JPH04118468U - 紡績装置 - Google Patents

紡績装置

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JPH04118468U
JPH04118468U JP2990591U JP2990591U JPH04118468U JP H04118468 U JPH04118468 U JP H04118468U JP 2990591 U JP2990591 U JP 2990591U JP 2990591 U JP2990591 U JP 2990591U JP H04118468 U JPH04118468 U JP H04118468U
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JP
Japan
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guide member
spindle
nozzle block
fiber bundle
nozzle
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Application number
JP2990591U
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English (en)
Inventor
和彦 三上
Original Assignee
村田機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気式紡績装置における落綿率を低下させる。 【構成】ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作用さ
せるノズル16を有する旋回用ノズルブロック6と、その
内部に外気に通じる間隙11をあけて収容された収束用ノ
ズルブロック5と、その繊維束通路13内に固定されたガ
イド部材支持体3と、回転又は静止する中空のスピンド
ル7と、スピンドル入口7aへ先端を向けて突出しガイド
部材支持体3に取り付けられたガイド部材4とよりなっ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ドラフト装置によってドラフトされた無撚の短繊維束に旋回気流 を作用させて加撚することにより紡績糸を製造する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
出願人は、図2に示すごとき実撚状紡績糸を製造する空気式紡績装置を先に提 案し、すでに別途出願している。
【0003】 その装置は、ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作用させるノズル22を 有するノズルブロック21と、繊維束通路24を有し、回転ローラー25等の駆 動装置によって回転するスピンドル23(回転させなくてもよい)と、ノズルブ ロック21内に固定されたガイド部材支持体26と、スピンドル入口24aへ先 端を向けて突出し、ガイド部材支持体26に取り付けられたガイド部材27とよ りなるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の紡績装置は、空気流と共に空気逃し孔28より排出される風綿 の多いことが問題となっている。その落綿率、即ち、供給繊維に対する風綿の割 合は8〜15%にも達しており、不経済である。
【0005】 この考案は、このような空気式紡績装置における落綿率を低下させることを目 的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の紡績装置は、ドラフト装置を出た繊維 束に旋回気流を作用させるノズルを有する旋回用ノズルブロックと、その内部に 外気に通じる間隙をあけて収容された収束用ノズルブロックと、その繊維束通路 内に固定されたガイド部材支持体と、回転又は静止する中空のスピンドルと、ス ピンドル入口へ先端を向けて突出しガイド部材支持体に取り付けられたガイド部 材とよりなるものである。
【0007】
【作 用】
上記のように構成された紡績装置においては、ドラフト装置を出た繊維束は、 ノズルから噴出する空気流の作用によって収束用ノズルブロックの繊維束通路よ り装置内に引き込まれ、両ノズルブロックの間隙から流入する外気流によって収 束され、繊維束の全ての繊維の前端は、ガイド部材の周囲から、糸に形成されつ つある繊維束に引かれてスピンドル内に導かれる。また、繊維の後端側は、収束 用ノズルブロックの繊維束通路より吸引される空気流によってスピンドル入口か ら反転すると共に各繊維に分離される。後端の分離した繊維は、ノズルから噴出 する旋回気流にさらされ、糸の走行に伴って、糸に形成されつつある繊維束の周 囲にらせん状に巻き付いて実撚状の紡績糸となる。
【0008】
【実施例】
【0009】 図1を参照して、この考案の紡績装置の実施例を説明する。
【0010】 この紡績装置は、バックローラ、エプロンを有するミドルローラ、フロントロ ーラよりなるドラフトパートの次に配置されており、前部ケーシング1及びそれ に連結する後部ケーシング2の内部に主要部材を内蔵する構成となっている。
【0011】 前部ケーシング1内には、ガイド部材4を有するガイド部材支持体3と、収束 用ノズルブロック5と、旋回用ノズルブロック6が収容されている。また、後部 ケーシング2内には、スピンドル7の入口側が挿入されている。
【0012】 スピンドル7は3つのローラー8(1つは図1の手前側にあり、図示されてい ない)に囲まれて外接軸受けされている。その内の1つは駆動ローラーであり、 スピンドル7をベルトで直接回転させるもの(3万rpm)に比べて5万〜20 万rpmものはるかに高速の回転を得ることができる。
【0013】 スピンドル7の中心には繊維束通路9が貫通形成してあり、この通路9の中心 と各ケーシング1、2の各中心は、共に繊維束の走行路と一致する同一直線上に 位置している。スピンドル7の入口7aの外径は充分に小さく、入口7aに続く 部分は、外径が下流側に向けて増大する円錐状部7bとしている。
【0014】 旋回用ノズルブロック6及び後部ケーシング2のスピンドル円錐状部7bを覆 う部分は、スピンドル円錐状部7bの外周に沿ってラッパ状に開いたテーパー部 としてあり、スピンドル円錐状部7bとの間に環状の空間10を形成している。
【0015】 前部ケーシング1の入口側には、旋回用ノズルブロック6が嵌め込まれており 、その内部には、環状の間隙11を空けて収束用ノズルブロック5が収容されて いる。旋回用ノズルブロック6には、環状間隙11から装置外に通じる孔12が 形成してある。
【0016】 収束用ノズルブロック5内には繊維束通路13が貫通形成してある。この繊維 束通路13は、入口側から漸次狭窄するテーパー状となっており、その中にガイ ド部材支持体3が固定されている。
【0017】 ガイド部材支持体3は、一端に円錐状部3aを突出した円柱状をしており、そ の一側を切り欠いて収束用ノズルブロック5との間に間隙14を形成し、繊維束 のガイド通路としている。また、ガイド部材支持体3の長手方向には、スピンド ル7の通路9の中心線に合致する細孔を穿設し、その細孔内にピン状のガイド部 材4を挿通している。
【0018】 ガイド部材4は、ガイド部材支持体3の細孔から突出して先端をフリー状態と し、スピンドル入口7aに臨ませている。その直径は、スピンドル入口7aの通 路直径よりも小さく、先端は滑らかな曲線で形成している。
【0019】 ガイド部材4の先端は、図では、スピンドル入口7aから通路9内部へ若干入 った位置にある場合を示しており、その状態が最も好ましく、製造される糸も、 最もリング糸に近い外観を呈している。しかしながら、条件によっては入口7a 端面から離反した位置をとることも可能であり、リング糸に近い外観を有する糸 を製造することができる。これらの糸は、強力特性においてもリング糸と比べて 遜色がない。
【0020】 前部ケーシング1の内部には、旋回用ノズルブロック6との間に中空の空気溜 15を形成している。旋回用ノズルブロック6には、空気溜15に連通し、スピ ンドル入口7aから僅か離れた下流に向き、かつ環状空間10に対して接線方向 を向いた4つの空気噴射ノズル16が形成してあり、空気溜15には、孔17を 介してエアホース18が接続してある。ノズル16の向きは、スピンドル7の回 転方向と同一に設定してある。
【0021】 後部ケーシング2の環状空間10の下流側には、環状の中空室19とそれに続 く接線方向の空気逃し孔20が形成してある。この空気逃し孔20には空気吸引 パイプが連結されている。
【0022】 ホース18から供給される圧縮空気は、空気溜15に流入した後、ノズル16 から環状空間10に噴出し、スピンドル入口7aの近傍に高速の旋回気流を生じ させる。この空気流は、環状空間10内部で旋回した後、中空室19から逃し孔 20へと導かれ、排出される。同時に、この空気流は、フロントローラーのニッ プ点からケーシング1、2内へと流入する吸引空気流及び孔12、環状間隙11 からスピンドル入口7aに向けて流入するゆるい外気の流れを発生させる。ケー シング1、2内へ流入する吸引空気流によって導かれた繊維束は、環状間隙11 から流入する外気流によって収束される。
【0023】 このように構成された紡糸装置においては、ドラフト装置のフロントローラー を出た繊維束は、ノズル16から噴出する空気流の作用によって繊維収束用ノズ ルブロック5とガイド部材支持体3との間隙14から前部ケーシング1内に引き 込まれ、環状間隙11から流入するゆるい外気の流によって収束され、繊維束の 全ての繊維の前端は、ガイド部材4の周囲から、糸に形成されつつある繊維束に 引かれてスピンドル内に導かれる。また、繊維の後端側は、間隙14から吸引さ れる空気流によってスピンドル入口7aから反転すると共に各繊維に分離される 。後端の分離した繊維は、ノズル16から噴出する旋回気流にさらされ、糸の走 行に伴って、糸に形成されつつある繊維束の周囲にらせん状に巻き付いて実撚状 の紡績糸となる。このときのガイド部材4は、糸形成過程における撚の伝播の阻 止し、あるいは中心繊維束の代わりを一時的に果たす、いわゆる疑似芯の働きを なし、従来の空気式結束紡績糸に顕著に現れる無撚の芯繊維束の形成を阻止して 事実上巻付繊維のみによって糸を形成する働きをなすものである。
【0024】 以上、スピンドル7を回転させる例を説明したが、スピンドル7は糸に撚りを 掛ける補助をするものであって、これが回転しなくても糸によっては製造可能で あるので、スピンドル7は必ずしも回転するものである必要はない。
【0025】
【考案の効果】
この考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような 効果を奏する。
【0026】 即ち、巻付繊維量が極めて多く、外観、強力特性共にリング糸に遜色のない糸 を製造することができることはもちろん、スピンドル入口に向けて外気をゆるく 流入するようにしたので、落綿率は低下し、糸強力は若干大となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の紡績装置の断面図である。
【図2】先行例としての紡績装置の断面図である。
【符号の説明】
1 前部ケーシング 2 後部ケーシング 3 ガイド部材支持体 4 ガイド部材 5 収束用ノズルブロック 6 旋回用ノズルブロック 7 スピンドル 7a スピンドル入口 11 環状間隙 16 ノズル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラフト装置を出た繊維束に旋回気流を作
    用させるノズルを有する旋回用ノズルブロックと、その
    内部に外気に通じる間隙をあけて収容された収束用ノズ
    ルブロックと、その繊維束通路内に固定されたガイド部
    材支持体と、回転又は静止する中空のスピンドルと、ス
    ピンドル入口へ先端を向けて突出しガイド部材支持体に
    取り付けられたガイド部材とよりなる紡績装置。
JP2990591U 1991-04-03 1991-04-03 紡績装置 Pending JPH04118468U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2990591U JPH04118468U (ja) 1991-04-03 1991-04-03 紡績装置

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JPH04118468U true JPH04118468U (ja) 1992-10-22

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ID=31913677

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JP2990591U Pending JPH04118468U (ja) 1991-04-03 1991-04-03 紡績装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH072472U (ja) * 1993-06-14 1995-01-13 村田機械株式会社 紡績装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH072472U (ja) * 1993-06-14 1995-01-13 村田機械株式会社 紡績装置

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