JPH0413963Y2 - - Google Patents

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JPH0413963Y2
JPH0413963Y2 JP1987183752U JP18375287U JPH0413963Y2 JP H0413963 Y2 JPH0413963 Y2 JP H0413963Y2 JP 1987183752 U JP1987183752 U JP 1987183752U JP 18375287 U JP18375287 U JP 18375287U JP H0413963 Y2 JPH0413963 Y2 JP H0413963Y2
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JP
Japan
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synthetic fibers
plant
culture bed
weight
crimped composite
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JP1987183752U
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JPH0187633U (ja
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Classifications

    • Y02P60/216

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) 産業上の利用分野 本考案は、植物の培養育成に適した人工培養床
に関する。
従来の技術 植物苗をクローン増殖法により大量に生産しよ
うとする場合、生長点などの植物組織片を無菌条
件下で栄養物含有培地によつて培養増殖させた
後、得られた幼芽を多数に分割し、それぞれを寒
天培地のような固形培地上に移して発根させる方
法が採用されている。
この方法では、寒天培地上で幼植物を培土等に
移植が可能となるまで育成しようとすると、根が
培地中に入り込んでしまう。そして植物を培土等
に移植するに当たつて、植物の根が寒天培地で被
覆されたままで移植すると、以後の生長が停滞す
るなどの支障がおこる。従つて、寒天培地を洗い
去る必要があるが、その際に根を傷つけ易いと共
に多大の労力を必要とする問題がある。
解決しようとする問題点 本考案は、前記のような寒天培地の欠点を解消
してそのまま培土への移植育成が可能である、寒
天培地の寒天にかわる素材すなわち固形の培養床
を提供することを目的としたものであつて、植物
組織から幼植物を再生増殖させるに用いうるのみ
ならず、それに続いて植物の育成にも好適な環境
を実現することができる嵩高でかつ高強力な植物
育成培養床である。
(考案の構成) 問題を解決するための手段 前述のような本考案の目的を達成することがで
きる植物育成培養床は、熱融着性表皮層を有する
立体捲縮複合型合成繊維50〜100重量%および高
融点繊維0〜50重量%からなる綿状塊であつて、
該立体捲縮複合型合成繊維が相互の接触点で融着
した立体的な網状構造を形成しかつ密度が5〜
20g/の範囲内にあることを特徴とするもので
ある。
本考案の培養床に用いられる熱融着性表層を有
する立体捲縮複合型合成繊維は、芯部が高融点か
または難溶融性などの繊維であつてその表面を低
融点物質たとえば熱可塑性高分子物質などの鞘で
被覆した構造を有するものなどである。かかる複
合型合成繊維としては、ポリプロピレン、ポリア
ミド、ポリエステル等の芯に対して高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、EVA等の表面部
が形成された芯鞘型、並列型または海島複合型合
成繊維、或いはポリエステル、ポリアラミド等の
高融点材料とポリプロピレンとを前記複合型に形
成した繊維等があげられる。かかる複合型合成繊
維としては、ジグザグ状捲縮を有するものが在る
が、三次元状立体捲縮を有するものが好ましい。
このような立体捲縮複合型合成繊維は連続した長
繊維であつてもよいが、適宜切断されたステープ
ル状のものでもよい。またその繊度は、適用する
植物によつても異なるが、1.0〜1000D/fの範
囲内にあるのが好ましい。
本考案の培養床は、前記の立体捲縮複合型合成
繊維を含む繊維材料を綿塊状に集積して部分融着
したものであるが、このような集積体は、たとえ
ば網板などで囲んで形成された成形用型の中に前
記の繊維材料単独、または前記の繊維材料に対し
て必要に応じて高融点の繊維や他の粒状材料な
ど、たとえば親水性の材料其の他を、本考案の目
的が達成される範囲内の量で配合したものを堆積
させて充填するなどの方法を用いて所望の形状に
成形し、次いでこれに熱風下に置くなどして立体
捲縮複合型合成繊維の表層を軟化させることによ
つて相互の接触点で融着させて得られる。このよ
うにして得られた繊維材料の集積体は、立体的な
網状構造を形成していて可撓性と弾力性に富んだ
構造となつている。立体捲縮複合型合成繊維を50
重量%以上含有することにより嵩高でかつ高強力
な培養床が得られる。
こうして得られた繊維集積体は、密度が5〜
100g/範囲内にあることが必要である。密度
が5g/より低い集積体では形状保持性が少な
くまた保水性も不足する。また密度が100g/
を超えても効果はあまり増加せず経済的でない。
このような本考案の培養床は、第1図に示すよ
うに、多量の空隙を保持した構造となつており、
栄養塩類等を含んだ水溶液培地を毛管現象によつ
て多量に保持することができると共に充分な空気
を含むことができ、植物の根が入り込みさらに成
長するに応じて変形移動できるだけの可撓性を有
している。
本考案の培養床は任意の形状に形成して使用す
ることができるが、実用上、約2〜300mmの厚さ
を有するシート状にするのが好ましい。また、た
とえば厚さ5cm程度のシート形状に形成したの
ち、適宜の大きさに切断して使用することもでき
る。更にまた、完全に切断せず、底層部分のみを
連続したまま残しておいて幼植物の育成に用い、
苗として培土に移植するときに引き裂いて分離す
るようにしてもよい。
実施例 (本発明例) 3D×51mmの立体捲縮を有するポリプロピレン
とポリエチレンとからなる複合型繊維を用い、カ
ードしてウエブを形成した。次いで145℃の熱風
ドライヤーで3分間処理して、目付:880g/m2
厚み:50mm、密度:17.6g/のマツトを得た。
(対照例) 3D×51mmのジグザグ状捲縮を有するポリプロ
ピレンとポリエチレンからなる複合型繊維を用い
て、本発明例と同様に処理して、目付:1490g/
m2、厚み:50mm、密度:29.8g/のマツトを得
た。
これら本発明例および対照例で得たマツトは、
いずれも繊維間が熱融着されていたが、本発明例
のマツトは特に空隙率が大きく、これらを植物育
成培養床とし、MS培養液を加えて植物苗を育成
したところ、いずれも良好な生育成績が得られた
が、本発明例の培養床は特に優れたものであつ
た。
(考案の効果) 本考案の植物育成培養床は、前述のような構成
を有していて保水性と通気性に富み、可撓性が良
好である。しかも立体捲縮複合型合成繊維を50重
量%以上含有するので嵩高でかつ高強力である。
そして寒天培地などど異なつて減菌操作が容易で
あり、取扱易くまた焼却可能であるうえに、焼却
しても有害ガス等の発生がない利点をも具備して
いる。更に、本考案の培養床を構成する材料自体
は化学的に安定であり、植物体の生育に悪影響を
及ぼすような物質を一切溶出することがなく、植
物の育成を同じ培養床上で継続しても根の発育と
くに根毛の発生に好適な環境を維持するところか
ら、長期間にわたつての栽培にも何等障害を発生
せず、育苗用あるいは植物工場用の栽培床にも利
用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の植物育成培養床の構造を示す
図である。 1……立体捲縮複合型合成繊維、2……接着
点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱融着性表皮層を有する立体捲縮複合型合成繊
    維50〜100重量%および高融点繊維0〜50重量%
    からなる綿状塊であつて、該立体捲縮複合型合成
    繊維が相互の接触点で融着した立体的な網状構造
    を形成しかつ密度が5〜20g/の範囲内にある
    ことを特徴とする植物育成培養床。
JP1987183752U 1987-12-03 1987-12-03 Expired JPH0413963Y2 (ja)

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JPH0187633U JPH0187633U (ja) 1989-06-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6434272B2 (ja) * 2014-10-14 2018-12-05 株式会社クラレ 植物栽培用培地、並びにそれを用いた植物栽培装置および植物栽培方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62115217A (ja) * 1985-11-12 1987-05-26 東洋紡績株式会社 植物栽培用培地

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