JPH04128087A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH04128087A
JPH04128087A JP2249052A JP24905290A JPH04128087A JP H04128087 A JPH04128087 A JP H04128087A JP 2249052 A JP2249052 A JP 2249052A JP 24905290 A JP24905290 A JP 24905290A JP H04128087 A JPH04128087 A JP H04128087A
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明敏 梶原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は感熱記録材料に関し、特に感熱記録ヘッドへの
カス付着の少ない高感度感熱記録材料に関するものであ
る。
【従来の技術】
感熱記録法は、一般に入力信号に応じて感熱記録ヘッド
を加熱し、これに接する感熱記録材料上の染色前駆体と
顕色剤を溶融接触せしめて発色像を得る記録方法であり
、電話回線に乗せられる帯域の情報量に見合った記録速
度を持ち、現像及び定着工程を要しない一次発色系であ
り、しかも感熱記録ヘッドの消耗も極めて少ないために
、プリンターやファクシミリ等の情報機器に急速に応用
されるようになっている。 とりわけ、近年の著しい情報量の増加に伴い、高速機(
GI[[機)さらには、それ以上の超高速機(GIV機
)の開発が進められている。このような感熱記録装置の
高速化に伴い、使用される感熱記録材料もより一層の高
感度化が要求されており、各種の改良が行われている・
。 このような感熱記録材料に用いられる基本的な素材は、
染料前駆体と顕色剤であるが、さらに感度向上のために
、これらと相溶性の良好な増感剤を使用するのが一般的
な感熱記録材料の基本的構成である。しかし、このよう
な素材の中には、印字することで、熱可融性物質が感熱
記録ヘッドにカスとして付着し、感熱記録材料が走行す
る度に、このカスが次第に堆積する。この結果、感熱記
録材料と感熱記録ヘッドとの密着性を阻害し、感熱記録
画像が不鮮明になる等の印字障害を起こすことが明らか
となってきた。そのため、このような問題点を伴うこと
なく感熱記録層を高感度化する方法の開発が強く要請さ
れており、種々の検討が行われてきた。 従来、感熱記録層中に多量の顔料、特に、吸油量の大き
い顔料を使用することにより、カスの発生を制御するこ
とが行われていたが、この方法では高速化したファクシ
ミリに対応できる高感度な感熱記録材料を作成すること
はできなかった。そこで、感熱記録層中の顔料量を減ら
すことが検討され、感熱記録層と支持体との間に、吸油
性の高い顔料を主体としたアンダーコート層を設けるこ
とにより、カス抑制のために使用する感熱記録層中の顔
料量を減量することが可能となった。この様に、感熱記
録層中の顔料量が減少することにより、感度が向上し、
かつアンダーコート層の断熱効果も加味されて高感度な
感熱記録材料を作成できるようになった。 しかし、昨今の感熱記録材料に対する一層の高感度化の
要求や、感熱記録ヘッドの形状の変化によるカス発生の
増大などもあり、より一層のカス抑制の要望が出されて
いる。
【発明が解決しようとする課題】
かかる現状に鑑み本発明者らは、上記の如き問題点の改
良について幅広く検討を重ねた結果、以下の結論に達し
た。 本発明における熱可融性物質とは、感熱記録材料中の基
本成分である染料前駆体、顕色剤および増感剤を意味す
る。印字下の感熱記録材料は、感熱記録ヘッドで表面を
加熱され、熱可融性物質がそれぞれ溶融して混合し、発
色して黒色の熱溶融発色体となる。 溶融状態で、感熱記録材料が走行する過程で、熱溶融発
色体は急冷され、液体の状態から固体状態へ変化する。 この冷却する過程において、熱溶融発色体の温度が高い
ときには、粘性は低いため流動性が高く、感熱記録ヘッ
ドに付着することはない。しかし、熱溶融発色体の温度
がある程度下がるにつれて粘性が高くなり、粘着性を有
するようになる。また、温度が下がることで、熱溶融発
色体も一部分固化し始め、さらに温度が低下すると、固
−液混合状態となり、固体分が多くなるほど流動性が著
しく低下する。その結果、熱溶融発色体の有する粘着性
が高まるため、感熱記録ヘッドに付着し易くなり、感熱
記録ヘッドの発熱体から僅かに離れた部分にカス付着現
象を起こし、印字され感熱記録材料が走行するごとにカ
スとして堆積され、大きく析出することを突き止めた。 そこで、熱可融性物質の種類及び使用比率を種々組み合
わせて、カス特性とそれら熱可融性物質の物性との関係
を検討した結果、カスを制御するには、熱可融性物質が
溶融発色した熱溶融発色体の物性を制御することが有効
な方法であることが判明した。この場合、熱溶融発色体
の物性を定量的に規定するために、パーキン・ニルマー
製の示差熱分析装置DSC−7を使用した。 このように、熱可融性物質が溶融発色した熱溶融発色体
の物性を制御することで、感熱記録ヘッドに付着するカ
スを抑制できるようになったため、感熱記録層中の顔料
にカス制御作用を期待する必要がなくなり、それに伴い
カス制御には効果があるが、感度には悪影響のある吸油
性顔料を使用す必要性も無くなることにより、感度向上
につながることが分かり、本発明に至った。
【課題を解決するための手段】
本発明は、支持体、アンダーコート層、および感熱記録
層を有する感熱記録材料において、アンダーコート層に
は吸油量が85ml/100g以上の顔料を主体として
含有し、感熱記録層中には吸油量が80ml/100g
以下の顔料とともに、熱可融性物質として染料前駆体、
該染料前駆体を加熱時発色させる顕色剤および増感剤を
含有し、かつ加熱印字により、前記熱可融性物質が溶融
して生成する熱溶融発色体が、毎分10℃の昇温速度条
件において、80℃以下の融解開始温度を示す構成とす
ることにより、カスが制御され、かつ高感度の感熱記録
材料を得ることができた。 本発明で言う熱溶融発色体の融解開始温度とは、JIS
  K  7121の規格であるプラスチックの転移温
度測定法における補性融解開始温度のことを示す。補性
融解開始温度とは、低温側のベースラインを高温側に延
長した直線と、融解ピークとの低温側の曲線に勾配が最
大となる点で引いた接線との交点の温度とするものであ
る。以下、本発明における示差熱熱分析装置の融解開始
温度測定条件について詳細に説明する。 試料の形状は、熱溶融発色体をまずメノウ乳鉢にて軽く
粉砕後、高滓製のパイプレーティング・ミルにて、細粉
砕して試料とする。試料をサンプルパンに入れる。この
底を平らにし、かさばらず、静電気を除去し、まわりに
付かないように試料を入れるという単純作業がもっとも
難しく、非常に苦労するところである。 試料の重量は、測定の目的とする転移現象の違い、DS
Cの感度、昇温・降温速度などの色々の因子を考慮し、
できるだけ少ない方が良いデーターが得られる。試料中
の熱勾配が大きいことは、例えば、融解ピークを広げ、
融解温度などについて誤った結果を導く要因となりうる
。DSCのピークの温度、ピークの分解能は試料中の熱
伝導によって異なるので、同じ重量の試料についての結
果を比較しないと、得られた相違は意味をもたない。そ
こで、上記のような条件を考慮し、本発明では試料の採
取量を4mgで行った。 次に昇温速度は、分解能、転移温度、ピークの高さなど
に影響を与える。試料重量が少なく、試料の詰め方がよ
いと、昇温速度依存性が小さくなる。これらの条件を考
慮した結果、本発明では、再現性が最も良かった毎分1
0℃の昇温速度で測定した。 測定雰囲気は窒素、ヘリウム、場合によっては酸素中と
いろいろ選択できるが、本発明ではJIS  K  7
121に準じて、窒素気流雰囲気下で測定した。また、
ガス流量が測定中変化するとベースラインの傾きが変化
するので、毎分IQmlの流量で一定に窒素ガスを流し
て測定を行った。 本発明に於ける熱可融性物質の成分として、次のような
化合物が使用される。 本発明に用いる染料前駆体は単独又は2種以上混合して
適用されるが、こめような染料前駆体としては、この種
の感熱記録材料に適用されているものが任意に適用され
、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェ
ノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インド
リノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用い
られる。 このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下
に示すようなものが挙げられる。 3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド
、 3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)6−シメ
チルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレット)、 3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフェニル、 3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルアミノフタリド、 3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)アミノフ
タリド、 3−シクロへキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−シメチルフルオフン、 3−(N−p−)ツルーN−エチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、 3−ピリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 2− (N−(3’ −)リフルオルメチルフェニル)
アミノ)−6−ジニチルアミノフルオラン、2− (3
,6−ビス(ジエチルアミノ)−9=(0−クロルアニ
リノ)キサンチル安息香酸ラクタム)、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(mトリクロロ
メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロルアニリノ)フルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(0−クロルアニリノ)フル
オラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロへキシルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル−6−アミ
ノ−6−メチル−7アニリノフルオラン、 3−(N、N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(
N、N−ジベンジルアミノフルオラン、ベンゾイルロイ
コメチレンブルー 6′ −クロロ−8′ −メトキシベンゾインドリノピ
リロスピラン、 6′ −ブロモ−3′ −メトキシベンゾインドリノピ
リロスピラン、 3− (2’ −ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2’ −メトキシ−5′−クロルフェ
ニル)フタリド、 3− (2’ −ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2’ −メトキシ−5′−二トロフェ
ニル)フタリド、 3−(2’ −ヒドロキシ−4′ −ジエチルアミノフ
ェニル)−3−(2’ −メトキシ−5′−メチルフェ
ニル)フタリド、 3−(2’ −ヒドロキシ−4′ −ジエチルアミノフ
ェニル)−3−(2’ −メトキシ−5′−メチルフェ
ニル)フタリド、 3− (2’ −メトキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2’ −ヒドロキシ−4′−クロル−5
′−メチルフェニル)フタリド、3−モルホリノ−7〜
(N−プロピルトリフルオロメチルアニリノ)フルオラ
ン、 3−ピロシリノー7−トリフルオロメチルアニリノフル
オラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル
トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロシリノー7−(ジ−p−クロルフェニル)メチ
ルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(α−フェニル
エチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチルアミノ−p−トルイジン)−7−(α
−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)
フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(αフェニルエ
チルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)7−(p−
n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−ベンジル
−N−シクロへキシルアミノ)−5,6−ペンゾー7−
α−ナフチルアミノ4′ −ブロモフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノー4
’、5’ −ベンゾフルオラン等。 本発明に用いられる顕色剤としては、有機化合物、特に
、フェノール化合物が好ましく、例えば、p−フェニル
フェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、4−ヒド
ロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4=ベンゼンスルホニルオキシジフエニル
スルホン、1.1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1.1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペン
タン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
ン、1.1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、2.2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2.2−ビス(pヒドロキシフェニル)ヘキサン
、1.1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチ
ルヘキサン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、1.3−ジー[2−
(p−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン
、1.3−ジー(2−(3,4ジヒドロキシフエニル)
−2−プロピル〕ベンゼン、1,4−ジー[2−(p−
ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、4,
4′ −ジヒドロキシフェニルエーテル、4. 4’ 
−ジヒドロキシフェニルスルホン、3. 3’ −ジク
ロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3
゜3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、3.3′−ジクロロ−4,4′ジヒドロキシ
ジフエニルスルフイド、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、2゜2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ブチル、4.4′−チオビス(2−t−
ブチル−5−メチルフェノール)、p−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸クロルベンジル
、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、没食子酸ベンジル
、没食子酸ステアリル、サリチルアリニド、5−クロロ
サリチルアリニド等がある。特に、2゜2′−ビス(p
−ヒドロキシフェニル)プロパン、あるいは4−ヒドロ
キシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホンが、好
ましい顕色剤として用いられる。 増感剤としては、融点が80℃から130℃の範囲にあ
る化合物を使用するが、例えば、N−ヒドロキシメチル
ステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン
酸アミドなどのワックス類、2−ベンジルオキシナフタ
レン等のナフトール誘導体、p−ベンジルビフェニル、
4−アリルオキシビフェニル等のビフェニル誘導体、1
.2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2.2′
ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、ビ
ス(4−メトキシフェニル)エーテル等のポリエーテル
化合物、炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ
酸ビス(p−メチルベンジル)エステル、シュウ酸ビス
(p−フルオロベンジル)エステル等の炭酸または、シ
ュウ酸ジエステル誘導体を単独または併用して使用する
ことができる。 本発明の感熱記録材料において、感熱記録層中に含有せ
しめられる滑剤の具体例としては、例えば、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミ
ニウム、オレイン酸亜鉛等の如き高級脂肪酸の多価金属
塩等の微粉末やエマルジョン等が挙げられる。これらの
各種滑剤の中でもステアリン酸亜鉛は本発明の所望の効
果に優れているため特に好ましく用いられる。 アンダーコート層としては無機、有機顔料が用いられ、
JIS  K  5101法に基づく、吸油量85ml
/100g以上の吸油性顔料としては、その種類につい
ては特に限定するものではないが、例えば、焼成カオリ
ン、ケイソウ土、焼成ケイソウ土、融剤焼成ケイソウ土
、微粒子状無水酸化アルミニウム、微粒子状酸化チタン
、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、微粒子状無水
シリカ、アルミノケイ酸マグネシウム、微粒子状軽質炭
酸カルシウムの凝集体、焼成りジー、尿素−ホルマリン
樹脂等が挙げられる。なお、吸油量は粒子形状や粒子径
によっても変化するが、顔料を物理的あるいは化学的に
処理して前記の如き吸油量としたものも当然有効な顔料
として使用できる。また、前記の吸油量を有する範囲に
おいて、単独あるいは2種以上の顔料を併用することも
可能であり、場合によっては、吸油量が85ml/10
0g以下の顔料を併用することも可能である。 本発明において、アンダーコート層の塗布量は、1〜2
0g/crfが適当であり、好ましくは5〜10 g/
nfである。 感熱記録層に使用される吸油量が80ml/100g以
下の顔料としては、その種類について限定するものでは
ないが、例えば、タルク、セラコラ、クレー、カオリン
、軽質炭酸カルシウム、重質層酸カルシウム、酸化亜鉛
、水酸化アルミニウム等が挙げられる。これらを単独、
あるいは2種以上を併用して用いられる。また、感度特
性を損なわない範囲で吸油性の高い顔料を一部併用する
ことも可能である。 本発明において、アンダーコート層を形成する際に使用
されるバインダーとしては、従来公知の疎水性高分子エ
マルジョン及び(又は)水溶性高分子から適宜選択され
る。即ち、疎水性高分子エマルジョンとしては、スチレ
ン−ブタジェンラテックス、アクリロニトリル−ブタジ
ェン−スチレンラテックス、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニ
ル−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル
酸エステル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂等のエマルジョンが挙げられる。 また、水溶性高分子としては例えば、ポリビニルアルコ
ール、デンプン及びその誘導体、メトキシセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロ
ース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリ
ドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、
アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三
元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカ
リ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ
塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン
、カゼイン等が挙げられる。 さらに必要に応じて、界面活性剤、分散剤、増粘剤、耐
水化剤、消泡剤等を添加することができる。 本発明の感熱記録層においては、前記染料前駆体及び顕
色剤をアンダーコート層上に塗布するために、慣用の種
々のバインダーを適宜使用することができるが、その具
体例としては、前記のアンダーコート層塗布において例
示されたものと同様のものが挙げられる。 染料前駆体と顕色剤との使用比率は用いられる染料前駆
体や顕色剤の種類に応じて適宜選択されるもので、特に
、限定するものではないが、一般に、染料前駆体100
重量部に対して15〜300重量部、好ましくは60〜
200重量部程度の顕色剤が使用される。 本発明の感熱記録材料において、感熱記録層中に含有せ
しめられる増感剤の使用量については、必ずしも限定す
るものではないが、使用量が増すほど、高感度になるも
のではなく最適量が存在し、過度に使用すると、感熱記
録ヘッドへのカスの発生につながる。また、増感剤の使
用量が減るほど、カスは減少する傾向を示すが、過度に
少ない場合には、感度が著しく低下、感熱記録ヘッドの
カスが増大する傾向を示す。そこで、本発明においては
、感度とカスとのバランスを考慮して、染料前駆体10
0重量部に対して30〜300重量部、好ましくは60
部〜200重量部程度の範囲で配合されるのが望ましい
。 また、感熱記録層中に含有せしめられる滑剤の量は、一
般に熱可融性物質100重量部に対して1〜70重量部
、好ましくは10〜40重量部程度の範囲で配合される
。1重量部より少ないと、感熱記録ヘッドへのスティッ
キング現象も派生し、70重量部を越えると記録時の感
度低下が大きくなってしまう。 さらに、感熱記録層中に使用される本発明の係る顔料の
配合量は、一般に熱可融性物質100重量部に対して3
〜100重量部、好ましくは10〜60重量部程度の範
囲で調節される。3重量部より少ないと、熱溶融発色体
のアンダーコート層への浸み込みが大きくなり、発色濃
度の低下を起こし、100重量部を越えると記録時の感
度低下が大きくなってしまう。 また、本発明の感熱材料において、感熱記録層の塗布方
法としては、特に限定されるものではなく、エアナイフ
塗布法、ブレード塗布法、グラビア塗布法、ロールコー
ティング塗布法、スプレー塗布法、デイツプ塗布法、バ
ー塗布法、エクストルージョン塗布法等の従来公知の塗
布方法の利用が可能である。 また、感熱塗液の塗布量についても特に限定されるもの
でなく、一般に乾燥重量で2〜12g/d1好ましくは
3〜Log/a(で調節される。 支持体としては、紙、プラスチックフィルム、合成繊維
が適宜使用されるが、一般には紙が好jしく用いられる
。なお、感熱記録層を保護する匂の目的のためにオーバ
ーコート層を設けること生可能であり、支持体の裏面に
保護層を設けるこJも可能で、支持体に下塗り層を設け
ることも可Mで、 粘着加工を施すなど感熱記録材料製造分野にお&づる各
種の公知技術が付加し得るものである。
【実施例】 次に本発明を実施例により、さらに詳細に説呼する9尚
、以下に示す部及び%のいずれも重量部準である。また
、塗抹量を示す値は断わりのな(限り乾燥後の塗抹量で
ある。 一アンダーコート液の調製− 次の組成からなる混合物を撹拌してアンダーコート塗液
として調製した。 顔料               100ffl!ス
チレンブタジエン系共重合ラテックス(50%水分散品
)              24部リン酸エステル
化でんぷん10%水溶液(日本食品製MS4600) 
         60部水            
           52部以上の缶液を混合して、
アンダーコート液として用いた。 一感熱塗液の調製− 次の組成からなる混合物をそれぞれサンドミルで平均粒
径が約1μmになるまで粉砕分散して、(A液)と(B
液)を調製した。 (A液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン             40部10%ポリビニ
ルアルコール水溶液  20部水          
            40部(B液) 顕色剤               50部増感剤 
              50部10%ポリビニル
アルコール水溶液  50部水           
          100部次いで調製した(A液)
、(B液)を用いて次の配合で感熱塗液を調製した。 (A液)               50部(B液
)              250部ステアリン酸
亜鉛(40%分散液)  25部10%ポリビニルアル
コール水溶液 216部顔料            
    50部水                 
    417部なお、実施例と比較例に用いた、感熱
層およびアンダーコート層の顔料、顕色剤、増感剤の種
類を第1表にまとめて示す。 このようにして調製した各塗液を坪量40g/dの原紙
にメイヤーバーにて次のような塗抹量に塗抹して感熱記
録材料を作成した。 アンダーコート層    8g/d 感熱層         6g/rd このようにして作成した感熱記録材料をスーパーカレン
ダーで、ニップ線圧100 k g / c mで通紙
し、ベックの平滑度で400〜500秒になるようにカ
レンダー処理して感熱記録材料を得た。 このようにして作成した感熱記録材料をGIIIFAX
試験機で記録濃度、質感の程度を比較した。 試験機は大食電機製(TH−PMD)でドツト密度が8
ドツト/mm、ヘッド抵抗は185Ωのサーマルヘッド
を使用し、ヘッド電圧12V、通電時間0.3msで印
字した。尚、記録濃度についてはマクベスRD−918
型反射濃度計にて測定し、融解開始温度については、パ
ーキン・ニルマー製の示差熱分析装置(DSC7)を用
いて、熱溶融発色体の融解開始温度を求めた。 さらに、カスについては、か(して得られた9種類の感
熱記録紙を、上記のGmFAX試験機を使用して、それ
ぞれのA4サイズの感熱紙を連続25枚印字し、記録後
の感熱記録ヘッドに付着したカスの状態をスカラ製ビデ
オマイクロスコープで表面を観察した。結果を第2表に
記載した。 (以下余白) :’5’、り 以下、第2表の評価の基準を説明する。 [カス付着] ◎:カスの付着はほとんどない。 ○:カスの付着がはわずかに認められるが、印字障害は
発生せず、実用上の問題はない。 △:カスが多く認められ、実用上問題あり。 ×:多量のカスが付着し、印字障害が発生した。 実施例1〜3では、増感剤を併用することにより、熱溶
融発色体の融解開始温度を下げたため、カスが減少して
、かつ感度が高いことがわかる。 特に、実施例4.5では、増感剤を併用するまでもなく
、単独系でも高感度で、かつカスがほとんど発生しない
。 ところが、比較例1.2では満足のいく感度は得らるも
のの、カスの発生量が多く、実用上問題がある。また、
比較例3ではカスがある程度抑えられるが、感度が著し
く低下した。 したがって、感熱記録材料において、感熱記録層中の熱
溶融発色体の融解開始温度を80℃以下に制御し、感熱
層とアンダーコート層の顔料の吸油量を制御することに
より、感熱記録ヘッドに付着されるカスが減少するとも
に高感度が維持てきるようになる。
【発明の効果】
本発明の感熱記録材料は、発色感度が高く、しかも、カ
ス特性に優れた感熱記録材料である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、支持体、アンダーコート層、および感熱記録層を有
    する感熱記録材料において、アンダーコート層には吸油
    量が85ml/100g以上の顔料を主体として含有し
    、感熱記録層中には吸油量が80ml/100g以下の
    顔料とともに、熱可融性物質として染料前駆体、該染料
    前駆体を加熱時発色させる顕色剤および増感剤を含有し
    、かつ加熱印字により、前記熱可融性物質が溶融して生
    成する熱溶融発色体が、毎分10℃の昇温速度条件にお
    いて、80℃以下の融解開始温度を示すことを特徴とす
    る感熱記録材料。 2、熱可融性物質100重量部に対して吸油量が80m
    l/100g以下の顔料を1〜30重量部含有せしめる
    請求項1記載の感熱記録材料。 3、吸油量が80ml/100g以下の顔料が炭酸カル
    シウム、または水酸化アルミニウムである請求項1記載
    の感熱記録材料。 4、顕色剤が2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)
    プロパンあるいは4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキ
    シジフェニルスルホンである請求項1記載の感熱記録材
    料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05301461A (ja) * 1992-02-28 1993-11-16 Tomoegawa Paper Co Ltd 感熱記録体およびその製造方法
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EP0585127A3 (en) * 1992-08-28 1995-07-19 Jujo Paper Co Ltd Sheet for heat recording.

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