JP3885408B2 - 電流検出器を備えた電磁開閉器及びこの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電流検出機能を有する電磁開閉器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電磁開閉器は、電磁コイルを励磁して鉄心に連結された可動接点を駆動し、固定接点と可動接点とを開閉することにより、電源と負荷機器間との電路を開閉するものである。ここで、該負荷機器などを過電流などから保護するために電流検出器が電磁開閉器に組み込まれることがある。
【0003】
電流の流れている半導体などを、磁界中に置いて電圧が発生するホール素子を用いる電流検出器では、電磁開閉器の導電部を周回する比較的透磁率が高いリング状のコアを備え、該コアには、ギャップを設けてホール素子が埋め込まれている。かかる構成によれば、ホール素子が導電部に流れる電流により発生する磁束を、コアを介して検出して電圧に変換して導電部の電流を正確に検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電流検出器を備えた電磁開閉器は、導電部に流れる電流が高くなるとコアが磁気的に飽和して、最大電流検出値が制限されて電流検出値を正確に測定することが困難となる。これは、変流器型の電流検出器でも同様である。よって、電流値が高い領域では、磁気的に飽和しにくい断面積の大きいコアに交換しなければならず作業が煩雑であり、検出電流値に応じて複数種類の電流検出器を準備しなければならないという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡易で、磁気的に飽和しにくい電流検出器を備えた電磁開閉器及びこの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る電流検出器を備えた電磁開閉器は、電流が流れる固定接触子と、上記固定接触子を貫通させると共に、上記固定接触子に流れる電流によって発生する磁界を検出する孔を有するリング状の電流検出器と、該電流検出器は、非磁性材料からなるリング状の巻心部と、この巻心部に電線が巻回された巻始め部と巻終り部とを有すると共に、上記巻き始め部と上記巻終り部とが近傍にあるコイルと、を有する電流検出器を備えた電磁開閉器において、
上記巻心部の内部には、空洞部を有しており、空洞部に挿入される棒状の連結部材を備え、この連結部材の両端部には、上記巻心部内に装入させる突起を設けたことを特徴するものである。
【0009】
第2の発明に係る電流検出器を備えた電磁開閉器の、電流検出器の孔は、固定接触子の上下面に対してほぼ水平であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の一実施の形態を図1から図3によって説明する。図1はこの発明の一実施の形態による電流検出器を備えた電磁開閉器の部分断面図、図2は電流検出器の孔に固定接触子を貫通させた斜視図、図3は図2に示す電流検出器の巻心部の結合部を示す部分断面図である。
【0015】
図1から図3において、電流検出器を備えた電磁開閉器100は、電磁開閉器20の内部に、固定接触子22の周囲に電流検出器200を備え付けたものである。そして、電磁開閉器20は、箱状に形成された絶縁状の取付け台24と、取付け台24に固定されたベース26と、取付け台24に装着されると共に、操作コイル28が巻回された固定鉄心30と、この固定鉄心30と所定の間隙をもって対向配設された可動接触子32に連結された可動鉄心34と、可動接触子32には、可動接点36を有しており、可動接点36と対向する固定接点38とを備え、操作コイル28の励磁により発生した磁界で固定鉄心30と可動鉄心34との間の間隙に働く電磁力により可動鉄心34が固定鉄心30に吸引される。
【0016】
電流検出器200は、非磁性材料からなる孔202eを有するリング状の巻心部202と、この巻心部202に電線204が一定の間隔で、巻回された巻始め部206sと巻終り部206eとを近傍に有すると共に、対向配値されたコイル206とを備え、電流検出器200の孔200eに固定接触子22を貫通させている。よって、電流検出器200は、固定接触子22に流れる電流によって発生する磁界を固定接触子22の一周にわたって積算して検出することで、固定接触子22と巻心部202の位置に無関係に固定接触子22に流れる電流に比例した電圧がコイル206の両端に得られるように構成されている。
【0017】
電流検出器200の巻心部202は、好ましくは柔軟性のある材料を用いることで、リング状に曲げることによっても製作できる。かかる材料によれば、固定接触子22を電磁開閉器20に組み込み後にもコイル206を取り付けできる。
【0018】
また、巻心部202は、好ましくは内部が空洞202eを有して筒状に形成されており、連結部材としての芯棒250は、一端には巻心部202の外周とほぼ同じ外周の円板250aを有し、一端の近傍表面には、楔形状の突起250cが円周に沿って設けられ、同様に他端の近傍表面にも突起250tを有している。巻心部200の空洞202e全周に、ほぼ巻心部202の一周の長さを有する棒状の連結部材としての芯棒250が装入されて、突起250c,250tが巻心部200の内面に食い込んで、芯棒250がはめ込まれる。
【0019】
実施形態2.
この発明の他の実施の形態を図4によって説明する。図4は電流検出器の孔に固定接触子を貫通させた斜視図である。図4において、電流検出器300の孔300eは、固定接触子22の上下面に対してほぼ水平で、例えば、長方形状になっている。かかる構成によれば、固定接触子22を電流検出器300の孔300eに無駄無く貫通させることができる。よって、電流検出器300の幅を大きくせずに、電流検出器300の巻心部303の断面積を増加できるから、磁気飽和が生じにくくなり、電流検出器300の検出精度が向上する。
【0020】
実施の形態3.
この発明の他の実施の形態を図5によって説明する。図5は電流検出器の斜視図である。図5において、電流検出器400は、略長方形でリング状の巻心部402に電線204で巻回されてコイル406ができる。コイル406は、コイル406の一端(始端)406sから電線204の巻回を始め、他端(終端)406eまで巻回したら、該終端406eから該始端406sまで重ねて巻回されてコイル406ができあがる。かかる電流検出器400によれば、同一外形寸法で巻回数を増加することができ、コイル406のほぼ同じ部位からリード線406rを引き出すことができるので、電流検出器400の感度が向上し、ノイズ耐量も向上する。
【0021】
実施の形態4.
この発明の他の実施の形態を図6によって説明する。図6は、電流検出器がプリント基板に取付けられた状態を示す側面図である。図6において、電流検出器500はプリント基板600に固定するための取付けピン500tが水平に複数設けられている。プリント基板600には、固定接触子22を貫通させる孔600eが設けられており、電流検出器500の取付けピン500tを半田付けして固定するための孔600hも複数設けられている。
【0022】
なお、電流検出器500の口出し線を上記のような導電性のリードピンにして、プリント基板600の導電性の銅箔パターンを有する孔に電流検出器500のリードピンを半田付けで固定しても良い。
かかる実施の形態によれば、電流検出器500の取付け、リード線の接続が、プリント基板600に取り付けることによって、完了できるから作業性が極めて向上する。
【0023】
実施の形態5.
この発明の他の実施の形態を図7によって説明する。図7は、電流検出器がプリント基板に取付けられた状態を示す側面図である。図7において、半月状の二つの電流検出器700,700は、ちょうど電流検出器500を二つに分割したもので、電流検出器700には、複数の取付けピン700tと、コイルの口出し線となる導電性のリードピン706rと、二つの電流検出器700を互いに直列に接続させる直列ピン700sが設けられている。プリント基板600には、リードピン706rを固定させるリード孔600rと、直列ピン700s同士を接続する導電性の銅箔パターン600pとが設けられている。
【0024】
上記実施の形態によれば、電磁開閉器20を組立て後に、二つに分割した電流検出器700,700で固定接触子22を取付けることができるから、組立性が向上する。
【0025】
【発明の効果】
第1の発明によれば、電流検出器は、非磁性材料からなるリング状の巻心部と、この巻心部に電線が巻回された巻始め部と巻終り部とを有すると共に、巻き始め部と巻終り部とが近傍にあるコイルとを備えたので、高い電流領域でも、電流検出器の巻心部が飽和しにくいから一つの電流検出器で、広範囲の検出電流値をカバーでき、しかも、電流検出の精度が向上するという効果がある。また、巻心部の内部には、空洞部を有し、該空洞部に挿入される棒状の連結部材を備え、この連結部材の両端部には、巻心部内に装入させる突起を設けたので、リング状の電流検出器の製作が容易であるという効果がある。
【0028】
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、電流検出器の孔は、固定接触子の上下面に対してほぼ水平としたので、電流検出器の高さ寸法を抑えて、電流検出感度を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による電流検出器を備えた電磁開閉器の部分断面図である。
【図2】 図1における、電流検出器が固定接触子に取り付いた状態を示す斜視図である。
【図3】 図1における、電流検出器の正面部分拡大図である。
【図4】 この発明の他の実施形態による電流検出器が固定接触子に取り付いた状態を示す斜視図である。
【図5】 この発明の他の実施形態による電流検出器を示す斜視図である。
【図6】 この発明の他の実施形態による電流検出器がプリント基板に取付けられた状態を示す側面図である。
【図7】 この発明の他の実施形態による電流検出器がプリント基板に取付けられた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
20 電磁開閉器、22 固定接触子、100 電流検出器を備えた電磁開閉器、200,300,400,500,700 電流検出器、200e,300e 電流検出器の孔、202,303,402 巻心部、206,406 コイル、206s 巻き始め部、206e 巻き終り部、250 連結部材(芯棒)、250c,250t 突起、500t,700t 取付けピン、600 プリント基板、600h 取付け孔、600p 導電性パターン、706r リードピン。
Claims (2)
- 電流が流れる固定接触子と、
上記固定接触子を貫通させると共に、上記固定接触子に流れる電流によって発生する磁界を検出する孔を有するリング状の電流検出器と、
該電流検出器は、非磁性材料からなるリング状の巻心部と、この巻心部に電線が巻回された巻始め部と巻終り部とを有すると共に、上記巻き始め部と上記巻終り部とが近傍にあるコイルと、を有する電流検出器を備えた電磁開閉器において、
上記巻心部の内部には、空洞部を有しており、空洞部に挿入される棒状の連結部材を備え、この連結部材の両端部には、上記巻心部内に装入させる突起を設けたことを特徴する電流検出器を備えた電磁開閉器。 - 上記電流検出器の孔は、上記固定接触子の上下面に対してほぼ水平である、ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出器を備えた電磁開閉器。
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