JP3193899B2 - 茹麺装置及びその洗浄方法 - Google Patents

茹麺装置及びその洗浄方法

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JP3193899B2
JP3193899B2 JP02494098A JP2494098A JP3193899B2 JP 3193899 B2 JP3193899 B2 JP 3193899B2 JP 02494098 A JP02494098 A JP 02494098A JP 2494098 A JP2494098 A JP 2494098A JP 3193899 B2 JP3193899 B2 JP 3193899B2
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久彦 神野
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株式会社トム
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels
    • A47J2027/006Cooking-vessels especially adapted for preparing pasta

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、うどん、そば等を
茹上げ、冷却等を行う茹麺装置に関し、詳しくは、茹麺
装置本体の洗浄を行うことができる茹麺装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の茹麺装置としては、図1
1に示す如く、製麺された生麺50aを高温で茹で上げ
る茹上部72と、該茹上部72によって茹で上げられた
茹麺50bを水洗いして冷却する水洗冷却部73とから
構成され、麺を移送するためのバケット74,75が無
端の移送チェーン84に所定間隔ごとに多数本支持さ
れ、該バケット74,75は移送チェーン84の回転移
動に伴って自動的に移送できるよう設けられている。
【0003】かかる茹麺装置においては、まず、麺投入
シュート76から生麺50aが茹上部72の茹上バケッ
ト74に順次投入されて茹上工程が開始し、生麺50a
を収納した茹上バケット74が茹槽77内を移送するこ
とにより、高温で生麺50aの澱粉を糊化して茹で上げ
て茹麺50bとした後、該茹麺50bを茹上部72から
次の水洗冷却部73へ移し替える移載シュート78が水
洗冷却部73の水洗バケット75に茹麺50bを投入し
て水洗冷却工程へと移る。該水洗冷却工程では、水洗バ
ケット75が水洗槽79から冷却槽80,81へと移送
することにより、茹麺50bの表面に付着したヌメリ等
を除去しつつ自動的に水洗冷却し、搬入シュート82か
ら次工程の包装機等へ移される。
【0004】また、生麺50aは茹槽77で約100度
近い高温で茹で上げられると、小麦粉タンパクや澱粉及
び食塩等も溶出し、該溶出した生麺50aの成分等の残
留物が茹槽77や茹上バケット74等に強固に付着する
ため、作業終了後には各部の洗浄が必要となる。
【0005】同様に、水洗冷却部73においても、茹麺
50bから出たヌメリ等の残留物が水洗槽79等に付着
するために洗浄が必要になる。特に、高温の茹上部72
に対して水洗冷却部73は低温下での工程であるため、
細菌等による汚染に対する十分な管理が要求される工程
でもあり、作業終了後の洗浄が極めて重要となる。
【0006】このように茹麺装置においては、作業終了
後に装置構成部材各部を洗浄して細菌汚染を未然に防止
することが食品衛生上極めて重要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
茹麺装置においては、一日の作業が終了した後に、茹麺
装置から両バケット74,75等を取り出して、取り出
した両バケット74,75並びに茹槽77や水洗槽79
等に強固にこびり付いたヌメリ等の残留物を手作業で洗
浄しなければならないために、作業者は、簡単には落ち
にくい汚れを完全に取り除くという長時間の重労働を一
日の作業後に強いられ、しかも洗浄作業に伴う人件費も
必要になるという問題があった。
【0008】更に、全て人手による作業であるため、毎
日の洗浄レベルに差が生じて年間を通して常に一定レベ
ルの洗浄効果を得ることが困難であり、茹麺50bの細
菌汚染の危惧を拭い去り得ず、衛生管理上も大きな問題
があった。
【0009】また、従来の茹麺装置は、その装置構成部
材の各部について、茹麺作業時に残留物が付着し易く、
又、残留物を洗浄除去し易い工夫があまりなされていな
かったことも洗浄作業を困難にする要因に挙げられる。
例えば、移送チェーン84に噛合したスプロケットにお
いては、その両面に残留物が多量に付着し、洗浄作業を
困難にしている。
【0010】さらに、例えば、移送チェーン84を下方
から支持すべく、該移動チェーン84の下方にレールが
設けられているが、かかるレールは、例えば、断面L字
状の鋼材の平坦面を載置面87aとしたレール87(図
12(イ)参照)や、断面矩形状の鋼材の平坦面を載置
面87aとしたレール87(図12(ロ)参照)が従来
用いられている。
【0011】このような従来のレール87は、レール8
7の下端面87bも平坦面となるので、残留物が付着す
る面積が広く、又、かかる下端面87bに付着した残留
物を洗浄除去するためには、該レール87の下端面87
bの下方から該下端面87bに向けて洗浄液等の液体を
噴き付けなければならないが、茹麺装置のレール87は
狭い空間に多段に設けられているので、下方から洗浄液
等の液体を噴き付けることは困難で、長時間の作業を強
いられる。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、作業終了後に茹麺装置を自動洗浄すること
により、茹麺装置の汚染を未然に防止することを課題と
する。また、本発明の第2の課題は、装置を構成する構
成部材に、生麺の成分等の残留物が付着し難く、且つ洗
浄時においては、該残留物を容易に除去でき、特に自動
洗浄するに適した茹麺装置を提供することを課題とす
る。さらに、本発明の第3の課題は、茹麺装置の構造部
材に付着した残留物を確実に且つ容易に洗浄除去するこ
とができる茹麺装置の洗浄方法を提供することを課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る茹麺装置
は、装置本体1を洗浄するための洗浄液等の液体を噴射
するノズル40と、該ノズル40に洗浄液等の液体を制
御して送り込む集中制御ユニット4とが設けられ、前記
装置本体1は、茹で上げられた茹麺50bを水洗いして
冷却するための水洗槽及び冷却槽を備えた水洗冷却部3
を有し、該水洗冷却部3は、天部30a及 び底部30b
及び側部30cを有するカバー30でその全体が覆われ
て外部から遮断されており、該カバー30の内面側に前
記ノズル40が設けられてなることを特徴とする。
【0014】本発明に係る茹麺装置にあっては、茹麺作
業の終了後に集中制御ユニット4を作動させると、該集
中制御ユニット4が自動的に洗浄液等の液体を制御して
ノズル40に送り込み、ノズル40からの洗浄液等の液
体の噴射量や噴射時間をコントロールすることにより、
装置本体1に付着した澱粉等の汚れを自動的に除去する
ことができるのである。
【0015】更に、茹で上げられた茹麺50bを水洗い
して冷却するための水洗冷却部3がカバー30で覆われ
てなり、しかも該カバー30の内面側にノズル40が設
けられてなることにより、洗浄液等の液体が装置本体1
の外部に飛び散ることが防止できて水洗冷却部3の内部
全体の洗浄が可能となるうえに、汚染されやすい水洗冷
却部3を外部から遮断して、落下してくる細菌等の外部
からの異物の混入を防止して洗浄後の水洗冷却部3を清
潔に維持することができるのである。
【0016】特に、カバー30の天部30aを断面視略
円弧状に形成することにより、ノズル40から噴射され
た洗浄液等の液体が天部30aの全周に行き届くうえ
に、洗浄液等の液体を円弧状の天部30aに沿って下方
へ円滑に流し落とすことができて、天部30a全体を均
一に洗浄することができる。
【0017】また、前記装置本体1に具備された移送チ
ェーン12,22のレール56の載置面56aの下方側
が、載置面56aの幅よりも序々に幅狭な形状に形成さ
れていることにより、レール56の側面56cは垂直面
又は傾斜面となり、且つレール56の下端面56bは点
又は極めて狭い面となる。
【0018】従って、生麺50aの成分等の残留物は、
レール56の側面56cを流れ落ち、更に、レール56
の下端面56bに付着するが、該下端面56bの面積は
極め て狭いので、残留物の付着も少量となり、一方、洗
浄時に於いては、レール56の側面56c側から洗浄液
等の液体を噴き付ければ、該洗浄液等の液体がレール5
6の下端面56bに直接当たることとなるので、レール
56の付着物を容易に洗浄除去することができる。
【0019】また、本発明に係る茹麺装置の洗浄方法
は、装置内部に溜められた水を外部に排出した後に茹麺
装置を構成する構成部材に加圧温水を噴き付けて前洗浄
を行う前洗浄工程と、該前洗浄工程の後に循環洗浄を行
う循環洗浄工程とを備え、該循環洗浄工程は、洗剤が含
有され且つ所定温度に加温された洗浄液を加圧して構成
部材に噴き付けた後、その洗浄液を回収し加圧して再び
構成部材に噴き付けることを繰り返す洗浄工程であるこ
とを特徴とする。
【0020】この洗浄方法によれば、洗剤を含有し、且
つ加温された洗浄液を加圧して噴き付けるので、洗剤に
よる化学的作用並びに加圧温水による熱及び運動エネル
ギーによって残留物を除去でき、従来より行われていた
泡洗浄及び浸漬洗浄等の両者の利点を併有するだけでな
く、その洗浄液を回収循環させて使用するので洗浄液の
使用量が少ないという利点がある。
【0021】また、循環洗浄工程終了後に構成部材に加
圧温水を噴き付けて洗浄液を洗い流す後洗浄工程を備え
たり、循環洗浄工程における洗浄液の温度を60℃乃至
90℃としたり、前洗浄工程における加圧温水及び循環
洗浄工程における洗浄液は、水圧が4乃至10kg/c
2 で、水量が130乃至160L/分であることが好
ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参酌しつつ説明する。 <第1実施形態> 図1において、1は製麺機によって製麺された生麺50
aを茹で上げて水洗冷却して茹麺50bを製造する装置
本体で、該装置本体1は、生麺50aを高温で茹で上げ
る茹上部2と、該茹上部2に接続されて茹上部2によっ
て茹で上げられた茹麺50bを水洗いして冷却する水洗
冷却部3とから構成されており、装置本体1は中空の断
面視略四角柱に形成されてなる複数の支柱45…によっ
て支持されてなる。
【0023】4は装置本体1の洗浄を集中制御する集中
制御ユニットで、該集中制御ユニット4は洗浄時間や洗
浄液等の液体の排出量の管理を一括して制御可能に構成
されてなる。
【0024】5は洗浄後に装置本体1を加熱乾燥させて
殺菌処理するための乾燥装置で、該乾燥装置5は前記茹
上部2の上部に取り付けられている。
【0025】前記茹上部2には、図2に示す如く、複数
の支柱45…に支持されてなる茹槽14と、該茹槽14
内部に生麺50aを投下するための麺投入シュート10
と、無端の移送チェーン12に所定間隔ごとに多数本支
持されて前記麺投入シュート10から投下された生麺5
0aを収容する茹上バケット11と、茹槽14で茹で上
げられた茹麺50bを前記水洗冷却部3に移し替えるた
めの移載シュート18が設けられてなる。尚、移送チェ
ーン12は複数のスプロケット17…と駆動装置13に
よって回転駆動されて、茹上バケット11を自動的に茹
槽14内へと移送可能に形成されてなる。
【0026】また、前記茹槽14は、図3に示す如く、
天部14aと底部14bが各々断面視略円弧状に形成さ
れ、且つ天部14a及び底部14bの間に側部14cが
設けられた閉塞容器状に形成されている。かかる天部1
4の内面側には、前記集中制御ユニット4に連結された
パイプ41が天部14の内面に沿って取り付けられてお
り、該パイプ41には洗浄液等を噴射するノズル40が
放射線状に複数取り付けられてなる。
【0027】更に、茹槽14の底部14bの先端には、
図3に示す如く、生麺50aを高温蒸気にて茹で上げる
際に溜められた水を排出するための排出溝15aが形成
されてなり、該排出溝15aは、図2に示す如く略中央
部に設けられた排出口15bに向かって下方に傾斜して
なる。
【0028】尚、茹槽14には、図1に示す如く、内部
を点検するために開閉自在な扉16が複数設けられてな
る。
【0029】このように構成されてなる茹上部2には前
記水洗冷却部3が接続されてなり、該水洗冷却部3に
は、茹上部2にて茹で上げられた茹麺50bを収容して
移送させるための水洗バケット21と、該水洗バケット
21が所定間隔ごとに回転自在に取り付けられた移送チ
ェーン22と、該移送チェーン22の移送方向を変える
ためのスプロケット20と、茹麺50bを水洗いするた
めに水が溜められた水洗槽23と、該水洗槽23の上部
に設けられ茹麺50bを水冷するための第一冷却槽24
と第二冷却槽25と、包装機等に搬入するための搬入シ
ュート26とが設けられてなる。尚、前記移送チェーン
22は前記駆動装置13によって回転駆動されるよう構
成されてなる。
【0030】また、水洗槽13と両冷却槽24,25の
底部は、図4に示す如く、水洗バケット21の移送方向
に沿って下方に傾斜してなり、且つ、傾斜した底部の一
端側の最深部には溜められた水を排出するための排出口
23a,24a,25aが設けられてなる。
【0031】このように構成される水洗冷却部3は、図
1に示す如く、複数の支柱45…に支持されてなるカバ
ー30によって全体が覆われてなり、該カバー30には
図1及び図5(ハ)に示す如く、前記茹槽14と同様に
開閉自在な複数の扉27が設けられてなる。
【0032】該カバー30の天部30aは、図5に示す
如く断面視略円弧状に形成されてなり、カバー30の底
部30bは、図2に示す如く一端側に向かって下方に傾
斜してなり、該底部30aの一端側には、底部30aの
傾斜方向と直交した方向に傾斜した排出溝31a(図
2、図4、図5参照)が形成され、該排出溝31aの一
端側には排出口31bが設けられてなる。
【0033】また、カバー30の天部30aの内面側に
は前記茹槽14と同様にノズル40が放射線状に設けら
れてなり、しかも、カバー30の両側面の内面側には、
図4及び図5(イ)に示す如く、一対のノズル40が水
洗槽25と第一冷却槽24の間、及び両冷却槽24,2
5の間に位置すべく取り付けられてなる。
【0034】次に、以上の如く構成された茹麺装置を使
用する場合について説明する。まず、茹槽14内の間接
蒸気加熱管(図示省略)によって茹槽14内に溜められ
た水を加熱して高温蒸気を発生させ、製麺した生麺50
aを麺投入シュート10から茹上部2の茹上バケット1
1に順次投入し、駆動装置13によって移送チェーン1
2を駆動して茹上バケット11を自動的に移送させる。
【0035】該移送中に高温蒸気によって生麺50aの
澱粉を糊化し溶解して茹で上げる。そして移送中に茹で
上がった茹麺50bを移載シュート18を介して次工程
の水洗冷却部3へと移す。
【0036】該水洗冷却部3では、水洗バケット21に
移載した茹麺50bを、まず水洗槽23で水洗いして表
面のヌメリ等を除去した後、両冷却槽24,25に溜め
られた水の中を通過させて完全に冷却した後、搬入シュ
ート26から包装機等へと順次搬入する。
【0037】このような茹麺作業が全て終了すると、装
置本体1の内部に溜められた水を排出口15b、31
b、23a,24a,25aから排出して、集中制御ユ
ニット4を作動させて装置本体1の洗浄を開始する。以
下洗浄方法について説明する。
【0038】まず、集中制御ユニット4が装置本体外部
に設けられた温水タンクと空気圧縮機(共に図示省略)
を制御して、水圧20乃至30kg/cm2の加圧温水
(約60度)をパイプ41に送り、加圧温水をノズル4
0から約10分間噴出させ、図2に示す如く、上部に取
り付けられたノズル40から全方向に噴出する加圧温水
の水圧を利用して、装置本体1、即ち茹槽14内部とカ
バー30で覆われた水洗冷却部3内部に弱く付着した溶
出澱粉や麺カス等の残留物を洗い流す。
【0039】この際には、駆動装置13を作動して茹上
バケット11と水洗バケット21を移送させ、移送され
る両バケット11,22に順次加圧温水が吹き付けられ
るようにする。
【0040】次に、集中制御ユニット4が自動的に作動
して、洗剤タンク(図示省略)と温水タンクと空気圧縮
機から所定量の洗浄液(約60度)をパイプ41に送り
込み、ノズル40から泡状の洗浄液を約2分間散布した
後、集中制御ユニット4が作動を自動的に停止して装置
本体1を約10分間静置させる。この静置状態において
は、泡状の洗浄液が前記の加圧温水で除去されずに残っ
た汚れを表面から浮き上がらせて洗浄液中に取り込み、
表面から完全に汚れを分離させる。
【0041】所定時間経過後、再度集中制御ユニット4
が自動的に作動して、ノズル40から再度加圧温水を約
10分間噴出させて、汚れを包含した泡状の洗浄液を一
気に洗い流して、洗浄液と共に汚れを各排出口15b,
31bから排出させる。
【0042】以上の洗浄工程が全て完了すると、集中制
御ユニット4が乾燥装置5を作動させて、乾燥装置5の
ファンの回転によって熱風を装置本体1の内部に送り込
んで内部を乾燥させると共に、送り込まれた熱風で装置
本体1を加熱して加熱殺菌処理を約30分間行う。
【0043】このように、茹麺作業終了後に集中制御ユ
ニット4を一度作動させると、その後は、集中制御ユニ
ット4が自動的に作動して装置本体1の洗浄から乾燥ま
でを一括制御して行うために、作業者が手作業の洗浄等
の重労働から開放される。しかも、上述のように、本実
施形態の茹麺装置において、洗浄から乾燥まで合計約1
時間程度で完了できるために、手作業に比して洗浄時間
も大幅に短縮することができるのである。
【0044】尚、洗浄と乾燥に要する時間は、茹麺装置
の大きさ等に左右されるものであるが、従来の手作業の
ように茹上バケット11等を取り外す手間が不要である
うえに、一連の動作が連続的に行われるために、従来に
比して格段に時間を短縮することができるのである。
【0045】また、手作業ではなく集中制御ユニット4
によって自動的に洗浄、乾燥を行うために、日々の洗浄
レベルを常に一定に維持することが可能となり、装置本
体1の細菌汚染を確実に予防することができる。
【0046】<第2実施形態> 本実施形態に於いては、水洗冷却槽の外側部材と、水洗
冷却槽の内側部材とが、共通の支柱45に設けられた点
に特徴を有する。以下、図面を参照しつつ説明するが、
第1実施形態と重複する説明は省略し、各部の名称及び
図番は第1実施形態のものを適宜援用し、本実施形態に
示す図面における第1実施形態と同図番で且つ特に説明
のないものは、第1実施形態で説明した構成と同じ構成
を説明したものとする。
【0047】図6及び図7において、水洗冷却部3のカ
バー30は、支柱45に設けられており、該支柱45に
は、スプロケット20の軸受51を固定する横杆53が
長手方向に直接固定されている。さらに、該横杆には、
段差を有してレール52が長手方向に固定されており、
該レール52の載置面52a上に移送チェーン22が載
置されている。即ち、水洗冷却3の外側部材たるカバ
ー30と、水洗冷却3の内側部材たる移送チェーン2
2等とが、共通の支柱45に設けられている。
【0048】このように構成されてなる水洗冷却部3
は、支柱45が共有されているので、構造部材を少なく
できる。さらに、水洗冷却部3の内側部材(スプロケッ
ト22等)と、外側部材(カバー30)を別々の支柱4
5に設けると、内側部材の支柱45の更に外側に外側部
材の支柱45が位置することとなるので全体が大型化す
るが、本実施形態に係る茹麺装置は、支柱45を共有す
ることにより、装置の小型化を図ることができる。
【0049】<第3実施形態> 本実施形態に於いては、残留物が付着し難く、又、洗浄
時には残留物を洗浄除去し易いように装置構成部材を工
夫した茹麺装置に係り、併せて茹麺装置の洗浄方法につ
いて説明する。以下、図面を参照しつつ説明するが、第
1及び第2実施形態と重複する説明は省略し、各部の名
称及び図番は第1及び第2実施形態のものを適宜援用
し、本実施形態に示す図面における第1及び第2実施形
態と同図番で且つ特に説明のないものは、該各実施形態
で説明した構成と同じ構成を説明したものとする。
【0050】図8に示すように、茹上部2のスプロケッ
ト17のうち、一部のスプロケット17は、本体部分に
空洞部55が複数穿設されている。また、茹上部2の移
送チェーン12は、その下方に設けられたレール56の
上面56a(載置面56a)に載置され、該レール56
に支持されている。
【0051】かかるレール56は、図9(イ)の縦断面
での如く、載置面56aが平坦で、且つ載置面56aの
下方側が下方になる従って載置面56の幅より序々に狭
くなる形状に形成されている。
【0052】具体的には、載置面56aが平坦で、且つ
載置面56aの下方側が断面円弧状に形成されている。
かかる形状からなるレール56は、載置面56aと反対
面が弧状となるため、レール56の下端面56bに載置
面56aと平行な平坦面を有しない。
【0053】尚、水洗冷却部3の移送チェーン22の下
方にも、載置面が平坦で、且つ載置面の下方側が下方に
なる従って載置面の幅より序々に狭くなる形状のレール
が設けられている(例えば、第2実施形態に示すレール
52を本実施形態の形状に形成したもの)が、図面には
特に示さない。
【0054】さらに、茹槽14の天部14aには、所定
間隔を置いてノズル40が設けられているが、かかるノ
ズル40は、全方向に水が噴出可能で、且つ水圧によっ
て自転する全方向性ノズル58が設けられている。全方
向性ノズル58について、図10(イ)に示すように、
球状体58aの表面に任意の方向に向けられた水噴出口
58bが複数設けられており、該球状体58aは、洗浄
液供給用のパイプ41から供給される加圧水が球状体5
8aの内面に刻設された螺旋に当たることにより、該パ
イプ41を中心として自転する。さらに、茹上部2の茹
槽14の左右の側部14cにも、同様に全方向性ノズル
58が設けられている。
【0055】また、図6及び図7に示すように、水洗冷
却部3のカバー30の天部30aにも、全方向性ノズル
58が所定間隔を置いて設けられている。また、水洗冷
却部3のカバー30の左右の側部30cには、主として
水洗槽23、第一冷却槽24、第二冷却槽25を洗浄す
るノズル40が複数設けられており、洗浄液供給用のパ
イプ41が接続されているが、かかる側部30cに設け
られたノズル40を全方向性ノズル58としてもよい。
【0056】尚、上記全方向性ノズル58は、水圧によ
って球状体58aが自転する構成であったが、例えば、
図10(ロ)に示すように、L字状に形成されたパイプ
41の一端41aに自転又は自転しない全方向性ノズル
58を取り付け、且つ該パイプ41をその他端41bに
て回転させてもよい。かかる構成によれば、ノズル58
が円運動するので、更に広範囲に洗浄液等の液体を分散
させることができるという利点がある。
【0057】さらに、茹上部2の麺投入シュート10
は、2ヶ所設けられているが、このように2ヶ所設ける
ことにより、茹で時間のことなる麺を1台の茹麺装置で
同時に茹でることができる。即ち、図8を正面とした場
合、その左側の麺投入シュート10から投入された生麺
50aは、右側の麺投入シュート10から投入された生
麺50aよりも長い時間湯の中を潜るので、結果的に茹
で時間が長くなる。
【0058】上記構成からなる茹麺装置は、スプロケッ
ト17に、空洞部55が形成されているので、残留物の
付着しうる面積が狭くなり、茹麺作業時に、スプロケッ
ト17の両面に残留物が付着し難く、又、茹麺作業終了
後、洗浄作業時に於いては、例えば、スプロケット17
の外側から噴き付けられた洗浄液等の液体は、その空洞
部55を通過してスプロケット17の内側まで到達する
ので、洗浄液等の液体をより広範囲に行き渡らせること
ができる。従って、手作業にて洗浄作業を行う場合、そ
の作業の軽減を図ることができる。
【0059】さらに、自動洗浄においては特に好適であ
る。即ち、手作業で行った場合には、残留物の除去の具
合を人間が確認しながら洗浄するので、時間をかければ
残留物の除去ができるが、空洞部が設けられていないス
プロケットの具備された茹麺装置について自動洗浄にて
十分に残留物を除去するためには、ノズル数を増やさな
ければならないが、本実施形態のように、空洞部55の
穿設されたスプロケット17であれば、自動洗浄によっ
ても、少ないノズル数で以て洗浄液等の液体を隅々にま
で行き渡すことができる。
【0060】また、本実施形態に係るレール56は、そ
の下方側が、例えば、断面円弧状等のような、載置面5
6aの幅よりも序々に幅狭な形状に形成されている(つ
まり、レール56の側面56cが傾斜面とされている)
ので、茹麺作業時に生じた生麺50aの成分等の残留物
は、該レール56の円弧状の側面56cに沿って下方に
流れることとなり、レール56の下端面56bに付着す
る残留物の量が少ない。
【0061】即ち、レールの側面が垂直面又は傾斜面と
なっていれば残留物は下方に流れ落ちながら下端面に付
着するが、従来のレール(例えば、略L字状の鋼材を用
いている)では、レールの下端面が載置面と平行且つ略
同面積であったため残留物の付着しうる面積が広く、従
って、多量の残留物が付着するという問題点を有してい
た。
【0062】しかし、本実施形態の茹麺装置のレール5
6によれば、レール56の下方側が序々に幅狭な形状に
形成されているので、残留物が最も付着しやすい下端面
の面積が極めて狭く(レール56の下方側が断面円弧状
であれば、下端面56bは点状となる)、従って、レー
ル56に付着する残留物は、従来に比べて少量となる。
【0063】また、茹麺作業終了後、洗浄を行う場合に
は、レール56の側面56c側から洗浄液等の液体を噴
き付けても、側面56cの傾斜によってレール56の下
端面56bにも洗浄液等の液体が直接当たることとな
り、残留物の除去を容易に行えるのである。
【0064】従って、自動洗浄によるノズル40からの
加圧水の噴き付けで、レール56に付着した残留物を容
易に除去できる。特に、茹槽14に於いては、水面付近
に残留物が浮遊し、水面付近のレール56に残留物が付
着しやすく従来より問題であったが、上記構成からなる
レールによれば、かかる問題点も解消することができ
る。
【0065】尚、本実施形態に於いて、レール56の下
方側は、断面円弧状に形成され、かかる形状が最も残留
物が付着し難く且つ洗浄除去し易い形状であるが、必ず
しもレール56の下方側は断面円弧状に限定されず、例
えば、図9(ロ)に示すように、頂点が下端面56bと
なり、且つ側面56cが載置面56aに対して垂直面又
は鋭角の傾斜面となるような断面逆三角形状のもの、或
いは図9(ハ)に示すように、載置面56aに対して側
面56cが垂直面及び鋭角な傾斜面を有し、且つ下端面
56bが載置面56aと平行な平坦面であって載置面5
6aに比して極めて狭い面積に形成されたもの等であっ
ても本実施形態の効果を奏する。
【0066】要は、レール56の載置面56aの下方側
が、載置面56aの幅よりも序々に幅狭な形状に形成さ
れている、より詳しくは、レール56の載置面56aの
下方側が、その側面56cが載置面56aに対して垂直
又は鋭角な傾斜面で、且つ下端面56bが点又は載置面
56aに比して極めて狭い面積の平坦面となる断面形状
に形成されていれば、本実施形態の効果を奏するのであ
る。
【0067】以上の如く構成された茹麺装置の洗浄方法
について説明する。茹麺作業終了後、装置本体1(茹上
部2及び水洗冷却部3)の内部に溜められた水を排出口
15b、31b、23a,24a,25aから外部に排
出して、集中制御ユニット4を作動させて装置本体1の
洗浄を開始する。
【0068】まず、集中制御ユニット4が装置本体外部
に設けられた温水タンクと空気圧縮機(共に図示省略)
を制御して、加圧温水をパイプ41からノズル58(4
0)に送り、装置本体1の構成部材に該加圧温水を噴き
付けて前洗浄を行う。尚、かかる前洗浄に用いられた温
水は、排出口15b等から排出する。
【0069】かかる加圧温水の温度としては特に限定さ
れるものではないが、好ましくは60℃以上、より好ま
しくは60℃乃至90℃の範囲で、約85℃が最も好ま
しい。また、圧力、水量及び時間については、ノズルの
能力及び数、茹麺装置の大きさ等によって異なり一概に
は言えないが、本実施形態に於ける装置であれば、水圧
4乃至10kg/cm2、水量130乃至160L/分
程度、前洗浄時間1分乃至10分(好ましくは約5分)
の範囲でよいと思われる。
【0070】かかる前洗浄工程によって、装置本体1、
即ち茹槽14内部とカバー30で覆われた水洗冷却部3
内部の各構成部材に弱く付着した溶出澱粉や麺カス等の
残留物を洗い流すことができる。
【0071】この際には、駆動装置13を作動して茹上
バケット11と水洗バケット21を移送させ、移送され
る両バケット11,22に順次加圧温水が吹き付けられ
るようにする。
【0072】次に、集中制御ユニット4が自動的に作動
して、殆ど発泡しない無発泡性の洗剤を含んだ洗浄液を
加温し、該洗浄液をパイプ41からノズル58(40)
に送り込み、構成部材に噴き付ける。その洗浄液は、排
出口15a等から流れ出るが、該洗浄液を外部に排出せ
ずに回収し、再び加圧(必要に応じて加温)してパイプ
41からノズル58(40)に送り込み、再び装置本体
1の構成部材に噴き付ける。以下、この工程を繰り返し
て洗浄液を循環させて循環洗浄を行う。
【0073】かかる洗浄液の温度としては特に限定され
るものではないが、好ましくは60℃以上、より好まし
くは60℃乃至90℃の範囲で、約85℃が最も好まし
い。かかる加圧温水の温度としては特に限定されるもの
ではないが、好ましくは60℃以上、より好ましくは6
0℃乃至90℃の範囲で、約85℃が最も好ましい。
【0074】また、圧力、水量及び時間については、ノ
ズルの能力及び数、茹麺装置の大きさ等によって異なり
一概には言えないが、本実施形態に於ける装置であれ
ば、水圧4乃至10kg/cm2、水量130乃至16
0L/分程度、前洗浄時間10分乃至30分程度の範囲
でよいと思われる。
【0075】かかる循環洗浄工程によって、装置本体
1、即ち茹槽14内部とカバー30で覆われた水洗冷却
部3内部の各構成部材に頑固に付着した溶出澱粉や麺カ
ス等の残留物を除去できるだけでなく、構成部材に付着
している細菌を滅菌することができるという効果を有す
る。
【0076】より詳しくは、従来行われている洗浄方法
として、例えば、上記第1実施形態で示したような発泡
性の洗剤を含んだ洗浄液にて泡洗浄をした場合には、該
洗浄液には多量の空気が含まれるので、洗浄液を80℃
等の高温にすることや加圧することが困難で、熱エネル
ギー及び運動エネルギーによる残留物の除去を行うこと
ができない(つまり、主として洗剤の化学的作用のみで
残留物を除去する)。
【0077】また、従来の洗浄方法として、茹槽14等
に洗剤を含む洗浄剤を満水にして構成部材を洗浄剤に漬
ける浸漬洗浄をした場合には、多量の洗浄剤が必要とな
り経済的に好ましくない。上記本発明の洗浄方法によれ
ば、洗剤を含有し、且つ加温された洗浄液を加圧して噴
き付けるので、洗剤による化学的作用並びに加圧温水に
よる熱及び運動エネルギーによって残留物を除去でき、
従来の泡洗浄及び浸漬洗浄等の利点を併有するだけでな
く、その洗浄液を回収循環させて使用するので経済的に
も優れた洗浄方法である。
【0078】循環洗浄工程終了後、加圧温水をパイプ4
1からノズル58(40)に送り、装置本体1の構成部
材に該加圧温水を噴き付けて後洗浄を行う。尚、かかる
後洗浄に用いられた温水は、排出口15b等から排出す
る。また、後洗浄工程は、数度に分けて行ってもよい。
【0079】かかる加圧温水の温度としては特に限定さ
れるものではないが、好ましくは60℃以上、より好ま
しくは60℃乃至90℃の範囲で、約85℃が最も好ま
しい。また、圧力、水量及び時間については、ノズルの
能力及び数、茹麺装置の大きさ等によって異なり一概に
は言えないが、本実施形態に於ける装置であれば、水圧
4乃至10kg/cm2、水量130乃至160L/分
程度、前洗浄時間5分乃至20分の範囲でよいと思われ
る。かかる後洗浄工程によって洗浄液を洗い流すことが
できる。
【0080】以上の工程が全て完了した後、必要に応じ
て集中制御ユニット4にて乾燥装置5を作動させて、装
置本体1の内部を加熱殺菌処理を行ってもよい。
【0081】(効果試験) 次に、上記洗浄方法による効果を確認するため、洗浄前
と洗浄後の各構成部材に生息している菌数を抜き取り検
査した。
【0082】.試験条件 使用装置…本実施形態に示した茹麺装置。 前洗浄工程…時間:5分、水温:85℃、水圧:7乃至
8kg/cm2、水量:140L/分。 循環洗浄工程…時間:15分、水温:80乃至90℃、
水圧:7乃至8kg/cm2、水量:140L/分、使
用洗剤:商品名ダイキレート(大三工業製)、洗剤濃
度:5%。 後洗浄工程…時間:2回に分けて各3分、水温:80乃
至90℃、水圧:7乃至8kg/cm2、水量:140
L/分。
【0083】.試験結果 洗浄作業前に、装置の各構成部材の表面の所定箇所を拭
き取り、その黄色ブドウ球菌と大腸菌の菌数を測定し、
洗浄作業終了後、同一箇所を拭き取り、その菌数を測定
した。
【0084】主な構成部材の測定結果を示す。 (1).茹上部2 ・バケット11…洗浄前:3.8×103、洗浄後:3
00以下 ・スプロケット17(外面):洗浄前:6.3×1
2、洗浄後:300以下 ・移送チェーン12…洗浄前:8.1×102、洗浄
後:300以下 ・レール56…洗浄前:5.8×103、洗浄後:30
0以下 ・茹槽14(天部14a)…洗浄前:7.0×102
洗浄後:300以下
【0085】(2).水洗冷却部3 ・バケット11…洗浄前:5.1×103、洗浄後:3
00以下 ・スプロケット17(外面):洗浄前:3.1×1
2、洗浄後:300以下 ・移送チェーン12…洗浄前:5.8×103、洗浄
後:300以下 ・レール56…洗浄前:7.0×104、洗浄後:30
0以下 ・カバー30(天部30a)…洗浄前:5.3×1
2、洗浄後:300以下
【0086】この実験結果のように、本発明の洗浄方法
によれば、残留物が除去されるだけでなく、滅菌も十分
に行われていることが窺える。
【0087】<その他の実施形態> 尚、上記各実施形態において、水洗冷却部3は、カバー
30によって覆われてなるものについて説明したが、本
発明に係る茹麺装置はこれに限定されるものではなく、
部分的にカバー30を設けたものや全く設けないもので
あっても本発明の意図する範囲内である。
【0088】但し、上記各実施形態の如く水洗冷却部3
をカバー30で完全に覆うことにより、洗浄液等の装置
本体1外部への飛散を防止できるうえに、装置本体1の
中でも汚染されやすい水洗冷却部3を外部から遮断し
て、洗浄後に落下してくる細菌等の異物の混入を確実に
防止することができるという利点を有するのである。
【0089】更には、カバー30で覆うことにより、ノ
ズル40から噴射した加圧温水等がカバー30内面に当
たって跳ね返り、上部のノズル40からは吹き付けにく
い水洗槽23等の下面へも加圧温水を到達させて洗浄す
ることができる利点もある。
【0090】尚、カバー30や茹槽14の形状について
も上記各実施形態において説明した形状に限定されるも
のではなく、上記各実施形態以外にも種々の形状を採用
することができる。
【0091】但し、両天部30a,14aや底部14b
を断面視略円弧状に形成することにより、洗浄液等がカ
バー30や茹槽14の内面全体に行き届いて均一に洗浄
することができ、しかも、泡状の洗浄液等が内面の一部
に滞留することなく、円滑に排出口15b,31bに向
けて排出させることができるのである。
【0092】同様に、上記実施形態の如く、茹槽14の
底部14bに傾斜した排出溝15aを設け、カバー30
の底部30bも一端側に傾斜されてなるうえ、該一端側
に傾斜した排出溝31aを設ける等、洗浄後の洗浄液等
が一カ所に集まるように形成されているために、洗浄液
等をスムーズに排出させることができるのである。
【0093】何れにしても、加圧温水や洗浄液等が円滑
に流れるように、茹槽14並びにカバー30の内面を凹
凸なく滑らかな曲線で形成することによって均一な洗浄
と確実な洗浄液等の排出を行うことができるのである。
【0094】また、ノズル40の配置や個数等について
も種々設計変更が可能であるが、ノズル40を放射線状
に配置することにより、洗浄液等を放射線状に噴出させ
て装置本体1内部の全体に均一に到達させることが可能
となるので、均一且つ確実な洗浄を行うことができる利
点を有する。尚、ノズル40の形状等は限定されるもの
ではない。
【0095】また、上記各実施形態においては、ノズル
40を装置本体1全体に設けたものについて説明した
が、茹上部2と水洗冷却部3の何れか一方にのみ設けた
ものであっても本発明の意図する範囲内である。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る茹麺装置に
あっては、ノズルに洗浄液等の液体を制御して送り込む
集中制御ユニットを設けることにより、茹麺作業終了後
に集中制御ユニットを作動させた後は集中制御ユニット
によって自動的にノズルから洗浄液等の液体を噴射して
装置本体を洗浄することができるので、従来の如く手作
業で洗浄する必要がなくなり、作業者の労力と人件費を
大幅に削減することができる他、年間を通じて常に一定
の洗浄レベルを維持することができ、装置本体の細菌汚
染を確実に防止することができる効果を有するのであ
る。
【0097】また、水洗冷却部がカバーで覆われてな
り、しかもカバーの内面側にノズルを設けることによ
り、洗浄時の洗浄液等の液体の装置本体外部への飛散を
防止できるうえに、落下してくる細菌等の外部からの異
物の混入を防止できるために、汚染されやすい水洗冷却
部を常に清潔に維持することができ、茹で上げる茹麺の
汚染を確実に防止することができ茹麺の安全性を大幅に
向上することができる効果を奏する。
【0098】特に、カバーの天部を断面視略円弧状に形
成することにより、均一且つ確実にカバー内部全体を洗
浄することができ、水洗冷却部の洗浄レベルをより一層
高めることができるのである。
【0099】また、レールの載置面の下方側が、載置面
の幅よりも序々に幅狭な形状に形成されていることによ
り、レールの側面及び下端面に残留物が付着し難く、一
方、洗浄時に於いては、レールの側面側から洗浄液等の
液体を噴き付ければ、その液体がレールの側面のみなら
ず下端面にも直接当たり、レールの付着物を容易に洗浄
除去することができるという効果を奏する。
【0100】さらに、本発明に係る洗浄方法によれば、
茹麺装置の構造部材に付着した残留物を確実に且つ容易
に洗浄除去でき、又、洗浄液の使用量も少なくて済むの
で、経済的にも優れた洗浄方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における茹麺装置を示
し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図。
【図2】本発明の第1実施形態における茹麺装置を示す
断面図。
【図3】本発明の第1実施形態における茹麺装置の要部
を示し、(イ)は図2の切断線A−Aにおいて矢印方向
から見た端面図、(ロ)は図2の切断線B−Bにおいて
矢印方向から見た端面図、(ハ)は図2の切断線C−C
において矢印方向から見た端面図。
【図4】本発明の第1実施形態における茹麺装置の要部
を示す一部断面を含む正面図。
【図5】本発明の第1実施形態における茹麺装置を示
し、(イ)は図2の切断線D−Dにおいて矢印方向から
見た要部の端面図、(ロ)は図4の切断線E−Eにおい
て矢印方向から見た要部の端面図、(ハ)は側面図。
【図6】本発明の第2実施形態における茹麺装置の水洗
冷却部を示す断面図。
【図7】一部省略した図6のE−E線断面図。
【図8】本発明の第3実施形態における茹麺装置の茹上
部を示す断面図。
【図9】(イ)、(ロ)、(ハ)ともに、本発明の茹麺
装置に具備されたレールの種々の態様の形状を示す断面
図。
【図10】本発明の第3実施形態におけるノズルを示
し、(イ)は、自転する全方向ノズル、(ロ)は、パイ
プが回転する全方向ノズルを示す。
【図11】従来の茹麺装置を示す斜視図。
【図12】(イ)、(ロ)ともに、従来の茹麺装置に具
備されたレールを示す断面を含む斜視図
【符号の説明】
1…装置本体、2…茹上部、3…水洗冷却部、4…集中
制御ユニット、5…乾燥装置、12,22…移送チェー
ン、30…カバー、30a…天部、40…ノズル、50
a…生麺、50b…茹麺、56…レール、56a…載置
面、58…全方向性ノズル

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(1)を洗浄するための洗浄液
    等の液体を噴射するノズル(40)と、該ノズル(4
    0)に洗浄液等の液体を制御して送り込む集中制御ユニ
    ット(4)とが設けられ、前記装置本体(1)は、茹で
    上げられた茹麺(50b)を水洗いして冷却するための
    水洗槽及び冷却槽を備えた水洗冷却部(3)を有し、該
    水洗冷却部(3)は、天部(30a)及び底部(30
    b)及び側部(30c)を有するカバー(30)でその
    全体が覆われて外部から遮断されており、該カバー(3
    0)の内面側に前記ノズル(40)が設けられてなるこ
    とを特徴とする茹麺装置。
  2. 【請求項2】 前記カバー(30)の天部(30a)
    は、断面視略円弧状に形成されてなる請求項1記載の茹
    麺装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体(1)に具備された移送チ
    ェーン(12),(22)には、該移送チェーン(1
    2),(22)を支持する載置面(56a)を有するレ
    ール(56)が設けられていると共に、該レール(5
    6)の載置面(56a)の下方側が、載置面(56a)
    の幅よりも序々に幅狭な形状に形成されてなる請求項1
    又は2記載の茹麺装置。
  4. 【請求項4】 装置内部に溜められた水を外部に排出し
    た後に茹麺装置を構成する構成部材に加圧温水を噴き付
    けて前洗浄を行う前洗浄工程と、該前洗浄工程の後に循
    環洗浄を行う循環洗浄工程とを備え、該循環洗浄工程
    は、洗剤が含有され且つ所定温度に加温された洗浄液を
    加圧して構成部材に噴き付けた後、その洗浄液を回収し
    加圧して再び構成部材に噴き付けることを繰り返す洗浄
    工程であることを特徴とする茹麺装置の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 循環洗浄工程終了後に構成部材に加圧温
    水を噴き付けて洗浄液を洗い流す後洗浄工程を備えてい
    る請求項4記載の茹麺装置の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 循環洗浄工程における洗浄液の温度は6
    0℃乃至90℃である請求項4又は5記載の茹麺装置の
    洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前洗浄工程における加圧温水及び循環洗
    浄工程における洗浄液 は、水圧が4乃至10kg/cm
    2 で、水量が130乃至160L/分である請求項4乃
    至6の何れかに記載の茹麺装置の洗浄方法。
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