JPH04130607A - 積層チップ・インダクタの製造方法 - Google Patents
積層チップ・インダクタの製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
体シートを積層・焼成してなる積層チップ・インダクタ
とその製造方法に関するものである。
図は従来の積層チップ・インダクタの素゛子の分解斜視
図である。
、サイコロ状の素子10と、この素子lOの両端部に各
々形成された一対の外部電極20.20とからなる。
うに、複数枚の未焼成の磁性体シート12と、この未焼
成の磁性体シート12の上に各々形成された導電体パタ
ーン14とからなる。
をバインダーで結合させて、厚さ50μm程度のシート
状に形成したものが使用されている。
バインダーで混練して形成した導電性ペーストが使用さ
れている。
12を積層したときに接続されてコイル状になるように
、換言すれば、コイルを所定長さ毎に切断してバラバラ
にしたような形状になっている。
.14は磁性体シート12に形成されたスルーホール(
図示せず)を介して相互に接続されている。
ターン14a、14bの端末16は素子IOの端面に表
われており、ここで外部電極20.20と電気的に接続
されている。
パターン14の焼成収縮率とはできるだけ近似させ、磁
性体シート12と導電体パターン14との間、すなわち
磁性体と導電体との間にデラミネーション(剥1iit
)が生じないようにしである。
製造される。
粉末を均一に混合・分散させた後、800℃程度の温度
で仮焼してフェライト粉末を生成させる。
リーとし、このスラリーをポリエステルフィルム上にド
クターブレード法等によって所定の厚さで塗布し、乾燥
後、所定サイズに切断して未焼成の磁性体シート12を
複数枚形成する。
ーストからなる導電体パターン14を各パターン毎に印
刷する。
ン14がコイル状に接続するように積層させ、この積層
させた磁性体シート12を所定位置でサイコロ状に裁断
して未焼成の積層体チップ(素子)を形成する。
電体パターン14a、14bの端末16が表われている
端面に外部電極用のAgペーストを塗布し、この未焼成
の積層体チップを外部電極用のAgペーストとともに9
00℃程度の温度で焼成して、外部電極20.20が形
成された積層チップ・インダクタを得る。
この積層体チップの端面に外部電極用のAgペーストを
焼き付けて、外部電極20.20が形成された積層チッ
プ・インダクタを得る。
付け、その後磁石を除去した場合、磁石を近付ける以前
のインダクタンス(以下、L値という)と、磁石を除去
した後のL値とが異なる。
た交流電流を流し、その後1重畳した直流を除去した交
流電流を流してL値を測定した場合、直流を重畳する以
前のL値と、重量した直流を除去した後のL値とが異な
る。
響によってそのL値が変化してしまい、安定した品質特
性を保証することができないという問題点を有していた
。
安定した電磁気的特性を有する積層チップ・インダクタ
とその製造方法を提供することを目的とする。
この磁性体内に連続的に接続形成された導電体と、この
導電体の両端に各々接続された一対の外部電極とを備え
た積層チップ・インダクタにおいて、前記磁性体と前記
導電体とがその境界の全部または一部において剥離して
いるものである。
等の原料粉末をバインダーで連結してシート状に形成し
たものをいう。
ーンを磁性体シートとともに焼成して導体に変化させた
ものをいう。
定形状、例えば導電体がコイル状の場合はコイルを細切
れに切断したような形状のパターンをいう。
粉をバインダーとともに混練して形成したペーストをい
う。
電体パターンを順次接続して、導電体を磁性体内におい
て、例えばコイル状に連続的に巻回・形成することをい
う。
ション)が形成されている場合のように、磁性体と導電
体との間の結合が無くなっていることをいう。
法は、未焼成の磁性体シートと、導電性ペーストからな
る所定形状の導電体パターンとを交互に積層して前記磁
性体シート間に前記導電体パターンを連続的に形成させ
、この積層した未焼成の磁性体シートおよび前記導電体
パターンを焼成して、前記未焼成の磁性体シートを磁性
体に変化させ、前記導電体パターンを導電体に変化させ
る積層チップ・インダクタの製造方法において、 前記磁性体シートの原料および前記導電体パターンの原
料として、前記磁性体シートの焼成収縮量よりも前記導
電体パターンの焼成収縮量の方が大きくなるものを使用
したことを特徴とするものである。
記導電体パターンの焼成による収縮量を大きくする手段
としては、前記磁性体シートの原料である磁性体粉末の
比表面積と、前記導電体パターンの導電体粉末の比表面
積を調節することにより行なうことができる。
性体粉末の比表面積を1.0〜10.0m”7g、前記
導電体パターンの原料である導電体粉末の比表面積を0
.5〜5.0m”7gとするのが好ましい。
7gとしたのは、磁性体粉末の比表面積が1.0m”7
g未満の場合は1000℃以下の温度の焼成で焼結させ
ることができず、また磁性体粉末の比表面積が10.0
m”7gを越える場合は粉末を製造するのに手間がかか
り、コスト高になるからである。
たのは、磁性体粉末の比表面積を1.0m”7g以上と
した場合、導電体粉末の比表面積を0.5m”7g以上
としなければ、両者間に空隙を形成させる収縮が得られ
ないからである。
たのは、磁性体粉末の比表面積を10.0m”7g以下
とした場合、導電体粉末の比表面積を5.0m”7g以
下とすれば、両者間に空隙を形成させるに足る収縮が得
られるからである。
布はスクリーン印刷等の印刷手段によって行なうことが
できる。
た未焼成の磁性体シートを順次積層して磁性体シートと
導電体パターンとを積層しているが、磁性体シートと導
電体パターンとを直接交互に形成して磁性体シートと導
電体パターンとを積層してもよい。
電体とがその境界の全部または一部において剥離してい
るので、磁界によって磁性体が膨張または収縮した際に
、これら磁性体と導電体とが互いに応力を及ぼし合わな
い。
法においては、磁性体シートの焼成収縮量よりも導電体
パターンの焼成収縮量の方が太きいので、焼成の際に、
この磁性体と導電体とがその境界の全部または一部にお
いて剥離する。
もにボールミルで混合して混合物を得た。
で2時間仮焼して仮焼物(フェライト)を形成させた。
粉砕し、乾燥させ、解砕してフェライト粉末を得た。こ
のフェライト粉末の比表面積は、2.8m”7gであっ
た。
を主成分とするバインダーとをボールミルで混合してス
ラリーを形成した。
エステルフィルム上にドクターブレード法で塗布し、乾
燥させた後、所定の大きさに切断して、所定位置にスル
ーホールを設けた厚さ約50umの磁性体シートを得た
。
カルピトールアセテートからなるバインダー中にAg粉
末(比表面積は2.2m”7g)を加えて混練し、Ag
ペーストを作成した。
る導電体パターンをそのパターン毎にスクリーン印刷法
で印刷した。
を積層し、500kg/cm”の圧力で加圧・圧着させ
て、磁性体シート間を接合一体化させ、そして、所定の
位置でサイコロ状に裁断して多数の積層体チップを形成
した。
去させ、その後、900℃の温度で1時間焼成した。
ーンの端末が導出されている端面にAgペーストを塗布
し、大気中において700℃の温度で焼き付け、導電体
パターンの端末に外部電極が接続形成された状態の多数
の積層チップ・インダクタを形成した。
抜き取り、これらの積層チップ・インダクタの内部にエ
ポキシ樹脂を加圧して含浸させ、加熱してこのエポキシ
樹脂を熱硬化させた後、破断してその破断面を観察した
ところ、第1図に示すように、導電体(導電体パターン
14)と磁性体(&nn鉢体シー1−12との間にエポ
キシ樹脂の侵入、すなわち空隙(デラミネーション)1
8の形成が認められた。
個を抜き取り、これらの積層チップ・インダクタのL値
を測定したところ、その平均値は7.2μHであった。
個を抜き取り、これらの積層チップ・インダクタに10
00ガウスの磁石を近接させた後、再びL値を測定した
ところ、その平均値は。
7.4μHであった。
の50個を抜き取り、これらの積層チップ・インダクタ
に直流電圧を印加し、50mAの直流を流した後、直流
電圧の印加を除去し、L値を測定したところ、その平均
値は、前記のL値(7,2LLH)よりも約1.4%少
ない、7.1uHであった。
5.5m”7g、導電体パターンの原料であるAg粉末
の比表面積を0.7m”7gとした以外は、実施例Iと
同様にして積層チップ・インダクタを形成した。
の破断面を観察したところ、第2図に示すように導電体
(導電体パターン14)と磁性体(磁性体シート12)
との間にエポキシ樹脂の侵入、すなわち空隙の形成は認
められなかった。
ダクタのL値を測定したところ、その平均値は5.5u
)iであった。
ガウスの磁石を接近させた後のL値を測定したところ、
その平均値は、先の測定で得られたL値(5,5μH)
より27.3%少ない4.1uHであった。
Aの直流を流した後、直流電圧の印加を除去して測定し
たL値は、先の測定で得られたL値(5,5uH)より
22%少ない4.OuHであった。
一部を剥離させたので、磁界の影響によって磁性体と導
電体とが別々に膨張または収縮しても、その膨張率の違
いによる内部歪が生じなくなり、従って、磁界の影響に
よるL値の変動を低減させ、積層チップ・インダクタの
信頼性を高めることが可能になった。
図、第2図は比較例1に係る積層チップ・インダクタの
断面図、第3図は従来の積層チップ・インダクタの斜視
図、第4図は従来の積層チップ・インダクタの分解斜視
図である。 10・・−素子 12・・・磁性体シート14
・・・導電体パターン 14a、14b−・・最外の導電体パターン16・・・
導電体パターンの端末 18・・・空11!(デラミネーション)20゜ 0・・・外部電極
Claims (3)
- 1.未焼成の磁性体シートを積層・焼成してなる磁性体
と、この磁性体内に連続的に接続形成された導電体と、
この導電体の両端に各々接続された一対の外部電極とを
備えた積層チップ・インダクタにおいて、 前記磁性体と前記導電体とがその境界の全部または一部
において剥離していることを特徴とする積層チップ・イ
ンダクタ。 - 2.未焼成の磁性体シートと、導電性ペーストからなる
所定形状の導電体パターンとを交互に積層して前記磁性
体シート間に前記導電体パターンを連続的に形成させ、
この積層した未焼成の磁性体シートおよび前記導電体パ
ターンを焼成して、前記未焼成の磁性体シートを磁性体
に変化させ、前記導電体パターンを導電体に変化させる
積層チップ・インダクタの製造方法において、 前記磁性体シートの原料および前記導電体 パターンの原料として、前記磁性体シートの焼成収縮量
よりも前記導電体パターンの焼成収縮量の方が大きくな
るものを使用したことを特徴とする積層チップ・インダ
クタの製造方法。 - 3.前記磁性体シートの原料である磁性体粉末の比表面
積を1.0〜10.0m^2/g、前記導電体パターン
の原料である導電体粉末の比表面積を0.5〜5.0m
^2/gとしたことを特徴とする請求項2記載の積層チ
ップ・インダクタの製造方法。
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JP2250927A JP2983049B2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-09-20 | 積層チップ・インダクタの製造方法 |
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