JPH04131229U - 歩行補助器用車輪ロツク装置 - Google Patents

歩行補助器用車輪ロツク装置

Info

Publication number
JPH04131229U
JPH04131229U JP4792691U JP4792691U JPH04131229U JP H04131229 U JPH04131229 U JP H04131229U JP 4792691 U JP4792691 U JP 4792691U JP 4792691 U JP4792691 U JP 4792691U JP H04131229 U JPH04131229 U JP H04131229U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
wheel
lock
walking aid
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4792691U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0612765Y2 (ja
Inventor
政人 桃井
Original Assignee
象印ベビー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 象印ベビー株式会社 filed Critical 象印ベビー株式会社
Priority to JP4792691U priority Critical patent/JPH0612765Y2/ja
Publication of JPH04131229U publication Critical patent/JPH04131229U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0612765Y2 publication Critical patent/JPH0612765Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪のロックを簡単に行える歩行補助器用車
輪ロック装置を提供する。 【構成】 本考案に係る車輪ロック装置は、前側枠対2
上部に設けられ前側枠対2の折り畳み状態において相互
に当接し得る出没自在のピン52と、車輪9をロックす
るためのロックピン84と、ロックピン84がピン52
の没入動作に連動するようロックピン84とピン52と
の間に配置されたワイヤ54を含む連動機構とを備えて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車輪ロック装置、特に、相互に接近・離反自在でそれぞれ下端に車 輪を有する左右1対の側枠を備えた歩行補助器の前記車輪をロックするための歩 行補助器用車輪ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
身体障害者等の歩行の補助を行うものとして、従来より歩行補助器が用いられ ている。この歩行補助器は、一般に、それぞれ下端に車輪を有する左右1対の側 枠を有している。使用の際には、使用者が側枠上部に一部体重を支持させた状態 で、側枠上部を前方に押し出すことにより歩行を行う。
【0003】 このような歩行補助器において、本件出願に係る考案者により、折り畳み自在 のものが提案されている(特願平1−223786号)。この折り畳み自在の歩 行補助器は、コンパクトに収容可能であり、また、収容状態(折り畳み状態)に おいて杖として用いることもできる。従って、折り畳み状態で車輪のロックがで きれば、安全性の面からも好ましい。
【0004】 ところが、従来の車輪ロック装置は、手元での面倒な操作が必要であり、車輪 のロックを簡単に行うことができない。
【0005】 本考案の目的は、車輪のロックを簡単に行える歩行補助器用車輪ロック装置を 提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る車輪ロック装置は、相互に接近・離反自在でそれぞれ下端に車輪 を有する左右1対の側枠を備えた歩行補助器の前記車輪をロックするための歩行 補助器用車輪ロック装置である。この装置は、突起部と、ロック部と、連動機構 とを備えている。
【0007】 前記突起部は、前記両側枠に設けられ側枠の折り畳み状態において相互に当接 し得る出没自在のものである。前記ロック部は、車輪をロックするためのもので ある。前記連動機構は、ロック部が突起部の没入動作に連動するよう、ロック部 と突起部の間に配置された機構である。
【0008】
【作用】
本考案では、各側枠を相互に接近させて折り畳み状態にすると、各側枠の突起 部が相互に当接して没入する。すると、連動機構により、ロック部がこの突起部 の没入動作に連動して、車輪をロックする。
【0009】 この場合には、側枠を折り畳み状態にしたときに自動的に車輪のロックが行わ れるので、ロック操作を簡単に行える。
【0010】
【実施例】
まず、本考案の一実施例が採用された歩行補助器の全体構成について、図1〜 図5を用いて説明する。 歩行補助器1は、主に、上下に延びる左右の側枠2a,2bを有する前側枠対 2と、前側枠対2の後方に配置された上下に延びる左右の側枠3a,3bを有す る後側枠対3と、これらの各側枠対を相互に接近・離反自在に連結する連結機構 11〜13と、連結機構11〜13を展開状態でロックするロック機構30とか ら構成されている。
【0011】 前側枠対2は、回転自在な前車輪4を下端に有している。前側枠対2の上部は 、後方に概ね90°屈曲しており、この屈曲部分にグリップ5が取り付けられて いる。グリップ5は、前側枠対2の上部を前方側に屈曲させて設けるようにして もよいし、あるいは前後方向に突出させてT字状としてもよい。また、前側枠対 2の上部は伸縮自在としてもよく、このように構成することにより、使用者の身 長差に応じたグリップ位置とすることができる。前側枠対2の上部には、フック 6が設けられている。フック6には、図5に示すように、小物入れ用のバッグ7 等を吊り下げ得る。フック6の取付部分には、歩行補助器1を折り畳んだ状態( 図7参照)において、前側枠対2a,2bを相互に固定するためのストッパー7 と、ストッパー7が係合するピン8とが設けられている。ストッパー7の一端は 、前側枠対2の側枠2aに回動自在に取り付けられている。
【0012】 後側枠対3は、同様に回転自在な後車輪9を下端に有している。後側枠対3の 各側枠3a,3bの上部は前方側に屈曲しており、この屈曲部先端がそれぞれ対 応する側枠2a,2bに回動自在に連結されている。なお、各後車輪9には後述 するブレーキ装置が取り付けられており、このブレーキ装置作動用のブレーキレ バー10がグリップ5の下部に設けられている。
【0013】 前記連結機構11〜13は、前側枠対2の左右の側枠2a,2bを相互に接近 ・離反自在に連結する連結機構11と、前側枠対2と後側枠対3の各左側枠2a ,3aを相互に接近・離反自在に連結する連結機構12と、前側枠対2と後側枠 対3の各右側枠2b,3bを相互に接近・離反自在に連結する連結機構13とか ら構成されている。
【0014】 連結機構11は、直線状部材11a,11bを各々の中央部において交差させ 各々回動自在に連結してなるX字状連結部材から構成されている。各部材11a ,11bの上端は前側枠対2の各側枠2a,2bの上部に回動自在に連結されて いる。また各部材11a,11bの下端は、それぞれ各側枠2a,2b上をスラ イド自在なスライド部材15に回動自在に連結されている。これにより、各スラ イド部材15が各側枠2a,2b上をスライドして部材11a及び11bの交差 角が変化し、各側枠2a,2bが相互に接近・離反し得るようになっている。
【0015】 部材11aとスライド部材15との連結部Aの詳細を図8及び図9に示す。な お、部材11b側の連結部についても同様である。これらの図において、部材1 1aは、その下端を挿通するピン16を介してスライド部材15に取り付けられ ており、このピン16の回りに回動自在となっている。また、側枠2aの長手方 向中央部には、ストッパーピン17が固定されている。一方、スライド部材15 の上部には切欠き15aが形成されており、この切欠き15aがストッパーピン 17に下方から係合し得る。これにより、部材11a及び11bの交差角が規制 されるようになっている。
【0016】 連結機構12,13は、前側枠対2及び後側枠対3の間に配置された側杆20 を有している。側杆20の一端はスライド部材15の一端に回動自在に連結され ている。また側杆20の下端は、後側枠対3の各側枠3a,3b上に固定された 固定部材に回動自在に連結されている。側枠3a側の連結部Bの詳細を図10及 び図11に示す。なお、側枠3b側の連結部についても同様である。これらの図 において、固定部材21は、前方側に突出するコ字状の突起部21aを有してい る。突起部21aの凹部内に側杆20の後端部20aが嵌め込まれている。突起 部21a及び側杆20後端部をピン22が挿通しており、側杆20はピン22の 回りに回動自在になっている。また、突起部21aの側部には、コ字状部材23 が設けられている。このコ字状部材23も同様にピン22を介して突起部21a に取り付けられており、ピン22の回りに回動自在になっている。コ字状部材2 3内には、補助部材25の一端が回動自在に連結されている。補助部材25の他 端は、ロック機構30に連結されている。
【0017】 ロック機構30は、連結機構11の下部において各部材11a,11bの間に 設けられている。ロック機構30は、平板状部材30a,30bを各々回動自在 に連結して構成されており、各部材30a,30bの他端はそれぞれ連結機構1 1の各部材11a,11bに回動自在に連結されている。この構成により、ロッ ク機構30は、図1の矢印方向に2つ折れ可能となっている(図6参照)。
【0018】 各部材30a,30bの連結部の詳細を図12に示す。なお、図12は、図6 の矢視Cを示している。部材30a,30bの先端には、それぞれ継手31,3 2が固定されている。継手31の先端部31aは平面視コ字状に形成されており 、先端部31aの凹部内に継手32の先端部32aが嵌まり込んでいる。また、 先端部31aにはボス33が取り付けられている。ボス33には、先端部31a 及び32aを挿通するピン34が設けられており、部材30bはこのピン34の 回りに回動自在になっている。また、先端部31aには長孔35が形成されてい る。
【0019】 一方、ボス33の基部を挿通して爪部材36がスライド自在に設けられている 。爪部材36の一端にはピン37が固定されている。ピン37は、先端部31a の凹部内に配置されており、長孔35内をスライド自在になっている。爪部材3 6の他端は概ね90°屈曲しており、この屈曲部とボス33との間にコイルスプ リング38が装着されている。コイルスプリング38の一端は爪部材35の屈曲 部に圧接し、また他端はボス33に圧接している。このコイルスプリング38の ばね力により、爪部材36は常時上方(図12の下方)に付勢されている。また 、継手32の先端部32aには、ピン37が係止し得るL字状の切欠き39が形 成されている。この構成により、ロック機構30が図12に示す2つ折れ状態か ら伸長状態(図1)になるにつれ、ピン37が長孔35内を移動しつつ切欠き3 9内に係止し、これにより、ロック機構30が伸長状態でロックされるようにな っている。
【0020】 ロック機構30の各部材30a,30bには、図13に示すような自在継手4 0が取り付けられている。なお、図13は部材30a側の自在継手40を示して いるが、部材30b側についても同様である。自在継手40は、部材30aに固 定されたコ字状継手41を有しており、このコ字状継手41内に同様のコ字状継 手42が嵌め込まれている。継手42は、継手41及び42を挿通するピン43 の回りに回動自在になっている。継手42内には補助部材25の一端が嵌め込ま れており、補助部材25は継手42及び補助部材25を挿通するピン43の回り に回動自在になっている。この補助部材25により、展開状態(図1)における 歩行補助器1が補強されている。
【0021】 連結機構11の上部において各部材11a,11bの間には、チェーン45が 取り付けられている。チェーン45の両端はそれぞれ部材11a,11bに固定 されている。また、部材11a上にはピン46(図4)が設けられている。この 歩行補助器1の一部展開状態(図6)においてチェーン45が弛んだ際に、この ピン46を利用してチェーン45を伸長状態とすることにより、連結機構11の 各部材11a,11bの開きを規制することができる。
【0022】 次に、ブレーキレバー10の取付部について図14〜図16を用いて説明する 。 これらの図において、各ブレーキレバー上部10a及びグリップ5を貫通して それぞれ孔51が形成されている。各孔51は、互いに対向する位置に形成され ている。各孔51内には、J字状のピン52が出没自在に挿入されている。ブレ ーキレバー10は、このピン52の回りに回動自在になっている。また、通常の ニュートラル状態(図14実線状態)において、ピン52の先端部52aがブレ ーキレバー10の背面側(図15の紙面奥側)に当接している。また、ピン52 は頭部52bを有している。各ピン52の頭部52bは、互いに対向する側に設 けられている。この頭部52bとグリップ5との間には、コイルばね53が圧縮 状態で装着されている。このコイルばね53のばね力により、各ピン52は、頭 部52aが突出する方向に常時付勢されている。
【0023】 また、ブレーキレバー10内には、ワイヤ54が張設されている。ワイヤ54 の一端は、ブレーキレバー10内に設けられた調節機構55に連結され、また他 端は、後述するブレーキ装置に連結されている。この調節機構55は、回動部材 56と、回動部材56にグリップ10外部から螺合する調節ねじ57とを有して いる。回動部材56は、一端がブレーキレバー10側に回動自在に支持され、他 端にワイヤ54端部が係止されている。調節ねじ57先端は、グリップ10内の 壁部に当接している。この調節ねじ57を回すことにより、回転部材56が上下 方向に回動して、ワイヤ54の長さが調節されるようになっている。
【0024】 なお、調節機構としては、図17に示す機構を採用してもよい。図17では、 ブレーキレバー10内に、スライド部材60がスライド自在に設けられている。 このスライド部材60の一端に、ワイヤ54端部が係止している。スライド部材 60の他端には、ブレーキレバー10の外方から調節ねじ61が螺合している。 この調節ねじ61の締め込み量の調節により、スライド部材60がスライドし、 ワイヤ54の長さが調節される。
【0025】 次に、ブレーキ装置及び車輪ロック装置について、図18ないし図20を用い て説明する。 これらの図において、側枠3a,3bの下部には、固定部材65が固定されて いる。車輪9の車軸66は、固定部材65下部を挿通している。固定部材65の 上部には、車軸66と直交する方向からリベット67が取り付けられている。固 定部材65内においてリベット67の下方には、スライド部材68が上下動自在 に設けられている。スライド部材68上端には、ワイヤ54の端部が係止してい る。また、スライド部材68は、その上端に円柱状の突出部69を有している。 突出部69の回りには、コイルばね70が装着されている。コイルばね70は、 リベット67とスライド部材68上端との間に縮設されている。このコイルばね 70のばね力により、スライド部材68は常時下方へ付勢されている。また、こ れにより、ブレーキレバー10(図14)にはワイヤ54の張力が作用しており 、ブレーキレバー10はピン52の回りに先端部52aと当接する方向に回動し てニュートラル状態におかれている。スライド部材68下部には、車軸66が係 合する切欠き68aが形成されている。また、固定部材65の車輪9対向側には 、上下方向に延びる長孔71が形成されている。固定部材65の上部には、コ字 状の支持部88が設けられている。
【0026】 固定部材65と車輪9との間には、ブレーキシュー80が設けられている。こ のブレーキシュー80は、図20に示すように、上下方向に延びる平板状部材で あって、基部81と、基部81の先端部81aの両側方に形成された圧接部82 とを有している。圧接部82は、分割された2つの圧接部82a及び82bから 構成されている。また、各圧接部82a,82bは、車輪9のリム83の内周面 83aに当接し得るようになっている。また、基部81には、ロックピン84が 挿通し得る孔85と、その下部に形成され車軸66が挿通し得る長孔86とが形 成されている。
【0027】 このブレーキシュー80の組付けの際には、スライド部材68を固定部材65 内に収納し、ブレーキシュー80の先端部81aを固定部材65上部の支持部8 8内に挿入した状態で、ロックピン84を孔85及び長孔71内を通して、スラ イド部材68の孔89内に挿入する(図23参照)。スライド部材68内には、 たとえば樹脂製のワッシャ90が嵌め込まれている。このワッシャ90(図21 )は、図22に示すように、中央部に形成された孔90aと、その周囲に形成さ れた切込み91を有している。孔90aの内径は、ロックピン84の径よりも若 干小さくなっている。これにより、ロックピン84が孔90a内に挿入された図 21に示す状態で、ワッシャ90の孔90a周辺部が変形し、ロックピン84が 容易に抜けないようになっている。また、ロックピン84を介して、ブレーキシ ュー80とスライド部材68とが一体的に上下動するようになっている。
【0028】 一方、車輪9側には、ロックピン84が係止し得る係止部95が設けられてい る。この係止部95は、車軸66に固定されたボス96と、その周囲に放射状に 形成された6本の突起部97とを有している。隣り合う各突起部97の間に、ロ ックピン84が上方から係合し得るようになっており(図19一点鎖線参照)、 これにより、車輪9がロックされるようになっている。
【0029】 次に、歩行補助器1の開閉動作について説明する。 まず,図1に示す開状態から閉状態にする場合について説明する。この場合に は、まずロック機構30の爪部材36を下方へ押してピン37によるロック状態 を解除し、各部材30a,30bを図1の矢印方向に回動させる。これにより、 各部材30a,30bは2つ折れ状態となる。次に、グリップ5を掴んだ状態で 内方へ力を加え、内側枠対2の各側枠2a,2bを相互に接近させる。すると、 前側枠対2上のスライド部材15が下降し、これにより、連結機構11,12及 び13を介して前側枠対2の各側枠2a,2b及び後側枠対3の各側枠3a,3 bが相互に接近して(図6参照)、ついには図7に示すように、各側枠2a,2 b,3a,3bが互いに平行状態となって折り畳み状態となる。
【0030】 前記動作時において、補助部材25は左右方向及び上下方向に同時に回動する 必要がある。補助部材25の前端は、上述のように、自在継手40を介して連結 機構11の各部材11a,11bに連結されているので、各方向に回動可能であ り、開状態から閉状態への動作がスムーズに行われる。
【0031】 この折り畳み状態(閉状態)において、ストッパー7をピン8に係合させるこ とにより、この閉状態を維持できる。また、この閉状態において各車輪4,9は それぞれ同じ高さ位置にあり、歩行補助器1は自立可能である。これにより、非 常にコンパクトな状態で収容することができる。また、この閉状態において、歩 行補助器1を杖として用いることもできる。
【0032】 また、この折り畳み時には、ブレーキレバー10に設けられた各ピン52の頭 部52bが当接してそれぞれ押し込まれる。この結果、ブレーキレバー上部10 aの背面側に当接していたピン52の先端部52aが、ブレーキレバー上部10 aの背面側から外れる(図15一点鎖線参照)。一方、ブレーキレバー上部10 aには、コイルばね70のばね力に起因するワイヤ54の張力が作用している。 したがって、ブレーキレバー上部10aの背面側からピン52の先端部52aが 後退すると、ワイヤ54の張力により、ブレーキレバー上部10aがピン52の 回りを前方(図14左方)に回動する。これにより、ブレーキレバー10がロッ ク状態(一点鎖線L状態)となる。一方、固定部材65内では、ワイヤ54の弛 みによりスライド部材68が下降する。この結果、スライド部材68に固定され たロックピン84が固定部材65の長孔71内を下方へ移動して、係止部95の 突起部97の間に係合する。このようにして、車輪9がロックされる。
【0033】 この場合には、歩行補助器1を折り畳み状態にしたときに、自動的に車輪9が ロックされるので、使用者の手元のボタン操作等の面倒な操作が不要であり、車 輪のロックが簡単に行われる。
【0034】 次に、図7に示す折り畳み状態から展開状態(開状態)にする操作について説 明する。 この場合には、まずストッパー7をピン8から外し、グリッパー5を掴んだ状 態で外方に力を加える。すると、前側枠対2上の各スライド部材15が上昇し、 各連結機構11,12及び13により、後側枠対3の各側枠3a,3bがそれぞ れ対応する前側枠対2の各側枠2a,2bに対して回動し、半展開状態となる( 図6)。グリップ5に対してさらに外方に力を加えると、スライド部材15がさ らに上昇し、スライド部材15の切欠き部15aにピン17が係合したところで 、スライド部材15の上昇が停止する。このように、ピン17にスライド部材1 5が当接することによって、前側枠対2の開き幅と、後側枠対3の対応する前側 枠対2に対する回動角度とが規制される。
【0035】 次に、ロック機構30のボス33を上方へ押して、ロック機構30を拡開させ 伸長状態にする。すると、死点効果により、連結機構11及び12,13を介し て各側枠対2,3が固定される。このようにして、歩行補助器1が展開状態にな る。
【0036】 また、この展開時において、ブレーキレバー10を軽く握り込むと、コイルば ね53のばね力により、ピン52の先端部52aが再びブレーキレバー上部10 aの背面側に挿入される。これにより、簡単にロック状態が解除される。
【0037】 次に、使用方法について説明する。 上述のような操作で歩行補助器1を展開状態にすると、図4に示すように、後 側枠対3の左右の側枠3a,3bの間には、使用者が入ることのできる空間が形 成される。使用者がこの空間内に入り、歩行補助器1のグリップ5を掴み、ある いはグリップ5に腕を載せることにより、体重の一部をグリップ5で支持する。 すると、歩行補助器1に対して、図3の矢印D方向に荷重が作用する。この斜め 下方に作用する荷重によって、車輪4及び9が回転し、歩行補助器1が前方に移 動する。
【0038】 この場合には、後側枠対3の各側枠3a,3bの間に使用者が入り、前車輪4 及び後車輪9のほぼ中間位置上方に位置しているグリップ5に荷重が作用してい るので、この荷重を各車輪4,10で概ね均等に受けることができる。
【0039】 したがって、このような本実施例では、歩行補助器1が使用者の意思に反して 急激に前進したり、また前車輪4が浮き上がってしまうのが抑制され、歩行時の 安全性が確保される。さらに、使用者がゆっくりと歩行する場合においても、歩 行補助器1を容易に追随させて移動させることができる。
【0040】 また、本実施例では、ロック機構30が連結機構11に取り付けられているた め、後側枠対3の各側枠3a,3bの間には使用者を収容し得る充分に大きな空 間を確保できる。また、ロック機構30は上下方向に2つ折れ可能となっている ため、この歩行補助器1の半展開状態(図6)においても各側枠3a,3bの間 に使用者が入り得る空間が形成される。
【0041】 また、車輪9にブレーキをかける場合には、使用者がブレーキレバー10を握 り込むことにより、ブレーキ状態(図14一点鎖線B状態)にする。 このとき、ブレーキレバー上部10aがピン52の回りに回動して後方(図1 4右方)に移動する。これにより、ワイヤ54が引っ張られ、ワイヤ54端部が 係止されたスライド部材68が上昇する。すると、ロックピン84を介してブレ ーキシュー80が上昇し、ブレーキシューの圧接部82a,82bが車輪9のリ ム内周面83aに圧接する。
【0042】 この場合には、ブレーキシュー80が分割された2つの圧接部82a,82b を有しているため、リム内周面83a上において確実に2か所で接触させること ができ、接触面積を大きくできる。これにより、大きな制動力が得られる。なお 、ブレーキレバーを緩めると、コイルばね70の反発力により、スライド部材6 8及びブレーキシュー80が下降する。これにより、圧接部82がリム内周面8 3aから離れ、ブレーキが解除される。
【0043】
【考案の効果】
本考案に係る車輪ロック装置によれば、側枠を折り畳み状態にするだけで車輪 がロックされるので、車輪のロックを簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用された歩行補助器の全
体斜視図。
【図2】その前面図。
【図3】その側面図。
【図4】その平面図。
【図5】使用状態の一例を示す図。
【図6】前記歩行補助器の半展開状態を示す図。
【図7】前記歩行補助器の折り畳み状態を示す図。
【図8】図1の連結部Aの拡大図。
【図9】そのIX−IX断面図。
【図10】図1の連結部Bの拡大図。
【図11】そのXI−XI断面図。
【図12】図6のC矢視図。
【図13】補助部材の連結部の拡大図。
【図14】ブレーキレバーの取付部の概略構成図。
【図15】そのD矢視略図。
【図16】ブレーキレバー内部の概略構成図。
【図17】ブレーキレバー内部の他の構成例を示す図。
【図18】ブレーキ装置及びロック装置の縦断面概略
図。
【図19】その正面概略図。
【図20】前記ブレーキ装置及びロック装置を構成する
各部品の組み立て状態を示す図。
【図21】連結部を構成するスライドブロックの縦断面
概略図。
【図22】その一部拡大図。
【図23】前記ブレーキ装置及びロック装置の組立図。
【符号の説明】
1 歩行補助器 2 前側枠対 3 後側枠対 4,9 車輪 52 ピン 54 ワイヤ 68 スライド部材 84 ロックピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に接近・離反自在でそれぞれ下端に車
    輪を有する左右1対の側枠を備えた歩行補助器の前記車
    輪をロックするための歩行補助器用車輪ロック装置であ
    って、前記両側枠に設けられ、前記側枠の折り畳み状態
    において相互に当接し得る出没自在の突起部と、前記車
    輪をロックするためのロック部と、前記ロック部が前記
    突起部の没入動作に連動するよう、前記ロック部と前記
    突起部との間に配置された連動機構と、を備えた歩行補
    助器用車輪ロック装置。
JP4792691U 1991-05-27 1991-05-27 歩行補助器用車輪ロック装置 Expired - Lifetime JPH0612765Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4792691U JPH0612765Y2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 歩行補助器用車輪ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4792691U JPH0612765Y2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 歩行補助器用車輪ロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04131229U true JPH04131229U (ja) 1992-12-02
JPH0612765Y2 JPH0612765Y2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=31926764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4792691U Expired - Lifetime JPH0612765Y2 (ja) 1991-05-27 1991-05-27 歩行補助器用車輪ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0612765Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250947A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Fujitsu Ltd データ転送処理システム
JP2007313278A (ja) * 2006-04-27 2007-12-06 Zojirushi Baby Kk 歩行補助車
JP6195655B1 (ja) * 2016-10-28 2017-09-13 象印ベビー株式会社 手押し車の補助ブレーキ装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5719618B2 (ja) * 2011-01-31 2015-05-20 タカノ株式会社 キャリーカートのパーキングブレーキ構造及びこれを組み込んだキャリーカート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250947A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Fujitsu Ltd データ転送処理システム
JP2007313278A (ja) * 2006-04-27 2007-12-06 Zojirushi Baby Kk 歩行補助車
JP6195655B1 (ja) * 2016-10-28 2017-09-13 象印ベビー株式会社 手押し車の補助ブレーキ装置
JP2018069907A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 象印ベビー株式会社 手押し車の補助ブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0612765Y2 (ja) 1994-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1228938B1 (en) Folding stroller
JP4937473B2 (ja) ベビーカーの折り畳み操作装置
US5823547A (en) Child safety seat
JP2791184B2 (ja) 折畳み自在のラゲッジキャリヤ
JPH04131229U (ja) 歩行補助器用車輪ロツク装置
US6016718A (en) Hand brake with the foldable operating lever
JP2503312B2 (ja) 歩行補助器
JP3566992B2 (ja) 歩行補助器
JPH04131228U (ja) 歩行補助器用制動装置
JP2004090757A (ja) 折り畳み可能な手押し車
JP4549712B2 (ja) ベビーカーのハンドルロック連動装置
JP2600708Y2 (ja) 手動走行車輌
JPH0122661Y2 (ja)
JPH0797B2 (ja) 歩行補助器
JP2580211Y2 (ja) 車いす
JP3511289B2 (ja) 手押し車
JP3949276B2 (ja) 手押し車の押棒に用いられる連結杆
JP3566993B2 (ja) 歩行補助器
JP3025511U (ja) 折り畳み式手押し運搬車
JP3949275B2 (ja) 手押し車
JP3993671B2 (ja) 手押し車
JP3865725B2 (ja) 歩行補助車
JP6317540B2 (ja) 折り畳み保持機構
JP7049216B2 (ja) 歩行車
JP3061527U (ja) 自動車用カバ―シ―ト装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term