JPH0412940Y2 - - Google Patents

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JPH0412940Y2
JPH0412940Y2 JP4785487U JP4785487U JPH0412940Y2 JP H0412940 Y2 JPH0412940 Y2 JP H0412940Y2 JP 4785487 U JP4785487 U JP 4785487U JP 4785487 U JP4785487 U JP 4785487U JP H0412940 Y2 JPH0412940 Y2 JP H0412940Y2
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cam
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、伸縮式階段状観覧席における耐震
型のロツクカム装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年体育館等においては内部を多目的に使用す
るために、壁面に近い床面の一部に伸縮移動式の
階段状観覧席を設置することが多くなつた。この
観覧席は、実開昭59−117754号公報に示されてい
るように、順に高さを増す複数段による移動式構
造を相互に連結して、前後方向に伸縮による移動
が可能となるように形成されている。そしてこの
観覧席の使用時には最も低い最前段の移動床構造
から順次に引き出して全体を雛壇状に伸長し、こ
れによつて各移動床構造上の椅子に多数の観客が
着座できる状態となる。また不使用時には、前記
とは逆に最前段の移動床構造から順次に後段側の
移動床構造下に戻すように後退移動させることに
より、全体が最高段の移動床構造下に垂直棚状に
縮減し、これによつて建物の壁側に設けられた格
納凹所内へ収納保管することができるように構成
された観覧席において、従来における観覧席のロ
ツクカム装置は次のように構成されていた。
すなわち第1図のA部に相当する位置のものを
第4図で示すと、第段目の基台1上に立設した
支柱3の側面基部には支軸6が抜け止めの状態で
遊挿されている。この支軸6の外部軸上には、装
置の要部となるロツクカム7が、その基端孔を上
記支軸6に嵌合し、溶接等の手段によりこの支軸
6を中心にして前後の揺動が可能となるように配
置されていた。この場合上記のロツクカム7は、
後部の基端側を狭くし前端側は長短の二辺がV字
形に開股しているため、この前端側に重心が位置
するように構成されていた。そして上記二辺中の
下部辺の先端にはフツク型による爪7bが下向き
に突設され、また各基台1の先端には内側向けに
ストツパー金物1aが突設されている。従つて観
覧席の伸長時に第段の基台1が前進したとき、
この第段のロツクカム7が第段のストツパー
金物1aに当接し、引き続く前進により、このロ
ツクカム7の爪7bがストツパー金物1aに乗り
上げて前進したのち、このロツクカム7の先端側
が自重により円弧孔7cの上端がピン9に当接す
る位置までを限度に降下するため、この自重降下
により、上記の爪7bがストツパー金物1aの前
端に自動的に係止し、これによつて第段の基台
1と第段の基台1とが、このロツクカム7によ
り一体的に結合して後退不能となるように構成さ
れていた。(なお上記ロツクカム7の係合態様は、
観覧席を収納する際に、第段の図示しない移動
床構造から後退を開始したとき、この第段の横
材4がロツクカム7の上部辺に当接して、このカ
ム7をそれまでの降下態様から起立させるため、
この時点で上記による基台1同士の結合が解除さ
れるように構成されていた。) 〔考案が解決しようとする問題点〕 上記の構成により、従来における観覧席のロツ
クカム装置には次のような問題点があつた。
(1) 第段のストツパー金物1aに第段のロツ
クカム7が係止しているのは、このロツクカム
7が前端側に重心を持つているためである。し
かしこの自重係止による結合時に、例えば地震
等の振動によつてロツクカム7の前端側が支軸
6を支点にして跳ね上がり現象を起こすおそれ
がある。この跳ね上がり現象でロツクカム7が
第段のストツパー金物1aから離脱すると、
基台1同士の結合が解けて各基台が前後に自由
に移動することになり、基台上の観客に危険を
及ぼすおそれがあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記した従来技術の問題点を解決
するものである。すなわちその目的とするところ
は、観覧席の伸長時にいつたん隣接基台のストツ
パー金物に係合したロツクカムは、例えば地震等
が発生してもその係合態様を確実に堅持して、基
台の動揺因子を解消させ、これによつて観客の安
全性を向上させることができる伸長式階段状観覧
席のロツクカム装置を提供することにある。この
考案の特徴とするところは、底部に走行ローラを
備え先端には内側向けのストツパー金物を突設し
た基台上に支柱を立設しこの支柱の外側基部には
隣接する後段側のストツパー金物に自重により降
下係合するロツクカムを備えて順に高さを増すよ
うに組着され、伸縮自在に移動可能とした観覧席
において、前記のロツクカムにこのカムが自重に
より降下する方向に付勢する押しバネを装着した
ことである。
〔作用〕
上記の構成により、観覧席の使用時には、それ
まで最高段の移動床構造下へ各段の移動床構造が
垂直棚状に縮減していた状態の観覧席を、最も低
い最前段の移動床構造から順次に引き出して全体
を雛壇状に伸長するが、この観覧席の伸長時に、
前段側のロツクカムが隣接する後段側のストツパ
ー金物に当接し、かつこの金物に乗り上げて前進
したのちに、このロツクカムの先端側が上記のス
トツパー金物に自重により降下して係止する際、
このロツクカムは基端に押しバネを装着している
ので、隣接する基台同士の結合による後退不能の
ロツク態様を強固なものにすることができる。従
つて全般を雛壇状に伸長した観覧席の使用時に、
例えば地震等による振動が加えられた場合でも、
隣接の基台同士を結合しているロツクカムには、
このカムが自重により降下する方向に付勢する押
しバネの弾性的な押圧力が作用して、地震等の振
動によるカムの跳ね上がり現象が抑制され、これ
によつて観覧席の動揺因子を解消することができ
る。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
まず構成を説明すると、第1図および第2図に
示すように、順に高さを増す複数段による各移動
床構造B(後記するアーム5上に図示しない床板
を敷設し、この床板上には観客用のベンチ又は椅
子等を設置して一括した移動床台となるための床
構造)を、相互に連結して前後に方向に伸縮によ
り移動するために、底部に走行ローラ2を備え、
上部には支柱3を立設したのち、この支柱3の上
部前面に横材4を架設(ただし第段では、第4
図の従来例に示すように、後記するロツクカム7
の上部辺に当接する高さ位置に設定した横材4を
架設)し、かつこの横材4上に後段側(上段側)
の横材4から突出するアーム5を載せるようにし
て形成された各基台1が、その段毎における床構
造Bの高さを増すにつれて次第に外側の方向に配
置され、かつ各支柱3も順に高さを増すように形
成されて、使用時には上記基台1の一部に配置し
たモータ等による図示しない駆動機によつて図示
しない最前段の移動床構造から順次にその前方C
の床面上へ引き出すことにより、全段が雛壇状に
伸長して各移動床構造Bの観覧椅子に多数の観客
が着座でき、また不使用時には上記とは逆に最前
段の移動床構造から最高段の移動床構造B下へ戻
すようにして、全体を垂直棚状による縮減体のも
とに一括状にまとめ、この状態の観覧席をその後
方の図示しない格納凹所内へ収納保管が可能とな
るために、各段の基台1と支柱3とが交差する位
置の支柱3の外側基部には、第1図のA部にその
一部をもつて示すように、この考案によるロツク
カム装置の基礎要部となる次に示すロツクカム7
とストツパー金物1aとが、相互に隣接する位置
に分離状に配置されている。
すなわち第段の基台1上に立設した支柱3の
外側基部には支軸6が抜け止めの状態で遊挿され
ていて、この支軸6の外部軸上に装置の要部とな
るロツクカム7が、その基端の軸孔7aを上記支
軸6に嵌合し、溶接等の手段によりこの支軸6を
中心にして前後の揺動が可能となるように配置さ
れている。このロツクカム7は、後部の基端側を
狭くし前端側は長短の二辺がV字形に開股してい
るため、この前端側に重心が位置するように構成
されている。そして上記二辺中の下部辺の先端に
はフツク型による爪7bが下向きに突設されてい
る。また各基台1の先端には内側向けにストツパ
ー金物1aが突設されている。従つて観覧席の伸
長時に第段の基台1が前進したとき、この第
段のロツクカム7が第段のストツパー金物1a
に当接し、引き続く前進操作により、このロツク
カム7の爪7bがストツパー金物1aに乗り上げ
て前進したのち、このロツクカム7の先端側が自
重により円弧孔7cの上端がピン9に当接する位
置までを限度に降下するため、この自重降下によ
り、上記の爪7bがストツパー金物1aの前端に
係止し、これによつて第段の基台1と第段の
基台1とが、このロツクカム7により一体的に結
合して後退不能となるように構成されている。な
お上記ロツクカム7の係合態様は、観覧席を収納
する際に、第段の図示しない移動床構造から後
退を開始したとき、この第段の横材(第4図参
照)がロツクカム7の上部辺に当接して、このカ
ム7を支軸6を中心にしてそれまでの降下態様か
ら起立させるため、この時点で上記による基台1
同士の結合が解除されるようにして組成される伸
縮式階段状観覧席において、最高段を除く基台1
と、この基台1上に立設された支柱3との交差位
置に配置されているロツクカム7には、ロツクカ
ム装置の要部となる押しバネ8が、次のように装
着されている。
すなわち第2図および第3図に示すように、こ
の押しバネ8は、太さが3〜4mmの綱線を直径が
約45mmのもとで1巻き半程度巻いたコイルバネ
で、その初端8aが巻成部分に対してほぼ直交す
るように前方側へ水平状に突設されている。また
この押しバネ8の終端8bも、巻成部分に対して
ほぼ直交するようにして、上記の初端8aとは反
対になるように、後方側へ水平状に突設されてい
る。なおDは、この押しバネ8に初期付勢力を与
えるための初期ひねり角であり、通常は約30度で
ある。
上記の押しバネ8は前記のロツクカム7に、こ
のカム7が自重により降下する方向に付勢する態
様をもつて、次のように装着されている。すなわ
ち第2図に示すように、この押しバネ8は、その
切端8aが、あらかじめロツクカム7の軸孔7a
と円弧7cとのほぼ中間部分に設けたバネ止め孔
7dに、内側から外側に向けて挿入係止され、ま
たその終端8bが、あらかじめ支柱3の基部の支
軸6に近い幾分上位の外部側面で、上記初期ひね
り角度Dの設定により設けたバネ止め孔3aに、
外側から内側に向けて挿入係止されて、全体とし
て伸縮式階段状観覧席のロツクカム装置に組成さ
れている。
上記の構成により、最高段を除く基台1と支柱
3とが交差する位置の支柱3の外側基部に、支軸
6、ロツクカム7、押しバネ8を要部とするロツ
クカム装置を備えた観覧席を使用する場合は、ま
ずモータ等の図示しない駆動機により、それまで
最高段の移動床構造B下へ各段の移動床構造Bが
垂直棚状に縮減していた状態の観覧席を、最も低
い図示しない最前段の移動床構造から順次にその
前方Cの床面上へ引き出して、第1図にその一部
で示すように全体を雛壇状に伸長するが、その際
各支柱3の外側基部には押しバネ8を、ロツクカ
ム7が自重により降下する方向に付勢するように
装着しているため、この観覧席の伸長時には、第
1図および第2図に示すように、前段側(A部で
は第段)のロツクカム7が隣接する後段側(A
部では段)のストツパー金物1aに当接して
も、このロツクカム7は観覧席の前進操作により
引き続いて前進する。すなわち爪7bがストツパ
ー金物1aに当接すると、この金物1aに乗り上
げてなおも前進することになる。その際爪7bが
ストツパー金物1aの上を通過した時点で、この
ロツクカム7は、先端側が上記押しバネ8の弾発
力とカム7の自重とにより、円弧孔7cの上端が
ピン9に当接する位置までを限度に降下するた
め、このカム7の支弾状による降下と、降下後の
係止とが容易迅速にかつ確実に行われて、隣接す
る基台1同士の結合による後退不能のロツク態様
を強固なものにすることができる。
なおこの実施例では押しバネによつてロツクカ
ムを付勢したが、バネ以外の弾性体によつて付勢
することも可能である。
上記により、第段の基台1と第段の基台1
とが、ロツクカム7により一体的に結合して後退
不能となるため、例えば観覧席の使用時に、地震
等が発生しても、隣接する基台1同士を結合して
いる上記のロツクカム7には、このカム7が自重
により降下する方向に付勢する押しバネ8の弾性
的な押圧力が作用しているため、地震等の振動を
受けてもこのカム7の跳ね上がり現象が抑制さ
れ、これによつて観覧席の動揺因子を解消するこ
とができる。
なお上記によるロツクカム7の係合態様は、観
覧席を収納する際に、第段の図示しない移動床
構造から後退を開始したとき、この第段の横材
4が、第4図に示すように、ロツクカム7の上部
辺に当接して、このカム7をそれまでの降下態様
から起立させるため、この時点で上記による基台
1同士の結合を容易に解除することができる。
〔考案の効果〕
この考案は、底部に走行ローラを備えた先端に
は内側向けのストツパー金物を突設した基台上に
支柱を立設しこの支柱の外側基部には隣接する後
段側のストツパー金物に自重により降下係合する
ロツクカムを備えて順に高さを増すように組着し
た複数段による移動床構造を相互に連結して前後
方向に伸縮により移動が可能となる観覧席におい
て、上記のロツクカムにこのカムが自重により降
下する方向に付勢する押しバネを装着したことを
特徴とするものである。従つて観覧席の伸長時に
押しバネの弾発力とロツクカムの自重とにより、
隣接基台のストツパー金物に係合したロツクカム
は、例えば地震等が発生しても、その先端側が跳
ね上がり現象等を起こすのを容易確実に防止し
て、原状の係合態様が確実に堅持され、これによ
つて観覧席の動揺因子が円滑に解消されるため、
この種観客の安全性をさらに高めることができる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるロツクカム装置を備え
た観覧席の基礎母体における伸長時の一部を示す
斜視図、第2図aは第1図A部のロツクカム装置
を示す側面図、第2図bは第2図aのE−E線に
おける一部縦断背面図、第3図aは同装置の押し
バネを示す正面図、第3図bは同側面図、第4図
が従来例によるロツクカム装置の構成と動作を示
す側面図である。 1……基台、1a……ストツパー金物、2……
走行ローラ、3……支柱、6……支軸、7……ロ
ツクカム、8……押しバネ、B……移動床構造。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 底部に走行ローラを備え先端には内側向けのス
    トツパー金物を突設した基台上に支柱を立設しこ
    の支柱の外側基部には隣接する後段側のストツパ
    ー金物に自重により降下係合するロツクカムを備
    えて順に高さを増すように組着され、伸縮自在に
    移動可能とした観覧席において、前記のロツクカ
    ムにこのカムが自重により降下する方向に付勢す
    る弾性体を装着したことを特徴とする伸縮式階段
    状観覧席のロツクカム装置。
JP4785487U 1987-03-31 1987-03-31 Expired JPH0412940Y2 (ja)

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JP4785487U JPH0412940Y2 (ja) 1987-03-31 1987-03-31

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JPS63156363U JPS63156363U (ja) 1988-10-13
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KR100994538B1 (ko) 2010-04-02 2010-11-15 주식회사 아성이엔지 수납식 관람석의 록킹 및 록킹 해제장치

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JPS63156363U (ja) 1988-10-13

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