JPH04130076U - 電流センサ - Google Patents

電流センサ

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JPH04130076U
JPH04130076U JP4644091U JP4644091U JPH04130076U JP H04130076 U JPH04130076 U JP H04130076U JP 4644091 U JP4644091 U JP 4644091U JP 4644091 U JP4644091 U JP 4644091U JP H04130076 U JPH04130076 U JP H04130076U
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magnetic
coil
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current sensor
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秀夫 鈴木
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株式会社トーキン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性コアの磁気回路の一部にコアギャップを
設け、該コアギャップ間に磁気検出素子を挿入し、被測
定電流値により前記磁性コアの磁気回路に巻回された巻
数を選択切り換えることにより、微小電流値から大きな
電流値を検出出来る電流センサとする。 【構成】 磁性コア1の磁気回路にコアギャップ7を設
け、コアギャップの内部には磁気検出素子2を配置し、
磁気回路には太さ及び巻数の異なる41、42、43を
巻回して直列に接続し、夫々のコイルの接続点から引き
出し線8を引き出し、夫々の引き出し線はマルチプレク
サのスイッチに接続し、被測定電流の値により電子的に
コイルの巻数を切り換える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子回路に流れる電流を、磁気回路中に設けた空隙の両端が互いに 向かい合った形状のコアギャップ間に磁気検出素子と磁気検出素子の出力を増幅 する増幅回路とを設け構成した電流センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電流センサは、図4に示すように、高い比透磁率特性を有する C字型磁性コア(以下磁性コアと称す)1の一部を切断し形成したコアギャップ 7間に、磁気検出素子2、例えば、ホール素子を挿入するとともに、前記磁性コ ア1及び磁気検出素子2を基板3に接着剤等により固着し、前記磁性コア1の磁 路にコイル4を巻回しコイル4に流れる電流と、磁性コアに巻回したコイルの巻 数に比例してコアギャップ間に発生した磁束を磁気検出素子で検出し構成したも のである。従ってこのような構成による従来の電流センサにおいては、コイル4 に被検出電流を流し、これによってコアギャップの間に発生する磁束に比例して 磁気検出素子2に発生する電圧を測定し電流値を検出している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電流センサでは、コイル4を流れる被検出電流によ って磁性コアが磁気飽和を生ずることもあるため、磁性コアに磁気飽和が生じな いように被測定電流値によりコイル4の巻回数を設定している為に、電流の最大 値に比較して十分小さい電流を検出しようとする場合には、磁性コアのコアギャ ップ中に発生する磁界が小さくなり、検出精度が不足してしまうという問題点が あった。 本考案による電流センサは、前述したような従来の電流センサの問題点を解消 し、微小電流から、大電流までの範囲の電流の値を精度良く検出出来る電流セン サを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による電流センサは、両端を互いに対向させて所定の間隔を持ったコア ギャップを形成した磁性コアの磁路にコイルを巻回し、該コアギャプ間に磁気検 出素子を挿入した電流センサにおいて、前記磁性コアの磁路に被測定電流の値に より巻線の太さと巻数の異なる複数のコイルを巻回し、夫々のコイルの中間に複 数の引出し線を取り付け、引出し線のスイッチの切り換えをマルチプレクサによ り電子回路により切り換えることにより被検出電流の値により高速でしかも固体 化されたスイッチを用い巻数を切り換えるように構成したことを特徴とする電流 センサとする。
【0005】 即ち本考案は、1.高い比透磁率特性を有する磁性コアの磁気回路の一部にコ アギャップを形成し、磁性コアの磁気回路に被検出電流を通すコイルを複数回巻 回し、前記コアギャップ内に磁気検出素子を挿入し形成した電流センサにおいて 、前記磁性コアに線径と巻回数の異なる複数のコイルを巻回し、夫々のコイルを 直列に接続して接続点から引出し線を取り付け、夫々の引出し線は直列にマルチ プレクサの切り換えスイッチに接続され、コイルの切り換えを被検出電流の値に より電子的に切り換えるように構成したことを特徴とする電流センサ。2.請求 項1記載の電流センサにおいて、巻数及び太さの異なるコイルと直列にダイオー ドを接続し、前記ダイオードの方向により、コイルを選択するように構成したこ とを特徴とする電流センサである。
【0006】
【作用】
本考案における電流センサは、被検出電流の大きさによって、磁性コアの磁気 回路に巻回したコイルの巻回数を選択して被測定電流をコイルに流し、コアギャ ップ中には常に磁性コアの磁気飽和を生じない範囲の磁束で磁気検出素子を動作 するよう構成してあるので、微小電流値から大電流値まで、良好な検出精度で電 流値を計測することが出来る。又、巻線の切り換えはマルチプレクサを用いて電 子的に行うので、巻線のスイッチは固体化され信頼性が高い電流センサとするこ とが出来る。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図1は本考案の実施例に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図1にお いて、C字型の磁性コア1の磁気回路の一部にコアギャップ7が形成されている 。このC字型磁性コア1を基板3に設けられた孔3aを通して、C字型磁性コア 1の一端部を基板3の一面(図では裏面)に接合するとともに、このC字型磁性 コア1のコアギャップ間に磁気検出素子2としてホール素子を挿入し、基板3の 他面(図では表面)に接着剤により固着し、このC字型磁性コア1の磁気回路を 形成する脚部の一方にコイル41、42、43が巻回され、夫々直列に接続され 、夫々の巻線間より引出し線8が引き出されている。 この様な構成の電流センサでは、被検出電流の大きさによって、微小電流の場 合は巻回数の多い引き出し線からのコイルに接続し、大電流の場合は巻回数の少 ない引き出し線からのコイルに被検出電流を流して使用するので、コアギャップ 7間には磁気コアが磁気飽和を生ずることなく磁束を生ずるので磁気検出素子で 検出するのに適当な磁束の値となり、微小電流値から、大電流値まで良好な検出 精度を得ることが可能となる。
【0008】 図2は本考案の実施例に係る電流センサの構成を示すブロック図であり、例え ば電池を内臓した電子装置の電源回路に直列に挿入された電流センサのコイルの 部分を示し、コイル41側は充電時の大電流が流れるコイルであり、コイル42 は電子装置に電流を供給する時の電流値が小さい時のコイルを示す。図2におい て、コイル41、42には、各々ダイオード51、52が直列に接続されて夫々 のコイルに流れる電流の方向を決め、該ダイオード51、52の方向は互いに逆 向きになっている。そのため、被検出電流の方向によって、コイル41またはコ イル42の一方に選択的に電流が流れる。 図3は本考案の実施例に係る電流センサの構成を示すブロック図である。図3 において、コイル41、42、43、44の一端はマルチプレクサ6に接続され ており、各コイルの組合せはマルチプレクサにより電子的に選択される。コイル 41、42、43、44は夫々流れる電流の値が異なるためコイル線径はコイル 41が最も太く、コイル42、コイル43、コイル44に線径は細くしてある。 従って本考案の実施例ではマルチプレクサに入力する電子信号によって被検出電 流を流すコイルを選択することが出来、コイルの切り換え動作も速く、なおかつ 装置も小型に出来る。又、電流の値により回路に直列に挿入された抵抗の両端電 圧の値によりマルチプレクサのスイッチの切り換えを自動的に切り換えるよう電 子回路により構成することも可能である。
【0009】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案による磁性コアの磁気回路に複数のコイルを巻回し 、コイルを直列に接続してマルチプレクサにより電子的に切り換えるよう構成し てあるので被測定電流値により、コイル巻数の高速切り換えと小形で、微小電流 から大電流まで検出精度が良好な電流センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例に係る電流センサの構成を
示す斜視図。
【図2】本考案による実施例に係る充放電装置に組込む
電流センサの構成を示すブロック図。
【図3】本考案による実施例に係る電流センサの回路構
成を示すブロック図。
【図4】従来の電流センサの構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 磁性コア 2 磁気検出素子 3 基板 3a 孔 4,41,42,43,44 コイル 6 マルチプレクサ 7 コアギャップ 8 引出し線 51,52 ダイオード

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高い比透磁率特性を有する磁性コアの磁
    気回路の一部にコアギャップを形成し、磁性コアの磁気
    回路に被検出電流を通すコイルを複数回巻回し、前記コ
    アギャップ内に磁気検出素子を挿入し形成した電流セン
    サにおいて、前記磁性コアに線径と巻回数の異なる複数
    のコイルを巻回し、夫々のコイルを直列に接続して接続
    点から引出し線を取り付け、夫々の引出し線は直列にマ
    ルチプレクサの切り換えスイッチに接続され、コイルの
    切り換えを被検出電流の値により電子的に切り換えるよ
    うに構成したことを特徴とする電流センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流センサにおいて、巻
    数及び太さの異なるコイルと直列にダイオードを接続
    し、前記ダイオードの方向により、コイルを選択するよ
    うに構成したことを特徴とする電流センサ。
JP1991046440U 1991-05-22 1991-05-22 電流センサ Expired - Lifetime JP2566019Y2 (ja)

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JP2566019Y2 JP2566019Y2 (ja) 1998-03-25

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