JPH04135771U - ハンデイプリンター用粘着ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ハンデイプリンターにセットして
も、プリント後に繰り出すまでは容易に剥離せず、しか
もプリンターから繰り出した後は、手捲りで容易に剥離
することができるハンデイプリンター用粘着ラベルを提
供することを目的とする。 【構成】ラベル単位毎にダイカットした粘着ラベルを剥
離シートに連続して接合して成るハンデイプリンター用
粘着ラベルにおいて、各粘着ラベルが、該プリンターか
ら繰り出される方向に対して後方側となるラベル端部に
凸片部を設けた形態にダイカットされていることを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハンデイプリンター用粘着ラベルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のハンデイプリンター用粘着ラベルは、ラベル単位毎にダイカットされた 粘着ラベルが剥離シートに連続的に接合された状態の小巻取りが一般に使用され ている。

【０００３】 この従来のハンデイプリンター用粘着ラベルのダイカットの仕方は、幅方向に 直線状に連続ダイカットされたもの、及び幅方向にミシン目状にダイカットされ たものがある。

【０００４】 しかしながら、前者の直線状に連続ダイカットされたものは、粘着ラベルの粘 着力が弱い場合にはハンデイプリンターにセットして使用する場合、該プリンタ ー内で不測の剥離が生じ易く、これが原因でしばしば紙詰りが生じるという問題 がある。蓋し、この不測の剥離を防止するためには、粘着ラベルの粘着力を強く すれば良いわけであるが、他面、粘着ラベルの粘着力を強くすると今度は、ブリ ントしハンデイプリンターから繰り出された際に粘着ラベルを剥離しようとして もなかなか剥離し難いという問題が発生する。殊に、ラベル単位毎のダイカット の仕方が、図２に示すように幅方向へ直線状にダイカットされているためハンデ イプリンターから繰り出される粘着ラベルを手捲りで剥離しようとしても上手く “捲り代”を形成することができ難い。勿論、ラベル端部を折り曲げても粘着力 が強いために“捲り代”がうまく形成されないという新たな難点が発生する。

【０００５】 そして、後者の幅方向にミシン目状にダイカットされたものは、粘着ラベルの 粘着力が弱くても連結しているためプリンター内で不測の剥離が生じるとう問題 はないが、ハンデイプリンターから繰り出された際に粘着ラベルを剥離しようと しても、今度は連結していることがマイナスとなり、上手く“捲り代”を形成す ることができ難い。勿論、ラベル端部を折り曲げても同じである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ハンデイプリンターにセットしても、繰り出すまではプリンター内 での不測の剥離及び紙詰りが無く、しかもプリンターから繰り出される粘着ラベ ルを手捲り剥離するにつけては、上手く“捲り代”を形成することができて容易 に剥離することができるハンデイプリンター用粘着ラベルを提供することを目的 とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ラベル単位毎にダイカットした粘着ラベル１を剥離シート２に連続 的に接合して成るハンデイプリンター用粘着ラベル３において、各粘着ラベルが 該プリンターから繰り出される方向に対して後方側のラベル端部４に凸片部５を 設けた形態にダイカットされていることを特徴とするハンデイプリンター用粘着 ラベルである。

【０００８】

【作用】

本考案において、ラベル単位毎にダイカットした粘着ラベルというのは、巻取 り状の連続した粘着シートにおいて、剥離シートに粘着している粘着ラベルが単 位ラベルを構成するようにダイカットされている状態を意味する。

【０００９】 そして本考案は、この粘着ラベルのラベル単位毎のダイカットの仕方に特徴が ある。具体的にはダイカットのしかたが、粘着ラベルにおける前方と後方のラベ ル端部が共に幅方向に直線状にダイカットされている従来のハンデイプリンター 用粘着ラベルとは異なり、本考案の粘着ラベルの場合は、該プリンターから繰り 出される方向に対して後方側のラベル端部４に凸片部５を形成するようにダイカ ットしているところに特徴がある。

【００１０】 この凸片部５は、粘着ラベルを剥離するときの摘み部分、即ち“捲り代”とし て利用するためのものであるが、該凸片部５を、該プリンターから繰り出される 方向に対して後方側となるラベル端部４に設けることは、該粘着ラベルの剥離方 向が、ハンデイプリンターの手前から前方へ、即ち、手前から粘着ラベルの繰り 出される方向に向けて剥離することを意味する。

【００１１】 因みに、粘着ラベルを剥離する摘み部分としての該凸片部５を、仮にプリンタ ーから繰り出される方向に対して前方側のラベル端部に設けたのでは、ラベルの 剥離方向が、前方のラベル端部から手前の方向へ、即ち、粘着ラベルを繰り出さ れる方向に対して逆方向に向けて剥離することとなる。このような剥離方式では 片方の手にハンデイプリンターを持ち、他方の手で粘着ラベルを剥離することか らして作業性が極めて悪いばかりでなく、若しハンデイプリンター内で前方側の 凸片部が何かの原因で不測の捲りが生じた場合には、逆剥け剥離を生じさせ、紙 詰まりを促進させる結果となる。

【００１２】 そこで、本考案のように該凸片部５を該プリンターから繰り出される方向に対 して後方側のラベル端部に形成することによって、若しハンデイプリンター内で 該凸片部５に不測の捲りが生じても逆剥け剥離とはならず、紙詰まりにはならな い。

【００１３】 このようなことから、該凸片部５を該プリンターから繰り出される方向に対し て後方側のラベル端部に形成することによって、粘着ラベル全面の粘着力を高め て剥離力を重くさせることができ、その結果ハンデイプリンター内での不測の剥 離が生じるのを防止し得ると共に紙詰まりを防ぐことができるのである。しかも 、それでいて該凸片部５を粘着ラベルを剥離するときの摘み部分、即ち“捲り代 ”として容易に剥離浮上させ得る理由は、仮に粘着ラベル全面の粘着力を高めて も、凸片部は剥離シートとの接触面積が小さい。従って、ここに僅かの加圧を付 与し、或いは折り曲げるだけでシートの弾性力も作用して粘着ラベルの凸片部は 剥離シートから剥がれて容易に浮上し、手捲り用の摘み部分、即ち“捲り代”が 容易に形成できるのである。

【００１４】 なお、各粘着ラベルの凸片部５の形成に当たっては、各粘着ラベルの凸片部に 対応する剥離シート部分を、他の剥離シート部分から分離した状態に打ち抜いて おくと、粘着ラベルだけに凸片部５を設けたものに比して、粘着ラベルを剥離す る場合に摘み部分、即ち“捲り代”をより容易に浮上形成させることができる。

【００１５】 凸片部５の形状については特に特定するものではなく、半円形、半楕円形、四 角形、三角形等の何れの形状であってもよい。又、その大きさについても、この 部分が手捲り用の摘み部分、即ち“捲り代”としての機能が発揮し得る大きさで あればよい。

【００１６】

【効果】

本考案のハンデイプリンター用粘着ラベルは、各粘着ラベルが該プリンターか ら繰り出される方向に対して後方側となるラベル端部４に凸片部５を設けた形態 にダイカットされていることを特徴としているため、粘着ラベル全面の粘着力を 高めて剥離力を重くさせてハンデイプリンター内での不測の剥離が生じるのを防 止し得ると共に紙詰まりを防ぐことができ、しかもプリント後に粘着ラベルを剥 離するに際しても“捲り代”を容易に形成することができるため手捲り剥離も容 易になる。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案に係るハンデイプリンター用粘
着ラベルの説明図である。

【図２】図２は、従来のハンデイプリンター用粘着ラベ
ルの説明図である。

【符号の説明】

（１）；粘着ラベル （２）；剥離シート （３）；ハンデイプリンター用粘着ラベル （４）；ラベル端部 （５）；凸片部 （６）；ダイカット線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ラベル単位毎にダイカットした粘着ラベル
   １を剥離シート２に連続的に接合して成るハンデイプリ
   ンター用粘着ラベル３において、各粘着ラベルが、該プ
   リンターから繰り出される方向に対して後方側のラベル
   端部４に凸片部５を設けた形態にダイカットされている
   ことを特徴とするハンデイプリンター用粘着ラベル。
2. 【請求項２】各粘着ラベルの凸片部に対応する剥離シー
   ト部分は、他の剥離シート部分から分離した状態に打ち
   抜かれていることを特徴とする請求項１記載のハンデイ
   プリンター用粘着ラベル。