JPH04130026U - 透過照明式メータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導光体を固定するねじが光の障害物となら
ず、光を指針に有効に導き指針の照明効果を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 導光体３の表面に設けられる凹部６は光源２
と指針１を結ぶ線と平行に対向する２つの側壁と、この
２つの側壁と直交して互いに対向する他の２つの側壁を
有し、凹部６の深さを導光体３の底面３１よりもねじ頭
部４ａが下方に位置するように設定したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車載用アナログメータ、例えば自動車の燃料計等に適用して好適な透 過照明式メータに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、自動車に取付けられている各種メータは夜間時の視認性を高めるた め指針をメータ内部に設けた光源からの光によって透過照明するようにしている 。照明方式としては、光源からの直射光によって指針を直接照明する方式と、 光源からの光を導光体によって指針に導く方式が最も一般的である。

【０００３】 図３および図４は上記の照明方式を採用した透過照明式メータにおける導光 体の従来例を示すもので、これを概略説明すると、１は指針、２は光源、３は指 針１と光源２の間に配設された導光体、４は導光体３をメータのハウジング５に 固定するねじである。導光体３はアクリル樹脂等の透光性に優れた透明樹脂によ って平面視細長い矩形とされ、指針１と光源２を結ぶ線上にねじ４を収納する凹 部６が形成されている。このような構成においては、ねじ４が光源２からの光の 障害物となり、また側面７、８で反射する光は入射角によって指針１まで到達せ ず外部に出射するため、指針１を効率よく照明することができないという問題が あった。

【０００４】 そこでこのような問題を解決する方法として図５および図６に示すように導光 体３を楕円形に形成したものが知られている。この導光体３は、長軸側の光源２ と対向する一方の端面を凹曲面状の入光面９とし、指針１と対向する他方の端面 を同じく凹曲面状の出光面１０とし、短軸側の両面を外側に凸となる楕円面１１ 、１２とし、その焦点位置に前記指針１と光源２を配置したものである。このよ うな構成おいては入光面９から導光体３内に斜めに入射し楕円面１１、１２に当 たって反射する光源２からの光１３をすべて指針１に集光させることができる利 点を有している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、楕円形の導光体３においてもねじ４が依然として光の障害物と なるため光の有効利用という点で未だ不十分で、より明るい照明を得ることがで きないという問題があった。

【０００６】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、ねじが障害物とならず光を有効に利用することができ 、指針の照明効果を向上させることができるようにした透過照明式メータを提供 することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、光源と、装置固定部にねじによって固定 配置され前記光源からの光を指針に導く導光体とを備え、この導光体の表面には 前記ねじが挿通されるねじ取付用孔を内底面に有する凹部が設けられ、この凹部 は光源と指針とを結ぶ線と平行に対向する２つの側壁と、この２つの側壁と直交 して互いに対向する他の２つの側壁を有し、凹部深さを導光体底面よりもねじ頭 部が下方に位置するように設定したものである。

【０００８】

【作用】

本考案において、凹部は十分深く形成されることにより、ねじ頭部を導光体底 面より下方に位置させる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案に係る透過照明式メータの一実施例を示す断面図、図２は導光体 の平面図である。なお、図中図３〜図６と同一構成部品のものに対しては同一符 号を以て示し、その説明を省略する。これらの図において、２０は表示板、２１ は文字板１の下方に配設され導光体３と共にハウジング（装置固定部）５に固定 配置された計器本体で、この計器本体２１の指針軸２２は前記文字板２０の中心 孔２３を貫通して上方に突出し、その突出端部に指針１がキャップ２５を介して 取り付けられている。指針１は透明樹脂によってＬ字形に形成され、下面が導光 体３から上方に出射される光が入光する入光面２６を形成している。

【００１０】 前記導光体３は、平面視矩形で光源２側端部が表示板２０と離反するよう下方 に所定角度で傾斜し、光源２と対向する端面が入射面９とされ、これと反対側端 面が光源側端部と同方向に４５度で傾斜する反射面２８とされる。導光体３の表 面中央に凹設されねじ４を収納する凹部６は四角形で、光源２と指針軸２２を結 ぶ線と平行に対向する２つの側壁３０ａ、３０ｂと、この２つの側壁３０ａ、３ ０ｂと直交して互いに対向する他の２つの側壁３０ｃ、３０ｄを有し、凹部６の 深さは導光体３の板厚ｔとねじ頭部４ａの高さを加えた値と略等しいかこれより 大きく設定されることにより、ねじ頭部４ａを導光体３の底面３１よりも下方に 位置させている。なお、凹部６の内底面３２の中央には前記ねじ４が挿通される ねじ取付用孔２９が貫通形成されている。

【００１１】 かくしてこのような構成からなる透過照明式メータにおいては、ねじ４が導光 体３の底面３１より下方に位置しているので光の障害物とならず、また凹部６は 光源２と指針軸２２を結ぶ線と平行な側壁３０ａ、３０ｂと、この２つの側壁３ ０ａ、３０ｂと直交して互いに対向する側壁３０ｃ、３０ｄとを有しているので 、光を反射させることがなく、したがって光源２からの光を指針１に効率よく導 くことができ、指針１をより明るく照明することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る透過照明式メータは、導光体を装置固定部に 固定するねじが光源からの光に対して障害物とならず、光を指針に効率よく導く ことができ、照明効果を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る透過照明式メータの一実施例を示
す断面図である。

【図２】導光体の平面図である。

【図３】透過照明式メータの従来例を示す断面図であ
る。

【図４】導光体の平面図である。

【図５】透過照明式メータの他の従来例を示す断面図で
ある。

【図６】導光体の平面図である。

【符号の説明】

１ 指針 ２ 光源 ３ 導光体 ４ ねじ ５ ハウジング ６ 凹部 ２９ ねじ取付用孔 ３０ａ、３０ｂ、３０ｃ、３０ｄ 側壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源と、装置固定部にねじによって固定
   配置され前記光源からの光を指針に導く導光体とを備
   え、この導光体の表面には前記ねじが挿通されるねじ取
   付用孔を内底面に有する凹部が設けられ、この凹部は光
   源と指針とを結ぶ線と平行に対向する２つの側壁と、こ
   の２つの側壁と直交して互いに対向する他の２つの側壁
   を有し、凹部深さを導光体底面よりもねじ頭部が下方に
   位置するように設定したことを特徴とする透過照明式メ
   ータ。