JPH0414973A - 回転ヘッド式画像記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、デジタル画像データに直交変換系のデータ
変換による帯域圧縮処理を施してテープに記録する回転
ヘッド式画像記録再生装置に係り、特にその早送り再生
を良好に行なえるように改良したものに関する。

（従来の技術） 周知のように、デジタル画像データを回転ヘッド式の画
像記録再生装置によってテープにヘリカル記録する場合
、データ量を削減するためにデジタル画像データを帯域
圧縮することが行なわれている。この画像圧縮処理とし
ては、現在では、ＤＣＴ　（ディスクリート・コサイン
・トランスファ）による直交変換系のデータ変換手段が
広く使用されている。

一般に、デジタル画像データに直交変換系のブタ変換を
施す場合、第４図に示すように、１画面（１フイールド
あるいは１フレーム）を、それぞれｍＸｎ　（ｍ、ｎ　
：整数）の同し画素数でなる複数のブロックに分割し、
それぞれのブロックについてデータ変換を行なうように
している。この直交変換系のデータ変換は、予め定めら
れたデータの集合について、その系列を時間軸から周波
数軸に変換することにより、データか１ブロツク毎に水
平方向及び垂直方向の周波数成分となる。つまり、デー
タは、ＤＣ（直流）成分とＡＣ（交流）成分とに分離さ
れることになる。

ここで、上記のようにして順次ブロック毎に変換された
データを、例えば１画面分がテープの１ヘリカルトラツ
クに記録されるように割り当て、変換された順序のまま
テープにヘリカル記録すると、第５図に示すようになる
。すなわち、テープＴに形成されたヘリカルトラックＮ
ｌ、Ｎ２゜Ｎ３には、それぞれ第４図に示したように１
画面を複数のブロックに分割し、各ブロックをそれぞれ
データ変換し−たデータがブロック毎に記録されている
。

ところで、直交変換を行なった後の各ブロックのデータ
量は、変換前の各ブロックのデータの性質に依存するた
め一定とはならない。このため、第５図の各ヘリカルト
ラックＮｌ、Ｎ２．Ｎ３に示すように、画面上で同じ位
置になるブロックのデータでも、ヘリカルトラックＮｌ
、Ｎ２．Ｎ３上では同し位置に記録されていないことに
なる。

そして、このようなフォーマットでデータの記録された
テープＴを早送り再生しようとすると、次のような問題
が生じる。

すなわち、例えば３倍速の早送り再生を行なう場合を考
え、テープ速度を通常の３倍にし、第５図中矢印Ａで示
すように図示しないヘッドがテープＴ上をトレースした
とする。すると、ヘリカルトラックＮ１では］〜ｐブロ
ックまでのデータが読み取られ、ヘリカルトラックＮ２
ではｑ−ｒブロックまでのデータが読み取られ、ヘリカ
ルトラックＮ３ではｓ　−ｔブロックまでのデータが読
み取られることになる。しかしながら、この場合、第５
図に斜線で示すように、ｐ＋ｌ〜ｑ−１ブロツク及びｒ
＋１〜ｓ−１ブロツクのデータが読み取られないため、
早送り再生時に画質が劣化することになる。

（発明が解決しようとする課題） 以上のように、従来の回転ヘッド式画像記録再生装置で
は、画面を複数のブロックに分割し、各ブロックのデジ
タル画像データにそれぞれ直交変換系のデータ変換によ
る帯域圧縮処理を施して順次テープに記録するようにし
ているので、画面上で同し位置になるブロックのデータ
でも、各ヘリカルトラック上では同じ位置に記録されな
いことから、早送り再生を行なうと読み取られないブロ
ックがでてしまい、画質の劣化を招くという問題を有し
ている。

そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので
、デジタル画像データに直交変換系のデータ変換による
帯域圧縮処理が施されて記録されたテープを早送り再生
しても、画質の劣化を生じることのない極めて良好な回
転ヘッド式画像記録再生装置を提供することを目的とす
る。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） この発明に係る回転ヘッド式画像記録再生装置は、１画
面を互いに同一画素数でなる複数のブロックに分割し、
各ブロック毎の画像データを直交変換してテープにヘリ
カル記録するものを対象としている。そして、直交変換
された各ブロックの画像データの直流成分が、テープに
形成されるヘリカルトラックの所定位置に記録されるよ
うに並べ換えるようにしたものである。

（作用） 上記のような構成によれば、ヘッドの１回のヘリカルス
キャンでｎ本のトラックを横切るｎ倍速再生を行なう場
合、ヘッドが所定の１本のトラックをトレースする位置
に、画像データの直流成分を全て記録しておくようにす
れば、画像データの直流成分については、１画面の全て
のブロックか読み取られるため、画質の劣化を生じず良
好な早送り再生を実現することができる。

（実施例） 以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細
に説明する。第１図において、〕１は入力端子で、輝度
信号Ｙ及び色差信号ＣＩ、Ｃ２が供給されている。この
入力端子１１に供給された輝度信号Ｙ及び色差信号Ｃ１
，Ｃ２は、Ａ／Ｄ（アナログ／デジタル）変換回路１２
に供給されてそれぞれデジタルデータに変換された後、
１画面単位でメモリ１３に一旦書き込まれる。そして、
このメモリ１３に書き込まれたデジタルデータは、ブロ
ック単位で読み出され直交変換回路１４に供給されて、
ブロック毎に順次直交変換される。

その後、直交変換回路１４でデータ変換されたデジタル
データＹ′及びＣＩ’、　　Ｃ２’は、データ並べ換え
用メモリ１５に書き込まれる。このデータ並べ換え用メ
モリ１５は、１画面中の全プロ・ツクの変換されたデー
タＹ′及びＣ１’、　　Ｃ２°を書き込み、その順序を
入れ替えて読み出すことにより、データの並べ換えを行
なうものである。すなわち、先に第４図に示したように
、１画面をｍｘｎの画素を１ブロツクとする複数のブロ
ック１〜Ｎに分割し、番号の若いブロックから順次直交
変換を行なった場合、その出力は、第２図（ａ）に示す
ようになる。つまり、各ブロック毎に、輝度Ｙ及び色差
Ｃ１，Ｃ２のＤＣ（直流）成分とＡＣ（交流）の各周波
数成分とが出力される。ここで、ＡＣＩ〜ＡＣｍの添字
１〜ｍは、小さいほうか低い周波数成分を表わすものと
する。

そして、第２図（ａ）で示される順序でプロ・ツク単位
で出力されるデータが、第１ブロツク〜第Ｎブロツクま
で全てデータ並べ換え用メモリ１５に書き込まれる。す
ると、ます、全ブロックの輝度Ｙ及び色差Ｃ１，Ｃ２の
ＤＣ成分のみか読み出され、その後、輝度Ｙ及び色差Ｃ
１，Ｃ２のＡＣ成分が、その周波数の低いものから順に
読み出され、結局、第２図（ｂ）に示すようなデータ列
に並び換えられる。そして、上記のように並び換えられ
たデータは、変調回路１６に供給されて記録のための所
定の変調処理か施された後、記録ヘッド１７を介してテ
ープ１８に記録される。

ここで、第３図は、テープ１８上におけるデータの記録
フォーマットを示している。すなわち、記録ヘッド１７
がテープ１８上を、第３図中下側から上側に向けてヘリ
カルスキャン方式でトレースするものとすると、各ヘリ
カルトラックＮｌ。

Ｎ２．Ｎ３　　Ｎ４には、その図中下側にＤＣ成分が集
中的に配置されることになる。

次に、上記のようにしてデータの記録されたテープ１８
は、再生ヘッド１つによって再生される。

まず、再生ヘッド１９がテープ１８上の各ヘリカルトラ
ックＮｌ、Ｎ２．Ｎ３．Ｎ４をそのままトレースする通
常の再生状態では、再生ヘッド１９から得られた再生信
号が、復調回路２０に供給されて記録時に施された変調
処理を復調された後、データ並べ換え用メモリ２１に供
給される。このデータ並べ換え用メモリ２１は、復調回
路２０から第２図（ｂ）に示すような順序で出力される
データを、〕ヘリカルトラック分つまり〕画面分記憶可
能なもので、その順序を入れ替えて読み出すことにより
、第２図（ａ）に示すようなブロック単位となるように
、データの並べ換えを行なうものである。

そして、データ並べ換え用メモリ２１から出力されたデ
ータＹ′及びＣ１’、　　Ｃ２°は、直交逆変換回路２
２に供給されてブロック毎に順次直交逆変換されること
により、時間軸データＹ及びＣｌＣ２に変換され、メモ
リ２３に一旦書き込まれた後、Ｄ／Ａ　（デジタル／ア
ナログ）変換回路２４によって元のアナログ系の輝度信
号Ｙ及び色差信号Ｃ１，Ｃ２に変換されて、出力端子２
５から取り出される。

次に、例えば３倍速の早送り再生を行なわんとして、テ
ープ１８の走行速度を通常の３倍にしたとすると、再生
ヘッド１９が第３図中矢印Ｂ、　　Ｃで示すように、つ
まり、再生ヘッド１９の１回の走査で３つのヘリカルト
ラックを跨ぐように、テープ１８上をトレースする。す
ると、１つのヘリカルトラックに記録されるデータのう
ち、ＤＣ成分の全データに占める割合が１／３以下とな
るように設定しておけば、ヘリカルトラックの３つに］
つは記録されているＤＣ成分を欠落なく読み取ることが
できる。このため、３倍速の早送り再生時に、２画面お
きに欠落のないＤＣ成分のみを用いた画像表示を行なう
ことができ、画質の劣化を防止することかできる。

また、上記実施例では、通常再生時の３倍速での早送り
再生を行なう場合について述べたか、これは通常再生時
の奇数及び偶数倍を選ばず、例えば２倍速であれば１画
面おきの再生画像か得られ、３倍速であれば上述したよ
うに２画面おきの再生画像が得られる。さらには、セグ
メント記録を用いた場合にも、セグメント数をＳとする
と、ｓｎ＋１（ｎ：正の整数）倍速の早送り再生が可能
となる。例えば３セグメント分割の場合の４倍速再生に
ついて考えると、初めのＤＣ部走査で画面上段の画像を
得、次のＤＣ部走査で画面中段の画像を得、その次のＤ
Ｃ部走査で画面下段の画像を得ることかできる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することかできる。

「発明の効果ユ 以上詳述したようにこの発明によれば、デジタル画像デ
ータに直交変換系のデータ変換による帯域圧縮処理が施
されて記録されたテープを早送り再生しても、画質の劣
化を生じることのない極めて良好な回転ヘッド式画像記
録再生装置を提供することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る回転ヘッド式画像記録再生装置
の一実施例を示すブロック構成図、第２図は同実施例に
おけるデータの並べ換えを説明するための図、第３図は
同実施例における早送り再生を説明するための図、第４
図は直交変換系によるデータ変換を説明するための図、
第５図は従来の回転ヘッド式画像記録再生装置における
問題点を説明するための図である。 １１・・・入力端子、１２・・・Ａ／Ｄ変換回路、１３
・・・メモリ、１４・・・直交変換回路、１５・・・デ
ータ並べ換え用メモリ、１６・・変調回路、１７・・・
記録ヘッド、１８・・・テープ、１９・・・再生ヘッド
、２０・・・復調回路、２１・・・データ並べ換え用メ
モリ、２２・・・直交逆変換回路、２３・・メモリ、２
４・・Ｄ／Ａ変換回路、２５・・・出力端子。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 箪 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １画面を互いに同一画素数でなる複数のブロックに分割
   し、各ブロック毎の画像データを直交変換してテープに
   ヘリカル記録する回転ヘッド式画像記録再生装置におい
   て、前記直交変換された各ブロックの画像データの直流
   成分が、前記テープに形成されるヘリカルトラックの所
   定位置に記録されるように並べ換えるデータ並べ換え手
   段を具備してなることを特徴とする回転ヘッド式画像記
   録再生装置。