JPH04123526U - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH04123526U
JPH04123526U JP2808691U JP2808691U JPH04123526U JP H04123526 U JPH04123526 U JP H04123526U JP 2808691 U JP2808691 U JP 2808691U JP 2808691 U JP2808691 U JP 2808691U JP H04123526 U JPH04123526 U JP H04123526U
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JP
Japan
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lead wire
sealing member
diameter
terminal
fluororesin
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Application number
JP2808691U
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English (en)
Inventor
康朗 吉水
仁 井二
Original Assignee
三洋電機株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フッ素樹脂及び弾性体からなる2層構造の封
口部材を有する電解コンデンサにおいて、この封口部材
のリード線貫通孔の隙間から駆動用電解液の透過し蒸発
することを防止する電解コンデンサを提供する。 【構成】 コンデンサ素子のリード線には、リード線丸
棒端子部よりも太い溶接部が存在する。そのため、2層
構造の封口部材において、弾性体側のリード線貫通孔の
径よりもフッ素樹脂側のリード線貫通孔の径を110〜
150[%]程度大きくする。弾性体では、その弾性力
により、容易にリード線の溶接部を挿入することがで
き、丸棒部との密着性もよい。フッ素樹脂では、リード
線貫通孔の径が大きいため、挿入は阻害されない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電解コンデンサの封口に関するものであり、特に、弾性体とフッ素樹 脂による2層構造の封口部材を有する電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電解コンデンサの封口部材としては、例えば、特公平2−30170号 公報(H01G 9/04)に示されるように、弾性体及び非弾性体(フッ素樹 脂)による2層構造の封口部材が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
電解コンデンサの特性劣化を防止し、長寿命化を図る場合には、静電容量の減 少やtanδの増大等の特性劣化の最大の原因である、駆動用電解液(以下ペース トと称す)の透過・蒸発を防止する必要がある。電解コンデンサのペーストが透 過・蒸発する可能性として、以下の3通りが考えられる。
【0004】 (1) 封口部材内部を透過して蒸発する。
【0005】 (2) 封口部材とケースの境目を透過して蒸発する。
【0006】 (3) 封口部材に設けられたリード線貫通孔を透過して蒸発する。
【0007】 上述の如く、フッ素樹脂と弾性体の2層構造の封口部材を有する電解コンデン サにおいて、フッ素樹脂は非常に透過率が小さいため、電解コンデンサのペース トが封口部材を透過・蒸発を防止する効果が非常に高く、(1)の場合は殆どな いと考えられる。また、このような電解コンデンサは封口部材の弾性体の部分で 絞り加工を施すため、(2)の場合も殆どないと考えられ、(3)が問題となる 。
【0008】 電解コンデンサのリード線は図3に示すようになっている。即ち、電解コンデ ンサの卷取り素子(図示略)から導出される電極端子は、巻取り素子と接続され る扁平状の電極部3aと巻取り素子から導出される丸棒状の端子部3bを有している 。この丸棒端子部3bの先端には、外部引出線であるCP線(Copper Pl y:鉄芯を銅で被覆したリード線)4が溶接されることにより、リード線を形成 しており、CP線4が巻取り素子を収納するケース(図示略)の外に引出されて いる。丸棒部3bとCP線4とを溶接接続している溶接部5は電極端子の丸棒部3b の径と同一もしくはそれ以下が理想的であるが、実際は丸棒部3bの径よりも若干 太くなる場合がほとんどである。
【0009】 この溶接部5が絞り加工を施す部分の対応部にある場合は、絞り加工が十分に 行えないため、溶接部5が絞り加工部よりも素子側もしくはケースの開口部側に くるようにしなければならない。
【0010】 溶接部5がケースの絞り加工を施す部分よりも内側にある場合は、CP線4で 絞り加工をすることになるが、CP線4はリード線の丸棒部3bより細く、十分な 絞り加工をするには非常に強い圧力を加えなければならず、生産性が悪くなり、 またケースにも負担がかかってしまう。
【0011】 そのため、溶接部5をケースの絞り加工部分よりも外側に配置することになる が、2層構造の封口部材のリード線貫通孔の径をリード線の丸棒部3bの径と同一 もしくは若干小さくすると、CP線4とリード線の丸棒部3bを接続している溶接 部5が、2層構造の封口部材のフッ素樹脂薄板のために入りにくくなる。圧力を かけて無理に挿入しようとすれば、巻取り素子自体にストレスがかかり、例えば 、巻取り素子の電極端子と箔との接続不良が発生する恐れがある。
【0012】 逆に、この溶接部5を2層構造の封口部材のリード線貫通孔に入りやすくする ために、リード線貫通孔の径を大きくすると、封口部材の弾性体側で密封状態が 悪くなり、特性劣化が起こりやすくなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の点に鑑み成されたものであり、(a) 電極部及び端子部から なる電極端子と、該電極端子の端子部の先端に溶接接続される細径の外部引出線 と、前記電極端子の端子部と外部引出線の間に形成され且つ前記電極端子の端子 部の径と同一もしくはそれ以上の径を有する溶接部からなるリード線と、(b) 2本の該リード線を同一端面より引出してなるコンデンサ素子と、(c) 一 端が閉成され且つ他端に開口部を有し、前記コンデンサ素子を収納するための筒 状ケースと、(d) フッ素樹脂製薄板と、前記電極端子の端子部の長さと略同 一の厚みを有する弾性体を重ねた2層構造であり、弾性体には前記電極端子の端 子部と略同一もしくはそれ以下の径を有するリード線貫通孔を備え、且つフッ素 樹脂製薄板には前記弾性体の貫通孔と対応する位置に、前記リード線の端子部の 径より大きな径を有するリード線貫通孔を備えるケース開口部用封口部材と、( e) 該封口部材の弾性体及び前記リード線の端子部に対応するケース外部を絞 り加工してなる絞り加工部と、を有することを特徴とする電解コンデンサである 。
【0014】 さらに、前記封口部材のフッ素樹脂側のリード線貫通孔の径は前記弾性体側の リード線貫通孔の径の110〜150%であることが好ましい。
【0015】
【作用】
本考案は上述の如く構成されているため、封口部材のリード線貫通孔にリード 線を挿入する工程において、弾性体側では、弾性力により弾性体自身が広がるた めに、リード線の溶接部より小さな径の貫通孔でも、容易に挿入することができ る。フッ素樹脂側では、弾性体側よりもリード線貫通孔の径が大きいため、阻害 なく挿入することができる。
【0016】
【実施例】 本考案の一実施例を説明する。
【0017】 図1は本考案の電解コンデンサの断面図である。電解コンデンサの巻取り素子 1はアルミケース2内に挿入されている。扁平電極部3a及び丸棒端子部3bを有す る電極端子は巻取り素子から導出され、この丸棒部3bの先端はCP線4と溶接部 5にて溶接されてリード線を形成している。アルミケース2を封口する封口部材 6はEPDMやIIR等の弾性体6aと四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂6bの 2層構造で構成されている。そして封口部材6の弾性体6aにてアルミケース2に 絞り加工を施し、封口している。
【0018】 本考案のコンデンサに用いる封口部材6の断面斜視図を図2(a)に示し、従 来の封口部材6の断面斜視図を同図(b)に示す。
【0019】 封口部材6の弾性体6a側のリード線貫通孔7a,7bは直径0.9[mm]程度で あり、リード線丸棒部3bの直径(1.0〜1.1[mm])と略同一もしくはそ れ以下であるが、弾性力を有するため、リード線貫通孔7a,7bよりも大きな溶接 部5でも容易に挿入することが可能である。
【0020】 また、フッ素樹脂6b側のリード線貫通孔7a,7bは直径1.1[mm]程度であ り、弾性体6a側のリード線貫通孔7a,7bの約122[%]になっている。溶接部 5の大きさ等のばらつきを考慮すれば、フッ素樹脂6b側のリード線貫通孔7a,7b の径は、溶接部5が容易に樹脂側に挿入できる大きさ(例えば、溶接部5の最大 値)である、弾性体6a側の110〜150[%]であることが好ましい。
【0021】 基本的には、封口部材の絞り加工部に溶接部5がこなければ、リード線貫通孔 7a,7bは圧着される。従って、溶接部5が絞り加工部よりもケース開口部側に位 置していれば、溶接部5が弾性体6a内に存在してもよい。しかしながら、2層構 造の封口部材6は弾性体6aが1層構造のものよりも薄く、絞り加工可能な範囲が 非常に狭い。そのため、溶接部5は封口部材の弾性体6a側に位置せずに、フッ素 樹脂6b側に位置している方が好ましい。
【0022】 上述の実施例においては、封口部材6の弾性体6aの厚さとリード線丸棒部3bの 長さは略同一であるため、リード線丸棒部3bを根本まで挿入するだけで、溶接部 5が弾性体6aを突抜けることになり、リード線と封口部材6は仮止め状態となる 。従って、弾性体6aの位置で絞り加工を行う限り、リード線丸棒部3bで行うこと になり、溶接部5の位置で絞り加工をしてしまう可能性は殆どない。
【0023】
【考案の効果】
本考案による電解コンデンサでは、リード線を挿入する工程において、リード 線の溶接部をスムーズに封口部材のフッ素樹脂側まで挿入することができる。
【0024】 さらに、リード線の挿入後においては、弾性体の厚さとリード線丸棒部の長さ は略同一で、且つ溶接部の突起により、リード線の丸棒部と弾性体の仮止めの効 果もある。
【0025】 従って、封口部材の弾性体及びリード線の丸棒部において、十分な絞り加工を 施すことが可能であるため、ペーストの透過・蒸発を防止することができ、特性 劣化の少ない長寿命の電解コンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電解コンデンサの要部断面図である。
【図2】2層構造の封口部材の断面斜視図であり、
(a)本考案、(b)従来例である。
【図3】電解コンデンサのリード線である。
【符号の説明】
1 巻取り素子 2 アルミケース 3a 電極部 3b 端子部 4 CP線 5 溶接部 6 封口部材 6a 弾性体 6b フッ素樹脂 7a,7b リード線貫通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 電極部及び端子部からなる電極
    端子と、該電極端子の端子部の先端に溶接接続される細
    径の外部引出線と、前記電極端子の端子部と外部引出線
    の間に形成され且つ前記電極端子の端子部の径と同一も
    しくはそれ以上の径を有する溶接部からなるリード線
    と、(b) 2本の該リード線を同一端面より引出して
    なるコンデンサ素子と、(c) 一端が閉成され且つ他
    端に開口部を有し、前記コンデンサ素子を収納するため
    の筒状ケースと、(d) フッ素樹脂製薄板と、前記電
    極端子の端子部の長さと略同一の厚みを有する弾性体を
    重ねた2層構造であり、弾性体には前記電極端子の端子
    部と略同一もしくはそれ以下の径を有するリード線貫通
    孔を備え、且つフッ素樹脂製薄板には前記弾性体の貫通
    孔と対応する位置に、前記リード線の端子部の径より大
    きな径を有するリード線貫通孔を備えるケース開口部用
    封口部材と、(e) 該封口部材の弾性体及び前記リー
    ド線の端子部に対応するケース外部を絞り加工してなる
    絞り加工部と、を有することを特徴とする電解コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記封口部材のフッ素樹脂側のリード線
    貫通孔の径は前記弾性体側のリード線貫通孔の径の11
    0〜150%であることを特徴とする請求項1に記載の
    電解コンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043181A1 (ja) * 2005-10-14 2007-04-19 Fujitsu Limited 電子部品および電子部品用リードユニット

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