JPH04120657U - 商品の吊下展示用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、店頭等において吊杆等に吊り下げて
商品を展示するための商品の吊下展示用ホルダーに関
し、合成樹脂製の包装用袋では包装して吊下展示し難い
立体的な商品の吊下展示を可能ならしめる全く新規な商
品の吊下展示用ホルダーを提供することを目的とする 【構成】本考案の構成上の要旨は、商品を巻装可能なシ
ート状のホルダー本体１の上部に、吊下手段を有し且つ
補強片を具備したヘッダー４が設けられ、しかも前記ホ
ルダー本体１で商品を巻装せしめた際に、前記ホルダー
本体１の下部を止着する止着手段が設けられてなること
にある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、商品の吊下展示用ホルダー、さらに詳しくは、店頭等において吊杆 等に吊り下げて商品を展示するための商品の吊下展示用ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、店頭等において吊杆等に吊り下げて商品を展示する場合には、ヘッダー 付きの合成樹脂製の包装用袋が使用され、このような包装用袋としてたとえば図 ７に示すようなヘッダー１６を有する実公昭５５−２３９６５号公報所載のもの がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような包装用袋は、合成樹脂製フィルムからなる一片１ ３と他片１４との両側縁を熱溶断シールして袋本体１５が形成されているため、 柔軟な合成樹脂フィルム製であるといえども両片１３，１４間の広がりは自ずか ら制限されることとなる。 従って、上記のような包装用袋で包装して展示される商品も、比較的薄手の商 品や小物に限定され、たとえば円柱形，立法体，直方体等の立体的な商品を包装 するのは到底困難で、吊下展示しうる商品の種類も著しく制限されることとなっ ていたのである。

【０００４】 本考案は、このような点に鑑み、上記のような合成樹脂製の包装用袋では包装 して吊下展示し難い立体的な商品の吊下展示を可能さらしめる全く新規な商品の 吊下展示用ホルダーを提供することを課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、その課題を解決 するための手段は、商品を巻装可能なシート状のホルダー本体１の上部に、吊下 手段を有し且つ補強片を具備したヘッダー４が設けられ、しかも前記ホルダー本 体１で商品を巻装せしめた際に、前記ホルダー本体１の下部を止着する止着手段 が設けられてなることにある。

【０００６】

【作用】

そして、このような構成からなる商品の吊下展示用ホルダー１０を使用する場 合には、先ずホルダー本体１を商品に巻装し、止着手段によってホルダー本体１ の下部を止着することによって商品が脱離することなくホルダー本体１に保持さ れることとなる。 そして、このように商品がホルダー本体１に保持された状態でヘッダー４の吊 下手段を利用することにより、ホルダー本体１に保持された商品を吊下展示する ことが可能となるのである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面に従って説明する。 図１乃至図３において、１は合成樹脂製フィルムからなる略長方形状且つシー ト状のホルダー本体で、その上部には、区画シール部２を介してフィルムを延長 し且つ折り曲げてその折曲部内に合成紙からなる補強片３を封入することによっ てヘッダー部４が形成されてなる。

【０００８】 ５は、商品が前記ホルダー本体１で巻装された際に、そのホルダー本体１の下 部を止着するための止着片で、前記ヘッダー部４の下部の区画シール部２からの 前記ホルダー本体１とは別に下方に延設されてなる。そして、この止着片５の内 面側には接着剤６を介して剥離紙７が設けられている。

【０００９】 ８は、吊杆等に挿通するための吊下用孔で、前記ヘッダー部４の略中央に穿設 されてなる。

【００１０】 ９は、前記ホルダー本体１が商品に巻装された際に前記止着片５に設けられた 接着剤６が商品に接着されうるように、前記ホルダー本体１の下部に穿設された 止着用孔を示す。

【００１１】 次に、上記のような構成からなる吊下展示用ホルダー１０を使用する場合につ いて説明する。 孔を示す。 先ず、図４に示すように、ホルダー本体１を商品１１としての糸巻きに巻装す るとともに、止着片５を捲り上げて剥離紙７を剥がし、図５に示すように接着剤 ６を介して止着片５をホルダー本体１の下部に接着する。

【００１２】 このようにして止着片５がホルダー本体１の下部に止着されることによって、 商品１１が吊下展示用ホルダー１０に保持されることとなる。

【００１３】 この場合において、ホルダー本体１の下部には止着用孔９が穿設されてなるな め、その止着用孔９を介して接着剤６が商品１１に直接接触することとなる。従 って、接着剤６を介して上記止着片５が直接商品１１に接着されれことなり、吊 下展示用ホルダー１０が商品１１を一層確実に保持することとなるのである。

【００１４】 その後、上記のように商品１１を保持した吊下展示用ホルダー１０は、図５及 び図６に示すように、そのヘッダー４に穿設された吊下用孔８に吊杆１２を挿通 することによって店頭等に吊下げ展示されることとなるのである。

【００１５】 このように、本実施例では、上記のような糸巻きという円柱状の商品を上記を ような専用の吊下展示用ホルダー１０によって吊下展示することを可能ならしめ たものである。

【００１６】 尚、上記実施例ではホルダー本体１が略長方形状に形成されてなるが、ホルダ ー本体の形状はこれに限定されるものではなく、要はシート状で商品を巻装可能 に構成されていればよい。

【００１７】 また、ホルダー本体１の材質も該実施例の合成樹脂製フィルムに限定されず、 その種類は問うものではない。

【００１８】 さらに、該実施例では、補強片３として合成紙を使用したが、補強片３の材質 もこれに限定されるものではなく、たとえば厚紙にフィルムをラミネート又はコ ーティングしたようなものであってもよく、その種類は問わない。

【００１９】 さらに、上記実施例では、ホルダー本体１の上部から区画シール部２を介して フィルムを延長し且つ折り曲げてその折曲部内に合成紙からなる補強片３を封入 することによってヘッダー部４が形成されてなるが、ヘッダー部４の構造はこれ に限定されるものではなく、たとえばフィルムに単に合成紙を接着したようなも のであってもよい。

【００２０】 さらに、上記実施例では、ヘッダー４に円形の吊下用孔８を穿設し、この吊下 用孔８に吊杆１２を挿通することによってホルダー１０を吊り下げることとした が、ホルダー１０を吊り下げる手段はこのような円形の吊下用孔８に限定される ものではなく、たとえばフック孔のようなものであってもよく、さらにはヘッダ ーの裏面側に接着剤を設け、その接着剤を介して壁面などに貼着することによっ て吊下展示するような手段であってもよい。要は、このような吊下手段がヘッダ ー４に具備されていればよいのである。

【００２１】 さらに、上記実施例では、区画シール部２の下方に延設された止着片５によっ てホルダー本体１の下部を止着したが、ホルダー本体１の下部を止着する止着手 段もこれに限定されない。

【００２２】 さらに、上記実施例では、ホルダー本体１の下部に止着用孔９を穿設したため 、その止着用孔９を介して接着剤６が商品１１に着接接触し、その結果、接着剤 ６を介して上記止着片５が直接商品１１に接着されて吊下展示用ホルダー１０が 商品１１を一層確実に保持するという好ましい効果が得られたが、このような止 着用孔９を穿設することは本考案において条件とはならない。

【００２３】 また、該実施例では、商品１１として円柱状の糸巻きを使用したが、商品１１ の種類や形状も該実施例に限定されるものではなく、立方体や直方体、さらには 他の立体的な形状の商品を保持して吊下展示することも可能である。従って、商 品１１の種類も問わない。 尚、本考案は、このような立体的な商品の吊下展示を主眼とするものではある が、本考案のホルダーによって比較的薄手の商品の吊下展示を行うことも可能で ある。

【００２４】

【考案の効果】

叙上のように、本考案は、ホルダー本体を商品に巻装し、止着手段によってホ ルダー本体の下部を止着することによって商品が脱離することなくホルダー本体 に保持され、その状態で商品を吊下展示することを可能ならしめたものであるた め、従来の包装用袋では到底吊下展示することのできなかった円柱状，立方体等 の各種の立体的な商品を保持して吊下展示することを可能にするという効果があ る。 この結果、店頭等で吊下展示する商品の種類。形態の範囲が従来に比べて著し く広範となり、商品のディスプレイ効果を高めることができるという実益がある 。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例としての吊下展示用ホルダーの正面
図。

【図２】同側面図。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図４】剥離紙の剥離及びホルダー本体により商品を巻
装する状態を示す断面図。

【図５】商品の巻装完成状態の断面図。

【図６】ホルダーの吊下展示状態の斜視図。

【図７】従来例を示す断面図。

【符号の説明】

１…ホルダー本体 ４…ヘッダー ５…止着片 ６…接着剤 ８…吊下用孔 ９…止着用孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】商品を巻装可能なシート状のホルダー本体
   １の上部に、吊下手段を有し且つ補強片３を具備したヘ
   ッダー４が設けられ、しかも前記ホルダー本体１で商品
   を巻装せしめた際に、前記ホルダー本体１の下部を止着
   する止着手段が設けられてなることを特徴とする商品の
   吊下展示用ホルダー。
2. 【請求項２】前記吊下手段が、前記ヘッダー４に穿設さ
   れた吊下用孔８である請求項１記載の商品の吊下展示用
   ホルダー。
3. 【請求項３】前記止着手段が、前記ヘッダー４の下部か
   ら前記ホルダー本体１とは別に延設され、前記ホルダー
   本体１の下部に接着剤６を介して接着される止着片５で
   ある請求項１記載の商品の吊下展示用ホルダー。
4. 【請求項４】前記止着片５が接着されるホルダー本体１
   の下部には吊下用孔９が穿設されてなる請求項１記載の
   商品の吊下展示用ホルダー。