JPH04132031U - ロール状巻物用包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この出願の考案は、ロール状巻物を勢いよく
引き出しても、ロール状巻物を巻いた円筒が飛び出すこ
となく、しかも箱体内での円筒の回転に支障を与えるこ
とのないロール状巻物用包装箱を提供することを目的と
している。 【構成】 この出願の考案は、円筒４に巻いたロール状
巻物５を収容した横長の直方体形状の箱体１の左右両側
面１ｃ、１ｃに切れ目６、６を設け、左右両側面１ｃ、
１ｃの一部が箱体１内部へ押し込めるようにしたロール
状巻物用包装箱としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この出願の考案は、ラップフィルムやアルミホイルなどを円筒に巻いたロール 状巻物用の包装箱の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の包装箱は、横長の直方体形状とした箱体の長手方向の一側面を 開閉自在としており、この一側面には長手方向の他の一側面と重なり合う延長片 を設け、さらにこの延長片の端縁から少し突出させて、または他の一側面の端縁 から少し突出させてカッターを設けたものとしている。そして、箱体内にはラッ プフィルムやアルミホイルなどを円筒に巻いたロール状巻物が収容されており、 前記一側面を少し開いてロール状巻物の終端を指で摘んで、円筒を箱体内で回転 させることにより使用する長さのロール状巻物を引き出した後、この側面を閉じ 指で押さえて、前記カッターでロール状巻物を切断していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の包装用箱では、前記ロール状巻物を勢いよく引き出すと 、円筒は箱体内で急回転し、指で押さえた側面に強い力が作用するため、この側 面が大きく開いてロール状巻物を巻いた円筒が飛び出してしまい、非常に使用し 難いという課題を有していた。

【０００４】 そこで、この出願の考案は、前記ロール状巻物を勢いよく引き出しても、ロー ル状巻物を巻いた円筒が飛び出すことなく、しかも箱体内での円筒の回転に支障 を与えることのないロール状巻物用包装箱を提供することを目的としてなされた ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この出願の請求項１記載の考案は、円筒４に巻いたロール状巻物５ を収容した横長の直方体形状の箱体１の左右両側面１ｃ、１ｃに切れ目６、６を 設け、左右両側面１ｃ、１ｃの一部が箱体１内部へ押し込めるようにしたロール 状巻物用包装箱としている。

【０００６】 この出願の請求項２記載の考案は、前記請求項１記載の考案において、各切れ 目６を、それぞれの側面１ｃの中央から放射状に設けたロール状巻物用包装箱と している。 この出願の請求項３記載の考案は、前記請求項１記載の考案において、各切れ 目６を、それぞれの側面１ｃに略Ｖ字状に設けたロール状巻物用包装箱としてい る。

【０００７】

【作用】

この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱は、上記手段を施したため、次の ような作用を有する。 請求項１記載の考案に係るロール状巻物用包装箱は、左右両側面１ｃ、１ｃの 一部を箱体１内部へ押し込むと、この部分が円筒４を支持する。

【０００８】 請求項２記載の考案に係るロール状巻物用包装箱は、前記請求項１記載の考案 に係るロール状巻物用包装箱と同様の作用を有すると共に、左右両側面１ｃ、１ ｃの一部を箱体１内部へ押し込むと、この部分が円筒４の内周の全域を均等に支 持する。 請求項３記載の考案に係るロール状巻物用包装箱は、前記請求項１記載の考案 に係るロール状巻物用包装箱と同様の作用を有すると共に、左右両側面１ｃ、１ ｃの一部が箱体１内部へ簡単に押し込める。

【０００９】

【実施例】

以下、この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱の構成を、実施例として示 した図面に基づいて説明する。 図に示したように、この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱は、横長の直 方体形状とした箱体１の長手方向の一側面１ａを開閉自在としており、この一側 面１ａには長手方向の他の一側面１ｂと重なり合う延長片２を設け、さらに前記 他の一側面１ｂの端縁から少し突出させてカッター３を設けたものとしている。 なお、前記カッター３は、他の一側面１ｂの端縁から少し突出させて設ける代わ りに、前記延長片２の端縁から少し突出させて設けることもできる。

【００１０】 そして、前記箱体１には、ラップフィルムやアルミホイルなどを円筒４に巻い たロール状巻物５が収容されており、さらにこの箱体１の左右両側面１ｃ、１ｃ に切れ目６、６を設け、左右両側面１ｃ、１ｃの一部が箱体１内部へ押し込める ようにしている。 前記各切れ目６は、この実施例に示したように、それぞれの側面１ｃの中央か ら放射状に設けたものとしたり、さらにそれぞれの側面１ｃに略Ｖ字状に設けた ものとしたりすることができるが、左右両側面１ｃ、１ｃの一部が箱体１内部へ 押し込めることができるような形状であれば、特に限定されるものではない。ま た、前記各切れ目６は、この実施例に示したように、切り込みとしているがミシ ン目などとしても実施することができる。

【００１１】 このように構成されたロール状巻物用包装箱は、左右両側面１ｃ、１ｃの一部 を箱体１内部へ押し込むと、図３に示したように、この部分が円筒４の内周の全 域を均等に支持することになる。

【００１２】

【考案の効果】

この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱は、以上に述べたように構成され ており、箱体内のロール状巻物を勢いよく引き出しても、指で押さえた側面に強 い力が作用しないので、この側面が大きく開いてロール状巻物を巻いた円筒が飛 び出してしまうようなことはなく、非常に使用し易いものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱の
実施例を示す斜視図である。

【図２】この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱の
実施例を示す側面図である。

【図３】この出願の考案に係るロール状巻物用包装箱の
左右両側面の一部を箱体内部へ押し込んだ状態の図１中
のＡ−Ａ線による断面図である。

【符号の説明】

１ 箱体 １ｃ 側面 ４ 円筒 ５ ロール状巻物 ６ 切れ目

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒４に巻いたロール状巻物５を収容し
   た横長の直方体形状の箱体１の左右両側面１ｃ、１ｃに
   切れ目６、６を設け、左右両側面１ｃ、１ｃの一部が箱
   体１内部へ押し込めるようにしたことを特徴とするロー
   ル状巻物用包装箱。
2. 【請求項２】 前記各切れ目６を、それぞれの側面１ｃ
   の中央から放射状に設けたことを特徴とする請求項１記
   載のラップ用包装箱。
3. 【請求項３】 前記各切れ目６を、それぞれの側面１ｃ
   に略Ｖ字状に設けたことを特徴とする請求項１記載のラ
   ップ用包装箱。