JPH04130111U - ドリル - Google Patents

ドリル

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JPH04130111U
JPH04130111U JP4600591U JP4600591U JPH04130111U JP H04130111 U JPH04130111 U JP H04130111U JP 4600591 U JP4600591 U JP 4600591U JP 4600591 U JP4600591 U JP 4600591U JP H04130111 U JPH04130111 U JP H04130111U
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main cutting
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安弘 鈴木
次夫 吉川
智 加藤
和裕 柴田
清貴 志賀
隆一 加藤
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愛三工業株式会社
富士精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリルにおいて、貫通穴加工時にバリの発生
を少なくしつつ耐久性を向上させ、再研削を容易にす
る。 【構成】 ドリル刃たる第一主切刃42および第一副切
刃50によってあけた穴の内周面を、リーマ刃たる第二
主切刃52および第二副切刃54によって仕上げる。第
二主切刃52の形状を楕円の1/4周とすることによっ
て第二主切刃52による被加工物への切り込み量が少な
く、切削力が小さくなる。したがって、本考案のドリル
10によって貫通穴加工を行う場合にはバリの発生が少
なくなる。しかも、公知のラジアルリップドリルより耐
久性に優れ、再研削が容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は貫通穴の形成時にバリの発生が少ないドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、バリの発生の少ないドリルとして、工業調査会編「新しい穴加工技 術」63頁に記載されているようなラジアルリップドリルが知られている。 ラジアルリップドリルは、先端部が半球状に研削され、主切刃が円弧状をなす ようにされる。ドリルの回転速度および送りが一定であるとすれば、主切刃の形 状が直線である通常のドリルにおいては、切込量,切削力等が主切刃の先端角の 大きさによって一律に決まるが、主切刃の形状が円弧状である場合には、切込量 等が場所によって変化し、外周側ほど小さくなる。そのため、上記ラジアルリッ プドリルによってあけられた貫通穴の出口周縁は、通常のドリルに比較してバリ の発生が少なくなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、主切刃の形状が円弧状となっているラジアルリップドリルは、主切刃 の形状が直線となっている通常のドリルより被加工物と接触する距離が長く、ま た、切屑の流れが悪いため、主切刃に多くの熱が発生し、主切刃の摩耗が促進さ れるという問題がある。また、円弧状の主切刃をドリルの中心軸に対して対称に 精度よく研削するには高度の技術が必要であるという問題もある。 本考案は耐久性に優れ、研削が容易であって、しかもバリの発生が少ないドリ ルを得ることを課題として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨は、切屑排出用のみぞを有するボデーとそのボデーの基端部から 同軸に延びるシャンクとを有するドリルにおいて、ボデーの先端部にボデーの他 の部分より小径の小径部を形成し、その小径部と他の部分との段部に、第一切刃 より外周側へ突出した第二切刃を形成し、かつ、その第二切刃の形状を外周側の 部分ほどボデーの外接円筒面となす角が小さくなり、最外周部はその外接円筒面 にほぼ接する曲線としたことにある。 第二切刃の形状は上記条件を満たす曲線であればどのような形状でもよく、例 えば、楕円の周や円周の一部,多次関数で表される曲線,段部の角を丸めた形状 等とすることができる。
【0005】
【作用】
本考案のドリルによって被加工物に貫通穴の加工を行うと、切削は主として直 線状の第一切刃により行われ、第一切刃によってあけられた穴の内周面が曲線状 の第二切刃によって仕上げられる。 第二切刃の形状が曲線であり、最外周部がボデーの外接円筒面にほぼ接する状 態となっているため、送りを大きくしても最外周部の被加工物への切込量および 切削力はそれほど大きくならない。
【0006】 なお、通常のドリルの先端の最外周部に丸味をつけることにより、第一切刃と 第二切刃とが互いに連なった状態とすることも考えられるが、この場合には第二 切刃で形成された切屑が第一切刃で形成された切屑とぶつかり合って、切屑の流 れが悪くなる。そのために、本考案においては、第二切刃は第一切刃からシャン ク側にやや後退した位置に形成される。 第二切刃を第一切刃から周方向に隔たった位置に形成し、第一切刃と第二切刃 とで形成された切屑が別々のみぞ内を流れるようにすれば、第二切刃を第一切刃 からシャンク側へ後退させなくても切屑の流れが悪くなることはないのであるが 、この場合でも、まず、第一切刃が穴加工を行い、その穴の内周面を第二切刃が 仕上げるようにするために、第二切刃を第一切刃よりシャンク側へ後退させるこ とが必要である。
【0007】
【考案の効果】
本考案のドリルによれば、送りを大きくしても第二切刃の切込量および切削量 が小さくて済むため、バリの発生の少ない貫通穴加工を能率よく行うことができ 、かつ、穴の内周面を滑らかに仕上げることができる。 また、第一切刃の形状を直線とし第二切刃の形状のみを曲線としているため、 前述のラジアルリップドリルより被加工物との接触距離が短くなり、かつ、第一 切刃と第二切刃とが切り離されているため、切屑の流れがよく、切刃の寿命の短 縮を回避し得る。 また、穴加工は主として第一切刃で行われるため、この第一切刃を精度よく対 称に研削すればよく、高度な製作技術が要求されないという利点がある。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。 図1および図2において、10はドリルで、ボデー12とシャンク14とを備 えている。ボデー12には2本の主みぞ20が全長に渡って形成され、その主み ぞ20に沿って2本のランド22がそれぞれ形成されており、両者はねじれ角δ でねじれている。ランド22の外周面には副みぞ23が主みぞ20と平行に形成 され、その結果ランド22には周方向に隔たって2本のマージン24,26が形 成されている。これら2本のマージンのうちドリルの回転方向の前方側を前マー ジン24とし、後方側を後マージン26とする。
【0009】 マージン24,26はそれぞれ段部30,32を有しており、前マージン24 上の段部30は後マージン26の段部32より軸方向においてシャンク14側に 位置している。段部30よりボデー12の先端側における前マージン24は他の 部分より低く研削され、段部32よりボデー12の先端側における後マージン2 6は殆ど完全に除去されて副みぞ23の底面34とほぼ同一面とされている。 このようにマージン24,26のボデー先端側の部分が低くされることによっ てボデー12にボデー12の他の部分より小径の小径部36が形成される。また 、低くされていないマージン24,26が同一の円筒面上に位置し、この円筒面 がドリル10の外接円筒面であり、これらマージン24,26によってボデー1 2の他の部分としての大径部38が形成されることとなる。
【0010】 小径部36の先端には、逃げ面40が外周側ほどシャンク14に接近する向き に傾斜するとともに、矢印Aで示されるドリルの回転方向の後方側ほどシャンク 14に接近する向きに傾斜して形成されており、その逃げ面40の両側は主みぞ 20となっている。逃げ面40のドリルの回転方向の前方側の縁が第一主切刃4 2を構成している。第一主切刃42は外周側ほどシャンク14に接近する向きに 傾斜した直線となっており、両主切刃42のなす先端角はαとなっている。両逃 げ面40の境界にはチゼルエッジ44が形成されており、かつ、このチゼルエッ ジ44を小さくするためのシンニング46が形成されている。 小径部36における前マージン24の主みぞ20側の縁は第一副切刃50を構 成しており、これら第一主切刃40および第一副切刃50がドリル刃を構成して いる。
【0011】 小径部36と大径部38との間には、前述の段部32が形成されている。図3 に示すように、段部32は外周側ほど前記外接円筒面となす角が小さくなり、最 外周部ではその外接円筒面に接する形状をしており、この段部32の副みぞ23 側の縁が第二主切刃52を構成している。第二切刃52は楕円の1/4周に相当 する形状を有している。すなわち、長軸が副みぞ23に沿った楕円の長軸と短軸 との間の1/4周に相当する形状を有しており、後マージン26の副みぞ23側 の縁が構成する第二副切刃54に滑らかに連なっている。 ただし、第二主切刃52上の副みぞ23の底面に近い部分は第一副切刃50よ り内周側に位置しているため切刃として作用せず、第一副切刃52より外周側へ 突出した部分のみが切刃として作用し得る有効切刃部となる。したがって、第二 主切刃52の第一副切刃50より外周側へ突出した部分と第二副切刃54とがリ ーマ刃を構成することとなる。
【0012】 以上のように構成された本実施例のドリルおよび比較例として従来より使用さ れている超硬バニシングドリル,超硬ツイストドリルによって被加工物に貫通穴 加工を行った。その結果、被加工物に発生したバリの高さと送り量との関係を図 4のグラフに示す。グラフ上のバリの高さは、それぞれのドリルによって、それ ぞれの送り量で9回の貫通穴加工試験を行い、それぞれの試験で貫通穴の出口周 縁に発生したバリの高さを測定してそれらの測定値を平均して得た値である。
【0013】 グラフから明らかなように本実施例のドリル10によって被加工物に貫通穴加 工を行う場合には、比較例としての従来のドリルより、発生するバリの高さが低 くなる。これは、ドリル刃たる第一主切刃42,第一副切刃50によってあけら れた穴の内周面がリーマ刃たる第二主切刃52,第二副切刃54によって仕上げ られるからである。第二主切刃52の形状が楕円の周の一部となっており、第二 主切刃52の最外周面における被加工物の内周面への切込量が少なく、切削力が 小さいため、バリの発生が少なくなるのである。
【0014】 なお、本実施例のドリル10においてはドリル刃により切削された切屑が主み ぞ20を流れ、リーマ刃により切削された切屑が副みぞ23を流れるため、両切 屑が干渉せず、良好に排除される。 また、ドリルを再研削する場合に、前述のように段部32の第一副切刃50よ り半径方向内方は切刃として作用しない部分となっているため、その部分を精度 よく再研削する必要がなく、再研削が容易である。 しかし、ドリル刃とリーマ刃とを同一マージンに形成し、それらにより切削さ れた切屑が同じみぞ内を流れるようにすることも可能である。
【0015】 また、本実施例のドリル10においては、前述のように、マージン24,26 は同一円筒面に接しており、かつ、前マージン24の段部30は後マージン26 の段部32よりシャンク14側に位置しているため、前マージン24の主みぞ2 0側の縁は切刃として作用しない。したがって、前マージン24を全長にわたっ て後マージン26より半径方向内側に位置するようにしてもよい。しかし、本実 施例のドリルのように前マージン24と後マージン26とを同一円筒面に接しさ せることによって、貫通穴加工時におけるドリルの芯ぶれを防止することができ 、加工穴の精度を向上させることができる。また、マージン24,26を同時に 研削できるためドリルの製造が容易となる。
【0016】 本実施例のドリルはツイスト型としたが、ねじれ角δが0である直刃型として もよい。さらに主みぞを2本設けたが、3本以上設けてもよい。
【0017】 その他、いちいち例示はしないが実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく 、当業者の知識に基づいて種々の改良,変形を施した態様で本考案を実施するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すドリルの側面図であ
る。
【図2】上記実施例のドリルの正面図である。
【図3】上記実施例のドリルのB矢視図である。
【図4】上記実施例のドリルおよびその比較例としての
ドリルを使用して被加工物に貫通穴加工を行った場合の
バリの高さを示すグラフである。
【符号の説明】
10 ドリル 20 主みぞ 23 副みぞ 24 マージン 26 マージン 30 段部 32 段部 36 小径部 38 大径部 42 第一主切刃 50 第一副切刃 52 第二主切刃 54 第二副切刃
フロントページの続き (72)考案者 加藤 智 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)考案者 柴田 和裕 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)考案者 志賀 清貴 愛知県豊田市吉原町平子26番地 富士精工 株式会社内 (72)考案者 加藤 隆一 愛知県豊田市吉原町平子26番地 富士精工 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切屑排出用のみぞを有するボデーとその
    ボデーの基端部から同軸に延びるシャンクとを有するド
    リルにおいて、前記ボデーの先端側にボデーの他の部分
    より小径の小径部を形成し、その小径部の先端に、外周
    側ほど前記シャンクに接近する向きに傾斜した直線状の
    第一切刃を形成する一方、前記小径部と他の部分との段
    部に、前記第一切刃より外周側へ突出した第二切刃を形
    成し、かつ、その第二切刃の形状を外周側の部分ほどボ
    デーの外接円筒面となす角が小さくなり、最外周部はそ
    の外接円筒面にほぼ接する曲線としたことを特徴とする
    ドリル。
JP4600591U 1991-05-22 1991-05-22 ドリル Expired - Lifetime JP2507051Y2 (ja)

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JPH04130111U true JPH04130111U (ja) 1992-11-30
JP2507051Y2 JP2507051Y2 (ja) 1996-08-14

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ID=31925709

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297124A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Nachi Fujikoshi Corp ドリル

Cited By (1)

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JP2005297124A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Nachi Fujikoshi Corp ドリル

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