JPH04154988A - 装飾部材の製造方法 - Google Patents

装飾部材の製造方法

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JPH04154988A
JPH04154988A JP27671990A JP27671990A JPH04154988A JP H04154988 A JPH04154988 A JP H04154988A JP 27671990 A JP27671990 A JP 27671990A JP 27671990 A JP27671990 A JP 27671990A JP H04154988 A JPH04154988 A JP H04154988A
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JP
Japan
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black
plating layer
watch case
film
plating
Prior art date
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Application number
JP27671990A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Imai
今井 清博
Akira Uchiyama
明 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JPH04154988A publication Critical patent/JPH04154988A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明はステンレス材を用いた装飾部材表面に黒色を有
する凹状の模様または文字を形成する装飾部材の製造方
法に関する。
[発明の概要〕 本発明はステンレス素材から成る装飾部材表面の選択的
所定部分に黒色を有する凹状の模様または文字を形成す
る方法において、該部材表面にイオンプレーティング法
によりTi系の被膜を被覆した後に選択的所定部分にレ
ーザー加工により凹状の模様または文字を形成し、その
後に電気メッキ法により金ストライクメッキ層を被覆し
、次いで、黒色クロムメッキ層、黒色ルテニウムメッキ
層、黒色ロジウムメッキ層の内の1種を被覆積層し、引
き続きエツチングによりTi系被膜を剥離除去すること
により、装飾部材表面に所望の黒色を有する凹状の模様
または文字を形成し、装飾的価値の高い装飾部材を品質
的に安定で且つ安価に提供するところにある。
〔従来の技術] 従来のステンレス材を用いた装飾部材表面に金色を有す
る凹状の模様または文字を形成する方法には ■フォトエツチング法により所望のパターンにエツチン
グした後、黒色メッキ層を被覆し、次いでレジストを剥
離することにより形成する方法。
■印刷法によるパターニングの後に金メッキ層等の耐食
性被膜を被覆し、次いでレジスト剥離した後にエツチン
グを行い、続いて金メッキ層等の耐食性被膜を剥離除去
することにより凹状パターンを形成し、その後に黒色メ
ッキ層を被覆し、次いで印刷法により凹部にレジストを
塗布した後、不要部の金メッキ層を剥離除去し、さらに
レジストを剥離除去することにより形成する方法6が知
られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、おおむね複雑な形状、多種多様な表面仕上げを
有する装飾部材の選択的所定部分にのみ黒色を有する凹
状の模様または文字を形成するためには次の欠点がある
■の方法では、予め表面全体にフォトレジストをコーテ
ィングする際、複雑形状であるために液たまり防止が不
可能であり膜厚のバラツキが発生してしまうため、露光
時の位置合せ用治具へのセットが困難である。またレジ
スト膜はピンホールが発生しやすく、ピンホール部はエ
ツチングされてしまうためピンホール修正が必要であり
作業効率が悪い。また、エツチングや黒色メッキ工程に
おいてレジストの薄い部分に浮きや剥離が発生し外観不
良となってしまう等の問題がある。
■の方法では印刷工程が2回有り、2回目の印刷は凹部
が形成されているため印刷のズレが発生しゃすく凹部以
外の部分に黒色メッキ層が残り、逆に凹部に黒色メッキ
層が残らない部分が発生する。また、加工工程が複雑で
長時間を要し、作業効率が悪くコストが高い等の問題が
ある。
本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的
とするところは、黒色を有する凹状の模様または文字を
品質的に安定で且つ効率良く形成し、装飾的価値の高い
装飾部材を安価に提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本発明の装飾部材はステンレ
ス素材から成る装飾部材表面の選択的所定部分に金色を
有する凹状の模様または文字を形成する方法において、
該部材表面にイオンプレーティング法によりTi系の被
膜を被覆した後に選択的所定部分にレーザー加工により
凹状の模様または文字を形成し、その後に電気メッキ法
により金ストライクメッキ層を被覆し、次いで黒色クロ
ムメッキ層、黒色ルテニウムメッキ層、黒色ロジウムメ
ッキ層の内の1種を被覆積層し、引き続きエツチングに
よりTi系被膜を剥離除去することを特徴とする。
[作 用1 本発明の上記方法によれば、ステンレス材を用いた装飾
部材表面全体に予めイオンプレーティング法によりTi
系の被膜を被覆したことにより、該部材表面全体が硬質
被膜でマスキングされるため該部品表面は次工程のレー
ザー加工工程におけるヤケの付着や傷を防止することが
可能となる。
また、レーザー加工後の電気メッキ法による金ストライ
クメッキ工程においては、レーザー加工による凹状の模
様または文字部はステンレス素地が露出しているため一
般的に行われているステンレス上への金ストライクメッ
キ方法により密着性の良い金ストライクメッキ層の被覆
が可能である。
金ストライクメッキ層は素地と上層の黒色クロムメッキ
層、黒色ルテニウムメッキ層、黒色ロジウムメッキ層と
の密着性を確保するために被覆され、被膜厚みは010
1gm以上で可能となる。
一方間部以外の部分はTi系被膜が被覆されているため
不動態化被膜が生成しやすく、金ストライクメッキ層は
密着性が悪い。従って、後工程におけるエツチングによ
るTi系被膜の剥離により凹部以外の部分の金ストライ
クメッキ層および黒色クロムメッキ層、黒色ルテニウム
メッキ層、黒色ロジウムメッキ層はリフトアップし容易
に剥離可能で、しかも前述のレーザー加工によるヤケも
同時に除去することができる。
次に、イオンプレーティング法によるTi系被膜は、T
iまたはTiとO,C,Nの内の少なくとも1種との化
合物が適用でき得る。被膜厚みは生産性、密着性より0
.2〜1.5μmが最適であるが、5gmまでひろげて
も問題ない。
Ti系被膜のエツチング剥離除去は弗酸と硝酸の混合液
に浸漬してエツチングすることにより、ステンレス素地
および黒色クロムメッキ層、黒色ルテニウムメッキ層、
黒色ロジウムメッキ層を傷めずに剥離除去でき得る。
以下、本発明について実施例に基づいて説明する。
[実施例11 第1図(a)〜(e)は本発明により作成した時計ケー
スの各製造工程での断面図である。ステンレス材料5U
S304により形成された時計ケースlをイオンプレー
ティング装置の真空室内に取り付け、真空室内を排し、
次いで該時計ケースをイオンプレーティング処理する工
程に先立ちArガスを10Pa、基板への印加電圧0.
5KVでイオンボンバードメントを行い時計ケース表面
のクリーニングを行った。次にArガスを排出し真空室
内を3X10−2Paに戻した後、改めて反応性ガスと
してN2ガスを6XIO−”Paまで導入し、基板電圧
を0.IKV印加しプラズマを発生させ、同時に金属T
iを電子ビーム加熱方式により加熱蒸発させ、TiとN
との化合物である金色のTiN被膜2を1.0um被覆
した。第1図(a)は上記方法により形成した時計ケー
スの断面図である。次に第1図(b)に示す様にレーザ
ー加工により所定部分において、TiN被膜厚を越える
深さに凹状の文字をマーキングした。このためレーザー
加工文字3の表面は5US304素材が露出している。
該レーザー加工においては市販の、Nd:YAGレーザ
ー装置(波長1.064zm)を用い、出力100W、
パルス幅10m5の条件にて加工を行った。次に第1図
(c)に示す様に、第1図(a)の状態の時計ケース全
面に電気メッキにより24にのAuストライクメッキ層
4を0.2μm被覆した。次に第1図(d)に示す様に
電気メッキにより黒色クロムメッキ層5を1.0μm被
覆した。次に第1図(d)の状態の時計ケースを弗酸:
硝酸=l:1の混合液(常温)中に約1分浸漬しTiN
被膜2をエツチング除去した。このときTiN被膜上の
Auストライクメッキ層4および黒色クロムメッキ層5
も同時にリフトアップし、きれいに除去され、最終的に
第1図(e)に示す様に5US304時計ケースの所定
部分に黒色クロムメッキ層による黒色外観を呈する凹状
の文字が施された時計ケースが得られた。
この方法にて製作したステンレス時計ケースは、人工汗
耐食試験(40℃×湿度90%×48Hr)、人工海水
(40℃×湿度90%×48Hr)、折り曲げ試験(1
80°折り曲げ)、熱シヨツク試験(300℃×lO分
加熱→水中急冷、5回繰り返し)、耐摩耗試験(牛皮上
にて500g荷重を時計ケースにかけ、5cmストロー
クにて時計ケースの側面を3万回擦りつける)、耐擦傷
試験(ビニタイル上1mより20回繰り返し落下する)
を行ない上記試験結果はすべて時計ケースとしての耐食
性、密着性、耐摩耗性、耐擦傷性を十分満足するもので
あった。また黒色クロムメッキの替りに黒色ルテニウム
メッキおよび黒色ロジウムメッキを用いた場合も前述と
同様の結果を得た。
f発明の効果] 以上述べた如く本発明によれば、SUS素材からなる装
飾部材表面に黒色を有する凹状の模様又は文字を形成す
る装飾部材の製造方法において、SUS素材全面にイオ
ンプレーティングによるTi系の被膜を形成し、レーザ
ー加工により任意の凹状模様および文字を形成し、つい
で電気メッキにて金ストライクメッキ層を被膜し、さら
に黒色クロムメッキ、黒色ルテニウムメッキ、黒色ロジ
ウムメッキを施し次いでTi系の被膜を湿式エツチング
により剥離除去することにより、従来法の欠点であった
外観品質の劣化及びコストアップを改善し、装飾部材の
表面に複雑形状等の所望の黒色を有する凹状の模様また
は文字を形成し、装飾的価値の高い装飾部材を品質的に
安定で且つ安価に提供することが可能となった。適用に
当っては時計用文字板、針、バンド等の時計用外装部品
はもちろんメガネフレーム、ライター、ネクタイビン、
装身具等の装飾部品すべてに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明による時計用外装部品の
実施例の各製造工程を示す断面図である。 l・・・5US304 2・・・TiN層 3・・・レーザー加工文字 4・・・Auストライクメッキ層 5・・・黒色クロムメッキ層 1 °l −へ76− −1  5US304 −2  TiNFJ ・3 レーザー加工文字 、1 ・4  Auストライクメッキ層 、2 .1 .5 黒色クロムメッキ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス素材から成る装飾部材表面の選択的所
    定部分に黒色を有する凹状の模様または文字を形成する
    方法において、該部材表面にイオンプレーティング法に
    よりTi系の被膜を被覆した後に選択的所定部分にレー
    ザー加工により凹状の模様または文字を形成し、その後
    に電気メッキ法により金ストライクメッキ層を被覆し、
    次いで、黒色クロムメッキ層、黒色ルテニウムメッキ層
    、黒色ロジウムメッキ層の内の1種を被覆積層し、引き
    続きエッチングによりTi系被膜を剥離除去することを
    特徴とする装飾部材の製造方法。(2)Ti系被膜がT
    iまたはTiとO、C、Nの内の少なくとも1種より成
    る化合物であり、金ストライクメッキ層が24Kである
    ことを特徴とする請求項(1)記載の装飾部材の製造方
    法。
JP27671990A 1990-10-16 1990-10-16 装飾部材の製造方法 Pending JPH04154988A (ja)

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