLMEを特定の値以上とする
ことにより液体金属Pb脆化を完全に防止しうろことを
新たに見い出し本発明を完成したものであって、その要
旨とするところは、重量%で、C: 0.03〜0.2
0%、S i:o、05〜0.70%、Mn:0.40
−1.70%、All : 0.005〜0.10%、
N:0.0180%以下、更に、強度靭性の要求に応じ
てCu:0.5%以下、Ni:0.5%以下C二〇、5
%以下、Mo:0.5%以下、V : 0.15%以下
、Nb:0.[15%以下、Ti:0.03%以下、B
: 0.0005%以下を1種又は2種以上含み残部
Fe及び不純物からなり、同時にPLME ≧390−
87(Ic +52QS i〜310Mn−830Cr
+ 1480V −1690Nb+ 2100T i
−80000B + 20000N 2≧65を満足す
ることを特徴とする耐液体金属Pbb化特性に優れた鋼
材にある。
b化感受性パラメーターPLMEを特定の値以上とする
ことにより液体金属Pb脆化を完全に防止しうろことを
新たに見い出し本発明を完成したものであって、その要
旨とするところは、重量%で、C: 0.03〜0.2
0%、S i:o、05〜0.70%、Mn:0.40
−1.70%、All : 0.005〜0.10%、
N:0.0180%以下、更に、強度靭性の要求に応じ
てCu:0.5%以下、Ni:0.5%以下C二〇、5
%以下、Mo:0.5%以下、V : 0.15%以下
、Nb:0.[15%以下、Ti:0.03%以下、B
: 0.0005%以下を1種又は2種以上含み残部
Fe及び不純物からなり、同時にPLME ≧390−
87(Ic +52QS i〜310Mn−830Cr
+ 1480V −1690Nb+ 2100T i
−80000B + 20000N 2≧65を満足す
ることを特徴とする耐液体金属Pbb化特性に優れた鋼
材にある。
以下に本発明における限定理由を説明する。
先ず、本発明においてPbとは純Pbをはじめ、Zn、
Cu、As、Sn、Sb、Bf等の不純物を含有する通
常の工業用のPbを指す。
Cu、As、Sn、Sb、Bf等の不純物を含有する通
常の工業用のPbを指す。
次に、各種合金元素の含有量および、これらの組合せに
よるPLMEの限定理由を述べる。
よるPLMEの限定理由を述べる。
Cは強度、靭性、溶接性等鋼材の必須特性を満たすため
、−他元素との組合せにより、かなり広い範囲で添加さ
れるが、0.03%未満では強度確保が困難であること
、また0、20%を超えて添加すると溶接性及び耐液体
金属Pbb化特性を著しく損なうため0.03〜0.2
0%に限定した。
、−他元素との組合せにより、かなり広い範囲で添加さ
れるが、0.03%未満では強度確保が困難であること
、また0、20%を超えて添加すると溶接性及び耐液体
金属Pbb化特性を著しく損なうため0.03〜0.2
0%に限定した。
Slは脱酸元素として更には強度確保のために添加され
最低0.05%は必要である。また、耐液体金属Pbb
化特性を向上させる元素として有効である。しかし、0
.07%を超えて添加すると靭性を著しく損なうためO
,OS〜0.70%に限定した。
最低0.05%は必要である。また、耐液体金属Pbb
化特性を向上させる元素として有効である。しかし、0
.07%を超えて添加すると靭性を著しく損なうためO
,OS〜0.70%に限定した。
MnはCと同様に強度、靭性確保のために添加するが、
0.4096未満では強度確保の観点から他元素の添加
量の増加を招き、溶接性、耐液体金属Pb脆化特性上好
ましくない。また、100%を超えて添加すると溶接性
および耐液体金属Pbb化特性を著しく損なう。従って
、0,40〜1.70%に限定した。
0.4096未満では強度確保の観点から他元素の添加
量の増加を招き、溶接性、耐液体金属Pb脆化特性上好
ましくない。また、100%を超えて添加すると溶接性
および耐液体金属Pbb化特性を著しく損なう。従って
、0,40〜1.70%に限定した。
Alは通常脱酸元素として用いられている範囲である0
、 005〜0.100%に限定した。
、 005〜0.100%に限定した。
Nは0.016%を超えて含有すると溶接性を著しく損
なうのでこれを上限とした。
なうのでこれを上限とした。
また、本発明においては、強度、靭性、溶接性、耐液体
金属Pbb化特性バランスにおいてCu。
金属Pbb化特性バランスにおいてCu。
Ni 、Cr、Mo、V、Nb、Ti 、Bの1種また
は2種以上を含有することもできる。
は2種以上を含有することもできる。
Cu、Njは強度、靭性向上に有効な元素であるが、0
.5%を超えて添加すると耐液体金属Pbb化特性を損
なうので0.5%以下に限定した。
.5%を超えて添加すると耐液体金属Pbb化特性を損
なうので0.5%以下に限定した。
Crは強度を確保するに有効な元素であるが耐液体金属
Pbb化特性を損ない、特に0.5%を超えて含有する
と脆化が著しいためこれを上限とした。
Pbb化特性を損ない、特に0.5%を超えて含有する
と脆化が著しいためこれを上限とした。
Moは耐液体金属Pb脆化特性を損なうことなく強度、
靭性向上に有効な元素であるが、0.5%を超えて添加
すると溶接性を著しく損なうと共に、耐液体金属Pb脆
化特性も劣化するのでこれを上限に限定した。
靭性向上に有効な元素であるが、0.5%を超えて添加
すると溶接性を著しく損なうと共に、耐液体金属Pb脆
化特性も劣化するのでこれを上限に限定した。
■は耐液体金属Pb脆化特性を損なわず強度を向上し有
効であるが、0.15%を超えて添加すると靭性、溶接
性を損なうのでこれを上限とし0.15%以下に限定し
た。
効であるが、0.15%を超えて添加すると靭性、溶接
性を損なうのでこれを上限とし0.15%以下に限定し
た。
Nbは微量添加で結晶粒を微細化して靭性向上に有効で
あるが0.05%を超えて添加すると耐液体金属Pb脆
化特性及び靭性を損なうのでこれを上限とし、0.05
%以下に限定した。
あるが0.05%を超えて添加すると耐液体金属Pb脆
化特性及び靭性を損なうのでこれを上限とし、0.05
%以下に限定した。
Tiは微量添加で溶接部の結晶粒を微細化し溶接熱影響
部の靭性及び耐液体金属Pb脆化特性を向上するが、0
.030%を超えて添加すると母材及び溶接部の靭性を
劣化させるのでこれを上限とし、0.030%以下に限
定した。
部の靭性及び耐液体金属Pb脆化特性を向上するが、0
.030%を超えて添加すると母材及び溶接部の靭性を
劣化させるのでこれを上限とし、0.030%以下に限
定した。
Bは極微量添加で焼入性を向上し強度確保に有効である
が、0.0005%を超えて添加すると耐液体金属Pb
脆化特性を著しく劣化させるので、これを上限とし0.
005%以下に限定した。
が、0.0005%を超えて添加すると耐液体金属Pb
脆化特性を著しく劣化させるので、これを上限とし0.
005%以下に限定した。
また、本発明では上記したごとく、個々の合金元素添加
量を制限すると共に、これらを組み合わせた総合的添加
量=PLME値が特定の式を満足するときに初めてその
効果を発揮するものであり、この点について以下に実験
結果をもって説明する。
量を制限すると共に、これらを組み合わせた総合的添加
量=PLME値が特定の式を満足するときに初めてその
効果を発揮するものであり、この点について以下に実験
結果をもって説明する。
使用鋼材の化学組成を総合的添加量として、PLME≧
390−870C+520S i−1−3l0−630
Cr+1460V−1690Nb+2100Tl−60
000B + 20000N 2≧65からなる式で限
定した理由であるか、この式は液体金属Pb脆化に及ぼ
す各種合金元素の影響を定量化し成したもので、この値
が高いほど液体金属Pb脆化は起こりに<<、鋼材成分
は母材強度を満足する範囲内で上記PLME値を高くす
ることが望ましい。
390−870C+520S i−1−3l0−630
Cr+1460V−1690Nb+2100Tl−60
000B + 20000N 2≧65からなる式で限
定した理由であるか、この式は液体金属Pb脆化に及ぼ
す各種合金元素の影響を定量化し成したもので、この値
が高いほど液体金属Pb脆化は起こりに<<、鋼材成分
は母材強度を満足する範囲内で上記PLME値を高くす
ることが望ましい。
この新たなる知見は以下に述べる実験により求めたもの
である。
である。
即ち、本発明限定成分を含む広い範囲に渡る成分鋼より
長さ17(1+us、直径10mmφの丸棒を加工し、
500℃の大気中及びPb浴中で5kgf /mIi/
winの速度で引張り試験を行う。
長さ17(1+us、直径10mmφの丸棒を加工し、
500℃の大気中及びPb浴中で5kgf /mIi/
winの速度で引張り試験を行う。
同試験より(Pb有りの破断強度/Pb無しの破断強度
)即ち液体金属Pbによる脆化度を求める。試験方法(
Pb浴中引張り試験)を第1図に示す。
)即ち液体金属Pbによる脆化度を求める。試験方法(
Pb浴中引張り試験)を第1図に示す。
このように、広い成分範囲に渡る鋼のPbによる脆化度
(PLME)を求め、PLMEに及ぼす合金元素の影響
を重回帰計算により定量化して前述したPLME式を得
た。なお、本発明者らが実際の液体Pb脆化の例として
調査した事例によればPLMEの値は20〜35程度で
あり、比較的脆化の少ないとされる鋼においてもその値
は45〜55程度であった。
(PLME)を求め、PLMEに及ぼす合金元素の影響
を重回帰計算により定量化して前述したPLME式を得
た。なお、本発明者らが実際の液体Pb脆化の例として
調査した事例によればPLMEの値は20〜35程度で
あり、比較的脆化の少ないとされる鋼においてもその値
は45〜55程度であった。
一方、調査結果によれば割れ発生部の特徴は大きな歪(
応力)が作用する部分であることである。
応力)が作用する部分であることである。
そこで、実構造物の液体金属Pbによる脆化を再現する
試験として、Pb浴中曲げ試験を実施した。試験方法を
第2図に示す。
試験として、Pb浴中曲げ試験を実施した。試験方法を
第2図に示す。
試験片形状は板厚20m+*、幅40關、長さ200
mm 0同試験片を酸洗−フラックス処理後、500℃
の溶融Pb浴に浸漬5分後に1cm/■inの速度で3
点曲げを行い、90度の曲げ変形を与え、冷却後にPb
を除去し割れ発生の有無を調査した。
mm 0同試験片を酸洗−フラックス処理後、500℃
の溶融Pb浴に浸漬5分後に1cm/■inの速度で3
点曲げを行い、90度の曲げ変形を与え、冷却後にPb
を除去し割れ発生の有無を調査した。
この試験は試験片に大変形を与えられることがらPb浴
中引張り試験より厳しい試験法であり、同試験により割
れ発生の無い鋼材は実構造物においても脆化割れは発生
しないものと考えられる。
中引張り試験より厳しい試験法であり、同試験により割
れ発生の無い鋼材は実構造物においても脆化割れは発生
しないものと考えられる。
PLME値の異なる鋼材を用いPb浴中曲げ試験を実施
し、割れの発生する限界PLM。を求めた結果、PLM
E≧65で割れを防止できることが明らかとなった。
し、割れの発生する限界PLM。を求めた結果、PLM
E≧65で割れを防止できることが明らかとなった。
従って、本発明では安全性を確保する観点でPLME値
の下限を65に限定したものである。なお、実用中には
操業条件により更に高温にさらされる場合があるが、脆
化度が大幅に変化することはないので、同値を65以上
とすることにより、実構造物においても液体金属Pb脆
化は発生しないと判断される。
の下限を65に限定したものである。なお、実用中には
操業条件により更に高温にさらされる場合があるが、脆
化度が大幅に変化することはないので、同値を65以上
とすることにより、実構造物においても液体金属Pb脆
化は発生しないと判断される。
(実 施 例)
第1表に示す組成の鋼を50kg真空溶解炉で溶製後、
制御圧延・焼入れ焼戻し・規準等により50〜80kg
f / m4級鋼板とした。鋼板の機械的性質は第1
表に併記した。
制御圧延・焼入れ焼戻し・規準等により50〜80kg
f / m4級鋼板とした。鋼板の機械的性質は第1
表に併記した。
これら鋼板により第2図に示すPb浴中曲げ試験を実施
した。
した。
結果を第1図に併記した。
同表によれば、鋼成分か本発明成分限定範囲であり、且
つPLME値か65以上の鋼は、液体金属Pb脆化の再
現試験法として非常に厳しい試験であるPb浴中曲げ試
験において割れの発生かなく、液体金属Pb脆化を完全
に防止できることが明らかである。
つPLME値か65以上の鋼は、液体金属Pb脆化の再
現試験法として非常に厳しい試験であるPb浴中曲げ試
験において割れの発生かなく、液体金属Pb脆化を完全
に防止できることが明らかである。
(発明の効果)
本発明はC,Si 、Mn、AΩ、Nに更にCu。
NI 、Cr、Mo、V、Nb、Ti 、Bの1種また
は2種以上を含有量を規定し、且つこれら元素の総合的
添加量が特定の式 %式% を満足する成分限定により、Pbによる液体金属脆化に
よる割れ発生を完全に防止することができる。従って、
本発明は産業上大きな効果を有するものであるといえる
。
は2種以上を含有量を規定し、且つこれら元素の総合的
添加量が特定の式 %式% を満足する成分限定により、Pbによる液体金属脆化に
よる割れ発生を完全に防止することができる。従って、
本発明は産業上大きな効果を有するものであるといえる
。
第1図は液体金属Pb浴中引張り試験方法を示し、(a
)は試験片の説明図、(b)は引張り試験サイクルの図
表、第2図は液体金属Pb浴中曲げ試験方法を示す説明
図である。 代 理 人 弁理士 茶野木 立 夫<C1)
)は試験片の説明図、(b)は引張り試験サイクルの図
表、第2図は液体金属Pb浴中曲げ試験方法を示す説明
図である。 代 理 人 弁理士 茶野木 立 夫<C1)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量%で C:0.03〜0.20%Si:0.05〜0.70%
Mn:0.40〜1.70%Al:0.005〜0.1
0%N:0.0160%以下 更に、強度靭性の要求に応じて Cu:0.5%以下Ni:0.5%以下 Cr:0.5%以下Mo:0.5%以下 V:0.15%以下Nb:0.05%以下 Ti:0.03%以下B:0.0005%以下を1種又
は2種以上含み残部Fe及び不純物からなり、 同時に P_L_M_E≧390−870C+520Si−31
0Mn−630Cr+1460V−1690Nb+21
00Ti−60000B+20000N^2≧65 を満足することを特徴とする耐液体金属Pb脆化特性に
優れた鋼材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28003990A JPH04157133A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28003990A JPH04157133A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04157133A true JPH04157133A (ja) | 1992-05-29 |
Family
ID=17619448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28003990A Pending JPH04157133A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 耐液体金属Pb脆化特性に優れた鋼材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04157133A (ja) |
-
1990
- 1990-10-18 JP JP28003990A patent/JPH04157133A/ja active Pending
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