JPH09271517A - 医療用チューブ及びそれを用いたカテーテル - Google Patents

医療用チューブ及びそれを用いたカテーテル

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JPH09271517A
JPH09271517A JP8082606A JP8260696A JPH09271517A JP H09271517 A JPH09271517 A JP H09271517A JP 8082606 A JP8082606 A JP 8082606A JP 8260696 A JP8260696 A JP 8260696A JP H09271517 A JPH09271517 A JP H09271517A
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JP
Japan
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medical tube
catheter
tip
tube
blood vessel
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JP8082606A
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Kiyoshi Yamauchi
清 山内
Hiroshi Ishikawa
洋 石川
Akihisa Furukawa
明久 古川
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテル等に用いられた時にも,血管を傷
付けることのなく,また,剛性を備えており突き出し性
やトルク伝達性を保持し,所望する部位に応じて先端部
を容易に変形させることができる医療用チューブとそれ
を用いたカテーテルとを提供すること。 【解決手段】 カテーテルに用いる医療用チューブ10
は,先端部2aと基部1とを備えた熱弾性型マルテンサ
イト変態を示す金属から実質的になるチューブであっ
て,先端部2aは,前記基部1よりも柔らかく,且つ任
意形状に変形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,医療用チューブに
関し,詳しくは,カテーテル等に用いられる形状記憶合
金からなる医療用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,血管に造影剤注入するために,ま
た,血管拡張用にカテーテルが用いられている。この種
のカテーテルとして,本体部と先端部とを有し,内部に
ルーメンを有する。そして,少なくとも本体部が超弾性
金属管により形成されているものが提案されている(特
開平3−188875号公報,参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,カテー
テルの本体部と先端部とを同じ超弾性金属管を用いた場
合,先端部と基部とで剛性が同じであるために,血管内
に挿入する際に,先端部を柔軟な金属で構成した場合
に,血管に挿入することが困難であった。
【0004】一方,上記カテーテルの超弾性金属管とし
て剛性を備えたもので構成すると,血管内の挿入は容易
であるが,先端部が血管内壁を傷付けるという欠点を有
する。
【0005】また,上記カテーテルにおいて,挿入する
部位に応じて先端部に形状記憶させ,挿入可能なように
変形させて,血管内に挿入して,到達部位に応じた形状
に形状回復させることもできることも要求されている。
【0006】そこで,本発明の一技術的課題は,カテー
テル等に用いられた時にも,血管を傷付けることのない
医療用チューブを提供することにある。
【0007】また,本発明のもう一つの技術的課題は,
カテーテル等に用いられた時にも,剛性を備えており突
き出し性やトルク伝達性を保持した医療用チューブを提
供することにある。
【0008】また,本発明の更にもう一つの技術的課題
は,所望する部位に応じて先端部を容易に変形させるこ
とができる医療用チューブを提供することにある。
【0009】さらに,本発明の別の技術的課題は,上記
医療チューブを用いたカテーテルを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,先端部
と基部とを備えた熱弾性型マルテンサイト変態を示す金
属から実質的になるチューブであって,前記先端部は,
前記基部よりも柔らかく,且つ任意の形状に変形できる
ことを特徴とする医療用チューブが得られる。
【0011】また,本発明によれば,前記医療用チュー
ブにおいて,前記基部は生体温度(37℃近傍)で少な
くとも超弾性を呈し,前記先端部は前記生体温度(37
℃近傍)で形状記憶効果を呈することを特徴とする医療
用チューブが得られる。
【0012】また,本発明によれば,前記医療用チュー
ブにおいて,前記基部は生体温度(37℃近傍)で少な
くとも超弾性を呈し,前記先端部は前記生体温度(37
℃近傍)で不完全な形状記憶効果と超弾性効果とを呈す
ることを特徴とする医療用チューブが得られる。
【0013】また,本発明によれば,前記いずれかの医
療用チューブにおいて,前記先端部の外面及び/又は内
面に,スパイラル状の溝を備えていることを特徴とする
医療用チューブが得られる。
【0014】また,本発明によれば,前記いずれかの医
療用チューブにおいて,前記先端部の管壁に,径方向に
設けられた複数の孔を備えていることを特徴とする医療
用チューブが得られる。
【0015】また,本発明によれば,前記医療用チュー
ブにおいて,前記複数の孔は,格子状に配列されている
ことを特徴とする医療用チューブが得られる。
【0016】さらに,本発明によれば,前記いずれかの
医療用チューブを用いたことを特徴とするカテーテルが
得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施の形態による医
療用チューブを示す斜視図である。図1を参照すると,
第1の実施の形態による医療用チューブは,カテーテル
に用いられ,中空の細長い部分からなる基部1と,基部
1の一端に設けられた先端部2aとを備えている。基部
1は,37℃において超弾性を有する。また,先端部2
aは,少なくとも37℃において形状回復するととも
に,基部1よりも柔らかく構成され,血管等に挿入前に
おいて,任意形状に塑性変形して使用できるようになっ
ている。基部1及び先端部2aの寸法は,例えば,夫々
長さ1500mm,200mmであり,外径1.0m
m,内径0.8mmである。
【0019】この医療用チューブは,Ni51at%残
部Tiの組成の合金からなるチューブ素材を用いている
が,48〜52at%TiNi合金または,このTiN
i合金のNi又はTiの一部を第3の元素,例えば,F
e,Cr,V,Mn,Zr,Co,Cu等で置換したも
のも用いることができる。
【0020】次に,本発明の第1の実施の形態による医
療用チューブの製造方法について説明する。
【0021】まず,Ni51at%残部Tiの組成の合
金を熱間加工および冷間加工によって,少なくとも20
%の加工率を備えたチューブ素材を得た。
【0022】次に,基部1に,37℃で超弾性が発現す
るように,400℃及び10分で処理した。尚,チュー
ブ素材の形状回復温度が37℃以下の場合には,任意の
温度とし,素材の形状回復温度が37℃を越える場合に
は,再結晶を完全に起こさせない条件で熱処理すれば良
い。
【0023】また,先端部2aは,400〜500℃で
2時間以上熱処理した。この熱処理条件は,37℃で少
なくとも形状記憶効果が発現する熱処理条件である。
【0024】尚,チューブ素材のAf点が37℃より小
さい場合,400〜500℃で2時間以上の熱処理を施
す。また,チューブ素材のAf点が37℃より大きい場
合においては,400℃以上の温度で熱処理を施し,先
端部を再結晶させる。
【0025】図2は本発明の第2の実施の形態による医
療用チューブを示す斜視図である。図2を参照すると,
第2の実施の形態による医療用チューブ20は,第1の
実施の形態と同様なチューブ素材からなり,中空の細長
い部分からなる基部1と,基部1の一端に設けられた先
端部2bとを備えている点で第1の実施の形態によるも
のと同じである。しかしながら,第2の実施の形態にお
いては,先端部2bに外面に沿ってスパイラル状の溝3
が形成されている点で実施例1とは異なる。
【0026】尚,先端部2b及び基部1の熱処理処理条
件は,上記第1の実施の形態と同様である。
【0027】図3は,本発明の第3の実施の形態による
医療用チューブを示す斜視図である。図3を参照する
と,第3の実施の形態による医療用チューブ30は,第
1及び第2の実施の形態と同様なチューブ素材からな
り,基部1と,基部1の一端に設けられた先端部2cと
を備えている点で第1及び第2の実施の形態によるもの
と同じである。
【0028】しかし,第1及び第2の実施の形態による
チューブとは,先端部2cの管壁に径方向に貫通すると
ともに,メッシュ状(格子状)に配列された複数の貫通
孔4を備えている点で第1及び第2の実施の形態とは異
なる。第3の実施の形態によるものの先端部2c及び基
部1も,第1及び第2の実施の形態によるものと同様な
熱処理を施される。
【0029】尚,上記した第1乃至第3の実施の形態に
おいては,チューブの先端部に形状記憶効果のみを持た
せるような熱処理を施したが,本発明においては,この
熱処理の代わりに先端部を400〜500℃で30〜6
0分熱処理することによって,37℃近傍において,先
端部に形状記憶効果と超弾性が混在する,即ち,不完全
な形状記憶効果と超弾性との複合特性を持たせることも
できる。
【0030】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,カテーテル等に用いられた時にも,血管を傷付ける
ことのない医療用チューブを提供することができる。
【0031】また,本発明によれば,カテーテル等に用
いられた時にも,剛性を備えており突き出し性やトルク
伝達性を保持した医療用チューブを提供することができ
る。
【0032】また,本発明によれば,所望する部位に応
じて先端部を容易に変形させることができる医療用チュ
ーブを提供することができる。
【0033】さらに,本発明によれば,上記利点を備え
た医療チューブを用いたカテーテルを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による医療用チュー
ブを示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による医療用チュー
ブを示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による医療用チュー
ブを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基部 2a,2b,2c 先端部 3 溝 4 貫通孔 10,20,30 医療用チューブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部と基部とを備えた熱弾性型マルテ
    ンサイト変態を示す金属から実質的になるチューブであ
    って,前記先端部は,前記基部よりも柔らかく,且つ任
    意の形状に変形できることを特徴とする医療用チュー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の医療用チューブにおい
    て,前記基部は生体温度(37℃近傍)で少なくとも超
    弾性を呈し,前記先端部は前記生体温度(37℃近傍)
    で形状記憶効果を呈することを特徴とする医療用チュー
    ブ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の医療用チューブにおい
    て,前記基部は生体温度(37℃近傍)で少なくとも超
    弾性を呈し,前記先端部は前記生体温度(37℃近傍)
    で不完全な形状記憶効果と超弾性効果とを呈することを
    特徴とする医療用チューブ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    医療用チューブにおいて,前記先端部の外面及び/又は
    内面に,スパイラル状の溝を備えていることを特徴とす
    る医療用チューブ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    医療用チューブにおいて,前記先端部の管壁に,径方向
    に設けられた複数の孔を備えていることを特徴とする医
    療用チューブ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の医療用チューブにおい
    て,前記複数の孔は,格子状に配列されていることを特
    徴とする医療用チューブ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内のいずれかに記載の
    医療用チューブを用いたことを特徴とするカテーテル。
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