JPH0413450Y2 - - Google Patents

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JPH0413450Y2
JPH0413450Y2 JP5014284U JP5014284U JPH0413450Y2 JP H0413450 Y2 JPH0413450 Y2 JP H0413450Y2 JP 5014284 U JP5014284 U JP 5014284U JP 5014284 U JP5014284 U JP 5014284U JP H0413450 Y2 JPH0413450 Y2 JP H0413450Y2
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JP
Japan
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piece
molding
mounting
mounting hole
base
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JP5014284U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のモール等(エンブレム等
を含む。)を装着するための保持具に関するもの
である。
例えば自動車のサイドプロテクターモール等を
装着する場合には、合成樹脂製の保持具を用いる
ことが多い。通常、この種保持具はモール等に先
付けされた下で、その弾性を利用して自動車のボ
デイ側に、直接押し嵌めてやることによつて使用
するものが殆どである。ところが、最近になつて
上記保持具の問題点として、その嵌込み荷重およ
び抜け荷重にばらつきが生じる、ということが指
摘されるに至つている。この問題は、ボデイの取
付け孔のバリや、塗装厚さの不均一に起因するも
のである。すなわち、従来の保持具は直接的にボ
デイに押し嵌める形式のものであるため、ボデイ
側の仕上げ精度がボデイに対する係着力に大きな
影響を及ぼすのである。しかしながら、ボデイ側
の仕上げ精度の多少の変動は不可避であるため、
上記問題を解決した保持具は、現在のところ未だ
に開発されておらず、早期解決が望まれていた。
そこで本考案は、上記の技術課題の達成を目的
とした。つまり、本考案はボデイ側の仕上げ精度
の変動を吸収して、その係着力の可及的均一化を
企図したのである。そしてこの目的を、次のよう
に構成することによつて達成した。すなわち、本
考案はモール等を装着可能な合成樹脂製のモール
装着部材と、該モール装着部材および自動車のボ
デイに穿孔された取付け孔の双方に係合可能な合
成樹脂製の係着部材とからなる保持具であつて、
前記モール装着部材はモール等を装着しうるモー
ル装着片とその下面に一体に垂下された差込み片
とを備える一方、係着部材は取付け孔より大きめ
に形成される基片と、該基片の上面に立設されモ
ール装着片との間に所定の間隙を保有させる押え
縁と、前記基片の下面に一体に連設され取付け孔
に対する係合基部と、基片から係合基部へ同軸で
貫通され前記差込み片を貫挿しうる窓部と、この
窓部の内面において対向して形成され差込み片に
対する抜け止めをなすための少なくとも一対の爪
片とを備え、さらに前記係合基部にはその対向す
る側壁面に沿つて一対の弾性片が一体かつ張り出
し状に形成され、この両弾性片は水平断面におい
て相互に逆側の端部が開口しかつそれぞれの上縁
がスリツト状に開口する全体U字状に形成される
ことによつて、前記取付け孔に対し抜取り自在に
鉤入しうるような撓み変形が許容され、さらに両
弾性片における自由端側の外壁面には取付け孔の
孔縁に係脱自在な係止爪が形成されるとともにそ
れらの孔縁に対する面がテーパー面とされている
ことを特徴とする保持具である。
つまり、モールをボデイへ係着させる際に、係
着部材を介在させて、ボデイに対し間接的に係着
させることとしたのである。こうすることによつ
て、ボデイ側の仕上げ精度の良否にかかわらず、
常にほぼ一定の係着状態が得られる。
以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がつて詳細に説明する。
本例保持具は、それぞれ合成樹脂材にて形成さ
れたモール装着部材1と係着部材2とよりなる。
以下、順に説明する。
モール装着部材1は平板長片状のモール装着片
3を水平に備えており、その一端側(第1図にお
ける右側)は上方へ折曲げられて、モールMの第
1フランジ縁f1と係合しうる屈曲片4が形成さ
れている。一方、他端側には上方へ略U字状に折
返されて上下方向の弾性変形が許容された弾発片
5がモールMの第2フランジ縁f2と係合可能に
形成されている。また、モール装着片3の上面中
央部には、主として屈曲片4の撓み変形を規制す
るための補強用のリブ6が長手方向に沿つて突出
されている。さらに、モール装着片3の下面中央
部には差込み片7が一体に垂下形成されている。
そして、この差込み片7の下端部にはスロート部
8を介して鉤部9が形成されている。
係着部材2は、その上部にボデイBの取付け孔
12より大きめの略正方形の板状に形成された基
片10を水平に備えており、かつ該基片10は前
記差込み片7を遊挿しうるように、その中央部に
窓部14を開口して枠状に形成されている。そし
て、この基片10上面の左右両側部には一対の押
え縁11が基片10の全幅に亘つて対向して立設
されており、モール装着部材1の装着状態ではモ
ール装着片3の下面に当接されて、両間に所定の
間隙を保持しうる。一方、基片10の下面にはボ
デイBの取付け孔12に係入される係合基部13
が一体に連設されている。この係合基部13はモ
ール装着部材2を係着させるための枠片17と、
その左右両側に一体に張出し形成されて係着部材
2全体をボデイB側へ係着させるための弾性片1
6とからなる。
枠片17は、モール装着片3の下面中央部に垂
下形成されるとともに、差込み片7を遊挿しうる
ように、前記窓部14と同軸で連通して上下両方
向へ開口する方形の枠状に形成されている。そし
て、その内面の所定深さ位置には差込み片7のス
ロート部8と係合しうる一対の爪片15,15が
内向きに対向して突出されている。
両弾性片16,16はそれぞれ樋状に形成され
ており、第2図において手前側および奥側へ相互
に背向する方向へ開口されるとともに、それぞれ
の開口端面と逆側の端面においてモール装着片3
と連結されている。また、各弾性片16の外側の
上縁は基片10との間に若干の隙間が設けられて
おり、これらのことによつて弾性片16はそれぞ
れ内側へ搾小する弾性変形が許容されている。さ
らに、両弾性片16の外側面の対角位置には係止
爪18,18がそれぞれ一体に突出されていて、
ボデイBの取付け孔12に弾性係合しうる。
但し、ボデイBの取付け孔12は、その長片側
の両片が係着部材2の基片10の一片の長さより
充分長めとなるように設定されている。
本例の保持具は上記のように形成されたもので
あつて、モールMを次のようにして取付けること
ができる(第4図イ〜ハ)参照)。
まず、モール装着部材1にモールMの取付けが
行われる。この作業では、屈曲片4がモールMの
第1フランジ縁f1へ差し込まれた後、弾発片5
側が第2フランジ縁f2へ押し込まれる。このと
きには、弾発片5は下向きに撓みながら押し込ま
れるため、モールMの装着状態では、その弾発力
によつてモールMの内面に圧接され、モールMに
対するずれ止めをなしうる。こうしてモール装着
部材1にモールMが嵌め付けられれば、次いでボ
デイBへの装着作業がなされることになるが、本
例ではこれに先立つて、係着部材2との組合わせ
作業がなされる。該作業はモール装着部材1の差
込み片7を、係着部材2の窓部14へ差込んでや
ることによつてなされる。これにより、差込み片
7は係着部材2の枠片17を貫通するとともに、
爪片15がスロート部8に係合されることによつ
て、モール装着部材1が抜け止めされた状態で組
付けられる(第4図ロ状態)。しかる後、両爪片
15をボデイBの取付け孔12の長片側に対向さ
せた状態で強く押し込んでやる。これによつて、
両弾性片16はそれぞれ搾小変形しながら係入さ
れ、両係止爪18が取付け孔12に係合した時点
でボデイBに対する抜け止めがなされる。
なお、本例ではモールMの装着順序に関し、モ
ール装着部材1と係着部材2とを、一旦組合わせ
た下でボデイBに組付ける作業順を示したが、こ
の他係着部材2を予めボデイBに嵌合しておき、
その後モール装着部材1の差し込みを行なう作業
順であつてもよい。
次に、モールMの取外し作業について説明す
る。まず、モールMを装着したままモール装着部
材1が係着部材2から抜き取られる。この際には
適宜治具が使用される場合があるが、モール装着
部材1と係着部材2との間には、前述したよう
に、押え縁11によつて所定の間隙が治具の差し
込み用として保持されているため、使用上便利で
ある。こうして、モールMがボデイBから取外さ
れれば、次いで係着部材2が抜き取られる。該作
業は第4図イ〜ハに示すように、係着部材2全体
を捻つてやると、約90°捻られた時点(同図ハ)
で取付け孔12から容易に抜き取ることができる このように、本例保持具はモール装着部材1を
ボデイBに対し直接嵌込まず、係着部材2を介在
して嵌込むこととしたのである。このため、両部
材1,2が正規に成形されている限り、両部材の
係合力は常に一定に保持される。換言すれば、ボ
デイB側の条件(バリの有無、塗装膜の厚みの大
小等)の変動に拘わらず、モールMの取付け状態
が一定となるのである。すなわち、モールMを取
付ける際の嵌込み荷重および抜け荷重について
は、常に設定値が得られる。
なお、特にモール装着部材1に関しては、モー
ル等、装着すべき対象物に応じて種々その形態が
変更されるものであり、決して図示のものに限定
されるものではない。
本発明の効果は次のようである。
基片の上面に立設された押え縁がモール装着
片との間に所定の間隙を保有し、この間隙が治
具の差込み用のスペースとなるため、モール装
着部材を係着部材から抜取る作業をきわめて容
易に行うことができる。
係合基部が取付け穴に対して鉤入できるよう
に形成したため、係着部材をボデイから容易に
取外すことができる。即ち、係着部材を破壊す
ることなく取外すことが可能となり、再利用に
供することができる。
上記のように、モール装着部材および係着部
材共に取外し容易であることから、強引な取外
し作業を行なわずにすみ、ボデイの損傷も回避
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はモール装着部材の正面図、第2図は係
着部材の正面図、第3図は第2図のA−A線断面
図、第4図イ〜ハはそれぞれモールの装着作業を
示す正面図、第5図イ〜ハはそれぞれ係着部材の
抜き取り作業を示す断面図である。 1……モール装着部材、2……係着部材、7…
…差込み片、14……窓部、15……爪片、18
……係止爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モール等を装着可能な合成樹脂製のモール装着
    部材と、該モール装着部材および自動車のボデイ
    に穿孔された取付け孔の双方に係合可能な合成樹
    脂製の係着部材とからなる保持具であつて、前記
    モール装着部材はモール等を装着しうるモール装
    着片とその下面に一体に垂下された差込み片とを
    備える一方、係着部材は取付け孔より大きめに形
    成される基片と、該基片の上面に立設されモール
    装着片との間に所定の間隙を保有させる押え縁
    と、前記基片の下面に一体に連設され取付け孔に
    対する係合基部と、基片から係合基部へ同軸で貫
    通され前記差込み片を貫挿しうる窓部と、この窓
    部の内面において対向して形成され差込み片に対
    する抜け止めをなすための少なくとも一対の爪片
    とを備え、さらに前記係合基部にはその対向する
    側壁面に沿つて一対の弾性片が一体かつ張り出し
    状に形成され、この両弾性片は水平断面において
    相互に逆側の端部が開口しかつそれぞれの上縁が
    スリツト状に開口する全体U字状に形成されるこ
    とによつて、前記取付け孔に対し抜取り自在に鉤
    入しうるような撓み変形が許容され、さらに両弾
    性片における自由端側の外壁面には取付け孔の孔
    縁に係脱自在な係止爪が形成されるとともにそれ
    らの孔縁に対する面がテーパー面とされているこ
    とを特徴とする保持具。
JP5014284U 1984-04-04 1984-04-04 保持具 Granted JPS60161709U (ja)

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JP5014284U JPS60161709U (ja) 1984-04-04 1984-04-04 保持具

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JPS60161709U JPS60161709U (ja) 1985-10-26
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JPH0547290Y2 (ja) * 1987-12-04 1993-12-13
JPH0710902Y2 (ja) * 1988-06-25 1995-03-15 セントラル自動車株式会社 ウインドガラス支持具
DE10164441A1 (de) * 2001-12-29 2003-07-10 Raymond A & Cie Befestigungselement zum Einsetzen in ein Langloch einer Trägerplatte

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JPS60161709U (ja) 1985-10-26

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