JPH0415230Y2 - - Google Patents

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JPH0415230Y2
JPH0415230Y2 JP1988168005U JP16800588U JPH0415230Y2 JP H0415230 Y2 JPH0415230 Y2 JP H0415230Y2 JP 1988168005 U JP1988168005 U JP 1988168005U JP 16800588 U JP16800588 U JP 16800588U JP H0415230 Y2 JPH0415230 Y2 JP H0415230Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば気管、食道、尿管、血管など
の人体の管状器官を拡張するための管状器官拡張
器具に関する。
「従来の技術」 例えば小児の気管支軟化症などにおいて、気管
支が閉塞され、呼吸障害を起こすことが知られて
いる。気管支軟化症の原因は、気管支軟骨の先天
的な形成不全によるもの、炎症によるものおよび
気管支壁の器質的な異常が不明な症例など各種で
あるが、いずれにしても外科的な手段によつて気
管支を拡張させる必要がある。
このような治療の一例として、ステントと呼ば
れる半筒形のシリコンチユーブなどからなる弾性
部材を気管支の閉塞部外周に縫着し、ステントの
弾性によつて気管支を強制的に拡張する手術が行
なわれている(「気管支軟化症:Silastic Stentを
用いた外科治療」、津川力他、日本小児外科学会
雑誌、第22巻4号、1986年6月参照)。
第8〜第10図には、この手術方法の概要が示
されている。第8図において11は気管、12は
気管支、13は肺であり、一方の気管支12が第
9図に示されるように閉塞されているとする。手
術は、半筒形のシリコンチユーブからなるステン
ト14をガーゼ15を介して、閉塞されている気
管支12の外周に当てがい、糸16によつて複数
箇所を縫着することによつてなされる。この結
果、第10図に示すように、ステント14の弾性
によつて気管支12が強制的に広げられ、気管支
12が拡張される。
この手術は、外科的に気管支12を拡張させる
ことにより、呼吸困難を積極的に改善できる点で
優れた方法であるが、胸を切開して気管支12の
外周にステント14を縫着させなければならない
ので、手術が大がかりとなり、患者に与える負担
や危険性が大きいという問題点があつた。
また、気管に限らず、食道、尿管、血管などの
人体の他の管状器官においても、種々の原因で閉
塞症状が起きたり、あるいは拡張させる必要が生
じたりする場合がある。
例えば腎結石を衝撃波で破壊する治療において
は、破壊後の石を取出すために尿管を拡張する必
要がある。このため、合成樹脂からできたステン
ト(pig−tail stent、cook社製)などを尿管に
挿入する治療が行なわれているが、内径を大きく
とることができず、尿管を効果的に拡張できない
という問題点があつた。
「考案が解決しようとする課題」 本考案は、上記のような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、簡単な治
療方法で患者に負担を与えずに管状器官を効果的
に拡張できるようにした管状器官の拡張器具を提
供することにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案の管状器官の
拡張器具は、人体の管状器官に挿入されるチユー
ブと、このチユーブ内に挿入される拡張部材と、
この拡張部材を前記チユーブの先端から押出すプ
ツシヤとを備え、前記拡張部材は、前記管状器官
を拡張できる径を有するコイル状をなしており、
前記チユーブに挿入できる程度に引き伸ばした状
態からほぼ元のコイル形状に復帰できる弾性を有
することを特徴とする。
「作用」 本考案においては、拡張部材としては、管状器
官を拡張できる径を有するコイル状をなしてお
り、チユーブに挿入できる程度に引き伸ばした状
態からほぼ元のコイル形状に復帰できる弾性を有
するものを用いたので、拡張部材のコイルを引き
伸ばしてチユーブに挿入し、このチユーブを管状
器官内部に挿入し、チユーブの先端が管状器官の
閉塞部位に到達したら、プツシヤを用いて拡張部
材を管状器官内部に押出すことにより、拡張部材
が弾性によつてほぼ元のコイル形状に復帰し、管
状器官を効果的に拡張させることができる。
この場合、本考案では、コイルを軸方向に引き
伸ばしてチユーブに挿入するので、血管等の細い
管状器官内に挿入する場合でチユーブの径が極め
て細い場合であつても、コイルを挿入することが
可能となる。これに対して、コイルを巻き締める
ことにより縮径させて挿入しようとすると、コイ
ル径を小さくするのに限度があり、チユーブ径が
小さくなると適用できない場合がある。
また、このような手術は、患部を切開するなど
の大がかりな方法をとる必要がなく、例えば鼻や
口などからチユーブを挿入するだけで行なうこと
が可能であり、患者への負担や危険性が非常に少
なくなる。
さらに、手術後に拡張部材は管状器官内に留置
されることになるが、治療が進んで拡張部材が必
要なくなりこれを取出す必要が生じても、拡張部
材が前述したように大きく弾性変形できる材質か
らなるので、例えば鉗子等で挟んだり、ワイヤ先
端に引きかけたりして引つ張ることにより、組織
を傷つけることなく容易に取出すことができる。
「実施例」 第1図には本考案による管状器官拡張器具の一
実施例が示されている。
図において21は、例えば合成樹脂、金属など
からなるチユーブであり、適用する管状器官の太
さに応じた挿入可能な径とされている。チユーブ
21は、好ましくは適度な可撓性を有する合成樹
脂で形成される。適用する管状器官が血管である
場合には、チユーブ21としてカテーテルを用い
ることができる。
チユーブ21内には、コイル状の拡張部材32
が挿入されている。この拡張部材32は、通常の
状態で、治療を施そうとする管状器官を充分に拡
張できる径を有している。拡張部材32は、コイ
ルを引き伸ばすようにしてチユーブ21内に挿入
される。そして、チユーブ21内から押出される
とほぼ元のコイル形状に復帰できる弾性又は形状
復帰能力を有している。
このように、引き伸ばされた状態からコイル形
状に戻るような大きな弾性変形が可能な材質とし
ては、超弾性を有する形状記憶合金や、比較的柔
らかい弾性を有する合成樹脂などが用いられる。
また、形状記憶合金の逆変態による形状復帰力を
利用することもできる。なお、拡張部材として形
状記憶合金などを用いた場合には、その外表面
に、例えば熱収縮、コーテイングなどの手段によ
つて、テフロンなどの樹脂膜を被着してもよい。
また、拡張部材32を構成する線材は、丸線、角
線、平線のいずれであつもよい。
第1図において23は、拡張部材32をチユー
ブ21の先端から押出すプツシヤであり、合成樹
脂、金属などからなる好ましくは可撓性の線材が
用いられる。プツシヤ23は、チユーブ21に挿
入可能であり、かつ、チユーブ21内において拡
張部材32を押すことが可能な径とされている。
なお、プツシヤ23をチユーブ状にしてもよい。
第2図は、例えば気管、食道などにチユーブ2
1を挿入する際に用いられる挿入ガイド器具24
を示すものである。挿入ガイド器具24は、鼻や
口などから挿入される先端部24aと、2つに分
岐された基部24b,24cとからなつている。
この挿入ガイド器具24は、例えば先端部24a
を口などから気管や食道の近傍まで挿入してお
き、基部24bまたは24cから前述したチユー
ブ21を挿入して、チユーブ21の先端部を治療
しようとする患部に到達させるのに用いられる。
挿入ガイド器具24は、合成樹脂、金属などで形
成されており、チユーブ21が挿入可能な内径と
されている。
第3図は、治療に際してフアイバスコープを挿
入する態様の例が示されている。拡張部材32
は、コイルを引き伸ばすようにしてチユーブ21
内に挿入されるのであるが、チユーブ21内に収
容された状態ではピツチの大きな緩やかな螺旋を
描いて内周に沿つて配置されている。このため、
フアイバスコープ先端25を拡張部材32の中心
を通して挿入することができる。したがつて、フ
アイバスコープ先端25をチユーブ21を通して
突出させ、フアイバスコープによつて位置を確認
しつつチユーブ21の先端を移動させ、チユーブ
21の先端を確実に患部に到達させることができ
る。勿論、フアイバスコープ先端25は、チユー
ブ21とは別に管状器官内部に挿入してもよい。
なお、上記において、フアイバスコープの代わり
にガイドワイヤを挿入することもできる。
第4〜6図には、この管状器官拡張器具を用い
た手術の方法が示されている。この例は、閉塞さ
れた気管支を拡張させる場合について説明したも
のである。
第4図に示すように、気管支12が閉塞された
部位12aを有するものとする。第2図に示した
挿入ガイド器具24の先端部24aを患者の鼻や
口から挿入する。そして、予め拡張部材32を引
き伸ばしてチユーブ21内に挿入し、チユーブ2
1の先端部に位置させ、このチユーブ21を挿入
ガイド器具24を通して気管支12内に挿入す
る。この場合、チユーブ21および拡張部材32
の中心を通してフアイバスコープ先端25を挿入
し、チユーブ21の先端から突出させて気管支1
2内を観察する。こうしてフアイバスコープで気
管支12内を観察しながらチユーブ21の先端を
閉塞された部位12aよりやや奥の方に位置させ
る。
次に、第5図に示すように、フアイバスコープ
先端25をチユーブ21より抜き出し、その代り
にプツシヤ23をチユーブ21内に挿入して、プ
ツシヤ23の先端を拡張部材32の基部側に当接
させる。この状態でチユーブ21を矢印Aで示す
如く徐々に基部側に抜き出すと、拡張部材32は
プツシヤ23に押されてチユーブ21の先端から
徐々に突出する。拡張部材32がチユーブ21の
先端から押出されると、弾性によつてほぼ元のコ
イル形状に復帰し、図に示す如く拡張された形状
となる。
こうして拡張部材32をチユーブ21の先端か
ら完全に押出して気管支12内に配置すると、第
6図に示すように拡張した形状となつた拡張部材
32により気管支12の閉塞された部位12aが
拡張される。そして、チユーブ21およびプツシ
ヤ23を体内から引き抜いて手術は完了する。拡
張部材32は、気管支12内に留置されることに
なるが、拡張部材32がコイル状をなして充分な
通気を確保するため、呼吸障害を改善することが
できる。
また、治療が進んで拡張部材32が必要なくな
つたときには、拡張部材32を気管支12内から
取出すことができる。その場合には、例えばチユ
ーブ21を再び気管支12内に挿入し、チユーブ
21を通して鉗子を挿入し、鉗子で拡張部材32
の端部を把持させてチユーブ21内に引張込み、
チユーブ21ごと抜き出せばよい。また、鉗子の
代りに先端がフツク状に屈曲するワイヤを挿入し
て、このワイヤの先端に拡張部材32を引き掛け
て抜き出すこともできる。このような拡張部材3
2の取出しに際して、拡張部材32は、前述した
ように大きく弾性変形できる比較的柔らかい材質
からなるので、気管支12内壁を傷付けることが
少ないという利点も得られる。
第7図には、本考案で用いられる拡張部材32
の他の例が示されている。
この拡張部材32は、形状記憶合金からなる綿
材をコイル状にしてさらにコイルを押し潰すこと
により拡張部材32を構成したものであり、aは
拡張した形状、bは縮小した形状を示している。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、管状器
官を拡張できる径を有するコイル状をなしてお
り、チユーブに挿入できる程度に引き伸ばした状
態からほぼ元のコイル形状に復帰できる弾性を有
する拡張部材を用い、この拡張部材を引き伸ばし
てチユーブに挿入し、チユーブを通してプツシヤ
により管状器官内部に押出すようにしたので、拡
張部材がチユーブより押出されるとほぼ元のコイ
ル形状に復帰して管状器官を効果的に拡張させる
ことができる。この場合、コイルを引き伸ばして
チユーブに挿入するようにしたので、チユーブの
径を細くしなければならない場合にも適用するこ
とができる。また、患部を切開するなどの大がか
りな手術を要しないので、患者に与える負担や危
険性を軽減することができる。さらに、管状器官
内に留置された拡張部材は上述したように大きく
弾性変形できる比較的柔らかい材質からなるの
で、組織を傷付けることなく容易に取出すことも
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による管状器官拡張器具の要部
断面図、第2図は管状器官にチユーブを挿入する
際に用いられる挿入ガイド器具を示す断面図、第
3図は上記拡張器具のチユーブを通してフアイバ
スコープ先端を挿入した状態を示す部分断面図、
第4図は気管支に上記拡張器具のチユーブを挿入
した状態を示す部分断面図、第5図は気管支内で
チユーブ先端から拡張部材を押出す状態を示す部
分断面図、第6図は気管支内に拡張部材を完全に
押出した状態を示す部分断面図、第7図は本考案
による管状器官拡張器具に用いられる拡張部材の
他の例を示す側面図、第8図は従来の気管支拡張
手術の一例を示す説明図、第9図は気管支が閉塞
された状態を示す横断面図、第10図は上記手術
において閉塞された気管支にステントを縫着した
状態を示す横断面図である。 図中、21はチユーブ、32は拡張部材、23
はプツシヤである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 人体の管状器官に挿入されるチユーブと、この
    チユーブ内に挿入される拡張部材と、この拡張部
    材を前記チユーブの先端から押出すプツシヤとを
    備え、前記拡張部材は、前記管状器官を拡張でき
    る径を有するコイル状をなしており、前記チユー
    ブに挿入できる程度に引き伸ばした状態からほぼ
    元のコイル形状に復帰できる弾性を有することを
    特徴とする管状器官拡張器具。
JP1988168005U 1988-12-26 1988-12-26 Expired JPH0415230Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988168005U JPH0415230Y2 (ja) 1988-12-26 1988-12-26

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JP1988168005U JPH0415230Y2 (ja) 1988-12-26 1988-12-26

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JPH0286561U JPH0286561U (ja) 1990-07-09
JPH0415230Y2 true JPH0415230Y2 (ja) 1992-04-06

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