JPS604919Y2 - 包装用袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、くつ下、ネクタイ等の長尺状の商品を入れて
半分に折り返した状態で陳列することができる包装用袋
に関する。

従来、この種部品を入れた上下長手の包装用袋の上端部
箇所に、厚紙で形威した断面上下逆Ｖ字状の吊り下げ基
板を設け、該基板の中央部には外向きに突出するフック
を設け、このフックを陳列台に引っ掛けて前記袋を陳列
していたから、陳列台におけるフック係止箇所を高くし
なければならず、陳列空間を有効に利用できない場合が
あった。

又、包装用袋の商品の長さの略半分に形威し、この袋の
表板と裏板における上端連接箇所の左右略中央箇所にフ
ック取付は用の穴を設ける一方、フックの下端部に商品
の挟持部を一体的に設け、商品の長手方向の略半分箇所
を、前記フックの挾持部に挾み込み、このフックを、手
作業で前記袋内に挿入して前記穴の内側から外向きに突
出させ、このフックを陳列台に引掛ける方法もあるが、
この方法では、商品の包装用袋内に入れるのが極めて面
倒であるばかりでなく、フックの構造が複雑となってコ
ストが嵩むと共に商品を略半分に折り畳んだ状態で袋内
に収納するため、袋の外部から商品の全体が観察できず
、商品の陳列効果が損なわれるなどの問題点があった。

本考案は軟質合成樹脂製袋体の下半部を表板を内側にし
て折り返して袋体の上下両端部を、上下略逆Ｖ字状の吊
下げ基板内面に着脱自在に接着させて袋体を略半分の長
さの状態にして陳列できるようにすると共に必要に応じ
て商品の長手方向の外観も全体として見ることができる
ようにしたものである。

以下実施例の図面について説明すると、図において包装
用袋は、ポリエチレン等の軟質脅威樹脂フィルムの表板
２と裏板３とで作られた袋体１と、該袋体１の中途部を
折り返してその上下両端部を外側からはさむ上下略逆Ｖ
字状（本実施例では断面Ｖ字状）の吊下げ基板からなる
。

前記袋体１は、本実施例では上下に長い表板２と裏板３
とを重ねてその下端縁４及び左右両側端縁５，５′を各
々互に熱融着して構成されると共に、裏板３を、表板２
の上端縁より適宜寸法延長させてリップ部６を形威し、
該リップ部６の下面にこのリップ部６の上端縁と略平行
に適宜巾の感圧性接着剤帯７を設けると共に、本実施例
では、前記表板２の上面下端部及び前記裏板３の下面下
端部には、袋体１の下端縁４と略平行に適宜巾の感圧性
接着剤帯８，９を各々設けて戒る。

又１４は前記袋体１における左右両側端縁５，５と直角
な方向に形威した上部開口である。

又前記吊下げ基板１０は、矩形状の厚板を２つ折りにす
るとか、２枚の厚板を折曲自在に連接して表板１１と裏
板１２を形威し、該基板１０の折曲部の中央に穿設した
孔（図示せず）からフック等の係止具１３を上向きに突
設して威る。

なお１５，１６は、前記袋体１の表板２、裏板３の下端
部における感圧性接着剤帯８，９上面を各々覆う保護カ
バ一体であり、又１７は袋体１のリップ部６における感
圧性接着剤帯７上面を覆う保護カバ一体である。

なおまた１８は、袋体１の下端部に商品１９が入らない
ように表板２と裏板３とを互に熱融着して形威した仕切
線である。

このような構成の袋体１は、以下に示す両サイドシール
法によって連続的に製造される。

即ち第３図及び第４図に示すように、軟質合成樹脂フィ
ルム製の裏板３を、軟質合成樹脂フィルム製の表板２よ
り適宜寸法長くし、表板２に裏板３を、前記リップ部６
が表板２の上端縁より適宜寸法延長させた状態にして重
ねて矢印Ａ方向に適宜速度で移送する途次、前記表板２
の上面下端部、前記リップ部６下面及び前記裏板３の下
面下端部に、それぞれ平行に適宜巾の感圧性接着剤帯８
．７．９を順次形成してこれに剥離自在な保護カバ一体
１５．１７．１６を各々順次重ね供給していくのである
。

そして表板２、裏板３とを、それぞれ貸出１の間隔毎に
線（Ｂ−Ｂ）の切断線に沿って互に熱融着すると同時に
熱切断することによって袋体１を製造していく。

そして熱切断と同時又は熱切断の前後に、袋体１の下端
部適宜箇所、本実施例では前記感圧性接着剤帯９上面を
覆う保護カバ一体１６の上端縁より稍上方箇所において
、袋体１の下端縁４と略平行に表板２と裏板３とを互に
熱融着。

して仕切線１８を設けるのである。

この袋体１に開口１４から商品１９を入れ、次いで前記
感圧性接着剤帯７箇所の保護カバ一体１７を剥離し、第
５図に示すように、袋体１におけるリップ部６を、前記
吊下げ基板１０の裏板１２の内面に感圧イ性接着剤帯７
により貼着し、次いで第６図に示すように袋体１の中途
部をその表板２が内側になるようにして折り返し、この
表板２における感圧性接着剤帯８を前記リップ部６上面
に接着する一方、前記袋体１における裏板３の下面下端
の感圧性接着剤帯９を吊下げ基板１ｏにおける表板１１
内面に接着させることによりこの袋体１における上下両
端部を、吊下げ基板１０における表板１１と裏板１２と
で挾み込んで前記開口１４を閉蓋した後、吊下げ基板１
０の係止具１３を陳列台に引っ掛ければよい。

一方、消費者等が、包装用袋における袋体１内部の商品
１９の全体を観察したい場合には、先ず前記袋の吊下げ
基体１ｏにおけるン表板１１を、前記袋体１の裏板３の
下端部における感圧性接着剤帯９からはがすと共にこの
袋体１の表板２下端部における感圧性接着剤帯８を、裏
板３のリップ部６からはがして袋体１の下半部を垂らし
て見ればよいのである。

１ なお前記第１実施例と同様に袋体１の上端部に開口
１４を設ける第２の実施例としては、裏板３を表板２の
上端縁から適宜寸法延長させてリップ部６を形成する一
方、表板２を裏板３の下端縁より適宜寸法延長させてそ
の左右両側端縁５，５′を互に熱融着すると共に、表板
２と裏板３の下端縁を互に熱融着して袋体１を形威し、
裏板３の下面上端部に感圧性接着剤帯７を設けると共に
、表板２の下端部における上下両面に各々感圧性接着剤
帯８，９を設けるが、この表板２の上面下端部における
感圧性接着剤帯８に代えて、リップ部６の上面に感圧性
接着剤帯を設けてもよい。

前記第１〜第２実施例に代えて袋体１の下端部に開口１
４を設ける場合には、裏板３を表板２の上端縁から適宜
寸法延長させてリップ部を形成する一方、裏板３を表板
の下端縁から適宜寸法延長させてその左右両側端縁５，
５′を各々互に熱融着すると共に、表板２の上端縁と裏
板３を互に熱融着して袋体１を形威し、裏板３の下面上
端部に感圧性接着剤帯７を設けると共に、裏板３の下端
部における上下両面に各々感圧性接着剤帯８，９を設け
るが、或はこの裏板３の上面下端部における感圧性接着
剤帯８に代えて、前記リップ部６上面に感圧性接着剤帯
を設けてもよい。

また前記第３実施例と同様に袋体１の下端部に開口１４
を設ける他の実施例としては、表板２を裏板３の上端縁
より適宜寸法延長させてリップ部６を形成する一方、裏
板３を表板２の下端縁より適宜寸法延長させてその左右
両側端縁５，５′を各々互に熱融着すると共に、裏板３
の上端縁と表板２を互に熱融着して袋体１を形成する。

そしてこの場合、表板２の下面上端部に感圧性接着剤帯
７を設けると共に、裏板３の下端部における上下両面に
各々感圧性接着剤帯７，８を設けるが、この裏板３の上
面下端部における感圧性接着剤帯８に代えて、前記リッ
プ部６上面に感圧性接着剤帯を設けてもよい。

袋体１の上端部及び下端部の両方に開口１４を各々設け
る。

第↓実施例としては、裏板３を表板２の上端縁から適宜
寸法延長させてリップ部６を形成する一方、裏板３を表
板２の下端縁から適宜寸法延長させてその左右両側端縁
５，５′を各々互に熱融着して袋体１を形成し、裏板３
の下面上端部に感圧性接着剤帯７を設けると共に、裏板
３の下端部における上下両面に感圧性接着剤帯８，９を
各々設けるが、又裏板３の上面下端部における感圧性接
着剤帯８に代えて、前記リップ部６上面に感圧性接着剤
帯を設けてもよい。

これらの実施例のように袋体１を形成すると、この袋体
１内に商品１９を入れても感圧性接着剤帯８，９箇所は
いずれもふくれることなく常に偏平状態であるから、前
記袋体１の下端部を、この袋体１の上端部上面に着脱自
在に接着し易いと共に、この袋体１の上下両端部を吊下
げ基板１０の表板１１と裏板１２の間に隙間を生じるこ
となくぴったりと接着でき、袋体１の開口１４も塞ぐこ
とができるのである。

そして袋体１の上下両端部に各々開口１４を設けた場合
には、この袋体１の上下両端のいずれの開口１４からも
商品１９を挿入できて極めて便利である。

なお前記各実施例に代えて軟質合成樹脂製フィルムを折
返して表板２と裏板３を形成しくこのとき表板２が裏板
３の下端縁より適宜寸法延長するように構成する）、こ
の表板２の下端部の上下両面に感圧性接着剤帯８，９を
設ける一方、前記裏板３の上端部下面に感圧性接着剤帯
７を設けるがこれに代え表板２の上面下端部に感圧性接
着剤帯８を設けるのではなく、表板２の上面上端部に感
圧性接着剤帯８を設けてもよい。

なお、上部にのみ開口１４を設けた袋体１の上面上端部
に感圧性接着剤帯を設ければ、袋体１を折り返すことな
くそのまま陳列台にぶら下げて陳列するにあたり、前記
感圧性接着剤帯箇所に吊下げ基板１０の表板１１内面を
接着することにより袋体１の上端部開口１４を塞ぐこと
ができて便利である。

さらに吊り下げ基板１０の表裏両板１１．１２の内面に
接着すべき袋体の感圧性接着剤帯７，９に代えて前記吊
下げ基板１０の表裏両板１１．１２内面自体に感圧性接
着剤帯を形成しても良い。

以上要するに本考案に従えば、軟質合成樹脂フィルム製
の表板と裏板とで袋体を形成しているからこの袋体を簡
単に折り曲げることができるのであり、又該袋体の上端
に、上向きに突出する係止具を備える吊り下げ基板を設
ける一方、前記袋体の上下両端部を、前記吊り下げ基板
の内側面に感圧性接着剤等を介して着脱自在に接着しう
るように構成しているから、例え袋体の上下両端部が開
口していても吊下げ基板がこの開口を塞ぐと共に、商品
を略半分の長さにして陳列できるのであり、又袋体の下
端部を、袋体の上端部から剥して袋体の下半部を拡げる
ことによって商品の全体を観察できるから商品の陳列効
果を充分に高めることができると共に取扱いが極めて簡
単である。

又包装用袋における袋体を半分に折り返して陳列台に引
っ掛けるから、商品を多段に陳列できて店内の空間を有
効に利用できるのであり、又吊りしるの長い陳列台では
袋体の下半分を折り返すことなくそのまま陳列できるの
であり、結局いずれの場合にもこの袋は使用できるから
極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は本考案の包装用
袋の斜視図、第２図は第１図の■−■線拡大断面図、第
３図は包装用袋の製造工程を示す平面図、第４図は第３
図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は袋体と吊り下げ基板
との分解斜視図、第６図は包装用袋における袋体を折り
返した状態を示す断面図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・表板、３・・・・
・・裏板、４・・・・・・下端縁、？、 ８．９・・・
・・・感圧性接着剤帯、１０・・・・・・吊り下げ基板
、１３・・・・・・係止具、１８・・・・・・仕切線、
１９・・・・・・商品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軟質合成樹脂フィルム製の表板と裏板とからなる上下長
   手の袋体にはその上端部又は下端部のいずれか一方もし
   くは両方に開口部を形威し、前記袋体の長手方向中途部
   を折り返し、前記袋体の上下両端部を、断面上下略逆Ｖ
   字状に形威した吊下げ基板の間に挿入し、前記袋体の上
   下両端部を、前記吊下げ基板の内側面に着脱自在に接着
   してなる包装用袋。