JP2567132Y2 - 導光板の固定構造 - Google Patents

導光板の固定構造

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JP2567132Y2
JP2567132Y2 JP4386492U JP4386492U JP2567132Y2 JP 2567132 Y2 JP2567132 Y2 JP 2567132Y2 JP 4386492 U JP4386492 U JP 4386492U JP 4386492 U JP4386492 U JP 4386492U JP 2567132 Y2 JP2567132 Y2 JP 2567132Y2
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道春 大井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】表面側に文字板が配置された導光
板の固定部への固定構造に係り、詳しくは導光板にネジ
孔を設けて該ネジ孔によりネジで固定部へ固定するよう
にした導光板の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】夜間等の暗所においては、計器類の文字
板等に対する照明を必要とし、このため種々の照明方法
が用いられている。照明方法の一つとして、例えば、導
光板による方法が知られている。導光板は入射した光源
の光を文字板まで導き文字板の裏面から照射して、文字
板内に設けられた文字・目盛等を光輝させるようにした
ものである。
【0003】この導光板は、通常、透明な樹脂等からな
り、文字板の下面に密着して配置されて、受光端面から
入射した光を表裏面で反射を繰り返させながら文字板の
位置まで導き文字板の裏面に入射させる。これにより、
文字板の光透過性に構成された文字・目盛等を光輝させ
るようにしたものである。
【0004】一般に、導光板は計器ケース内に配置され
た光源の光を導入するため、ケース等の固定部に固定し
ておく必要があり、この固定方法として、例えば図2の
断面図に示すようにしたものがある。図に示すように、
導光板1には、その表裏間を貫通して皿ネジ2の形状に
合致するネジ孔3が設けられており、該ネジ孔3に導光
板1の表面1a側から皿ネジ2を挿入して導光板1の裏
面1b側に配置された固定部5のネジ孔5aに螺合させ
て導光板1を固定している。この導光板1の表面1aに
は文字板6が配置されるので、ネジ孔3は皿ネジ2の頭
部2aの上面が導光板1の表面1aと水平になる程度に
穿孔されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この場合
に、導光板1内を導かれてきた光のうち導光板1の裏面
1bで反射してネジ2の頭部2aに至る光は、ネジ2の
頭部2aで遮られて文字板6に入射することができず、
文字板6には光が照射されない影の部分Lが生じる。実
際には、図2の丸で囲った部分の部分拡大図である図3
に示すように、ネジ2の頭部2aに至る光の一部は、ネ
ジ2の頭部2aの側方のネジ孔3の端面を透過して文字
板6を照射するため、この影の部分Lはネジ2の頭部2
aの最大径よりもよりも狭くはなる。しかしながら、そ
の影となる部分Lに、図4で示すように、文字板6の光
透過性の文字6a等が位置すると、文字6aの一部に影
となる部分6a′が生じてしまい視認性を悪くする。こ
のため、この点を避けようとすると、文字板の文字・目
盛等の配置設計に制約を受ける結果となってしまう。
【0006】本考案は、導光板を固定するための固定構
造が文字板への光の入射を遮蔽しないようにして、文字
板の文字等の配置に制約を与えることがないようにし
た、導光板の固定構造の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、表面上に配置
された文字板に光を導き、文字板の文字等を光輝させる
ようにした導光板を固定部へ固定するため、該導光板の
表裏間に貫通するネジ孔を設けて、該ネジ孔を利用して
ネジで固定部へ固定するようにした導光板の固定構造に
おいて、前記導光板のネジ孔の上部所定範囲の直径をネ
ジの頭部の直径より大きくして、かつその端面を所定角
度で傾斜させ、前記ネジの頭部が導光板の表面下に埋没
するように構成するとともに、導光板の裏面側で反射し
た光が該ネジ孔の前記端面を透過して前記ネジの真上に
位置する文字板の部分を照射可能にしたことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】上述構成に基づき、導光板のネジ孔にネジを挿
入して、導光板を固定部にネジ止めすると、ネジ孔の上
部所定範囲の直径がネジの頭部の直径より大きいため、
ネジの頭部は導光板の表面下に埋没し、ネジの頭部の上
には空間ができる。このため、導光板の下面側で反射し
てネジの頭部上の空間部分に至る光は、ネジ孔の端面を
透過してこの空間部分を通りネジの頭部の真上へと抜け
る。したがって、導光板の表面に密着配置された文字板
のうち、導光板を固定したネジの上にあたる部分にも光
が照射され影とならないので、この部分にも文字・目盛
等を配置することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例について
説明する。なお、従来の技術のところで説明したものと
同一部分には同一符号を付す。
【0010】図1には、本考案に係る導光板の固定構造
の一実施例が示されている。図に示すように、厚さHの
導光板1の表裏面を貫通してネジ孔7が設けられてお
り、該ネジ孔7は従来例のところで示したものと同様に
皿ネジ2の形状に合致するものである。ただし、ネジ孔
7の上部所定範囲は皿ネジ2の頭部2aの最大径よりも
大きくして、かつその端面を所定角度θで傾斜させ、前
記ネジ2を該ネジ孔7に通すとネジ2の頭部2aが導光
板1の表面1a下に埋没するようになっている。すなわ
ち、導光板1を固定部にネジ止めしても導光板1が割れ
ないような肉厚hを確保できる範囲でネジ孔7は掘り下
げられている。
【0011】例えば、2mmφの皿ネジ2を使用する場合
には、前記肉厚h=1.7 〜 2.5 mmの範囲として、2.5 m
mφのネジ2を使用する場合には、h=2.0 〜2.7 mm
の範囲として、3mmφのネジ2を使用する場合には、h
=2.3 〜3.0 mm 程度を確保することが必要である。ま
た、皿ネジ2の頭部2aの最大径よりも大きくしたネジ
孔7の上部所定範囲7aは、その端面を所定角度θで傾
斜させているが、この傾斜角度θは導光板1の下面1b
で反射した光Aが該端面で反射せずに透過してネジ2の
頭部2aの真上方向に出やすい角度にしている。この傾
斜角度θは使用するネジ径によって異なるが、例えば2.
5 mmφのネジの場合には、導光板1の厚さ方向に対して
θ=15°程度の傾斜となる。
【0012】導光板1の固定部5への固定は、このネジ
孔7に皿ネジ2を挿入して、導光板1の裏側に配置され
た固定部5にネジ止めする。この場合、ネジ孔7の上部
所定範囲7aの直径がネジの頭部2aの直径より大きい
ため、ネジ2の頭部2aは導光板1の表面下に埋没し、
ネジ2の頭部2aの上には空間ができる。このため、導
光板1の下面1a側で反射してネジ2の頭部2a上の空
間部分に至る光Aは、ネジ孔7の上部所定範囲7aの端
面を透過してこの空間部分を通りネジ2の頭部2aの真
上方向へと抜ける。
【0013】したがって、導光板1の表面に密着配置さ
れた文字板6のうち、ネジ2の真上にあたる部分にも光
が照射されるので、ネジによって影を生じることがな
い。それゆえ、この部分にも文字・目盛等を配置するこ
とが可能となり、文字板の文字・目盛等の意匠の配置設
計の制約を減少することができる。なお、本実施例で
は、導光板1を固定するためのネジとして皿ネジ2を用
いたので、導光板1に設けたネジ孔7も皿ネジの形状に
合致させているが、他の形状のネジを用いる場合にはネ
ジ孔もその形状に合わせた形となる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
導光板を固定するネジによって、該ネジの真上にあたる
文字板の部分を照射する光を遮蔽しないので影が出来
ず、この部分にも文字・目盛等を配置することが可能と
なり、文字板の文字・目盛等の意匠の配置設計の制約が
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の導光板の固定構造を側面から見
た断面図である。
【図2】従来の導光板の固定構造を側面から見た断面図
で、図4のB─B線に基づくものである。
【図3】図2に示す導光板の固定構造の部分拡大図であ
る。
【図4】従来の導光板の固定構造を用いた場合の文字板
側から見た問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 導光板 2 皿ネジ 2a ネジ頭部 3 ネジ孔 6 文字板 7 ネジ孔 7a 上部所定範囲

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上に配置された文字板に光を導き、
    文字板の文字等を光輝させるようにした導光板を固定部
    へ固定するため、該導光板の表裏間に貫通するネジ孔を
    設けて、該ネジ孔を利用してネジで固定部へ固定するよ
    うにした導光板の固定構造において、 前記導光板のネジ孔の上部所定範囲の直径をネジの頭部
    の直径より大きくして、かつその端面を所定角度で傾斜
    させ、前記ネジの頭部が導光板の表面下に埋没するよう
    に構成するとともに、導光板の裏面側で反射した光が該
    ネジ孔の前記端面を透過して前記ネジの真上に位置する
    文字板の部分を照射可能にしたことを特徴とする導光板
    の固定構造。
JP4386492U 1992-06-24 1992-06-24 導光板の固定構造 Expired - Lifetime JP2567132Y2 (ja)

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JPH064783U JPH064783U (ja) 1994-01-21
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