JPH04126558U - 管状器官の拡張具 - Google Patents

管状器官の拡張具

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JPH04126558U
JPH04126558U JP1991039673U JP3967391U JPH04126558U JP H04126558 U JPH04126558 U JP H04126558U JP 1991039673 U JP1991039673 U JP 1991039673U JP 3967391 U JP3967391 U JP 3967391U JP H04126558 U JPH04126558 U JP H04126558U
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勉 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管状器官の拡張具を平線のコイルで形成した
場合、端部を玉状に形成しても、カテーテル内への挿入
が容易で、管状器官内の流路を狭めることのないように
する。また、ぬれ性の悪い金属コイルで形成した場合に
も、端部にろう付けをして玉状に形成できるようにす
る。 【構成】 平線のコイルからなる拡張具10の端部近傍
にテーパ部12を形成し、その先端を玉部13にする。
また、拡張具10が形状記憶合金などのぬれ性の悪い金
属からなる場合、端部に切欠き部等を設けてぬれ性の良
好な金属コイルを巻回し、その金属コイルの上からろう
付けを行なって玉部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば血管、尿管、胆管、気管、食道などの人体の管状器官を拡張 するための管状器官の拡張具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人体の管状器官の治療に際して、管状器官を外科的に拡張させることが有効な 場合がある。例えば、粥状動脈硬化症などにおいて、外科的な手段によって血管 の狭窄部を拡張する治療が行われている。又、腎結石を衝撃派で破壊する治療に おいては、破壊後の石を取り出すために尿管を拡張することもある。更に、小児 の気管支軟化症などにおいて、気管支が閉塞され、呼吸障害を起こすことが知ら れており、このような場合にも気管支を拡張させる治療が行われている。
【0003】 このように管状器官を拡張する場合には、かっては大がかりな外科的手段によ って治療が行われていたが、最近では、管状器官内に、例えばステンレス、形状 記憶合金等からなる拡張具(ステント)を挿入して、管状器官内を強制的に拡張 する方法が採用されつつある。
【0004】 例えば図8に示されるように、血管1を拡張する場合には、血管1内にカテー テル2を挿入し、カテーテル2の先端部を血管1の狭窄部1aに配置する。次に カテーテル2内に縮径した状態の形状記憶合金からなるコイル3を挿入し、後方 からプッシャ4で押し、カテーテル2から押し出して狭窄部1aに配置する。コ イル3は、体温によって暖められて拡径して図9に示すように狭窄部1aを拡張 する。
【0005】 このような方法による場合には、カテーテルを通して拡張具を挿入するだけで よく、患部を切り開く等の大がかりな手術を必要としないため、手術が容易で患 者に与える負担が少ないという利点を有している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の拡張具においては、前記コイル3が丸線からなるた め、血管1内において形状復帰するときの拡張力が弱いという問題があった。
【0007】 この問題を解消するために、前記コイル3を平線により形成することが考えら れるが、この場合には充分な拡張力が得られる反面、そのコイルの端面が有する 角部分により人体の管状器官の組織が傷付けられる虞れがある。そこで前記コイ ル3を平線により形成する場合には、人体の管状器官内に挿入したときに組織を 傷つけないようにするために、端部を玉状に丸く加工処理する必要がある。
【0008】 しかし、そのように端部を玉状に丸く加工処理する場合には、つぎのような問 題があった。
【0009】 第一に、前記コイル3を平線により形成してその端部を玉状に丸く加工処理し た場合には、端部の玉部が大きくなり、前記カテーテル2の内部にこのコイルを 挿入することが困難になり、また人体の管状器官内にかかるコイルよりなる拡張 具を配置した場合には、管状器官内の流路が狭められてしまうという問題があっ た。
【0010】 第二に、前記コイル3を例えばTiNi合金などのぬれ性の悪い材料を用いて 形成する場合には、ぬれ性が悪いのでその端部にろう付けなどにより玉部を形成 することが困難であるという問題があった。その場合、例えばプラズマ溶解等の 高温処理により玉部を形成することも考えられるが、高温処理であるため材料の 組織変化に起因する脆化が避けられず、また製造コストの面からも実用に適さな いという問題があった。
【0011】 したがって、この考案の第一の目的は、管状器官の拡張具を平線で形成して充 分な拡張力を得るようにする場合に、その端部を丸い玉状に形成しても特に不都 合なくカテーテル内に挿入でき、かつ管状器官内流路を狭めることのない管状器 官の拡張具を提供することにある。
【0012】 また、この考案の第二の目的は、管状器官の拡張具にぬれ性の悪い材料を用い る場合であっても、高温処理等の必要がなく低コストに拡張具の端部に玉部を形 成することができる管状器官の拡張具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成するため、本考案によれば、人体の管状器官内に縮小さ せた状態で挿入して、形状復帰させることにより管状器官を拡張させる管状器官 の拡張具において、平線をコイル状にして形成され、その平線の端部近傍がテー パ状に幅狭に形成されると共に、端部が玉状にされてなる管状器官の拡張具が提 供される。
【0014】 また、上記第二の目的を達成するため、本考案によれば、人体の管状器官内に 縮小させた状態で挿入して、形状復帰させることにより管状器官を拡張させる管 状器官の拡張具において、全体をコイル状にして形成され、端部にぬれ性の良好 な金属コイルが取り付けられ、その金属コイルに対してろう付けが施されて、端 部が玉状に形成されてなる管状器官の拡張具が提供される。
【0015】 更に、本考案の好ましい態様によれば、形状記憶合金よりなる管状器官の拡張 具が提供される。
【0016】
【作用】
したがって、この出願の第一の考案の管状器官の拡張具によれば、拡張具を形 成する平線の端部近傍がテーパ状に幅狭に形成されるので、かかる端部を玉状に しても端部が過剰に大きくなることはない。このように、端部を玉状に形成する ことにより、人体の管状器官の組織を傷付ける虞れがなくなり、また、回収時に 端部を鉗子等でつまみやすいという利点が得られる。
【0017】 また、この出願の第二の考案の管状器官の拡張具によれば、拡張具を構成する コイルの端部にぬれ性の良好な金属コイルを取り付け、その金属コイルに対して ろう付けが施されるので、特に高温等を用いなくてもろう付けにより拡張具の端 部に容易に玉部を形成することができる。したがって、拡張具を形状記憶合金な どのぬれ性の悪い材料で形成した場合であっても、高温処理等の必要がなく低コ ストに拡張具の端部に玉部を形成することができる。
【0018】
【実施例】
以下、この出願の第一の考案及び第二の考案の実施例を図面に基づいて説明す る。
【0019】 図1、2はこの出願の第一の考案の一実施例の拡張具10を示す。この拡張具 10は、図2に示されるような平線11をコイル状に巻回して形成され、その端 部近傍にはテーパ部12が設けられ、その先端部に玉部13が設けられている。 この玉部13は、例えば樹脂等のコ−ティング又はろう付け等の手段により形成 することができる。このように、端部近傍をテーパ部12にして、その先端部に 玉部13を形成したので、玉部13は、それほど大きくならず、管状器官の流路 を狭めてしまうことがなく、また、玉部13の基部がテーパ部12をなしてくび れているので、回収時に鉗子等でつかみやすくなる。
【0020】 図3〜図5は、この出願の第二の考案の一実施例の拡張具20の端部を示す。 図3に示されるように、TiNi合金等のぬれ性の不良な材料を用いた平線より なる拡張具20の端部には、切欠き部21がその幅方向両側に設けられ、図4に 示されるように、その切欠き部21に対して例えばSUS等のぬれ性が良好な材 料を用いたコイル22が巻回される。図5に示されるように、前記コイル22の 部分に対して銀ろう23によるろう付けが施され、その結果前記拡張具20の端 部には玉部24がろう付けにより形成されることとなる。このように、ぬれ性の 不良な材料を用いても、ろう付けにより端部に玉部24を形成することが可能と なる。
【0021】 図6及び図7は、この出願の第二の考案の他の実施例の拡張部材25の端部を 示す。図6に示されるように、この実施例ではTiNi合金等のぬれ性の不良な 材料を用いた平線をコイルにしてなる拡張具25の端部には、拡張具25を形成 するコイル間に、例えばSUS等のぬれ性の良好な材料を用いたコイル26が介 装される。図7に示されるようにこの実施例においても、コイル26がぬれ性が 良好であることから、そのコイル26を介して拡張具25端部には銀ろう等によ り容易にろう付けすることができ、ろう付けにより玉部27を形成することがで きる。この実施例は拡張具25が非常に細い線で形成され、その端部に溝、切欠 等を設けることが困難である場合、例えば拡張具がダブルコイルで形成されてい るような場合に、特に有効に適用されるものである。なお、この考案は、ダブル コイルで構成された血管の閉塞具にも適用することができる。
【0022】 以上の各実施例においては、得られた拡張具10、20、25端部の玉部を公 知の手段によって研磨することにより、人体の管状器官の拡張具として有効に使 用することのできる拡張具を得ることができる。
【0023】 なお、この出願の第二の発明の実施例は、以上の図3から図7に示されるもの に限られるものではなく、例えば拡張具としては平線のみならず丸線を用いるこ ともできる。また、拡張具の端部にぬれ性の良好な金属コイルを取り付ける態様 としては、拡張具の端部に切欠きを設けるだけでなく、孔部を設けてかかる孔部 に前記ぬれ性の良好な金属コイルを取り付けることができ、更に拡張具の端部を 予め玉状に加工しておき、その玉状に加工された端部に対して前記金属コイルを 巻き付けて更にろう付けすることもできる。
【0024】 更に、この出願の第二の発明は、拡張具として形状記憶合金を用いる場合に最 も有効であり、また、この出願の第一の発明は、拡張具としてステンレス等を用 いる場合にも適用することができる。
【0025】
【考案の効果】
以上のように、この出願の第一の発明の管状器官の拡張具によれば、拡張具が 平線をコイル状にして形成され、その平線の端部近傍がテーパ状に幅狭に形成さ れると共に端部が玉状にされてなるので、拡張具に充分な拡張力を与えることが でき、かつ、その拡張具の端部が玉状にされているので、人体管状器官内側を傷 つけることが有効に防止され、回収時に鉗子等でつかみやすくなる。また、その ように玉状にされる拡張具の端部近傍がテーパ状にされていることから、玉状の 端部によって拡張部材をカテーテル内に挿入することが困難になる、あるいは玉 状の端部が管状器官内の流路を狭める等の不都合も有効に解消される。
【0026】 また、この出願の第二の発明の管状器官の拡張具によれば、拡張具の端部にぬ れ性の良好な金属コイルを取り付け、その金属コイルに対してろう付けが施され るようにしたので、例えばTiNi合金等のぬれ性が不良な金属によって拡張具 を形成する場合であっても、特にプラズマ溶解等の高温処理をする必要はなく、 その端部をろう付けにより容易に玉状にすることができ、管状器官の組織を傷つ けることを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の第一の考案の一実施例の拡張具の側
面図である。
【図2】図1に示す拡張具を展開した状態を示す平面図
である。
【図3】この出願の第二の発明の一実施例の説明図であ
る。
【図4】図3に示す実施例の他の説明図である。
【図5】図3に示す実施例の拡張具にろう付けにより玉
部を形成した状態を示す説明図である。
【図6】この出願の第二の発明の他の実施例の拡張具の
説明図である。
【図7】図6に示す実施例の他の説明図である。
【図8】従来の拡張具の使用態様を示す断面図である。
【図9】同拡張具によって血管を拡張した状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 管状器官 10、20、25 拡張具 11 平線 12 テーパ部 13 玉部 22、26 ぬれ性の良好な金属コイル 24、27 玉部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の管状器官内に縮小させた状態で挿
    入して、形状復帰させることにより管状器官を拡張させ
    る管状器官の拡張具において、平線をコイル状にして形
    成され、その平線の端部近傍がテーパ状に幅狭に形成さ
    れると共に、端部が玉状にされていることを特徴とする
    管状器官の拡張具。
  2. 【請求項2】 人体の管状器官内に縮小させた状態で挿
    入して、形状復帰させることにより管状器官を拡張させ
    る管状器官の拡張具において、全体をコイル状にして形
    成され、端部にぬれ性の良好な金属コイルが取り付けら
    れ、その金属コイルに対してろう付けが施されて、端部
    が玉状に形成されていることを特徴とする管状器官の拡
    張具。
  3. 【請求項3】 形状記憶合金よりなる請求項1又は2に
    記載の管状器官の拡張具。
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