JPH04129923U - 軸と回転体との締結装置 - Google Patents

軸と回転体との締結装置

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JPH04129923U
JPH04129923U JP4548291U JP4548291U JPH04129923U JP H04129923 U JPH04129923 U JP H04129923U JP 4548291 U JP4548291 U JP 4548291U JP 4548291 U JP4548291 U JP 4548291U JP H04129923 U JPH04129923 U JP H04129923U
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JP
Japan
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race
shaft
inner race
tapered surface
rotating body
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Pending
Application number
JP4548291U
Other languages
English (en)
Inventor
久男 ▲富▼川
Original Assignee
株式会社椿本チエイン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キーを使用しない締結装置のインナーレース
の軸方向端部において生じる応力集中を回避すること。 【構成】 締結装置は外周にテーパ面を有するインナー
レースと内周にテーパ面を有するアウターレースとを有
する。インナーレースとアウターレースはテーパリング
により軸及び回転体に楔係合する。インナーレースはテ
ーパ面の軸方向端部において逃げ部を有する。逃げ部は
テーパリングと接触せず、軸はインナーレースの端部か
ら応力を殆ど受けることがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、キーを使用しないで軸と回転体とを締結するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、キーを使用しないで軸Aと回転体Bとを締結するための装置の一例を 示している。この種の締結装置50は、インナーレース51のテーパ面52とア ウターレース55のテーパ面56とをテーパリング57により楔係合させて発生 する面圧により、軸Aと回転体Bとを締結するものである。トルクの伝達は、こ の面圧に起因する摩擦力によっておこなわれる。ボルト58を締付けると、軸A はインナーレース51の内周面54から応力を受ける。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、インナーレース51の内周面54は直径が均一な円筒面であるため 、締付状態では、同図に示すように、軸Aに均一な応力が生じる。この状態で、 スプロケットやプーリのような回転体Bに荷重が作用すると、インナーレース5 1の端部には応力集中が発生する。特に、回転体Bの中心と締結装置50の中心 とが軸方向にずれている場合には、インナーレース51の一方の端部での応力集 中は大きくなる。この応力は回転体Bの回転に伴って繰返し応力として軸Aに作 用し、最終的に軸Aを破断させることにもなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第1に、外周にテーパ面を有するインナーレースと内周にテーパ面 を有するアウターレースとをテーパリングにより楔係合させて軸と回転体とを締 結させる装置において、前記インナーレースのテーパ面の軸方向端部に前記アウ ターレースのテーパ面から離れるように逃げ部を設けた構成により、又は、前記 インナーレースの内周面の軸方向端部に逃げ部を設け、前記テーパリングによる 前記インナーレースとアウターレースの楔係合時に前記インナーレースが弾性変 形して前記逃げ部が軸に接するようにした構成により前記課題を解決するもので ある。
【0005】 本考案は、第2に、インナーレースに形成された外周テーパ面とアウターレー スに形成された内周テーパ面とを楔係合させて軸と回転体とを締結させる装置に おいて、前記インナーレースのテーパ面の軸方向端部に前記アウターレースのテ ーパ面から離れるように逃げ部を設けた構成により、又は、前記インナーレース の内周面の軸方向端部に逃げ部を設け、前記インナーレースとアウターレースの 楔係合時に前記インナーレースが弾性変形して前記逃げ部が軸に接するようにし た構成により、前記課題を解決するものである。
【0006】
【作用】
第1の考案は、テーパリングによりインナーレースとアウターレースとを楔係 合させる締結装置における考案である。インナーレースのテーパ面に逃げ部を設 けることにより、逃げ部はテーパリングから荷重を受けることがない。従って、 インナーレースから軸に作用する応力はインナーレースの軸方向端部に向うほど 漸減することになり、インナーレースの軸方向端部における応力集中を避けるこ とができる。
【0007】 また、インナーレースの内周面の軸方向端部に逃げ部を設け、インナーレース とアウターレースとの楔係合時にこの逃げ部が弾性的に軸に接するようにしたか ら、インナーレースから軸に作用する応力は上記の場合と同様にインナーレース の軸方向端部に向うほど漸減することになり、軸方向端部における応力集中を避 けることができる。
【0008】 第2の考案は、インナーレースとアウターレースとを、テーパリングを介在さ せることなく直接楔係合させる締結装置における考案である。作用はテーパリン グを利用した上記締結装置と同じであり、インナーレースの軸方向端部の応力集 中を避けることができる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案の第1実施例の締結装置を示している。締結装置10は、外周に テーパ面12を有するインナーレース11と、内周にテーパ面16を有するアウ ターレース15と、夫々のテーパ面12,16に相接する一対のテーパリング1 7,17と、テーパリング17,17を軸方向に近接させる複数のボルト18を 有してなる。
【0010】 インナーレース11は、図2に示すように、テーパ面12の軸方向端部におい て、テーパリング17と相接するテーパ面12のテーパ角より大きいテーパ角の 逃げ部13,13を有する。本実施例では、インナーレース11の両テーパ面1 2,12に逃げ部13,13が形成されているが、片側のみ逃げ部13を形成し てもよい。例えば、回転体Bの中心と締結装置10の中心がずれている場合、回 転体Bの中心に近い側の端部において応力集中が発生するので、反対側の端部に は必ずしも逃げ部を設ける必要はない。回転体Bの中心と締結装置10の中心が 略々一致する場合は、両側に逃げ部を設けることが望ましい。
【0011】 図1中、軸の中心線に向う矢印は、軸Aがインナーレース11から受ける応力 を表わしており、上述のようにインナーレース11に逃げ部13を設けることに より、インナーレース11の軸方向端部に向うほど応力が漸減するようになる。 すなわち、逃げ部13が形成されたインナーレース11の端部は弾性体として軸 Aに接触することになり、この端部において応力集中を引き起こすことはない。
【0012】 図3は、本考案の第2実施例であり、内周面24に逃げ部23を設けたインナ ーレース21を示している。片側のみに逃げ部を設けることができることは第1 実施例と同様である。逃げ部23は、ボルトによるテーパリングの締付時に、こ の逃げ部23が形成された端部が弾性変形して、軸と接触するように形成されて いる。従って、図1に示すように、インナーレース21の軸方向端部に向うほど 応力は漸減するようになる。
【0013】 図4及び図5は他のタイプの締結装置を示している。この締結装置30は、加 圧スリーブ37を利用してインナーレース31とアウターレース35とを直接楔 係合させるタイプのものである。第1及び第2実施例と同様に、インナーレース 31に逃げ部33,33’を設けることにより、インナーレース31の軸方向端 部における応力集中を回避することができる。
【0014】 本実施例のインナーレース31は、第1実施例のインナーレースに対応するも ので、小径側端部にはテーパ面32のテーパ角より大きいテーパ角の逃げ部33 が、大径側端部にはテーパ面32のテーパ角より小さいテーパ角の逃げ部33’ が設けられたものである。従って、アウターレース35がインナーレース31と 楔係合したとき、逃げ部33,33’はアウターレース35と接触せず、軸がイ ンナーレース31から受ける応力は端部に向うほど漸減したものとなる。
【0015】 図6は、第2実施例のインナーレースに対応するもので、インナーレース41 の内周面44の両側端部に逃げ部43,43が設けられたものである。作用効果 は第2実施例と同じである。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上の構成であるから、インナーレースから軸に作用する応力はイン ナーレースの軸方向端部に向うほど漸減する。すなわち、インナーレースにおけ る逃げ部が設けられた部分は、テーパ面側に逃げ部が設けられていても、内周面 側に逃げ部が設けられていても、その部分は内周側で弾性的に軸と接触すること になる。従って、インナーレースの端部における応力集中が低減され、回転体に 大きな荷重が作用しても軸が破断することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示し、テーパ面の軸方向
端部に逃げ部が形成されたインナーレースを具えた締結
装置の軸方向断面図である。
【図2】図1の締結装置を構成するインナーレースの軸
方向断面図である。
【図3】第2実施例の締結装置を構成するインナーレー
スの軸方向断面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示し、テーパ面の軸方向
端部に逃げ部が形成されたインナーレースを具えた締結
装置の軸方向断面図である。
【図5】図4の締結装置を構成するインナーレースの軸
方向断面図である。
【図6】図1の締結装置を構成する他のインナーレース
の軸方向断面図である。
【図7】従来の締結装置の軸方向断面図である。
【符号の説明】
10,30 締結装置 11,21,31,41 インナーレース 12,32 テーパ面 13,23,33,33’,43 逃げ部 15,35 アウターレース 16 テーパ面 17 テーパリング 18 ボルト 24,44 内周面 37 加圧スリーブ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にテーパ面を有するインナーレース
    と内周にテーパ面を有するアウターレースとをテーパリ
    ングにより楔係合させて軸と回転体とを締結させる装置
    において、前記インナーレースのテーパ面の軸方向端部
    に前記アウターレースのテーパ面から離れるように逃げ
    部を設けたことを特徴とする、軸と回転体との締結装
    置。
  2. 【請求項2】 外周にテーパ面を有するインナーレース
    と内周にテーパ面を有するアウターレースとをテーパリ
    ングにより楔係合させて軸と回転体とを締結させる装置
    において、前記インナーレースの内周面の軸方向端部に
    逃げ部を設け、前記テーパリングによる前記インナーレ
    ースとアウターレースの楔係合時に前記インナーレース
    が弾性変形して前記逃げ部が軸に接するようにしたこと
    を特徴とする、軸と回転体との締結装置。
  3. 【請求項3】 インナーレースに形成された外周テーパ
    面とアウターレースに形成された内周テーパ面とを楔係
    合させて軸と回転体とを締結させる装置において、前記
    インナーレースのテーパ面の軸方向端部に前記アウター
    レースのテーパ面から離れるように逃げ部を設けたこと
    を特徴とする、軸と回転体との締結装置。
  4. 【請求項4】 インナーレースに形成された外周テーパ
    面とアウターレースに形成された内周テーパ面とを楔係
    合させて軸と回転体とを締結させる装置において、前記
    インナーレースの内周面の軸方向端部に逃げ部を設け、
    前記インナーレースとアウターレースの楔係合時に前記
    インナーレースが弾性変形して前記逃げ部が軸に接する
    ようにしたことを特徴とする、軸と回転体との締結装
    置。
JP4548291U 1991-05-22 1991-05-22 軸と回転体との締結装置 Pending JPH04129923U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07332381A (ja) * 1994-06-13 1995-12-22 Tsubakimoto Chain Co 軸と回転体の摩擦式締結具
JPWO2015198901A1 (ja) * 2014-06-23 2017-04-20 新東工業株式会社 片持ち式ブリケットマシン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63256237A (ja) * 1987-04-10 1988-10-24 Mitsubishi Metal Corp 歯先面取り付き鍛造傘歯車
JPH02267976A (ja) * 1989-04-07 1990-11-01 Mitsui Petrochem Ind Ltd 積層型セラミック素子およびその製造方法

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