JPH04118211A

JPH04118211A - パラボラアンテナの製造方法

Info

Publication number: JPH04118211A
Application number: JP2212953A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Kizawa; 鬼澤　嘉夫; Atsutoshi Wakabayashi; 若林　醇俊; Hiroshi Hotta; 博堀田
Original assignee: ATORAIZU YODOGAWA KK; MIKUNI PLAST KK; Polyplastics Co Ltd
Current assignee: ATORAIZU YODOGAWA KK; MIKUNI PLAST KK; Polyplastics Co Ltd
Priority date: 1990-08-08
Filing date: 1990-08-08
Publication date: 1992-04-20
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: US5162810A; JPH0780203B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明はパラボラアンテナの製造方法に関する。

（ロ）従来の技術従来からパラボラアンテナはＳＭＣ法によるＦＲＰで製
造されている。ＳＭＣ法とはンート・モールディング・
コンパウンド法のことである。すなわち、金型内に金属
製メツシュを装着し、その上にガラス繊維強化ポリエス
テル樹脂シートを重ね、プレスで加熱加圧して所定の形
状に加工する方法である。その後、メツシュ表面に保護
膜を塗装し製品化している。

（ハ）解決しようとする課題しかしながら、ＳＭＣ法は製造工程が複雑であり、加工
時間が長く量産性に適していない。また、比重が高いた
め製品重量が重く取付けの際及び暴風などでの安全性に
も問題がある。

最近では射出成形によるパラボラアンテナも製品化され
ている。しかし、熱可塑性樹脂の弾性率か低いｒコめ風
により変形が起こり、電波反射面での面精度が不十分に
なり反射特性が低下するなどの問題がある。このため製
品厚みを厚くしなければならず、成形加工時間が長くな
り、コスト的にも高くなり、製品重量も重くなるなどの
多くの問題がある。

衛星放送の利用が拡大され一般家庭でも容易に受信でき
るためには、安価で性能が良く多量に供給できるパラボ
ラアンテナが望まれる。しかし、上記従来のＳＭＣ法に
よるＦＲＰ製パラホラアンテナは、性能は優れているが
重くて取扱い性か悪く、高価で量産性に適していない。

射出成形品も現状では剛性が低いため厚肉になり、安価
にできる加工方法にもかかわらずコストが高くなる。

そこで、軽量化のため発泡成形をしたり、短繊維のガラ
スで強化した熱可塑性樹脂を使用しているが、機械的強
度が不十分で薄肉軽量化ができていない。反射材につい
ても、ＦＲＰ製以外は導電性塗装を利用しているか塗膜
の厚みにより反射効率が異なる。このため品質の安定性
か悪く、まｆこ導電性塗料の密着強度が十分でなく、塗
膜面への衝撃に対して剥離が起こる等の問題点か解決さ
れていないのが現状である。

本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、安価であるうえ軽量であり、耐
候性に優れたパラボラアンテナを多量に供給することの
できるパラボラアンテナの製造方法を提供することを目
的とする。

（ニ）課題を解決するための手段およびその作用本発明
者は、上記のような目的を達成するため鋭意研究を重ね
た結果、特定の繊維強化構造を有する熱可塑性樹脂組成
物と、耐候性に優れたフィルム層の上に電波反射材とし
て金属製のメツシュ等を用いて射出成形機で貼合せ一体
成形することにより、この目的か達成できることを見出
した。

すなわち、本発明は、ペレットと実質的に同一長さで、
ペレットの長さ方向にほぼ平行に配列した繊維状無機充
填材を含有するペレット状熱可塑性組成物を用いて電波
反射層上に耐候性に優れたフィルム層を設けてなる薄葉
体を金型にインサートし、射出成形機にて貼合せ一体成
形することを特徴とするパラボラアンテナの製造方法に
関するものである。

（１）まず、本発明においてパラボラアンテナを射出成
形するのに用いられるペレット状熱可塑性樹脂組成物に
ついて説明する。

ここで用いられるペレット状熱可塑性樹脂組成物は、上
記のように熱可塑性樹脂と繊維状充填材を含有してなり
、繊維状充填材がペレットと実質的に同一長さでペレッ
トの長さ方向にほぼ平行に配列した構造を有していると
ころに特徴がある。

かかる特定構造を有する熱可塑性樹脂組成物は、例えば
引き抜き成形等の方法によって得られる。

これはストランド状あるいはフィラメント状等の連続繊
維を引きなから含浸浴あるいはクロスへラドダイ等の溶
融物、エマルジョン、溶液等で含浸させ、しかる後所望
の断面形状に賦形して冷却し、ついで所望の長さに切断
するものである。そして、長繊維で強化され繊維がペレ
ットと実質的に同一長さに配列した熱可塑性樹脂組成物
が得られる。

ここで用いられる熱可塑性樹脂としてはＡＢＳ樹脂、Ｍ
ＢＳ樹脂、Ｈｌ−ＰＳ樹脂等のスチレン系樹脂、ＰＭＭ
Ａ系樹脂またはＰＰ０１変性ＰＰＯＮＰＣＳＰＵＲ及び
これらを主体とする複合樹脂がある。耐候性を考慮した
ときはＡＥＳ樹脂が特に好ましい。また、配合される無
機繊維状充填材としては特に限定されるものではないが
、連続繊維が容易に入手できる点やコストの点でガラス
繊維が好ましい。

本発明において用いられる樹脂組成物においてかかる繊
維状充填材の配合量は１０〜８０重量％（組成物中）で
ある。繊維状充填材の配合量が１０重量％未満では強度
、剛性等が不足し、パラボラアンテナの薄肉軽量化がで
きず、面精度も悪くなる。また、繊維状充填材の配合量
が８０重量％を超えるとパラボラアンテナの射出成形性
が著しく悪くなる。繊維状充填材の配合量は好ましくは
１５〜６５重量％、特に好ましくは２０〜４０重量％で
ある。かかる繊維状充填材は収束剤または表面処理剤で
処理されたものであってもよい。

また、本発明において射出成形に供される熱可塑性樹脂
組成物は、長さか２〜５０ｏ＋ｍのペレット状のもの、
すなわち、配合された繊維の繊維長がペレット長に合わ
せて実質的に２〜５０＋ｎ＋＋＋のらのである。これは
−船釣な繊維強化法であるチョツプドストランド等を混
合し押し出す方法によって得られる組成物の平均繊維長
が概ね３００〜５００ｕｍであるのと比べ、著しく長い
繊維長である。射出成形に供される熱可塑性樹脂組成物
のペレット長、すなわち繊維長が２１１１１ｏより短い
ものを用いて射出成形してもパラボラアンテナに必要な
強度、剛性等を得ることは難しく、逆にペレット長が５
０１１ＩＩｌを越えると射出成形加工が困難なものとな
る。より好ましいペレット長は４〜３０ｍｍである。

また、本発明で射出成形に供される上記のような組成物
には、一般に熱可塑性樹脂に配合される公知の物質、例
えば酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、難燃剤、可
塑剤、給温化促進剤、結晶核剤、帯電防止剤、着色剤、
板状あるいは粉粒状の充填剤等を目的に応じて適宜添加
することも可能である。

（２）次に、パラボラアンテナの表面に使用する耐候性
に優れたフィルムについて説明する。

このフィルムは、メタアクリル酸エステルまたはアクリ
ル酸エステルの重合物またはこれらとＰＶＣとの複合樹
脂組成物であり、その組成比がメタアクリル酸エステル
またはアクリル酸エステルの重合物／ＰＶＣ＝５０〜９
９１５０〜Ｉ重量％の範囲の樹脂組成物である。ここで
ＰＶＣを複合化するのは、パラボラアンテナの真空成形
性、熱プレスなどの加工性を考慮したためである。

このフィルムはカレンダー製造方法などによって得られ
る。メタアクリル酸エステルまたはアクリル酸エステル
の重合物とＰＶＣの複合樹脂ベレ・トを押出機て溶融し
、Ｔダイにより吐出したフィルムをロールで厚みを調整
し、所定の厚みのフィルムか製造される。ここで好まし
く用いられる樹脂組成物はＰＭＭＡ（ポリメチルメタア
クリレート）を主材としてＰＶＣ（ポリ塩化ヒニール）
をブレンドしたものである。

パラボラアンテナを貼合せ一体成形する場合、ＰＶＣ量
か５０％を越えると軟化温度が著しく低下し、射出され
た樹脂の温度及び流動抵抗により損傷するため好ましく
ない。また、若干のＰＶＣの混合はフィルム作業性及び
フィルムの二次加工性を良好ならしめるため必要になる
。メタアクリル酸エステルまたはアクリル酸エステルの
重合物／ＰＶＣの配合比は好ましくは６０〜９５／４０
〜５重量％であるが、特に好ましくは７５〜９０／２５
〜５重量％である。

また、本発明で使用される、耐候性に優れたフィルムの
厚みはｌ（１〜３，０００μｍの範囲である。１０μｍ
より薄い厚みでは耐候性か悪いばかりか、金属製メッン
ユなどの反射材を保護する効果がない。一方、３，００
０μｍを超えるとパラボラアンテナの重量が重くなり、
コストも高価になり好ましくない。より好ましくは３０
〜２，０００μｍ１特に好ましくは４０〜１，０００μ
ｍである。

ま１こ、本発明でのフィルムとして供される上記組成物
には、一般にフィルム製造に配合される公知の物質、例
えば配化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、難燃剤、可
塑剤、着色剤、帯電防止剤などを目的に応じて適宜添加
することも可能である。

（３）を波反射材は、金属製メツシュ、金属箔または導
電性塗料膜などが用いられる。金属製メツシュとしては
銅、アルミ、真ちゅう等、導電性を示す金属が用いられ
る。そのあらさとしては、１０〜１５０ｍｅ（メツシュ
）の範囲が良く、より好ましくは２０〜１２０ｍｅ、特
に好ましくは４０〜１２０ｍｅである。１０ｍｅ未満で
は良好な映像か得られず、１５０ｍｅを超えると成形樹
脂が含浸しないため耐蝕性、鏡面精度などが著しく悪く
なる。

金属箔の場合は薄くてもよいが、その作業性を考慮する
と２０〜１，０００μｍの範囲である。２０μｍ未満で
も１，０００μｍを超えても二次加工性及び操作性から
みて好ましくない。特に好ましくは４０〜２００μｍで
ある。

導電性塗料膜はＣｕ系、Ｎｉ系の２種があり、いずれも
３０μｍ以上で良好な反射性能を得ることができる。こ
の場合、Ｃｕ、Ｎｉ金属粉の含有量は塗装膜中６０〜７
０重量％を標準とする導電性塗料とする。

（ホ）実施例以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれに限定されるものではない。

実施例１ＰＭＭＡ／ＰＶＣ＝７５／２５重量％であって３００μ
ｍ厚みのフィルムを所定の形状に真空成形し、さらに４
０メツシユの真ちゅう製金網を加工されたフィルムに重
ねて径４５ｃｍ、厚み３ｍｍのパラボラアンテナの金型
に装着した。その後、引き抜き成形によって得られたガ
ラス繊維２５重量％を含有する長さ１２ｍｍのペレット
状ＡＥＳ樹脂組成物（ガラス繊維長も実質１２ｍｍ）を
射出成形し、パラボラアンテナを作成した。

そして、得られたパラボラアンテナの破壊強度を測定し
たところ２７５ｋｇｆであった。この値は、風速６０ｍ
／ｓｅｃのときの破壊強度を計算すると７４ｋｇｆとな
ることから、十分余裕をもった強度である。

実施例２ＰＭＭＡ／ＰＶＣ＝８５／１５重量％であって３００μ
ｍ厚みのフィルムにＣｕ系導電性塗料を塗布した後、真
空成形したフィルムを実施例１の金型に装着した。そし
て、引き抜き成形によって得られたガラス繊ｗ１２５重
量％を含有する長さ１２ｍｍのペレット状ＡＥＳ樹脂組
成物を射出し、良好な成形製品を得ることかできた。

この製品の破壊強度は２５６ｋｇｆであった。

実施例３実施例１および２と同様に、Ｐ　Ｍ　Ｍ　Ａ　／　Ｐ　
Ｖ　Ｃ＝９０／ｌ　０重量％であって３００μｍ厚みの
フィルムを所定の形状に真空成形した。ついで、５０メ
ツシユの真ちゅう製金網を加工されたフィルムに重ねて
、径４５ｃｍ、厚み３ｍｍのパラボラアンテナの金型に
装着した。そして、ガラス繊維を３０重量％含有するＡ
ＥＳ樹脂組成物を射出し、良好な成形製品を得ることが
できた。

この製品の破壊強度を測定したところ３，２９０ｋｇｆ
であった。

上記各実施例を図面に基づいて説明すると、パラボラア
ンテナ成形用金型１．２中に、所定の形状に真空成形さ
れた耐候性フィルム３と、金属メツシュ等４の導電材料
をインサートする（第１図）。

その後、この金型１，２の中に繊維状無機充填材を含有
するペレット状熱可塑性樹脂５を射出成形し、一定時間
冷却した後、成形品を取り出す（第２図）。成形された
成形品の断面（第３図）は、耐候性フィルム３と導電材
料４と繊維状無機充填材を含有する熱可塑性樹脂５か互
いに強固に密着して一体化されたものとなっている。

（へ）発明の効果この発明に係るパラボラアンテナの製造方法によれば、
安価であるうえ軽量であり、耐候性に優れたパラボラア
ンテナを多量に供給することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の実施例を示す。すなわち、第１図は、実施例１〜３において所定の形状
に真空成形された耐候性フィルムと電波反射材とが射出
成形用金型内にインサートされた状態を示す構成説明図
、第２図は、実施例１〜３において射出成形されたパラ
ボラアンテナの取り出し状態を示す構成説明図、第３図
は、実施例１〜３において成形されたパラボラアンテナ
の部分拡大断面図である。１・・・・・・アンテナ成形用可動側金型、２・・・・
・・アンテナ成形用固定側金型、３・・・・・真空成形
された耐候性フィルム、４・・・・・・電波反射材、５・・・・・・射出成形されたパラボラアンテナの基盤
。ヂ図贋面

Claims

【特許請求の範囲】１、ペレットと実質的に同一長さで、ペレットの長さ方
向にほぼ平行に配列した繊維状無機充填材を含有するペ
レット状熱可塑性樹脂組成物を用いて、電波反射層上に
耐候性に優れたフィルム層を設けてなる薄葉体を金型に
インサートし、射出成形機で貼合せ一体成形することを
特徴とするパラボラアンテナの製造方法。２、繊維状無機充填材を含有するペレット状熱可塑性樹
脂が、ＡＢＳ、ＡＥＳ、ＭＢＳ、ＨＩ−ＰＳ等のスチレ
ン系樹脂、ＰＭＭＡ系樹脂またはＰＰＯＮ変性ＰＰＯ、
ＰＣ、ＰＵＲ及びこれらを主体とする複合樹脂の何れか
である請求項１記載のパラボラアンテナの製造方法。３、繊維状無機充填材が、ガラス繊維であり、ペレット
状熱可塑性樹脂に１０〜８０重量％含有され、かつペレ
ットの長さが２〜５０ｍｍである請求項１または２記載
のパラボラアンテナの製造方法。４、耐候性に優れたフィルム層が、メタアクリル酸エス
テルまたはアクリル酸エステルの重合物またはこれらと
ＰＶＣとの複合樹脂組成物であり、その組成比がメタア
クリル酸エステルまたはアクリル酸エステルの重合物／
ＰＶＣ＝５０〜９９／５０〜１重量％の範囲内にあり、
かつフィルム層の厚みが１０〜３，０００μｍである請
求項１記載のパラボラアンテナの製造方法。５、電波反射層が、金属製金網、金属箔または導電性塗
料膜からなる請求項１記載のパラボラアンテナの製造方
法。