JPH08215820A - 金型への離型剤の塗布方法 - Google Patents
金型への離型剤の塗布方法Info
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- JPH08215820A JPH08215820A JP2426795A JP2426795A JPH08215820A JP H08215820 A JPH08215820 A JP H08215820A JP 2426795 A JP2426795 A JP 2426795A JP 2426795 A JP2426795 A JP 2426795A JP H08215820 A JPH08215820 A JP H08215820A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型を閉めた状態で金型製品成形面全面に均
一に離型剤を塗布する方法の提供。 【構成】 中空部材6を金型1、2間に挾み、金型1、
2と中空部材6間に離型剤14を供給し、中空部材6内
に圧力流体を送って膨張させ、余剰離型剤を排出させ
る。離型剤69を霧化して金型1、2内に供給し、シリ
ンダー73で離型剤ミストを金型1、2内に流動させ
る。
一に離型剤を塗布する方法の提供。 【構成】 中空部材6を金型1、2間に挾み、金型1、
2と中空部材6間に離型剤14を供給し、中空部材6内
に圧力流体を送って膨張させ、余剰離型剤を排出させ
る。離型剤69を霧化して金型1、2内に供給し、シリ
ンダー73で離型剤ミストを金型1、2内に流動させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型への離型剤の塗布方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト等の金型鋳造法において、製
品を金型より離型しやすくするため、金型の製品成形面
に離型剤を塗布する。離型剤の金型への塗布は、通常、
型開き状態で固定金型と可動金型の間に離型剤塗布噴出
スプレー装置を進入させ、液状の離型剤を金型の製品成
形面に向けて噴出させスプレー塗布することにより行わ
れている。しかし、型開き状態での離型剤塗布には、離
型剤が付着してはならない型合せ面にも離型剤が付着し
てしまうこと、離型剤ミストが型開き部から外に出て工
場内へ飛散すること、等の問題が発生する。これを防止
するために、特開平4−138861号公報は、金型を
密閉した状態で離型剤を型内でスプレー噴射することに
より、金型の製品成形面に離型剤を塗布する方法を提案
している。
品を金型より離型しやすくするため、金型の製品成形面
に離型剤を塗布する。離型剤の金型への塗布は、通常、
型開き状態で固定金型と可動金型の間に離型剤塗布噴出
スプレー装置を進入させ、液状の離型剤を金型の製品成
形面に向けて噴出させスプレー塗布することにより行わ
れている。しかし、型開き状態での離型剤塗布には、離
型剤が付着してはならない型合せ面にも離型剤が付着し
てしまうこと、離型剤ミストが型開き部から外に出て工
場内へ飛散すること、等の問題が発生する。これを防止
するために、特開平4−138861号公報は、金型を
密閉した状態で離型剤を型内でスプレー噴射することに
より、金型の製品成形面に離型剤を塗布する方法を提案
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、型閉め状態で
の離型剤塗布にも、なお次の問題が残されている。 金型を閉じて離型剤を金型内でスプレーで噴出する
と、スプレーは直進性があるため、金型の製品成形面の
形状が複雑な場合、塗布され易い部位と塗布され難い部
位が生じ、離型剤の金型製品成形面への塗布が不均一に
なる。 単純に金型を閉めて液状の離型剤を入れると、型温
が下り過ぎてしまって、水が気化できず、金型の製品成
形面に過剰に離型剤が付着し、金属溶湯を注湯したとき
に離型剤が気化して製品に鋳造欠陥を生じてしまう。 本発明の目的は、型閉め状態で離型剤を塗布するに際
し、金型の製品成形面にほぼ均一に離型剤を塗布でき、
しかも余剰に離型剤が塗布されることを防止できる、金
型への離型剤の塗布方法を提供することにある。
の離型剤塗布にも、なお次の問題が残されている。 金型を閉じて離型剤を金型内でスプレーで噴出する
と、スプレーは直進性があるため、金型の製品成形面の
形状が複雑な場合、塗布され易い部位と塗布され難い部
位が生じ、離型剤の金型製品成形面への塗布が不均一に
なる。 単純に金型を閉めて液状の離型剤を入れると、型温
が下り過ぎてしまって、水が気化できず、金型の製品成
形面に過剰に離型剤が付着し、金属溶湯を注湯したとき
に離型剤が気化して製品に鋳造欠陥を生じてしまう。 本発明の目的は、型閉め状態で離型剤を塗布するに際
し、金型の製品成形面にほぼ均一に離型剤を塗布でき、
しかも余剰に離型剤が塗布されることを防止できる、金
型への離型剤の塗布方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の方法は次の通りである。 (1)膨張収縮可能な中空部材を挾み込んで金型を所定
間隔まで閉じ、前記中空部材と金型の製品成形面との間
の隙間に離型剤を流入させ、前記中空部材の内部に圧力
流体を供給して前記中空部材を金型の製品成形面に密着
するまで膨張させる、工程からなる金型への離型剤の塗
布方法。 (2)膨張収縮可能な中空部材の外面に金型の外側で離
型剤を付着せしめ、前記中空部材を挾み込んで金型を所
定間隔まで閉じ、前記中空部材の内部に圧力流体を供給
して前記中空部材を金型の製品成形面に密着するまで膨
張させる、工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (3)製品形状に近い形状をもち外面部分が変形可能な
材料からなる塗布部材の外面に金型の外側で離型剤を付
着せしめ、前記塗布部材を挾み込んで金型を所定間隔ま
で閉じ前記塗布部材の外面を前記製品成形面に密着させ
る、工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (4)金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成形空間を
密閉し、金型外にて離型剤を霧化せしめ、霧化した離型
剤を金型の製品成形空間に送り込むとともに該製品成形
空間内で流動させる、工程からなる金型への離型剤の塗
布方法。 (5)金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成形空間を
密閉し、金型外にて離型剤を濃淡を調製しつつ霧化せし
め、霧化した離型剤を金型の製品成形空間に送り込む、
工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (6)壁厚を離型剤塗布量に応じて変化させた多孔質材
の壁を有する内部が中空の塗布部材を挾み込んで、金型
を所定間隔まで閉じ、前記塗布部材の内部に離型剤を圧
送して該離型剤を前記塗布部材の壁を通してにじみ出さ
せて金型製品成形面に塗布する、工程からなる金型への
離型剤の塗布方法。
明の方法は次の通りである。 (1)膨張収縮可能な中空部材を挾み込んで金型を所定
間隔まで閉じ、前記中空部材と金型の製品成形面との間
の隙間に離型剤を流入させ、前記中空部材の内部に圧力
流体を供給して前記中空部材を金型の製品成形面に密着
するまで膨張させる、工程からなる金型への離型剤の塗
布方法。 (2)膨張収縮可能な中空部材の外面に金型の外側で離
型剤を付着せしめ、前記中空部材を挾み込んで金型を所
定間隔まで閉じ、前記中空部材の内部に圧力流体を供給
して前記中空部材を金型の製品成形面に密着するまで膨
張させる、工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (3)製品形状に近い形状をもち外面部分が変形可能な
材料からなる塗布部材の外面に金型の外側で離型剤を付
着せしめ、前記塗布部材を挾み込んで金型を所定間隔ま
で閉じ前記塗布部材の外面を前記製品成形面に密着させ
る、工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (4)金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成形空間を
密閉し、金型外にて離型剤を霧化せしめ、霧化した離型
剤を金型の製品成形空間に送り込むとともに該製品成形
空間内で流動させる、工程からなる金型への離型剤の塗
布方法。 (5)金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成形空間を
密閉し、金型外にて離型剤を濃淡を調製しつつ霧化せし
め、霧化した離型剤を金型の製品成形空間に送り込む、
工程からなる金型への離型剤の塗布方法。 (6)壁厚を離型剤塗布量に応じて変化させた多孔質材
の壁を有する内部が中空の塗布部材を挾み込んで、金型
を所定間隔まで閉じ、前記塗布部材の内部に離型剤を圧
送して該離型剤を前記塗布部材の壁を通してにじみ出さ
せて金型製品成形面に塗布する、工程からなる金型への
離型剤の塗布方法。
【0005】
【作用】上記(1)の方法では、金型を閉じておいて液
状離型剤を金型内に入れるので、金型の製品成形面の形
状が複雑であっても製品成形面を濡らし塗布することが
できる。また、中空部材内に圧力流体、たとえば圧縮エ
ア、を供給し膨張させて金型の製品成形面に密着させる
ので、過剰に離型剤が金型製品面に付着することが防止
される。上記(2)の方法では、中空部材の中に圧力流
体を供給し膨張させるので、中空部材は金型製品成形面
の形状に応じて自在に変形でき、複雑な形状の金型製品
成形面にも離型剤を塗布できる。また、中空部材は金型
製品成形面に密着されるので、過剰に離型剤が金型製品
成形面に付着することが防止される。上記(3)の方法
では、製品形状に近い形状の塗布部材の外面に離型剤を
塗布しておき、それに金型製品成形面を密着させるの
で、金型製品成形面全面にほぼ均一かつ適切な厚さで離
型剤を付着させることができる。上記(4)の方法で
は、霧化した離型剤を金型の製品成形空間内で流動させ
るので、金型製品成形面の全面に離型剤を塗布でき、か
つ離型剤は霧化しているため過剰付着を防止できる。上
記(5)の方法では、ミスト化した離型剤を製品成形空
間に送り込むので金型製品成形面の全面に付着でき、し
かも離型剤の濃淡(離型剤と水との混合割合)を制御す
ることにより付着厚さ、金型冷却硬化を制御できる。上
記(6)の方法では、多孔質材の塗布部材に金型製品成
形面を当てるので金型製品成形面の全面に離型剤を付着
でき、多孔質材壁の厚さを変えることにより離型剤のに
じみ出る量を部分的に制御でき、部分的に付着厚さを制
御できる。これによって、金型各部の冷却制御もでき
る。
状離型剤を金型内に入れるので、金型の製品成形面の形
状が複雑であっても製品成形面を濡らし塗布することが
できる。また、中空部材内に圧力流体、たとえば圧縮エ
ア、を供給し膨張させて金型の製品成形面に密着させる
ので、過剰に離型剤が金型製品面に付着することが防止
される。上記(2)の方法では、中空部材の中に圧力流
体を供給し膨張させるので、中空部材は金型製品成形面
の形状に応じて自在に変形でき、複雑な形状の金型製品
成形面にも離型剤を塗布できる。また、中空部材は金型
製品成形面に密着されるので、過剰に離型剤が金型製品
成形面に付着することが防止される。上記(3)の方法
では、製品形状に近い形状の塗布部材の外面に離型剤を
塗布しておき、それに金型製品成形面を密着させるの
で、金型製品成形面全面にほぼ均一かつ適切な厚さで離
型剤を付着させることができる。上記(4)の方法で
は、霧化した離型剤を金型の製品成形空間内で流動させ
るので、金型製品成形面の全面に離型剤を塗布でき、か
つ離型剤は霧化しているため過剰付着を防止できる。上
記(5)の方法では、ミスト化した離型剤を製品成形空
間に送り込むので金型製品成形面の全面に付着でき、し
かも離型剤の濃淡(離型剤と水との混合割合)を制御す
ることにより付着厚さ、金型冷却硬化を制御できる。上
記(6)の方法では、多孔質材の塗布部材に金型製品成
形面を当てるので金型製品成形面の全面に離型剤を付着
でき、多孔質材壁の厚さを変えることにより離型剤のに
じみ出る量を部分的に制御でき、部分的に付着厚さを制
御できる。これによって、金型各部の冷却制御もでき
る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例を説明す
る。 第1実施例 図1〜図4に示すように、本発明の第1実施例において
は、ダイカスト金型等の金型への離型剤塗布において、
エアーによる吸引圧縮状態の中空部材6(たとえば、シ
リコン系・EPT系のスポンジまたは風船ゴム状物質か
らなる、以下、スポンジ又は風船ゴム状物質6ともい
う)と金型合せ面シール材7を、金型1、2を所定間隔
まで閉じることにより金型間に挾み込み、吸引圧縮状態
のシリコン系・EPT系のスポンジまたは風船ゴム状物
質6と金型の製品成形面との間に、空間を作り、そこに
液状離型剤を流入させ、次に吸引圧縮状態のスポンジま
たは風船ゴム状物質6の内部に圧力流体(たとえば、圧
縮エアー)を圧入してスポンジまたは風船ゴム状物質6
を膨張させ、スポンジまたは風船ゴム状物質6と金型の
製品成形面との空間のエアーを排出してスポンジまたは
風船ゴム状物質6を金型に密着させることにより、離型
剤を金型の製品成形面のみに塗布するとともに、金型の
製品成形面から余剰の離型剤を除去排出する。ついで、
スポンジまたは風船ゴム状物質6を、エアーを吸引して
収縮させる。ついで、金型を開にして、吸引圧縮状態の
スポンジまたは風船ゴム状物質6と金型合せ面シール材
7を金型から抜き取る。
る。 第1実施例 図1〜図4に示すように、本発明の第1実施例において
は、ダイカスト金型等の金型への離型剤塗布において、
エアーによる吸引圧縮状態の中空部材6(たとえば、シ
リコン系・EPT系のスポンジまたは風船ゴム状物質か
らなる、以下、スポンジ又は風船ゴム状物質6ともい
う)と金型合せ面シール材7を、金型1、2を所定間隔
まで閉じることにより金型間に挾み込み、吸引圧縮状態
のシリコン系・EPT系のスポンジまたは風船ゴム状物
質6と金型の製品成形面との間に、空間を作り、そこに
液状離型剤を流入させ、次に吸引圧縮状態のスポンジま
たは風船ゴム状物質6の内部に圧力流体(たとえば、圧
縮エアー)を圧入してスポンジまたは風船ゴム状物質6
を膨張させ、スポンジまたは風船ゴム状物質6と金型の
製品成形面との空間のエアーを排出してスポンジまたは
風船ゴム状物質6を金型に密着させることにより、離型
剤を金型の製品成形面のみに塗布するとともに、金型の
製品成形面から余剰の離型剤を除去排出する。ついで、
スポンジまたは風船ゴム状物質6を、エアーを吸引して
収縮させる。ついで、金型を開にして、吸引圧縮状態の
スポンジまたは風船ゴム状物質6と金型合せ面シール材
7を金型から抜き取る。
【0007】図1および図2は、本発明における中空部
材6の吸引圧縮時における構成図を示す。固定金型1と
可動金型2より構成される金型において、固定金型1は
鋳造用M/C(マシン)の固定ダイプレート3に、可動
金型2は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞ
れ固定されている。ポンプ5作動のエアー吸引により製
品形状を有した中空のシリコン系・EPT系のスポンジ
または風船状ゴム状物質6は圧縮状態となり、固定金型
1と可動金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面シー
ル材7と共に、鋳造用M/Cにより固定金型1と可動金
型2の金型が開の状態になるまで、待機する。溶湯金属
を注入し、一定の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより
固定金型1と可動金型2からなる金型が開になる。圧縮
状態のスポンジまたは風船状ゴム状物質6と金型合せ面
シール材7は、製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、
搬送レール8上の搬送装置9により固定金型1、可動金
型2上に移動し、搬送シリンダ10の作動により固定金
型1と可動金型2間の製品成形用空間に進入する。進入
後、圧縮状態のスポンジ又は風船ゴム状物質6と金型合
せ面シール材7は、鋳造用M/Cにより固定金型1と可
動金型2が所定量間隔まで閉じたときに、固定金型1と
可動金型2間に挾み込まれる。この時、固定金型1と可
動金型2の製品形状部の位置を保つため、搬送レール8
上の搬送装置9も金型閉方向と同一方向に移動し、圧縮
状態のスポンジまたは風船ゴム状物質6と金型合せ面シ
ール材7を挾み込み、金型合せ面シール材7の厚さによ
り、吸引圧縮状態のシリコン系・EPT系のスポンジま
たは風船ゴム状物質6と固定金型1、可動金型2間に、
所定の空間が作られる。次に離型剤塗布工程に移る。離
型剤タンク11から圧入ポンプ12を使い、IN側ノズ
ル13より液状離型剤14を流入させ、圧縮状態のスポ
ンジまたは風船ゴム状物質6と固定金型1、可動金型2
の製品成形面との間に液状離型剤14を充填させる。
材6の吸引圧縮時における構成図を示す。固定金型1と
可動金型2より構成される金型において、固定金型1は
鋳造用M/C(マシン)の固定ダイプレート3に、可動
金型2は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞ
れ固定されている。ポンプ5作動のエアー吸引により製
品形状を有した中空のシリコン系・EPT系のスポンジ
または風船状ゴム状物質6は圧縮状態となり、固定金型
1と可動金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面シー
ル材7と共に、鋳造用M/Cにより固定金型1と可動金
型2の金型が開の状態になるまで、待機する。溶湯金属
を注入し、一定の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより
固定金型1と可動金型2からなる金型が開になる。圧縮
状態のスポンジまたは風船状ゴム状物質6と金型合せ面
シール材7は、製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、
搬送レール8上の搬送装置9により固定金型1、可動金
型2上に移動し、搬送シリンダ10の作動により固定金
型1と可動金型2間の製品成形用空間に進入する。進入
後、圧縮状態のスポンジ又は風船ゴム状物質6と金型合
せ面シール材7は、鋳造用M/Cにより固定金型1と可
動金型2が所定量間隔まで閉じたときに、固定金型1と
可動金型2間に挾み込まれる。この時、固定金型1と可
動金型2の製品形状部の位置を保つため、搬送レール8
上の搬送装置9も金型閉方向と同一方向に移動し、圧縮
状態のスポンジまたは風船ゴム状物質6と金型合せ面シ
ール材7を挾み込み、金型合せ面シール材7の厚さによ
り、吸引圧縮状態のシリコン系・EPT系のスポンジま
たは風船ゴム状物質6と固定金型1、可動金型2間に、
所定の空間が作られる。次に離型剤塗布工程に移る。離
型剤タンク11から圧入ポンプ12を使い、IN側ノズ
ル13より液状離型剤14を流入させ、圧縮状態のスポ
ンジまたは風船ゴム状物質6と固定金型1、可動金型2
の製品成形面との間に液状離型剤14を充填させる。
【0008】図3は、本発明における中空部材6膨張時
の構成図を示す。圧入ポンプ12を停止させてIN側ノ
ズル13の液状離型剤14の流入を止め、圧縮状態のス
ポンジ又は風船ゴム状物質6内部に、ポンプ5によりエ
アーを圧入し膨張させることにより、スポンジ又は風船
ゴム状物質6と金型の製品成形面を密着させ、吸引ポン
プ15を使いOUT側ノズル16より余剰離型剤14を
排出除去し、離型剤タンク11へ戻し、固定金型1、可
動金型2の製品成形面に適宜厚さの離型剤塗布を行う。
離型剤塗布終了後、膨張状態のスポンジ又は風船ゴム状
物質6をポンプ5により吸引圧縮させ、鋳造用M/Cに
より、固定金型1と可動金型2が開の状態となり、搬送
シリンダ10の作動により、圧縮状態のスポンジ又は風
船ゴム状物質6と金型合せ面シール材7を金型より抜き
取り、搬送レール8上の搬送装置9により移動させ、ポ
ンプ5を停止し、次の離型剤塗布工程まで待機する。図
4は、上記の本発明の方法の工程をフローチャートで示
している。
の構成図を示す。圧入ポンプ12を停止させてIN側ノ
ズル13の液状離型剤14の流入を止め、圧縮状態のス
ポンジ又は風船ゴム状物質6内部に、ポンプ5によりエ
アーを圧入し膨張させることにより、スポンジ又は風船
ゴム状物質6と金型の製品成形面を密着させ、吸引ポン
プ15を使いOUT側ノズル16より余剰離型剤14を
排出除去し、離型剤タンク11へ戻し、固定金型1、可
動金型2の製品成形面に適宜厚さの離型剤塗布を行う。
離型剤塗布終了後、膨張状態のスポンジ又は風船ゴム状
物質6をポンプ5により吸引圧縮させ、鋳造用M/Cに
より、固定金型1と可動金型2が開の状態となり、搬送
シリンダ10の作動により、圧縮状態のスポンジ又は風
船ゴム状物質6と金型合せ面シール材7を金型より抜き
取り、搬送レール8上の搬送装置9により移動させ、ポ
ンプ5を停止し、次の離型剤塗布工程まで待機する。図
4は、上記の本発明の方法の工程をフローチャートで示
している。
【0009】本発明の第1実施例の作用、効果は次の通
りである。金型1、2を閉じておいて液状離型剤を金型
1、2内に入れるので、金型の製品成形面全面に離型剤
を付着でき、しかも中空部材6を金型に密着させるの
で、製品成形面に余剰離型剤が残らない。密閉された金
型の中での塗布なので機械・工場内への飛散がなく、工
場内に飛散した離型剤の回収設備が不要であり、好環境
である。密閉された金型の中での塗布及び余剰離型剤回
収により離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減す
る。金型合せ面への離型剤付着防止により、金型合せ精
度を向上でき、液ダレ・水残りによる鋳造欠陥を低減で
き、製品品質を向上できる。従来の離型剤塗布用スプレ
ーノズルに対し軽量・コンパクトであるため、型替段取
が容易であり、保管においても場所をとらない。
りである。金型1、2を閉じておいて液状離型剤を金型
1、2内に入れるので、金型の製品成形面全面に離型剤
を付着でき、しかも中空部材6を金型に密着させるの
で、製品成形面に余剰離型剤が残らない。密閉された金
型の中での塗布なので機械・工場内への飛散がなく、工
場内に飛散した離型剤の回収設備が不要であり、好環境
である。密閉された金型の中での塗布及び余剰離型剤回
収により離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減す
る。金型合せ面への離型剤付着防止により、金型合せ精
度を向上でき、液ダレ・水残りによる鋳造欠陥を低減で
き、製品品質を向上できる。従来の離型剤塗布用スプレ
ーノズルに対し軽量・コンパクトであるため、型替段取
が容易であり、保管においても場所をとらない。
【0010】第2実施例 図5〜図7に示すように、本発明の第2実施例において
は、ダイカスト金型等の金型1、2への離型剤塗布にお
いて、密閉された離型剤スプレー箱28の中にて、製品
形状に近い形状を有する膨張収縮可能な中空部材25
(たとえば、シリコン系・EPT系のスポンジまたは海
綿状物質を表面に有する部材、以下、スポンジまたは海
綿状物質25ともいう)を使用し、過剰塗布防止のため
スポンジまたは海綿状物質25を予め吸引圧縮させ離型
剤をスプレー塗布する。スポンジまたは海綿状物質25
は保水性、柔軟性が良好、表面の凹凸により離型剤の付
着性が良好等の特性を有する。金型が閉じの状態ではス
ポンジまたは海綿状物質25は密閉された箱28の中に
あるため、離型剤が乾燥することなく、外気温に影響さ
れない安定した温度が保たれ、離型剤塗布量の制御が可
能であり、離型剤の金型への飛散、工場内および大気へ
の飛散を防止できる。密閉された箱28の中より離型剤
が塗布され圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を
搬出し、金型1、2が開の状態にて、固定金型1と可動
金型2の間の製品成形用空間に、離型剤が塗布された圧
縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を進入させ、金
型1、2を所定間隔まで閉じることによりスポンジまた
は海綿状物質25を金型間に挾み込む。ついで、圧力流
体(たとえば、圧縮エアー)を中空部材25内に入れて
中空部材25を圧力膨張させる。離型剤が塗布されたス
ポンジまたは海綿状物質25と金型1、2の製品成形面
を密着させることにより、スポンジまたは海綿状物質2
5の表面の離型剤を金型の製品成形面のみに塗布する。
再び塗布部材5を圧縮させ、スポンジまたは海綿状物質
25を金型1、2より抜き取り、離型剤スプレー箱28
の中に戻し、スポンジまたは海綿状物質の乾燥を防止
し、待機する。
は、ダイカスト金型等の金型1、2への離型剤塗布にお
いて、密閉された離型剤スプレー箱28の中にて、製品
形状に近い形状を有する膨張収縮可能な中空部材25
(たとえば、シリコン系・EPT系のスポンジまたは海
綿状物質を表面に有する部材、以下、スポンジまたは海
綿状物質25ともいう)を使用し、過剰塗布防止のため
スポンジまたは海綿状物質25を予め吸引圧縮させ離型
剤をスプレー塗布する。スポンジまたは海綿状物質25
は保水性、柔軟性が良好、表面の凹凸により離型剤の付
着性が良好等の特性を有する。金型が閉じの状態ではス
ポンジまたは海綿状物質25は密閉された箱28の中に
あるため、離型剤が乾燥することなく、外気温に影響さ
れない安定した温度が保たれ、離型剤塗布量の制御が可
能であり、離型剤の金型への飛散、工場内および大気へ
の飛散を防止できる。密閉された箱28の中より離型剤
が塗布され圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を
搬出し、金型1、2が開の状態にて、固定金型1と可動
金型2の間の製品成形用空間に、離型剤が塗布された圧
縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を進入させ、金
型1、2を所定間隔まで閉じることによりスポンジまた
は海綿状物質25を金型間に挾み込む。ついで、圧力流
体(たとえば、圧縮エアー)を中空部材25内に入れて
中空部材25を圧力膨張させる。離型剤が塗布されたス
ポンジまたは海綿状物質25と金型1、2の製品成形面
を密着させることにより、スポンジまたは海綿状物質2
5の表面の離型剤を金型の製品成形面のみに塗布する。
再び塗布部材5を圧縮させ、スポンジまたは海綿状物質
25を金型1、2より抜き取り、離型剤スプレー箱28
の中に戻し、スポンジまたは海綿状物質の乾燥を防止
し、待機する。
【0011】図5は、本発明の第2実施例における中空
部材25への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型
1と可動金型2より構成される金型のうち、固定金型1
は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は
鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定さ
れている。製品形状に近い形状を有したシリコン系・E
PT系のスポンジまたは海綿状物質25は、離型剤スプ
レー装置26を備え隔壁板27により密閉された離型剤
スプレー箱28の中にて、鋳造用M/Cにより固定金型
1と可動金型2の金型が開の状態になるまで、待機す
る。密閉された離型剤スプレー箱28の中にて、スポン
ジまたは海綿状物質25をポンプ29にて吸引収縮さ
せ、離型剤タンク30から圧入ポンプ31の圧力調整に
より塗布量制御された離型剤32を、スポンジまたは海
綿状物質25に離型剤スプレー装置26にてスプレー塗
布する。密閉された離型剤スプレー箱28の中での塗布
のため、離型剤32の乾燥を防止できる。離型剤スプレ
ー箱28の中の余剰離型剤32は、圧入ポンプ31の圧
力と同じ圧力の吸引ポンプ33により、離型剤タンク3
0へ戻される。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経過
後、鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型2の金
型が開の状態になる。離型剤32が塗布され圧縮状態の
スポンジまたは海綿状物質25は、隔壁板27を保持し
た搬送シャフト34を介して搬送装置35の搬送シリン
ダ36と連結され、搬送シリンダ36の作動により離型
剤スプレー箱28より搬出される。離型剤スプレー箱2
8と固定金型1、可動金型2の間は、スポンジまたは海
綿状物質25は搬送レール37上の搬送装置35により
移動される。
部材25への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型
1と可動金型2より構成される金型のうち、固定金型1
は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は
鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定さ
れている。製品形状に近い形状を有したシリコン系・E
PT系のスポンジまたは海綿状物質25は、離型剤スプ
レー装置26を備え隔壁板27により密閉された離型剤
スプレー箱28の中にて、鋳造用M/Cにより固定金型
1と可動金型2の金型が開の状態になるまで、待機す
る。密閉された離型剤スプレー箱28の中にて、スポン
ジまたは海綿状物質25をポンプ29にて吸引収縮さ
せ、離型剤タンク30から圧入ポンプ31の圧力調整に
より塗布量制御された離型剤32を、スポンジまたは海
綿状物質25に離型剤スプレー装置26にてスプレー塗
布する。密閉された離型剤スプレー箱28の中での塗布
のため、離型剤32の乾燥を防止できる。離型剤スプレ
ー箱28の中の余剰離型剤32は、圧入ポンプ31の圧
力と同じ圧力の吸引ポンプ33により、離型剤タンク3
0へ戻される。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経過
後、鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型2の金
型が開の状態になる。離型剤32が塗布され圧縮状態の
スポンジまたは海綿状物質25は、隔壁板27を保持し
た搬送シャフト34を介して搬送装置35の搬送シリン
ダ36と連結され、搬送シリンダ36の作動により離型
剤スプレー箱28より搬出される。離型剤スプレー箱2
8と固定金型1、可動金型2の間は、スポンジまたは海
綿状物質25は搬送レール37上の搬送装置35により
移動される。
【0012】図6は、本発明の第2実施例における金型
への離型剤塗布工程の構成図を示す。離型剤32が塗布
され圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25は、製品
搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール37上の
搬送装置35により固定金型1、可動金型2上に移動
し、搬送シリンダ36の作動により固定金型1と可動金
型2間の製品成形用空間に進入する。進入後、鋳造用M
/Cにより固定金型1と可動金型2が、所定間隔まで閉
まる。この時、固定金型1と可動金型2の製品形状部の
位置を保つため、搬送レール37上の搬送装置35も金
型閉方向と同一方向に移動し、離型剤32が塗布された
圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を挾み込む。
次にポンプ29により圧縮状態のスポンジまたは海綿状
物質25を圧力膨張させ、固定金型1と可動金型2の製
品成形面に密着させることにより離型剤32の塗布を行
う。離型剤塗布終了後、膨張状態のスポンジまたは海綿
状物質25をポンプ29により吸引収縮させ、搬送シリ
ンダ36の作動により金型より抜き取り、搬送レール3
7上の搬送装置35により離型剤スプレー箱28上に移
動する。搬送シリンダ36が作動しスポンジまたは海綿
状物質25を離型剤スプレー箱28の中に戻し、ポンプ
29により圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を
圧力膨張させ、残留離型剤32を除去することによりス
ポンジまたは海綿状物質25への離型剤32の堆積によ
る劣化を防止する。ついで、ポンプ29を停止させ、次
の離型剤塗布工程まで待機する。図7は、上記の本発明
の第2実施例の塗布工程をフローチャートの形で示して
いる。
への離型剤塗布工程の構成図を示す。離型剤32が塗布
され圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25は、製品
搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール37上の
搬送装置35により固定金型1、可動金型2上に移動
し、搬送シリンダ36の作動により固定金型1と可動金
型2間の製品成形用空間に進入する。進入後、鋳造用M
/Cにより固定金型1と可動金型2が、所定間隔まで閉
まる。この時、固定金型1と可動金型2の製品形状部の
位置を保つため、搬送レール37上の搬送装置35も金
型閉方向と同一方向に移動し、離型剤32が塗布された
圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を挾み込む。
次にポンプ29により圧縮状態のスポンジまたは海綿状
物質25を圧力膨張させ、固定金型1と可動金型2の製
品成形面に密着させることにより離型剤32の塗布を行
う。離型剤塗布終了後、膨張状態のスポンジまたは海綿
状物質25をポンプ29により吸引収縮させ、搬送シリ
ンダ36の作動により金型より抜き取り、搬送レール3
7上の搬送装置35により離型剤スプレー箱28上に移
動する。搬送シリンダ36が作動しスポンジまたは海綿
状物質25を離型剤スプレー箱28の中に戻し、ポンプ
29により圧縮状態のスポンジまたは海綿状物質25を
圧力膨張させ、残留離型剤32を除去することによりス
ポンジまたは海綿状物質25への離型剤32の堆積によ
る劣化を防止する。ついで、ポンプ29を停止させ、次
の離型剤塗布工程まで待機する。図7は、上記の本発明
の第2実施例の塗布工程をフローチャートの形で示して
いる。
【0013】本発明の第2実施例の作用、効果は次の通
りである。中空部材25の中に圧力流体を供給して膨張
させ、中空部材25の表面を金型製品成形面に密着させ
て塗布するので、金型製品成形面の形状に自在にならっ
て塗布でき、しかも過剰に離型剤が付着することがな
い。密閉された箱28の中でのスプレー塗布なので機
械、工場内への飛散がなく、工場内に飛散した離型剤の
回収設備が不要であり、好環境である。溶湯金属注入時
にスプレーを行い待機し、型開後の離型剤塗布工程が短
いので型開時間が短く、鋳造サイクルタイム短縮を可能
とする。密閉された箱28の中でのスプレー塗布及び余
剰離型剤回収により離型剤塗布使用量が低減され、コス
トを低減する。スポンジ、海綿状物質25の使用及び間
接塗布により、金型合せ面への離型剤の付着を防止で
き、金型合せ精度を向上でき、液ダレ、水残りによる鋳
造欠陥を低減でき、製品品質を向上できる。従来の離型
剤塗布用スプレーノズルに対し軽量、コンパクトである
ため、型替段取が容易であり、保管においても場所をと
らない。
りである。中空部材25の中に圧力流体を供給して膨張
させ、中空部材25の表面を金型製品成形面に密着させ
て塗布するので、金型製品成形面の形状に自在にならっ
て塗布でき、しかも過剰に離型剤が付着することがな
い。密閉された箱28の中でのスプレー塗布なので機
械、工場内への飛散がなく、工場内に飛散した離型剤の
回収設備が不要であり、好環境である。溶湯金属注入時
にスプレーを行い待機し、型開後の離型剤塗布工程が短
いので型開時間が短く、鋳造サイクルタイム短縮を可能
とする。密閉された箱28の中でのスプレー塗布及び余
剰離型剤回収により離型剤塗布使用量が低減され、コス
トを低減する。スポンジ、海綿状物質25の使用及び間
接塗布により、金型合せ面への離型剤の付着を防止で
き、金型合せ精度を向上でき、液ダレ、水残りによる鋳
造欠陥を低減でき、製品品質を向上できる。従来の離型
剤塗布用スプレーノズルに対し軽量、コンパクトである
ため、型替段取が容易であり、保管においても場所をと
らない。
【0014】第3実施例 図8〜図10に示すように、本発明の第3実施例におい
ては、ダイカスト金型等の金型1、2への離型剤塗布に
おいて、密閉された離型剤スプレー箱48の中にて、製
品形状を有する塗布部材45(たとえば、シリコン系・
EPT系のスポンジまたは海綿状物質、以下、スポンジ
または海綿状物質45ともいう)を使用し、過剰に離型
剤を金型に塗布することを防止するため、スポンジまた
は海綿状物質45の表面層のみに離型剤をスプレー塗布
する。スポンジ、または海綿状物質45は保水性、柔軟
性に優れ、表面の凹凸により離型剤の付着性も良好であ
るという特性を有する。金型1、2の閉じの状態では、
塗布部材45は密閉された箱48の中にあるため、離型
剤を乾燥することなく保持でき、外気温に影響されない
安定した温度が保たれ、離型剤塗布量制御が可能であ
り、離型剤の金型1、2への飛散、工場内および大気へ
の飛散を防止できる。密閉された箱48の中より離型剤
が塗布されたスポンジまたは海綿状物質45を搬出し、
金型1、2が開の状態にて、固定金型1と可動金型2間
の製品成形用空間に離型剤が塗布されたスポンジまたは
海綿状物質45を進入させ、金型1、2を所定間隔まで
閉じることによりスポンジまたは海綿状物質45を金型
間に挾み込む。離型剤が塗布されたスポンジまたは海綿
状物質45に金型1、2の製品成形面を密着させること
により、スポンジまたは海綿状物質45の表面層の離型
剤を金型の製品成形面のみに塗布し、金型開後スポンジ
または海綿状物質45を金型から取り出し、スポンジま
たは海綿状物質45を再び離型剤スプレー箱48の中に
入れ、スポンジまたは海綿状物質45の乾燥を防止し、
待機させる。
ては、ダイカスト金型等の金型1、2への離型剤塗布に
おいて、密閉された離型剤スプレー箱48の中にて、製
品形状を有する塗布部材45(たとえば、シリコン系・
EPT系のスポンジまたは海綿状物質、以下、スポンジ
または海綿状物質45ともいう)を使用し、過剰に離型
剤を金型に塗布することを防止するため、スポンジまた
は海綿状物質45の表面層のみに離型剤をスプレー塗布
する。スポンジ、または海綿状物質45は保水性、柔軟
性に優れ、表面の凹凸により離型剤の付着性も良好であ
るという特性を有する。金型1、2の閉じの状態では、
塗布部材45は密閉された箱48の中にあるため、離型
剤を乾燥することなく保持でき、外気温に影響されない
安定した温度が保たれ、離型剤塗布量制御が可能であ
り、離型剤の金型1、2への飛散、工場内および大気へ
の飛散を防止できる。密閉された箱48の中より離型剤
が塗布されたスポンジまたは海綿状物質45を搬出し、
金型1、2が開の状態にて、固定金型1と可動金型2間
の製品成形用空間に離型剤が塗布されたスポンジまたは
海綿状物質45を進入させ、金型1、2を所定間隔まで
閉じることによりスポンジまたは海綿状物質45を金型
間に挾み込む。離型剤が塗布されたスポンジまたは海綿
状物質45に金型1、2の製品成形面を密着させること
により、スポンジまたは海綿状物質45の表面層の離型
剤を金型の製品成形面のみに塗布し、金型開後スポンジ
または海綿状物質45を金型から取り出し、スポンジま
たは海綿状物質45を再び離型剤スプレー箱48の中に
入れ、スポンジまたは海綿状物質45の乾燥を防止し、
待機させる。
【0015】図8は、本発明の第3実施例における塗布
部材45への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型
1と可動金型2より構成される金型において、固定金型
1は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2
は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定
され、製品形状を有したシリコン系・EPT系のスポン
ジまたは海綿状物質45は、離型剤スプレー装置46を
備え隔壁板47により密閉された離型剤スプレー箱48
の中にて、鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型
2の金型が開の状態になるまで待機する。密閉された離
型剤スプレー箱48の中にて、スポンジまたは海綿状物
質45の表面層に、離型剤タンク49から圧入ポンプ5
0の圧力調整により塗布量制御された離型剤51を、離
型剤スプレー装置46にてスプレー塗布する。密閉され
た離型剤スプレー箱48の中であるため、離型剤51の
乾燥を防止でき、待機時間により離型剤51の付着が安
定する。離型剤スプレー箱48の中の余剰離型剤51は
圧入ポンプ50の圧力と同じ圧力の吸引ポンプ52によ
り離型剤タンク49へ戻される。溶湯金属を注入し、一
定の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより、固定金型1
と可動金型2の金型が開の状態になる。離型剤51が塗
布されたスポンジまたは海綿状物質45は、隔壁板47
を保持した搬送シャフト53を介して搬送装置54の搬
送シリンダ55と連結され、搬送シリンダ55の作動に
より離型剤スプレー箱48より搬出される。離型剤スプ
レー箱48と固定金型1、可動金型2の間は、スポンジ
または海綿状物質45を搬送レール56上の搬送装置5
4により移動する。
部材45への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型
1と可動金型2より構成される金型において、固定金型
1は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2
は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定
され、製品形状を有したシリコン系・EPT系のスポン
ジまたは海綿状物質45は、離型剤スプレー装置46を
備え隔壁板47により密閉された離型剤スプレー箱48
の中にて、鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型
2の金型が開の状態になるまで待機する。密閉された離
型剤スプレー箱48の中にて、スポンジまたは海綿状物
質45の表面層に、離型剤タンク49から圧入ポンプ5
0の圧力調整により塗布量制御された離型剤51を、離
型剤スプレー装置46にてスプレー塗布する。密閉され
た離型剤スプレー箱48の中であるため、離型剤51の
乾燥を防止でき、待機時間により離型剤51の付着が安
定する。離型剤スプレー箱48の中の余剰離型剤51は
圧入ポンプ50の圧力と同じ圧力の吸引ポンプ52によ
り離型剤タンク49へ戻される。溶湯金属を注入し、一
定の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより、固定金型1
と可動金型2の金型が開の状態になる。離型剤51が塗
布されたスポンジまたは海綿状物質45は、隔壁板47
を保持した搬送シャフト53を介して搬送装置54の搬
送シリンダ55と連結され、搬送シリンダ55の作動に
より離型剤スプレー箱48より搬出される。離型剤スプ
レー箱48と固定金型1、可動金型2の間は、スポンジ
または海綿状物質45を搬送レール56上の搬送装置5
4により移動する。
【0016】図9は、本発明の第3実施例における金型
1、2への離型剤塗布工程の構成図を示す。離型剤51
が塗布されたスポンジまたは海綿状物質45は、製品搬
出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール56上の搬
送装置54により固定金型1、可動金型2上に移動し、
搬送シリンダ55の作動により固定金型1と可動金型2
の製品成形空間に進入する。進入後、鋳造用M/Cによ
り固定金型1と可動金型2が、所定量間隔まで閉まる。
この時、固定金型1と可動金型2の製品形状部の位置を
保つため、搬送レール56上の搬送装置54も金型閉方
向と同一方向に移動し、離型剤51が塗布されたスポン
ジまたは海綿状物質45を挾み込み、金型の製品成形面
に密着させることにより離型剤51の塗布を行う。離型
剤塗布終了後、鋳造用M/Cにより固定金型1と可動金
型2が開となる。搬送レール56上の搬送装置54も、
金型開方向と同一方向に移動し、スポンジまたは海綿状
物質45を搬送シリンダ55の作動により、固定金型1
と可動金型2から搬出、搬送レール56上の搬送装置5
4により離型剤スプレー箱48上に移動する。搬送シリ
ンダ55が作動し、離型剤スプレー箱48の中に戻すこ
とによりスポンジまたは海綿状物質45の乾燥を防ぎ、
次の離型剤塗布工程まで待機する。図10は、本発明の
第3実施例の工程をフローチャートの形で示している。
1、2への離型剤塗布工程の構成図を示す。離型剤51
が塗布されたスポンジまたは海綿状物質45は、製品搬
出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール56上の搬
送装置54により固定金型1、可動金型2上に移動し、
搬送シリンダ55の作動により固定金型1と可動金型2
の製品成形空間に進入する。進入後、鋳造用M/Cによ
り固定金型1と可動金型2が、所定量間隔まで閉まる。
この時、固定金型1と可動金型2の製品形状部の位置を
保つため、搬送レール56上の搬送装置54も金型閉方
向と同一方向に移動し、離型剤51が塗布されたスポン
ジまたは海綿状物質45を挾み込み、金型の製品成形面
に密着させることにより離型剤51の塗布を行う。離型
剤塗布終了後、鋳造用M/Cにより固定金型1と可動金
型2が開となる。搬送レール56上の搬送装置54も、
金型開方向と同一方向に移動し、スポンジまたは海綿状
物質45を搬送シリンダ55の作動により、固定金型1
と可動金型2から搬出、搬送レール56上の搬送装置5
4により離型剤スプレー箱48上に移動する。搬送シリ
ンダ55が作動し、離型剤スプレー箱48の中に戻すこ
とによりスポンジまたは海綿状物質45の乾燥を防ぎ、
次の離型剤塗布工程まで待機する。図10は、本発明の
第3実施例の工程をフローチャートの形で示している。
【0017】本発明の第3実施例の作用、効果は次の通
りである。製品形状に近い形状をもつ塗布部材45の外
面に離型剤を塗布しておき、それに金型製品成形面を密
着させるので、金型製品成形面全面に塗布でき、しかも
過剰に塗布することを防止できる。密閉された箱48の
中でのスプレー塗布のため、離型剤の機械、工場内への
飛散がなく、工場内に飛散した離型剤の回収設備が不要
となり、好環境である。溶湯金属注入時にスプレーを行
い待機し、型開後の離型剤塗布工程が短いので型開時間
が短く、鋳造サイクルタイム短縮を可能とする。密閉さ
れた箱48の中でのスプレー塗布及び余剰離型剤回収に
より離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減でき
る。スポンジまたは海綿状物質45の使用および間接塗
布により、金型合せ面への離型剤の付着を防止でき、金
型合せ精度を向上でき、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥
を低減でき、製品品質を向上できる。従来の離型剤塗布
用スプレーノズルに対し軽量、コンパクトであるため、
型替段取が容易であり、保管においても場所をとらな
い。
りである。製品形状に近い形状をもつ塗布部材45の外
面に離型剤を塗布しておき、それに金型製品成形面を密
着させるので、金型製品成形面全面に塗布でき、しかも
過剰に塗布することを防止できる。密閉された箱48の
中でのスプレー塗布のため、離型剤の機械、工場内への
飛散がなく、工場内に飛散した離型剤の回収設備が不要
となり、好環境である。溶湯金属注入時にスプレーを行
い待機し、型開後の離型剤塗布工程が短いので型開時間
が短く、鋳造サイクルタイム短縮を可能とする。密閉さ
れた箱48の中でのスプレー塗布及び余剰離型剤回収に
より離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減でき
る。スポンジまたは海綿状物質45の使用および間接塗
布により、金型合せ面への離型剤の付着を防止でき、金
型合せ精度を向上でき、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥
を低減でき、製品品質を向上できる。従来の離型剤塗布
用スプレーノズルに対し軽量、コンパクトであるため、
型替段取が容易であり、保管においても場所をとらな
い。
【0018】第4実施例 図11〜図14は本発明の第4実施例を示す。本発明の
第4実施例においては、液状の離型剤が金型外で霧化さ
れた後、金型内に供給されるとともに金型内で流動され
る。この流動のさせ方によって、次の第1案(図11、
図12)と第2案(図13、図14)とに分れる。
第4実施例においては、液状の離型剤が金型外で霧化さ
れた後、金型内に供給されるとともに金型内で流動され
る。この流動のさせ方によって、次の第1案(図11、
図12)と第2案(図13、図14)とに分れる。
【0019】第1案 図11、図12に示すように、ダイカスト金型等の金型
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材6
5を金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込
み、金型1、2を密閉し、金型1、2間に製品成形空間
を作る。定量シリンダー73、エアーハイドロユニット
75を用いて安定化した霧化離型剤を金型の製品成形空
間へ圧送し、充填後、電気制御の定量シリンダー73の
往復運動により、一定量の霧化離型剤を金型内にて往復
動させ、間歇的に流れに変化をつけ、流動により塗布し
にくい所にも離型剤を塗布する。
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材6
5を金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込
み、金型1、2を密閉し、金型1、2間に製品成形空間
を作る。定量シリンダー73、エアーハイドロユニット
75を用いて安定化した霧化離型剤を金型の製品成形空
間へ圧送し、充填後、電気制御の定量シリンダー73の
往復運動により、一定量の霧化離型剤を金型内にて往復
動させ、間歇的に流れに変化をつけ、流動により塗布し
にくい所にも離型剤を塗布する。
【0020】図11、図12は、第1案の構成図を示
す。固定金型1と可動金型2より構成される金型におい
て、固定金型1は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3
に、可動金型2は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4
に、それぞれ固定されている。溶湯金属を注入し、一定
の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより、固定金型1と
可動金型2からなる金型を開にする。固定金型1と可動
金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面シール材65
は、製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール
66の上の搬送装置67により固定金型1、可動金型2
上に移動し、搬送シリンダ68の作動により、固定金型
1と可動金型2間の製品成形空間に進入する。進入後、
金型合せ面シール材65は、鋳造用M/Cにより固定金
型1と可動金型2が所定間隔まで閉まる。この時、固定
金型1と可動金型2の製品形状部の位置を保つ為、搬送
レール66上の搬送装置67も金型閉方向と同一方向に
移動し、金型合せ面シール材65を挾み込み、金型合せ
面シール材65の厚さにより製品形状部に一定の空間が
作られる。離型剤タンク69から離型剤ポンプ70を使
い離型剤を霧化器バルブ71へ、エアーポンプ72によ
りエアーを霧化器バルブ71へ送り、霧化器バルブ71
にて離型剤を霧化し、定量シリンダー73内へ送る。離
型剤ポンプ70とエアーポンプ72により霧化離型剤の
霧粒子の調整が可能である。定量シリンダー73はエア
コンプレッサー74、エアーハイドロユニット75、電
気制御バルブ76を用いて霧化離型剤を定量シリンダー
73内に入れ、OUT側ノズル77より金型内エアーと
入れ替えに霧化器バルブ71の切り替えでIN側ノズル
78より固定金型1、可動金型2間の製品成形空間に霧
化離型剤を流入し充填させる。充填後、定量シリンダー
73を往復、間歇または速度変化作動させることによ
り、一定量の霧化離型剤を金型内にて流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布し、余
剰離型剤を霧化器バルブ71側より定量シリンダー73
内に入れ、霧化器バルブ71の切り替えによりエアーポ
ンプ72により離型剤タンク69へ戻し排出除去する。
鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型2が開の状
態となり、搬送シリンダ68の作動により、金型合せ面
シール材65を金型より抜き取り、搬送レール66上の
搬送装置67により移動し、定量シリンダー73を停止
させる。
す。固定金型1と可動金型2より構成される金型におい
て、固定金型1は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3
に、可動金型2は鋳造用M/Cの可動ダイプレート4
に、それぞれ固定されている。溶湯金属を注入し、一定
の凝固時間経過後、鋳造用M/Cにより、固定金型1と
可動金型2からなる金型を開にする。固定金型1と可動
金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面シール材65
は、製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール
66の上の搬送装置67により固定金型1、可動金型2
上に移動し、搬送シリンダ68の作動により、固定金型
1と可動金型2間の製品成形空間に進入する。進入後、
金型合せ面シール材65は、鋳造用M/Cにより固定金
型1と可動金型2が所定間隔まで閉まる。この時、固定
金型1と可動金型2の製品形状部の位置を保つ為、搬送
レール66上の搬送装置67も金型閉方向と同一方向に
移動し、金型合せ面シール材65を挾み込み、金型合せ
面シール材65の厚さにより製品形状部に一定の空間が
作られる。離型剤タンク69から離型剤ポンプ70を使
い離型剤を霧化器バルブ71へ、エアーポンプ72によ
りエアーを霧化器バルブ71へ送り、霧化器バルブ71
にて離型剤を霧化し、定量シリンダー73内へ送る。離
型剤ポンプ70とエアーポンプ72により霧化離型剤の
霧粒子の調整が可能である。定量シリンダー73はエア
コンプレッサー74、エアーハイドロユニット75、電
気制御バルブ76を用いて霧化離型剤を定量シリンダー
73内に入れ、OUT側ノズル77より金型内エアーと
入れ替えに霧化器バルブ71の切り替えでIN側ノズル
78より固定金型1、可動金型2間の製品成形空間に霧
化離型剤を流入し充填させる。充填後、定量シリンダー
73を往復、間歇または速度変化作動させることによ
り、一定量の霧化離型剤を金型内にて流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布し、余
剰離型剤を霧化器バルブ71側より定量シリンダー73
内に入れ、霧化器バルブ71の切り替えによりエアーポ
ンプ72により離型剤タンク69へ戻し排出除去する。
鋳造用M/Cにより、固定金型1と可動金型2が開の状
態となり、搬送シリンダ68の作動により、金型合せ面
シール材65を金型より抜き取り、搬送レール66上の
搬送装置67により移動し、定量シリンダー73を停止
させる。
【0021】第2案 図13、図14に示すように、ダイカスト金型等の金型
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材6
5を金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込
み金型1、2を密閉し、金型1、2間に製品成形空間を
作る。定量シリンダー84、エアーハイドロユニット8
6を用い安定化した霧化離型剤を金型の製品成形空間へ
圧送し、充填する。圧送方法にて電気制御で定量シリン
ダーのスピードおよび霧化ブロックエアーの圧力を変更
することにより、金型内の霧化離型剤の流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布する。
図13、図14は、第2案の構成図を示す。離型剤タン
ク79から離型剤ポンプ80を使い離型剤を霧化器バル
ブ81へ、エアーポンプ82によりエアーを霧化器バル
ブ81へ送り、霧化器バルブ81にて離型剤を霧化し、
電磁バルブ83を通して定量シリンダー84内へ送る。
離型剤ポンプ80とエアーポンプ82により霧化離型剤
の霧粒子の調整が可能である。エアコンプレッサー8
5、エアーハイドロユニット86、電気制御バルブ87
を用いて霧化離型剤を定量シリンダー84内に入れ、電
磁バルブ83の切り替えでノズル88より固定金型1、
可動金型2の製品成形空間へ霧化離型剤を流入し、充填
する。流入充填中、定量シリンダー84を、往復、間歇
または速度変化をつけて作動させることにより、一定量
の霧化離型剤を、金型内にて流れに変化をつけ、流動に
より塗布しにくい所にも離型剤を塗布できる。
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材6
5を金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込
み金型1、2を密閉し、金型1、2間に製品成形空間を
作る。定量シリンダー84、エアーハイドロユニット8
6を用い安定化した霧化離型剤を金型の製品成形空間へ
圧送し、充填する。圧送方法にて電気制御で定量シリン
ダーのスピードおよび霧化ブロックエアーの圧力を変更
することにより、金型内の霧化離型剤の流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布する。
図13、図14は、第2案の構成図を示す。離型剤タン
ク79から離型剤ポンプ80を使い離型剤を霧化器バル
ブ81へ、エアーポンプ82によりエアーを霧化器バル
ブ81へ送り、霧化器バルブ81にて離型剤を霧化し、
電磁バルブ83を通して定量シリンダー84内へ送る。
離型剤ポンプ80とエアーポンプ82により霧化離型剤
の霧粒子の調整が可能である。エアコンプレッサー8
5、エアーハイドロユニット86、電気制御バルブ87
を用いて霧化離型剤を定量シリンダー84内に入れ、電
磁バルブ83の切り替えでノズル88より固定金型1、
可動金型2の製品成形空間へ霧化離型剤を流入し、充填
する。流入充填中、定量シリンダー84を、往復、間歇
または速度変化をつけて作動させることにより、一定量
の霧化離型剤を、金型内にて流れに変化をつけ、流動に
より塗布しにくい所にも離型剤を塗布できる。
【0022】本発明の第4実施例の作用、効果は次の通
りである。離型剤を霧化して金型1、2内に供給し、金
型1、2内で流動させるので、金型製品成形面全面に塗
布できる。また、ミストにしての塗布のため、余剰付着
を防止できる。密閉された金型1、2の中での塗布のた
め、離型剤の機械、工場内への飛散がなく、工場内に飛
散した離型剤の回収設備が不要であり、好環境である。
密閉された金型1、2の中での塗布および余剰離型剤回
収により離型剤塗布使用量を低減でき、離型剤の塗布量
調整が可能で過剰使用の未然防止、および余剰離型剤の
発生防止によるコスト低減をはかることができる。金型
合せ面への離型剤付着防止により金型合せ精度向を上で
き、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減できる。
りである。離型剤を霧化して金型1、2内に供給し、金
型1、2内で流動させるので、金型製品成形面全面に塗
布できる。また、ミストにしての塗布のため、余剰付着
を防止できる。密閉された金型1、2の中での塗布のた
め、離型剤の機械、工場内への飛散がなく、工場内に飛
散した離型剤の回収設備が不要であり、好環境である。
密閉された金型1、2の中での塗布および余剰離型剤回
収により離型剤塗布使用量を低減でき、離型剤の塗布量
調整が可能で過剰使用の未然防止、および余剰離型剤の
発生防止によるコスト低減をはかることができる。金型
合せ面への離型剤付着防止により金型合せ精度向を上で
き、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減できる。
【0023】第5実施例 図15〜図18は本発明の第5実施例を示す。第5実施
例は、離型剤塗布の他、離型剤ミスト(水を含む)によ
る金型冷却を狙ったものである。金型内での離型剤ミス
トの流動のさせ方で、次の第1案(図15、図16)と
第2案(図17、図18)がある。
例は、離型剤塗布の他、離型剤ミスト(水を含む)によ
る金型冷却を狙ったものである。金型内での離型剤ミス
トの流動のさせ方で、次の第1案(図15、図16)と
第2案(図17、図18)がある。
【0024】第1案 図15、図16に示すように、ダイカスト金型等の金型
1、2への離型剤塗布および金型冷却において、金型合
せ面シール材105を金型1、2を所定間隔まで閉じる
ことにより挾み込み、金型1、2を密閉し、金型1、2
間に製品成形空間を作る。定量シリンダー112にて製
品成形空間へ、冷却水または濃淡調整可能な冷却水ミス
トを圧送し、金型1、2の製品成形空間に冷却水、冷却
水ミストを充填することで効率的な冷却を行う。冷却
後、冷却水を吸引作用排出し、定量シリンダー112、
エアーハイドロユニット120を用い、安定化した霧化
離型剤を金型1、2間の製品成形空間へ圧送し、充填す
る。圧送過程で、電気制御で定量シリンダー112のス
ピード、および霧化ブロックエアーの圧力を変更するこ
とにより、金型1、2内の霧化離型剤の流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布する。
図15、図16は、第1案の構成図を示す。固定金型1
と可動金型2より構成される金型において、固定金型1
は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は
鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定さ
れている。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経過後、
金型1、2が開の状態になる。固定金型1と可動金型2
の金型合せ面に合わせた金型合せ面シール材105は、
製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール10
6上の搬送装置107により金型上に移動し、搬送シリ
ンダ108の作動により固定金型1と可動金型2間の製
品成形空間に進入する。進入後、鋳造用M/Cにより金
型が所定量間隔まで閉まる。この時、金型の製品形状部
の位置を保つため、搬送レール106上の搬送装置10
7も金型閉方向と同一方向に移動し、金型合せ面シール
材105を挾み込み、金型合せ面シール材105の厚さ
により製品形状部に一定の空間が作られる。金型温度が
高温の場合、冷却水タンク109から冷却水ポンプ11
0を使い冷却水を霧化器バルブ111へ送り、定量シリ
ンダー112内へ送る。低温の場合、冷却水タンク10
9から冷却水ポンプ110を使い冷却水を霧化器バルブ
111へ、エアーポンプ113によりエアーを霧化器バ
ルブ111へ送り、霧化器バルブ111にて冷却水を霧
化し、定量シリンダー112内に入れる。
1、2への離型剤塗布および金型冷却において、金型合
せ面シール材105を金型1、2を所定間隔まで閉じる
ことにより挾み込み、金型1、2を密閉し、金型1、2
間に製品成形空間を作る。定量シリンダー112にて製
品成形空間へ、冷却水または濃淡調整可能な冷却水ミス
トを圧送し、金型1、2の製品成形空間に冷却水、冷却
水ミストを充填することで効率的な冷却を行う。冷却
後、冷却水を吸引作用排出し、定量シリンダー112、
エアーハイドロユニット120を用い、安定化した霧化
離型剤を金型1、2間の製品成形空間へ圧送し、充填す
る。圧送過程で、電気制御で定量シリンダー112のス
ピード、および霧化ブロックエアーの圧力を変更するこ
とにより、金型1、2内の霧化離型剤の流れに変化をつ
け、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布する。
図15、図16は、第1案の構成図を示す。固定金型1
と可動金型2より構成される金型において、固定金型1
は鋳造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は
鋳造用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定さ
れている。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経過後、
金型1、2が開の状態になる。固定金型1と可動金型2
の金型合せ面に合わせた金型合せ面シール材105は、
製品搬出工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール10
6上の搬送装置107により金型上に移動し、搬送シリ
ンダ108の作動により固定金型1と可動金型2間の製
品成形空間に進入する。進入後、鋳造用M/Cにより金
型が所定量間隔まで閉まる。この時、金型の製品形状部
の位置を保つため、搬送レール106上の搬送装置10
7も金型閉方向と同一方向に移動し、金型合せ面シール
材105を挾み込み、金型合せ面シール材105の厚さ
により製品形状部に一定の空間が作られる。金型温度が
高温の場合、冷却水タンク109から冷却水ポンプ11
0を使い冷却水を霧化器バルブ111へ送り、定量シリ
ンダー112内へ送る。低温の場合、冷却水タンク10
9から冷却水ポンプ110を使い冷却水を霧化器バルブ
111へ、エアーポンプ113によりエアーを霧化器バ
ルブ111へ送り、霧化器バルブ111にて冷却水を霧
化し、定量シリンダー112内に入れる。
【0025】霧化器バルブ111の切り替えで冷却水ノ
ズル114より金型の製品成形空間に冷却水が流入し、
充填される。と同時に、離型剤タンク115から離型剤
ポンプ116を使い離型剤を霧化器バルブ117へ、エ
アーポンプ118によりエアーを霧化器バルブ117へ
送り、霧化器バルブ117にて離型剤を霧化し、定量シ
リンダー112内に入れる。各ポンプ及び定量シリンダ
ー112により霧化冷却水及び霧化離型剤の濃淡調整が
可能である。次に、エアコンプレッサー119、エアー
ハイドロユニット120、電気制御バルブ121を用い
て冷却水を金型より排出しながら、霧化離型剤を定量シ
リンダー112内に入れ、霧化器バルブ117の切り替
えで離型剤ノズル122より金型の製品形状部へ霧化離
型剤を流入充填し、金型の冷却水を排出、除去する。霧
化離型剤を金型に流入充填中、定量シリンダー112
を、間歇又は速度変化をつけて作動させることにより一
定量の霧化離型剤の金型内の流れに変化をつけ、流動に
より塗布しにくい所にも塗布する。排出除去した冷却水
は、冷却水タンクへ戻される。離型剤塗布終了後、霧化
器バルブ117の切り替えによりエアーポンプ118に
より離型剤を離型剤タンク115へ戻し排出除去する。
鋳造用M/Cにより、金型が開の状態となり、搬送シリ
ンダ108の作動により、金型合せ面シール材105を
金型より抜き取り、搬送レール106上の搬送装置10
7により移動し、定量シリンダー112を停止させ、次
の離型剤塗布工程まで待機する。
ズル114より金型の製品成形空間に冷却水が流入し、
充填される。と同時に、離型剤タンク115から離型剤
ポンプ116を使い離型剤を霧化器バルブ117へ、エ
アーポンプ118によりエアーを霧化器バルブ117へ
送り、霧化器バルブ117にて離型剤を霧化し、定量シ
リンダー112内に入れる。各ポンプ及び定量シリンダ
ー112により霧化冷却水及び霧化離型剤の濃淡調整が
可能である。次に、エアコンプレッサー119、エアー
ハイドロユニット120、電気制御バルブ121を用い
て冷却水を金型より排出しながら、霧化離型剤を定量シ
リンダー112内に入れ、霧化器バルブ117の切り替
えで離型剤ノズル122より金型の製品形状部へ霧化離
型剤を流入充填し、金型の冷却水を排出、除去する。霧
化離型剤を金型に流入充填中、定量シリンダー112
を、間歇又は速度変化をつけて作動させることにより一
定量の霧化離型剤の金型内の流れに変化をつけ、流動に
より塗布しにくい所にも塗布する。排出除去した冷却水
は、冷却水タンクへ戻される。離型剤塗布終了後、霧化
器バルブ117の切り替えによりエアーポンプ118に
より離型剤を離型剤タンク115へ戻し排出除去する。
鋳造用M/Cにより、金型が開の状態となり、搬送シリ
ンダ108の作動により、金型合せ面シール材105を
金型より抜き取り、搬送レール106上の搬送装置10
7により移動し、定量シリンダー112を停止させ、次
の離型剤塗布工程まで待機する。
【0026】第2案 図17、図18に示すように、ダイカスト金型等の金型
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材を
金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込み、
金型1、2を密閉し、金型間に製品成形空間を作る。定
量シリンダー126にて製品成形空間に、冷却水又は濃
淡調整可能な霧化された冷却水を圧送し、金型1、2の
製品形状部に冷却水を充填することで効率的な冷却を行
う。冷却水充填後、電気制御の定量シリンダー126の
往復運動により、一定量の冷却水を金型1、2内にて間
歇的に流れに変化をつけ、流動により均一な脱熱をし効
率的な冷却を行う。冷却水排出後、定量シリンダー12
6、エアーハイドロユニット131を用いることで安定
化した霧化離型剤を金型の製品形状へ圧送する。霧化離
型剤充填後、電気制御の定量シリンダー126の往復運
動により、一定量の霧化離型剤を金型1、2内にて間歇
的に流れに変化をつけ、流動により塗布しにくい所にも
離型剤を塗布する。
1、2への離型剤塗布において、金型合せ面シール材を
金型1、2を所定間隔まで閉じることにより挾み込み、
金型1、2を密閉し、金型間に製品成形空間を作る。定
量シリンダー126にて製品成形空間に、冷却水又は濃
淡調整可能な霧化された冷却水を圧送し、金型1、2の
製品形状部に冷却水を充填することで効率的な冷却を行
う。冷却水充填後、電気制御の定量シリンダー126の
往復運動により、一定量の冷却水を金型1、2内にて間
歇的に流れに変化をつけ、流動により均一な脱熱をし効
率的な冷却を行う。冷却水排出後、定量シリンダー12
6、エアーハイドロユニット131を用いることで安定
化した霧化離型剤を金型の製品形状へ圧送する。霧化離
型剤充填後、電気制御の定量シリンダー126の往復運
動により、一定量の霧化離型剤を金型1、2内にて間歇
的に流れに変化をつけ、流動により塗布しにくい所にも
離型剤を塗布する。
【0027】図15、図16は、第2案の構成図を示
す。金型温度が高温の場合、冷却水タンク123から圧
入ポンプ124を使い冷却水を霧化器バルブ125へ送
り、定量シリンダー126内へ送る。低温の場合、冷却
水タンク123から圧入ポンプ124を使い冷却水を霧
化器バルブ125へ、エアーポンプ127によりエアー
を霧化器バルブ125へ送り、霧化器バルブ125にて
冷却水を霧化し、定量シリンダー126内に入れ、霧化
器バルブ125の切り替えで下側ノズル128より金型
の製品成形空間へ冷却水を流入し充填させる。圧入ポン
プ124、エアーポンプ127及び定量シリンダー12
6により霧化冷却水の濃淡調整が可能である。冷却水を
金型に充填後、定量シリンダー126を往復、間歇又は
速度変化作動させることにより一定量の冷却水を金型内
にて流れに変化をつけ、流動により均一な脱熱をし、効
率的な冷却を行う。冷却水を金型より排出し、霧化器バ
ルブ125を通して、エアーポンプ127にて冷却水タ
ンク123に排出後、離型剤タンク129から圧入ポン
プ124を使い離型剤を霧化器バルブ125へ、エアー
ポンプ127によりエアーを霧化器バルブ125へ送
り、霧化器バルブ125にて離型剤を霧化し、定量シリ
ンダー126内へ送る。圧入ポンプ124、エアーポン
プ127および定量シリンダー126により霧化離型剤
の霧粒子の調整が可能である。定量シリンダー126は
エアコンプレッサー130、エアーハイドロユニット1
31、電気制御バルブ132を用いて霧化離型剤を定量
シリンダー126内に入れ、上側ノズル135より金型
内エアーと入れ替えに、霧化器バルブ125の切り替え
で下側ノズル128より、金型の製品成形空間に霧化離
型剤が流入し充填させる。冷却水を金型に充填後、定量
シリンダー126を往復、間歇又は速度変化作動させる
ことにより一定量の霧化離型剤を金型内にて流れに変化
をつけ、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布す
る。離型剤塗布終了後、霧化離型剤を金型より排出し霧
化器バルブ125を通りエアーポンプ127にて離型剤
タンク129に排出除去する。残留冷却水および離型剤
は、電磁バルブ134の開放によりエアーポンプ127
にて吸引排出し、除去を行う。
す。金型温度が高温の場合、冷却水タンク123から圧
入ポンプ124を使い冷却水を霧化器バルブ125へ送
り、定量シリンダー126内へ送る。低温の場合、冷却
水タンク123から圧入ポンプ124を使い冷却水を霧
化器バルブ125へ、エアーポンプ127によりエアー
を霧化器バルブ125へ送り、霧化器バルブ125にて
冷却水を霧化し、定量シリンダー126内に入れ、霧化
器バルブ125の切り替えで下側ノズル128より金型
の製品成形空間へ冷却水を流入し充填させる。圧入ポン
プ124、エアーポンプ127及び定量シリンダー12
6により霧化冷却水の濃淡調整が可能である。冷却水を
金型に充填後、定量シリンダー126を往復、間歇又は
速度変化作動させることにより一定量の冷却水を金型内
にて流れに変化をつけ、流動により均一な脱熱をし、効
率的な冷却を行う。冷却水を金型より排出し、霧化器バ
ルブ125を通して、エアーポンプ127にて冷却水タ
ンク123に排出後、離型剤タンク129から圧入ポン
プ124を使い離型剤を霧化器バルブ125へ、エアー
ポンプ127によりエアーを霧化器バルブ125へ送
り、霧化器バルブ125にて離型剤を霧化し、定量シリ
ンダー126内へ送る。圧入ポンプ124、エアーポン
プ127および定量シリンダー126により霧化離型剤
の霧粒子の調整が可能である。定量シリンダー126は
エアコンプレッサー130、エアーハイドロユニット1
31、電気制御バルブ132を用いて霧化離型剤を定量
シリンダー126内に入れ、上側ノズル135より金型
内エアーと入れ替えに、霧化器バルブ125の切り替え
で下側ノズル128より、金型の製品成形空間に霧化離
型剤が流入し充填させる。冷却水を金型に充填後、定量
シリンダー126を往復、間歇又は速度変化作動させる
ことにより一定量の霧化離型剤を金型内にて流れに変化
をつけ、流動により塗布しにくい所にも離型剤を塗布す
る。離型剤塗布終了後、霧化離型剤を金型より排出し霧
化器バルブ125を通りエアーポンプ127にて離型剤
タンク129に排出除去する。残留冷却水および離型剤
は、電磁バルブ134の開放によりエアーポンプ127
にて吸引排出し、除去を行う。
【0028】本発明の第5実施例の作用、効果は次の通
りである。離型剤をミストの形で金型内に入れるため、
金型製品成形面全面に離型剤を塗布でき、しかも濃淡を
制御することにより金型冷却を制御できる。均一な冷却
が可能で外冷時間が短くなり、鋳造サイクル時間を短縮
できる。充分な冷却ができ、カジリ、焼き付き等の鋳造
欠陥を低減できる。密閉された金型1、2の中での離型
剤塗布のため、離型剤の機械、工場内への飛散がなく、
工場内に飛散した離型剤の回収設備が不要であり、好環
境である。密閉された金型1、2の中での塗布および余
剰離型剤回収により離型剤塗布使用量を低減でき、離型
剤の塗布量調整が可能で過剰使用の未然防止、余剰離型
剤の発生防止によるコスト低減をはかることができる。
金型合せ面への離型剤付着防止により、金型合せ精度を
向上でき、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減でき
る。
りである。離型剤をミストの形で金型内に入れるため、
金型製品成形面全面に離型剤を塗布でき、しかも濃淡を
制御することにより金型冷却を制御できる。均一な冷却
が可能で外冷時間が短くなり、鋳造サイクル時間を短縮
できる。充分な冷却ができ、カジリ、焼き付き等の鋳造
欠陥を低減できる。密閉された金型1、2の中での離型
剤塗布のため、離型剤の機械、工場内への飛散がなく、
工場内に飛散した離型剤の回収設備が不要であり、好環
境である。密閉された金型1、2の中での塗布および余
剰離型剤回収により離型剤塗布使用量を低減でき、離型
剤の塗布量調整が可能で過剰使用の未然防止、余剰離型
剤の発生防止によるコスト低減をはかることができる。
金型合せ面への離型剤付着防止により、金型合せ精度を
向上でき、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減でき
る。
【0029】第6実施例 図19、図20に示すように、本発明の第6実施例にお
いては、ダイカスト金型等の金型への離型剤塗布におい
て、離型剤を多く塗布したい金型製品成形面部分に対し
ては、多孔質塗布部材145(たとえば、金属結晶体)
の製品形状側と中空部との厚さを薄く、逆に離型剤を少
なく塗布したい金型製品成形面部分に対しては、金属結
晶体145の製品形状側と中空部との厚さを厚くした焼
結金属などの金属結晶体145と、金型合せ面シール材
146を、金型を所定間隔まて閉じることにより金型間
に挾み込み、離型剤を金属結晶体の内部に圧入し、金属
結晶体を通してにじみ出させて型の製品成形面のみに離
型剤を塗布する。
いては、ダイカスト金型等の金型への離型剤塗布におい
て、離型剤を多く塗布したい金型製品成形面部分に対し
ては、多孔質塗布部材145(たとえば、金属結晶体)
の製品形状側と中空部との厚さを薄く、逆に離型剤を少
なく塗布したい金型製品成形面部分に対しては、金属結
晶体145の製品形状側と中空部との厚さを厚くした焼
結金属などの金属結晶体145と、金型合せ面シール材
146を、金型を所定間隔まて閉じることにより金型間
に挾み込み、離型剤を金属結晶体の内部に圧入し、金属
結晶体を通してにじみ出させて型の製品成形面のみに離
型剤を塗布する。
【0030】図19は、本発明の第6実施例における金
型への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型1と可
動金型2より構成される金型において、固定金型1は鋳
造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は鋳造
用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定されて
いる。離型剤を多く塗布したい金型製品成形面部分に対
しては、金属結晶体145の製品形状側と中空部との厚
さを薄く、逆に離型剤を少なく塗布したい金型製品成形
面部分に対しては、金属結晶体145の製品形状側と中
空部との厚さを厚くした金属結晶体145、および固定
金型1と可動金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面
シール材146とを金型間に挟み込み、鋳造用M/Cに
より固定金型1と可動金型2の金型が開の状態になるま
で、待機させる。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経
過後、鋳造用M/Cにより金型が開の状態になる。金属
結晶体145と金型合せ面シール材146を、製品搬出
工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール147上の搬
送装置148により金型上に移動し、搬送シリンダ14
9の作動により固定金型1と可動金型2間の製品成形空
間に進入させる。進入後、金属結晶体145と金型合せ
面シール材146を、鋳造用M/Cにより閉められる固
定金型1と可動金型2との間に挟み込む。この時、固定
金型1と可動金型2間の製品形状部の位置を保つため、
搬送レール147上の搬送装置148も金方閉方向と同
一方向に移動し、金属結晶体145と金型合せ面シール
材146を挾み込み、金型合せ面シール材146の厚さ
により、金属結晶体145と固定金型1と可動金型2の
製品形状部に、一定の空間が作られ、離型剤塗布工程に
移る。離型剤タンク150から圧入ポンプ151を使い
ミクロ微粒子化した液状離型剤を、エアーポンプ152
によりエアーと共にバルブ153を介して金属結晶体1
45内空間に圧入することにより、固定金型1、可動金
型2の製品成形面のみに離型剤を塗布する。圧入ポンプ
151を停止させ、エアーポンプ152を吸引側に切り
替えて、金属結晶体145内の余剰離型剤を吸引除去
し、離型剤タンク150へ戻す。
型への離型剤塗布工程の構成図を示す。固定金型1と可
動金型2より構成される金型において、固定金型1は鋳
造用M/Cの固定ダイプレート3に、可動金型2は鋳造
用M/Cの可動ダイプレート4に、それぞれ固定されて
いる。離型剤を多く塗布したい金型製品成形面部分に対
しては、金属結晶体145の製品形状側と中空部との厚
さを薄く、逆に離型剤を少なく塗布したい金型製品成形
面部分に対しては、金属結晶体145の製品形状側と中
空部との厚さを厚くした金属結晶体145、および固定
金型1と可動金型2の金型合せ面に合わせた金型合せ面
シール材146とを金型間に挟み込み、鋳造用M/Cに
より固定金型1と可動金型2の金型が開の状態になるま
で、待機させる。溶湯金属を注入し、一定の凝固時間経
過後、鋳造用M/Cにより金型が開の状態になる。金属
結晶体145と金型合せ面シール材146を、製品搬出
工程、外冷工程終了と同時に、搬送レール147上の搬
送装置148により金型上に移動し、搬送シリンダ14
9の作動により固定金型1と可動金型2間の製品成形空
間に進入させる。進入後、金属結晶体145と金型合せ
面シール材146を、鋳造用M/Cにより閉められる固
定金型1と可動金型2との間に挟み込む。この時、固定
金型1と可動金型2間の製品形状部の位置を保つため、
搬送レール147上の搬送装置148も金方閉方向と同
一方向に移動し、金属結晶体145と金型合せ面シール
材146を挾み込み、金型合せ面シール材146の厚さ
により、金属結晶体145と固定金型1と可動金型2の
製品形状部に、一定の空間が作られ、離型剤塗布工程に
移る。離型剤タンク150から圧入ポンプ151を使い
ミクロ微粒子化した液状離型剤を、エアーポンプ152
によりエアーと共にバルブ153を介して金属結晶体1
45内空間に圧入することにより、固定金型1、可動金
型2の製品成形面のみに離型剤を塗布する。圧入ポンプ
151を停止させ、エアーポンプ152を吸引側に切り
替えて、金属結晶体145内の余剰離型剤を吸引除去
し、離型剤タンク150へ戻す。
【0031】図20は、本発明の第6実施例における金
属結晶体145が気密箱154中の状態にある構成図を
示す。離型剤塗布終了後、鋳造用M/Cにより金型が開
の状態となり、搬送シリンダ149の作動により、金属
結晶体145と金型合せ面シール材146を金型より抜
き取り、搬送レール147上の搬送装置148により移
動し、乾燥および防錆のため気密箱154に入れ、エア
ーポンプ152を停止させ、次の離型剤塗布工程まで待
機させる。
属結晶体145が気密箱154中の状態にある構成図を
示す。離型剤塗布終了後、鋳造用M/Cにより金型が開
の状態となり、搬送シリンダ149の作動により、金属
結晶体145と金型合せ面シール材146を金型より抜
き取り、搬送レール147上の搬送装置148により移
動し、乾燥および防錆のため気密箱154に入れ、エア
ーポンプ152を停止させ、次の離型剤塗布工程まで待
機させる。
【0032】本発明の第6実施例の作用、効果は次の通
りである。多孔質材の塗布部材145に金型の製品成形
面を当てるので製品成形面全面に離型剤を塗布できると
ともに、多孔質材の厚さを変えることにより部分的に塗
布厚さを制御でき、かつ金型の冷やしたい部分には塗布
厚さを大とすることにより、冷却能力を変えることがで
きる。密閉された金型1、2の中での塗布のため、離型
剤の機械、工場内への飛散がなく、工場内に飛散した離
型剤の回収設備が不要であり、好環境である。密閉され
た金型1、2の中での塗布および余剰離型剤回収により
離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減できる。金
型合せ面への離型剤付着防止により金型合せ精度が向上
し、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減でき、製品品
質を向上できる。
りである。多孔質材の塗布部材145に金型の製品成形
面を当てるので製品成形面全面に離型剤を塗布できると
ともに、多孔質材の厚さを変えることにより部分的に塗
布厚さを制御でき、かつ金型の冷やしたい部分には塗布
厚さを大とすることにより、冷却能力を変えることがで
きる。密閉された金型1、2の中での塗布のため、離型
剤の機械、工場内への飛散がなく、工場内に飛散した離
型剤の回収設備が不要であり、好環境である。密閉され
た金型1、2の中での塗布および余剰離型剤回収により
離型剤塗布使用量が低減され、コストを低減できる。金
型合せ面への離型剤付着防止により金型合せ精度が向上
し、液ダレ、水残りによる鋳造欠陥を低減でき、製品品
質を向上できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、金型を閉じて
おいて液状離型剤を金型内に入れるので、金型の製品成
形面の形状が複雑であっても製品成形面を濡らし塗布す
ることができる。また、中空部材内に圧力流体、たとえ
ば圧縮エア、を供給し膨張させて金型の製品成形面に密
着させるので、余剰の離型剤が金型製品面に付着するこ
とを防止できる。請求項2の方法によれば、中空部材の
中に圧力流体を供給し膨張させるので、中空部材は金型
製品成形面の形状に応じて自在に変形でき、複雑な形状
の金型製品成形にも離型剤を塗布できる。また、中空部
材は金型製品成形面に密着されるので、余剰の離型剤が
金型製品成形面に付着することを防止できる。請求項3
の方法によれば、製品形状に近い形状の塗布部材の外面
に離型剤を塗布しておき、それに金型製品成形面を密着
させるので、金型製品成形面全面にほぼ均一厚さで離型
剤を付着させることができる。請求項4の方法によれ
ば、霧化した離型剤を金型製品成形空間内で流動させる
ので、金型製品成形面全面に塗布でき、かつ霧化離型剤
のため過剰付着を防止できる。請求項5の方法によれ
ば、ミスト化した離型剤を製品成形空間に送り込むので
金型製品成形面の全面に塗布でき、しかも離型剤の濃淡
(離型剤と水との混合割合)を制御することにより付着
厚さ、金型冷却作用も制御できる。請求項6の方法によ
れば、多孔質材の塗布部材に金型製品成形面を当てるの
で金型製品成形面の全面に付着でき、多孔質材壁の厚さ
を変えることにより離型剤のにじみ出る量が変り、付着
厚さを制御できる。これによって、金型の冷却制御もで
きる。
おいて液状離型剤を金型内に入れるので、金型の製品成
形面の形状が複雑であっても製品成形面を濡らし塗布す
ることができる。また、中空部材内に圧力流体、たとえ
ば圧縮エア、を供給し膨張させて金型の製品成形面に密
着させるので、余剰の離型剤が金型製品面に付着するこ
とを防止できる。請求項2の方法によれば、中空部材の
中に圧力流体を供給し膨張させるので、中空部材は金型
製品成形面の形状に応じて自在に変形でき、複雑な形状
の金型製品成形にも離型剤を塗布できる。また、中空部
材は金型製品成形面に密着されるので、余剰の離型剤が
金型製品成形面に付着することを防止できる。請求項3
の方法によれば、製品形状に近い形状の塗布部材の外面
に離型剤を塗布しておき、それに金型製品成形面を密着
させるので、金型製品成形面全面にほぼ均一厚さで離型
剤を付着させることができる。請求項4の方法によれ
ば、霧化した離型剤を金型製品成形空間内で流動させる
ので、金型製品成形面全面に塗布でき、かつ霧化離型剤
のため過剰付着を防止できる。請求項5の方法によれ
ば、ミスト化した離型剤を製品成形空間に送り込むので
金型製品成形面の全面に塗布でき、しかも離型剤の濃淡
(離型剤と水との混合割合)を制御することにより付着
厚さ、金型冷却作用も制御できる。請求項6の方法によ
れば、多孔質材の塗布部材に金型製品成形面を当てるの
で金型製品成形面の全面に付着でき、多孔質材壁の厚さ
を変えることにより離型剤のにじみ出る量が変り、付着
厚さを制御できる。これによって、金型の冷却制御もで
きる。
【図1】本発明の第1実施例の方法の塗布部材収縮工程
における塗布装置の断面図である。
における塗布装置の断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の方法の塗布部材膨張工程
における塗布装置の断面図である。
における塗布装置の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の方法の離型剤塗布工程の
工程図である。
工程図である。
【図5】本発明の第2実施例の方法の中空部材への離型
剤塗布工程における装置の断面図である。
剤塗布工程における装置の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の方法の金型への離型剤塗
布工程における装置の断面図である。
布工程における装置の断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の方法の離型剤塗布工程の
工程図である。
工程図である。
【図8】本発明の第3実施例の方法の塗布部材への離型
剤塗布工程における装置の断面図である。
剤塗布工程における装置の断面図である。
【図9】本発明の第3実施例の方法の金型への離型剤塗
布工程における装置の断面図である。
布工程における装置の断面図である。
【図10】本発明の第3実施例の方法の離型剤塗布工程
の工程図である。
の工程図である。
【図11】本発明の第4実施例の第1案の方法の離型剤
塗布工程における装置の断面図である。
塗布工程における装置の断面図である。
【図12】図11の12−12線に沿う断面図である。
【図13】本発明の第4実施例の第2案の方法の離型剤
塗布工程における装置の断面図である。
塗布工程における装置の断面図である。
【図14】図13の14−14線に沿う断面図である。
【図15】本発明の第5実施例の第1案の方法の離型剤
塗布工程における装置の断面図である。
塗布工程における装置の断面図である。
【図16】図15の16−16線に沿う断面図である。
【図17】本発明の第5実施例の第2案の方法の離型剤
塗布工程における装置の断面図である。
塗布工程における装置の断面図である。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図である。
【図19】本発明の第6実施例の方法の金型への離型剤
塗布工程における装置の断面図である。
塗布工程における装置の断面図である。
【図20】本発明の第6実施例の方法の塗布部材への離
型剤塗布工程における装置の断面図である。
型剤塗布工程における装置の断面図である。
1 固定金型 2 可動金型 6 中空部材 14 離型剤 25 中空部材 32 離型剤 45 塗布部材 71 霧化器バルブ 73 定量シリンダー 81 霧化器バルブ 84 定量シリンダー 111 霧化器バルブ 112 定量シリンダー 125 霧化器バルブ 126 定量シリンダー 145 塗布部材
Claims (6)
- 【請求項1】 膨張収縮可能な中空部材を挾み込んで金
型を所定間隔まで閉じ、 前記中空部材と金型の製品成形面との間の隙間に離型剤
を流入させ、 前記中空部材の内部に圧力流体を供給して前記中空部材
を金型の製品成形面に密着するまで膨張させる、工程か
らなる金型への離型剤の塗布方法。 - 【請求項2】 膨張収縮可能な中空部材の外面に金型の
外側で離型剤を付着せしめ、 前記中空部材を挾み込んで金型を所定間隔まで閉じ、 前記中空部材の内部に圧力流体を供給して前記中空部材
を金型の製品成形面に密着するまで膨張させる、工程か
らなる金型への離型剤の塗布方法。 - 【請求項3】 製品形状に近い形状をもち外面部分が変
形可能な材料からなる塗布部材の外面に金型の外側で離
型剤を付着せしめ、 前記塗布部材を挾み込んで金型を所定間隔まで閉じ前記
塗布部材の外面を前記製品成形面に密着させる、工程か
らなる金型への離型剤の塗布方法。 - 【請求項4】 金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成
形空間を密閉し、 金型外にて離型剤を霧化せしめ、 霧化した離型剤を金型の製品成形空間に送り込むととも
に該製品成形空間内で流動させる、工程からなる金型へ
の離型剤の塗布方法。 - 【請求項5】 金型を所定間隔まで閉じて金型の製品成
形空間を密閉し、 金型外にて離型剤を濃淡を調製しつつ霧化せしめ、 霧化した離型剤を金型の製品成形空間に送り込む、工程
からなる金型への離型剤の塗布方法。 - 【請求項6】 壁厚を離型剤塗布量に応じて変化させた
多孔質材の壁を有する内部が中空の塗布部材を挾み込ん
で、金型を所定間隔まで閉じ、 前記塗布部材の内部に離型剤を圧送して該離型剤を前記
塗布部材の壁を通してにじみ出させて金型製品成形面に
塗布する、工程からなる金型への離型剤の塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2426795A JPH08215820A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 金型への離型剤の塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2426795A JPH08215820A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 金型への離型剤の塗布方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08215820A true JPH08215820A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12133458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2426795A Pending JPH08215820A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 金型への離型剤の塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08215820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109465408A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-03-15 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种分型剂喷涂装置 |
CN109530634A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-03-29 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种分型剂喷涂装置用雾化器 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP2426795A patent/JPH08215820A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109465408A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-03-15 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种分型剂喷涂装置 |
CN109530634A (zh) * | 2019-01-24 | 2019-03-29 | 彰武永红机械制造有限公司 | 一种分型剂喷涂装置用雾化器 |
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