JPH04135823U - 自動車用ドアサツシユ部構造 - Google Patents

自動車用ドアサツシユ部構造

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JPH04135823U
JPH04135823U JP1991043526U JP4352691U JPH04135823U JP H04135823 U JPH04135823 U JP H04135823U JP 1991043526 U JP1991043526 U JP 1991043526U JP 4352691 U JP4352691 U JP 4352691U JP H04135823 U JPH04135823 U JP H04135823U
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相良清
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日産自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性を確保しつつ自動車用ドアの閉成も
容易に行え、部品点数の増加も招かない自動車用ドアサ
ッシュ部構造を提供する。 【構成】 ドアサッシュ14の内側に固定されたテーナ
17に、車体のドア開口周縁部18との間をシールする
ウエザストリップ19が取り付けられると共に、該ドア
サッシュ14の内側には該ドアサッシュ14の車室内側
を覆うサッシュガーニッシュ20が装着され、前記ウエ
ザストリップ19は、前記リテーナ17に固定される固
定部19aと、ドア閉時に前記ドア開口周縁部18に当
接して弾性変形する中空部19bとを有し、前記ドアサ
ッシュ14のコーナ部21のリテーナ17に、前記サッ
シュガーニッシュ20の上端末部20aが取り付けられ
る嵌合凹部17aを形成し、該サッシュガーニッシュ2
0の上部に前記中空部19bを上方に押し上げる押上部
20bを形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用ドアサッシュ部構造、特に、ドアサッシュのコーナ部を 改良した構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のドアサッシュ部構造としては、例えば図3ないし図5に示すよ うなものがある。自動車用ドア1は、ドアウエストラインより下側のドア本体2 およびこのドア本体2より上側のドアサッシュ3が、ドアアウタ4およびドアイ ンナ5にて形成されている。このドアサッシュ3には、ドアインナ5の取付面部 5aにリテーナ6が取り付けられ、このリテーナ6に車体のドア開口周縁部7と の間をシールするウエザストリップ8が取り付けられている。このウエザストリ ップ8は、リテーナ6に嵌合される固定部8aと、ドア開口周縁部7との間をシ ールする中空部8bとから一体成形されている。
【0003】 自動車用ドア1閉時に、ドアサッシュ3の一般部においては、その中空部8b がドア開口周縁部7に当接して、図4中二点鎖線から実線に示すように変形して シールするようになっている。
【0004】 なお、他のこの種のものとしては、例えば実開昭63ー16231号公報に記 載されたようなものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、図5中、中空部8bの一般 部が図中二点鎖線に示す位置にあるのに対し、ドアサッシュ3のコーナ部9にお いては、図5中一点鎖線に示すように、中空部8bは一般部より下がった状態と なる。従って、この状態で、コーナ部9における中空部8bがドア開口周縁部7 に当接すると、この中空部8bは、図5中実線に示すように変形し、中空部8b が正常な撓みとはならず、充分なシール性能が確保できず、水漏れ,風漏れの発 生原因となる。また、そのように正常な撓みとはならないため、中空部8bの変 形時に大きな反力が発生してドア閉時に大きな力を必要とする。
【0006】 この対策として、中空部8b内に図示省略のスペーサを挿入して形状を保持す る方法もあるが、これでは部品点数の増加によるコストアップを招くと共に、ド ア閉時にも中空部8bが変形し難く悪影響を及ぼす。
【0007】 そこで、この考案は、シール性を確保しつつ自動車用ドアの閉成も容易に行え 、部品点数の増加も招かない自動車用ドアサッシュ部構造を提供することを課題 としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、かかる従来の課題に着目してなされたもので、ドアサッシュの内 側に固定されたリテーナに、車体のドア開口周縁部との間をシールするウエザス トリップが取り付けられると共に、該ドアサッシュの内側には、該ドアサッシュ の車室内側を覆うサッシュガーニッシュが装着され、前記ウエザストリップは、 前記リテーナに固定される固定部と、ドア閉時に前記ドア開口周縁部に当接して 弾性変形する中空部とを有する自動車用ドアサッシュ部構造において、前記ドア サッシュのリテーナに、前記サッシュガーニッシュの上端末部が取り付けられる 取付部を形成し、該サッシュガーニッシュの上部に、前記中空部を上方に押し上 げる押上部を形成したことを特徴としている。
【0009】
【作 用】
かかる手段によれば、ドアサッシュのコーナ部においては、中空部が下側に垂 れ下がろうとするが、サッシュガーニッシュの押上部が、この中空部の下側に潜 り込んで中空部が上方に押し上げられている。従って、この中空部は、正規の位 置で、ドア開口周縁部に当接して弾性変形することにより、確実なシールがなさ れる。
【0010】 このように正規の位置で、中空部が弾性変形するため、従来のようにドア閉時 に大きな反力が発生するようなことがなく、ドア閉成を容易に行うことができる 。
【0011】 また、サッシュガーニッシュの押上部には中空部からの反力が作用するため、 このサッシュガーニッシュのガタ付きが防止される。
【0012】 しかも、既存のサッシュガーニッシュおよびリテーナを利用することにより、 部品点数を増加させることもない。
【0013】
【実施例】
以下、この考案を実施例に基づいて説明する。
【0014】 図1および図2は、この考案のドアサッシュ部構造の一実施例を示す図である 。
【0015】 まず、構成を説明すると、自動車用ドア12は、ドアウエストラインより下側 のドア本体13およびこのドア本体13より上側のドアサッシュ14が、ドアア ウタ15およびドアインナ16にて形成されている。このドアサッシュ14には 、ドアインナ16の略水平方向に沿う取付面部16aに、略全周に渡ってリテー ナ17が取り付けられ、このリテーナ17に車体のドア開口周縁部18との間を シールするウエザストリップ19が取り付けられている。
【0016】 このウエザストリップ19は、リテーナ17に嵌合される固定部19aと、ド ア開口周縁部18に当接する中空部19bとから構成されている。この中空部1 9bは、所定の力でドア開口周縁部18に当接して弾性変形するようになってい る。
【0017】 さらに、ドアサッシュ14のドアインナ16の車室内側には、サッシュガーニ ッシュ20が取り付けられている。
【0018】 詳しくは、リテーナ17には、サッシュガーニッシュ20の上端末部20aが 嵌合される取付部としての嵌合凹所17aが形成されている。また、このサッシ ュガーニッシュ20の上部には、中空部19bの下側に潜り込んで、この中空部 19bを上方に押し上げる押上部20bが形成されている。
【0019】 次に、かかる構成よりなるウエザストリップ取付け構造の作用について説明す る。
【0020】 自動車用ドア12閉時においては、その中空部19bがドア開口周縁部18に 当接して弾性変形することによりシールするようにしている。
【0021】 ドアサッシュ14の特にコーナ部21においては、ドア12開成状態で、図2 中一点鎖線に示すように中空部19bが下側に垂れ下がろうとするが、サッシュ ガーニッシュ20の押上部20bが、この中空部19bの下側に潜り込んでいる ため、中空部19bが図2中実線に示すように上方に押し上げられている。従っ て、この状態から、自動車用ドア12が閉成されると、その中空部19bは、正 規の位置で、ドア開口周縁部18に当接して弾性変形することにより、確実なシ ールがなされる(図1参照)。しかも、その正規の位置で、中空部19bがドア 開口周縁部18に当接して弾性変形するため、従来のように大きな反力を発生す ることがなく、自動車用ドア12の閉成が容易に行われることとなる。
【0022】 また、サッシュガーニッシュ20の押上部20bには、ウエザストリップ19 の中空部19bからの反力が作用して、リテーナ17の嵌合凹部17a内に、サ ッシュガーニッシュ20の上端末部20aが押し付けられるため、このサッシュ ガーニッシュ20のガタ付きが防止されることとなる。
【0023】 さらに、既存のサッシュガーニッシュ20およびリテーナ17を利用すること により、部品点数を増加させることもない。
【0024】
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案によれば、ドアサッシュのコーナ部におい ては、サッシュガーニッシュの押上部にて中空部が上方に押し上げられているた め、この中空部は、正規の位置で、ドア開口周縁部に当接して弾性変形すること により、確実なシールを行うことができると共に、ドア閉時に大きな反力が発生 することなく自動車用ドアの閉成を容易に行うことができる。また、サッシュガ ーニッシュの押上部には、ウエザストリップの中空部からの反力が作用するため 、このサッシュガーニッシュのガタ付きを防止できる。しかも、既存のサッシュ ガーニッシュおよびリテーナを利用することにより、部品点数を増加させること もない、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の自動車用ドアサッシュ部構造の一実
施例を示す図5に相当するドア閉成状態のドアサッシュ
等の断面図である。
【図2】同一実施例を示すドア開成状態におけるドアサ
ッシュの断面図である。
【図3】自動車の一部を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す図3のAーA線に沿う断面図であ
る。
【図5】従来例を示す図3のBーB線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
12 自動車用ドア 14 ドアサッシュ 17 リテーナ 17a 嵌合凹部(取付部) 18 ドア開口周縁部 19 ウエザストリップ 19a 固定部 19b 中空部 20 サッシュガーニッシュ 20a 上端末部 20b 押上部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアサッシュの内側に固定されたリテー
    ナに、車体のドア開口周縁部との間をシールするウエザ
    ストリップが取り付けられると共に、該ドアサッシュの
    内側には該ドアサッシュの車室内側を覆うサッシュガー
    ニッシュが装着され、前記ウエザストリップは、前記リ
    テーナに固定される固定部と、ドア閉時に前記ドア開口
    周縁部に当接して弾性変形する中空部とを有する自動車
    用ドアサッシュ部構造において、前記ドアサッシュのリ
    テーナに、前記サッシュガーニッシュの上端末部が取り
    付けられる取付部を形成し、該サッシュガーニッシュの
    上部に、前記中空部を上方に押し上げる押上部を形成し
    たことを特徴とする自動車用ドアサッシュ部構造。
JP1991043526U 1991-06-11 1991-06-11 自動車用ドアサッシュ部構造 Expired - Fee Related JP2605755Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005119346A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Nishikawa Rubber Co Ltd ドアウエザーストリップの取付構造

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