JP2001218524A - 植物育成用の人工土壌体 - Google Patents

植物育成用の人工土壌体

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JP2001218524A
JP2001218524A JP2000031471A JP2000031471A JP2001218524A JP 2001218524 A JP2001218524 A JP 2001218524A JP 2000031471 A JP2000031471 A JP 2000031471A JP 2000031471 A JP2000031471 A JP 2000031471A JP 2001218524 A JP2001218524 A JP 2001218524A
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artificial soil
fiber
plant
stick
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Takashi Ono
孝 小野
Masayuki Sato
昌之 佐藤
Junkichi Tanaka
淳吉 田中
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MG Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工土壌体自体が扱いやすく、植物を植え込
み、植え替えする作業に手間がかからず容易に、かつ清
潔に行うことができ、また植物の根が土壌体と複雑に絡
まることがなく、さらに植物を所望の姿勢に確実に保持
できる、植物育成用の人工土壌体を提供すること。 【解決手段】 表皮部分21の引裂強度が0.098〜
3.9Nになるよう保形された繊維ブロック体2から構
成され、上記繊維ブロック体2の複数を、植物3が生育
可能な隙間を形成しつつ集合させてなる植物育成用の人
工土壌体1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成用の人工
土壌体に関する。さらに詳しくは、例えば室内に配置す
る観葉植物の栽培、養液栽培、あるいはビル屋上の緑化
等の培地として利用される、植物育成用の人工土壌体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内のインテリアとして観葉植物
等の観賞用の植物が多用されている。観葉植物等を飾る
ことにより、室内の空気がリフレッシュされ、ホルムア
ルデヒドやベンゼンといった有害物質も中和されるた
め、生活環境を快適にすることができる。しかし、観葉
植物等を通常の土に植えた場合、土に起因する臭いや虫
が発生する等して、清潔ではないという問題があった。
そのため、室内に飾ること、とりわけキッチンや子供部
屋に飾ることに抵抗があるのが現実であった。また、飲
食店等にとっても、食品衛生上好ましいものではなかっ
た。
【0003】そこで最近では、上記通常の土に替わる人
工土壌体として、粘土を高温で焼いて発泡させた無機質
発泡体の粒状物が開発され、ハイドロボール等の商品名
で上市され普及している。しかし、上記の無機質発泡体
も、植え替えの際等に細かい着色粉が発生してしまい、
十分に清潔であるとは言い難かった。また、別の人工土
壌体として、吸水性の高分子材料からなるものがカラフ
ルに色付けされて市販されているが、水分が過剰に保持
されてカビが発生し易い問題があり、やはり清潔ではな
かった。
【0004】さらに、上記通常の土や無機質発泡体は、
細かく、重量も大きいため、植物を鉢等に植え込んだ
り、別の鉢へ植え替えする際に、その扱う作業に手間が
かかり、植え替え作業中に手や床等を汚してしまう等の
欠点があった。また、鉢を誤って転倒させた場合、土や
無機質発泡体が周辺にこぼれ散らばり、その片づけに時
間を要する問題もあった。また、植物を、所望の位置・
角度で鉢に植えようとするとき、土や無機質発泡体を鉢
の周辺から均等に入れる等、入れ方にコツを要するた
め、植物を所望の姿勢に保持することは容易ではなかっ
た。
【0005】一方、養液栽培においては、ロックウー
ル、すなわち、一般に玄武岩、鉱滓等を1500℃程度
で溶融し、遠心力、高圧空気等を利用して直径数μmの
繊維状に加工した人造鉱物繊維がしばしば用いられてい
る。しかし、ロックウールは、燃えない、腐らない、処
理コストが高いという廃棄処理上の問題点を有してい
る。この廃棄処理上の問題は、上述の土や無機質発泡体
においても同様であり、したがって環境に優しい人工土
壌体の開発が望まれていた。
【0006】また、従来の別の人工土壌体として、合成
繊維の不織布からなるマット状のものが知られていた
(特開平7−163235号等)。しかし、このマット
状人工土壌体は、植物が生育するに伴って根が不織布内
部の繊維の間に絡み入り、そのため植物を植え替え等す
る際に、根の絡みをほどいて植物を引き抜くのが容易で
はなく、しばしば根の一部が切れて不織布内に残ってし
まう、いわゆる根切りが悪いという欠点があり、植物の
植え替えは困難であった。
【0007】さらに、一般的に、従来の人工土壌体は、
植物を植える面が平坦な面のものに限られていた。特
に、通常の土や無機質発泡体等は、全体として保形性が
ないため当然に流動を起こして平坦な面になってしま
う。したがって、従来の人工土壌体は、斜面や起伏に富
んだ地形を再現してそこに植物を植えたり、蔓植物を上
方向に這わせたいといった、植物を観賞する上での地形
に関する多様な要求に応えるものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の状況に鑑
み、本発明は、保水性、通気性に優れ、また、使用後の
廃棄処理が容易で環境に優しい植物育成用の人工土壌体
を提供するものである。
【0009】また本発明は、人工土壌体自体が扱いやす
く、植物を植え込み、植え替えする作業に手間がかから
ず容易に、かつ清潔に行うことができ、また植物の根が
土壌体と複雑に絡まることがなく、さらに植物を所望の
姿勢に確実に保持できる、植物育成用の人工土壌体を提
供するものである。
【0010】さらに本発明は、起伏がある地形や、蔓植
物が巻き付くための支柱(ヘゴの木)を有する地形等、
植物を植える面が3次元的に保形されてなる植物育成用
の人工土壌体を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の植物育成用の人工土壌体を提供す
る。 (1)表皮部分の引裂強度が0.098〜3.9Nにな
るよう保形された繊維ブロック体から構成され、上記繊
維ブロック体の複数を、植物が生育可能な隙間を形成し
つつ集合させてなる植物育成用の人工土壌体。 (2)前記繊維ブロック体の複数を、一体にしてなる上
記(1)記載の植物育成用の人工土壌体。 (3)前記繊維ブロック体が、スティック状であり、上
記スティック状の繊維ブロック体の複数を揃えて下端を
一体化し、上端はそれぞれ独立としてなる上記(2)記
載の植物育成用の人工土壌体。 (4)前記上端において、スティック状の繊維ブロック
体同士の間隔が拡縮可能に形成されてなる上記(3)記
載の植物育成用の人工土壌体。 (5)前記繊維ブロック体同士の間隔が拡がる方向に付
勢されてなる上記(4)記載の植物育成用の人工土壌
体。 (6)前記繊維ブロック体の複数を、植物を育成する所
望の地形に形成しつつ集合させてなる上記(1)又は
(2)記載の植物育成用の人工土壌体。 (7)前記繊維ブロック体が、スティック状であり、上
記スティック状の繊維ブロック体の複数を長さが相異な
るように形成し、上端を非平面の地形に形成しつつ揃え
てなる上記(6)記載の植物育成用の人工土壌体。 (8)前記繊維ブロック体が、スティック状であり、上
記スティック状の繊維ブロック体の複数の内少なくとも
1 つを他よりも長く形成し、上記長く形成したスティッ
ク状の繊維ブロック体を上端に突出させつつ揃えてなる
上記(6)記載の植物育成用の人工土壌体。 (9)前記繊維ブロック体が、不定形状であり、上記不
定形状の繊維ブロック体の複数を、非平面の地形に形成
しつつ集合させてなる上記(6)記載の植物育成用の人
工土壌体。 (10)前記繊維ブロック体の密度が0.01〜0.1
g/cm3 である上記(1)〜(9)のいずれか記載の
植物育成用の人工土壌体。 (11)前記繊維ブロック体が、表皮部分に熱融着性合
成繊維を含み熱融着により保形されてなる上記(1)〜
(10)のいずれか記載の植物育成用の人工土壌体。 (12)前記熱融着性合成繊維が、ポリオレフィン系合
成繊維である上記(11)記載の植物育成用の人工土壌
体。 (13)前記スティック状の繊維ブロック体の直径が5
〜40mm、好ましくは5〜20mmである上記
(3)、(4)、(7)、(8)のいずれか記載の植物
育成用の人工土壌体。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1に実施の形態(1)を示す。図1にお
いて、本発明の植物育成用の人工土壌体1は、複数の繊
維ブロック体2を、植物3が生育可能な隙間を形成しつ
つ集合させて概略構成される。
【0013】繊維ブロック体2は、合成繊維、天然繊維
等の各種繊維からなり、それらの集合体を各種形状に保
形して構成される。上記合成繊維の具体例としては、ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル繊
維、レーヨン、アセテート等が挙げられ、上記天然繊維
の具体例としては、麻、綿、羊毛、絹等が挙げられる。
【0014】上記の各種繊維の中でも、後述するよう
な、熱融着により保形する場合には、熱融着性合成繊維
が用いられる。その具体例として、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系合成繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系合成繊維、ナイロ
ン等のポリアミド系合成繊維、あるいはポリプロピレン
を芯成分としポリエチレンを鞘成分とするような複合繊
維(以下「PP/PE複合繊維」と略称する)等を挙げ
ることができる。また、捲縮のある熱融着性合成繊維は
好ましく用いられる。
【0015】また、上記PP/PE複合繊維を含むポリ
オレフィン系合成繊維は、耐薬品性に優れ、虫、カビ等
にも抵抗性があり、リサイクルが容易であり、燃焼させ
てもダイオキシン等の有毒物質を発生しないため特に好
ましく用いられる。さらに、PP/PE複合繊維は、繊
維の表面のみを互いに融着させて保形性に優れた3次元
網目構造を形成できる点において一層好ましく用いられ
る。
【0016】以上の各種繊維は、いずれか一種を単独で
用いることもできるし、複数を併用することもできる。
また繊度は、目的の繊維ブロック体2の保形性、保水性
等を考慮して適宜設定することができる。例えば、合成
繊維を用いた場合の繊度は、一般に1〜8デニール、好
ましくは2〜6デニールとすることが適当である。
【0017】また、上記の各種繊維に加え、必要に応じ
て、他の物質を併用することができる。具体例として、
炭、ゼオライト等の根腐れ防止剤、水腐れ防止剤や、各
種の肥料成分等が挙げられる。さらに、繊維を予め界面
活性剤で処理することにより、繊維を親水化し濡れ性を
向上させることができる。その結果、繊維ブロック体2
の保水性を高めることができる。このような界面活性剤
の種類としては、植物に無害なものであれば用いること
ができ、特にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルやポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン系
界面活性剤が好適に用いられる。
【0018】保形する手段は、繊維ブロック体2の形状
を保持でき、集合させた際に他の繊維ブロック体2’と
繊維が絡まることのない手段であれば適用可能である。
具体的には、後述の熱融着により保形する手段の他、繊
維の集合体を織布等で被覆して適宜形状に整えたり、繊
維の集合体にコート剤を含浸・硬化させる等の手段を挙
げることができる。
【0019】上記の各種手段の中でも、熱融着により保
形する場合、上記の熱融着性合成繊維は、繊維ブロック
体2の少なくとも表皮部分21に含むものとする。ここ
で表皮部分21は、繊維ブロック体2の表面から0.5
mm厚さの部分をいう。すなわち、表皮部分21のみに
熱融着性合成繊維を含んで内部22は他の繊維で構成す
る場合や、表皮部分21・内部22ともに熱融着性合成
繊維を含む場合、あるいは、表皮部分21から内部22
にかけて熱融着性合成繊維の含有量を徐々に減少させる
場合等を採用することができる。いずれの場合も、表皮
部分21において、熱融着性合成繊維の含有量は50重
量%以上、好ましくは70重量%以上とする。
【0020】熱融着させる部位は、表皮部分21のみと
することもできるし、表皮部分21に加えて内部22ま
でとすることもできる。表皮部分21のみを熱融着した
場合は、繊維ブロック体2が柔軟であり保水性に富むの
で、それに密着する植物が水分を吸収し易くなり好まし
い。一方、内部22まで熱融着した場合には、繊維ブロ
ック体2の保水性は若干低下するものの、繊維ブロック
体2が硬くなって扱い易くなるため、植え込み、植え替
え時における施工性が向上する。なお、内部22まで熱
融着する場合は、内部22に熱融着性合成繊維を含むこ
とは無論である。
【0021】熱融着により保形する際の、圧縮強度、加
熱温度、加熱時間等の諸条件は、目的の繊維ブロック体
の密度、保水性、繊維の溶融温度等を考慮して適宜設定
する。例えば、PP/PE複合繊維を用いた場合には、
加熱温度は130〜230℃が適当であり、好ましくは
135〜155℃である。また、上記諸条件を選択する
ことにより、熱融着性合成繊維同士の接点の一部を熱融
着することができる。あるいは接点の全部を熱融着する
こともできる。一般に、熱融着された接点が少ないと目
的の繊維ブロック体が柔軟になり、熱融着された接点が
多いと目的の繊維ブロック体は硬くなる。
【0022】以上の熱融着による保形は、熱融着性合成
繊維を含む原料繊維の集合体を種々の形状に成形した
後、あるいは成形と同時に、公知の圧縮手段、加熱手段
を適宜選択して行うことができる。
【0023】繊維ブロック体2の表皮部分21の引裂強
度は、0.098〜3.9N、好ましくは0.098〜
2.0Nになるように保形する。ここでの引裂強度は、
繊維ブロック体2の表面から0.5mm厚さの部分を試
験片として測定される値をいう。引裂強度が上記の範囲
内であれば、繊維ブロック体2を集合させたときに、植
物3が繊維ブロック体2と他の繊維ブロック体2’との
間で優先的に生育する。そのため植物3の根が繊維ブロ
ック体2自体に入り込み繊維に絡みついて根切りが悪く
なるようなことが起こらず、容易に引き抜くことができ
植物3を植え替えする作業に手間がかからない。また、
植物3の生育がさらに進んで繊維ブロック体2と他の繊
維ブロック体2’との間が窮屈になった場合には、植物
3が繊維ブロック体2の表面を破ってその内部22まで
伸長することも可能であるため植物3の生育を阻害する
ことはない。すなわち、引裂強度が3.9N以上である
と、繊維ブロック体2と他の繊維ブロック体2’との間
が植物3を育成するのに窮屈になったとき、繊維ブロッ
ク体2の表面を破ってそれ以上生育することができない
ため、植物3の生育が阻害される可能性がある。また、
0.098N以下であると、繊維ブロック体2と他の繊
維ブロック体2’との間での生育が優先されず、繊維ブ
ロック体2自体の内部22に根が入りこみやすくなり、
根切りが悪くなって本発明の目的を達成することができ
ない場合がある。しかし、育成させる植物3の種類等に
よっては上記の範囲に限定されることなく保形すること
ができる。
【0024】また、繊維ブロック体2の密度は、保形す
る過程における圧縮条件、加熱条件等の諸条件を適宜設
定することによって調節でき、特に限定されるものでは
ないが、一般に、0.01〜0.1g/cm3 、好まし
くは0.02〜0.06g/cm3 とする。
【0025】繊維ブロック体2の作製工程につき、熱融
着により保形する場合を例として以下に説明する。すな
わち、作製工程は、熱融着性合成繊維を含む原料繊維か
ら連続したウエブ状繊維集合体を形成する工程と、その
ウエブ状繊維集合体を連続的に所定の幅に切断する工程
と、その所定幅のウエブ状繊維集合体を所定の断面形状
になるよう連続的に圧縮加熱する工程と、その圧縮加熱
し保形した連続体を所定の長さに切断する工程とから構
成される。図4は、図1のスティック状に保形された繊
維ブロック体2の作製工程を示す図である。まず原料繊
維のステープル・ファイバーがカード機5に供給される
(図示省略)。このステープル・ファイバーの調製は公
知手段によれば良い。次に、ステープル・ファイバーか
らカード機5によりウエブ状繊維集合体6(非常に柔ら
かく、伸び縮みし易い)が形成され、そのウエブ状繊維
集合体6は、コンベアー等の搬送機7を備えた前処理予
備加熱装置8に通され、ウエブ状繊維集合体9a(保形
性が向上して伸び縮みに強い)が形成される。前処理予
備加熱装置8では、通常、加熱により熱融着性合成繊維
同士の接点の一部が熱融着され、その保形性が増強され
る。例えば熱融着性合成繊維がPP/PE複合繊維であ
る場合、前処理予備加熱装置8では、ウエブ状繊維集合
体6の厚さにもよるが、一般に130〜230℃で数秒
〜数分間、好ましくは180〜200℃で熱風により3
0〜40秒間加熱される。上記のウエブ状繊維集合体9
aは、コンベアー等の搬送機10により搬送され、切断
機11により所定幅に切断され、複数のウエブ状繊維集
合体9bとされる。このウエブ状繊維集合体9bは、コ
ンベアー等の搬送機12を備えた成形予備加熱装置13
に通されて予備加熱され、次いで加熱成形機14で円形
等の断面形状に保形され、コンベアー等の搬送機15を
備えた冷却装置16で冷却され、連続した繊維ブロック
体17とされる。この繊維ブロック体17は、切断機1
8により所定の長さに切断され、かくしてスティック状
の繊維ブロック体2が得られる。
【0026】上記の成形予備加熱装置13及び加熱成形
機14における加熱温度・時間等の諸条件は、繊維ブロ
ック体2の所望の密度、熱融着性合成繊維の種類、繊度
等によって適宜設定することができる。成形予備加熱装
置13及び加熱成形機14により熱融着性合成繊維同士
の接点での熱融着が一層進み、保形する際の圧力に応じ
て密度が増加する。例えば原料の熱融着性合成繊維がP
P/PE複合繊維である場合、成形予備加熱装置13に
おいては130〜230℃で数秒〜数分間、好ましくは
145〜155℃で30〜40秒間加熱され、加熱成形
機14においては、130〜230℃、好ましくは15
0〜155℃で加熱される。加熱成形機14における圧
力は、目的の繊維ブロック体の所望の密度等に応じて適
宜設定すれば良い。
【0027】また、スティック状の繊維ブロック体2を
熱融着により保形して作製する別の方法として以下の方
法が挙げられる。すなわち、熱融着性合成繊維を含む原
料繊維から連続したウエブ状繊維集合体を形成する工程
と、そのウエブ状繊維集合体を紐状連続体にする工程
と、その紐状連続体を所定の断面形状になるよう連続的
に圧縮加熱する工程と、所定の断面形状に保形された連
続体を所定の長さに切断する工程とから構成される。こ
の方法は、図4に示す方法と比べて、ウエブ状繊維集合
体を所定の幅に切断することなく紐状連続体とする点が
相違するのみで、その他の点は図4に示す方法に準ずる
ことができる。以上述べた作製工程は、スティック状の
繊維ブロック体2を熱融着により保形して得る場合の一
例でありこれらに限定されるものではない。
【0028】図1におけるスティック状の繊維ブロック
体2の直径aは、繊維ブロック体2を集合させたときに
形成する隙間23が植物3の生育にとって適当な大きさ
になるような値であれば適宜設定することができる。一
般的には、5〜40mm、好ましくは5〜20mmであ
る。40mm以上であると、隙間23が大きすぎるため
植物3を植えても十分に保持できず、不安定になりやす
い。また、繊維ブロック体2と植物3が密着しにくいの
で繊維ブロック体2中の水分が植物3に供給されにくく
生育に悪影響を与える傾向がある。ただし、繊維ブロッ
ク体2の集合をより密にすれば直径aを大きくしても植
物3を保持することができ、植物3と十分に密着させる
ことができる。一方、5mm以下であると、繊維ブロッ
ク体2が原料繊維自体のように細くなるため、植物3の
根が絡みついた際に結局根切れが悪くなり、植え替えに
手間がかかる傾向がある。もちろん育成する植物の種類
によっては(例えば根の細いカイワレ大根等)、上記の
範囲以下の直径とすることもできる。また、直径aは、
人工土壌体1を構成するスティック状の繊維ブロック体
2について同一とすることもできるし、あるいは相異な
るように構成することもできる。
【0029】以上の繊維ブロック体2の複数を、植物3
が生育可能な隙間23を形成しつつ集合させた場合、図
2に示すように、植物の根31は、繊維ブロック体2の
周りに絡み付き、あるいは回り込むように伸長し、繊維
ブロック体2を構成する原料繊維自体と複雑に絡み合う
ことがないため、植物3を植え替えする際に容易に引き
抜くことができ、手間がかからない。また、生育が進ん
で植物の根31が太くなっても、繊維ブロック体2がそ
れに合わせて弾性変形し、植物の根31の伸長する空間
を確保するため、生育が阻害されることがない。さら
に、繊維ブロック体2の弾性力により植物の根31ある
いは茎32がしっかりと保持され、植物3を安定姿勢に
保持することができる。
【0030】本発明の植物育成用の人工土壌体1は、植
木鉢4に設置して使用することができる。植木鉢4は底
に穴のあいている通常のものでも、底に穴のあいていな
いハイドロカルチャー用の器でも良い。また、養液栽培
の場合は市販の角型プランター等を使用することも可能
である。
【0031】さらに、植物3とスティック状の繊維ブロ
ック体2との密着面24では、水・養液が毛細管現象に
より重力に抗して引き上げられるので、植物3の表面の
広い面積での水・養液の吸収が可能となり、植物3の生
育にとって好ましい。
【0032】そして、図1の実施の形態(1)において
は、集合させた複数の繊維ブロック体2が、さらに一体
化されている。具体的には、スティック状の繊維ブロッ
ク体2の複数を揃えて下端25が一体化され、上端26
は一体化されずにそれぞれ独立に構成されている。一体
化することにより、人工土壌体1を全体として扱うこと
ができるので、植木鉢4等に人工土壌体1を設置した
り、あるいは別の植木鉢に植え替えする作業が非常に容
易に行うことができる。一体化する方法は種々の方法を
適宜選択することができる。例えば、繊維ブロック体2
が熱融着により保形されたものである場合には、それら
の繊維ブロック体2の複数を、相互にさらに熱融着させ
ることにより一体化することができる。また、別の方法
として繊維ブロック体2の複数を、各種の接着剤で相互
に接着させたり、紐等で縛ることによっても良い。な
お、上記接着剤は植物を育成させる過程で溶け出すこと
なく植物にとって無害のものを選択することは無論であ
る。また、織布等を別に用意し、その織布上に下端25
を接着させる方法を採用することもできる。さらには、
人工土壌体1の全体の外形と同様の形状を呈する繊維ブ
ロック体を作製し、その繊維ブロック体を加熱されたカ
ッター等で格子状に途中まで切断することにより、下端
25が一体化された繊維ブロック体2の集合体を結果的
に得ることもできる。
【0033】また、図3に示すように、上端26におい
ては、スティック状の繊維ブロック体2同士の間隔bが
拡縮可能に形成されている。このようにすると、例えば
植え替えのために植物3を人工土壌体1から引き抜く場
合に、間隔bを拡げることにより、植物の根31と繊維
ブロック体2との密着を解除することができ植え替え作
業が容易になる。また、植物3を人工土壌体1に植え込
む際にも、間隔bを拡げた状態にしておき、そこへ植物
の根31を人工土壌体1の全体に行き渡るように差し入
れて、その後繊維ブロック体2同士を閉じて植物3を保
持することにより植え込み作業が容易に完了する。な
お、間隔bを拡縮可能に形成するためには、繊維ブロッ
ク体2を柔軟に形成し、あるいは下端25の一体化する
厚みcを小さくすることにより達成される。
【0034】さらに、スティック状の繊維ブロック体2
同士の間隔bが、拡がる方向(図3の矢印Aの方向)に
付勢されている場合、すなわち間隔bが、外力を加えな
い自然の状態で拡がっている場合には、植え込み作業が
さらに容易になる。すなわち、間隔bをわざわざ拡げる
作業が必要なく、植物の根31を人工土壌体1に差し入
れて、そのまま繊維ブロック体2同士が閉じるように植
木鉢4に押し込むことにより植え込み作業が完了する。
【0035】以上の実施の形態(1)では、スティック
状の繊維ブロック体2の断面は円形に形成されている
が、その他にも、四角形、楕円形、三角形等、任意の形
状とすることができる。
【0036】また、図5に示すように、スティック状の
繊維ブロック体2の周面には、ランダムな方向にシワ2
7を形成することができる。シワ27により、別のステ
ィック状の繊維ブロック体2’との間に空隙28が形成
される。この空隙28は、植物の根31が伸長するため
の通路として作用する。また、ハイドロカルチャー等に
用いる場合は、水・養液を溜め込む部位としても作用す
る。なお、シワ27を形成しなくても、植物の根31が
繊維ブロック体2の外側を回り込んで伸長することは可
能であるが、シワ27を形成することにより、さらに容
易に植物の根31が伸長する。
【0037】上記のシワ27は、スティック状の繊維ブ
ロック体2を集合させて人工土壌体1とする際に、ラン
ダムかつ自然に形成させることができる。また、別の方
法として、繊維ブロック体2を製造する際の成形型等に
溝を形成しておくことによっても得ることができる。さ
らには、スティック状の繊維ブロック体2を製造した後
に、シワ27を形成させることもできる。具体的な方法
として、スティック状の繊維ブロック体2の周面に、加
熱した櫛状のものでスジを付ける方法が挙げられる。
【0038】また、繊維ブロック体2は、密度を均一に
することもできるし、密度に疎密の分布を形成すること
もできる。密度に疎密の分布のある繊維ブロック体の例
を図6に示す。図6は、断面形状が円形で密度の均一な
スティック状の繊維ブロック体の一部に、加熱圧縮手段
により括れ部を設け、この括れ部を密度が密の部分2a
とし、それ以外の部分を密度が疎の部分2bとしたステ
ィック状の繊維ブロック体である。図6のような密度に
疎密の分布のある繊維ブロック体を用いれば、一層植物
の生育が良好となることがあり、これは、密度の変化に
応じて保水率が変化し、この変化が植物に良い刺激を与
えるためではないかと推測される。また、密度に疎密の
分布を設ける手段は、公知の各種圧縮手段、加熱手段等
を適宜採用することができる。具体的には超音波により
溶着・切断する手段や、部分的に熱をかけた型あるいは
ワイヤーを繊維ブロック体に押し当てる手段等を用いる
ことができる。
【0039】さらに、実施の形態(1)では、複数のス
ティック状の繊維ブロック体2を揃えて下端25を一体
化する場合について述べたが、この他にも、例えば、複
数のスティック状の繊維ブロック体2を揃えて、下端2
5以外の中間部分を一体化する場合や、あるいは複数の
スティック状の繊維ブロック体2を揃えてそれらの最外
周面を一体化する場合等が適宜選択できる。
【0040】次に、図7に示す本発明の実施の形態
(2)は、繊維ブロック体の複数を、植物を育成する所
望の地形に形成しつつ集合させた例である。具体的に
は、上述のスティック状の繊維ブロック体2の複数を長
さが相異なるように形成し、上端26の集合状態が全体
として斜面を形成するように揃えたものである。この例
では、植物3は、実施の形態(1)と同様に、繊維ブロ
ック体2と別の繊維ブロック体2’との隙間23で優先
的に生育し、根や茎は隙間23において安定に保持され
ている。また、植物3が3次元的な斜面にて生育する状
態となるので、鑑賞する上で趣があり好ましい。図7に
おいては、上端26の集合状態が全体として斜面を呈し
ているが、この他にも、全体として山形の地形や、起伏
に富んだ地形等の非平面の3次元的な地形に形成するこ
とができる。また、実施の形態(1)と同様に、集合さ
せた複数の繊維ブロック体2は、必要に応じて相互に一
体化することができる。なお、図7に示す人工土壌体1
は、長さが予め相異なる複数の繊維ブロック体を用意
し、それらを集合させて得ることもできるし、あるいは
任意の長さの繊維ブロック体を集合させた後に鋏等によ
って全体を適宜地形に刈り込むことによっても得ること
ができる。
【0041】図8に示す実施の形態(3)は、繊維ブロ
ック体の複数を、植物を育成する所望の地形に形成しつ
つ集合させる場合の別の例である。すなわち、スティッ
ク状の繊維ブロック体2の複数の内、2本の繊維ブロッ
ク体を他よりも長く形成し、その長く形成したスティッ
ク状の繊維ブロック体2’’を上端26から突出させた
ものである。このような人工土壌体1を用いて、例え
ば、蔓植物33を育成させた場合、突出させたスティッ
ク状の繊維ブロック体2’’の周囲に蔓が巻き付き、蔓
を上方向に這わせるようにして生育させることができ
る。したがって、鑑賞する上で趣があり好ましい。ま
た、図8では、突出させた繊維ブロック体2’’は二つ
であるが、無論これに限定されず、少なくとも一つの繊
維ブロック体2’’を上端26に突出させれば足りる。
さらに、突出させた繊維ブロック体2’’は鉛直方向に
限ることなく、任意の方向に傾けても良い。また、繊維
ブロック体2’’を枝分かれさせたり、あるいは一旦上
方に突出させた後に横方向に曲げるように形成する等し
て、それに沿う蔓植物33等を複雑に伸長させ見栄えを
良くすることもできる。
【0042】上記の実施の形態(1)〜(3)において
は、繊維ブロック体2がスティック状に保形されている
場合について述べたが、この他にも、複数を集合させた
ときに植物が生育可能な隙間を形成することを条件とし
て、任意の形状の繊維ブロック体とすることができる。
具体例としては、スティック状の他、不定形状、粒状、
ボール状、ペレット状、もしくは紐状等の形状が挙げら
れる。ここで、スティック状とは長短軸が存在するもの
をいい、粒状、ボール状、もしくはペレット状とは、長
短軸の長さが近似しているか等しいため区別できないも
のをいい、紐状とは、スティック状よりも長軸が長く、
屈曲自在なものをいう。また、不定形状とは、幾何学的
な形状でないものをいい、例えば、自然の岩石を模した
形状等が挙げられる。
【0043】図9に示す実施の形態(4)は、不定形状
の繊維ブロック体2の複数を、集合状態が非平面の地形
になるように構成した例である。ここで、繊維ブロック
体2を、自然の岩石に模した形状とし、それらを集合さ
せて岩場斜面のような地形とすれば、植物3が岩場斜面
に生育する山野草のようであり、趣がある。また植物3
は、実施の形態(1)〜(3)と同様に、繊維ブロック
体2同士の隙間23で優先的に生育するため、植え込み
・植え替え作業を容易に行うことができる。さらに繊維
ブロック体2同士は、必要に応じて一体化され、全体と
して扱い易く構成される。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、これらに限定されるものではない。
【0045】(実施例1)熱融着性合成繊維として繊度
2デニールの捲縮のあるPP/PE複合繊維を用い、そ
のPP/PE複合繊維を切断、撹拌してステープル・フ
ァイバーを調製し、そのステープル・ファイバーを用い
てカード機にてウエブを作製し、該ウエブを搬送ローラ
にてスライバ状にまとめて、加熱炉にて140℃で12
0秒間加熱して紐状の連続体を得た。この得られた紐状
の連続体を150℃に加熱した円筒形の型に通すことに
より、断面形状が円形で、表皮部分が熱融着により保形
された、外径16mm、密度0.03g/cm3 の連続
体を得た。この得られた連続体を80mmの長さに切断
して、スティック状(円形断面、外径16mm、長さ7
0mm)の繊維ブロック体を得た。この繊維ブロック体
の表皮部分の引裂強度を測定したところ、1.47〜
1.96Nであった。
【0046】得られたスティック状の繊維ブロック体3
8本を、図1に示すように、外周が相互にほぼ密着する
ように揃え、底面積が45cm2 (3号鉢程度)になる
ように下端を熱融着により一体化して人工土壌体を得
た。そして、上端の、スティック状の繊維ブロック体同
士の間隔を拡げて観葉植物(ドラセナサンデリアーナ・
ピレア・ポトス・フィロデンドロン)を差し入れるよう
に植え込み、スティック状の繊維ブロック体同士を閉じ
て観葉植物を保持した。そして、その植物を植え込んだ
人工土壌体をプラスチック製容器に収納し、根腐れ防止
剤及び肥料を追加し、3ヶ月間観葉植物の成長を観察し
たところ、新葉も増え、発根性も良好であり、観葉植物
の良好なる成長が確認された。これは、水分、養分、空
気が根にバランス良く行きわたった結果と考えられる。
また、植え替えのために、スティック状の繊維ブロック
体同士の間隔を拡げて観葉植物を引き抜いたところ、容
易に人工土壌体から分離することができ、根切れも少な
く抑えられた。
【0047】(実施例2)実施例1の、熱融着により保
形した連続体を切断してスティック状の繊維ブロック体
を得る工程において、切断する長さを異なるようにし、
長さの相異なる複数のスティック状の繊維ブロック体
(密度0.03g/cm3 、円形断面、外径16mm、
長さ80〜120mm)を得た。得られた複数のスティ
ック状の繊維ブロック体38本を、図7のように上端が
斜面の地形となるように揃え、隙間に観葉植物(フィカ
スプミラ)を植え込んだところ、あたかも自然の斜面に
生育しているようであり趣があった。また、植え込み・
植え替え時の作業性も良好であった。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明の人工土壌体は、保水性、
通気性に優れ、また、使用後の廃棄処理が、焼却できる
ため容易に行うことができる。
【0049】また本発明の人工土壌体は、表面が所定の
引裂強度になるように保形された繊維ブロック体から構
成されるので、植物が繊維ブロック体同士の隙間で生育
し、植え替え時に植物と人工土壌体とを容易に分離する
ことができる。また、繊維ブロック体の弾性力により、
植物の姿勢が十分に保持される。さらに、繊維ブロック
体同士を一体化すると、人工土壌体自体が扱いやすくな
り、植え込み・植え替え作業に手間がかからない。また
本発明の人工土壌体は、従来のごとく細かい粉等を発生
することがないので植え込み・植え替え作業を清潔に行
うことができる。
【0050】さらに本発明の人工土壌体は、平坦な地形
ばかりではなく、斜面や起伏がある地形、蔓植物が巻き
付くための支柱を有する地形、自然の岩場を再現した地
形等の多様な地形を創り出すことができるので、植物を
育成する楽しみがさらに広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の植物育成用の人工土壌体の実施の形
態(1)を示す図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 本発明の植物育成用の人工土壌体の実施の形
態(1)を示す図である。
【図4】 スティック状の繊維ブロック体の作製工程を
示す図である。
【図5】 本発明の別の植物育成用の人工土壌体を示す
図である。
【図6】 本発明のさらに別の植物育成用の人工土壌体
を示す図である。
【図7】 本発明の植物育成用の人工土壌体の実施の形
態(2)を示す図である。
【図8】 本発明の植物育成用の人工土壌体の実施の形
態(3)を示す図である。
【図9】 本発明の植物育成用の人工土壌体の実施の形
態(4)を示す図である。
【符号の説明】
1 人工土壌体 2 繊維ブロック体 2’ 繊維ブロック体 2’’ 繊維ブロック体 2a 密度が密の部分 2b 密度が疎の部分 21 表皮部分 22 内部 23 隙間 24 密着面 25 下端 26 上端 27 シワ 28 空隙 3 植物 31 根 32 茎 33 蔓植物 4 植木鉢 5 カード機 6 ウエブ状繊維集合体 7 搬送機 8 前処理予備加熱装置 9a ウエブ状繊維集合体 9b ウエブ状繊維集合体 10 搬送機 11 切断機 12 搬送機 13 成形予備加熱装置 14 加熱成形機 15 搬送機 16 冷却装置 17 繊維ブロック体 18 切断機 a 直径 b 間隔 c 厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 淳吉 宮城県宮城郡利府町しらかし台6−1−8 株式会社エムジー内 Fターム(参考) 2B022 AB04 BA23 BB02 4H026 AA11 AB03 AB04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮部分の引裂強度が0.098〜3.
    9Nになるよう保形された繊維ブロック体から構成さ
    れ、上記繊維ブロック体の複数を、植物が生育可能な隙
    間を形成しつつ集合させてなる植物育成用の人工土壌
    体。
  2. 【請求項2】 前記繊維ブロック体の複数を、一体にし
    てなる請求項1記載の植物育成用の人工土壌体。
  3. 【請求項3】 前記繊維ブロック体が、スティック状で
    あり、上記スティック状の繊維ブロック体の複数を揃え
    て下端を一体化し、上端はそれぞれ独立としてなる請求
    項2記載の植物育成用の人工土壌体。
  4. 【請求項4】 前記上端において、スティック状の繊維
    ブロック体同士の間隔が拡縮可能に形成されてなる請求
    項3記載の植物育成用の人工土壌体。
  5. 【請求項5】 前記繊維ブロック体同士の間隔が拡がる
    方向に付勢されてなる請求項4記載の植物育成用の人工
    土壌体。
  6. 【請求項6】 前記繊維ブロック体の複数を、植物を育
    成する所望の地形に形成しつつ集合させてなる請求項1
    又は2記載の植物育成用の人工土壌体。
  7. 【請求項7】 前記繊維ブロック体が、スティック状で
    あり、上記スティック状の繊維ブロック体の複数を長さ
    が相異なるように形成し、上端を非平面の地形に形成し
    つつ揃えてなる請求項6記載の植物育成用の人工土壌
    体。
  8. 【請求項8】 前記繊維ブロック体が、スティック状で
    あり、上記スティック状の繊維ブロック体の複数の内少
    なくとも1 つを他よりも長く形成し、上記長く形成した
    スティック状の繊維ブロック体を上端に突出させつつ揃
    えてなる請求項6記載の植物育成用の人工土壌体。
  9. 【請求項9】 前記繊維ブロック体が、不定形状であ
    り、上記不定形状の繊維ブロック体の複数を、非平面の
    地形に形成しつつ集合させてなる請求項6記載の植物育
    成用の人工土壌体。
  10. 【請求項10】 前記繊維ブロック体の密度が0.01
    〜0.1g/cm3である請求項1〜9のいずれか記載
    の植物育成用の人工土壌体。
  11. 【請求項11】 前記繊維ブロック体が、表皮部分に熱
    融着性合成繊維を含み熱融着により保形されてなる請求
    項1〜10のいずれか記載の植物育成用の人工土壌体。
  12. 【請求項12】 前記熱融着性合成繊維が、ポリオレフ
    ィン系合成繊維である請求項11記載の植物育成用の人
    工土壌体。
  13. 【請求項13】 前記スティック状の繊維ブロック体の
    直径が5〜40mm好ましくは5〜20mmである請求
    項3、4、7、8のいずれか記載の植物育成用の人工土
    壌体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101226452B1 (ko) 2010-03-31 2013-01-28 코오롱글로텍주식회사 생분해성 섬유를 포함하는 녹화공법용 식생 기재 및 이를 이용한 녹화공법
JP2016077188A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社クラレ 植物栽培用培地、並びにそれを用いた植物栽培装置および植物栽培方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101226452B1 (ko) 2010-03-31 2013-01-28 코오롱글로텍주식회사 생분해성 섬유를 포함하는 녹화공법용 식생 기재 및 이를 이용한 녹화공법
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