JPH01209069A - 血管拡張用スプリング及びその製造方法 - Google Patents

血管拡張用スプリング及びその製造方法

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JPH01209069A
JPH01209069A JP63033904A JP3390488A JPH01209069A JP H01209069 A JPH01209069 A JP H01209069A JP 63033904 A JP63033904 A JP 63033904A JP 3390488 A JP3390488 A JP 3390488A JP H01209069 A JPH01209069 A JP H01209069A
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JP
Japan
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spring
temperature
vasodilation
alloy
shape memory
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JP63033904A
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English (en)
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Shoichi Sato
正一 佐藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は先天的あるいは後天的疾患により血管が閉塞し
た部分および狭くなった部分に、永久的にまたは一時的
に用いる血管拡張用スプリング及びその製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
先天的もしくは先天的疾患により血管が閉塞した部分、
もしくは狭くなった部分を治療する方法としては、手術
をしてその部分を全て人工血管に置き換える方法と、ス
テンレス製スプリングをカテーテルにより治療部まで導
き、血管の内側から広げる方法がある。
前者の場合には、高度な医療技術を要するとともに、回
復後も手術疵が大きく残る。後者の場合には、カテーテ
ルを患部付近より挿入し、そこよリステンレス製スプリ
ングを収納し拡張させるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、スプリングを収納拡張する方法において
、ステンレス製スプリングは、弾性限界内(通常0.5
%)で使用するなめ、変位が大きくとれない。つまり、
挿入前のカテーテル内にある時の径と、血管を拡張させ
る時の径の差が大きくとれないので、挿入時に非常に作
業性が悪くな、ったり、作業性を良くするために挿入前
にに径を弾性限界以上に変形することにより、挿入後血
管を拡張しなくなるという問題が起こる。
本発明は、上記欠点に鑑みてなされておりその目的とす
るところは、Ni−Ti合金の形状記憶効果を利用した
挿入時の作業性の良い血管拡張用スプリング及びその製
造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれは、熱弾性マルテンサイト変態を示す形状
記憶合金によって成形された筒部よりなり、25℃〜4
0℃の温度範囲内にて半径拡張方向に作動することを特
徴とする血管拡張用スプリングが得られる。
本発明によれば、熱弾性マルテンサイト変態を示す形状
記憶合金によって成形された筒部よりなり、10℃〜4
0℃の温度範囲にて半径拡張方向及び半径縮少方向に可
逆的に作動することを特徴とする血管拡張用スプリング
が得られる。
本発明によれば、Ni−Ti合金を加工率30〜50%
で冷間加工し、350〜500℃の温度範囲内で加熱処
理する形状記憶処理工程を含むことを特徴とする血管拡
張用スプリングの製造方法が得られる。
更に、本発明によれば、Ni−Ti合金を冷間又は温間
圧延した後、700〜900℃の範囲内の温度で単相化
処理する単相化処理工程と、400〜600℃の範囲内
の温度で加熱処理する形状記憶処理工程を含むことを特
徴とする血管拡張用スプリングの製造方法が得られる。
ここで、本発明の形状記憶合金は、Niを原子百分率で
50.3at%以上含有するNi −Ti合金であるこ
とが望ましく、また、血管拡張用スプリングは、弗酸、
硝酸水溶液(弗硝酸)により、表面の黒皮スゲールを除
去し、血液と整合性の良い樹脂のコーティングにより被
覆される。
コーティングされた血管拡張用スプリングは、挿着時に
血管内をなめらかに移動し、また生体内のぬれ性も良く
、更に、Ni等の金属の溶出や腐食が防止される。
本発明においては、血液と整合性の良い樹脂でコーティ
ングされた半径拡張方向1方向、半径拡張方向及び収縮
方向2方向形状記憶合金の筒状血管拡張用スプリングは
、体温以下(たとえは20℃位)で、カテーテルの径よ
り小さく変形状態にしておけば、カテーテルの中を、摩
擦抵抗がほとんどない状態で患部にまで到達させること
ができる。更に、この血管拡張用スプリングは、患部の
体温により、熱弾性マルテンサイト変態の逆変態を起こ
し、しだいに血管を内部より押し広げることとなる。し
たがって、カテーテル挿入から血管拡張までを短時間の
うちに作業性良く安全確実に行うことができる。
なお、本発明においては、血液と整合性の良い樹脂には
、ポリエチレン、ポリエステル系タクロン、フッ素樹脂
系テフロン、延伸テフロンなどのテフロン類などが使用
できるが、生体との反応のないものならこれに限定され
ない。
〔実施例〕
以下、本発明について実施例に基づいて説明する。
実施例1 第1図は本発明に実施例1に係る血管拡張用スプリング
の作動特性を示す。この図において、曲線11は温度変
化に対して血管拡張用スプリングの直径の変化を示して
いる。血管拡張用スプリングは25℃付近にて拡張し始
め、35℃付近において径が2倍となり、拡張を停止す
る。
実施例1に係る血管拡張用スプリングは次のように製造
された。
板厚0.2nnまで冷間圧延した(冷間加工率30%)
Ti−51,0at%Ni合金を、幅10n+l′I+
、長さ30m111に短冊状に切断し、外径10InI
nのパイプ拘束し、400℃の温度にて30分間の熱処
理を行う。その後表面の酸化物等よりなる黒皮スケール
を除去するなめに弗酸、硝酸水溶液(弗硝酸)に浸漬し
、完全にスケール除去したのを確認し、ポリエチレンを
コーティングして、血管拡張用スプリングが得られた。
第2図は本発明の実施例1に係る血管拡張用スプリング
の装着方法を示す。
上記方法によって得られた1方向の血管拡張用スプリン
グは、図の様な手順により、安全確実に血管を拡張する
ことができる。以下、図面の順に説明する。手術の際、
カテーテルを患部まで導いた後、第2図(1)のように
20℃以下で血管拡張用スプリング3を直径路51IR
まで小さく丸める。
第1図(2)のように血管拡張用スプリング3を丸めた
状態で、カブ−チル2内をカイトワイヤ4により血管拡
張用スプリング3を患部1まで押し込む。次に、第1図
(3)で示すようにそのスプリング3は逆変態とともに
直径路10n+n+まで拡張し、記号3′で示される状
態となり、血管の狭い部分(患部)を内側より押し広げ
る。
尚、ポリエチレンのコーテイング量は、血液が凝固しな
いことはもちろんのこと、血管にキスつけないことによ
って決定される。
実施例2 本発明の実施例2について説明する。
第3図は本発明に実施例2に係る血管拡張用スプリング
の作動特性を示す。この図において、曲線31及び32
は、温度変化に対して血管拡張用スプリングの直径変化
を示している。また、33゜34は加熱及び冷却したと
きの形態変化を概略的に示している。収縮状態34の血
管拡張用スプリングは昇温加熱すると曲線31のように
20℃付近にて拡張し始め、35℃付近にて拡張を終了
する。また、拡張状態33にある血管拡張用スプリング
は、冷却すると曲線32のように約30℃付近にて収縮
しはじめ、15℃付近にて収縮状態34となる。
実施例2に係る血管拡張用スプリングは次のように製造
された。
板厚0.2mmまで冷間あるいは温間圧延したT’1−
51.0at%残部NiよりなるNi−T1合金を幅1
0111m、長さ30IIIIllに短冊状に切断し、
外径41111nのパイプに拘束し、750℃×30f
llinの単相化を行う。次に外径4u+のパイプ拘束
を解き、外径15ralのパイプに再拘束する。その状
態て450℃の温度にてI Hrの熱処理を行う。
その後表面のT i O2を主とした黒皮スケールを除
去するなめに弗酸、硝酸水溶液(弗硝酸)に浸漬し、完
全にスケール除去したのを確認しポリエチレンをコーデ
ィングする。
上記方法によって得られた2方向の血管拡張用スプリン
グは、実施例1で述べたものと同様な手順により安全確
実に血管を拡張することができる。
つまり、2方向のすなわち可逆性を有する血管拡張用ス
プリングの場合は、第2図のように20℃以下では、自
発的に形状は小さく丸くなっているため、1方向の場合
の様に小さく丸く変形させることはない。したがって、
カテーテル2を患部1まて導いた後、径が小さな変形状
態の血管拡張用スプリング3を、カブ−チル2内をカイ
トワイヤ4により患部まで押し込む。そのスプリングは
逆変態とともに直径10mm程度まで拡張し、血管の効
果は、閉塞もしくは狭くなった部分の血管を拡張させる
ことにおいては差はない力釈実施例1は位置をまちがえ
て挿入した場合、もしくは、移動を要する場合、1方向
の不可逆性を有するため、再度やり直して位置をかえる
ことはできないのに対して、実施例2に係る拡張用スプ
リング2は2方向の可逆性を有するため、再度冷却し径
を縮め、適切な位置に移動して加熱して径を拡げ固定す
ることを繰り返すことにより位置を修正することがかで
きる。
さらに、コーテングされた血管拡張用スプリングは、コ
ーティング剤の低熱伝導性により、若干作動速度が遅く
なる遅延効果を与えることができるから血管拡張部位に
到達するまでに不要に拡張するおそれがない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、血管拡張用スプリ
ングに体温程度て形状回復する形状記憶合金を使用する
ことにより、挿入時ステンレススプリングの時のように
、弾性限界を気にすることなく、カテーテル挿入から血
管拡張までを短時間のうちに作業性良く安全確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る1方向血管拡張用スプ
リングの温度変化とコイル直径との相関関係を示してい
る。第2図(1)、 (2)、 (3)は、本発明の実
施例に係る血管拡張用スプリングの使用方法を示してい
る。第3図は、本発明の実施例に係る2方向血管拡張用
スプリングの温度変化とコイル直径との相関関係を示し
ている。 図中、1は患部である狭くなった血管、2はカテーテル
、3は血管拡張用スプリング(低温時)、−12= 3′は血管拡張用スプリング(高温時)、4はカテーテ
ルカイトワイヤである。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、熱弾性マルテンサイト変態を示す形状記憶合金によ
    って成形された筒部よりなり、20℃以下の温度にて変
    形され25℃〜40℃の温度範囲内にて半径拡張方向に
    作動することを特徴とする血管拡張用スプリング。 2、熱弾性マルテンサイト変態を示す形状記憶合金によ
    って成形された筒部よりなり、10℃〜40℃の温度範
    囲内にて半径拡張方向及び半径縮少方向に可逆的に作動
    することを特徴とする血管拡張用スプリング。 3、前記筒部は、血液と整合性の良い樹脂によりコーテ
    ィングされていることを特徴とする第1又は第2の請求
    項記載の血管拡張用スプリング。 4、前記形状記憶合金は、50.3at%以上のNiを
    含有するNi−Ti合金であることを特徴とする第1か
    ら第3の請求項のいずれか1つに記載の血管拡張用スプ
    リング。 5、Ni−Ti合金を加工率30〜50%で冷間加工す
    る工程と、350〜500℃の温度範囲内で加熱処理す
    る形状記憶処理工程を含むことを特徴とする血管拡張用
    スプリングの製造方法。 6、Ni−Ti合金を冷間圧延又は温間圧延する工程と
    、前記工程に続く700〜900℃の範囲内の温度で単
    相化処理する単相化処理工程と、400〜600℃の範
    囲内の温度で加熱処理する形状記憶処理工程を含むこと
    を特徴とする血管拡張用スプリングの製造方法。 7、前記Ni−Ti合金を前記形状記憶処理工程の後、
    弗硝酸に浸し黒皮スケールを除去する工程と、合成樹脂
    でコーティングするコーティング工程とを含み、前記樹
    脂は、血液と整合性の良い樹脂よりなることを特徴とす
    る第5又は第6の請求項記載の血管拡張用スプリングの
    製造方法。 8、前記Ni−Ti合金は、Niを原子百分率で50.
    3at%以上含有することを特徴とする第5から第7の
    請求項のいずれか1つに記載の血管拡張用スプリングの
    製造方法。
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Cited By (1)

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