JPH04129819A - 車両用空気調和制御装置 - Google Patents

車両用空気調和制御装置

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JPH04129819A
JPH04129819A JP25317690A JP25317690A JPH04129819A JP H04129819 A JPH04129819 A JP H04129819A JP 25317690 A JP25317690 A JP 25317690A JP 25317690 A JP25317690 A JP 25317690A JP H04129819 A JPH04129819 A JP H04129819A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気調和制御装置に係り、特に車両に採用する
に適した空気調和制御装置に関する。
(従来技術) 従来、車両用空気調和制御装置においては、例えば、実
開昭58−8612号公報に示されているように、日射
量が急変した場合にも乗員の温感を適正に維持すること
を目的として、日射の有無を所定時間でもって判定し、
この判定結果に応じて車室内への吹出空気流を制御する
ようにしたものがある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、このような構成においては、日射の有無の前記
所定時間の前後における変化に応じて空調制御がなされ
るものの、この空調制御においては、日射量の時々刻々
の変化までは考慮されておらず、その結果、上述の空調
制御が乗員の温感には適正には合致しに(い場合が生じ
る。
これに対しては、例えば、特開昭59−34915号公
報に示されているように、日射量の変化量が所定の設定
値を超えた場合には日射センサの出力を漸次変化させて
車室内の目標温度を得るように空調制御を行ないように
することも考えられる。しかし、このような場合には、
日射量が大幅に変化した場合に生じると予測される車室
内への吹出空気流の急激な変化は抑制し得るものの、車
室内の温度調整が、吹出空気流の温度と量の双方の同時
制御でもってなされる場合には、吹出空気流の量の過不
足のため、乗員の温感に精度よく合致した空調制御がな
されない場合が生じる。
また、特開昭62−25.8808号公報に示されてい
るように、車室内の目標温度への調整にあたり、日射が
あったときにはこの日射に相当する補正値を所定勾配で
増大させるようにして空調制御を行ない、一方、日射が
なくなったときにはこれに対する遅れをもって前記補正
値を所定勾配で減少させるようにして空調制御を行なう
ようにすることも考えられる。しかし、この場合にも、
」ニ述と同様に、車室内への吹出空気流の温度及び量の
双方が同時に制御される場合には、上述と同様に乗員の
温感に精度よく合致した空調制御がなされないという不
具合が生じる。このようなことは、特開昭63−170
115号公報或いは特開平1145219号公報に示さ
れているように、空調制御を、日射量の変動量に応じて
変化する遅延時間だけ遅延させて行なうようにしても同
様である。
これに対し、本願発明者等が、車両の乗員の温感に精度
よく合致する空調制御の実現にあたり、日射環境下にお
ける車室内への吹出空気流の温度或いは単位時間当りの
流量に相当する風速と日射量との関係を実験により確認
したところ、第2図に示すような結果が得られた。但し
、この実験においては、外気温が−10”Cのときを基
準とし、また、車両に配置した日射センサの太陽に対す
る仰角が30°のときを基準とした。
しかして、この実験め結果、乗員の温感に精度よく合致
した車室内の温度を実現するにあたっては、車室内への
吹出空気流の温度を一定にしても、同吹出空気流の風速
を日射量の増大に応じて第2図の曲線Pに従い増大させ
ればよいことが確認できた。しかし、車室内への吹出空
気量の風速を一定にした場合には、日射量の一定量以下
の範囲での増大時には、吹出空気流の温度を第2図の曲
線qに従い低下させればよいが、日射量の一定量を超え
る増大時には、曲線qで示すごとく、吹出空気流の温度
を低下させることができず、車室内の温度を乗員の温感
に合致させて低下させることは困難であることが確認で
きた。
また、以上のような事実を前提として、次のような現象
も確認できた。即ち、日射環境下において乗員の温感に
合致するように車室内の温度を調整すべく空調制御を行
うにあたり、日射量が一定i11以下の範囲では、吹出
空気流の温度を優先的に制御すれば十分であり、同吹出
空気流の流量まで増大制御することは、却って乗員に冷
風による不快感を与えることが確認できた。また、日射
量が定m以下の範囲を超えて増大した場合には、吹出空
気流の流量を優先的に増大制御する必要があることが確
認できた。
そこで、本発明は、上述のような実験結果による確認事
項に基き、車両用空気調和制御装置において、車室内の
温度を乗員の温感に合わせて精度よく調整するにあたり
、吹出空気流の温度が支配的に影響する日射量の範囲で
は吹出空気流の温度を優先的に制御し、また、吹出空気
流の流量が支配的に影響する日射量の範囲では吹出空気
流の流量を優先的に制御するようにしようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 上記課題の解決にあたり、本発明の構成上の特徴は、第
1図にて例示するごとく、車両の車室内の所望の温度を
設定する温度設定手段lと、車室内の現実の温度を内気
温として検出する内気温検出手段2と、車室内への吹出
空気流の温度及び流量を前記設定温と前記検出内気温と
の差を減ずるように制御する制御手段3とを備えた空気
調和制御装置において、日射量を検出する日射量検出手
段4を設けて、前記検出日射量の急激な変化が乗員の温
感に与える影響度合が少ないときには、制御手段3が前
記検出日射量の変化度合に応じて前記吹出空気流の温度
制御をその流量制御に対し先行して優先的に行ない、一
方、前記検出日射量の急激な変化が乗員の温感に与える
影響度合が多いときには、制御手段3が前記検出日射量
の変化度合に応じて前記吹出空気流の流量制御をその温
度制御に対し先行して優先的に行なうようにしたことに
ある。
(作用効果) このように本発明を構成したことにより、日射量検出手
段4の検出日射量の急激な変化が乗員の温感に与える影
響度合が少ないときには、制御手段3が前記検出日射量
の変化度合に応じて前記設定温と前記検出内気温との差
を減ずるように、車室内への吹出空気流の温度を先行し
て優先的に制御した後に前記吹出空気流の流量を制御す
る。
方、前記検出日射量の急激な変化が乗員の温感に与える
影響度合が多いときには、制御手段3が、前記検出日射
量の変化度合に応じて前記設定温と前記検出内気温との
差を減ずるように、車室内への吹出空気流の流量を先行
して優先的に制御した後に前記吹出空気流の温度を制御
する。このため、前記検出日射量の急激な変化度合の多
少にかかわらず、車室内の空調制御が乗員の温感に常に
精度よく合致して実現され得る。
(実施例) 以下、本発明の第1実施例を図面により説明すると、第
3図は、本発明に係る車両用空気調和制御装置の一例を
示している。この空気調和制御装置は、当該車両に装備
したエヤダクト10を有しており、このエヤダクト10
内には、その上流から下流にかけて、内外気切換ダンパ
20、ブロワ30、エバポレータ40、エヤミックスダ
ンパ50、ヒータコア60及び各吹出口切換ダンパ70
〜90が配設されている。内外気切換ダンパ20は、サ
ーボモータ20aによる駆動のもとに第1切換位置(第
3図にて図示実線により示す位置)に切換えられてエヤ
ダクト10内にその導入口11から外気を流入させ、一
方、第2切換位置く第3図にて図示二点鎖線により示す
位置)に切換えられてエヤダクト10内にその導入口1
1を介し当該車両の車室内の内気を流入させる。
ブロワ30は、駆動回路30aにより駆動されるブロワ
モータMの回転速度に応じ、導入口11からの外気又は
内気を空気流としてエバポレータ40に送風する。エバ
ポレータ40は、空気調和制御装置の冷凍サイクルの作
動に応じ循環する冷媒によりブロワ30からの空気流を
冷却する。エヤミックスダンパ50は、サーボモータ5
0aにより駆動されて、その開度に応じ、エバポレータ
40からの冷却空気流をヒータコア60に流入させると
ともに、残余の冷却空気流を各吹出口切換ダンパ90に
向は直接流動させる。ヒータコア60は、当該車両のエ
ンジン冷却系統からの冷却水に応じ、その流入冷却空気
流を加熱して各吹出口切換ダンパ70〜90に向けて流
動させる。吹出口切換ダンパ70は、サーボモータ70
 a ニより駆動されて、空気調和制御装置のペンティ
レーション時に開成されてエアダクト10の吹出口12
から当該車両の車室内中央に向は空気流を吹出させる。
吹出口切換ダンパ80は、サーボモータ80aによる駆
動のもとに、空気調和制御装置のヒートモード時に開成
されてエアダクト10の吹出口13から車室内下部に向
は空気流を吹出させる。
また、吹出口切換ダンパ90は、サーボモータ90aに
よる駆動のもとに、空気調和制御装置のデフロスタモー
ド時に開成されてエアダクト10の吹出口14から当該
車両のフロントウィン、ドシールドに向は空気流を吹出
させる。
操作スイッチSWは、空気調和制御装置を作動させると
き操作されて操作信号を生じる。温度設定器100は、
車室内の温度を所望の温度に設定するとき操作されて同
所望の温度を設定温信号として発生する。内気温センサ
110は、車室内の現実の温度を検出し内気温検出信号
として発生する。外気温センサ120は、当該車両の外
気の現実の温度を検出し外気温検出信号として発生する
日射センサ130は、前記フロントウィンドシールドの
下縁左右中央部の車室内近傍にて、ダツシュボードの上
面左右中央に配設されているもので、この日射センサ1
30は、前記フロントウィンドシールドを通り入射する
日射の量を検出し日射量検出信号として発生する。A−
D変換器140は、温度設定器100からの設定温信号
、内気温センサ110からの内気温検出信号、外気温セ
ンサ120からの外気温検出信号及び日射センサ130
からの日射量検出信号を第1〜第4のディジタル信号に
それぞれディジタル変換する。
マイクロコンピュータ150は、コンピュータプログラ
ムを、第4図〜第6図に示すフローチャートに従い、A
−D変換器140との協働により実行し、この実行中に
おいて、駆動回路30a及び各サーボモータ20 a、
  50 a、  70 a、  80a、90aの駆
動制御に必要な演算処理をする。
但し、上述のコンピュータプログラムは、マイクロコン
ピュータ150のROMに予め記憶されている。また、
マイクロコンビ二−タ150は、当該車両のイグニッシ
日ンスイッチIGの閉成に応答してバッテリBから給電
されて作動状態になり、操作スイッチSWからの操作信
号に応答してコンピュータプログラムの実行を開始する
このように構成した本第1実施例において、当該車両の
エンジンをイグニッションスイ・IチIGの閉成に基き
始動させるものとする。また、操作スイッチSWから操
作信号を発生させれば、マイクロコンピュータ150が
第4図のフローチャートに従いステップ200にてコン
ピュータプログラムの実行を開始し、かつ、ステップ2
10にて、その各内部素子の初期化を行う。ついで、マ
イクロコンピュータ150が、ステップ220にて、A
−D変換器140から第1〜第4のディジタル信号を受
け、ステップ230にて、エアダクトlOから車室内へ
の空気流の基準必要吹出温度Tbを次の関係式(1)に
基き、前記第1〜第3のディジタル信号の各値(以下、
設定温T seL  内気温Tr及び外気温Tagとい
う)に応じて演算する。
Tb=Kset−Tset−Kr−Tr−Kam−Ta
m十C・・・(1) 但し、関係式(1)において、各符号K set、  
K r及びKa+aは、それぞれ、正の係数を表わす。
また、符号Cは定数を表わす。なお、関係式(1)はマ
イクロコンピュータ150のROMに予め記憶されてい
る。
ついで、マイクロコンピュータ150が、ステップ24
0にて、同ステップにて示す特性曲線■b−Tbに基き
ステップ230における基準必要吹出温度Tbに応じエ
アダクト10から車室内への空気流の基準吹出空気流量
vbを決定する。但し、特性曲線Vb−Tbは、基準吹
出空気流量vbと基準必要吹出温度Tbとの関係を表わ
すデータとしてマイクロコンピュータ150のROMに
予め記憶されている。
然る後、コンビニ−タブログラムが日射量補正ルーティ
ノ250(第5図参照)に進むと、マイクロコンピュー
タ150が、ステップ251にて、次の関係式(2)に
基き、ステップ220における第4デイジタル信号の値
(以下、日射filtsTという)、ステップ230に
おける基準必要吹出温度Tb及びステップ240におけ
る基準吹出空気流量vbに応じて補正必要吹出温度Ta
を演算する。
負荷の上昇分を考慮して、基準必要吹出温度Tbを日射
量STに応じて補正するものである。但し、関係式(2
)において、符号Ksは正の係数を表わし、符号Cpは
空気の比熱を表わし、また、γは空気の比重を表わす。
なお、関係式(2)はマイクロコンピュータ150のR
OMに予め記憶されている。
しかして、マイクロコンピュータ150のROMに予め
記憶した所定の下限吹出温度Ta5(例えば、5℃)よ
りもステップ251における補正必要吹出温度Taの方
が低ければ、マイクロコンピュータ150がステップ2
52にてrNOJと判別し、次のステップ253におい
て、エアダクト10からの車室内への目標必要吹出温度
Taoを下限吹出温度Tasに等しくセットするととも
に、次の関係式(3)に基き、ステップ220における
設定温Ts、  下限吹出温度Tas、及び日射量ST
に応じ、エアダクト10から車室内への目標吹出空気流
量Vaoを演算する。
a)に相当する空気調和制御装置の能力不足分を空気流
量で補正するものである。但し、この関係式(3)はマ
イクロコンピュータ150のROMに予め記憶されてい
る。一方、T a≧Tasが成立するときには、マイク
ロコンピュータ150がステップ252にてrYEsJ
と判別し、次のステップ254において、必要吹出温度
Taoをステップ251における補正必要吹出温度Ta
に等しくセットするとともに、目標吹出空気流量Vao
をステップ240における基準吹出空気流量vbに等し
くセットする。
このようにして日射量補正ルーティン250の演算処理
が終了すると、マイクロコンピュータ150が遅延時間
演算ルーティン260(第6図参照)の実行に移行する
。しかして、この遅延時間演算ルーティン260におい
て、マイクロコンピュータ150が、ステップ261に
て、日射変化量△STを演算する。但し、この日射変化
量△STの演算にあたり、マイクロコンピュータ150
は、図示しないタイマ割込制御プログラムの一定時間毎
の実行により、A−D変換器140からの第4デイジタ
ル信号を繰返しサンプリングして、時刻t = t I
(1=1.2.・・・)におけるサンプリング日射量S
Ttを順次−時的に記憶している。そして、マイクロコ
ンピュータ150は、サンプリング日射量STiとこれ
に先行するサンプリング日射量5Ti−1との差を、日
射変化量△5T=STi−8Ti−1として演算する。
しかして、マイクロコンピュータ150のROMに予め
記憶した基準日射量変化幅△STbに比べ日射変化量の
絶対値1△STIの方が小さければ、マイクロコンピュ
ータ150がステップ262にてrNOJと判別する。
一方、1△STI≧△STbが成立する場合には、マイ
クロコンピュータ150がステップ262にてrYEs
Jと判別する。
ついで、日射変化量△S T = S T i −S 
T i−1> 0が成立する場合には、日射量STが増
大したとの判断のもとに、マイクロコンピュータ150
がステップ263にてrYESJと判別する。一方、△
ST≦0が成立する場合には、日射fltsTが減少し
たとの判断のもとにマイクロコンピュータ150がステ
ップ263にてrNOJと判別する。
上述のようにステップ263にて「YES」と判別した
後、マイクロコンピュータ150117)ROMに予め
記憶した所定の基準日射1tsTb(乗員の温感に影響
を与える日射量の下限値に相当)に比ベサンプリング日
射11 S T Iの方が少なければ、マイクロコンピ
ュータ150が、ステップ264にてrNOJと判別す
る。一方、STi≧STbが成立すれば、マイクロコン
ピュータ150がステップ264にてrYEsJと判別
する。また、上述のようにステップ263にて「NO」
と判別した?L  S T i−1< S Tbが成立
すれば、マイクロコンピュータ150がステップ265
にてrNOJと判別する。一方、5Ti−1≧STbが
成立すれば、マイクロコンピュータ150がステップ2
65にてrYESJと判別する。
しかして、上述のようにステップ264或いは265に
おいて「NO」と判別すると、マイクロコンピュータ1
50が遅延時間演算ルーティン260をステップ266
に進める。一方、上述のようにステップ264或には2
65においてrYES」との判別がなされると、マイク
ロコンピュータ150が遅延時間演算ルーティン260
をステップ267に進める。かかる場合、ステップ26
6においては、マイクロコンピュータ150が、温度制
御遅延時間τd (T)を所定遅延時間で1とセットす
るとともに、流量制御遅延時間τd (V)を所定遅延
時間τ2とセットする。一方、ステップ267において
はマイクロコンピユー9 +、 50が、エバポレータ
50による吹出空気流の温度制御開始を遅延させるため
の温度制御遅延時間τd (T)を所定遅延時間τ3と
セットするとともに、ブロワ30による吹出空気流のa
W1制御開始を遅延させるだめの流量制御遅延時間τd
 (V)を所定遅延時間τ4とセットする。
但し、サンプリング日射fisTi−1或いはSTiが
、基準日射量STbよりも少ない場合には、吹出空気流
の温度を優先的に制御することが、乗員の温感に合う空
調制御として望ましい。このため、所定遅延時間τ1を
所定遅延時間τ2よりも短く定めである。一方、サンプ
リング日射量S T i−1或いはSTiが、基準日射
量STbよりも多い場合には、吹出空気流の流量を優先
的に制御することが、乗員の温感に合う空調制御として
望ましい。このため、所定遅延時間τ4を所定遅延時間
τ3よりも短く定めである。なお、各所定遅延時間τ1
〜τ4はマイクロコンピュータ150のROMに予め記
憶されている。
上述のような遅延時間演算ルーティン260の実行後、
マイクロコンピュータ150が、コンピュータプログラ
ムを開度制御ルーティン270、空気流量制御ルーティ
ン280、吹出モード制御ルーティン290a及び内外
気モード制御ルーテイン290bに順次進める。しかし
て、上述のようにステップ266における演算処理がな
された場合には、同演算処理後τd(T)=τ1の経過
時に、fu制御ルーティン270でのエヤミックスダン
パ50の開度の増減制御に対する演算処理が開始され、
かっτd(V)=τ2の経過時に、空気流量制御ルーテ
ィン280でのブロワ3oの送風空気流の増減制御に対
する演算処理が開始される。
即ち、上述のようにτd(T)=τ1が経過すると、マ
イクロコンピュータ150が、空気流量制御ルーティン
280での演算処理に基づく現段階におけるブロワ30
からの空気流量を維持した状態にて、開度制御ルーティ
ン270において車室内の現実の温度を設定温T se
tに維持するように吹出空気流の温度をステップ253
又は254での目標必要吹出温度Taoに徐々に近づけ
るべく演算処理し、かつサーボモータ50aが、エヤミ
ックスダンパ50の開度を、目標必要吹出温度Taoに
対応する開度に一致させるように同エヤミックスダンパ
 50を駆動する。
=20− また、上述のようにτd(V)−τ2が経過すると、マ
イクロコンピュータ150が、空気流量制御ルーティン
280において車室内の現実の温度を設定温T set
に維持するように吹出空気流の流量をステップ253又
は254での目標吹出空気流量Vaoに徐々に近づける
べく演算処理し、かつブロワモータMが駆動回路30a
との協働のもとにブロワ30からの空気流量を目標吹出
空気流量VaOに一致させるようにブロワ30を駆動す
る。
また、上述のようにステップ267における演算処理が
なされた場合には、同演算処理後τd(V)=τ4の経
過時に、空気流量制御ルーティン280でのブロワ30
からの空気流量の増減制御に対する演算処理が開始され
、かりτd (T)−τ3の経過時に、開度制御ルーテ
ィン270でのエヤミックスダンパ50の開度の増減制
御に対する演算処理が開始される。
即ち、上述のようにτd(V)−τ4が経過すると、マ
イクロコンピュータ150が、開度制御ルーティン27
0での演算処理に基づく現段階におけるエヤミックスダ
ンパ5oの開度を維持した状態にて、空気流量制御ルー
ティン280において車室内の現実の温度を設定温T 
setに維持するように吹出空気流の流量をステップ2
53又は254での目標吹出空気流量Vaoに徐々に近
づけるべく演算処理し、かつブロワモータMが、駆動回
路30aとの協働により、ブロワ3oからの空気流の量
を、目標吹出空気流量Vaoに一致させるように同ブロ
ワ30を駆動する。
また、上述のようにτd(T)=τ3が経過すると、マ
イクロコンピュータ150が、開度制御ルーティン27
0において車室内の現実の温度を設定温Tsに維持する
ように吹出空気流の温度をステップ253又は254で
の目標必要吹出温度Ta。
に徐々に近づけるべく演算処理し、かつサーボモ50a
がエヤミックスダンパ5oの開度を目標必要吹出温度T
aoに対応する開度に一致させるように同エヤミックス
ダンパ5oを駆動する。
換言すれば、△5T=STi−3Ti−1>Oが成立す
る場合において、sTl〈sTbのときには、第7図に
て示すごとく、車室内への吹出空気流の温度の目標必要
吹出温度Taoへの低下制御が、STi−1からSTi
への急変後τd(T)=τlの経過まで遅延されるとと
もに、車室内への吹出空気流の量の目標吹出流ff1V
aoへの増大制御が、5Tj1からSTiへの急変後、
τd(T) −rlよりも長いτd(V)−τ2の経過
まで遅延される。一方、△S T−S Ti −S T
i−1< Oが成立する場合において、5Ti−1<S
Tbのときには、第8図にて示すごとく、車室内への吹
出空気流の温度の目標必要吹出温度Taoへの上昇制御
が、S T +−1からSTiへの急変後τd(T)−
τ1の経過まで遅延されるとともに、車室内への吹出空
気流の量の目標吹出量量Vaoへの減少制御が、S T
 i−1からSTiへの急変後、τd(T)=τlより
も長いτd(V)=τ2の経過まで遅延される。
また、△S T = S T I −S T i−1>
 0が成立する場合において、STi>STbのときに
は、第9図に示すごとく、車室内への吹出空気流の量の
目標吹出流量Vaoへの増大制御が、5Ti−1からS
Tiへの急変後τd(V)=τ4の経過まで遅延される
とともに、車室内への吹出空気流の温度の目標必要吹出
温度Taoへの低下制御が、S T j−1からSTi
への急変後、τd(V)=τ4よりも長いτd(T)=
τ3の経過まで遅延される。一方、△5T=STi−S
 T I−1< 0が成立する場合において、S T 
l−1>STbのときには、第10図に示すごとく、車
室内への吹出空気流の量の目標吹出流量Vaoへの減少
制御が、S T I−1からSTiへの急変後τd (
V)=τ4の経過まで遅延されるとともに、車室内への
吹出空気流の温度の目標必要吹出温度Taoへの上昇制
御が、s Tt−tからSTiへの急変後τd (T)
=τ3の経過まで遅延される。
以上説明したように、日射量STが基準日射量STbよ
りも少ない範囲にて急変しても、この範囲では車室内へ
の吹出空気流の温度が乗員の温感に対し支配的に影響を
与えるという事実を前提に、空調制御が、吹出空気流の
温度をその流量よりも先行して優先的に制御するように
行われる。従って、吹出モード制御ルーティン290a
及び内外気モード制御ルーティン290bの実行に伴う
各吹出口切換ダンパ12〜14の各サーボモータ708
〜90aとの協働による選択的開成及び内外気切換ダン
パ20のサーボモータ20aト(Dtlamによる選択
的切換位置のもとに車室内へ吹出す空気流がその温度及
び流量の順に制御されて基準日射量STb以下で日射量
変化のもとにおける乗員の温感に精度よく合致した車室
内の空調を実現できる。また、日射量STが基準日射量
STbを超えるように急変しても、この範囲では、車室
内への吹出空気流の量が乗員の温感に対し支配的に影響
を与えるという事実を前提に、空調制御が、吹出空気流
の量をその温度よりも先行して優先的に制御するように
行われる。従って、上述と同様に各吹出口切換ダンパ1
2〜14の選択的開成及び内外気切換ダンパ20の選択
的切換位置のもとに車室内に吹出す空気流がその流量及
び温度の順に制御されて、基準日射量STbを超えるよ
うな日射量変化のもとにおける乗員の温感に精度よく合
致した空調を実現できる。
次に、本発明の第2実施例について第11図を参照して
説明すると、この第2実施例においては、前記第1実施
例にて述べた空気調和制御装置に代えて、第11図に示
す空気調和制御装置を採用するようにしたことにその構
成上の特徴がある。しかして、この第2実施例において
は、前記第1実施例にて述べたエヤダクト10に代えて
、エヤダクトIOAが採用されており、このエヤダクト
1OAの下流部内には、隔壁15がエヤダクト10Aの
内部を軸方向に三等分するように配設されてベンティレ
ーションダクト10aとヒートダクト10bを区画形成
する。
エヤダクトIOAの上流部内には、その上流から下流に
かけて、前記第1実施例に述べた内外気切換ダンパ20
、ブロワ30及びエバポレータ40が順次配設されてい
る。内外気切換ダンパ20がその第1 (又は第2)の
切換位置にてエヤダクト10 A内にその導入口16か
ら外気(又は内気)を流入させる。流量分配ダンパ40
Aは、その基端部にて、隔壁15の内端部に回動可能に
軸支されており、この流量分配ダンパ40Aは、サーボ
モータ408による駆動のもとに、その分配開度に応じ
て、エバポレータ4oがらベンティレーンジンダクト1
0a及びヒートダクト10b内への冷却空気流の各流入
量を分配調整する。
前記第1実施例にて述べたヒータコア6oは、第9図に
示すごとく、隔壁15の中間部位に嵌着されており、こ
のヒータコア6oは、二等分に区画されて、各ヒータコ
ア部60a、60bとしてベンティレーンジンダクト1
0a及びヒートダクト10b内にそれぞれ突設されてい
る。しがして、ヒータコア部60 aは、エヤミックス
ダンパ5゜Aを介し流量分配ダンパ40Aから流入する
冷却空気流を加熱しベンティレーンジンダクトIOAの
吹出口17に向けて流動させる。一方、ヒータコア部6
0bは、エヤミックスダンパ50Bを介し流量分配ダン
パ40Aがら流入する冷却空気流を加熱しヒートダクト
lObの吹出口18に向けて流動させる。
エヤミックスダンパ50Aは、前記第1実施例=27 にて述べたサーボモータ50aによる駆動のもとに、そ
の開度に応じ、流量分配ダンパ40Aがらの冷却空気流
の一部をヒータコア部り0a内に流入させ、残余の冷却
空気流を吹出口17に向は直接流動させる。一方、エヤ
ミックスダンパ50Bは、サーボモータ50bによる駆
動のもとに、その開度に応じ、流量分配ダンパ40Aが
らの冷却空気流の一部をヒータコア部60b内に流入さ
せ、残余の冷却空気流を吹出口18に向は直接流動させ
る。
吹出温度センサ130aはベンティレーンジンダクトl
oaからの吹出空気流の温度を検出し吹出温度検出信号
として発生する。また、吹出温度センサ130bはヒー
トダクト10bがらの吹出空気流の温度を検出し吹出温
度検出信号として発生する。水温センサ130cは当該
車両のエンジン冷却系統の冷却水の温度を検出し冷却水
温検出信号として発生する。また、出口温センサ130
dはエバポレータ40の出口における冷却空気流の温度
を検出し出口温検出信号として発生する。
A−D変換器140Aは、温度設定器100がらの設定
温信号、内外温センサ110からの内気温検出信号、外
気温センサ120からの外気温検出信号、日射センサ1
30からの日射量検出信号、各吹出温度センサ130 
a、  130 bからの吹出温度検出信号、水温セン
サ130cからの冷却水温検出信号及びに出口温センサ
130dからの出口温検出信号を第1〜第8のディジタ
ル信号にディジタル変換する。
マイクロコンピュータ150Aは、コンビ、a−タブロ
グラム(以下、第2コンピユータプログラムという)を
、第12図〜第14図に示すフローチャートに従い、A
−D変換器140Aとの協働により実行し、この実行中
において、駆動回路30a及び各サーボモータ20 a
、  40 a、  50 a。
50bの駆動制御に必要な演算処理をする。但し、上述
の第2コンビニ−タブログラムは、マイクロコンピュー
タ150AのROMに予め記憶されている。その他の構
成は前記第1実施例と実質的に同様である。
以上のように構成した本第2実施例において、前記第1
実施例と実質的に同様にマイクロコンピュータ150A
が第12図のフローチャートに従い第2コンピユータプ
ログラムの実行をステップ300にて開始すると、同マ
イクロコンビ二一り150Aが、ステップ310にて、
初期化の処理をし、ステップ320にて、A−D変換器
140Aから第1〜第8のディジタル信号を受け、各ス
テップ330,340にて前記第1実施例の各ステップ
230,240にて述べたと同様にエヤダクトIOAか
ら車室内への吹出空気流の基準必要吹出温度Tb及び基
準吹出空気流量vbを演算する。
但し、前記第1実施例にいう関係式(1)及び特性曲線
vb−Tbはマイクロコンピュータ150AのROMに
予め記憶されている。
ついで、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ3
50にて、同ステップに示す特性曲線Tv−Tbに基づ
き基準必要吹出温度Tbに応じベンティレーンジンダク
ト10aがら車室内への吹出空気流の基準必要吹出温度
Tvを決定するとともに、ステ、ブ350に示す特性曲
線Tl1−Tbに基づき基準必要吹出温度Tbに応じヒ
ートダクト10bから車室内への吹出空気流の基準必要
吹出温度T 11を決定する。但し、ペンティレーンヨ
ンダクト10aから吹出して乗員の上半身に当たる空気
量の温度が高過ぎると乗員が不快に感じることから、特
性曲線Tv TbにおけるTvの上限値は設定温TSetに等しくし
である。一方、 ヒートダクト10bから吹出し乗員の
下半身に当たる空気流の温度が低過ぎると乗員が不快に
感じることから、特性曲線TH−TbにおけるTHの下
限値は35(℃)に等しくしである。なお、各特性曲線
Tv−Tb及びTH−Tbはマイクロコンピュータl 
50AのROMに予め記憶されている。
ステップ350における演算処理後、マイクロコンピュ
ータ150Aが、ステップ360にて、次の関係式(4
)に基づきステップ350における基準必要吹出温度T
vに応じ補正必要吹出温度Tvlを演算する。
Tvl=Tv+△T (ST)    −・・(4)−
31= 但し、関係式(4)において、△T(ST)は、日射量
STを変数とする関数を表す。この関数△T(ST)は
、日射による車室内の温度の上昇及び乗員の温熱感の上
昇をペンティレーションダクト10aからの吹出空気流
の温度により解消してTvを補正しTvlとする役割を
果たす。また、関数へT(ST)は、空気調和制御装置
の空調安定状態におけるブロワ30の低速モード下で乗
員に快適感を与えるペンティレーションダクト10aか
らの吹出空気流の温度を、日射量STを変化させて実験
的に求めて得たものである。そして、この実験結果にお
いて、Tvに対する補正量が△T (ST)よりも少な
いと、吹出温度の低下量が少ないために、乗員に日射に
よる温熱感を与え、一方Tvに対する補正量が△T(S
T)よりも多いと、吹出温度の低下量が多いために、乗
員に対し冷感を与えるということが確認された。なお、
関係式(4)及び関数△T(ST)はマイクロコンピュ
ータ150AのROMに予め記憶されている。
然る後、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ3
70にて、次の関係式(5)に基づき設定温Ts及び各
基準必要吹出温度Tb、  THに応じST−〇の状態
でのペンティレーンヨンダクト10a内への冷却空気流
の量とヒートダクト101)内への冷却空気流の量との
比に相当する配風比Prを演算するとともに、次の関係
式(6)に基づき配風比Pr及び基準吹出空気流量vb
に応じヒートダクトlObからの吹出空気流の量V 1
1を演算する。
Vll=   Pr ・ Vb           
 −(6)但し、0≦Tset−TH<2のときには、
T set −711=2とし、0 >Tset−TH
> −2のときには、Tset−TH=−2とし、また
、Pr≦0のときにはPr=0とし、P>1のときには
Pr=1とする。また、Kl、に2は共に定数を表す。
なお、Pr=0はペンティレーンヨンモードに相当し、
P r= 1はヒートモードに相当し、かっO< P 
r< 1はパイレベルモードに相当する。また、両関係
式(5)、  (6)はマイクロコンピュータ150A
のROMに予め記憶されている。
しかして、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ
380にて、次の関係式(7)に基づき日射量ST、 
 配風比P rs  基準吹出空気流量vb及び基準必
要吹出温度Tvに応じペンティレーションダクトlOa
から車室内への吹出空気流の必要吹出温度Tv2を演算
する。
α ・ ST 但し、Kpは空気の比熱Cpと比重γとの積を表す。
又、αは当該車両の空調対象空間の容積、窓ガラスの面
積及び乗員の好み等に応じて定まる定数を示す。
ここにおいて、関係式(7)は以下のような意義をもつ
。ステップ360にて決定した必要吹出温度Tvlをペ
ンティレーションダクト10aからの吹出空気流の温度
の下限とすることを前提に、必要吹出温度Tv2が必要
吹出温度Tvlよりも高い場合、当該車両の日射による
受熱量を必要吹出温度Tv1以上の必要吹出温度Tv2
により解消する。一方、Tv2がTvlよりも低い場合
、Tvlがベンティレージロンダクト10aからの吹出
空気流の温度の下限であるため、同吹出空気流の温度を
Tvlとし、残りの日射による当該車両の受熱量をペン
ティレーションダクl−10aからの吹出空気流量の増
大によって解消する。以上のことから、関係式(7)に
おいては、Tv2が、 (l−Pr)・vbの吹出空気
流量で日射量STによる受熱量を打消すための吹出温度
の低下量を示していることが分かる。なお、関係式(7
)はマイクロコンピュータ150AのROMに予め記憶
されている。
第2コンビニ−タブログラムが、第13図及び第14図
に示すごとく、必要吹出空気流の温度及び流量並びに配
風比の各目標値演算ルーティン390に進むと、マイク
ロコンピュータ150Aが、ステップ391にて、各ス
テップ380,360における必要吹出温度Tv2. 
 Tvlを比較判別する。
しかして、Tv2≧Tvlであれば、Tvl以下のベン
ティレージロンダクト10aからの空気流の吹出温度で
もって日射量STによる当該車両の受熱量を打消し得る
との判断のもとに、マイクロコンピュータ150Aがス
テップ391にて「YES」と判別してステップ392
における演算処理に移行する。しかして、このステップ
392においては、ペンテイレーションダクトIQaか
らの吹出空気流の目標必要吹出温度T aovが必要吹
出温度Tv2とセットされるとともに、ベンティレージ
ロンダクト10aからの目標吹出空気流量V aovが
(IPr)  ・vbとセットされる。さらに、ヒート
ダクト10bからの吹出空気流の目標必要吹出温度T 
aoHが必要吹出温度T)I(ステップ350参照)と
セットされるとともに、ヒートダクト10bからの目標
吹出空気流量V aoHがステップ370における吹出
空気流量V■とセットされる。
一方、T v2< T vlであれば、ステップ360
における補正必要吹出温度Tvlでもってしては日射量
STによる当該車両の受熱量を打消すことができないと
の判断のもとに、マイクロコンピュータ150Aがステ
ップ391にてrNOJと判別してステップ393にお
ける実行に移行する。しかして、このステップ393に
おいては、Ta0VがTvlとセットされ、V aov
が次の関係式(8)に基づきS T、  T set及
びTvlに応じて演算され、T aoHがTl+とセッ
トされ、かつVgoHがV 11とセットされる。
Tvl=2とし、0>Tset−Tvl>−2のときに
は、T set −T vl= −2とする。また、関
係式(8)において、V aovは、Tvlの吹出温度
の状態で日射量STによる当該車両の受熱■を打消し得
る吹出空気流量としての意義をもつ。なお、関係式(8
)はマイクロコンピュータ150AのROMに予め記憶
されている。
然る後、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ3
94にて、ステップ392又は393におけるV ao
vとV aoHの和を車室内への総目標吹出空気流量V
Aとして演算し、かつステップ395にて、流量分配ダ
ンパ140Aの目標開度(以下、目標開度Sという)を
次の関係式(9)に基づいてステップ392又は393
におけるV aov及びV aoHに応じて演算する。
  aoH 8−・ ・ ・ (9) V  aov+  V aoH 但し、関係式(9)において、5==0のときは、完全
なペンティレーションモードとなり、S−1のときは完
全なヒートモードとなり、また、0くSく1のときはパ
イレベルモードとなる。なお、関係式(9)はマイクロ
コンピュータ150AのROMに予め記憶されている。
このようにしてルーティン390における演算処理が終
了すると、マイクロコンピュータ150Aが第2コンピ
ユータプログラムを前記第1実施例にて述べた遅延時間
演算ルーティン260に進め第6図のフローチャートに
従い上述と同様にして温度遅延時間τd (T)及び流
量遅延時間τd5V)を演算する。然る後、マイクロコ
ンピュータ150Aが、ステップ400にて、ステップ
394における総目標吹出流量VAを吹出流量出ノJ信
号として発生し、ステップ410にて、ステップ395
における目標開度Sを配風比出力信号として発生する。
ついで、マイクロコンピュータ150Aが、目標開度処
理ルーティン420にて、エヤミックスダンパ50Aの
目標開度(以下、目標開度SW1という)を次の関係式
(10)に基づきステ・ノブ392又は393における
目標必要吹出温度T aovs  ステップ320にお
ける第7デイジタル信号の値(以下、冷却水11iTマ
という)及び第8デイジタル信号の値(以下、出口温T
Eという)に応じて初期的に演算し、かつこの演算結果
を、ステップ320における第5デイジタル信号の値(
以下、ペンテイレーンヨンダクト吹出温度という)のフ
ィードバックによりPID制御演算する。
なお、上述のようなPID制御演算は、ベンテイレーン
ヨンダクトloaからの吹出空気流の温度の応答性のよ
い高精度の制御に有効である。また、関係式(10)は
マイクロコンピュータ150A(7)ROMに予め記憶
されている。
しかして、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ
430にて、ルーティン420における目標開度SWI
を第1開度出力信号として発生し、目標開度ルーティン
440において、パイレベルモード或いはヒートモード
時にエヤミックスダンパ50Bの目標開度(以下、目標
開度SW2という)を次の関係式(11)に基づきステ
ップ392又は393における目標必要吹出温度T a
oH、ステップ320における冷却水44 T w及び
出口温THに応じて初期的に演算し、この演算結果を、
ステップ320における第6デイジタル信号の値(以下
、ヒートダクト吹出温度という)のフィードバックによ
りPrD制御演算する。
ついで、マイクロコンピュータ150Aが、ステップ4
50にて、ルーティン440における目標開度SW2を
第2開度出力信号として発生する。なお、上述のような
PID制御演算は、ヒートダクト10bからの吹出空気
流の温度の応答性のよい高精度の制御に有効である。ま
た、関係式(11)はマイクロコンピュータ150Aの
ROMに予め記憶されている。
しかして、前記第1実施例と同様に遅延時間演算ルーテ
ィン260のステップ266における演算処理がなされ
た場合には、同演算処理後でd (T)−τlの経過時
に、両目標開度処理ルーティン420.440の双方又
は一方での両エヤミックスダンパ50A、50Bの各開
度の双方又は一方の増減制御に対する演算処理が開始さ
れ、かつτcl(V)−τ2の経過時に、ステップ40
0での吹出空気流量信号の値を増減制御させる演算処理
及びステップ410での配風比出力信号の値を増減制御
させる演算処理が開始される。
即ち、上述のようにて(d)−τlが経過すると、マイ
クロコンピュータ150 A M、ステップ400での
現段階における吹出流量信号の値、即ち現段階のブロワ
30からの空気流量を維持した状態にて、両目標開度処
理ルーティン420,440の双方又は一方において車
室内の現実の温度を設定温T setに維持するように
ペンティレーションダクト10a及びヒートダクト10
bからの各吹出空気流の温度の双方又は一方をステップ
392又は393での両目標必要吹出温度T aov、
  T aollの双方又は一方に徐々に近ずけるよう
に演算処理する。このため、両サーボモータ50a、5
0bの双方又は一方が、両エヤミックスダンパ50A。
50Bの双方又は一方の開度を、両目標必要吹出温度T
 aov、  T aollの双方又は一方に対応する
開度に一致させるように両エヤミックスダンパ50A。
50Bの双方又は一方を駆動する。
また、上述のようにτd(V)−τ2が経過すると、マ
イクロコンピュータ150Aが、車室内の現実の温度を
設定値T setに維持すべく、ステ、プ400におけ
る吹出流量出力信号の値をステップ394での総吹出流
量VAに徐々に近ずけるように演算処理するとともに、
ステップ410における配風比出力信号の値をステップ
395における目標開度Sに徐々に近ずけるように演算
処理する。
このため、ブロワモータMが駆動回路30aとの協働の
もとにブロワ30からの空気流量を総吹出流量VAに一
致させるようにブロワ30を駆動するとともに、サーボ
モータ40aが流量分配ダンパ40Δの開度を、目標開
度Sに一致させるように同流量分配ダンパ40Aを駆動
する。
また、前記第1実施例と同様に遅延時間演算ルーティア
260のステップ267における演算処理がなされた場
合には、同演算処理後τd(v) −で4の経過時に、
ステップ400での吹出空気流量信号の値を増減制御さ
せる演算処理及びステップ410での配風比出力信号の
値を増減制御させる演算処理が開始され、かつτd(T
)=τ3の経過時に、両目標開度処理ルーティン420
,440の双方又は一方での両エヤミックスダンパ50
A。
50Bの双方又は一方の開度の増減制御に対する演算処
理が開始される。
即ち、上述のようにτd(v)−τ4が経過すると、マ
イクロコンピュータ150Aが、両目標開度処理ルーテ
ィン420,440の双方又は一方での演算処理に基く
現段階における両エヤミックスダンパ50A、50Bの
双方又は一方の開度を維持した状態にて、車室内の現実
の温度を設定温T setに維持すべく、ステップ40
0における吹出流量出力信号の値をステップ394での
総吹出流量VAに徐々に近ずけるように演算処理すると
ともに、ステップ410における配風比出力信号の値を
ステップ395における目標開度Sに徐々に近ずけるよ
うに演算処理する。このため、上述と同様に、ブロワ3
0がその空気流量を総吹出流量VAに一致させるように
駆動されるとともに、流量分配ダンパ40Aがその開度
を目標開度Sに一致させるように駆動される。
また、上述のようにτd(T)=τ3が経過すると、マ
イクロコンピュータ150Aが、両目標開度処理ルーテ
ィン420,440の双方又は一方において車室内の現
実の温度を設定温T setに維持するようにベンティ
レージロンダクト10a及びヒートダクト10t)から
の各吹出空気流の温度の双方又は一方をステップ392
又は393での両目様必要吹出温度T aov、  T
 aoHの双方又は一方に徐々に近ずけるように演算す
る。このため、上述と同様に、両エヤミックスダンパ5
0A、50Bの双方又は一方がその開度を両目様必要吹
出温度T aov、  T aoHの双方又は一方に対
応する開度に致させるように駆動される。
以上説明したように、前記第1実施例にて述べたように
日射量STが基準日射fiS Tbよりも少ない範囲に
て急変しても、この範囲ではベンティレージロンダクト
10aおよびヒートダクト10bからの各吹出空気流の
双方又は一方の温度が乗員の温感に対し支配的であると
いう事実を前提に、空調制御が、前記各吹出空気流の双
方又は一方の温度をその流量よりも先行して優先的に制
御するように行なわれる。従って、ベンティレージロン
ダクト10aおよびヒートダクト10bからの各吹出空
気流の双方又は一方がその温度及びff1tilの順に
制御されて基準日射WkS Tb以下での日射変化のも
とにおける乗員の温感に精度よく合致した車室内の空調
を実現できる。また、前記第1実施例にて述べたように
日射量STが基準日射量STbを超えるように急変して
も、この範囲では、ベンティレージロンダクト10a及
びヒートダクト10bからの各吹出空気流の双方又は一
方の流量が乗員の温感に対し支配的であるという事実を
前提に、空調制御が、前記各吹出空気流の双方又は−方
の流量をその温度よりも先行して優先的に制御するよう
に行なわれる。従って、ペンティレージ日ンダクト10
a及びヒートダクト10bから車室内に吹出す雨空気流
の双方又は一方がその流量及び温度の順に制御されて、
基準日射量STbを超えるような日射量変化のもとにお
ける乗員の温感に精度よく合致した空調を実現できる。
かかる場合、コンピュータプログラムの各ステップ35
0〜380及びルーティン390における上述のような
演算処理のもとに、乗員に対し不必要な冷感を感じさせ
たり温熱感を感じさせたりすることなく、日射による当
該車両の受熱量を解消するようにしであるので、上述の
ような遅延時間演算ルーティン260の実行により得ら
れる効果が、日射による当該車両の受熱量を有効に解消
させながら達成され得る。従って、日射環境下における
乗員の温感に対しより一層精度よく合致した空調が実現
され得る。
なお、本発明の実施にあたっては、前記各実施例にて述
べたように遅延時間演算ルーティン260における温度
遅延時間でd (T)及び流量遅延時間τd (V)を
日射量ST及び基準日射量STbとの比較判別により決
定するのに代えて、温度遅延時間τd(T)及び流量遅
延時間τd (V)を目標吹出空気流量の多少により決
定するようにしてもよい。例えば、ステップ264にお
いて日射量STの変化直後の目標吹出空気流量V ao
、 V aov、  或いはVao■が基準空気流量V
 aob以上(又は未満)のとき遅延時間演算ルーティ
ン260をステップ267(又は266)に進め、一方
、ステップ265において日射量STの変化直前の目標
吹出空気流量V ao、 V aov或いはV aoH
が基準空気流量■aob以上(又は未満)のとき遅延時
間演算ルーティン260をステップ267(又は266
)に進めるようにすればよい。かかる場合、各所定遅延
時間τl〜τ4は日射量STの影響度合に応じて変化さ
せるようにして実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲の記載に対する対応図、第2図
は風速及び温度と日射量との関係を示すグラフ、第3図
は本発明の第1実施例を示すブロック図、第4図〜第6
図は第3図のマイクロコンピュータの作用を示すフロー
チャート、第7図〜第10図は日射量STの変化に応じ
た吹出空気流の温度及び流量の遅延制御を説明するタイ
ムチャート、第11図は本発明の第2実施例を示すブロ
ック図、及び第12図〜第14図は第11図のマイクロ
コンビ二一夕の作用を示すフローチャートである。 符  号  の  説  明 30・・・ブロワ、40・・・エバポレータ、50、 
50A、  50B・・・エヤミックスダンパ、60・
・・ヒータコア、100・・・温度設定器、内気温セン
サ、 日射セ ンサ、 0゜ 中マイクロコンピュ ータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  車両の車室内の所望の温度を設定する温度設定手段と
    、車室内の現実の温度を内気温として検出する内気温検
    出手段と、車室内への吹出空気流の温度及び流量を前記
    設定温と前記検出内気温との差を減ずるように制御する
    制御手段とを備えた空気調和制御装置において、日射量
    を検出する日射量検出手段を設けて、前記検出日射量の
    急激な変化が乗員の温感に与える影響度合が少ないとき
    には、前記制御手段が前記検出日射量の変化度合に応じ
    て前記吹出空気流の温度制御をその流量制御に対し先行
    して優先的に行ない、一方、前記検出日射量の急激な変
    化が乗員の温感に与える影響度合が多いときには、前記
    制御手段が前記検出日射量の変化度合に応じて前記吹出
    空気流の流量制御をその温度制御に対し先行して優先的
    に行なうようにしたことを特徴とする車両用空気調和制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013086728A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Denso Corp 車両制御システム

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