JPH04130727U - 穀類の蒸煮装置 - Google Patents

穀類の蒸煮装置

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JPH04130727U
JPH04130727U JP1991033192U JP3319291U JPH04130727U JP H04130727 U JPH04130727 U JP H04130727U JP 1991033192 U JP1991033192 U JP 1991033192U JP 3319291 U JP3319291 U JP 3319291U JP H04130727 U JPH04130727 U JP H04130727U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手を要さずに短時間で米粒やオイルその他
の付着物を洗浄し切ることができるようにすることを目
的とする。 【構成】 穀類をトンネル3内で搬送しながら蒸煮する
穀類の蒸煮装置において、前記トンネル3内の穀類を搬
送する方向の適所に、噴射反力にて自転し、かつこの自
転を伴って自身を中心とするどの方向にもほぼ360°
範囲の噴射域を持つスピンノズル101を設け、このス
ピンノズル101に洗浄液を加圧供給する洗浄液供給手
段111を接続したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は弁当仕出し業、給食会社、外食産業等の大量に米等の炊き上げを行う 分野に好適に利用される蒸煮装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置は、例えば浸漬後の米を搬送しながらこれを蒸気にさらして蒸煮 するものであり、米を連続的に炊き上げることができる。そしてこの連続蒸煮は 衛生上、および熱効率上トンネル内で行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで蒸煮によって徐々にα化し軟化およびのり化して行く米粒の一部は、 まわりへの飛び散りや接触あるいは落下によって搬送手段やその支持部材、案内 部材、さらにトンネル内の各部に付着していく。特にすし米等の製造にあっては 特に合わせ酢も途中でされるし、他のものにあっては調味液も散布されるので米 粒はさらに付着しやすいものとなる。しかし蒸気炊飯ではトンネル内が乾き気味 であり、付着した米粒は比較的早期に固化し、蒸煮の終了と共に急速に固着して しまう。
【0004】 またおにぎり等の整形を行う用途の米飯には前記蒸煮工程にてオイルが散布さ れるので、これも前記米粒と共に付着する。
【0005】 これらの付着物は湿気と温度とが揃う環境上雑菌の繁殖の原因になる。このた め衛生上から定期的に除去する必要がある。
【0006】 従来これを除去するのに、人が洗浄液を掛けながら清掃する方法を採っている 。
【0007】 しかし前記のように付着した米粒やオイルは容易に除去できず労作業になって いる。また長時間を要するので蒸煮装置の稼働率が大幅に低下している。
【0008】 そこで本考案は、人手を要さずに短時間に洗浄し終える穀類の蒸煮装置を提供 することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を達成するために本願第1の考案は、穀類をトンネル内で搬 送しながら蒸煮する穀類の蒸煮装置において、前記トンネル内の穀類を搬送する 方向の適所に、噴射反力にて自転し、かつこの自転を伴って自身を中心とするど の方向にもほぼ360°範囲の噴射域を持つスピンノズルを設け、このスピンノ ズルに洗浄液を加圧供給する洗浄液供給手段を接続したことを特徴とするもので ある。
【0010】 本願第2の考案は、第1の考案においてさらに、洗浄液供給手段は洗浄水供給 手段と薬液供給手段とであることを特徴とするものである。
【0011】 本願第3の考案は、第1または第2の考案においてさらに、洗浄液供給手段は 温水を供給するものであることを特徴とするものである。
【0012】 本願第4の考案は、第2または第3の考案においてさらに、洗浄液供給手段と 薬液供給手段とを適時に働かせる制御手段を備えたことを特徴とするものである 。
【0013】 本願第5の考案は、第4の考案においてさらに、制御手段は洗浄液供給手段を 働かせた後、洗浄液供給手段と共にあるいは単独で薬液供給手段を働かせること を特徴とするものである。
【0014】 本願第6の考案は、第5の考案においてさらに、制御手段は洗浄液供給手段を 付着物に湿潤させておく予備洗浄と付着物を除去する本洗浄との2段階に働かせ ることを特徴とするものである。
【0015】 本願第7の考案は、第6の考案においてさらに、予備洗浄は被蒸煮処理物が通 過し終えた位置に対応するスピンノズルを順次所定時間づつ働かせるものである ことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】
本願第1の考案の上記構成によれば、穀類を搬送しながら蒸煮を行うトンネル 内には自転を伴って自身を中心とするどの方向にもほぼ360°範囲の噴射域を 持つスピンノズルが位置し、これが洗浄液供給手段から洗浄液を加圧供給される とき、この加圧洗浄液の勢いある噴出による自転を伴い、洗浄液をスピンノズル まわりに高速で無方向に万遍なく噴射させるので、スピンノズルが位置している まわりのトンネル内面はもとよりトンネル内に設置されている穀類の搬送機構や 、搬送される穀類を蒸煮するための各種機構の隅々にまで早期に確実に行き届か せることができ、しかもこの洗浄液の噴射がトンネル内の穀類が搬送される方向 の適所に設けられた各スピンノズルによってトンネルの全長範囲に及ぶので、各 部に付着している米粒等の穀類やオイルをいち早くほぼ同時に湿潤ないし分解や 溶化をさせながら洗浄液の噴射圧を伴って効率よくかつ確実に洗浄し除去するこ とができる。
【0017】 本願第2の考案によれば、第1の考案においてさらに、スピンノズルには洗浄 水供給手段からの洗浄水に加え、薬液供給手段からの薬液も供給されるので、薬 液の種類や供給時期に応じて前記洗浄をさらに促進し、また殺菌をも行うことが できる。
【0018】 本願第3の考案によれば、第1または第2の考案においてさらに、スピンノズ ルに洗浄水供給手段から温水が供給されるので、前記付着物の洗浄時における湿 潤や分解、溶化をさらに促進することができる。
【0019】 本願第4の考案によれば、第2または第3の考案においてさらに、洗浄水供給 手段と薬液供給手段とが制御手段によって適時に働かされるので、洗浄水による 洗浄と薬液による洗浄ないし殺菌の処理とを適時に誤りなく達成することができ る。
【0020】 本願第5の考案によれば、第4の考案においてさらに、制御手段の働きによっ て薬液供給手段が洗浄水供給手段が働かされた後に洗浄水供給手段と共にかある いは単独で働かされるので、洗浄後に殺菌処理を効率よく行うことができる。
【0021】 本願第6の考案によれば、第5の考案においてさらに、洗浄水供給手段が、洗 浄水を付着物に湿潤等させておく予備洗浄と、付着物を除去する本洗浄との2段 階に働かされ、それぞれに適した条件設定を行って洗浄をさらに有利にまたさら に効率よく達成することができる。
【0022】 本願第7の考案によれば、第6の考案においてさらに、トンネル内で被蒸煮処 理物が通過し終えていくのに伴い、制御手段の働きによって前記被蒸煮処理物が 通過し終えた位置に対応するスピンノズルに対し、洗浄水供給手段からの洗浄水 を順次供給していくので、トンネル内の蒸煮終了に時間差のある各部を、蒸煮中 の部分に影響することなく蒸煮終了後直ちに洗浄を開始してさらに効率よく付着 物を洗浄し除去することができる。
【0023】
【実施例】
以下この考案を連続式蒸煮装置に適用した場合の実施例につき図に基いて説明 する。
【0024】 図1で示すように、連続式蒸煮装置1は、ホッパー2より供給される一次浸漬 処理を施した米粒をメッシュベルトコンベヤ4により定速で移送しつつ蒸気管5 から吹き出す加熱水蒸気によって蒸す一次蒸し部Aと、この一次蒸し部Aから連 続的に供給される米粒を加熱水槽6にて湿水に浸漬した状態でスクレーパコンベ ヤ7により移送する二次浸漬部Bと、この浸漬部Bから連続的に供給される米粒 を一次蒸し部Aと同様にメッシュベルトコンベヤ8にて取出し部9まで定速で移 送しつつ蒸気管5から吹き出す加熱水蒸気によって蒸す二次蒸し部Cとから構成 されている。
【0025】 これら一次蒸し部A、二次浸漬部Bおよび二次蒸し部Cはトンネル3内に順次 配列され、外部との隔離によって異物や雑菌の入り込みを防止し、また蒸気や熱 等の外部への逃げを防止している。
【0026】 一次蒸し部Aにおけるメッシュベルトコンベヤ4の後端に第1のほぐし機10 aが、二次蒸し部Cにおけるメッシュベルトコンベヤ8の前部に第2のほぐし機 10bが取付けられている。またその中間部や後端等にも必要に応じほぐし機が それぞれ取付けられる。
【0027】 さらに図示しないが、トンネル3内の例えばメッシュベルトコンベヤ8の上部 の適所には、搬送される米粒等に薬味や離型ないしはつや出し用のオイルを散布 する注液ノズルも設けられる。
【0028】 一次蒸し部Aにおいて、メッシュベルトコンベヤ4のメッシュベルトは目の細 かいステンレス製ネットなどから形成されており、蒸気管5の各分岐管が吹出し 口より噴出した加糖水蒸気がメッシュベルトを通して、その両側にある図2に示 すようなガイド板11間で移送されつつある米粒の堆積層中に吹き込まれ、蒸し 作用が行われる。
【0029】 二次浸漬部Bの加熱水槽6は前部から中央部にかけた水平面6aとこれに連続 する後部の上向き傾斜面6bとこの傾斜面6bから急な傾斜で垂下するガイド面 6cとを有している。傾斜面6bは図示のように略20〜40度の傾斜度に、ま たガイド面6cは傾斜面6bとの間に50〜70度の傾斜度に形成されている。
【0030】 傾斜面6bは加熱水槽6内の温水の水面より高位に延びており、水切り面の作用 をも果たす。加熱水槽6内には、メッシュベルトコンベヤ4からのシュート16 に連続したガイド枠による搬送路34が上記水平部6aと傾斜部6bに沿う形で 底面を密着して配置されている。また前記搬送路34の外側を取り囲むように加 熱用蒸気管35が温水中に配設されている。
【0031】 スクレーパコンベヤ7は、スクレーパ板12が搬送路34内をその底部に沿っ て移動し、シュート16を通じ搬送路34内に供給される米粒を加熱水槽6内を 水平面6aから傾斜面6bへ順次移送しガイド面6cに送り出すようになってい る。
【0032】 この間、米粒が温水内にある間浸漬状態に置かれる。この浸漬は一次蒸し後の 浸漬であるため、米粒の1つ1つの内部まで浸透し易くなり、その浸漬時間は浸 漬状態になる距離とスクレーパコンベヤ7の速度とによって任意に決定でき、所 定の二次浸漬を満足することができる。
【0033】 二次蒸し部Cは、一次蒸し部Aと同様に構成されている。ただしこの二次蒸し 部Cでは炊き上がりないしこれに近い状態の柔らかな米粒が相互に粘着して固ま り易いし、両側のガイド板にも粘着して送り抵抗が大きくなるので、第2のほぐ し機10bを前部に設けるのに加え、中間部と後端に第3及び第4のほぐし機を さらに設けるのが好適である。これによってほぐしと米粒の堆積厚が均一になる ためのならし作用とを充分に発揮するのに加え、送り補助機能が向上する。
【0034】 次に前記構成の連続式蒸煮装置1による炊き上げ例をすし米の場合について述 べる。先ず一次蒸し部Aで原料米をメッシュベルトコンベヤ4にて搬送しながら 完全にα化されるまで蒸気管5からの蒸気にて加熱する。このため、用いる水蒸 気温度を95〜100℃、水蒸気通過圧力を0.15KgH2 O/cm2 、送り 時間を10分程度とする。次に二次浸漬部Bでの加熱水槽6中の温水を90℃前 後となるように加熱用蒸気管35にて加熱し、これに一次蒸し後の米をスクレー パコンベヤ7により送り込んで移送しながら約8〜10分程度浸漬するが、槽中 には10%程度の糖液が含まれており、米粒はこれを急激に吸収し湿潤する。こ の90℃前後での糖液の吸収、湿潤は、焦げ付きを起こさずしかも糖類の吸収が はるかに多く、充分にでん粉粒子内に満たされる。
【0035】 この後米粒はスクレーパコンベヤ7のスクレーパ板12にて傾斜面6bを移送 されることにより水切りされると共に表面の余分な糖分が落とされた後、次の二 次蒸し部Cでの処理に共される。ここでは蒸気管5からの蒸気で再度加熱され、 完全な湿潤と米粒表面の乾燥とを行い後の合わせ酢の吸収を容易にさせる。この 工程での水蒸気温度および通過圧力を一次蒸し部Aと同一、送り時間を12分と 設定し充分であった。
【0036】 炊飯された白米は従来通り合わせ酢をして混合するが、加熱水槽6に糖類液と 共に合わせ酢も混合しておけば炊き上がり後すぐ冷凍工程に供することができる 。
【0037】 このようにして製造したすし米は従来通りの冷凍方法で冷凍されても、解凍し たすしは生すしと同様の品質が得られたし、老化速度が遅くなった。
【0038】 上記のような蒸煮工程では、米粒や処理液等がまわりに飛んだり、落ちたり、 あるいは接触してトンネル3内の装置の各部やトンネル3の内面の各部に付着す る。
【0039】 一方トンネル3内での作業、工程は前記のように大半が蒸気処理であるために 、トンネル3内の各部が乾燥気味になる。したがって前記付着した米粒や処理液 は乾燥および固化しやすく、時間が経るにつれ除去しにくくなる。またトンネル 3は湿気と温度とが雑菌の繁殖しやすい好条件にあるので、付着物は衛生上問題 であるが、これも除去しにくい。
【0040】 そこでこれらを定期的に、あるいは必要に応じ確実に除去する必要がある。
【0041】 このため本実施例では、トンネル3内の天井部各所に洗浄用のスピンノズル1 01を図1、図2に示すように設けてあり、トンネル3の前後のホッパー2や次 工程への図示しない移送コンベヤ等にも必要に応じた洗浄用のノズル102等を 設ける。
【0042】 スピンノズル101は自身の噴出口109(図3)から加圧流体が噴出する際 の反力によって自転するように構成されている。
【0043】 具体的には、スピンノズル101は、図3の(a)〜(c)に示すように中空 コロ状の回転体からなる。このスピンノズル101は洗浄液供給管路111の供 給ノズル104が後端壁から先端壁にその中心部を貫通することによってこの供 給ノズル104にて回転可能に軸支され、供給ノズル104の先端部に螺着した ナット105によって抜け止めされている。106、107は滑りワッシャであ って、スピンノズル101が回転するときの供給管路111、供給ノズル104 およびナット105との摩擦を軽減している。
【0044】 供給ノズル104は前記スピンノズル101内に放射線方向に対しスピンノズ ル101を回転させる方向に傾いた向きに開口する噴出口108が円周方向に複 数形成されている。これにより供給ノズル104の噴出口108から噴出される 洗浄液は、スピンノズル101の内面に斜め方向から吹きつけられてノズル10 1に回転力を与える。
【0045】 またスピンノズル101は回転中心から偏心した位置にて、先端壁と後端壁と の双方から側周壁に掛けて開口する軸線に平行なスリット状の噴出口109が、 前記回転中心から近い位置と遠い位置との2箇所に設けられ、しかもこの2箇所 の噴出口109は回転中心を境に点対象になるようにして、回転中心の両側に設 けられている。
【0046】 これによって、前記スピンノズル101内に噴出してきた加圧洗浄液はスピン ノズル101内に充満し、これがスピンノズル101の噴出口109から噴出さ れる。
【0047】 この噴出は噴出口109による絞り効果によって強くかつ勢いよく行われる。
【0048】 そして図3に示すように自転中心線方向に大きな角度に拡がる噴出状態となり、 スピンノズル101の自軸中心線を通る平面上におけるスピンノズル101のま わり360°の範囲に噴出可能となる。
【0049】 もっともこの360°の噴出範囲はスピンノズル101の自転によって満足す ればよい。
【0050】 また噴出口109はスピンノズル101の自転中心からの偏心位置にあるので 、前記強く勢いのある噴出洗浄液の反力がスピンノズル101に回転モーメント として働き、スピンノズル101が図3に示す方向に高速回転させられ、前記軸 線方向に拡がった噴出洗浄液を自転中心線のまわり360°範囲に繰返し噴き出 す。
【0051】 したがって、スピンノズル101からの強い勢いのある加圧洗浄液は、スピン ノズル101のまわりのどの方向でも360°範囲となる無方向な広域に高速で 万遍なく多量に噴出され、トンネル3内の装置各部やトンネル3の内面に万遍な く働き、強く勢いのある噴出流によって付着した落ちにくい米粒やオイル、処理 液でもこれを強力に湿潤ないし分解、溶化等させながら洗浄し短時間で除去する ことが自動的に行える。
【0052】 また前記スピンノズル101のほかノズル102にも、図4に示すような洗浄 液供給装置100からの洗浄液供給管路111が接続されている。
【0053】 この洗浄液供給装置100は、洗浄水供給タンク112と薬液供給タンク11 3とを持っている。各タンク112、113には途中にポンプ114、115を 持った洗浄水供給管路116および薬液供給管路117が接続され、薬液供給管 路117は逆止弁118を介し洗浄液供給管路116の途中に接続されている。
【0054】 洗浄液供給管路116の先端は公知のスタティックミキサー119を介し洗浄 液供給管路111に接続されている。
【0055】 これによってポンプ114、115を単独にて駆動するか、同時に駆動するか で、洗浄液供給管路111には洗浄水供給タンク112内の洗浄水および薬液供 給タンク113内の薬液の何れか一方を異時に、または双方を同時に加圧供給す ることができる。洗浄水と薬液の双方が同時に供給されるとき、それらはスタテ ィックミキサー119によって混合される。
【0056】 また洗浄水供給タンク112内には蒸気管121が設けられ、洗浄水を加熱し 、前記洗浄に有利な所定温度、例えば80℃程度に保つようにしている。
【0057】 洗浄水供給管路116および薬液供給管路117の途中には洗浄水供給タンク 112および薬液供給タンク113への帰還路122、123が分岐形成されて おり、それぞれの途中には圧力計124、125と開閉弁126、127とが設 けられている。
【0058】 これによって異常圧が検出されると、手動または自動にて開閉弁126、12 7を開いて洗浄水供給管路116および薬液供給管路117内に供給されている 洗浄水および薬液の一部を各帰還路122、123を通じてそれらの供給タンク 112、113に戻し、前記異圧を解消することができる。さらに各メッシュベ ルトコンベヤ4、8はその一部が洗浄槽128、129を通る経路を有し、洗浄 液に繰返しさらされるようにしてある。各洗浄槽127、128内には、洗浄水 を加熱する蒸気管130が設けられている。
【0059】 なお本実施例の蒸煮装置1は、その前後の洗米および一次浸漬を行う機器や、 蒸煮後の米飯を次工程へ搬送する機器等を含めて制御回路231により自動制御 するようにしてある。
【0060】 この制御回路231は例えばマイクロコンピュータを利用したもので、主に各 部の動作をシーケンス制御するが、この制御による蒸煮の終了過程で、前記スピ ンノズル101およびノズル102への洗浄液の供給をも自動的に制御して、所 定の洗浄が達成されるようにしている。
【0061】 この洗浄制御のために、洗浄液供給管路111から各スピンノズル101およ びノズル102への接続管路途中に電磁弁241〜246…が設けられ、前記ポ ンプ114、115と共に制御回路231によって制御するようにしてある。
【0062】 蒸煮工程の制御および洗浄の制御は制御回路231に接続されている操作パネ ル247からの入力によって種々に行われる。
【0063】 洗浄制御の具体例について述べると、所定量の米が計量されながら洗米後一次 浸漬処理した後、前記ホッパー2を通じ蒸煮装置1に供給されていき、連続的に 蒸煮され次工程に搬送される。
【0064】 最終の米が洗米に供された後は、新たな供給は行われず、最終の米は後続の米 がないまま、一次浸漬部、ホッパー2、一次蒸し部A…と順次移行していく。
【0065】 最終の米が通過した後のホッパー2部や一次蒸し部A…等では、米の存在がな くトンネル3の内面と同様な乾燥傾向を示し、付着している米粒が急速に固化し 固着しようとする。
【0066】 そこで最終の米が通過し終わる直後の所定の範囲づつに洗浄水を噴射して、洗 浄およびすすぎが行われるようにする。
【0067】 このためポンプ114を駆動状態に接続しながら最終の米が通過して行く時間 に合わせて、電磁弁241と242、243と244、245と246…をそれ ぞれ必要な時間差をもって開いていく。
【0068】 これによってトンネル3内に設置されている機器の各部やトンネル3の内面の 各部に付着している米粒等は、最終の米が通過した直後の固化する前の段階で温 度の高い洗浄液を万遍なく噴射され、いち早く湿潤されていき、強力な噴射流と その噴射圧によって充分に洗浄され除去される。
【0069】 この洗浄の最初の段階では付着している米粒等の湿潤および付着箇所からの剥 離が達成されれば足りる。このため初期洗浄の段階では前記二次浸漬部Bの加熱 水槽6での温水や、洗浄槽127、128内の温水を利用して、それら槽内の使 用後の温水を再利用しても差支えない。またこれによって各槽内の温水を更新し て次の使用に備えておくことができる。
【0070】 そして付着物の湿潤および剥離が充分に達成された段階で初めてポンプ114 を働かせて洗浄水供給タンク112内の洗浄水を供給し、いわゆるすすぎ洗いを 行って、最終的な剥離と除去物の洗い流しとを達成するようにすればよい。
【0071】 洗浄とすすぎとの間は所定時間空けることも考えられる。
【0072】 洗浄が終わるとポンプ114、115の双方を同時に駆動し、洗浄水と薬液と の双方を前記スタティックミキサー119により混合してスピンノズル101お よびノズル102に供給する。この場合の混合比は洗浄水:薬液=100:1程 度が適当であり、洗浄後の各部を殺菌処理することができる。
【0073】 この薬液は缶詰類等の殺菌に利用されるものであり、0.1PPM程度の残留 は許容されている。しかし薬70℃以上で蒸発するので、次の蒸煮の再開と共に 発散してしまうことになり、残留の影響の心配はない。
【0074】
【考案の効果】
本願第1の考案によれば、穀類を搬送しながら蒸煮を行うトンネル内には自転 を伴って自身を中心とするどの方向にもほぼ360°範囲の噴射域を持つスピン ノズルが位置し、これが洗浄液供給手段から洗浄液を加圧供給されるとき、この 加圧洗浄液の勢いある噴出による自転を伴い洗浄液をスピンノズルまわりに高速 で無方向に万遍なく噴射させて、スピンノズルが位置しているまわりのトンネル 内面はもとよりトンネル内に設置されている穀類の搬送機構や、搬送される穀類 を蒸煮するための各種機構の隅々にまで早期に確実に行き届かせ、しかもこの洗 浄液の噴射がトンネル内の穀類が搬送される方向の適所に設けられた各スピンノ ズルによってトンネルの全長範囲に及ぶので、各部に付着している米粒等の穀類 やオイルをいち早くほぼ同時に湿潤ないし分解や溶化をさせながら洗浄液の噴射 流および噴射圧を伴って効率よくかつ確実に洗浄し除去することができ、短時間 に洗浄し切れるので装置の稼働率が向上するし、人手が要らず工数が掛からない 利点もある。
【0075】 本願第2の考案によれば、第1の考案においてさらに、スピンノズルには洗浄 水供給手段からの洗浄水に加え、薬液供給手段からの薬液も供給されるので、薬 液の種類や供給時期に応じて前記洗浄をさらに促進し、また殺菌をも行うことが でき、衛生上も満足することができる。
【0076】 本願第3の考案によれば、第1または第2の考案においてさらに、スピンノズ ルに洗浄水供給手段から温水が供給されるので、前記付着物の洗浄時における湿 潤や分解、溶化をさらに促進することができ、洗浄時間がさらに短縮する。
【0077】 本願第4の考案によれば、第2または第3の考案においてさらに、洗浄水供給 手段と薬液供給手段とが制御手段によって適時に働かされるので、洗浄水による 洗浄と薬液による洗浄ないし殺菌の処理とを適時に誤りなく達成することができ 、誤操作によるトラブルが解消される。
【0078】 本願第5の考案によれば、第4の考案においてさらに、制御手段の働きによっ て薬液供給手段が洗浄水供給手段が働かされた後に洗浄水供給手段と共にかある いは単独で働かされるので、洗浄後に殺菌処理を効率よく行うことができ、過剰 殺菌によるトラブルや殺菌剤の過剰消費を防止することができる。
【0079】 本願第6の考案によれば、第5の考案においてさらに、洗浄水供給手段が、洗 浄水を付着物に湿潤等させておく予備洗浄と、付着物を除去する本洗浄との2段 階に働かされ、それぞれに適した条件設定を行って洗浄をさらに効率よく達成す ることができ、より経済的により短時間に洗浄し切ることができる。
【0080】 本願第7の考案によれば、第6の考案においてさらに、トンネル内で被蒸煮処 理物が通過し終えていくのに伴い、制御手段の働きによって前記被蒸煮処理物が 通過し終えた位置に対応するスピンノズルに対し、洗浄水供給手段からの洗浄水 を順次供給していくので、トンネル内の蒸煮終了に時間差のある各部を、蒸煮中 の部分に影響することなく蒸煮終了後直ちに洗浄を開始してさらに効率よく付着 物を洗浄し除去することができ、さらに時間短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す蒸煮装置の縦断面図で
ある。
【図2】第1の装置の横断面図である。
【図3】スピンノズルを示す説明図である。
【図4】洗浄液供給装置と制御回路の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 蒸煮装置 3 トンネル 4、8 メッシュベルトコンベヤ 5 蒸気管 100 洗浄液供給装置 101 スピンノズル 109 噴射口 111 洗浄液供給管路 112 洗浄液供給タンク 113 薬液供給タンク 114、115 ポンプ 116 洗浄水供給管路 117 薬液供給管路 231 制御回路 242〜246 電磁弁

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀類をトンネル内で搬送しながら蒸煮す
    る穀類の蒸煮装置において、前記トンネル内の穀類を搬
    送する方向の適所に、噴射反力にて自転し、かつこの自
    転を伴って自身を中心とするどの方向にもほぼ360°
    範囲の噴射域を持つスピンノズルを設け、このスピンノ
    ズルに洗浄液を加圧供給する洗浄液供給手段を接続した
    ことを特徴とする穀類の蒸煮装置。
  2. 【請求項2】 洗浄液供給手段は洗浄水供給手段と薬液
    供給手段とである請求項1記載の穀類の蒸煮装置。
  3. 【請求項3】 洗浄液供給手段は温水を供給するもので
    ある請求項1または2に記載の穀類の蒸煮装置。
  4. 【請求項4】 洗浄液供給手段と薬液供給手段とを適時
    に働かせる制御手段を備えた請求項2または3に記載の
    穀類の蒸煮装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は洗浄液供給手段を働かせた
    後、洗浄液供給手段と共にあるいは単独で薬液供給手段
    を働かせる請求項4記載の穀類の蒸煮装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は洗浄液供給手段を付着物に湿
    潤させておく予備洗浄と付着物を除去する本洗浄との2
    段階に働かせる請求項5記載の穀類の蒸煮装置。
  7. 【請求項7】 予備洗浄は被蒸煮処理物が通過し終えた
    位置に対応するスピンノズルを順次所定時間づつ働かせ
    るものである請求項6記載の穀類の蒸煮装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4889568A (ja) * 1972-03-02 1973-11-22
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JPS63503208A (ja) * 1986-04-23 1988-11-24 ヴォス,ピーター・マーティン 調理装置及び調理方法

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