JPH04119547U - バルコニー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】床パネルに樋を後付けすることができるように
する。 【構成】床パネル１の上面の端部に樋３の取付片３ａを
収納する凹所６を形成し、この凹所６に対応する端部２
ａが持ち上げ可能でかつ端縁に樋３内に垂下する水切材
７を取付けた防水板２を床パネル１の上面に敷設すると
ともに、防水板２の端部２ａと取付片３ａとの間に粘着
材１２を介在させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、バルコニーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４は従来のバルコニーにおいて樋と床パネルの接合部の構造を示したもので ある。すなわち、床パネル５０の上面の端部に凹所５１が形成され、この凹所５ １に樋５２の取付片５３を収納している。また、この床パネル５０の上面には、 取付片５３を覆うように全体に防水板５４が敷設してあり、その端部と樋５２の 間にコーキング材５５が設けてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の構造によると、防水板５４を床パネル５０の上面に敷設する前に、樋５ ２を床パネル５０の凹所５１に取付ける必要がある。このため、落し口を持つも のや、入隅用、連続用の樋を取付ける場合、それぞれの形状の樋を取付けた床パ ネルを多種類品揃えしなければならず、生産性が低下するとともに在庫が増える 等の問題点があった。

【０００４】 したがって、この考案の目的は、床パネルに樋を後付けすることができるバル コニーを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案のバルコニーは、床パネルの上面の端部に樋の取付片を収納する凹所 を形成し、この凹所に対応する端部が持ち上げ可能でかつ端縁に前記樋内に垂下 する水切材を取付けた防水板を前記床パネルの上面に敷設するとともに、前記防 水板の端部と前記取付片との間に粘着材を介在させたことを特徴とするものであ る。

【０００６】

【作用】

この考案の構成によれば、床パネルの上面に敷設する防水板の、樋の取付片を 収納する凹所に対応する端部を持ち上げ可能としたことにより、樋を後付けする ことができる。このため、形状の異なる樋に対して床パネルを共用できるので、 一定の形状の床パネルを量産できる。また、これに伴い床パネルの在庫も少なく なり、省スペースとなる。また、防水板の端部と取付片との間に粘着材を介在さ せるとともに端縁に水切材を設けたので、水密性も良好である。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例のバルコニーを図１ないし図３に基づいて説明する。１は バルコニーの床パネルで、その上面に床材１３および防水シート１４からなる防 水板２が敷設される。３は樋で、前面パネル４と床パネル１との間に取付けられ る。

【０００８】 図２は樋３と床パネル１の接合部の構造を示したものである。すなわち、樋３ の床パネル１側の側壁を外側に折曲げて取付片３ａを形成し、この取付片３ａを 収納する凹所６を床パネル１の端部に形成している。また、凹所６に対応する防 水板２の端部２ａを持ち上げ可能としてあり、その端縁にコーキング材８および 樋３内に垂下する水切材７を設けている。

【０００９】 このバルコニーの施工時には、床パネル１を梁１０に固定した後、防水板２の 端部２ａを持ち上げて樋３の取付片３ａを床パネル１の凹所６に収納して釘等の 固着具１１で固定する。つぎに、持ち上げた防水板２の端部２ａを下げて両面ブ チルゴムシート等の粘着材１２で防水板２の端部２ａと取付片３ａを接着する。 この状態において、水切材７は樋３内に垂下状態で位置し、粘着材１２とともに 水密性を確保している。なお、樋３の前面側の側壁は金具、固定ねじ、カバー等 で構成される取付部材５で前面パネル４に固定する。

【００１０】 このように、このバルコニーは樋３を後付けすることができるので、図３に示 すように、バルコニーの構造に応じて、形状の異なる樋１５，１６，１７を使用 する場合でも、床パネル１を共用できる。このため、床パネル１は一定の形状で よいので量産が可能となり、在庫も少なくてすむ。なお、図中、１５は両側入隅 用、１６は片側入隅用、１７は一般用である。

【００１１】

【考案の効果】

この考案のバルコニーによれば、床パネルの上面に敷設する防水板の、樋の取 付片を収納する凹所に対応する端部を持ち上げ可能としたことにより、樋を後付 けすることができる。このため、形状の異なる樋に対して床パネルを共用できる ので、一定の形状の床パネルを量産でき、生産性が向上する。また、これに伴い 床パネルの在庫も少なくてすみ、省スペースとなる。

【００１２】 また、防水板の端部と取付片との間に粘着材を介在させるとともに端縁に水切 材を設けたので、水密性も良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例のバルコニーの一部省略側
面図である。

【図２】その要部拡大側面図である。

【図３】作用説明図である。

【図４】従来例の要部側面図である。

【符号の説明】

１ 床パネル ２ 防水板 ２ａ 端部 ３ 樋 ３ａ 取付片 ６ 凹所 ７ 水切材 １２ 粘着材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床パネルの上面の端部に樋の取付片を収
   納する凹所を形成し、この凹所に対応する端部が持ち上
   げ可能でかつ端縁に前記樋内に垂下する水切材を取付け
   た防水板を前記床パネルの上面に敷設するとともに、前
   記防水板の端部と前記取付片との間に粘着材を介在させ
   たことを特徴とするバルコニー。