JP3817317B2 - 食器洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗浄装置に関し、詳しくは学校等における給食に用いられた食器が篭に入れられて返却されるが、この食器を効率よく洗浄することのできる食器洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給食等による使用済みの食器を洗浄する装置として、例えば実開昭61−67662号公報に記載された技術が知られている。この従来技術の場合、食器を食器篭に入れた状態でコンベヤで移送し、前段コンベヤ上で洗浄、後段コンベヤ上ですすぎ洗浄を略同一時間行なうものであり、前記の洗浄は前段コンベヤの上下および後段コンベヤの上下に設けられた噴射ノズルから洗浄水を食器に向けて噴射することによってなされる食器洗浄装置が開示されている。
【0003】
この従来技術における食器洗浄装置では、噴射ノズルのみによる洗浄水で食器の汚れを全て落とす為には、長時間洗浄水を噴出する必要があり、特にバター等の油類が固着している場合とか、デンプン質が固化した時には汚れの除去が困難であり、洗浄後のチェックを厳しくして、汚れの残ったものは再洗浄するなどの処置を要するという問題点があった。
【0004】
また、洗浄時間が長くなることによる単位食器当たりの洗浄水使用量が多くなるという問題点があった。
すなわち、従来技術においては装置が小さく設備費が少なく設置場所を多くとらないという利点を有するものの、洗浄に要する単位食器当たりの洗浄時間、洗浄水の使用量が多く、洗浄後の食器のチェックに携わる作業など多くの問題点を有するとともに細菌等の除去を完全に行なうことができないという恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決し、多量の食器を一括して完全洗浄し、単位食器当たりの使用水量が少なく、特に洗浄後の食器に細菌が残存することのないようにする食器洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による食器洗浄装置は、
(1)上段に導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部が順次設けられ、前記第1移送部の下段に第1浸漬槽が、前記第2移送部の下段に第2浸漬槽がそれぞれ設けられ、前記残飯除去部および噴射洗浄部に食器に高圧水を噴射するノズルが設けられ、前記第1移送部および第2移送部に食器を上下動させるリフト機構が設けられ、前記第1浸漬槽および第2浸漬槽は篭に収納された食器がすべて浸漬される大きさの槽であり、少なくとも前記第2浸漬槽に高温液体供給機構または/および液体高温加熱機構が設けられ、前記乾燥部に熱風供給機構が設けられたことを特徴とするものである。
(2)前記(1)に記載した食器洗浄装置において、第1浸漬槽および第2浸漬槽に液体流動機構が設けられたことを特徴とするものである。
(3)前記(1)または(2)に記載した食器洗浄装置において、上段に設けられた導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部に食器を収納した篭を略水平に移送させるコンベヤが設けられたことを特徴とするものである。
(4)前記(3)に記載された食器洗浄装置において、第1移送部および第2移送部に設けられたコンベヤが食器を収納した篭を載せた状態で第1移送部と第1浸漬槽との間、第2移送部と第2浸漬槽との間をリフト機構によって上下動するようにしたことを特徴とするものである。
(5)前記(1)乃至(4)に記載された食器洗浄装置において、噴射洗浄部の下段に洗浄水回収槽が設けられ、該洗浄水回収槽と残飯除去部とが送水ポンプを介してパイプで連結したことを特徴とするものである。
【0007】
本発明による食器洗浄装置は、学校給食等で喫食に供した食器を篭に並べられて回収されたものを篭ごと食器洗浄機の導入部から導入、あるいは喫食に供した食器を改めて篭にきちんと並べかえて食器洗浄機の導入部から導入し、一括して残飯除去部で残飯を除去したのち第1移送部に移送し、この第1移送部に設けられたリフト機構によって第1浸漬槽に移送される。この第1浸漬槽に移送された食器には液体流動機構によって積極的に液体を流動させ、食器に固着して残飯除去部で除去されなかった物に液体を浸透させるとともに一部の物はこの第1浸漬槽内で除去される。
【0008】
第1浸漬槽で浸漬された食器を収納した篭はリフト機構で上方に上げられたのち噴射洗浄部に移送され、強烈に噴射する洗浄液によって完全に汚れを除去、すなわち、仕上げ洗浄が施こされる。この仕上げ洗浄が終了した食器を収納した篭は第2移送部に送られ、該第2移送部に設けたリフト機構により第2浸漬槽に浸漬される。第2浸漬槽では熱湯などの高温の液体によって加熱し、食器および篭に付着したまま残存している可能性のある菌を殺菌する。この殺菌は温度と浸漬時間を管理することによって完全に行なわれる。殺菌された食器が収納された篭はリフト機構で上方に上げられた後乾燥部に至り、該乾燥部に設けられた熱風供給機構によって乾燥される。乾燥が終了すると導出部に移送し、該導出部で導出する。
【0009】
前記上段に設けられた導入部から導出部までの食器を収納した篭の移送はすべてコンベヤによってなされ、導入部から導出部までの間人手に接することはなく外周に設けられた被いの中ですべて自動的に行なわれる。
上述のように導入部から導入された食器を収納した篭は各工程を順次移動し、人が接することがないので噴射洗浄部における噴射洗浄液に触れた時に受ける激痛もなく第2浸漬槽で用いる高温液による火傷をすることもなく安全に操業することができる。
【0010】
また、高温液に浸漬して殺菌を施こすことによって、むらなく全体を高温とし完全殺菌することができるとともに、引続いて乾燥することによって洗浄後に空気中の雑菌が付着しにくいのみでなく殺菌装置を別に設けることを不要とする。
さらに、浸漬槽、残飯受槽、洗浄液回収槽などの洗浄液装置などを下段に集中させ、導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部を上段に設け、コンベヤにより順次移送されるので各工程が密着し、装置全体を小さくすることができるとともに操業を円滑にすることができる。
【0011】
さらにまた、食器を篭に入れた状態で洗浄した後、引続いて殺菌を行なうので従来別に設けていた殺菌装置を設置することなく、殺菌を行なった第2浸漬槽の洗浄液を順次残飯除去部等の前工程で再利用することができ、省資源にも寄与するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態を示す食器洗浄装置の概略縦断面図である。図2は図1の食器洗浄装置各処理工程に食器を収納した篭を移送する時の状態を示す概略縦断面図である。図3は図1の食器洗浄装置を用いて食器を洗浄、殺菌および乾燥する時の状態を示す概略縦断面図である。
【0013】
図1〜図3に示すように、本発明の食器洗浄装置はコンベヤ1を挟んで上段2と下段3とに大別している。上段2には導入部4、残飯除去部5、第1移送部6、噴射洗浄部7、第2移送部8、乾燥部9および導出部10が順次設けられている。
一方、下段3には第1移送部6の下方に第1浸漬槽11、第2移送部8の下方に第2浸漬槽12が設けられている。
【0014】
残飯除去部5には高圧水を噴射するノズル13、噴射洗浄部7には高圧水を噴射するノズル14が各々複数個設けられている。これらのノズル13,14は高圧水を噴射する方向を固定あるいは任意に変更しうるように設けられ、篭に収納された食器に向けて高圧水を噴射する。
第1移送部6には食器を収納した篭Kを第1浸漬槽11に下降させて浸漬を始める時点および浸漬を終了した時点で上昇させるリフト機構15が設けられており、第2移送部8には食器を収納した篭Kを第2浸漬槽12に下降させて浸漬を始める時点および浸漬を終了した時点で上昇させるリフト機構16が設けられている。矢印aはリフト機構15によって食器が収納された篭の移動方向を示し、矢印bはリフト機構16によって食器が収納された篭の移動方向を示す。
【0015】
残飯除去部5に設けられたノズル13から噴射され残飯除去に供される水は、第2浸漬槽12でオーバーフローした熱湯を液回収パイプ17によって矢印c1,c2の方向に回収するとともに噴射洗浄部7の下方に設けられた洗浄水回収槽18の液回収口19から液回収パイプ20を用いて矢印c3,c4の方向に回収した洗浄液をポンプ21、送液パイプ22を用いて供給される。このノズル13から噴射される水は回収した水の量で不足する時は新たな水が追加あるいは全てを新しい水とすることもできるが水の使用量の削減加熱した水の有効利用の面から回収した水を用いるのが望ましい。23はノズル13から噴射された水が外部に散乱するのを防ぐシャッターである。
【0016】
残飯除去部5の下方には残飯受槽24が設けられ、この残飯受槽24には最下部に回収口25が設けられている。
第1浸漬槽11は周壁26に多数の噴出孔27が設けられ、周壁26の外方に分配室28が設けられ、最下部に排水口29が設けられ、該排水口29から排出された排水は底の部分に留まる残飯とともに排水パイプ30を経て矢印dの方向に流動し、前記残飯受槽24に至る。排水は状況に応じてバルブを開閉するなどの手段で適宜行なう。
【0017】
第1浸漬槽11への浸漬水の供給はパイプ31によって矢印e1の方向に送水された水を必要に応じて加熱装置32で加熱し、次いでポンプ33で矢印e2の方向に圧送する。圧送された水は空気導入パイプ34から矢印f1,f2の方向に導入した空気と混気装置35で混気され、水中に小さな気泡を生じさせた後、送液パイプ36により分配室28に至り矢印e3で示すように噴射孔27を経て第1浸漬槽11の中に噴射する。このように第1浸漬槽11の中は噴射孔27から高圧水を噴射するなどの液体流動機構37を設けて内部の浸漬水が停滞しないようにすることによって浸漬効果を増大する。第1浸漬槽11の中には浸漬水の流動によって食器から離脱した残飯が浮遊するので上端でオーバーフローさせ、該浮遊物を矢印g1,g2の方向、すなわち槽外に導出し、次いで残飯受槽24に至らせる。
【0018】
洗浄水回収槽18で回収された洗浄水は大部分を液回収口19で回収するが洗浄によって食器から離脱した物が浮遊するので、洗浄水回収槽18の上端部でオーバーフローさせて浮遊物を矢印hの方向すなわち槽外に導出する。導出した浮遊物は第1浸漬槽11でオーバーフローした浸漬水と一緒になって残飯受槽24に至り回収される。また洗浄水回収槽18における沈殿物は矢印iの方向すなわち排水口38、バルブ39、排水パイプ40を経て残飯受槽24に至る。
【0019】
噴射洗浄部7において噴射される洗浄水は浄水が使用される。この浄水は浄水パイプ41を用いて矢印j1の方向に送水された水をポンプ42を用いて送水パイプ43中を圧送しノズル14に至り矢印j2の方向に噴射される。
第2浸漬槽12は周壁44に多数の射出孔45が設けられ、周壁44の外方に分配室46が設けられ、最下部に排水口47が設けられている。第2浸漬槽12への浸漬水の供給は導入パイプ48から矢印Kの方向に導入した液と、液回収口49、液回収パイプ50を経て回収した高温水を加熱装置51で規定温度に加熱したのちポンプ52で送液し送液パイプ53を用いて分配室46に至らせる。送液パイプ53で送液する途中で空気導入パイプ54から導入された空気と混気装置55を用いて混合し液中に小さな空気の粒を生じさせて送るようにしてもよい。この場合混入する空気によって送られる高温水の温度が低下するので混合比率は第2浸漬槽12の中の高温水が規定温度内に保たれるように管理する必要がある。
【0020】
第2浸漬槽12の中の高温水は冷却しないように常に加熱する。加熱の方法としては加熱装置51を用いて加熱した高温水を循環させる方法、あるいは第2浸漬槽12の外周から直接加熱する方法、加熱された液を外部から供給する方法が用いられるが使用水および加熱効率からみて加熱装置51を用いるのが望ましい。また、加熱液をポンプ52などによって循環させるなどの液体流動機構56を用いると、浸漬した食器の昇温時間が短縮され、浸漬時間を短縮することができる。第2浸漬槽12における加熱殺菌処理時間は、規定温度に昇温させた後の時間であるので昇温を早くすることによってのみ時間の短縮が可能となり、第2浸漬槽12への浸漬時間を基にして他の処理条件を変更し短時間にすることが可能となる。
【0021】
乾燥部9には熱風供給機構57が設けられ、空気導入部58から導入した空気をパイプ59を用いて送風ポンプ60に至らせ、該ポンプ60で送風パイプ61で送風する。途中加熱器62で加熱する。加熱された空気は送風パイプ61でノズル63,64に送られ食器に向けて吹き出し食器を乾燥する。食器に向けて吹出した空気は空気導入部58で回収され矢印m1〜m5のように循環させて再使用することによって加熱に要するエネルギーを削減できる。
【0022】
熱風供給機構57におけるノズル63,64は定位置で熱風を吹出すよりも矢印nのように前後または上下左右などに移動させることにより、食器の表面の水分の除去を短縮することができる。このノズル63,64を定位置に停止させて食器を収納した篭を矢印nのように前後に移動させてもよい。65は乾燥部9で滴下した水を回収する排水パイプである。乾燥部9で乾燥された食器を収納された篭は、引続いてコンベヤ1で導出部10に移送され導出する。66は熱風供給機構57によって供給された熱風が外部に放出する量を少なくするために設けたシャッターである。
【0023】
リフト機構15を用いて、食器が収納された篭Kを上下動させて第1浸漬槽に浸漬、または/およびリフト機構16を用いて、食器が収納された篭Kに上下動させて第2浸漬槽に浸漬する場合に、コンベヤ1の一部分を駆動装置との係合から離脱させ、このコンベヤ1の一部分と篭Kとを一緒に浸漬槽に浸漬し、規定処理を施した後に、上記下降させたコンベヤ1の一部分と篭Kとをリフト機構を用いて上昇させ、しかるのち、このコンベヤ1の一部分を、再度駆動装置と係合させて篭Kを移送するようにする。
【0024】
コンベヤ1の一部を浸漬槽の中に浸漬したくない場合には、篭Kの下降および上昇の支障にならない位置にコンベヤ1の一部分を移動させたのちに、リフト機構で篭Kを浸漬槽まで下降させて、そのまま処理し、次いで篭を上昇させた後、そのコンベヤの一部分を移動した位置から元の位置に戻すようにする。篭Kの移動,停止は検知機構sによる検知によって行う。
【0025】
ノズル13を用いて水を噴射し食器から残飯を除去する際および/またはノズル14を用いて水を噴射して食器を仕上げ洗浄する際、ノズル13,14は定位置で同方向に洗浄水を噴出するよりも噴射方向に任意に変更、噴射方向を自動的に経時変化させることにより、食器への噴出洗浄水の衝突位置に変化を生じさせ洗浄効率を向上することができ望ましい。この噴出洗浄水の衝突位置の変化はコンベヤ上の篭の位置を変更させるようにしてもよい。
【0026】
第2浸漬槽12に供給される加熱された液は、一般には80℃以上に加熱された熱湯が用いられ、この80℃以上の熱湯に食器を5分以上浸漬或いは80℃以上で5分間以上維持することによって、食器に付着している大腸菌は完全に死滅させることができる。この第2浸漬槽12への食器の浸漬時間は他の工程に比して最も長時間となるので第2浸漬槽12の中に食器を収納した篭を複数個入れる形状とするか、第2浸漬槽12を複数個直列に設置し、食器を収納した篭を順次浸漬するようにすることによって食器洗浄装置全体を効率よく運転することができ、さらに作業性を向上する。
【0027】
乾燥部で用いる熱風は、回収して再使用することによりエネルギー消費量を節減する。第2浸漬槽12から順次高温の食器が移送されて来る時は、逆に食器の熱によって表面の水分が蒸発するという現象が生じることもあるので、この場合は乾燥処理時間の短縮および/または熱風温度の設定値を低くすることが可能になる。
【0028】
【実施例】
実施例1
社員食堂で回収された食器(洋皿)を篭に整列(2列×2段、合計4列、個数は各列20枚、各食器の間隔は略15mm)させ図に示した構成からなる食器洗浄装置を用いて洗浄作業を行った。
【0029】
導入部で篭をコンベヤのローラ上に載せ自動で残飯除去部に移動させ、定位置に移動したのを検知装置で検知して停止させた。残飯除去部に設けられたノズルから洗浄水を食器に向けて30秒噴射して表面に付着した残飯を除去した。次いで、コンベヤのローラを回転させて篭を第1移送部に移動させ、これを検知装置で検知して定位置に停止させ、リフト機構を用いて第1浸漬槽に浸漬した。
【0030】
第1浸漬槽には射出孔から浸漬液を射出して槽内の浸漬液を積極的に流動させた。また、浸漬液には食器に付着している油分を除去するための植物性洗剤を混入した。食器から離脱した油分およびデンプン等は、オーバーフローさせて順次残飯受槽に流出させた。篭は一定時間浸漬した後にリフト機構で上昇させた後、コンベヤのローラを回転させて噴射洗浄部に移動させ、これを検知装置で検知し、定位置で停止させた。
【0031】
噴射洗浄部ではノズルから浄水を噴射して、食器および篭に付着して残存している植物性洗剤を除去するなどの仕上げ洗浄を施こす。この噴射洗浄部で用いられた水には少量の洗剤が含まれているが残飯除去部に送水して再使用する。残飯除去部では、含まれた洗剤が食器に付着した油分に作用し、残飯除去部における残飯の除去を促進する。
【0032】
噴射洗浄部で仕上げ洗浄された食器はコンベヤのローラの回転によって第2移動部に移送させ、検知装置で検知して定位置に停止させ、次いでリフト機構を用いて第2浸漬槽に降下させて熱湯に浸漬する。浸漬時間は熱湯が80℃以上の時は5分以上加熱することによって大腸菌などの付着細菌を完全に殺菌することができた。
【0033】
高温の湯に浸漬処理した食器を収納した篭はリフト機構によって上昇させ、コンベヤのローラの回転によって乾燥部に移送させ、これを検知装置で検知して定位置に停止させ、次いでノズルから熱風を吹き出させて乾燥した。前工程の第2浸漬槽の中の液温が高い程気化が促進されて乾燥時間は短縮され、さらに乾燥に用いる空気温度は高温にする程短縮できた。
【0034】
食器が高温になっている場合、20℃以上の温度を有する熱風でも十分気化を促進し乾燥することが可能であった。熱風は空気導入部で回収して再使用することによって加熱に要するエネルギーを少量にすることが可能となる。乾燥を終えた食器を収納した篭は、コンベヤの回動によって導出部に移送し、洗浄を終了した。
【0035】
得られた食器は残飯および油等の付着残りもなく、大腸菌の付着も全く見られなかった。
実施例2
残飯に変えて食器にバターを塗布したものについて、実施例1と略同様の洗浄テストをした結果、第1浸漬槽への浸漬時間を一般の料理に用いた食器の場合よりも長い時間とするか、洗浄液の温度を高くすることにより、実施例1と同様の結果を得ることができた。
【0036】
【発明の効果】
上述したように、本発明によると、食器を篭に入れた状態で洗浄、殺菌および乾燥をコンパクトな装置で連続的に実施することができ、省人化、省水化、省エネルギー化等に効果を有する。特に、洗浄した直後に殺菌を施こし、殺菌直後に乾燥することにより殺菌を容易に行なうとともに、殺菌後の食器に菌の付着を生じなく衛生面における効果を有する。
【0037】
また、洗浄後に他の殺菌装置への運搬機器、殺菌装置の設置を不要とし、運搬作業を不要とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食器洗浄装置の概略縦断面図である。
【図2】図1に示した装置を用いて食器を篭に入れて洗浄する際の各工程への移動時の状態を示す概略縦断面図である。
【図3】図1の食器洗浄装置を用いて食器を洗浄、殺菌および乾燥する時の状態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンベヤ 2 上段
3 下段 4 導入部
5 残飯除去部 6 第1移送部
7 噴射洗浄部 8 第2移送部
9 乾燥部 10 導出部
11 第1浸漬槽 12 第2浸漬槽
13 ノズル 14 ノズル
15 リフト機構 16 リフト機構
17 液回収パイプ 18 洗浄水回収槽
19 液回収口 20 液回収パイプ
21 ポンプ 22 送液パイプ
23 シャッター 24 残飯受槽
25 回収口 26 周壁
27 射出孔 28 分配室
29 排水口 30 排水パイプ
31 パイプ 32 加熱装置
33 ポンプ 34 空気導入パイプ
35 混気装置 36 送液パイプ
37 液体流動機構 38 排水口
39 バルブ 40 排水パイプ
41 浄水パイプ 42 ポンプ
43 送水パイプ 44 周壁
45 射出孔 46 分配室
47 排水口 48 導入パイプ
49 液回収口 50 液回収パイプ
51 加熱装置 52 ポンプ
53 送液パイプ 54 空気導入パイプ
55 混気装置 56 液体流動機構
57 熱風供給。機構 58 空気導入部
59 パイプ 60 送風ポンプ
61 送風パイプ 62 加熱器
63 ノズル 64 ノズル
65 排水パイプ 66 シャッター
K 篭

Claims (5)

  1. 上段に導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部が順次設けられ、前記第1移送部の下段に第1浸漬槽が、前記第2移送部の下段に第2浸漬槽がそれぞれ設けられ、前記残飯除去部および噴射洗浄部に食器に高圧水を噴射するノズルが設けられ、前記第1移送部および第2移送部に食器を上下動させるリフト機構が設けられ、前記第1浸漬槽および第2浸漬槽は篭に収納された食器がすべて浸漬される大きさの槽であり、少なくとも前記第2浸漬槽に高温液体供給機構または/および液体高温加熱機構が設けられ、前記乾燥部に熱風供給機構が設けられた食器洗浄装置。
  2. 第1浸漬槽および第2浸漬槽に液体流動機構が設けられた請求項1に記載の食器洗浄装置。
  3. 上段に設けられた導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部に食器を収納した篭を略水平に移送させるコンベヤが設けられた請求項1または2に記載の食器洗浄装置。
  4. 第1移送部および第2移送部に設けられたコンベヤが食器を収納した篭を載せた状態で第1移送部と第1浸漬槽との間、第2移送部と第2浸漬槽との間をリフト機構によって上下動するようにした請求項3記載の食器洗浄装置。
  5. 噴射洗浄部の下段に洗浄水回収槽が設けられ、該洗浄水回収槽と残飯除去部とが送水ポンプを介してパイプで連結された請求項1乃至4のいずれかに記載の食器洗浄装置。
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