JPH04122737A - エポキシ樹脂フイルムの製造方法 - Google Patents

エポキシ樹脂フイルムの製造方法

Info

Publication number
JPH04122737A
JPH04122737A JP24223690A JP24223690A JPH04122737A JP H04122737 A JPH04122737 A JP H04122737A JP 24223690 A JP24223690 A JP 24223690A JP 24223690 A JP24223690 A JP 24223690A JP H04122737 A JPH04122737 A JP H04122737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
molecular weight
solvent
high molecular
resin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24223690A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Shibata
勝司 柴田
Kazuhito Kobayashi
和仁 小林
Mare Takano
希 高野
Masami Arai
正美 新井
Ikuo Hoshi
星 郁夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP24223690A priority Critical patent/JPH04122737A/ja
Priority to DE1991620006 priority patent/DE69120006T2/de
Priority to EP19910115208 priority patent/EP0475321B1/en
Priority to US07/757,587 priority patent/US5225268A/en
Publication of JPH04122737A publication Critical patent/JPH04122737A/ja
Priority to US08/022,271 priority patent/US5304399A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気特性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性などの
特性に優れたエポキシ樹脂フィルムの製造方法に関する
〔従来の技術〕
二官能エポキシ樹脂と二官能フェノール類から高分子量
エポキシ樹脂を得ることを目的とする文献のうち、溶媒
を使用することが記載されているものとしては、米国特
許3,306,872号明細書、特開昭54−5220
0号公報、特開昭60−118757号公報、特開昭6
0−144323号公報、特商昭60−1λ’4324
号公報などがある。これらの文献で使用されている溶媒
としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなど
である。これら溶媒は、ケトン系およびエーテル系(セ
ロソルブ)溶媒に分類される。
米国特許3,306,872号明細書では、溶媒として
メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエ
ーテルのいずれかを用いており、溶液の固形分濃度は2
0〜60%である。得られた樹脂の平均分子量は粘度法
によって50,000〜1,000,000と測定され
ている。しかしながら、粘度法は算出時に用いるパラメ
ータの設定によって、算出値が大きく左右されるこ、と
が分かっており、正確な分子量測定法ではない。
また溶媒中で重合させることにより高分子量エポキシ樹
脂が得られていると考えられる実施例としては、特開昭
54−52200号公報には溶媒としてエチレングリコ
ールモノエチルエーテル?涌いて、平均分子量45,5
00の高分子量エポキン樹脂を得たことが、特開昭60
−118757号公報には、溶媒にメチルイソブチルケ
トン、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテルヲ用いて、平均分子量が最大31,000の
高分子量エポキシ樹脂を得たことが、特開昭60−14
4323号公報には、溶媒にメチルエチルケトンを用い
て、平均分子量53,200の高分子量エポキシ樹脂を
得たことが、特開昭60−144324号公報には、溶
媒にメチルエチルケトンを用いて、平均分子量66.0
00の高分子蓋エボキン樹脂を得たことが記載されてい
る。上記4件の公報では、いずれもゲル浸透クロマトグ
ラフィーによって平均分子量を測定しているが、測定条
件および算出方法等については記載されていない。
ゲル浸透クロマトグラフィーによって得た分子量は、使
用した充填剤の種類、溶離液の種類などの測定条件およ
び算出方法などによって大きく異なり、正確な値を得る
ことは困難である。
一方、本発明者等は、ビスフェノールA型エポング キシ樹脂とビスフェノールAを原1とする高分子量エポ
キシ樹脂は、ゲル浸透クロマトグラフィによるスチレン
換算重量平均分子量が100.000を越える場合には
アミド系溶媒以外には溶解しないことを確認している。
スチレン換算重量平均分子量が100,000を越え、
しかもアミド系溶媒以外の溶媒に溶解する場合には、枝
分かれの多い高分子量エポキシ樹脂であることも同時に
確認している。
例えば、ビスフェノールA型エポキソ樹脂とビスフェノ
ールAを用いて、エボキン基/フェノール性水酸基の当
量比を110.60〜110.80にして重合させた高
分子量エポキシ樹脂は、枝分かれが多いと考えられるが
、この範囲の当量比で得たスチレン換算重量平均分子量
110.000の高分子量エポキシ樹脂は、ケトン系溶
媒であるメチルエチルケトンに熔解する。それに対して
エポキシ基/フェノール性水酸基の当量比を110.9
9〜1/1.01にして、アミド系溶媒中で重合させた
スチレン換算重量平均分子量66.000の高分子量エ
ポキン樹脂は、直鎖状の高分子量エポキシ樹脂と考えら
れるが、メチルエチルケトンには熔解しない。直鎖状高
分子量エポキシ樹脂がメチルエチルケトンにすべて溶解
するためには、スチレン換算重量平均分子量は、約20
.000以下であることが必要である。
直鎖状高分子の枝分かれの程度を正確に測定することは
現在はできないが、分子量が同しであれば、枝分かれが
多いほど直鎖部分の長さが短くなり、様々な特性に影響
を与えると考えられる。物性面では、直鎖状高分子の熱
可塑性樹脂と、枝分かれの多い架橋高分子である熱硬化
性樹脂とを比較すればよいと考えられる。直鎖状高分子
である熱可塑性樹脂は、一般的には熱硬化性樹脂に比べ
て、耐衝撃性が強く、伸びが大きい、その結果、はとん
どの熱可塑性樹脂は、十分な強度のフィルム形成能を有
する。
本発明者等が行った前記のビスフェノールA型エポキシ
樹脂とビスフェノールAのエポキシ基/フェノール性水
酸基の当量比を変化させて枝分かれ高分子量エポキシ樹
脂と直鎖状高分子量エポキシ樹脂との違いを検討した結
果では、後者が厚さ50μ麟以下の十分な強度のフィコ
レムを形成fることか可能であるのに対して、前者では
50μ−以下では強度が弱く、フィルムとして取り扱う
ことができなかった。
前記のいずれの文献においても、フィルム形成能を有す
るという主旨の記載は見当たらない。またアミド系以外
の溶媒に溶解することなどから、十分な強度のフィルム
形成能を有するまでに直鎖状に高分子量化した高分子量
エポキシ樹脂は得られていないことは明らかである。
直鎖状高分子量エポキシ樹脂を用いて、エポキシ樹脂シ
ートを製造する方法については、特開昭51−8756
0号公報によれば、直鎖状高分子量エポキシ樹脂と低分
子量エポキシ樹脂を加熱溶融させ、有機カルボン酸塩を
混合して、厚さが0.3〜0.5−鍋のシートを得る方
法の記載がある。得られたシートの特性は、引張り強度
が約10MPa 、伸びが350〜870%である。こ
こで用いられる直鎖状高分子量エポキシ樹脂の分子量は
30.000〜250.000とされるが、分子量の測
定方法についての記載は全くなく、本発明における直鎖
状高分子量エポキシ樹脂の分子量とは比較できない。し
かしながら、実施例で示されているように190℃での
加熱溶融が可能であることから、ゲル浸透クロマトグラ
フィーによるスチレン換算重量平均分子量は50,00
0以下であると考えられる0本発明者等が示差走査熱量
計を用いて検討した結果では、ビスフェノルA型エポキ
シ樹脂とビスフェノールAから得られたスチレン換算重
量平均分子量が50,000以上の直鎖状高分子量エポ
キシ樹脂は、融点または軟化点が300℃以上になり、
平均分子量が100,000以上の場合には、融点また
は軟化点が350℃以上になることが分かっている。す
なわち、特開昭51−87560号公報記載の高分子量
エポキシ樹脂は、本発明で用いている高分子量エポキシ
樹脂に比較して、分子量が著しく低いか、枝分かれが著
しく多いかのいずれかであると推定できる。
上記のいずれの公報においても、フィルム成形時に必要
なエポキシ樹脂溶液の粘度に関する記載はなく、あった
としてもその値は著しく低い。本ポキシ樹脂のスチレン
換算重量平均分子量と、エポキシ樹脂の20%溶液粘度
との間には、ある程度の相関があることが分かっている
。すなわち、どのようなエポキシ樹脂とフェノール類を
原料に用いた場合でも、20%溶液粘度が1,000m
Pa.s以上であれば、スチレン換算重量平均分子量は
50.000以上であることを確かめている。また枝分
かれがある場合には、同じ分子量のエポキシ樹脂の20
%溶液粘度は著しく低くなり、スチレン換算重量平均分
子量が約so、oooの場合には、枝分かれの度合にも
よるが、100a+Pa、s程度になることが多い。
溶媒交換によるフィルムの成形方法は、一般的な方法で
あり、公知である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来得られなかった直鎖状に高分子量化した
高分子量エポキシ樹脂を用い、溶媒交換によるフィルム
成形方法を適用することによって、高機能のエポキシ樹
脂フィルムを製造する方法を従供することを目的とする
1課題を解決するための手段: 本発明のエポキン樹脂フィルムの製造方法は、官能エポ
キシ樹脂と二官能フェノール類を、官能エボギン樹脂と
二官能フェノール類の配合比をエポキシ基/フェノール
水酸基−1:0.9〜1゜1とし、触媒の存在下、反応
溶媒中で加熱して重合させて得た高分子量エポキシ樹脂
溶液を、板状またはロール状の物体の表面に塗布し、重
合反応に使用した溶媒以外の溶媒中に浸して、溶媒交換
することによってフィルムを成形することを特徴とする
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明における二官能エポキシ樹脂は、分子内に二個の
エポキシ基をもつ化合物であればどのようなものでよく
、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エボキン
樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、
その他、二官能フェノール類のジグリシジルエーテル化
物、二官能アルコール類のジグリシジルエーテル化物、
およびそれらのハロゲン化物、水゛素添轟などがある。
これらの化合物の分子量はどのようなものでもよい。こ
れらの化合物は何種類かを併用することができる。
本発明における二官能フェノール類は、二個のフェノー
ル性水酸基を持つ化合物であればどのようなものでもよ
く、例えば、単環二官能フエノルであるヒドロキノン、
レゾルシノール、カテコール、多環二官能フェノールで
あるビスフェノールA、ビスフェノールFおよびこれら
のハロゲン化物、アルキル基置換体などがある。これら
の化合物の分子量はどのようなものでもよい。これらの
化合物は何種類かを併用することができる。
本発明における触媒は、エポキシ基とフェノール性水酸
基のエーテル化反応を促進させるような触媒能をもつ化
合物であればとくに制限はないが、例えばアルカリ金属
化合物、アルカリ土類金属化合物、イミダゾール類、有
機りん化合物、第二級アミン、第三級アミン、第四級ア
ンモニウム塩などがある。なかでもアルカリ金属化合物
が最も好ては、ナトリウム、リチウム、カリウムの水酸
化物、ハロゲン化物、有機酸塩、アルコラード、フェノ
ラート、水素化物、ホウ水素化物、アミドなどがある。
これらの触媒は併用することができる。
本発明における重合反応溶媒はアミド系溶媒が好ましく
、原料となるエポキノ樹脂とフェノール類を熔解すれば
、どのようなものでもよく、例えばホルムアミド、N−
メチルホルムアミド、NN−ジメチルホルムアミド、ア
セトアミド、Nメチルアセトアミド、N、N−ジメチル
アセトアミド、N、N、N’ 、N’ −テトラメチル
尿素、2−ピロリドン、rぐ−メチルピロリドン、カル
バミド酸エステルなどがある。これらの溶媒は併用する
ことができる。またケトン系溶媒、エーテル系溶媒など
に代表されるその他の溶媒と併用しても構わない。また
ケトン系溶媒であるシクロヘキサノン、メチルイソブチ
ルケトンなども良好な重合反応溶媒である。
本発明における重合反応条件としては、二官能エポキシ
樹脂と二官能フェノール性の配合当量比は、エポキシ基
/フェノール性水酸基−1:0.9〜1.1であること
が望ましい。00g当量より少ないと、直鎖状に高分子
量化せずに、副反応が起きて架橋し、溶媒に不溶になる
。1.1 当量より多いと、高分子量化が進まない。
触媒の配合量は特に限定されるものではないが、一般に
はエポキシ樹脂1モルに対して触媒は0,0001〜0
.2モル程度である。この範囲より少ないと高分子量化
反応が著しく遅く、この範囲より多いと副反応が多くな
り直鎮状に高分子量化しない。
重合反応温度は、60〜150℃であることが望ましい
、60℃より低いと高分子量化反応が著しく遅く、15
0℃より高いと副反応が多くなり直鎖状に高分子量化し
ない6 溶媒を用いた重合反応の際および塗布する際の固形分濃
度は50%以下であればよい。これ以上の濃度では著し
く溶液粘度が高くなり、塗布することができなくなる。
また高濃度になるにしたがい副反応が多くなり、直鎖状
、に高分子量化しにくくなる。したがって、比較的高f
4mlで重合反応を行い、しかも直鎖状の超高分子量エ
ポキシ樹脂を得ようとする場合には、反応温度を低くし
、触媒量を少なくする必要がある。
フィルム成形時に用いる板状またはロール状の物体の材
質は金属、ガラス、セラミック、プラスチック、プラス
チックフィルムなど、表面が平滑で耐溶剤性があれば何
でもよい。
重合反応溶媒と交換する溶媒としては、重合反応溶媒が
アミド系溶媒の場合には、アミド系以外の溶媒であれば
何でもよい。また重合反応溶媒がケトン系溶媒の場合に
は、アミド系、ケトン系溶媒以外の溶媒であれば何でも
よい。
溶媒交換時の交換する溶媒の温度は、各溶媒の融点以上
、沸点以下の温度であればよい。
交換した溶媒の乾燥温度は、高分子量エポキシ樹脂の分
解温度(約350℃)以下であれば何度でもよい。また
乾燥時に減圧してもよい。乾燥時の雰囲気は、窒素、ア
ルゴン、ヘリウムなどの不活性ガスか、空気がよい。
本発明のエポキシ樹脂フィルムは、枝ゝ分かれのほとん
どない高分子量エボキン樹脂を用いているので、他の樹
脂で変性することなくフィルム成形が可能である。また
低沸点溶媒を用いて溶媒交換を行いフィルム成形した場
合には、比較的低温で乾燥させることが可能である。比
較的低温で乾燥させたエポキシ樹脂フィルムに、接着性
を付与することは非常に容易である。さらに、例えば水
のような、極性の強い溶媒を用いて溶媒交換を行いフィ
ルム成形した場合には、原料、特に触媒に含まれる金属
イオンを洗浄除去することが可能であり、電気絶縁特性
を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 官能エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹
脂、二官能フェノール類としてビスフェノールA1触媒
としてナトリウムメトキシド、溶媒としてN、N−ジメ
チルアセトアミドを用いて、NN−ジメチルアセドア′
ミド20%溶液の粘度が6,800mPa.s、ゲル浸
透クロマトグラフィーによるスチレン換算重量平均分子
量が295,000、光散乱による重量平均分子量が2
71,000の高分子量エポキシ樹脂溶液を得た。この
高分子量エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した後、
1回目の交換溶媒である多量の蒸留水の入った容器中に
このガラス板を静かに沈めた。樹脂を塗布したガラス板
を30m1n後に取り出し、直ちに2回目の交換溶媒で
ある多量の熱蒸留水(90℃)の入った別の容器中にガ
ラス板を静かに沈め、30m1n後に取り出した6次に
ガラス板からエポキシ樹脂フィルムを剥がし、乾燥基中
で105℃で1h加熱乾燥した。
水中から取り出した直後のエポキシ樹脂フィルムは白色
不透明であったが、加熱乾燥後には淡黄色透明であった
。得られたエポキシ樹脂フィルムの厚さは28μm、引
張り強度は18MPa 、伸びは260%であり、2枚
のステンレス板を180℃で熱圧着することができた。
実施例2 ルに代え、2回目の交換溶媒をヘキサンに代え、乾燥温
度を80℃に代えた以外は、実施例1と同様にして、エ
ポキシ樹脂フィルムを得た。得られたエポキシ樹脂フィ
ルムの厚さは25=n+、引張り強度は25MPa 、
伸びは180%であり、2枚のステンレス板を150℃
で熱圧着することができた。
実施例3 実施例1における1回目の交換溶媒をテトラヒドロフラ
ンに代え、2回目の交換溶媒をジエチルエーテルに代え
、乾燥温度を70℃に代えた以外は、実施例1と同様に
して、エポキシ樹脂フィルムを得た。得られたエポキシ
樹脂フィルムの厚さは21μ端、引張り強度は17門P
a、伸びは190%であり、2枚のステンレス板を13
0℃で熱圧着することができた。
実施例4 二官能エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ
樹脂、二官能フェノール類としてヒドロキノン、触媒と
して水酸化リチウム、溶媒とじてN、S−ジメチルアセ
トアミドラ顎いて、N、  Nジメチルアセトアミド2
0%溶液の粘度力10.900mPa.s 、ゲル浸透
クロマトグラフィーによるスチレン換算重量平均分子量
が525.000、光散乱による重量平均分子量が55
9.000の高分子量エボキン樹脂溶液を得た。この高
分子量エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した後、1
回目の交換溶媒である多量のメタノールの入った容器中
にこのガラス板を静かに沈めた。樹脂を塗布したガラス
板を30m1n後に取り出し、直ちに2回目の交換溶媒
である多量の熱蒸留水(90℃)の入った別の容器中に
ガラス板を静かに沈め、30m1n後に取り出した。
次にガラス板からエポキシ樹脂フィルムを剥がし、乾燥
品中で105℃で1h加熱乾燥した。得られたエポキシ
樹脂フィルムの厚さは31〃蒙、引張り強度は22MP
a 、伸びは420%であり、2枚のステンレン板を1
80℃で熱圧着することができた。
実施例5 官能エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹
脂、二官能フェノール類としてレゾルシノール、触媒と
して水酸化ナトリウム、溶媒としてN、N−ジメチルア
セトアミドを用いて、NN−ジメチルアセトアミド20
%溶液の粘度が2900mPa.s 、ゲル浸透クロマ
トグラフィーによるスチレン換算重量平均分子量が45
1,000、光散乱による重量平均分子量が401,0
00の高分子量エポキシ樹脂溶液を得た。この高分子量
エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した後、1回目の
交換溶媒である多量のアセトンの入った容器中にこのガ
ラス板を静かに沈めた。樹脂を塗布したガラス板を30
111n後に取り出し、直ちに2回目の交換溶媒である
多量のクロロホルムの入った別の容器中にガラス板を静
かに沈め、30m1n後に取り出した。次にガラス板か
らエポキシ樹脂フィルムを剥がし、乾燥品中で80℃で
1h加熱乾燥した。得られたエポキシ樹脂フィルムの厚
さは22μm、引張り強度は27MPa 、伸びは15
0%であり、2枚のステンレン板を150’Cで熱圧着
することができた。
実施例6 実施例1における重合反応溶媒を、N−メチルミE′ ピロリドンに代え、20%溶液の粘度が(、700mP
a.sゲル浸透クロマトグラフィーによるスチレン換算
重量平均分子量が250,000、光散乱による重量平
均分子量が243.000の高分子量エボキソ樹脂?8
液を用いた以外は実施例1同様にして、エポキシ樹脂フ
ィルムを得た。得られたエポキシ樹脂フィルムの厚さは
25μm、引張り強度は16MPa 、伸びは230%
であり、2枚のステンレス板を180℃で熱圧着するこ
とができた。
実施例7 実施例1における重合反応溶媒を、シクロヘキサノンに
代え、20%溶液の粘度が6,500mPa.s、ゲル
浸透クロマトグラフィーによるスチレン換算重量平均分
子量が283,000、光散乱による重量平均分子量が
260,000の高分子量エポキシ樹脂溶液を用いた以
外は実施例1同様にして、エポキシ樹脂フィルムを得た
。得られたエポキシ樹脂フィルムの厚さは32μI、引
張り強度は16MPa 、伸びは290%であり、2枚
のステンレス板を180℃で熱圧着することができた。
実施例日 実施例6における1回目の交換溶媒をイソプロピルアル
コールに代え、2回目の交換溶媒をヘンゼンに代え、乾
燥温度を80℃に代えた以外は、実施例1と同様にして
、エポキシ樹脂フィルムを得た。得られたエポキシ樹脂
フィルムの厚さは28μm1引張り強度は19MPa 
、伸びは200%であり、2枚のステンレス板を150
℃で熱圧着することができた。
実施例9 実施例7における1回目の交換溶媒をエチレングリコー
ルモノメチルエーテルに代え、2回目の交換溶媒を酢酸
エチルに代え、乾燥温度を90℃に代えた以外は、実施
例1と同様にして、エポキシ樹脂フィルムを得た。得ら
れたエポキシ樹脂フィルムの厚さは29#11、引張り
強度は17MPa 、伸びは270%であり、2枚のス
テンレス板を150℃で熱圧着することができた。
実施例10 実施例1における乾燥を、真空乾燥基中で50’Cでl
h加熱乾燥した。得られたエポキシ樹脂フィルムの厚さ
は31III11、引張り強度は20MPa 、伸びは
300%であり、2枚のステンレス板を130℃で熱圧
着することができた。
次にこれらの実施例の効果を確認するための比較例を示
す。
比較例1 官能エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹
脂、二官能フェノール類としてビスフェノールA、触媒
としてナトリウムメトキシド、溶媒としてN、N−ジメ
チルアセトアミドを用いて、エポキシ樹脂/フェノール
類の配合当量比を1.0010.80として重合させ、
N、N−ジメチルアセトアミド20%溶液の粘度が90
0mPa.s、ゲル浸透クロマトグラフィーによるスチ
レン換算重量平均分子量が155,000、光散乱によ
る重量平均分子量が138,000の高分子量エポキシ
樹脂溶液を得た。
この高分子量エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した
後、1回目の交換溶媒である多量の蒸留水の入った容器
中にこのガラス板を静かに沈めた。
樹脂を塗布したガラス板を30m1n後に取り出し、直
ちに2回目の交換溶媒である多量の熱衆留水(90℃)
の入った別の容器中にガラス板を静かに沈め、30m1
n後に取り出した。その結果、100μ−以下の厚さの
フィルムは得られなかった。
比較例2 高分子量エポキシ樹脂であるフェノキン樹脂YP50P
 (東部化成)の平均分子量を測定した。
ゲル浸透クロマトグラフィーによるスチレン換算重量平
均分子量は68,000、光散乱による平均分子量が7
7.000であった。N、N−ジメチルアセトアミド2
0%溶液の粘度は200mPa.sであった。この高分
子量エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した後、1回
目の交換溶媒である多量の蒸留水の入った容器中にこの
ガラス板を静かに沈めた。樹脂を塗布したガラス板を3
0m1n後に取り出し、直ちに2回目の交換溶媒である
多量の熱蒸留水(90℃)の入った別の容器中にガラス
板を静かに沈め、30m1n後に取り出した。その結果
、100μ剛以下の厚さのフィルムは得られなかった。
比較例3 高分子量エポキシ樹脂であるフェノキシ樹脂DT170
 (東部化成)の平均分子量を測定した。
ゲル浸透クロマトグラフィーによるスチレン換算重量平
均分子量は145,000 、光散乱による平均分子量
が61,000であった。この樹脂はメチルエチルケト
ンに容品に溶解した。またN、 N−ジメチルアセトア
ミド20%溶液の粘度は10mPa.sであった。
この高分子量エポキシ樹脂溶液をガラス板上に塗布した
後、1回目の交換溶媒である多量の蒸留水の入った容器
中にこのガラス板を静かに沈めた。
樹脂を塗布したガラス板を30s i n後に取り出し
、直ちに2回目の交換溶媒である多量の熱蒸留水(90
℃)の入った別の容器中にガラス板を静かに沈め、30
m1n後に取り出した。その結果、100μm以下の厚
さのフィルムは得られなかった。
比較例4 実施例1において、高分子量樹脂溶液をガラス板上に塗
布した後、そのまま200℃,lh加熱乾燥して厚さ2
1μ剛のエポキシ樹脂フィルムを得た。
このフィルムの引張り強度は67MPa 、伸びは85
%であった。しかしながら、2枚のステンレス板を25
0℃以下の温度で熱圧着することはできなかった。
比較例5 実施例1において、高分子量樹脂溶液をガラス板上に塗
布した後、そのまま105℃,10h加熱乾燥して厚さ
23μmのエポキシ樹脂フィルムを得た。
このフィルムの引張り強度は45MPa 、伸びは13
0%であった。しかしながら、2枚のステンレス板を2
50℃以下の温度で熱圧着することはできなかった。
比較例6 実施例1において、高分子量樹脂溶液をガラス板上に塗
布した後、そのまま105℃,lh加熱乾燥したが、溶
媒が十分に除去されず、100μ−以下の厚さのフィル
ムは得られなかった。
以上の実施例および比較例における実験方法の詳細を以
下に示す。フェノール配合当量は、エポキシ樹脂1 、
000当量に対するフェノール類の配合当量である。粘
度はEMD型粘度計(東刺計器)を用いて測定した。ゲ
ル浸透クロマトグラフィー(GPC)に使用したカラム
はT S KgelG6000+G5000+G400
0+G3000+ G2000である。?容離液には、
N。
N−ジメチルアセトアミドを使用し、試料濃度は2%と
した。様々な分子量のスチレンを用いて分子量と溶出時
間の関係を求めた後、溶出時間から分子量を算出し、ス
チレン換算重量平均分子量とした。光散乱光度計は、大
塚電子(株)製DLS700を用いた。引張り強度、伸
び、引張り弾性率は、東洋ボールドウィン製テンンロン
を用いた。
フィルム試料サイズは50 X 10mm、引張り速度
は5mm/minとした。フィルムの熱圧着は、積層板
製造に用いる熱プレスを使用し、圧力2.0MPa、時
間を30m1n とした。
比較例1に示すように、エポキシ樹脂の配合当量を過剰
にした場合には枝分かれが多いと考えられ、分子量が1
00.000程度とかなり高分子量化しているにもかか
わらず、100μm以下のフィルムは成形できなかった
比較例2.3に示したように、市販のビスフェノールA
型超高分子量エポキシ樹脂であるフェノール樹脂も、か
なり高分子量化しているにもかかわらず、これらの樹脂
についても、100μ蒙以下のフィルムは成形できなか
った。
比較例4に示したように、通常の加熱乾燥によるフィル
ムの成形を行うと、十分な強度のフィルムは得られるが
、熱圧着することはできなかった。
比較例5.6に示したように、加熱乾燥による方法では
、乾燥条件を検討しても、熱圧着可能なフィルムは成形
できなかった。
比較例に対してすべての実施例では、100μ−以下の
十分な強度のエポキシ樹脂フィルムが得られ、それらは
いずれも熱圧着可能なことが分かる。
〔発明の効果] 本発明のエポキシ樹脂フィルムの製造方法によれば、従
来得られなかった十分に薄く、かつ十分な強度の、熱圧
着可能なエポキシ樹脂フィルムを製造することが可能と
なる。
手 続 補 正 書(自発) 平成 3年 1月31日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、二官能エポキシ樹脂と二官能フェノール類を二官能
    エポキシ樹脂と二官能フェノール類の配合比をエポキシ
    基/フェノール水酸基=1:0.9〜1.1とし、触媒
    の存在下、反応溶媒中で加熱して重合させて得た高分子
    量エポキシ樹脂溶液を、板状またはロール状の物体の表
    面に塗布し、重合反応に使用した溶媒以外の溶媒中に浸
    して、溶媒交換することによってフィルムを成形するこ
    とを特徴とするエポキシ樹脂フィルムの製造方法。 2、フィルム成形時の溶媒が水である請求項1に記載の
    エポキシ樹脂フィルムの製造方法。 3、フィルム成形時の溶媒が80〜100℃の熱水であ
    る請求項1に記載のエポキシ樹脂フィルムの製造方法。 4、フィルム成形時の溶媒が炭化水素系溶媒、ケトン系
    溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒の群れの中か
    ら選ばれた溶媒である請求項1に記載のエポキシ樹脂フ
    ィルムの製造方法。 5、重合反応時の溶媒がアミド系溶媒である請求項1〜
    4のいずれかに記載のエポキシ樹脂フィルムの製造方法
    。 6、重合反応時の溶媒がケトン系溶媒である請求項1〜
    4のいずれかに記載のエポキシ樹脂フィルムの製造方法
    。 7、得られるフィルムの厚さが100μm以下である請
    求項1〜6のいずれかに記載のエポキシ樹脂フィルムの
    製造方法。 8、高分子量エポキシ樹脂のゲル浸透クロマトグラフィ
    ーによるスチレン換算重量平均分子量が50,000以
    上である請求項1〜7のいずれかに記載のエポキシ樹脂
    フィルムの製造方法。 9、高分子量エポキシ樹脂のゲル浸透クロマトグラフィ
    ーによるスチレン換算重量平均分子量が100,000
    以上である請求項1〜8のいずれかに記載のエポキシ樹
    脂フィルムの製造方法。 10、N,N−ジメチルアセトアミドの20%溶液の粘
    度が1,000mPa.s以上である高分子量エポキシ
    樹脂を用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載のエポキシ樹脂フィルムの製造方法。 11、N,N−ジメチルアセトアミドの20%溶液の粘
    度が2,000mPa.s以上である高分子量エポキシ
    樹脂を用いることを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載のエポキシ樹脂フィルムの製造方法。
JP24223690A 1990-09-11 1990-09-12 エポキシ樹脂フイルムの製造方法 Pending JPH04122737A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24223690A JPH04122737A (ja) 1990-09-12 1990-09-12 エポキシ樹脂フイルムの製造方法
DE1991620006 DE69120006T2 (de) 1990-09-11 1991-09-09 Epoxyharz-Film und Verfahren zu seiner Herstellung
EP19910115208 EP0475321B1 (en) 1990-09-11 1991-09-09 Epoxy resin film and method of producing it
US07/757,587 US5225268A (en) 1990-09-11 1991-09-11 Epoxy resin film and method of producing epoxy resin film
US08/022,271 US5304399A (en) 1990-09-11 1993-02-25 Method of producing epoxy resin film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24223690A JPH04122737A (ja) 1990-09-12 1990-09-12 エポキシ樹脂フイルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04122737A true JPH04122737A (ja) 1992-04-23

Family

ID=17086263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24223690A Pending JPH04122737A (ja) 1990-09-11 1990-09-12 エポキシ樹脂フイルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04122737A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900005054B1 (ko) 이미드를 함유하는 안정한 조성물
JP2010202862A (ja) エポキシ樹脂組成物、およびその硬化物
JPH04120124A (ja) 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
CN110564099B (zh) 一种线路板基材3d打印树脂及其制备方法
JPH04120125A (ja) 超高分子量エポキシ樹脂の製造方法
JPH04120122A (ja) 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
JPH04122714A (ja) 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
JPH04122713A (ja) 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
CN113544193B (zh) 聚有机硅倍半氧烷及硬涂层形成用组合物
Naghash et al. Synthesis and properties of styrene–butylacrylate emulsion copolymers modified by silane compounds
US6977274B2 (en) Epoxy resin curing system containing latent catalytic curing agent causing the expansion of volume
JPH04120123A (ja) 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
US5225268A (en) Epoxy resin film and method of producing epoxy resin film
JPH04122737A (ja) エポキシ樹脂フイルムの製造方法
JP3104314B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP4375825B2 (ja) 高分子量エポキシ重合体の製造方法
Wazarkar et al. Effect of pendant functional groups on curing kinetics and final properties of cardanol-based benzoxazines
JP4375823B2 (ja) 高分子量エポキシ重合体の製造方法
JP4375824B2 (ja) 高分子量エポキシ重合体の製造方法
JPH04120135A (ja) エポキシ樹脂フイルムの製造方法
JPS5876419A (ja) 硬化性組成物および硬化組成物の製造方法
JPH04119846A (ja) エポキシ樹脂多層フイルムの製造方法
JP2643645B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3308403B2 (ja) 樹脂組成物及びプリプレグ用樹脂組成物
JPH04339815A (ja) 高熱伝導性エポキシフィルム