JPH04138861A - 鋳造用金型の離型剤塗布方法 - Google Patents

鋳造用金型の離型剤塗布方法

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JPH04138861A
JPH04138861A JP26001390A JP26001390A JPH04138861A JP H04138861 A JPH04138861 A JP H04138861A JP 26001390 A JP26001390 A JP 26001390A JP 26001390 A JP26001390 A JP 26001390A JP H04138861 A JPH04138861 A JP H04138861A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋳造用金型の離型剤塗布方法に関し、金型キ
ャビティの内面に要求される離型剤の塗布方法に関する
〔背景技術〕
従来より、金型による鋳造を行うダイカスト成形等にお
いては、鋳造品の取り出しを容易にするために、金型キ
ャビティの内面に離型剤を塗布してお(ことがなされて
いる。
このような離型剤の塗布方法としては、金型装置を開い
た状態とし、各型のキャビティ内面にそれぞれ離型剤を
噴霧(スプレィ)する方法が一般的であり、通常は高圧
空気等の気体噴流を利用して離型剤を霧化しかつ噴流と
ともにキャビティ内面に吹付けて付着させる方式が利用
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前述のような高圧空気等による噴霧方式では次
のような問題があった。
第一に、型開きした状態で離型剤を噴霧するため、本来
は塗布する必要のない型分割面にまで離型剤が付着し、
繰返し塗り重ねられることで型合わせ面精度を悪化させ
ることになる。
第二に、噴霧された離型剤は金型に付着した分以外は周
囲の空気中に飛散することになり、環境を悪化させるこ
とになる。
第三に、前述した型分割面への付着や周囲への飛散など
に伴って、無駄な離型剤が多くなる。
第四に、噴霧の際の多量の高圧空気噴射により金型温度
が低下することになる。
第五に、噴霧された離型剤の霧(ミスト)には高圧空気
等が混入しやすく、これらの離型剤に混入した空気等は
鋳造の際に溶湯の熱で分離し、鋳造品中に巣を作る原因
となる。
本発明の目的は、効率が良いとともに高圧による噴霧を
行うことなく離型剤の塗布が行える鋳造用金型の離型剤
塗布方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第一発明は、霧化用に高圧気体を使用しない霧
化手段により離型剤のミストを生成し、このミストを金
型装置を閉じた状態でそのキャビティに連なる供給口に
供給するとともに、前記キャビティに連なるガス抜き口
から負圧吸引を行い、前記ミストをキャビティ内に導入
し、かつキャビティ内の余剰ミストを回収する、という
各手順により構成された鋳造用金型の離型剤塗布方法で
ある。
本発明の第二発明は、霧化用に高圧気体を使用しない霧
化手段により離型剤のミストを生成し、このミストを金
型装置を閉じた状態でそのキャビティに連なる供給口に
圧送供給してキャビティ内に導入するとともに、前記キ
ャビティに連なるガス抜き口からキャビティ内からの余
剰ミストを回収する、という各手順により構成された鋳
造用金型の離型剤塗布方法である。
ここで、霧化用に高圧気体を使用しない霧化手段として
は、例えば超音波領域の高周波振動体による霧化が利用
できるほか、ノズルによる液体スプレィ等が利用できる
また、キャビティからの負圧吸引を行う手段としては既
存の真空ポンプ等を用いればよ(、キャビティへの圧送
供給を行う手段についても既存のポンプ等を用いればよ
い。
さらに、余剰ミストを回収する手段としては、キャビテ
ィから抜き出された空気からミスト分のみを分離できる
ものであればよく、サイクロン式等の既存の装置が利用
できる。
〔作 用〕
このような本発明においては、霧化用に高圧気体を使用
しない霧化手段により離型剤のミストを生成し、負圧吸
引または圧送によりキャビティへと供給するため、高圧
空気等による噴霧に伴う前記第四および第五の問題が解
消される。また、金型装置を閉じてキャビティを閉鎖し
た状態でミストを送り込むため、ミストの型分割面への
接触や外部への漏れ等に伴う前記第一ないし第三の問題
が解消され、これらにより前記目的が達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には本発明の第一実施例が示されている。
本実施例は本発明の第一発明に基づいて離型剤ミストの
負圧吸引によるキャビティ内導入を行うものである。
金型lは固定型2と可動型3とからなるダイカスト鋳造
用金型であり、各々の対向面の凹みにより型締めされた
状態の金型1の内部には所定形状のキャビティ4が形成
される。
キャビティ4の下端には固定型2の側から射出シリンダ
5が接続され、シリンダ5内に溶湯を供給して射出プラ
ンジャ6を進退させれることにより、キャビティ4内に
溶湯が射出されるようになっている。
キャビティ4の上端には、各型2,3の間の波板状の隙
間によりチルベント7が形成され、溶湯射出に伴う内部
圧力の上昇等により、キャビティ4内の空気等は金型1
の上端面に開口するガス抜き口8を通して外部に排出さ
れるようになっている。
ここで、キャビティ4に連なる射出シリンダ5には離型
剤供給口9が形成され、この供給口9には鋳造動作に先
立って離型剤霧化手段lOが接続される。また、キャビ
ティ4に連なるガス抜き口8には鋳造動作に先立って離
型剤回収手段20および負圧吸引手段30が接続される
離型剤霧化手段lOは、液状の離型剤SLを貯留する離
型剤タンク11と霧化された離型剤ミストSMを貯留す
るミストタンク12とを有し、各々はミストタンク12
の底面を貫通する連通管13で連通されている。離型剤
タンク11の底面には、連通管13の下端に対向する位
置に、圧電素子等を用いた固体振動体14が設置されて
いる。この振動体14は、外部入力される超音波領域の
高周波駆動電圧に応じて振動し、離型剤SLを振動させ
て分子を叩き出す等により離型剤ミストSMを生成する
ものである。生成された離型剤ミストSMは連通管13
を通してミストタンク12内に貯留され、配管15を通
して離型剤供給口9まで供給されている。
離型剤回収手段20は、下向きに縮径する円錐形状の回
収タンク21を用いたサイクロン式の分離装置であり、
回収タンク21の上部周面には接線方向に沿ってキャビ
ティ4のガス抜き口8からの導入管22が接続されてい
る。また、回収タンク21の上端面には中心を貫通する
排気管23が接続され、下端には弁24を介して離型剤
受け25が接続されており、導入管22から導入された
キャビティ4からの排気を回収タンク21内で旋回させ
、その間に離型剤ミストsMを分離させて離型剤受け2
5に回収するとともに、ミスhsMが除かれた空気を排
気管23から排出するものである。
負圧吸引手段30は、既存の真空ポンプ31を利用した
ものであり、このポンプ31は離型剤回収手段20の排
気管23に接続され、モータ32の駆動によりキャビテ
ィ4内からの負圧吸引を行うようになっている。
このように構成された本実施例においては、金型lにお
いて鋳造動作に先立って、前記第1図のように離型剤霧
化手段10、離型剤回収手段20および負圧吸引手段3
0を接続し、これらにより離型剤の塗布を行う。
離型剤の塗布にあたっては、離型剤霧化手段lOにより
離型剤ミストSMを生成させるとともに、負圧吸引手段
30により負圧吸引を行い、キャビティ4内を減圧して
供給口9から離型剤ミストSMを導入する。導入された
離型剤ミストSMは、キャビティ4内に充満して内面に
順次付着し、所定時間の流通により離型剤の十分な塗布
が行われる。一方、キャビティ4内に浮遊する余剰分の
ミストSMは続く負圧吸引によりガス抜き口8から抜き
出される。
抜き出されたミストSMは離型剤回収手段20により空
気から分離回収され、ミストSMを含まない空気のみが
負圧吸引手段30を経て外気中に排出される。
このような本実施例によれば、塗布する離型剤SLを高
圧気体を使用しない離型剤霧化手段10により霧化して
離型剤ミス)SMを生成し、負圧吸引手段30によりキ
ャビティ4に導入することでキャビテイ4内面の離型剤
塗布を行うことができる。
このため、従来のような噴霧に伴う金型温度の低下、あ
るいは噴霧された離型剤に混入した空気等による鋳造品
の巣の発生等、噴霧方式における高圧空気等による問題
を未然に回避することができる。
また、金型lを閉じてキャビティ4を閉鎖した状態でミ
ストSMを送り込むため、ミス)SMが型分割面にまで
塗布されることがなく、型締め精度を維持することがで
きるとともに、ミ、ストSMが外部へ漏れ出すことがな
いため、作業環境を汚染することも防止できる。
さらに、前述の型分割面への付着および外部への漏れを
防止できるとともに、キャビティ4内の余剰ミストSM
を離型剤回収手段20により分離回収して再利用するこ
ともでき、離型剤SLの無駄を減らすことができる。
特に、本実施例ではミス)SMの流通を負圧吸引によっ
て行うため、離型剤霧化手段10からキャビティ4を経
て離型剤回収手段20に至る経路中において外部への漏
れ圧しを生じることがなく、離型剤SLの無駄をより一
層低減できる。
第2図には本発明の第二実施例が示されている。
本実施例は本発明の第二発明に基づいて離型剤ミストの
加圧供給によるキャビティ内導入を行うものである。
本実施例における金型l、キャビティ4、離型剤霧化手
段10および離型剤回収手段20は前記第一実施例と同
様であり、簡略化のため同一符号を附して説明を省略す
る。
一方、本実施例においては負圧吸引手段30が省略され
、ミストSMをキャビティ4に導入するために離型剤霧
化手段10からの配管15に加圧供給手段40が設けら
れている。
加圧供給手段40は、既存のシリンダ式圧縮ポンプ41
を利用したものであり、このポンプ41は図示しない駆
動手段により駆動されて離型剤霧化手段10からの離型
剤ミストSMをキャビティ4内へと加圧供給するように
なっている。
このように構成された本実施例においては、金型1にお
いて鋳造動作に先立って、前記第2図のように離型剤霧
化手段IO1離型剤回収手段20および加圧供給手段4
0を接続し、これらにより離型剤の塗布を行う。
離型剤の塗布にあたっては、離型剤霧化手段10により
離型剤ミストSMを生成させるとともに、加圧送出手段
40により加圧送出を行い、供給口9からキャビティ4
内へと離型剤ミストSMを導入する。
導入された離型剤ミストSMは、キャビティ4内に充満
して内面に順次付着し、所定時間の流通により離型剤の
十分な塗布が行われる。一方、キャビティ4内に浮遊す
る余剰分のミス)SMはガス抜き口8から押し出される
。押し出されたミストSMは離型剤回収手段20により
空気から分離回収され、ミストSMを含まない空気のみ
が外気中に排出される。
このような本実施例によれば、前記第一実施例と同様に
離型剤SLを噴霧せずにミストSMとして流通させるこ
とでキャビテイ4内面に塗布することができ、これによ
り前記第一実施例で述べたものと略同様な効果を得るこ
とができる。ただし、前記第一実施例では負圧吸引によ
りミストSMの流通経路における漏れ等を確実に防止で
きるため、離型剤SLの使用量低減効果は本実施例より
も高いといえる。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく
、以下に示すような変形等は本発明に含まれるものであ
る。
すなわち、離型剤霧化手段10における振動体14とし
ては多様な形式のものが利用でき、離型剤SLに接触す
る振動板を電磁コイルで駆動するようなもの等であって
もよい。
また、離型剤霧化手段IOとしては超音波振動による方
式に限らず、離型剤SLを加圧してノズルから吹き出さ
せることにより霧化させる方式等であってもよく、要す
るに霧化用に高圧気体を使用しない霧化手段を採用する
ということである。
さらに、離型剤回収手段20や負圧吸引手段30あるい
は加圧供給手段40の構造等も前記実施例に限定される
ものではなく、実施にあたって適宜選択すればよいもの
である。
また、本発明が適用される金型lや射出シリンダ5の形
式やキャビティ4やガス抜き口8の形状等も前記実施例
に限定されるものではな(、実施にあたって適宜選択す
ればよい。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明によれば、型締め状態で離
型剤のミストを流通させることにより、高圧による噴霧
を解消することができ、効率良く離型剤の塗布を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例を示す構成図、第2図は本
発明の第二実施例を示す構成図である。 1・・・鋳造用金型、4・・・キャビティ、8・・・ガ
ス抜き口、9・・・供給口、10・・・離型剤霧化手段
、20・・・離型剤回収手段、30・・・負圧吸引手段
、40・・・加圧供給手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)霧化用に高圧気体を使用しない霧化手段により離
    型剤のミストを生成し、このミストを金型装置を閉じた
    状態でそのキャビティに連なる供給口に供給するととも
    に、前記キャビティに連なるガス抜き口から負圧吸引を
    行い、前記ミストをキャビティ内に導入し、かつキャビ
    ティ内の余剰ミストを回収することを特徴とする鋳造用
    金型の離型剤塗布方法。
  2. (2)霧化用に高圧気体を使用しない霧化手段により離
    型剤のミストを生成し、このミストを金型装置を閉じた
    状態でそのキャビティに連なる供給口に圧送供給してキ
    ャビティ内に導入するとともに、前記キャビティに連な
    るガス抜き口からキャビティ内からの余剰ミストを回収
    することを特徴とする鋳造用金型の離型剤塗布方法。
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