JP3017778B2 - 管状器官の拡張具 - Google Patents

管状器官の拡張具

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体内の管状器官の狭窄部を拡径するために
使用される管状器官の拡張具に関するものである。
[従来の技術] 血管や胆管等の人体の管状器官に於いて、腫瘍等の原
因により狭窄部が発生した場合、血液や胆汁等の体液の
流通障害が発生し、患者は大きな苦痛を受けるばかりで
なく、生命も危険にさらされる。
そこで、前記狭窄部を拡径するために、例えば特開昭
61−280872号公報においては、シリコン樹脂によりでき
たバルーンを狭窄部に挿入して拡径する技術が開示され
ている。
しかし、本開示においてはその拡大中にバルーンに穴
が開き、所定の拡径ができないという問題点があった。
また、特開昭63−257576号公報においては、前記狭窄
部に形状記憶合金より成るコイルばね、或いは円筒状に
した板ばねを挿入して、それを温度感知により拡大する
という技術が開示されている。
しかし、本開示においては、前記コイルばねを使用す
る場合には先端の切断部により管状器官の内壁に傷を付
けるおそれがあり、患者に痛みを与えるという問題点が
あった。
また、前記円筒状の板ばねを使用するときには円筒末
端部や中間の拡大部分により、管状器官の内壁に部分的
な押圧痛みを患者に与えるという問題点があった。
更に、前記した形状記憶合金を用いた拡張具では、治
療が終了したあと、前記拡張具を取り出すことが困難で
あり、本拡張具自体には器官内から取り出す装置がな
く、取り出す装置にも問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記した拡張具の問題点に鑑み案出された
ものであって、その目的とするところは、管状器官に挿
入され拡張して治療されるとき、前記拡張具の先端部や
拡張部の圧力によって器官が傷付いたり、或いは患者が
痛みを感ずるようなことがなく、かつ治療後に回収する
必要がある場合には取り出すことができるような拡張具
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明による管状器官の拡張具は、形状記憶素材によ
り成形された管状器官の拡張具において、複数巻きのコ
イルと該コイルの切断末端部とを備え、前記切断末端部
は、自己のコイルの軸方向に曲折することなく内径より
も内径方向に曲折した引出部を有することを特徴とす
る。
また、本発明による管状器官の拡張具は、形状記憶素
材により成形された管状器官の拡張具において、複数巻
きのコイルと該コイルの切断末端部とを備え、前記切断
末端部は、自己のコイル内径よりも内径方向に曲折した
引出部を有すると共に、前記引出部の端部には、前記コ
イルを形成する線材の外径より大きな拡大頭部を形成し
たことを特徴とする。
[作用] 第1に、この材料を形状記憶素材としたので、細径化
した拡張具を管状器官の所定位置に挿入したあとは加熱
或いは体温により拡径させることができ、これによって
治療時間の短縮が可能となり、かつ狭窄部の全体を均一
に拡径できるので、患者に大きな負担を与えることがな
く治療をすることができる。
このことは、患者と医者との信頼関係を生み、治療実
施における能率や成功に大きな力となり得る。
なお、形状記憶素材によりコイル状に形成することは
円筒状にした場合よりも量産効果が大きく、従ってコス
ト減となるので、使い捨てとなる本拡張具においては大
きな利益となる。
第2に、コイル先端部を内側に曲折して前記先端が管
状器官の内壁に当らないようにしたので、器官の損傷を
完全に予防することができる。
このことは、患者の痛みにより治療の遅れを防止でき
るばかりでなく、管状器官に孔をあける恐もなく、より
安全な拡張具となる。
第3に、拡張具がつまる等して回収する必要がある場
合には、引出部を利用して拡張具を器官の内から取り出
すことができる。
[実施例] 以下、本発明になる管状器官の拡張具について図面に
従って説明する。
第1図は本発明に係る管状器官の拡張具の斜視図を示
している。
管状器官の拡張具10は、図示により明らかになるよう
に、形状記憶合金により成形されたもので、複数巻きの
コイル11と、前記コイル11の切断端末部12とより成り、
前記切断端末部12は自己のコイル内径14よりも内側に曲
折した引出部13を形成している。即ち、素材である形状
記憶合金は、Ni−Ti合金より成るもので、これは、マル
デンサイト相がオーステナイト相に逆変態する時に、マ
ルテンサイト相によって変形されたものが記憶されたオ
ーステナイト相の形に戻るものである。この合金を線材
に加工してコイル11とする。
この場合、使用する部位が管状器官の中であるから、
当然に線径は細く、かつ加工するコイル径も小さいもの
となるが、前記コイル径は狭窄部分に挿入されるもので
あるから、その径よりも大きい径として加工される。そ
して、前記線材の形状は通常丸線材が使用されるが、勿
論角線材でも、平線材でもよく、要するにコイル状に加
工され得る線材形状であればよいのである。なお、形状
記憶素材としては、合金のみならず樹脂であってもよ
い。
次に、コイル状に加工された前記コイル11は、狭窄部
に相当する長さに切断される。そして、前記切断端末部
12は、自己のコイル内径14よりも内側に向って曲折され
る。
第2図はコイル11の切断端末部12の状態を示してい
る。
前記切断端末部12は、第2図(a)のように、ゆるや
かに円を描いても良く、また第2図(b)のように角度
をもって曲折してもよく、要するに内径14の中心部に向
っていれば良いので、これによって引出部13が構成され
る。
かくて、このコイル11は自己の形状を保持した状態で
500度程度の温度で拘束され、時効処理されて形状を記
憶される。
この記憶処理により、低温で変形させた後、変態点を
越えて高温にすると、記憶した元の形状に復帰する。
なお、この変態点は、管状器官に配設されたときに形
状復帰するように、体温よりも低い温度に設定しても良
いし、管状器官に配設された後、生食温水の注入や、電
磁波等の加熱手段によって形状復帰するように体温より
も高い温度に設定してもよい。
第3図は第2実施例を示している。
この実施例は、複数巻きのコイル11aと、前記コイル1
1aの切断端末部12aとより成り、前記切断端末部12aは自
己のコイル内径14aよりも内側に曲折した引出部13aを形
成している。
そして、前記引出部13aは、内径14aから中心部に向っ
た切断端末部12aを中心位置からコイル11aの軸心方向に
対して外に向って伸びた形状となっている。
なお、この場合には引出部13aの先端は拡大頭部15を
形成することにより、不要時に取り出すときに便利であ
る。
前記拡大頭部15の形成は、銀ろう処理により行う。こ
の場合、引出部13aは拡大頭部15の接点においてテーパ
ー状に細くしておけば取り出すときに操作がしやすくな
る。
第4図乃至第6図は使用状態の説明図を示している。
前記構成による管状器官の拡張具10を使用する状態を
説明すれば、器官20内にカテーテル30を挿入する。この
カテーテル30内に別部材により成る挿入器で、挿入時に
形状を小さくした前記拡張具10を押圧して挿入する。
かくて、挿入した後は、公知の方法によりカテーテル
30の先端部31まで移動する。そして、前記カテーテル30
の先端31は狭窄部21の近辺に到着したときに、その近辺
から前記狭窄部21に対して前記コイル11より成る拡張具
10を所定のプッシャー32により押し出す(第4図)。
このとき、前記拡張具10は狭窄部21の内径の大きさ程
度に作られているので、楽に挿入することができる(第
5図)。
そして、挿入された拡張具10は拡大させるために体温
よりも高い温度の液体を注入して温度感知させる。これ
により、前記拡張具10は記憶を回復して狭窄部材21の内
径よりも大きく拡径する(第6図)。
なお、体温よりも低く、変態点を設定した場合は、狭
窄部21に拡張具10を挿入するだけで拡径する。
なお、また拡張具10を取り出すには、第6図に示した
ような取出装置40で前記引出部13に引っ掛けて外に向っ
て引き出す。
かくて、本拡張具10はコイル先端を内側に曲げた状態
で引出部を構成してあるので、傷を与えたり、痛みを与
えたりすることがなく、かつ手術後は直ちに外へ引き出
すことが可能なので、大変に便利である。
[発明の効果] 以上の説明により明らかになるように、本発明になる
管状器官の拡張具によれば、その構成を形状記憶素材に
より成形された管状器官の拡張具であって、前記拡張具
は複数巻きのコイルと、該コイルの切断末端部とを備
え、前記切断末端部は自己のコイル内径よりも内側に曲
折した引出部を有することを特徴とするものであるか
ら、管状器官の所定位置に挿入すれば、加熱又は体温に
より拡大させることができ、これにより治療時間の短縮
が可能となる。また、狭窄部の全体を均一に拡大できる
ので、患者に大きな負担を与えることなく治療をするこ
とができる。このことは、患者と医者との信頼関係を生
み、治療実施における能率や成功に大きな力となり得る
のである。
次に、コイル先端部を内側に曲折して管状器官の内壁
に当らないようにしたので、器官の損傷を完全に予防す
ることができる。
また、回収する必要がある場合には、引出部を利用し
て拡張具を器官の内から外へ取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る管状器官の拡張具を示す斜視図、
第2図は同じく側面図で、(a)は引出部がゆるやかに
なるもの、(b)は急激に曲ったものを説明する図、第
3図は第2実施例を示す斜視図、第4図は管状器官に挿
入するときの説明図、第5図は狭窄部に挿入が完了した
説明図、第6図は拡張具を拡大した説明図である。 10は管状器官の拡張具、11はコイル、12は切断端末部、
13は引出部、15は拡大頭部、20は器官、21は狭窄部であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 和宏 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−289240(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 29/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形状記憶素材により成形された管状器官の
    拡張具において、 複数巻きのコイルと、該コイルの切断末端部とを備え、 前記切断末端部は、自己のコイルの軸方向に曲折するこ
    となく内径よりも内径方向に曲折した引出部を有するこ
    とを特徴とする管状器官の拡張具。
  2. 【請求項2】形状記憶素材により成形された管状器官の
    拡張具において、 複数巻きのコイルと、該コイルの切断末端部とを備え、 前記切断末端部は、自己のコイル内径よりも内径方向に
    曲折した引出部を有すると共に、前記引出部の端部に
    は、前記コイルを形成する線材の外径より大きな拡大頭
    部を形成したことを特徴とする管状器官の拡張具。
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