JPH04135835U - 容器ホルダ装置 - Google Patents

容器ホルダ装置

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JPH04135835U
JPH04135835U JP4350191U JP4350191U JPH04135835U JP H04135835 U JPH04135835 U JP H04135835U JP 4350191 U JP4350191 U JP 4350191U JP 4350191 U JP4350191 U JP 4350191U JP H04135835 U JPH04135835 U JP H04135835U
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pinion
inner case
case
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container holder
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茂 藪谷
崇 中野
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豊田合成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異音や損傷が有効に防止され、かつ操作性が良
好であるとともに、製品毎の性能差を生じにくい容器ホ
ルダ装置を提供する。 【構成】外ケ−ス7にラック72を設け、内ケ−ス8に
ピニオン831と、駆動付勢力を付与するねじりコイル
ばね851とを設け、内ケース8のピニオン831側表
面及びピニオン831の内ケース8側表面には、予め駆
動付勢力を付与してピニオン831を戻り方向にのみ係
止するストッパ突起818、831aを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、バス、乗用車などの室内に装備され、缶ジュ−ス、紙コッ プなどの容器を保持する容器ホルダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の容器ホルダ装置として図4に示すものが知られている。この容器ホルダ 装置は、一端に開口をもつ箱状の外ケ−ス500と、この外ケ−ス500に対し て略水平方向に出入自在に保持され容器が入れられるホルダ穴601をもつ内ケ −ス600とを含むものである。内ケ−ス600には、ホルダ穴601とともに 容器を保持するホルダ部をもつ揺動フレ−ム(図示せず)が揺動自在に保持され る。また、外ケ−ス500の奥壁501には、コイルばね502をもつ係合部材 503と、プッシュロックオ−プンクリップ504とが配設され、かつ両側内面 には内ケ−ス600を案内するガイドレ−ル505が形成されている。一方、内 ケ−ス600の奥壁602には、係合部材503と係合する係合穴603と、プ ッシュロックオ−プンクリップ504と脱着可能に係止されるロックピン604 とが設けられている。
【0003】 かかる容器ホルダ装置では、車体等に固定された外ケ−ス500に対して内ケ −ス600を手指等で押圧すると、プッシュロックオ−プンクリップ504とロ ックピン604との係止が解除され、内ケ−ス600及び揺動フレ−ムは、コイ ルばね502の付勢力により、ガイドレ−ル505に案内されつつ係合穴603 が係合部材503の先端位置で係合するまで、すなわち内ケ−ス600が外ケ− ス500と手指等のかかるスペ−ス(約30mm程度)を有するに至るまで外ケ −ス500から引出される。この後、内ケ−ス600を手指等でさらに引出すこ とにより、揺動フレ−ムが内ケ−ス600に対して所定角度揺動し、揺動フレ− ムのホルダ部が内ケ−ス600に対して所定の位置に保持され、缶ジュ−スなど の容器はホルダ穴601及びホルダ部で保持される。また。不使用時には、内ケ −ス600の前端部を押圧することにより、揺動フレ−ムは外ケ−ス500で押 圧されて上方へ揺動し、その後係合穴603と係合部材503とが係合され、コ イルばね502の付勢力に抗してさらに押圧することにより、プッシュロックオ −プンクリップ504とロックピン604とが係止され、内ケ−ス600及び揺 動フレ−ムは外ケ−ス500内に収納される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の容器ホルダ装置では、一旦内ケ−ス600を押圧すること によりプッシュロックオ−プンクリップ504とロックピン604との係止を解 除し、しかる後に内ケ−ス600を手指等により引出す必要があり、使用者の一 動作により容器の保持が可能となるわけではない。特に、かかる容器ホルダ装置 を乗用車に装備すれば、容器の保持が可能となるまで手指等により内ケ−ス60 0を引出さなければならず、この際に腕がトルコンレバ−等に干渉しやすく、必 ずしも操作性が充分とはいえない。
【0005】 また、従来の容器ホルダ装置では、製作上不可避的に生じる前後方向、左右方 向及び上下方向のクリアランスによって、内ケ−ス600が外ケ−ス500に対 してガタつき、収納時及び使用時において異音や損傷を生じるという不具合もあ る。 このため、本出願人は、実願平2−401306号において、異音や損傷を有 効に防止し、かつ操作性の良好な容器ホルダ装置を提案した。この容器ホルダ装 置は、一端に開口をもつ箱状の外ケ−スと、この外ケ−スに対して略水平方向に 出入自在に保持され容器が入れられるホルダ穴をもつ内ケ−スとを含む容器ホル ダ装置において、外ケ−スは内面に内ケ−スの出入方向に延びる少なくとも一本 のラックをもち、内ケ−スは、ラックと噛合し回動可能に軸支されたピニオンと 、一端がピニオンに保持され他端が内ケ−スに保持され、少なくとも内ケ−スが 外ケ−ス内へ入った状態で内ケ−スを外ケ−スから出す方向へピニオンを駆動す る駆動付勢力を付与するねじりコイルばねとをもつものである。
【0006】 しかしながら、上記提案の容器ホルダ装置では、内ケースが外ケースに保持さ れる限界まで内ケースが外ケースから引き出されるようにするため、内ケースと 外ケースとを組付ける際、ピニオンを予め駆動付勢力に反する方向に所定角度回 転させる必要がある。そして、ピニオンにその駆動付勢力を付与したまま、内ケ ースを外ケースに挿入し、ピニオンを外ケースのラックに噛合させなければなら ない。この場合、ピニオンにその駆動付勢力を付与した状態で内ケースを外ケー スに挿入しなければならず、この際に一旦付与した駆動付勢力が解除されやすい 。また、ピニオンを所定角度回転させる動作もばらつきやすいため、予めピニオ ンに付与する駆動付勢力にも差が生じやすい。このため、最終的な製品たる容器 ホルダ装置には、製品毎の性能差を生じることがあった。
【0007】 本考案は、上記した不具合を解決すべくなされたものであって、異音や損傷が 有効に防止され、かつ操作性が良好であるとともに、製品毎の性能差を生じにく い容器ホルダ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の容器ホルダ装置は、一端に開口をもつ箱状の外ケ−スと、該外ケ−ス に対して略水平方向に出入自在に保持され容器が入れられるホルダ穴をもつ内ケ −スとを含む容器ホルダ装置において、 前記外ケ−スは内面に前記内ケ−スの出入方向に延びる少なくとも一本のラッ クをもち、 前記内ケ−スは、該ラックと噛合し回動可能に軸支されたピニオンと、一端が 該ピニオンに保持され他端が該内ケ−スに保持され、少なくとも該内ケ−スが該 外ケ−ス内へ入った状態で該内ケ−スを該外ケ−スから出す方向へ該ピニオンを 駆動する駆動付勢力を付与するねじりコイルばねとをもち、 該内ケースの該ピニオン側表面及び該ピニオンの該内ケース側表面には、組付 けの際に該ピニオンを該駆動付勢力に反する方向に所定角度回転させたときに、 互いに干渉して該ピニオンに該駆動付勢力を付与しつつ該ピニオンを戻り方向に のみ係止する一対のストッパ突起が形成されていることを特徴とするものである 。
【0009】 外ケ−スは、例えば、容器ホルダ装置が車両に設置される場合、車室内の部品 、具体的にはコンソ−ルボックス、グロ−ブボックス、シ−ト、インストメント パネル等に固定することができる。また、外ケ−スは、内ケ−スを案内する例え ばレ−ル状の凸部又は凹部等からなるガイド部を形成することが好ましい。この 外ケースを円弧状に形成することができる。外ケ−スは内面に内ケ−スの出入方 向に延びる少なくとも一本のラックをもつ。
【0010】 内ケ−スには、缶、紙コップ等の容器が挿入される円形状、四角形状等のホル ダ穴が形成される。なお、内ケ−スを小物入れなどとして使用することもできる 。外ケースを円弧状に形成する場合には、この内ケースも外ケースの円弧と整合 する円弧状に形成することができる。内ケ−スはピニオンとねじりコイルばねと をもつ。また、内ケースのピニオン側表面及びピニオンの内ケース側表面には、 一対のストッパ突起が形成される。
【0011】 外ケ−ス及び内ケ−スには、これらの係止を行なうプッシュロックオ−プンク リップとロックピンとを設けることができる。 また、内ケ−スのホルダ穴とともに容器を保持するホルダ部を備えた揺動フレ −ムを枢支することもできる。かかる揺動フレ−ムは、内ケ−スを外ケ−スから 引出した時点で自重やばね等の付勢手段によって下方に揺動するように構成する ことができる。
【0012】
【作用】
本考案の容器ホルダ装置では、外ケ−スが内面に内ケ−スの出入方向に延びる 少なくとも一本のラックをもち、内ケ−スはこのラックと噛合するピニオンが回 動可能に軸支されている。ここで、内ケースと外ケースとは、組付けの際、まず ピニオンを駆動付勢力に反する方向に所定角度回転させることにより、ピニオン に駆動付勢力を付与する。この状態で、内ケースのピニオン側表面及びピニオン の内ケース側表面に形成された各ストッパ突起が互いに干渉し、ピニオンは戻り 方向にのみ係止される。そして、この状態で内ケースを外ケースに挿入し、ピニ オンを外ケースのラックに噛合させる。このため、内ケースを外ケースに挿入す る際、ピニオンの予め付与された駆動付勢力が解除されることはない。また、ス トッパ突起の互いの干渉が感知できるため、ピニオンを所定角度回転させる動作 がばらつくことはなく、ピニオンは一定の駆動付勢力を確実に付与される。この ため、最終的な製品たる容器ホルダ装置に、製品毎の性能差を生じにくい。
【0013】 そして、この容器ホルダ装置では、ピニオンはねじりコイルばねの駆動付勢力 により内ケ−スが外ケ−ス内へ入った状態で内ケ−スを外ケ−スから出す方向へ 駆動されるため、内ケ−スが外ケースに保持される限界まで内ケースが自動的に 外ケ−スから引出される。よって、かかる容器ホルダ装置が乗用車に装備された 場合であっても、容器の保持が可能となるまで手指等により内ケ−スを引出す必 要がなく、腕がトルコンレバ−等に干渉しにくい。なお、外ケース及び内ケース を互いに整合する円弧状に形成した場合には、内ケースが円弧に沿って引出され るため、より一層腕がトルコンレバー等と干渉しにくくなる。
【0014】 また、本考案の容器ホルダ装置では、外ケ−スと内ケ−スとの間に不可避の前 後、左右及び上下方向のクリアランスがあったとしても、ねじりコイルばねがピ ニオンを付勢する力及びねじりコイルばねの軸方向の付勢力により、外ケ−スと 内ケ−スとが押圧状態で保持され、これらのガタつきが防止される。
【0015】
【実施例】
以下、本考案を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。 本実施例の容器ホルダ装置は、乗用車用に適用したものであり、図1及び図2 に示すように、外ケース7と、この外ケース7に引き出し自在に配設された内ケ ース8と、内ケース8に軸支された揺動フレーム90、91とを含むものである 。
【0016】 外ケ−ス7は、図1に示すように、奥側から手前側へと次第に右方に傾く円弧 状に形成されたものである。この外ケース7は、上壁のない箱状に形成されて内 部に収納室70を形成しており、前方に開口71を有している。また、この外ケ −ス7は、図3及び図4にも示すように、両側内面に円弧に沿って内ケ−ス8の 出入方向に延びるラック72がそれぞれ設けられているとともに、底壁には後述 する揺動フレーム90、91を案内する案内突起73、73が設けられている。 なお、収納室70の奥壁には公知のプッシュロックオ−プンクリップ74が設け られる。
【0017】 内ケ−ス8は、図1に示すように、外ケース7の円弧と整合する円弧状に形成 されたものである。この内ケ−ス8は、底壁のない本体81と、図2に示すよう に、この本体81の奥壁とともに歯車室80を形成する底部材82とをもつ。本 体81は、上壁の前方側に並設された2個の円形状のホルダ穴810と、歯車室 80を形成する両側壁に形成された2個の開口811と、上壁内面に設けられ底 部材82をネジにより固定する1個の係止部812と、揺動フレ−ム90、91 を軸支する前後に整列した2個の軸受813と、後述するピニオン831を受け る軸受814と、ピニオン831と対向する表面の所定の位置にストッパ突起8 18と、ギヤ841を受ける軸受815とをもつ。また、この本体81の奥壁に は、図3及び図4に示すように、プッシュロックオ−プンクリップ74と脱着可 能に係止されるロックピン817が設けられている。底部材82は、図2に示す ように、軸受814と対向する軸受を内部にもつ受け座821と、軸受815と 対向する受け座822とが形成されている。
【0018】 かかる本体81及び底部材82により形成される歯車室80には、軸受814 及び受け座821の軸受により回動可能に軸支され一方のラック72と噛合する ピニオン831と、底部材82の受け座822にネジにより固定され、軸受81 5により回動可能に軸支されて他方のラック72と噛合するギヤ841をもつオ イルダンパ84と、ピニオン831に一端が保持され他端が底部材82の受け座 821に保持されたねじりコイルばね851とが設けられている。
【0019】 ピニオン831の本体81側表面には、図3に示すように、ストッパ突起81 8と対向するストッパ突起831aが形成されている。ピニオン831及びギヤ 841は、図3、図4及び図5に示すように、本体81の各開口811から一部 がそれぞれ突出することにより、外ケ−ス7の各ラック72とそれぞれ押圧状態 で噛合しており、かつこれらの約3/5回転が各ラック72を介して内ケ−ス8 の出入長さに設定されている。ねじりコイルばね851は、内ケ−ス8が外ケ− ス7内へ入った状態で内ケ−ス8を外ケ−ス7から出す方向へピニオン831を 駆動する駆動付勢力を付与するように保持されている。また、このねじりコイル ばね851は軸方向へも付勢力を有している。
【0020】 一方の揺動フレ−ム90は、図1及び図2に示すように、先端側に突出する軸 部90aと、この軸部90aの後方に設けられた軸受90bと、軸部90a及び 軸受90bを一端で連結し後方側に傾斜面9cをもつ支持部90cと、この支持 部90cの他端に形成されたホルダ部90dと、支持部90cの後方に突出し軸 部90a及び軸受90bの軸芯と所定距離離れた当接面9aをもつ当接部90e とからなる。他方の揺動フレ−ム91は、軸部91aが後方側に突出し、軸受9 1bが軸部91aの前方に設けられている点を除き、揺動フレ−ム90と面対称 をなしたものであり、軸部91a及び軸受91bを一端で連結し後方側に傾斜面 9dをもつ支持部91cと、この支持部91cの他端に形成されたホルダ部91 dと、支持部91cの後方に突出し軸部91a及び軸受91bの軸芯と所定距離 離れた当接面9bをもつ当接部91eとをもつ。これら揺動フレ−ム90、91 は、軸部90aを軸受91bに挿入した後ねじりコイルばね92を介在させて内 ケ−ス8の先端側の軸受813に挿入するとともに、軸部91aを軸受90bに 挿入して内ケ−ス8の後方側の軸受813に挿入することにより、内ケース8に 回動可能に軸支される。このとき、これら揺動フレ−ム90、91はねじりコイ ルばね92により互いに近づく方向、つまり各ホルダ部90d、91dが略水平 に保たれる状態に付勢される。
【0021】 この容器ホルダ装置は、内ケース8の本体81に揺動ホルダ90、91をねじ りコイルばね92により組付け、内ケース8の本体81にピニオン831、ねじ りコイルばね851、ギヤ841をもつオイルダンパ84を底部材82とともに ネジにより組付けることにより内ケース8を完成させ、しかる後に内ケース8と 外ケース7とを組付ける。この際、まず、ピニオン831を図6に示す通常状態 から駆動付勢力に反する方向に約3/4回転させることにより図7に示す状態と し、ピニオン831にねじりコイルばね851の駆動付勢力を予備的に付与する 。この状態では、図8に示すように、本体81のストッパ突起818とピニオン 831のストッパ突起831aとがねじりコイルばね851の軸方向の付勢力で 互いに干渉しているため、ピニオン831は戻り方向にのみ係止されている。そ して、この状態で内ケース8を外ケース7に挿入して両者の抜け止めを行なうこ とにより、図7に示す小角度θだけピニオン831を回転し、図9に示す状態で ピニオン831を外ケース7のラック72に噛合させる。このため、内ケース8 を外ケース7に挿入する際、ピニオン831の予め付与された駆動付勢力が解除 されることはない。また、ストッパ突起818、831aの互いの干渉が感知で きるため、ピニオン831を所定角度回転させる動作がばらつくことはなく、ピ ニオンは一定の駆動付勢力を確実に付与される。このため、最終的な製品たる容 器ホルダ装置に、製品毎の性能差を生じにくい。この後、内ケース8を外ケース 7内へ入れることにより、ピニオン831を駆動付勢力に反する方向にさらに約 3/5回転させれば、ラック72と噛合するピニオン831は駆動付勢力がさら に付与され、図10に示す状態とされる。
【0022】 こうして製品とされた容器ホルダ装置においては、使用時、図3に示す状態か ら内ケ−ス8の前端部を手指等で外ケ−ス7側へ軽く押圧操作すると、プッシュ ロックオ−プンクリップ74とロックピン817との係止が解除され、ねじりコ イルばね851の駆動付勢力によりピニオン831の駆動が開始される。そして 、ピニオン831がラック72上を図3図示のように回転する。このとき、ピニ オン831は、図9、10に示すように、戻り方向に約3/5回転だけ回転する ため、内ケース8が外ケース7から引き出される際、ピニオン831のストッパ 突起831aが本体81のストッパ突起818と干渉することはない。こうして 内ケ−ス8及び揺動フレ−ム90、91は、図4に示すように、ピニオン831 の3/5回転分、つまり内ケ−ス8の出入長さだけ外ケ−ス7から円弧状に自動 的に引出される。なお、図3、4では揺動フレーム90、91を省略している。 なお、このとき、この容器ホルダ装置においては、ピニオン831がラック72 上を移動し、かつオイルダンパ84のギヤ841がラック72と噛合しているた めかかる移動が滑らかに行なわれる。よって、かかる容器ホルダ装置では、優れ た操作性の下、容器の保持が可能となる。この状態において、外ケ−ス7と内ケ −ス8との間に不可避の前後、左右及び上下方向のクリアランスがあったとして も、図5に示すように、ねじりコイルばね851がピニオン831を付勢する力 により押圧状態でラック72と噛合しているため、内ケ−ス8と外ケ−ス7との 前後及び左右のガタつきが防止されている。また、ねじりコイルばね851の軸 付勢力により、ピニオン831が受け座821の軸受を介して外ケ−ス7の底壁 内面を押圧しているため、内ケ−ス8と外ケ−ス7との上下方向のガタつきも防 止されている。
【0023】 こうして外ケ−ス7から内ケ−ス8が引出されると、図1に示すように、揺動 フレ−ム90、91は、外ケース7との干渉が解除され、ねじりコイルばね92 により開かれる。このとき、揺動フレ−ム90、91は、当接部90eの当接面 9aと当接部91eの当接面9bとが当接し、ホルダ部90d、91dが略水平 に保持され、これにより容器が保持される。
【0024】 不使用時には、内ケ−ス8の前端部を手指等で外ケ−ス7側に押す。このとき 、ねじりコイルばね851の付勢力に抗して押圧することにより、揺動フレ−ム 90、91は、支持部90c、91cの傾斜面9c、9dが外ケ−ス7と摺接す るため、ねじりコイルばね92の付勢力に抗して上方に反転し、内ケ−ス8に収 納された状態で当接面9a、9bが案内突起73、73に案内される。そして、 プッシュロックオ−プンクリップ74とロックピン817とが係止され、内ケ− ス8及び揺動フレ−ム90、91は外ケ−ス7内に収納される。このとき、ピニ オン831は、図9、10に示すように、戻り方向に約3/5回転だけ回転する ため、内ケース8を外ケース7に押し込む際には、ピニオン831のストッパ突 起831aが本体81のストッパ突起818と干渉することはない。また、この 状態においても、この容器ホルダ装置では、外ケ−ス7と内ケ−ス8との間に不 可避の前後、左右及び上下方向のクリアランスがあったとしても、ピニオン83 1及びラック72を介したねじりコイルばね851の付勢力により内ケ−ス8が 外ケ−ス7とガタつくことはない。
【0025】 このように本実施例の容器ホルダ装置においては、異音や損傷が有効に防止さ れ、かつ操作性が良好であるとともに、製品毎の性能差を生じにくい。また、こ の容器ホルダ装置では、引出しが円弧状に行われるため、より一層トルコンレバ ー等と干渉しにくいという効果を奏する。
【0026】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の容器ホルダ装置では、外ケ−スがラックをもち 、内ケ−スがピニオンとねじりコイルばねとをもち、内ケースのピニオン側表面 及びピニオンの内ケース側表面にはストッパ突起が形成されているため、異音や 損傷を有効に防止することができ、かつ使用者の一動作によって容器の保持が可 能になるため良好な操作性を得ることができるとともに、組付けの際にピニオン が一定の駆動付勢力を確実に付与されるため、最終的な製品毎の性能差を生じに くいという効果を奏することができる。
【0027】 したがって、この容器ホルダ装置では、乗用車等へ適用した場合に優れた性能 を確実に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の容器ホルダ装置に係る斜視図である。
【図2】実施例の容器ホルダ装置に係り、内ケース及び
揺動フレームの分解斜視図である。
【図3】実施例の容器ホルダ装置に係り、収納時を示す
水平断面図である。
【図4】実施例の容器ホルダ装置に係り、使用時を示す
水平断面図である。
【図5】実施例の容器ホルダ装置に係り、図3のE−E
矢視断面図である。
【図6】実施例の容器ホルダ装置に係り、組付け前のピ
ニオンの平面図である。
【図7】実施例の容器ホルダ装置に係り、組付けの際に
所定回転数回転させた状態のピニオンの平面図である。
【図8】実施例の容器ホルダ装置に係り、図7の状態の
ピニオンと内ケースの本体との断面図である。
【図9】実施例の容器ホルダ装置に係り、内ケースが外
ケースから引き出された状態のピニオンの平面図であ
る。
【図10】実施例の容器ホルダ装置に係り、内ケースが
外ケースに収納された状態のピニオンの平面図である。
【図11】従来の容器ホルダ装置の水平断面図である。
【符号の説明】
7…外ケ−ス 71…開口 72…ラック 8…内ケ−ス 810…ホルダ穴 831…ピニオン 851…ねじりコイルばね 818、831a
…ストッパ突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に開口をもつ箱状の外ケ−スと、該外
    ケ−スに対して略水平方向に出入自在に保持され容器が
    入れられるホルダ穴をもつ内ケ−スとを含む容器ホルダ
    装置において、前記外ケ−スは内面に前記内ケ−スの出
    入方向に延びる少なくとも一本のラックをもち、前記内
    ケ−スは、該ラックと噛合し回動可能に軸支されたピニ
    オンと、一端が該ピニオンに保持され他端が該内ケ−ス
    に保持され、少なくとも該内ケ−スが該外ケ−ス内へ入
    った状態で該内ケ−スを該外ケ−スから出す方向へ該ピ
    ニオンを駆動する駆動付勢力を付与するねじりコイルば
    ねとをもち、該内ケースの該ピニオン側表面及び該ピニ
    オンの該内ケース側表面には、組付けの際に該ピニオン
    を該駆動付勢力に反する方向に所定角度回転させたとき
    に、互いに干渉して該ピニオンに該駆動付勢力を付与し
    つつ該ピニオンを戻り方向にのみ係止する一対のストッ
    パ突起が形成されていることを特徴とする容器ホルダ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59216743A (ja) * 1983-05-20 1984-12-06 Kojima Press Co Ltd 車輌用収納箱装置

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JPS59216743A (ja) * 1983-05-20 1984-12-06 Kojima Press Co Ltd 車輌用収納箱装置

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JP2561658Y2 (ja) 1998-02-04

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