JPH10313713A - 植木鉢 - Google Patents

植木鉢

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JPH10313713A
JPH10313713A JP14590197A JP14590197A JPH10313713A JP H10313713 A JPH10313713 A JP H10313713A JP 14590197 A JP14590197 A JP 14590197A JP 14590197 A JP14590197 A JP 14590197A JP H10313713 A JPH10313713 A JP H10313713A
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JP
Japan
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medium
flowerpot
present
suction member
flower pot
Prior art date
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Pending
Application number
JP14590197A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamada
貴士 山田
Hiroto Oba
寛人 大庭
Yoshihide Yuyama
嘉英 湯山
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DREAM WORLD KK
Mishima Shokusan Inc
Original Assignee
DREAM WORLD KK
Mishima Shokusan Inc
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Publication date
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Publication of JPH10313713A publication Critical patent/JPH10313713A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粒状ポリマーからなる人工培地を用いて、部屋
内の飾り用とした場合、外観上体裁がよく水がこぼれれ
ず、簡単に培地に対して給水量管理ができる植木鉢を提
供する。 【解決手段】上段に粒状ポリマーからなる培地を、下段
に液肥を装填した、上段と下段からなる植木鉢本体に、
一端を上段の培地中に、他の一端を下段の液肥中に臨ま
せてなるように吸上げ部材を配した植木鉢で、吸上げ部
材の培地中の端部は好ましくは複数本に分岐している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物を育成栽培す
るための植木鉢に関するものである。詳しくは、自然の
土壌ではなく粒状ポリマーからなる人工培地を用いた植
物の育苗用や栽培用に適した植木鉢に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、植物の植木鉢用培地としては一般
に赤土や黒土等自然の土壌が用いられてきた。これら自
然の土壌は、土壌そのものを手作業等で直接扱うこと、
また土壌のこぼれや飛散による汚れために、例えば室内
で扱う場合にはその取扱や管理等が煩わしかった。
【0003】そこで、このような自然土壌に代わるもの
として人工培地が研究され、例えば鉱物質繊維などから
なる土壌が開発され室内利用等に対する汚れ防止など培
地そのものの取扱いは改善されてきた。しかしながら、
これら鉱物質繊維等からなる培地は植物の栽培に不可欠
である透水性になお課題があった。
【0004】これらを改善した人工培地として、特開平
6−253676号公報や特開平8−33420号公報
で溶融成型粒状ポリマーを用いた画期的な培地が提案さ
れた。かかる培地は植木鉢に用いると、部屋内の飾り用
とした場合、自然の土壌を用いた植木鉢にくらべ汚れが
少なく美観上からみても優れたものであった。
【0005】ところで、部屋内の飾り用の植木鉢では水
や肥料を施す際に、水や肥料がこぼれて植木鉢の周辺の
床面が汚れる欠点があった。このような欠点を改善せん
がために、植木鉢に自動的に給水し自動的に肥料を施す
機構についての発明が多数提案されている。例えば、特
開平2−174616号公報、特開平2−174617
号公報、特開平3−53822号公報、特開平5−13
7469号公報、実開平3−24840号公報、実開平
5−80244号公報あるいは実開平6−31444号
公報等が挙げられる。
【0006】具体的に、特開平2−174616号公報
および特開平2−174617号公報には、植木鉢の下
方の容器とか皿などから吸上げ部材を用いて灌水する機
構に関する発明が提案されているが、別体の容器などを
用いるために部屋内に飾っていても外観上違和感を与え
ることがある。特開平3−53822号公報には液面が
開放された受皿の機構の発明が開示されているが、水が
こぼれる欠点があり植木鉢としても体裁が課題である。
特開平5−137469号公報に記載の発明は、鉢の底
に相当するところに棒状の吸上げ部材を臨ませた機構で
あり、しかも貯水部分の水位が変動するので培地の上層
部分の給水管理が大変である。
【0007】また実開平3−24840号公報に記載の
考案では、培地容器の底部分に複数の水抜き孔を設けた
ため吸上げ部材による給水量管理が複雑である。実開平
5−80244号公報には、布紐の吸上げ部材を用いて
下方より上方の培地中に灌水する考案が開示されている
が、人口培地に対しては十分な給水管理が大変である。
さらに実開平6−31444号公報には、布紐の吸上げ
部材を用いて下方より上方の培地中に灌水する考案が開
示されているが、人口培地に対しての十分な給水量管理
が複雑である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、培地として粒状ポリマーを
用いて、部屋内の飾り用とした場合、外観上体裁がよく
水がこぼれれず、簡単に培地に対して給水量管理ができ
る植木鉢を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の植木鉢は、上記
課題を解決するために次の構成を有する。すなわち、本
発明の植木鉢は、上段部に粒状ポリマーからなる培地を
下段部に液肥を装填し上段部と下段部一体化とし、一端
を上段部の培地中に他の一端を下段部の液肥中に臨ませ
てなるように吸上げ部材を配してなることを特徴とする
植木鉢であり、本発明においては、前記吸上げ部材の培
地中の端部が複数本に分岐していること、および前記吸
上げ部材が不織布であることが好ましい実施態様として
包含される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の植木鉢は、少なくとも上
段部と下段部の2層構造とし、好ましくは上段部と下段
部を一体化とし、上段部には溶融成型粒状ポリマーから
なる培地を使用し、そして下段部には液肥を装填した植
木鉢である。
【0012】本発明で用いられる培地としては、好まし
くは多孔質構造を有する溶融成型可能なポリマーを粒状
としたものであり、粒状ポリマーの素材としては、熱硬
化性ポリマーも用いられるが、溶融成型可能な熱可塑性
ポリマーが好ましく、これにはポリエステル系、ポリア
ミド系、ポリプロピレン系およびポリエチレン系等のポ
リマーが挙げられる。これらのポリマーを粒状化するに
は、塊状などの任意の形状の原料ポリマーを公知の粉砕
手段によって粉砕する方法、裁断する方法、公知の成形
手段によって粒状に成形するなどの方法がとられる。本
発明では、繊維やフィルムなどの製造に際し発生するポ
リマー屑を有効に利用することができる。
【0013】本発明の粒状ポリマーは、多孔質構造であ
ることが好ましい。多孔質構造の粒状ポリマーは多孔質
の原料ポリマーを粉砕して得ることができる。例えば、
熱可塑性合成繊維からなる不織布を溶融してホーラスな
状態とし、これを粉砕して所定粒径の粒状ポリマーを得
ることができる。孔径は用途に応じて任意であるが、約
1〜300μm程度でよく、特に保水性を重視する場合
は、約1〜10μm程度の孔径の粒状ポリマーが好まし
い。
【0014】なお、本発明の培地としては、特開平8−
33420号公報で開示されている水との親和性が改善
された粒状ポリマーが好ましく用いられる。
【0015】本発明の植木鉢には、一端部を植木鉢の上
段部の培地中に、他の一端部を植木鉢の下段部の液肥中
に臨ませてなるように液肥等の吸上げ部材が配置されて
いる。この吸上げ部材は、下段の液肥中から液肥等を吸
上げ、それを上段部の培地中に配給する機能を有するも
のである。
【0016】本発明において吸上げ部材としては、した
がって吸水能があればよいが、汚れがなくかつ自然に連
続吸水できるものが好ましい。また本発明では、上段部
の培地中に下段部の液肥等が十分に配給されるために、
吸上げ部材の培地中側の端部が適宜複数本に分岐してお
り、必要な培地に均等に給水、給肥できる構造となって
いることが好ましい。この培地中側の吸上げ部材の端部
は培地の表面にまで及んでいてもよいが、必要に応じ栽
培する植物根の大きさに合わせ、例えば培地の2/3程
度の位置までとして栽培上部には液肥等が上昇しないよ
うにすることで吸水量管理ができる。
【0017】本発明の吸上げ部材は、このように下段部
の液肥等を毛管現象を利用して上段部の培地に供給する
ものであるから、組み紐とかストーブの芯のような編成
布、または繊維束や不織布、あるいは発砲ポリエチレン
等が用いられるが、ポリエステル長繊維のような加工性
が簡便な合成繊維からなるフェルト状の不織布が好まし
く用いられる。このような不織布は必要に応じ適宜紐状
に切断され使用に供される。
【0018】また、本発明の上段部と下段部からなる植
木鉢本体の形状、構造、素材等は任意であるが、本発明
では、リサイクル可能材料として、例えばPET(ペッ
ト)ボトル等を用いることができる。
【0019】以下、本発明の植木鉢を図面を用いて具体
的に説明する。
【0020】図1は本発明の植木鉢を例示する断面図で
ある。図1において、本発明の植木鉢は上段部1と下段
部2からなり、上段部1と下段部2はシールリング8を
介して螺着されている。そのため植木鉢本体が倒れても
下段部2の液肥4はこぼれない構造になっている。上記
で上段部1と下段部2とは、螺着して一体化した例を示
したが、やや柔軟なプラスチックリングを介した嵌挿方
式で固着してもよい。
【0021】吸上げ部材5の下端部は灌水用の液肥4の
中に浸漬されており、吸上げ部材5の上端部分は、上段
部1底の孔7を通過した時点から2つに分岐し、それぞ
れの上端部が多孔質構造の粒状ポリエステルからなる培
地3中に均等になるように、そして花木の根部の上部に
至るように配置されている。図1では吸上げ部材5の上
端部分が2つに分岐した例を示したが、必要に応じさら
に細分化することができる。
【0022】図2は本発明の他の例を示す植木鉢の断面
図である。図2においては一般に市販されている“PE
Tボトル”の中央部分を輪切りして、注ぎ口のある上方
部分を逆さにして上段部1とし、底の部分を下段部2と
し植木鉢本体としたものである。この場合、上段部1と
下段部2とは嵌挿するだけで固着できるが、さらに透明
な粘着テープ等で止着してもよい。その他の構成は上記
図1と同じである。
【0023】図3(a)(b)は、本発明の吸上げ部材
5の例を示す見取図である。図3(a)における吸上げ
部材5の上方部分は、上段部1の孔7の近辺に相当する
位置で2つに分岐させた例を、また図3(b)における
吸上げ部材5の上方部分は、上段部1の孔7の近辺に相
当する位置で3つに分岐させた例を示す。2つに分岐さ
せた場合も、3つに分岐させた場合もそれぞれの上端が
培地中に均等になるよう配置することが望ましい。吸上
げ部材5としては、フェルト状のポリエステル長繊維不
織布“アクスター”(東レ(株)製)(登録商標)が加
工性が簡便で好ましく用いられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の植木鉢は、培地として溶融成型
粒状ポリマーを用いたので、自然の土壌の場合よりも管
理が簡単で透水性もよくまた汚れがなく、部屋内の飾り
用とした場合、外観上体裁が良く、水がこぼれず、簡単
に培地に対して給水量管理ができる効果を有する。
【0025】また、下段部に液肥を蓄えそれを徐々に上
段部の培地に供給するようにしたから、長い間放置して
いても枯れるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例を示す植木鉢の断面図である。
【図2】 本発明の他の例を示す植木鉢の断面図であ
る。
【図3】 本発明の吸上げ部材の例を示す見取図であ
る。
【符号の説明】
1:植木鉢の上段部 2:植木鉢の下段部 3:培地 4:灌水用の液肥 5:吸上げ部材 6:花木 7:孔 8:シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯山 嘉英 静岡県三島市4845番地 三島殖産株式会社 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上段部に粒状ポリマーからなる培地を下
    段部に液肥を装填した上段部と下段部からなる植木鉢本
    体に、一端を上段部の培地中に他の一端を下段部の液肥
    中に臨ませてなるように吸上げ部材を配してなることを
    特徴とする植木鉢。
  2. 【請求項2】 前記吸上げ部材の培地中の端部が複数本
    に分岐していることを特徴とする請求項1記載の植木
    鉢。
  3. 【請求項3】 前記吸上げ部材が、不織布からなること
    を特徴とする請求項1または2記載の植木鉢。
JP14590197A 1997-05-19 1997-05-19 植木鉢 Pending JPH10313713A (ja)

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JP14590197A JPH10313713A (ja) 1997-05-19 1997-05-19 植木鉢

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JP14590197A JPH10313713A (ja) 1997-05-19 1997-05-19 植木鉢

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6176038B1 (en) * 1997-07-17 2001-01-23 Lynn Morlier Houseplant maintenance device and method
KR20010069472A (ko) * 2001-03-26 2001-07-25 조익준 화분 급수장치
JP2009065926A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Motoko Shigemori 縦型養液栽培装置及び同装置を用いた根菜類育成方法

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