JPH04157121A - ストリップの流体支持ロールと流体支持装置 - Google Patents

ストリップの流体支持ロールと流体支持装置

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JPH04157121A
JPH04157121A JP27808590A JP27808590A JPH04157121A JP H04157121 A JPH04157121 A JP H04157121A JP 27808590 A JP27808590 A JP 27808590A JP 27808590 A JP27808590 A JP 27808590A JP H04157121 A JPH04157121 A JP H04157121A
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fluid
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fluid chamber
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良之 綛田
Takeshi Masui
益居 健
Kazuaki Komine
小峰 一晃
Kazuo Nishimura
和夫 西村
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Daido Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ストリップの流体支持装置およびそれに用い
る流体支持ロールに関する。詳述すれば、本発明は、鋼
ストリップの連続焼鈍炉、連続メツキ炉、連続コーティ
ング炉等において走行中のストリップを流体により浮揚
・支持する装置およびそれに用いる流体支持ロールに関
する。
なお、本発明は、その他金属、紙、プラスチック等の製
造、搬送ラインにも適用しうるものであり、したがって
、以下の説明にあってはこれらを総称する意味で、単に
「ストリップ」という。
(従来の技術) ストリップを非接触状態で支持する方法として、Jou
rnal of the Iron and 5tee
l Institute(May。
1963、 P401〜408)に次の二つが代表例と
して示されている。
■空気ベアリングを多数配置するもの 第1図に略式斜視図で示すように、ドラム1の外周上面
に第2図に示す如き断面形状の多数のノズル孔2を配置
して、これらノズル孔2から高圧流体を噴出させるとと
もにその上にストリップ3を巻掛け、非接触状態でスト
リップ3を浮揚・支持して搬送する方法である。なお、
第1図中、符号4は空気などの高圧流体の入口配管を示
す。
この方法は、ストリップの張力を高めると非常に大きな
エアー圧力が必要となること、またストリップの揺動が
大きいこと等実用的でない旨記載されている。この方法
は、例えば、特開昭62−167162号公報に記載さ
れているように、ストリップの揺動防止に改善を加えて
写真用フィルムや印画紙、磁気テープ等の軽量物で空気
などの流体の噴出圧力の小さなものには使用されている
が、しかしノズル孔が多すぎること、金属ストリップの
支持搬送には非常に大きな流体の噴出圧力が必要となり
不経済である等の問題がある。これは多数の空気ベアリ
ングからの噴出エネルギーでストリップを浮かせようと
いう発想に無理があるからである。
■ホーバークラフトの原理を応用するもの第3図に略式
断面図で示すように支持・搬送せんとするストリップ3
の内側に向けてスリットノズル孔2゛を配置し、これら
スリットノズル孔2゛からの噴流をストリップ3に衝突
させて流れの向きを変え、流体のカーテンによって囲ま
れた領域に発生するクツシラン圧力を利用するホーバー
クラフトの原理を応用する方法である。
この方法も基本的には流体の運動エネルギーを静圧また
は動圧に変換してストリップを支持するという考え方で
ある。
この方式に基づく一つの形式として第4図に示す浮揚装
置が提案されている0図中、流体供給管4からの流体は
それぞれ内側を向いたノズル2.2”からストリップ3
に向かって噴出し、それを浮上させるのである。
しかし、この装置には浮き高さが、ストリップの長手方
向で異なるという問題があり、この問題の改善策が、特
開昭62−139832号公報、特開昭62−1427
28号公報等で開示されているが、それは第4図の装置
を多分割にして、流体供給バランスを変更して均一化を
図ろうとするものである。基本的には、固定式のストリ
ップ支持装置として構成されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの従来技術は、以下に示すような
点において技術上の難点がある。
(1)多数の空気ベアリングを有する第1図のタイプの
ものでは、ストリップに張力が大きく働いている場合に
は、高い空気圧が必要であるが、その場合ストリップの
振動が問題となるため、高張カラインへの通用は難しい
(2)このような空気ヘアリングでは、ストリップの浮
揚高さが非常に小さいため、支持装置との接触の問題が
あり表面疵発生への不安がある。
(3)空気の供給が装置内に蓄えられた空気の圧力で一
意に決まるため、各ノズルからの圧力または流量は重要
であるが、それらをコントロールできない0例えばロー
ル表面でいろいろノズル形状を変化させることもできる
が、装置自体を回転可能なロールから構成するとロール
の回転によって、ノズルの位置が変化するため結果とし
て利点がない。
(4)第4図に示すホーバークラフトタイプの装置では
、装置自体が固定式であるためストリンプ先端の通板が
非常に困難である。
(5)全ての通板材に対してこのような浮揚支持装置を
使用する必要がない場合でも、このような固定型であれ
ば常に浮上させた状態で使用する必要があり経済的でな
くコストがかかる。
(6)浮揚支持装置とロールを別々に有するライン構成
も可能であるが、ストリップの通板パスを容易に変更で
きないため、操業上の効率も悪い。
ここに、本発明の目的は、前記した従来技術のF、1題
点を解消し、 (1)経済性が高く、コンパクトで安定性がある(2)
ストリップの蛇行を抑止できる (3)ストリップ先端部の通板困難を解消できる(4)
浮揚支持装置とロールとの使用を適宜選択できる という各点を満足する、高張力状態のストリップも浮揚
できる流体支持装置およびそれに使用する流体支持ロー
ルを提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明者らは種々検討を重ね
た結果、次の諸事項について確認し、それに基づいて本
発明を完成するに至った。
すなわち、ストリップを巻き掛けて搬送する装置におい
て、ロールの表面に長手方向に左右対称に全周に亘る流
体吹き出しノズルを配するとともに、その流体吹き出し
ノズルの吹き出し角度を30゜≦θ≦90” とするこ
とによって、等方的に流体を噴出することができ、これ
により、ストリップとロールの界面に流体留りを形成し
、ストリップを浮揚させた、つまりロールとの接触を排
した支持が可能であることが判明した。
そして、流体支持ロールの下面、つまりストリップのロ
ール巻掛面の反対側にロール円周に沿う流体室を設置す
るとロール周回と流体室の境界線ができるが、ここに流
体噴出口を設けると、流体はロール周方向に噴出し、ス
トリップのロールを掛回における浮揚高さを均一にする
ことができることも判明した。
かくして、本発明の要旨とするところは、ロールにスト
リップを巻掛けてストリップを搬送しつつ支持するロー
ルであって、ロール長手方向に離間させて2条以上設け
たロール全周に亘る流体吹き出しノズルをロール表面に
有するとともに、該流体吹き出しノズルの吹き出し角度
がロール中心軸に対し30゜≦θ≦90°であることを
特徴とするストリップの流体支持ロールである。
本発明はその別の面からは、ロールにストリップを巻掛
けてストリップを搬送しつつ支持するロールであって、
ロール長手方向に離間させて2条以上設けたロール全周
に亘る流体吹き出しノズルを有するとともに、該ノズル
内にロール径方向に延在する2枚以上の仕切板を設けた
ことを特徴とするストリップの流体支持ロールである。
さらに別の面からは、本発明は、上述の流体支持ロール
と、この流体支持ロールのストリップ巻掛面の反対側の
ロール表面に対向させて設けた流体室とから成り、該流
体室と流体支持ロールとの境界に、該流体支持ロールと
ストリップとの界面に流体を供給する少なくとも1個の
流体噴出ノズルを有することを特徴とするストリップの
流体支持装置である。
本発明の好適態様によれば、流体支持装置におけるスト
リップの入側および/またはは出側の面であって、前記
流体室のストリップに対向する面に、少なくとも1個の
流体噴出口を設けてもよい。
本発明の別の好適態様によれば、流体支持装置における
ストリップの入側および/または出側において、前記流
体室に対向するようにストリップの調心用および揺動防
止用の流体噴出ノズルをさらに具備するように構成して
もよい。
(作用) 次に、添付図面を参照しながら本発明をさらに具体的に
説明する。
第5図に本発明による簡単な装置構成の一例を示す、第
5図に示す装置にあっては、本発明による流体支持ロー
ルに流体室を配置しである。
ストリップを巻掛けてストリップを搬送しつつ支持する
ロール本体50には、ロール長手方向に離間させて流体
吹き出しノズル52が設けられている。
通常、これらのノズル52は、ロール中心に対して左右
対称に2条以上、ロール全周に亘って設けられている。
ノズル52に対する流体供給は流体供給管54を経て行
われる。ロール本体50は、通常、中空となっていて一
種の溜めとして機能する。
図示例ではロール長手方向に離間平行して2条のノズル
52が設けれている。
流体支持ロール50のストリップ巻掛面と反対側には、
ロール表面に対向させた設けた流体室56が設けられて
いる。流体室56と流体支持ロールとの境界に形成され
たスリット部は流体支持ロールとストリップの界面に流
体を供給する流体噴出ノズル58を構成している6図示
例ではこの流体噴出ノズルを両側に二つ設けている。符
号59はこの流体室56への流体供給管を示す。
第6図は、流体支持ロール50の断面形状の一例を示す
図示例の構造では、ロール本体50ば内側ロール60に
外側ロール62を組込んだ構成となっている。
ノズル52は内、外側ロール60.62によって形成さ
れ、この流体吹き出しノズル52の吹き出し角度(θ)
は、図示のようにロール中心軸に対し30゛≦θ≦90
°に調整されでいる。図示例ではノズル52の内壁の角
度が異なっているが、そのような場合、最大角度をノズ
ル吹き出し角度として本発明では規定する。
第7図は、第6図に示す流体支持ロールの内側ロールの
一部の形状を模式的に示す。端面テーパ面に設けた複数
の孔70を経て流体はノズル52に送られる。
内側ロールと外側ロールとの着脱は適宜嵌め合い機構を
用いることにより行えばよい。
第8図は、流体室56の一例を示す略式斜視図であって
、スリット部80の長さ−3、流体室の輻−2、長さ−
3、およびスリット部80の高さ、つまりノズル口の高
さdについては特に制限はない0例えば、スリット部8
0の長さ1は、ストリップ幅が固定されている場合には
そのストリップ幅と一致させることが望まれるが、通常
の製造ラインでは単一幅のみという場合は少ない。した
がって、ノズル幅としではストリップ幅の70%以下に
なると不安定になるため、ノズル幅は最大板幅の70%
以上となるように設定するのがよい。
なお、図示の流体室56においてスリット部80と両端
の円弧部86とから区画される凹部は流体の溜めとなる
第9図は、ストリップ3をロール50に巻掛けて180
°方向転換して搬送するときの状態を示す。
図中、各参照符号は第5図ないし第8図に示すそれと同
様である。
次に、本発明にかかる流体支持装置の操作について説明
する。
■筺体1址!土豊 これまでの説明からも明らかなように、ロール本体50
は通常の搬送用ロールとしての働きもするため、ストリ
ップの先端部を通板する時の扱いが非常に容易になる。
また、疵や形状不良等の問題の少ない、厚手材や低グレ
ード材に対して、特にラインの切り替え等の労力なしに
流体浮揚搬送からロール搬送あるいはその逆に容易に移
行できる。
2ゞ による′  ゛ 流体によるストリップの浮揚搬送を開始するときは、ま
ず流体供給管54および59を経て外部より流体を流体
支持装置に導入するが、そのとき導入する流体は、第5
図に示すように、ロール本体50と流体室56にそれぞ
れ供給する。ここでロール本体50に送られた流体は、
第6図に示すようにロール中央の中空部63に蓄えられ
、次いで、その流体は、第6図に示す矢印の方向に流れ
、内側ロール60の端面テーパー面に設けられた孔70
(第7図参照)を通りロール表面に設けたノズル52よ
り放射状に噴出する。
このときロール50の下面のノズル52からの流体の噴
出は、第5図に示すように、流体室56のロールに対向
する円弧部86(第8図参照)によって抑止されている
一方、ロール下面に設置した流体室56に供給された流
体は、ロール表面との境界線に形成されたスリット部か
ら成る流体噴出ノズル5Bより噴出する。
第10図および第11図にこのときのストリップ3の浮
揚状態を断面図で示すが、まず、ロール軸方向には、第
10図に示すように、ノズル52を出た流体はロール中
央に向って送り込まれ、その後ストリップとロール間に
蓄えられている流体に衝突・反転してストリップの板端
より流出する。一方、ロール円周方向には、第11図に
示すように、ノズル58を出た流体が一旦ロール頂上部
に向って送り込まれるが、その後同様に反転し、流体室
56の下部より流出する。
このように両ノズル52および58から流体噴出させる
ことにより、ストリップは、ロール50に巻掛けられな
がら流体を介して浮揚支持される。
32   のための゛ ・   、 ロール50の噴出ノズル52は、いずれもストリップの
板幅Wより内側になければならないのは当然である。も
し通板するストリップの板幅が固定されているのであれ
ば、第6図のノズル開路II w 。
をWに近づけるのが好ましいが、製造ラインでは板幅は
単一という場合が少ないため、また、走行中のストリッ
プは、左右に動く蛇行を生じる問題点があるため、流体
支持ロールの製作に当たってはWXo、7≦W0≦Wx
0.95の関係を満たすように、通板ストリップの幅寸
法が決まった段階でWoを決めることが望ましい。
ここで−船釣にはWoの上限は、ストリップが蛇行した
ときでも、ロール上の噴出ノズル口からのストリップの
脱落を抑止するための制限であり、一方、Woの下限は
、板幅に比べてW。が小さ過ぎると、ストリップの中央
は浮揚するが、板端部でロールと接触してしまうことを
抑止するための制限である。
第12図には、内側ロール60と外側ロール62とから
構成されロール表面に設けられた流体吹出しノズル52
の部分断面を示しているが、流体はギャップg、から表
面の方に移動し、goの厚さのノズルにより噴出する。
ここで任意のdθ(第12図(b)参照)なるロールの
円弧を考えると、ノズル孔の底面部での半径γ=γ3よ
りγ、・dθ・g、の断面積に、ノズル孔の先端部での
半径T=γ。よりTo’dθ・goの断面積にそれぞれ
なる。ここでノズル孔内を出側方向に行く程断面積を絞
ってゆくことによって流速を上げるためには、Ts’d
θ・g、≧To’dθ・goっまりγ、・g、≧γ0・
goとすることが必要である。
また第6図の構造を見ると容易にわかるが、外側ロール
62を軸方向に動かすことによってg。は自由に設定で
きるから、これによってもノズル52からの流体の流速
を調整できる。このときg5も同様に変わるがg、の選
び方は、最大の80に合わせてロールを設計する段階で
上記式を満足するようにgsを決めるのが好ましい。
次に、流体室56の寸法について説明すると、第8図に
示すスリット部80の幅WIは、ロール50のノズル開
路Hwoできまり、WI≦W0となるように選定する。
これは、ロール下面より流体が噴出し、流体室内に蓄え
た流体と干渉するのを抑止するために、流体室56の円
弧部86でロール下面のノズルを押さえる必要があるた
めである。
次にスリット部80の深さdは、小さ過ぎると必要流量
を供給するための抵抗となり供給圧を高める必要がある
。また、dが大き過ぎるとノズルとしての効果を発揮し
なくなるため、ロール半径に対する0、1〜8°の弧長
程度が望ましい。
40−ル1°の  2   に  ・に る第13図に
示すように、ロール本体50に設けたノズル52内にロ
ール径方向に延在する2枚以上の仕切板140を設ける
。このとき、好ましくは内側ロール60に仕切板140
を設けると同時に外側ロール62には、各仕切板140
に対応する溝142が作られており、内外ロールを嵌合
するときに仕切板と溝とを互いにはめ合わせることによ
って、流体の円周方向の流れを抑止する。つまり、ロー
ル下面を流体室56で支持しても、ロール50よりロー
ル円周方向に等方的に流体を噴出することになるため、
より均一な浮揚が可能となる。
第14図(a)、ら)は、内側ロール60に仕切板14
0を付けた場合の側面および断面をそれぞれ示す。
このように仕切板140を設けるときは第7図に示す孔
70は各仕切板の間にそれぞれ設ける。
な    −   ′−゛ 流体の噴出ノズル52の幅W0と板幅Wについては、既
に述べた通りで、ストリップの板幅Wの変更があっても
その範囲内であれば、浮揚は可能である。
しかし、その範囲を越える場合や、より安定した浮揚を
行う場合にはロール50におけるノズル52の幅W、さ
らには流体室のスリット幅W、を適宜変更できる機構を
設けなければならない。
第15図および第16図はそれぞれノズル幅W0および
スリット幅Wlの変更機構の一例を示す。
第15図は、ノズル幅W、の変更機構を説明するロール
の断面図である。第15図は、全てのノズルが閉じられ
た状態のときを示す、主軸に対して内側ロール60は固
定されているが、外側ロール62およびei、 eg、
e8の分割部は軸方向に動く。そしてストリップ板幅W
の変更があった時には、その板幅Wに適するノズル幅W
0を選んで、そこにノズルを形成するように外側ロール
62および各分割部e1%e3のいくつかをシフトさせ
ることにより、図示のようにWo、〜Wo4のうちから
好適なノズル幅W0を選び、そのノズル幅を固定するこ
とで適切な浮揚が行える。シフトさせた位置で各分割部
を固定するにはロール内に設けたアクチエエータ−(図
示せず)などにより行えば良い。
第16図は流体室の斜視図である。第16図に示す流体
室56は仕切板f1〜f、によって複数に分割されてお
り、それぞれ区画された流体室56. 、56□、56
、には流体供給管59..59□、593が設けられて
いる。ロール50のノズル幅W。の変更に合わせて、流
体室の流体供給箇所を増減させることによって、スリッ
ト幅Wlを適宜変更するのであり、流体の効率的利用が
可能となる。
6よ   した゛  ′−゛ 第17図には、ストリップ3の浮揚搬送時に流体室56
の側面よりストリップに向けて流体を供給すべく、スト
リップ背面にも流体噴出ノズル90を設けた場合の装置
構成を示す。図示のように流体室56とストリップ3の
間に流体を供給することによって、ロール人出側で、ス
トリップ3が振動等によって流体室56と接触しないよ
うに更に安定性を高めることができる。
図示例では、流体室56に対向するようにノズル92が
さらに設けられている。これはストリップの調心および
蛇行防止のために設けられている。流体支持されたスト
リップはロール支持に比較して、ストリップの横方向の
動きに対してほとんど拘束されていない、そこで、スト
リップの背面に設けた流体噴出ノズル92でストリップ
の蛇行および揺動を防止する。
第17図では、ロール入側にのみ設置されているが、出
側に設けてストリップを確実に保存することも可能であ
る。また、ストリップの蛇行や揺動を防止できるもので
あれば、ノズル以外にも電磁的または、機械的なものも
採用できる。
E、   <  ”pのム 先に第9図においては、ストリップの180°の方向転
換について述べたが、方向転換角度は、180°に限定
されたものではなく、自由に設定できる。
第18図では、流体室56を2つに分割し、ロール本体
50を中心にそれらを90°に配置することにより行う
ストリップの搬送方向90°方向転換する場合の一例を
示す。
第19図には90°相当に分割・配置される流体室であ
る分割流体室96を示す。
この分割流体室96とプレート98(第18図)を用い
ることによって、180°方向転換した場合と同様に9
0°方向転換した浮揚・搬送が達成される。
更にプレート98のロール支持角度(第18図では9o
°)を適宜変更することによって、任意の転換角度が選
択でき、角度上の制約はない。
次に、本発明の作用効果について実施例によりさらに具
体的に説明する。
実施例1 本例では、流体として気体(空気)を用い、第20図に
示すストリップ3の搬送モデルラインに本発明にかかる
流体支持装置を組み込んで、ストリップの浮揚搬送のテ
ストを行った。
すなわち、第20図のAの位置のロールに代えて、第2
1図に示す流体支持装置を取り付けた。ここで、流体支
持ロールおよび流体室は、第5図に示すものであった。
第21図において、圧縮l130から弁31および流量
計32および圧力計33を経て供給される圧縮流体はロ
ール本体50からと流体室56とから噴出され、ストリ
ップ3を浮揚しながら支持する。一方、ストリップ3の
入側および出側にそれぞれ2個つづ設けられたノズル2
0からはブロア36から弁37および流量計38および
圧力計39を経て供給される流体がストリップ3の側面
に吹き付けられる。参照符号40はストリップ3の浮揚
量を測定するセンサーであって、このセンサー40の測
定データにもとづいて流体室56からの流体噴出量、ノ
ズル20.28からの吹き付は量を調整し、一定量の浮
揚量を確保する。
ストリップ3の背面に設けられた空気吹き出しノズル2
0は、第22図(a)、(ロ)にそれぞれ平面図および
側面図で示すように、流体溜40およびその長手方向に
沿って設けられた口ばし状の吹出口42から構成されて
おり、これは上下位置およびストリップからの距離を可
変なるように支持されている。
この時のロール50は外径100 i+mX胴長300
IIIIのフランドローJしであり、ノズJし間距離W
 o−25(1wmとした。
またノズJし52のギヤ・ノブgoはO〜3蒙−まで可
変であり、g s  g o= 5 +uw、  T 
o’=50mm、γ、−251であった。流体室56は
、ロール50との間隔を0.1 mmとして、第21図
に示すごとく対向配置した。
流体室56のスリント幅W1は245m−であり、深さ
dは5m+mとした。
ロール50はモーターで駆動されており回転速度と方向
は自由に選べ非回転にもできる。通板するストリップを
浮揚しない場合には、ライン速度とロール回転速度が一
致するのは当然であるが、浮揚した状態であっても、別
の所で測定しているライン速度のデータに合わせてロー
ル50を回転させることによって走行中に、疵等を発生
させずに浮揚・非浮揚を選択できるようにした。
ここで、供試材として0.1mm厚×280幅の5pc
cストリツプを用いて、0〜250m/winで走行さ
せた。
張力は1〜40に、で可変とした。
第23図には、そのような操業を行った場合の張力20
kg時の流体供給量と浮揚量の関係をグラフで示すが、
測定位置15°および90°における浮揚量がほぼ同一
であることから、ロール50の周方向に巻掛けられたス
トリップが均一に浮揚していることがわかる。
そこで張力を40kgまで上げたところ、浮揚高さは低
下するが、浮揚量はロール全周にわたって均一に浮揚し
ており、接触問題は皆無であった。ここで、浮揚量は、
第21図のセンサー40を用いて測定した。
また、浮揚した状態でロール50の回転または非回転を
繰り返し、そのときのストリップの浮揚量の変化も測定
したが、浮き高さの変化は少なく、ロールからの空気の
等方的な吹き出しがfI認できた。
4個の噴出ノズルより全体で0.9〜2.0m’/wi
nの風量を供給した。この場合、風量が大きい程、蛇行
抑止効果が高く、安定搬送に効果が大きかった。ノズル
20によってストリップ前面を支持することによって約
173に蛇行が低減した。
実施例2 本例にあっても、流体として気体(空気)を用いたが、
第24図に示すように溶融メツキラインのメツキ出側ト
ップロールに第18図に示す90°方向転換流体支持装
置を導入し、その搬送状態をテストした。
このときに用いた流体支持装置は、ロール本体50がロ
ール径150011+1で胴長2200++nのフラッ
トロールであり、ノズル幅−0が1600.1200.
900 m−で可変とした。1000〜1850mm幅
で0.35〜1.2−+w厚のストリップを浮揚したと
ころ、空気供給量は250〜1500m’/sinを要
した。
このようにメツキ出側に流体支持装置を設けたことによ
って未凝固状態でのストリップの方向転換が可能でライ
ンの高速化が達成された。また、ロールへのピックアッ
プが防止され、しかも浮揚していることより、疵発生は
抑止できた。
また、通常のロールとしての機能も有するため、板通し
等のメンテナンス時の不便さも解消されている。
実施例3 本例にあっては、流体として電解液を用い、第6図に示
す本発明にかかる流体支持装置を、電気メツキラインの
槽中ロールとして利用した。
本例において用いたロール本体50のロール径は800
蒙慣で胴長2150m5.ノズル幅W。1700mmと
した。
張力4 Tonで1850+wm輻X1.4 mm厚の
ストリップを浮揚搬送した。200〜600I!、/l
1lnの流量で流体を供給したときの浮揚高さを測定し
たところ0.6〜1.0 mmで安定していた。
つまり、液中に本発明にかかる流体支持装置を用いても
ストリップの浮揚が行えることが確認された。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は、ストリップの蛇行を防
止できると共にストリップ先端部の通板を容易に行え、
しかもコンパクトで安定してストリップの非接触支持が
行えるという、従来の問題点を全て解決できるという大
なる効果を有するのであって、本発明の実際上の意義は
大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来型の浮揚装置の一例を示す略式第2図は
、第1図の浮揚装置に用いられるノズルの断面形状の説
明図; 第3図は、ホーハークラフトの原理の概略説明図; 第4図は、従来型の浮揚装置の別の一例の略式第5図は
、本発明にかかるロールと流体室から成る流体支持装置
の略式斜視図; 第6図は、本発明による流体支持ロールの略式第7図は
、本発明にかかる流体支持ロールを構成する内側ロール
の部分略式斜視図: 第8図は、本発明による流体室の一例を示す概略説明図
: 第9図は、本発明にかかる流体支持装置におけるストリ
ップの巻掛けの様子を示す略式斜視図:第10図は、本
発明によるストリップの幅方向の浮揚状態の説明図; 第11図は、本発明によるストリップの長手方向の浮揚
状態の説明図; 第12図(→、伽)は、本発明による流体支持ロールの
設けられたノズルの寸法関係図; 第13図は、本発明によるロールにおける仕切板の取り
付けを示す略式斜視図; 第14図(a)、(b)は、本発明にかかる流体支持ロ
ールの仕切板を設けられた内側ロールの側面図および断
面図; 第15図は、本発明による、ロールノズル位置変更機構
の略式説明図; 第16図は、本発明における流体室の変更例であるスリ
ット幅の変更機構を備えた流体室の略式斜視図; 第17図は、本発明における流体室側面よりの流体噴出
の一例を示す概略説明図; 第18図は、本発明における流体支持装置による90°
方向転換機構を示す概略説明図;第19図は、第18図
における流体室の略式斜視図;第20図は、本発明の実
施例における流体支持装置の設置場所とライン構成の略
式説明図;第21図は、本発明の実施例において用いた
流体支持装置の制御系の説明図; 第22図(a)、ら)は、第21図において用いたノズ
ルのそれぞれ平面図および側面図; 第23図は、本発明の実施例による浮揚量測定結果を示
すグラフ:および 第24図は、本発明の別の実施例における流体支持装置
の設置場所とライン構成の略式説明図である。 50:ロール本体   52:ノズル 54:流体供給管   56:流体室 58:ノズル     59:@体供給管60:内側ロ
ール   62:外側ロール70:孔 第 1 図 第 2 図 $ 3 図 第 4 図 第6I!l、。 第 7 回 <n ′1f18  凹 第 q 図 りO 第to  I!] bυ 第 77 1 第 /Z 凹 第73図 第 15 図 箒16  J 第 /7 WJ 第 18  回 茅 lタ 凹 第2o v!J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ロールにストリップを巻掛けてストリップを搬送
    しつつ支持するロールであって、ロール長手方向に離間
    させて2条以上設けたロール全周に亘る流体吹き出しノ
    ズルをロール表面に有するとともに、該流体吹き出しノ
    ズルの吹き出し角度がロール中心軸に対し30゜≦θ≦
    90゜であることを特徴とするストリップの流体支持ロ
    ール。
  2. (2)ロールにストリップを巻掛けてストリップを搬送
    しつつ支持するロールであって、ロール長手方向に離間
    させて2条以上設けたロール全周に亘る流体吹き出しノ
    ズルを有するとともに、該ノズル内にロール径方向に延
    在する2枚以上の仕切板を設けたことを特徴とするスト
    リップの流体支持ロール。
  3. (3)ロールにストリップを巻掛けてストリップを搬送
    しつつ支持する装置であって、請求項1または2に記載
    の流体支持ロールと、該流体支持ロールのストリップ巻
    掛面の反対側のロール表面に対向させて設置した流体室
    とから成り、該流体室と流体支持ロールとの境界に、該
    流体支持ロールとストリップとの界面に流体を供給する
    少なくとも1個の流体噴出ノズルを有することを特徴と
    するストリップの流体支持装置。
  4. (4)流体支持装置におけるストリップの入側および/
    または出側の面であって、前記流体室のストリップに対
    向する面に、少なくとも1個の流体噴出口を有すること
    を特徴とする請求項3記載のストリップの流体支持装置
  5. (5)流体支持装置におけるストリップの入側および/
    または出側において、前記流体室に対向するようにスト
    リップの調心用および揺動防止用の流体噴出ノズルを具
    備することを特徴とする請求項4記載のストリップ流体
    支持装置。
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