JP2001231359A - 植物育成用の人工土壌体 - Google Patents

植物育成用の人工土壌体

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JP2001231359A
JP2001231359A JP2000042853A JP2000042853A JP2001231359A JP 2001231359 A JP2001231359 A JP 2001231359A JP 2000042853 A JP2000042853 A JP 2000042853A JP 2000042853 A JP2000042853 A JP 2000042853A JP 2001231359 A JP2001231359 A JP 2001231359A
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soil body
plant
colored
fibers
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Takashi Ono
孝 小野
Masayuki Sato
昌之 佐藤
Junkichi Tanaka
淳吉 田中
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MG Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工土壌体自体を、美観に優れ、室内等のイ
ンテリアとして楽しめるものとし、また、養液の水位を
表示したり、養液等の温度を外部から判断可能とするよ
うな、植物を栽培する上で便利な諸機能を有する、植物
育成用の人工土壌体を提供すること。 【解決手段】 繊維を含んで所望形状に形成され、水4
に浸したときの水位4aを外部から識別可能とするよう
に発色する機能を備えた植物育成用の人工土壌体1であ
る。植物2は、複数の人工土壌体1を集合させることに
より形成する隙間10において育成することが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成用の人工
土壌体に関する。さらに詳しくは、例えば室内に配置す
る観葉植物の栽培、養液栽培、あるいはビル屋上の緑化
等の培地として利用される、植物育成用の人工土壌体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内のインテリアとして観葉植物
等の観賞用の植物が多用されている。観葉植物等を飾る
ことにより、室内の空気がリフレッシュされ、ホルムア
ルデヒドやベンゼンといった有害物質も中和されるた
め、生活環境を快適にすることができる。
【0003】植物を植え込むための培地としては、土、
あるいはそれに替わる人工土壌体が用いられている。し
かし従来の人工土壌体は、植物を支持する土台としての
役割が主であり、その他の役割があったとしても、通気
性、保水性等の、植物が生育する上で必要な性質を備え
るに過ぎなかった。したがって、人工土壌体自体に美観
を持たせてインテリアとしての見栄えを良くしたり、ま
た例えば、いわゆるハイドロカルチャー等の水耕栽培に
おいて、容器中の養液の水位を表示したり、養液や土壌
の温度を外部から認識可能にする等の、植物を栽培する
上で便利な機能を人工土壌体自体に持たせるという発想
はなかった。先行技術として、特開平7−246032
号には、透明な植木鉢の内面に、水分量によって色が変
わる変色性試薬の表示膜を配設した水分量表示式植木鉢
が開示されているが、これは人工土壌体自体に水分量の
表示機能を持たせたものではない。
【0004】そのため、人工土壌体自体に、上記の水位
表示機能等の諸機能を持たせることが望まれていた。ま
た、美観に優れインテリアの一部として使用可能な人工
土壌体の開発が望まれていた。
【0005】さらに別の従来の問題として、観葉植物等
を通常の土に植えた場合、土に起因する臭いや虫が発生
する等して、清潔ではないという問題があった。そのた
め、室内に飾ること、とりわけキッチンや子供部屋に飾
ることに抵抗があるのが現実であった。また飲食店等に
とっても、食品衛生上好ましいものではなかった。そこ
で最近では、上記通常の土に替わる人工土壌体として、
粘土を高温で焼いて発泡させた無機質発泡体の粒状物が
開発され、ハイドロボール等の商品名で上市されてい
る。しかし、この無機質発泡体も、植え替えの際等に細
かい粒状物が発生してしまい、十分に清潔であるとは言
い難かった。
【0006】また、上記通常の土や無機質発泡体は、細
かく、重量も大きいため、植物を鉢等に植え込んだり、
別の鉢へ植え替えする際に、その扱う作業に手間がかか
り、植え替え作業中に手や床等を汚してしまう等の欠点
があった。また、鉢を誤って転倒させた場合、土や無機
質発泡体が周辺にこぼれ散らばり、その片づけに時間を
要する問題もあった。そのため、より扱い易く、植え替
え等の作業に手間がかからず、かつ清潔に行うことがで
きる人工土壌体の開発が望まれていた。
【0007】さらに、養液栽培においては、ロックウー
ル、すなわち、一般に玄武岩、鉱滓等を1500℃程度
で溶融し、遠心力、高圧空気等を利用して直径数μmの
繊維状に加工した人造鉱物繊維がしばしば用いられてい
る。しかし、ロックウールは、燃えない、腐らない、処
理コストが高いという廃棄処理上の問題点を有してい
る。この廃棄処理上の問題は、上述の土や無機質発泡体
においても同様である。したがって、これらの廃棄処理
上の問題を解決し環境に優しい人工土壌体を開発するこ
とが望まれていた。
【0008】また、従来の別の人工土壌体として、合成
繊維の不織布からなるマット状のものが知られていた
(特開平7−163235号等)。しかし、このマット
状人工土壌体は、植物が生育するに伴って根が不織布内
部の繊維の間に絡み入り、そのため植物を植え替え等す
る際に、根の絡みをほどいて植物を引き抜くのが容易で
はなく、しばしば根の一部が切れて不織布内に残ってし
まう、いわゆる根切りが悪いという欠点があり、植物の
植え替えは困難であった。そのため、植物の根と土壌体
とが複雑に絡み合うことなく容易に引き離し可能な人工
土壌体の開発が望まれていた。
【0009】さらに、別の従来の人工土壌体として、高
吸水性ポリマーからなる人工土壌体が知られていた。こ
の人工土壌体は、乾燥すると体積が減少するため、乾燥
前の形状を保つことができず、そのため人工土壌体に植
え込んだ植物の姿勢を不安定にする場合があった。した
がって、高吸水性を保ちつつ、形状安定性に優れた人工
土壌体の開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の状況に鑑
み、本発明は、人工土壌体自体を、美観に優れ、室内等
のインテリアとして楽しめるものとし、また、養液の水
位を表示したり、養液等の温度を外部から判断可能とす
るような、植物を栽培する上で便利な諸機能を有する、
植物育成用の人工土壌体を提供するものである。
【0011】また本発明は、使用後の廃棄処理が容易で
環境に優しい植物育成用の人工土壌体を提供するもので
ある。
【0012】また本発明は、人工土壌体自体が扱いやす
く、植物を植え込み、植え替えする作業に手間がかから
ず容易に、かつ清潔に行うことができ、また植物の根が
土壌体と複雑に絡まることがない植物育成用の人工土壌
体を提供するものである。
【0013】さらに本発明は、高い吸水性、保水性を保
ちつつ、形状安定性に優れて、植え込んだ植物をしっか
りと保持できる植物育成用の人工土壌体を提供するもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る植物育成用の人工土壌体
は、繊維を含んで所望形状に形成され、水、温度変化、
又は光の作用により発色する発色機能を備えたことを特
徴とする。
【0015】上記手段によれば、人工土壌体が、所望形
状の繊維体とされ、水、温度変化、又は光の作用により
発色し外部から観察可能とされる。なお、ここで発色と
は、明度、彩度、色相の変化を伴うものをいう。すなわ
ち、赤、青等の様々な色が浮かび上がるという通常の意
味の他に、色が濃くあるいは薄く変化すること、及び発
光することを含む。また、色が消えて白地に変化するこ
とも、変化前後の外観を区別できる限り発色の概念に含
むものとする。
【0016】また、請求項2に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項1記載の人工土壌体において、発色機能
が、人工土壌体を水に浸したときの水位を外部から識別
可能とするように発色する機能であることを特徴とす
る。
【0017】上記手段によれば、人工土壌体が発色して
水位が識別されることにより、水を補給する際の目安と
される。なお、ここでいう水には、化学肥料等を溶かし
た養液をも含む。
【0018】また、請求項3に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項2記載の人工土壌体が、着色繊維を含
み、人工土壌体を水に浸したとき繊維間に浸水して外見
上の色が濃くなるように構成されてなることを特徴とす
る。
【0019】上記手段によれば、水に濡れた部分の色が
外見上濃くなるので、色が濃い部分と薄い部分の境界を
もって水位が識別される。
【0020】また、請求項4に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項3記載の人工土壌体が、着色繊維の他に
熱融着性合成繊維を含み、表皮部分が熱融着により保形
されてなることを特徴とする。
【0021】上記手段によれば、熱融着により表皮部分
が形成され、一定形状に保形された人工土壌体とされ
る。ここで表皮部分とは、人工土壌体の表面から0.5
mm厚さの部分をいう。
【0022】また、請求項5に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項3又は4記載の人工土壌体において、人
工土壌体の密度が0.01〜0.1g/cm3 、好まし
くは0.02〜0.06g/cm3 に規定されてなるこ
とを特徴とする。
【0023】上記手段によれば、繊維間に浸水して外見
上の色が濃くなるように、人工土壌体の密度が最適化さ
れる。
【0024】また、請求項6に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項2記載の人工土壌体が、繊維を含む外層
部と、着色体からなる内層部とから構成され、人工土壌
体を水に浸したとき外層部が透けて内層部の色が識別可
能となることを特徴とする。
【0025】上記手段によれば、人工土壌体を水に浸す
ことにより、内層部の色が浮かび上がるので、その色の
存在から水位が識別される。
【0026】また、請求項7に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項6記載の人工土壌体において、外層部が
熱融着性合成繊維を含み、表皮部分が熱融着により保形
されてなることを特徴とする。
【0027】上記手段によれば、熱融着により表皮部分
が形成され、一定形状に保形された人工土壌体とされ
る。
【0028】また、請求項8に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項6記載の人工土壌体において、内層部の
着色体が、着色繊維を集合させたものであることを特徴
とする。
【0029】上記手段によれば、人工土壌体を水に浸す
ことにより、外層部が透けて着色繊維の色が外部から識
別可能とされる。
【0030】また、請求項9に係る植物育成用の人工土
壌体は、請求項6又は7記載の人工土壌体において、外
層部の厚さを0.1〜5mm、好ましくは0.5〜2m
mとすることを特徴とする。
【0031】上記手段によれば、人工土壌体を水に浸す
前の色と、水に浸して内層部の色が浮かび上がった後の
色とのコントラストが最適化される。
【0032】また、請求項10に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項1記載の人工土壌体が、サーモクロミ
ックインキを有する着色繊維を含み、人工土壌体の温度
環境に対応して発色することを特徴とする。
【0033】上記手段によれば、サーモクロミック成分
が、水や人工土壌体自体の温度に対応する色を示し、外
部から観察可能とされる。
【0034】また、請求項11に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項1記載の人工土壌体が、蛍光インキ、
又は蓄光インキを有する着色繊維を含み、人工土壌体に
照射される光により発色することを特徴とする。
【0035】上記手段によれば、蛍光成分、又は蓄光成
分が、照射される光の作用により発光(発色)して、外
部から観察可能とされる。
【0036】また、請求項12に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項10又は11記載の人工土壌体が、着
色繊維の他に熱融着性合成繊維を含み、表皮部分が熱融
着により保形されてなることを特徴とする。
【0037】上記手段によれば、熱融着により表皮部分
が形成され、一定形状に保形された人工土壌体とされ
る。
【0038】また、請求項13に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項4又は12記載の人工土壌体におい
て、着色繊維の含有量は、熱融着性合成繊維と着色繊維
の合計量に対して10〜50wt%、好ましくは20〜
30wt%とすることを特徴とする。
【0039】上記手段によれば、人工土壌体の発色性、
及び保形性の観点から着色繊維の含有量が最適化され
る。
【0040】また、請求項14に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項3、4、8、10〜13のいずれか記
載の人工土壌体において、着色繊維が、レーヨン繊維に
着色したものであることを特徴とする。
【0041】上記手段によれば、被着色繊維としてレー
ヨン繊維が選択される。
【0042】また、請求項15に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項4、7、12及び13のいずれか記載
の人工土壌体において、熱融着性合成繊維が、ポリオレ
フィン系合成繊維であることを特徴とする。
【0043】上記手段によれば、熱融着性合成繊維とし
てポリオレフィン系合成繊維が選択される。
【0044】また、請求項16に係る植物育成用の人工
土壌体は、熱融着性合成繊維を含む外層部と、吸水性物
質を含む内層部とから構成され、外層部の表皮部分が熱
融着により保形されてなることを特徴とする。
【0045】上記手段によれば、内層部の吸水性物質に
より人工土壌体の高吸水性が確保され、また熱融着によ
り表皮部分が形成されて一定形状に保形された人工土壌
体とされる。
【0046】また、請求項17に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項4、7、12及び16のいずれか記載
の人工土壌体において、表皮部分の引裂強度が0.09
8〜2.0Nになるように保形されてなることを特徴と
する。
【0047】上記手段によれば、人工土壌体の表皮部分
の引裂強度が最適化される。なお、ここで引裂強度と
は、人工土壌体の表面から0.5mm厚さの部分を試験
片として測定される値をいう。
【0048】また、請求項18に係る植物育成用の人工
土壌体は、請求項1〜17のいずれか記載の人工土壌体
が、スティック状に形成されてなることを特徴とする。
【0049】上記手段によれば、人工土壌体の形状とし
て、スティック状のものが選択される。ここでスティッ
ク状とは、長短軸を有する棒状のものをいう。
【0050】さらに、請求項19は、複数の人工土壌体
を集合させ、前記人工土壌体間に形成する隙間において
植物を育成させるために使用する請求項1〜18のいず
れか記載の植物育成用の人工土壌体からなる。
【0051】上記手段によれば、人工土壌体が、植物を
育成する培地を形成するためのユニットとして使用さ
れ、植物は人工土壌体と他の人工土壌体との隙間で優先
的に生育する。
【0052】さらに、請求項20は、複数の人工土壌体
を集合させ、かつ一体化し、前記人工土壌体間に形成す
る隙間において植物を育成するために使用する請求項1
〜18のいずれか記載の植物育成用の人工土壌体からな
る。
【0053】上記手段によれば、請求項19と同様に、
人工土壌体が、植物を育成する培地を形成するためのユ
ニットとして使用され、植物は人工土壌体と他の人工土
壌体との隙間で育成される。また、複数の人工土壌体を
集合させて形成した培地が、それ全体としてまとめて取
り扱い可能とされる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。まず、本発明の実施の形態(1)を図1に
示す。図1は、複数の植物育成用の人工土壌体1を集合
させ、その複数の人工土壌体1間に形成する隙間10に
おいて植物2を育成させる様子を示したものである。ま
た、図1においては、複数の人工土壌体1をハイドロカ
ルチャー等の水耕栽培用の容器3に詰め入れ、さらに化
学肥料の水溶液等の水4を適当量加えている。
【0055】人工土壌体1は、水の作用により発色する
発色機能を備えるものである。具体的には、図1のよう
に、人工土壌体1を水4に浸したときの水位4aを外部
から識別可能とするように発色するものである。図1に
おいては、人工土壌体1の水没している部分が発色し、
その発色部分1aと発色していない部分1bとの境界に
水位4aが識別されるので、植物2を栽培する際に水4
を補給する目安にすることができる。また、人工土壌体
1自体がカラフルで見栄えが良くなり、インテリアとし
ても用いることができる。なお、発色部分1aと実際の
水位4aとは完全に一致する必要はなく、若干ずれてい
る場合も許容される。例えば、実際の水位4aよりも発
色部分1aが上に位置しても良く、要するに水4を補給
する際の目安になれば足りる。
【0056】人工土壌体1は、水の作用により発色する
ことを条件として、種々の繊維を含んで形成される。具
体的には、着色繊維を含む繊維を集合させて形成するこ
とが好ましい。着色繊維を含む繊維を集合させて形成し
た人工土壌体は、それ全体として当然に着色繊維自体の
色に色付いているが、着色繊維間に空隙が存在するため
人工土壌体全体としては着色繊維自体の色よりも淡い色
に認識される。この人工土壌体1を水4に浸すと、繊維
間に浸水して繊維表面の反射率が変化し、又は繊維間が
水で満たされて内部の着色繊維の色も表面に浮かび上が
るため外見上色が濃くなる(発色する)。したがって、
水4に浸す前の外見上の色と区別され水位4aを識別す
ることができる。
【0057】着色繊維は、人工土壌体1の全体に一様に
含むこともできるし、あるいは一部に含むこともでき
る。人工土壌体1の全体に一様に含む場合には、図1に
示すように、水没した部分がそのまま発色部分1aとな
る。また、一部に含む例としては、スティック状の人工
土壌体の長軸方向に沿って着色繊維を含む部位を目盛り
状に形成する場合等が挙げられる。また、人工土壌体全
体として一色である必要はなく、複数の色から構成され
ても良い。例えば、スティック状の人工土壌体の長軸方
向に沿って段階的に着色繊維の色が異なるように(例え
ば、青、黄、赤の三色に色分けする)構成すれば、水に
浸したときに水位を識別できるだけでなく、発色した色
の種類から容器中の水が多いか少ないかを、すなわち水
を補給するべきかどうかを直感的に判断することができ
る。
【0058】着色繊維における、被着色繊維としては、
繊維自体の吸水性、ぬれ性、染色性等を考慮して、種々
の繊維から適宜選択される。具体例としては、レーヨ
ン、アセテート、ナイロン等の合成繊維、木綿・麻等の
植物繊維、絹・ウール等の動物繊維が挙げられる。その
中でも、レーヨン繊維が好適に用いられる。
【0059】上記の被着色繊維を着色するのに用いる顔
料・染料としては、人工土壌体1を水4に接触させても
色落ちしないこと、太陽光等にさらしたとき褪色し難い
こと、また塩素等を含む水道水に対して変性しないこ
と、そして植物2に対して無害であること等の条件を考
慮して、適宜選択される。染料としては、分散染料、反
応染料のいずれも使用可能であるが、反応染料の方が、
水洗・洗濯・摩擦等に対して堅牢であり、耐光性に優
れ、色調も鮮明であるため好ましく用いられる。また、
酸化チタン等の光触媒となる顔料を併用すれば、汚れを
分解して人工土壌体を清潔に保つことができる。
【0060】上記の着色繊維に加えて、後述するよう
な、熱融着により保形する場合には、熱融着性合成繊維
が含まれる。その具体例として、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系合成繊維、ポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル系合成繊維、ナイロン
等のポリアミド系合成繊維、あるいはポリプロピレンを
芯成分としポリエチレンを鞘成分とするような複合繊維
(以下「PP/PE複合繊維」と略称する)等を挙げる
ことができる。また、捲縮のある熱融着性合成繊維は好
ましく用いられる。なお、熱融着性合成繊維を着色する
ことにより、上述の着色繊維を兼用することもできる。
【0061】また、上記ポリオレフィン系合成繊維(P
P/PE複合繊維を含む)は、耐薬品性に優れ、虫、カ
ビ等にも抵抗性があり、リサイクルが容易であり、燃焼
させてもダイオキシン等の有毒物質を発生しないため特
に好ましく用いられる。さらに、PP/PE複合繊維
は、繊維の表面のみを互いに融着させて保形性に優れた
3次元網目構造を形成できる点において一層好ましく用
いられる。
【0062】上記の熱融着性合成繊維は、人工土壌体1
の少なくとも表皮部分1cに含むものとする。ここで表
皮部分1cは、人工土壌体1の表面から0.5mm厚さ
の部分をいう。すなわち、表皮部分1cのみに熱融着性
合成繊維を含んで内部1dは着色繊維等の他の繊維で構
成する場合や、表皮部分1c・内部1dともに熱融着性
合成繊維を含む場合、あるいは、表皮部分1cから内部
1dにかけて熱融着性合成繊維の含有量を徐々に減少さ
せる場合等を採用することができる。
【0063】熱融着させる部位は、表皮部分1cのみと
することもできるし、表皮部分1cに加えて内部1dま
でとすることもできる。表皮部分1cのみを熱融着した
場合は、人工土壌体1が柔軟であり保水性に富むので、
それに密着する植物2が水分を吸収し易くなり好まし
い。一方、内部1dまで熱融着した場合には、人工土壌
体1の保水性は若干低下するものの、人工土壌体1が硬
くなって扱い易くなるため、植え込み、植え替え時にお
ける施工性が向上する。なお、内部1dまで熱融着する
場合は、内部1dに熱融着性合成繊維を含むことは無論
である。
【0064】着色繊維と熱融着性合成繊維とを併用して
人工土壌体1を構成する場合の、それらの繊維の割合
は、人工土壌体1の保形性(形状安定性)と着色の程度
とのバランスを考慮して適宜設定される。具体的には、
着色繊維の含有量を、熱融着性合成繊維と着色繊維の合
計量に対して10〜50wt%、さらに20〜30wt
%とすることが好ましい。
【0065】熱融着により保形する場合、人工土壌体1
の表皮部分1cの引裂強度は、0.098〜3.9N、
さらには0.098〜2.0Nになるように保形するこ
とが好ましい。ここでの引裂強度は、人工土壌体1の表
面から0.5mm厚さの部分を試験片として測定される
値をいう。引裂強度が上記の範囲内であれば、図2に示
すように、人工土壌体1を集合させたときに、植物2が
人工土壌体1と他の人工土壌体1’との間で優先的に生
育する。そのため植物の根2aが人工土壌体1自体に入
り込み繊維に絡みついて根切りが悪くなるようなことが
起こらず、容易に引き抜くことができ植物2を植え替え
する作業に手間がかからない。また、植物2の生育がさ
らに進んで人工土壌体1と他の人工土壌体1’との間が
窮屈になった場合には、植物2が人工土壌体1の表面を
破ってその内部1dまで伸長することも可能であるため
植物2の生育を阻害することはない。すなわち、引裂強
度が3.9N以上であると、人工土壌体1と他の人工土
壌体1’との間が植物2を育成するのに窮屈になったと
き、人工土壌体1の表面を破ってそれ以上生育すること
ができないため、植物2の生育が阻害される可能性があ
る。また、0.098N以下であると、人工土壌体1と
他の人工土壌体1’との間での生育が優先されず、人工
土壌体1自体の内部1dに根が入りこみやすくなり、根
切りが悪くなって本発明の目的を達成することができな
い場合がある。しかし、育成させる植物2の種類等によ
っては上記の範囲に限定されることなく保形することが
できる。
【0066】また、図2に示すように、人工土壌体1の
周面には、ランダムな方向にシワ1eを形成させること
ができる。シワ1eにより、他の人工土壌体1’との間
に空隙11が形成される。この空隙11は、植物の根2
aが伸長するための通路として作用する。また、ハイド
ロカルチャー等に用いる場合は、水・養液を溜め込む部
位としても作用する。なお、シワ1eを形成しなくて
も、表皮部分1cが熱融着により保形されていれば、植
物の根2aは人工土壌体1の外側を回り込んで伸長する
が、シワ1eを形成することによりその伸長がさらに容
易になる。
【0067】上記のシワ1eは、人工土壌体1を集合さ
せて培地とする際に、ランダムかつ自然に形成させるこ
とができる。また、別の方法として、人工土壌体1を製
造する際の成形型等に溝を形成しておくことによっても
得ることができる。さらには、人工土壌体1を製造した
後に、シワ1eを形成させることもできる。具体的な方
法として、人工土壌体1の周面に、加熱した櫛状のもの
でスジを付ける方法が挙げられる。
【0068】さらに、図2に示すように、植物2と人工
土壌体1との密着面12では、水・養液が毛細管現象に
より重力に抗して引き上げられるので、植物2の表面の
広い面積での水の吸収が可能となり、植物2の生育にと
って好ましい。
【0069】また、図1の、容器に詰め入れた人工土壌
体1の数を増減することにより、培地の密度を任意に調
整(増減)することができる。すなわち、育成する植物
2の種類の違いや生育段階によって密度を増減する必要
が生じた時に、新たな人工土壌体1を追加するか、又は
容器中の人工土壌体1をいくつか取り除くことによって
非常に簡単に密度を調整することができる。密度の変化
量は人工土壌体1を増減する数に対応している。
【0070】図1に示す実施の形態(1)では、人工土
壌体1はスティック状に形成されている。ここでスティ
ック状とは、長短軸が存在する棒状のものをいう。ま
た、図1のスティック状の人工土壌体1の断面は、円形
に形成されているが、その他にも、四角形、楕円形、三
角形等、任意の形状とすることができる。
【0071】図1におけるスティック状の人工土壌体1
の直径1fは、人工土壌体1を集合させたときに形成す
る隙間10が植物2の生育にとって適当な大きさになる
ような値であれば適宜設定することができる。一般的に
は、5〜40mm、好ましくは5〜20mmである。4
0mm以上であると、植物2の種類にもよるが、隙間1
0が大きすぎるため植物2を植えても十分に保持でき
ず、不安定になりやすい。また、人工土壌体1と植物2
が密着しにくいので人工土壌体1中の水分が植物2に供
給されにくく生育に悪影響を与える傾向がある。ただ
し、人工土壌体1の集合をより密にすれば直径1fを大
きくしても植物2を保持することができ、植物2と十分
に密着させることができる。一方、5mm以下である
と、人工土壌体1が原料繊維自体のように細くなるた
め、植物2の根が絡みついた際に結局根切れが悪くな
り、植え替えに手間がかかる傾向がある。もちろん育成
する植物2の種類によっては(例えば根の細いカイワレ
大根等)、上記の範囲以下の直径1fとすることもでき
る。また、直径1fは、図1の複数本のスティック状の
人工土壌体1について同一とすることもできるし、相異
なるように構成することもできる。
【0072】上記直径1fに関する記載は、図1に示す
ような、培地を複数の人工土壌体1によって構成する場
合、すなわち複数のスティック状の人工土壌体1を集合
させ隙間10で植物2を育成させる場合に適用されるも
のであり、その他の、例えば人工土壌体1自体に植物2
を植え込みする場合にはこれに限定されるものではな
い。
【0073】人工土壌体1を着色繊維等から構成する場
合の、人工土壌体1の密度は、繊維の種類等によって異
なり特に限定されるものではないが、一般に密度が小さ
いと繊維間の空隙が大き過ぎて水を保持できず、したが
って外見上発色せず、逆に密度が大きいと、人工土壌体
1が水4に浸す前から外見上の色が濃い状態であり、水
4に浸したときの色と区別できない可能性があるので、
これらを考慮して適宜設定される。具体的には、0.0
1〜0.1g/cm3 、さらに0.02〜0.06g/
cm3 とすることが好ましい。密度は、保形する過程に
おける圧縮条件、加熱条件等の諸条件を適宜設定するこ
とによって調節することができる。
【0074】人工土壌体1の作製工程について、着色繊
維と熱融着性合成繊維とを含み、表皮部分を熱融着によ
り保形する場合を例として以下に説明する。すなわち、
作製工程は、着色繊維と熱融着性合成繊維とを所定の比
率で混合して原料繊維を調製する工程と、その原料繊維
から連続したウエブ状繊維集合体を形成する工程と、そ
のウエブ状繊維集合体を連続的に所定の幅に切断する工
程と、その所定幅のウエブ状繊維集合体を所定の断面形
状になるよう連続的に圧縮加熱する工程と、その圧縮加
熱し保形した連続体を所定の長さに切断する工程とから
構成される。図3は、図1のスティック状に保形された
人工土壌体1の作製工程を示す図である。まず着色繊維
と熱融着性合成繊維とを所定の比率で混合して原料繊維
のステープル・ファイバーを調製する(図示省略)。こ
こで着色繊維は、種々の方法により得ることができる
が、一例として、色見本を元に調合した染料中に被着色
繊維を浸漬し、その後すすぎ乾燥する方法が挙げられ
る。続いて、上記原料繊維がカード機5に供給される。
このステープル・ファイバーの調製は公知手段によれば
良い。次に、ステープル・ファイバーからカード機5に
よりウエブ状繊維集合体6(非常に柔らかく、伸び縮み
し易い)が形成され、そのウエブ状繊維集合体6は、コ
ンベアー等の搬送機7を備えた前処理予備加熱装置8に
通され、ウエブ状繊維集合体9a(保形性が向上して伸
び縮みに強い)が形成される。前処理予備加熱装置8で
は、通常、加熱により熱融着性合成繊維同士の接点の一
部が熱融着され、その保形性が増強される。例えば熱融
着性合成繊維がPP/PE複合繊維である場合、前処理
予備加熱装置8では、ウエブ状繊維集合体6の厚さにも
よるが、一般に130〜230℃で数秒〜数分間、好ま
しくは180〜200℃で熱風により30〜40秒間加
熱される。上記のウエブ状繊維集合体9aは、コンベア
ー等の搬送機13により搬送され、切断機14により所
定幅に切断され、複数のウエブ状繊維集合体9bとされ
る。このウエブ状繊維集合体9bは、コンベアー等の搬
送機15を備えた成形予備加熱装置16に通されて予備
加熱され、次いで加熱成形機17で円形等の断面形状に
保形され、コンベアー等の搬送機18を備えた冷却装置
19で冷却され、連続した人工土壌体20とされる。こ
の連続した人工土壌体20は、切断機21により所定の
長さに切断され、かくしてスティック状の人工土壌体1
が得られる。
【0075】熱融着により保形する際の、圧縮強度、加
熱温度、加熱時間等の諸条件は、目的の人工土壌体1の
密度、繊維の溶融温度等を考慮して適宜設定する。例え
ば、PP/PE複合繊維を用いた場合には、加熱温度は
130〜230℃が適当であり、好ましくは135〜1
55℃である。また、上記諸条件を選択することによ
り、熱融着性合成繊維同士の接点の一部を熱融着するこ
とができる。あるいは接点の全部を熱融着することもで
きる。一般に、熱融着された接点が少ないと目的の人工
土壌体1が柔軟になり、熱融着された接点が多いと目的
の人工土壌体1は硬くなる。
【0076】上記の作製工程は一例であってこれに限定
されるものではない。例えば、熱融着による保形は、上
記のようにスティック状に成型するのと同時に行っても
良いし、あるいはスティック状に成型した後に表皮部分
1cを熱融着しても良い。また、上記の例ように着色し
た繊維を最初から混合することもできるし、あるいは、
被着色繊維と熱融着性合成繊維の混合物をスティック状
に保形した後に、インキ中に浸漬する等して着色された
人工土壌体1を得ることもできる。
【0077】人工土壌体1を入れる容器3としては、底
に穴のあいていないハイドロカルチャー用の容器を用い
ることができる。その他、底に穴のあいている通常の容
器を用いることもできる。底に穴のあいている容器の場
合、水耕栽培ではないので水位を識別するものではない
が、人工土壌体1が吸水した状態で発色することを利用
し水やりの目安とすることができる。また、養液栽培の
場合は市販の角型プランター等を使用することも可能で
ある。なお、本発明の人工土壌体1は外部から観察可能
に発色することを特徴とするので、容器3は透明あるい
は半透明であることが好ましい。
【0078】上記実施の形態(1)においては、人工土
壌体1がスティック状に保形されている場合について述
べたが、この他にも、所望の形状に保形することができ
る。具体例としては、スティック状の他、不定形状、粒
状、ボール状、ペレット状、もしくは紐状等の形状が挙
げられる。ここで、スティック状とは長短軸が存在する
ものをいい、粒状、ボール状、もしくはペレット状と
は、長短軸の長さが近似しているか等しいため区別でき
ないものをいい、紐状とは、スティック状よりも長軸が
長く、屈曲自在なものをいう。
【0079】図4は、瓶22の中に、ボール状に形成し
た人工土壌体1Aを多数個入れて、植物2の培地とした
例である。図4に示すように、ボール状の人工土壌体1
Aは、水4に浸した部分が発色するので瓶22の中の水
位4aが外部から識別される。また、瓶22に入れるボ
ール状の人工土壌体1Aの数を増減することにより、培
地の密度を調整(増減)することができる。
【0080】また、人工土壌体は、密度を均一にするこ
ともできるし、密度に疎密の分布を形成することもでき
る。密度に疎密の分布のある人工土壌体の例を図5に示
す。図5は、断面形状が円形で密度の均一なスティック
状の人工土壌体の一部に、加熱圧縮手段により括れ部を
設け、この括れ部を密度が密の部分1gとし、それ以外
の部分を密度が疎の部分1hとしたスティック状の人工
土壌体1Bである。図5のような密度に疎密の分布のあ
る人工土壌体1Bを用いれば、一層植物の生育が良好と
なることがあり、これは、密度の変化に応じて保水率が
変化し、この変化が植物に良い刺激を与えるためではな
いかと推測される。また、密度に疎密の分布を設ける手
段は、公知の各種圧縮手段、加熱手段等を適宜採用する
ことができる。具体的には超音波により溶着・切断する
手段や、部分的に熱をかけた型あるいはワイヤーを人工
土壌体に押し当てる手段等を用いることができる。
【0081】着色繊維、及び熱融着性合成繊維は、それ
ぞれいずれか一種を単独で用いることもできるし、複数
種を併用することもできる。また、繊度は、目的の人工
土壌体の保形性、保水性等を考慮して適宜設定すること
ができる。一般には、1〜8デニール、好ましくは2〜
6デニールとすることが好ましい。また、上記の着色繊
維、及び熱融着性合成繊維に加え、必要に応じて、他の
繊維・物質を併用することができる。具体例として、
炭、ゼオライト等の根腐れ防止剤、水腐れ防止剤や、各
種の肥料成分等が挙げられる。さらに、繊維を予め界面
活性剤で処理することにより、繊維を親水化し濡れ性を
向上させることができる。その結果、人工土壌体の保水
性を高めることができる。このような界面活性剤の種類
としては、植物に無害なものであれば用いることがで
き、特にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルや
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン系界面
活性剤が好適に用いられる。
【0082】続いて、本発明の実施の形態(2)を図6
に示す。図6においては、実施の形態(1)と同様の人
工土壌体1を用い、その複数を集合させ、さらに一体化
されている。具体的には、スティック状の人工土壌体1
の複数を揃えて下端1kが一体化され、上端1mは一体
化されずにそれぞれ独立に構成されている。一体化する
ことにより、人工土壌体1の集合体である培地を全体と
してまとめて扱うことができるので、容器3等に培地を
設置したり、あるいは別の容器に植え替えする作業が非
常に容易に行うことができる。一体化する方法は種々の
方法を適宜選択することができる。例えば、人工土壌体
1が熱融着により保形されたものである場合には、それ
らの人工土壌体1の複数を、相互にさらに熱融着させる
ことにより一体化することができる。また、別の方法と
して人工土壌体1の複数を、各種の接着剤で相互に接着
させたり、紐等で縛ることによっても良い。なお、上記
接着剤は植物2を育成させる過程で溶け出すことなく植
物2にとって無害のものを選択することは無論である。
また、織布等を別に用意し、その織布上に下端1kを接
着させる方法を採用することもできる。さらには、培地
の全体の外形と同様の形状を呈する人工土壌体を作製
し、その人工土壌体を加熱されたカッター等で格子状に
途中まで切断することにより、下端1kが一体化された
人工土壌体1の集合体を結果的に得ることもできる。そ
して、図6の人工土壌体1は、実施の形態(1)と同様
に、水位4aを外部から識別可能に発色するものであ
る。
【0083】さらに、図6の実施の形態(2)では、複
数のスティック状の人工土壌体1を揃えて下端1kを一
体化する場合について述べたが、この他にも、例えば、
複数のスティック状の人工土壌体を揃えて、下端以外の
中間部分を一体化する場合や、あるいは複数のスティッ
ク状の人工土壌体を揃えてそれらの最外周面を一体化す
る場合等が適宜選択できる。
【0084】次に、図7に実施の形態(3)を示す。図
7は、実施の形態(1)と同様に、人工土壌体1Cの複
数を集合させ、それらの人工土壌体1C間に形成した隙
間において植物2を育成する様子を示している。そし
て、人工土壌体1Cは、底に穴のあいている容器3Aに
入れられている。この実施の形態(3)では、人工土壌
体1Cが、サーモクロミックインキを有する着色繊維を
含んでいる。そのため、人工土壌体1C自体の温度変化
に応じて、人工土壌体1Cが外部から観察可能に発色す
ることができる。また、この人工土壌体1Cを用いて、
実施の形態(1)のように水耕栽培を行った場合には、
水の温度に応じて発色するので、その色から栽培を行う
上での有効な情報を得ることができる。なお、温度を判
断できると同時に、水に浸した部分が発色するため水位
の識別に利用することもできる。
【0085】上記サーモクロミックインキとしては、種
々のサーモクロミックインキが適用可能であるが、水に
溶けないこと、耐光性を有すること、水道水に対して変
性しないこと、植物に対して無害であること等の条件を
考慮して選択することが望ましい。また、それに加え
て、人工土壌体自体や水の温度のような、植物を栽培す
る上での通常の環境温度に発色域を有するサーモクロミ
ックインキを用いることが望ましい。
【0086】続いて、図8に示す実施の形態(4)は、
実施の形態(3)におけるサーモクロミックインキに代
わって、蛍光インキを有する着色繊維を含む人工土壌体
1Dの例である。この人工土壌体1Dは、紫外線ランプ
23等の光を照射することにより、蛍光24を発し外部
から観察可能とされるので、例えば暗闇において美麗な
外観となり、人工土壌体1D自体をインテリアとして楽
しむことができる。また、蓄光インキを用いた場合に
は、昼間に光エネルギーを蓄え夜間にりん光を発するの
で、蛍光インキの場合と同様にインテリアとして有効で
ある。
【0087】上記蛍光インキ、又は蓄光インキとして
は、上述の染料・顔料の場合と同様に、水に溶けないこ
と、耐候性が良いこと、水道水により変性しないこと、
そして植物に無害であること等の条件を考慮して適宜選
択される。具体例としては、ジアミノスチルベン系、ナ
フタルイミド系、クマリン系、イミダゾール系等の有機
系、あるいは無機系の蛍光・蓄光インキが挙げられる。
【0088】上記実施の形態(3)及び(4)におい
て、着色繊維の他に熱融着性合成繊維を含むことができ
ること、表皮部分を熱融着により保形可能であること、
また、着色繊維の含有量、表皮部分の引裂強度、人工土
壌体を集合させ一体化可能であること等の構成は、実施
の形態(1)及び(2)の場合と同様である。
【0089】さらに、図9に実施の形態(5)を示す。
この実施の形態では、人工土壌体1Eが、繊維を含む外
層部1Eaと、着色体からなる内層部1Ebとから構成
されている。この人工土壌体1Eを水4に浸すと、外層
部1Eaの繊維間に浸水して繊維間が水で満たされるた
め、外層部1Eaが透けて内層部1Ebの色が外部から
観察可能に浮かび上がるものである。したがって、図9
に示すように、発色部分1Emにより水位4aが識別さ
れ、水4を補給する際の目安にすることができる。
【0090】外層部1Eaは、水4に浸すと透けること
を条件として種々の繊維から構成される。好適な例とし
ては、熱融着性合成繊維を含んで外層部1Eaの表皮部
分1Ecを熱融着により保形する場合が挙げられる。熱
融着の条件は、上記実施の形態(1)の場合と同様であ
る。
【0091】外層部1Eaの厚さは、外層部1Eaの密
度、繊維の種類等によって異なり、特に限定されるもの
ではないが、厚過ぎると人工土壌体1Eを水4に浸した
ときに内層部1Ebの色が十分に透けて見えず、また逆
に、薄すぎると水4に浸さない状態でも内層部1Ebの
色が識別され、水4に浸したときに透けて見える色との
コントラストが悪くなるので、これらを考慮して適宜設
定される。具体的には、0.1〜5mm、その中でも
0.5〜2mmとすることが好ましい。
【0092】内層部1Ebの着色体は、外層部1Eaと
区別できる色を有していれば良く、種々の材質から構成
される。その中でも、着色繊維を集合させて構成した着
色体は、内層部1Ebの通気性、保水性に優れ、人工土
壌体1E全体を柔軟に形成できるため好適に用いられ
る。なお、着色繊維における、被着色繊維の種類、着色
に用いる染料・顔料等は、上記実施の形態(1)の場合
と同様である。
【0093】内層部1Ebの着色体は、上記のように、
着色繊維を集合させて構成する他に、着色したプラスチ
ック粒、着色したゼオライト粒、カラーサンド等も適用
可能であり、これらの物質を熱融着性合成繊維等の繊維
からなる外層部で包むようにして人工土壌体を構成する
ことができる。また、光ファイバーをこの実施の形態に
おける着色体として用い、光ファイバーを外層部で包む
ようにして人工土壌体を形成し、人工土壌体を水に浸し
たとき、外層部が透けて光ファイバーからの漏光が観察
可能となるように構成することもできる。
【0094】さらに、図10に示す実施の形態(6)
は、人工土壌体1Fを、繊維を含む外層部1Faと、吸
水性物質を含む内層部1Fbとから構成したものであ
る。吸水性物質としては、ポリアクリル酸ソーダ(ポリ
アクリル酸ナトリウム)、ポバール等の高分子吸収体が
好適に用いられる。また、外層部1Faには熱融着性合
成繊維を含み表皮部分1Fcを熱融着により保形するこ
とが好ましい。熱融着の条件は、上記実施の形態(1)
の場合と同様である。この実施の形態では、吸水性物質
を外層部1Faで覆うことにより、人工土壌体1F全体
として、吸水性物質による高い吸水性を保ちつつ、形状
安定性に優れた人工土壌体1Fとすることができる。ま
た、吸水性物質を含む内層部1Fbを着色体とし、外層
部1Faを、水に浸したとき内層部1Fbが透けて見え
るように構成すれば、水位の識別にも利用することがで
きる。なお図10は、説明上、人工土壌体1Fの断面を
示したものである。
【0095】上記実施の形態(1)〜(6)では、いず
れも複数の人工土壌体を集合させ、又は集合させて一体
化し、人工土壌体間の隙間で植物を育成する場合につい
て述べたが、この他に、人工土壌体自体に植物を植え込
み栽培することもできる。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、これらに限定されるものではない。
【0097】(実施例1)熱融着性合成繊維として繊度
6デニールの捲縮のあるPP/PE複合繊維を用い、着
色繊維として、2デニールの着色したレーヨン繊維を用
いた。なお、着色はピンク、及び青色の場合についてそ
れぞれ行った。上記の熱融着性合成繊維、及び着色繊維
のステープルファイバーを、混綿機及びエア搬送を経て
混綿しカード機に供給した。ここで熱融着性合成繊維と
着色繊維の混合比は8:2(重量比)とした。続いて、
カード機にてウエブを作製し、該ウエブを搬送ローラに
てスライバ状にまとめて、加熱炉にて140℃で120
秒間加熱して紐状の連続体を得た。この得られた紐状の
連続体を150℃に加熱した円筒形の型に通すことによ
り、断面形状が円形で、表皮部分が熱融着により保形さ
れた、外径16mm、密度0.03g/cm3 の連続体
を得た。この得られた連続体を70mmの長さに切断し
て、スティック状(円形断面、外径16mm、長さ70
mm)の人工土壌体を得た。この人工土壌体の表皮部分
の引裂強度を測定したところ、1.47〜1.96Nで
あった。また、得られた人工土壌体は外見上、淡いピン
ク、あるいは淡い青(水色)であった。
【0098】得られたスティック状の人工土壌体22本
を、底面積が30cm2 の透明容器に詰め入れ、観葉植
物(ドラセナサンデリアーナ・ピレア・ポトス・フィロ
デンドロン)を人工土壌体間の隙間に差し入れるように
植え込み、さらに水を透明容器の半分ほど加えたとこ
ろ、人工土壌体の水に浸した部分が、色が濃くなって赤
に近く、もしくは別の場合には青に発色した。それによ
って水位が識別でき、給水管理を容易にすることができ
た。また、視覚的にも美観に優れ見栄えが良かった。
【0099】(実施例2)上記ピンク・青に着色した繊
維の代わりに、蛍光インキで着色した繊維を用いた他
は、実施例1と同様にしてスティック状の人工土壌体を
作製した。この人工土壌体33本を、底面積50cm2
の透明容器に詰め入れ、培地とした。その際、容器の側
面に穴開け加工を行い、その穴から10本程度の光ファ
イバを入れ人工土壌体内に施工した。また、観葉植物と
して、ポトス・ドラセナサンデリアーナ・白ヘデラを人
工土壌体間の隙間に植え込み、水を適量加えた。続い
て、外部から紫外線ランプ(ブラックライト)を照射す
ると共に、光ファイバを点灯させたところ、人工土壌体
自体が発光し、かつ内部からも光が浮かび上がり、イル
ミネーションとして大変雰囲気のある空間を創り出すこ
とができた。なお、半日程度紫外線ランプを点灯させ、
それを数日間繰り返したところ、植物の生育状況に特に
影響はなかった。
【0100】
【発明の効果】以上、本発明により、水、温度変化、あ
るいは光の作用により、人工土壌体自体を、美観に優
れ、室内等のインテリアとして楽しめるものとし、ま
た、養液の水位を表示したり、養液等の温度を外部から
判断可能とするような諸機能を有する植物育成用の人工
土壌体が得られた。
【0101】また本発明により、使用後の廃棄処理が容
易で環境に優しい植物育成用の人工土壌体が得られた。
【0102】また本発明により、人工土壌体自体が扱い
やすく、植物を植え込み、植え替えする作業に手間がか
からず容易に、かつ清潔に行うことができ、また植物の
根が土壌体と複雑に絡まることがない、植物育成用の人
工土壌体が得られた。
【0103】さらに本発明は、吸水性物質を熱融着性合
成繊維からなる外層部で包んだ構成としたので、高い吸
水性、保水性を保ちつつ、形状安定性に優れて、植え込
んだ植物をしっかりと保持することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(1)を示す図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 本発明の人工土壌体の作製工程を示す図であ
る。
【図4】 本発明の人工土壌体の一例を示す図である。
【図5】 本発明の人工土壌体の一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態(2)を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態(3)を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態(4)を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態(5)を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態(6)を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 人工土壌体 1’ 他の人工土壌体 1A 人工土壌体 1B 人工土壌体 1C 人工土壌体 1D 人工土壌体 1E 人工土壌体 1Ea 外層部 1Eb 内層部 1Ec 表皮部分 1Em 発色部分 1F 人工土壌体 1Fa 外層部 1Fb 内層部 1Fc 表皮部分 1a 発色部分 1b 発色していない部分 1c 表皮部分 1d 内部 1e シワ 1f 直径 1g 密度が密の部分 1h 密度が疎の部分 1k 下端 1m 上端 2 植物 2a 植物の根 3 容器 3A 容器 4 水 4a 水位 5 カード機 6 ウエブ状繊維集合体 7 搬送機 8 前処理予備加熱装置 9a ウエブ状繊維集合体 9b ウエブ状繊維集合体 10 隙間 11 空隙 12 密着面 13 搬送機 14 切断機 15 搬送機 16 成形予備加熱装置 17 加熱成型機 18 搬送機 19 冷却装置 20 連続した人工土壌体 21 切断機 22 瓶 23 紫外線ランプ 24 蛍光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 淳吉 宮城県宮城郡利府町しらかし台6−1−8 株式会社エムジー内 Fターム(参考) 2B022 AA05 BA01 BA21 BA23 BB02 DA19 2B314 PC08 PC12 PC26 PC45 PD66

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維を含んで所望形状に形成され、水、
    温度変化、又は光の作用により発色する発色機能を備え
    てなる植物育成用の人工土壌体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の人工土壌体において、発
    色機能は、人工土壌体を水に浸したときの水位を外部か
    ら識別可能とするように発色する機能である植物育成用
    の人工土壌体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の人工土壌体が、着色繊維
    を含み、人工土壌体を水に浸したとき繊維間に浸水して
    外見上の色が濃くなるように構成されてなる植物育成用
    の人工土壌体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の人工土壌体が、着色繊維
    の他に熱融着性合成繊維を含み、表皮部分が熱融着によ
    り保形されてなる植物育成用の人工土壌体。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の人工土壌体におい
    て、人工土壌体の密度が0.01〜0.1g/cm3
    好ましくは0.02〜0.06g/cm3 に規定されて
    なる植物育成用の人工土壌体。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の人工土壌体が、繊維を含
    む外層部と、着色体からなる内層部とから構成され、人
    工土壌体を水に浸したとき外層部が透けて内層部の色が
    識別可能となる植物育成用の人工土壌体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の人工土壌体において、外
    層部が熱融着性合成繊維を含み、表皮部分が熱融着によ
    り保形されてなる植物育成用の人工土壌体。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の人工土壌体において、内
    層部の着色体が、着色繊維を集合させたものである植物
    育成用の人工土壌体。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7記載の人工土壌体におい
    て、外層部の厚さを0.1〜5mm、好ましくは0.5
    〜2mmとする植物育成用の人工土壌体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の人工土壌体が、サーモ
    クロミックインキを有する着色繊維を含み、人工土壌体
    の温度環境に対応して発色する植物育成用の人工土壌
    体。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の人工土壌体が、蛍光イ
    ンキ、又は蓄光インキを有する着色繊維を含み、人工土
    壌体に照射される光により発色する植物育成用の人工土
    壌体。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の人工土壌体
    が、着色繊維の他に熱融着性合成繊維を含み、表皮部分
    が熱融着により保形されてなる植物育成用の人工土壌
    体。
  13. 【請求項13】 請求項4又は12記載の人工土壌体に
    おいて、着色繊維の含有量は、熱融着性合成繊維と着色
    繊維の合計量に対して10〜50wt%、好ましくは2
    0〜30wt%とする植物育成用の人工土壌体。
  14. 【請求項14】 請求項3、4、8、10〜13のいず
    れか記載の人工土壌体において、着色繊維が、レーヨン
    繊維に着色したものである植物育成用の人工土壌体。
  15. 【請求項15】 請求項4、7、12及び13のいずれ
    か記載の人工土壌体において、熱融着性合成繊維が、ポ
    リオレフィン系合成繊維である植物育成用の人工土壌
    体。
  16. 【請求項16】 熱融着性合成繊維を含む外層部と、吸
    水性物質を含む内層部とから構成され、外層部の表皮部
    分が熱融着により保形されてなる植物育成用の人工土壌
    体。
  17. 【請求項17】 請求項4、7、12及び16のいずれ
    か記載の人工土壌体において、表皮部分の引裂強度が
    0.098〜2.0Nになるように保形されてなる植物
    育成用の人工土壌体。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか記載の人工
    土壌体が、スティック状に形成されてなる植物育成用の
    人工土壌体。
  19. 【請求項19】 複数の人工土壌体を集合させ、前記人
    工土壌体間に形成する隙間において植物を育成させるた
    めに使用する請求項1〜18のいずれか記載の植物育成
    用の人工土壌体。
  20. 【請求項20】 複数の人工土壌体を集合させ、かつ一
    体化し、前記人工土壌体間に形成する隙間において植物
    を育成するために使用する請求項1〜18のいずれか記
    載の植物育成用の人工土壌体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006000100A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Shinichiro Yamanoue 植物体染色法
JP2008092955A (ja) * 2007-11-22 2008-04-24 Kao Corp 人工培養土
US20150232391A1 (en) * 2012-09-27 2015-08-20 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Fibrous-mass product, and artificial soil using fibrous-mass product

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