JP2000264991A - ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法

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JP2000264991A
JP2000264991A JP11070456A JP7045699A JP2000264991A JP 2000264991 A JP2000264991 A JP 2000264991A JP 11070456 A JP11070456 A JP 11070456A JP 7045699 A JP7045699 A JP 7045699A JP 2000264991 A JP2000264991 A JP 2000264991A
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foamable
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polyolefin
foaming
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典孝 辻本
Masashi Okabe
優志 岡部
Shigehiro Inui
成裕 乾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発泡前原反の成形歪を少なくすることによっ
て、外観性能に優れ、且つ、高い圧縮強度を有するポリ
オレフィン系樹脂発泡体の製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂と変性用モノマー
とを反応させて該ポリオレフィン系樹脂を変性する第一
工程、変性樹脂に熱分解型化学発泡剤を加え混練して発
泡性樹脂組成物とする第二工程、発泡性樹脂組成物をシ
ート状に賦形して発泡性シートとする第三工程、発泡性
シートの少なくとも片面に、該発泡性シートを加熱発泡
させる際の面内方向への発泡を抑制し得る強度を有する
シート状物を積層して発泡性複合シートとする第四工程
及び発泡性複合シートを発泡剤の分解温度以上の温度に
加熱して発泡させる第五工程からなり第三工程と第五工
程との間で、変性樹脂の融点以上、熱分解型化学発泡剤
の分解温度未満の温度で加熱焼鈍する工程を付加するポ
リオレフィン系樹脂発泡体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂発泡体は、軽量性、断熱性、柔軟性等
に優れるため、各種断熱材、緩衝材、浮揚材等に幅広く
用いられている。しかし、ポリオレフィン系樹脂発泡体
は、ポリスチレン系樹脂発泡体と比較すると、発泡体の
圧縮強度が低いので、例えば、建物の屋上断熱材や床用
断熱材等の用途には使用することができなかった。
【0003】この問題を解決すべく、例えば、特開平9
−150431号公報には、熱分解型発泡剤を含有する
発泡性ポリオレフィン系樹脂シートを加熱発泡させる際
に、生じる面内方向の発泡力を抑制し得る強度を有する
シート状物が少なくとも片面に積層されてなる複合発泡
体が提案されている。
【0004】この複合発泡体を製造するには、具体的に
は、ポリオレフィン系樹脂と、これと相溶しないシラン
変性ポリオレフィンをブレンドし、該ブレンド物に熱分
解型化学発泡剤を加えて混練し、得られた発泡性樹脂組
成物をシート状に賦形すると同時に得られた発泡性シー
トの両面にポリエチレンテレフタレート製不織布からな
るシート状物を積層し、得られた発泡性複合シート中の
シラン変性ポリオレフィンを水架橋させた後加熱発泡さ
せる。
【0005】こうして得られた発泡性樹脂シートは、発
泡時に面内方向の発泡力を抑制しうる強度を有するシー
ト状物が少なくとも片面に積層されているため、発泡
時、面内の二次元方向には殆ど発泡せず、厚み方向にの
み発泡する。従って、該発泡体の気泡は、厚み方向にそ
の長軸を配向した紡錘形、即ちシートの厚み方向に直立
したラグビーボール状になって並ぶ(図1参照)。その
ため、得られた発泡体は、シートの厚み方向に圧縮力を
受けると、紡錘形の長軸方向に力がかかることになるの
で、厚み方向に高い強度を示す。
【0006】しかしながら、上記従来技術には、反面、
シラン変性ポリオレフィンが高価であるとか、架橋反応
に長時間(通常1時間以上)がかかるので、連続的な製
造ができない、架橋反応で発泡原反が濡れるので、乾燥
が必要となる等の問題点を有するものであるので、本発
明者らは、これらの問題点を解決する方法として、特願
平10−219136号にてポリオレフィン系樹脂発泡
性複合シートの製造方法及び複合発泡体に関し、ポリオ
レフィン系樹脂とジオキシム化合物、ビスマレイミド化
合物、ジビニル化合物、アリル系多官能モノマー、(メ
タ)アクリル系多官能モノマー及びキノン化合物よりな
る群から選ばれた1種以上の化合物からなる変性用モノ
マーとを反応させて変性したポリオレフィン系樹脂を用
いることを提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特願平10−21
9136号の発明は、前記する従来技術の諸問題を解決
し、高い圧縮強度を有し、軽量性、断熱性、柔軟性等に
優れた複合発泡体を提供するものではあるが、上記発泡
性変性ポリオレフィン系樹脂組成物をシートを成形する
際に、金型よりシート状に押出された発泡性変性ポリオ
レフィン系樹脂組成物を冷却ロール等に挟み込んだとき
に発生したバンク(bank)が該冷却ロールによって押し
潰され成形歪として発泡前の原反に記憶され、これを加
熱して発泡させた際に変形し、平滑なボード状発泡体が
得られない場合があることが判明した。
【0008】本発明は、上記事実に鑑みなされたもので
あって、その目的は、発泡前原反の成形歪を少なくする
ことによって、外観性能に優れ、且つ、高い圧縮強度を
有するポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のポ
リオレフィン系樹脂発泡体の製造方法は、ポリオレフィ
ン系樹脂と変性用モノマーとを反応させて該ポリオレフ
ィン系樹脂を変性する第一工程、得られた変性樹脂に熱
分解型化学発泡剤を加え混練して発泡性樹脂組成物とす
る第二工程、得られた発泡性樹脂組成物をシート状に賦
形して発泡性シートとする第三工程、得られた発泡性シ
ートの少なくとも片面に、該発泡性シートを加熱発泡さ
せる際の面内方向への発泡を抑制し得る強度を有するシ
ート状物を積層して発泡性複合シートとする第四工程及
び発泡性複合シートを熱分解型化学発泡剤の分解温度以
上の温度に加熱して発泡させる第五工程からなるポリオ
レフィン系樹脂発泡体の製造方法において、第三工程と
第四工程との間で、第三工程で得られた発泡性シートを
平板間で上記変性樹脂の融点以上、熱分解型化学発泡剤
の分解温度未満の温度で加熱焼鈍する工程を付加するこ
とを特徴とする。ここで加熱焼鈍する工程とは、いわゆ
るアニール工程をいう。以下、同じ。
【0010】請求項2記載の発明のポリオレフィン系樹
脂発泡体の製造方法は、請求項1記載の発明のポリオレ
フィン系樹脂発泡体の製造方法において、第四工程と第
五工程との間で、得られた発泡性複合シートを平板間で
上記変性樹脂の融点以上、熱分解型化学発泡剤の分解温
度未満の温度で加熱焼鈍する工程を付加することを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の発明のポリオレフィン系樹
脂発泡体の製造方法は、請求項1記載の発明のポリオレ
フィン系樹脂発泡体の製造方法において、変性用モノマ
ーが、ジオキシム化合物、ビスマレイミド化合物、ジビ
ニル化合物、アリル系多官能モノマー、(メタ)アクリ
ル系多官能モノマー及びキノン化合物よりなる群から選
ばれた1種以上の化合物である。
【0012】本明細書全体を通して、「面内方向」と
は、発泡性シートのシート面内にあるいかなる方向をも
意味し、長さ方向、幅方向を含む。又、「シート」と
は、厚さに基づく厳密な意味での形態をいうのでなく、
通常フィルムと呼ばれる比較的薄手のものから通常板材
と呼ばれる比較的厚手のものまで含むこととする。
【0013】本発明方法におけるポリオレフィン系樹脂
の主体をなすポリオレフィンは、オレフィン性モノマー
の単独重合体、又は、主成分オレフィン性モノマーと他
のモノマーとの共重合体であり、特に限定されるもので
はないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、
ホモタイプポリプロピレン、ランダムタイプポリプロピ
レン、ブロックタイプポリプロピレン等のポリプロピレ
ン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のエチレン
を主成分とする共重合体等が例示され、又、これらの2
以上の組合わせであってもよい。
【0014】本発明方法におけるポリオレフィン系樹脂
の主体をなすポリオレフィンとしては、上述したポリエ
チレンやポリプロピレンの1種もしくは2種以上の組み
合わせが好ましい。
【0015】ポリオレフィン系樹脂とは上記ポリオレフ
ィンの割合が70〜100重量%である樹脂組成物を指
す。ポリオレフィン系樹脂を構成するポリオレフィン以
外の樹脂は限定されないが、例えば、ポリスチレン、ス
チレン系エラストマー等が挙げられる。ポリオレフィン
系樹脂中のポリオレフィンの割合が70重量%を下回る
と、ポリオレフィンの特徴である軽量、耐薬品性、柔軟
性、弾性等が発揮できないばかりか、発泡に必要な溶融
粘度を確保することが困難となる場合があるので好まし
くない。
【0016】本発明方法の第一工程で用いる変性用モノ
マーは、ラジカル反応し得る官能基を分子内に2個以上
有する化合物である。上記官能基としてはオキシム基、
マレイミド基、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリル
基等が例示される。変性用モノマーは、好ましくは、ジ
オキシム化合物、ビスマレイミド化合物、ジビニルベン
ゼン、アリル系多官能モノマー、(メタ)アクリル系多
官能モノマーである。又、変性用モノマーはキノン化合
物のような、分子内に2個以上のケトン基を有する環状
化合物であってもよい。
【0017】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
先ず、分子内にオキシム基を2個有する化合物、即ち、
ジオキシム化合物は、下記一般式で示されるような、オ
キシム基(化学式I)又はその水素原子が他の原子団
(主に炭化水素基)で置換された構造(化学式II)を分
子内に2個有する化合物であり、例えばp−キノンジオ
キシム(化学式III )、p,p−ジベンゾイルキノンジ
オキシム(化学式IV)が例示される。ジオキシム化合物
は2種以上の組合わせで使用することもできる。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
下記一般式で示されるようなマレイミド構造(化学式V
)を分子内に2個有するビスマレイミド化合物として
は、例えば、N,N’−p−フェニレンビスマレイミド
(化学式VI)、N,N’−m−フェニレンビスマレイミ
ド(化学式VII )、ジフェニルメタンビスマレイミド
(化学式VIII)が例示される。ビスマレイミド化合物は
2種以上の組合わせで使用することもできる。又、マレ
イミド構造が分子内に2個以上有するポリマレイミド
(化学式IX)も、同じ効果を奏するのでビスマレイミド
化合物の範疇に含まれる。
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
分子内にビニル基を2個有する化合物、即ち、ジビニル
化合物は、例えば下記化学式で示されるジビニルベンゼ
ン(化合物X )であり、2つのビニル基はオルト、メ
タ、パラのいずれの位置関係にあってもよい。
【0029】
【化10】
【0030】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
分子内にアリル基を2個以上有する化合物、即ち、アリ
ル系多官能モノマーとしては、例えば下記化学式で示さ
れるジアリルフタレート(化学式XI)、トリアリルシア
ヌレート(化学式XII )、トリアリルイソシアヌレート
(化学式XIII)、ジアリルクロレンデート(化学式XIV
)が例示される。アリル系多官能モノマーは2種以上
の組合わせで使用することもできる。
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
分子内に(メタ)アクリル基を2個以上有する化合物、
即ち、(メタ)アクリル系多官能モノマーとしては、
(メタ)アクリロイルオキシ基を2〜4個有する化合物
が挙げられる。
【0036】(メタ)アクリロイルオキシ基を2個有す
る(メタ)アクリル系2官能モノマーとしては、アルカ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレングリコ
ール付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA
のプロピレングリコール付加物ジ(メタ)アクリレート
が例示される。
【0037】(メタ)アクリロイルオキシ基を3個有す
る(メタ)アクリル系3官能モノマーとしては、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパンエチレンオキサイド付加トリ(メタ)アクリ
レート、グリセリンプロピレンオキサイド付加トリ(メ
タ)アクリレート、トリス(メタ)アクリロイルオキシ
エチルフォスフェートが例示される。
【0038】(メタ)アクリロイルオキシ基を4個有す
る(メタ)アクリル系4官能モノマーとしては、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメ
チロールプロパンテトラ(メタ)アクリレートが例示さ
れる。
【0039】第一工程で用いる変性用モノマーのうち、
分子内に2個以上のケトン基を有する環状化合物の代表
例はキノン化合物であり、キノン化合物としてはヒドロ
キノン、p−ベンゾキノン、テトラクロロ−p−ベンゾ
キノンが例示される。
【0040】変性用モノマーの配合量は、該モノマーの
種類に応じて適宜選択すればよいが、概ねポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対して0.05〜5重量部であ
り、好ましくは0.2〜2重量部である。変性用モノマ
ーの配合量が0.05重量部未満であると、発泡に必要
な溶融粘度が得られ難い。配合量が5重量部を超える
と、架橋度が上がり過ぎ、押出成形性が悪くなる(例え
ば、高負荷がかかる、メルトフラクチャーが発生する)
上に、後で添加する発泡剤を樹脂組成物中に均一に混練
できず、不必要にゲル分率が上がり過ぎ、リサイクル性
を損なうことがある。加えて、後に加熱発泡時の発泡圧
力が高くなり過ぎ、面内方向の発泡を抑制するためのシ
ート状物として引張強さの小さいものが使用できなくな
ることがある。
【0041】本発明方法においては、変性用モノマーと
共に有機過酸化物を併用してもよい。特に、変性用モノ
マーとしてジビニルベンゼン又はアリル系多官能モノマ
ーを用いる場合には、これに有機過酸化物を併用するこ
とが好ましい。有機過酸化物はポリオレフィンのグラフ
ト反応に一般的に用いられる任意のものであれば良く、
例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等が挙げられ、これらが単独で
又は2種以上の組合わせで好適に用いられる。
【0042】特に、ジクミルパーオキサイド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等
のうちの1種もしくは2種以上がより好適に用いられ
る。
【0043】有機過酸化物の使用量は、少な過ぎるとグ
ラフト化反応の転化が不十分であり、多過ぎるとポリプ
ロピレンの所謂β解裂が顕著に起こり、変性物の分子量
が低過ぎて物性の低下或いは粘度低下による発泡不良に
至ることがある。これらの点を考慮すると、有機過酸化
物の使用量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し、0.001〜0.5重量部であることが好ましく、
0.005〜0.15重量部であることがより好まし
い。
【0044】変性樹脂を得るには、スクリュー押出機や
ニーダー等の混練装置を用い、ポリオレフィン系樹脂と
変性用モノマーを所定条件で溶融混和し、反応させる。
このときの反応温度は、170℃以上且つポリオレフィ
ン系樹脂の分解温度以下、好ましくは200℃〜250
℃である。溶融混和温度が170℃を下回ると変性が不
十分で、最終的に得られる発泡体の発泡倍率が十分高く
ならないことがあり、250℃を超えるとポリオレフィ
ン系樹脂が分解し易くなる。
【0045】上記変成反応に用いる装置は、スクリュー
押出機の他、一般的にプラスチック成形加工で使用され
得る溶融混練装置であればよく、例えば、ニーダー、ロ
ーター、連続混練機等が例示される。このうち連続運転
が行えるスクリュー押出機が好ましく、1軸スクリュー
押出機、2軸スクリュー押出機、3本以上のスクリュー
を備えた多軸スクリュー押出機等がいずれも好適に用い
られる。1軸スクリュー押出機としては、一般的なフル
フライト型スクリューに加え、不連続フライト型スクリ
ュー、ピンバレル、ミキシングヘッド等を有する押出機
等も用いられる。又、上記2軸スクリュー押出機として
は、噛合い同方向回転型押出機、噛合い異方向回転型押
出機、非噛合い異方向回転型押出機等が好適に使用し得
る。尚、押出機の後段に真空ベントを設けることは、樹
脂組成物中に揮発物が残存するのを防ぐのに効果的であ
る。
【0046】スクリュー押出機を用いる場合、ポリオレ
フィン系樹脂は通常はホッパーから押出機へ投入される
が、定量性を増すため、スクリュー式フィーダー、重量
管理式フィーダー等を用いることも好ましい。
【0047】変性用モノマーは、ポリオレフィン系樹脂
と同時にホッパーから押出機へ投入してもよいが、特に
ジビニルベンゼンやアリル系多官能モノマーの幾つかは
常温常圧で液体であるので、押出機にてポリオレフィン
系樹脂が溶融する位置より後流部に設けられた液体注入
孔から供給する方が、これを溶融樹脂中に均一に分散で
きるので好ましい。このとき液体モノマーは、プランジ
ャーポンプ等の圧送式のポンプで送液することが望まし
い。
【0048】変性用モノマーに有機過酸化物を併用する
場合は、有機過酸化物を同モノマーと予め混合してこれ
らを同時に投入する方法、或いはモノマー投入と前後し
て有機過酸化物を別投入する方法等が適用できる。
【0049】得られた変性樹脂は、第二工程において熱
分解型化学発泡剤を加えて混練され、発泡性樹脂組成物
が調製される。変性樹脂は、単独で用いられてもよい
が、同種或いは異種の未変性ポリオレフィン系樹脂と溶
融ブレンドされたものでも良い。このような変性樹脂と
未変性樹脂とのブレンドを用いることにより、得られる
発泡性樹脂組成物の流動性が改善され、これによって、
極めて薄い発泡性原反が成形可能となり、その結果、薄
いシート状複合発泡体の製造が可能となる。その上、発
泡性樹脂組成物の流動性の改善が紡錘形の気泡を形成す
るのに好適に働き、その結果として、より高圧縮強度の
発泡体を得ることも可能となる。
【0050】未変性ポリオレフィン系樹脂は、変性樹脂
の変性前のポリオレフィン系樹脂の定義で先に説明した
ものであって良い。
【0051】未変性ポリオレフィン系樹脂の種類は、得
られる発泡性複合シートの成形性、外観、シート状物と
の接着性、及びこれから得られる複合発泡体の発泡倍
率、機械的物性、熱的物性、セル形状等によって適宜選
ばれる。例えば、発泡体原反の流れ性を良くしたけれ
ば、未変性ポリオレフィン系樹脂として粘度の低い樹脂
を用いる。柔らかい発泡体を得たければ、未変性樹脂と
して密度の低いポリオレフィンを用いる。
【0052】変性樹脂と未変性ポリオレフィン系樹脂の
割合は、変性樹脂100重量部に対して、未変性樹脂を
好ましくは50〜200重量部、より好ましくは70〜
130重量部ブレンドする。未変性ポリオレフィン系樹
脂の割合が大き過ぎると、発泡に必要な溶融張力が保持
できないため、発泡倍率の低下を引き起こし、良好な発
泡体が得られないことがある。
【0053】本発明で用いる熱分解型化学発泡剤は、加
熱により分解ガスを発生するものであれば特に限定され
るものではない。熱分解型化学発泡剤の代表的な例は、
アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエンス
ルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)である。これらは単独で用いても
又は2種以上組み合わせて用いてもよい。その中でもア
ゾジカルボンアミドが特に好適に用いられる。
【0054】熱分解型化学発泡剤は、変性樹脂100重
量部に対して、1〜50重量部、好ましくは2〜35重
量部の範囲で所望の発泡倍率に応じて適宜量が使用され
る。熱分解型化学発泡剤が分解する温度は、発泡剤の種
類、粒径等で異なるが、粒径18μmのアゾジカルボア
ミドを例にとると、およそ200℃である。
【0055】このようにして、ポリオレフィン系樹脂と
変性用モノマーから得られた変性樹脂に熱分解型化学発
泡剤を混練して発泡性樹脂組成物を得るには、上述した
反応用の溶融混練装置と、これとは別の発泡剤混和用の
溶融混練装置(構造は反応用の溶融混練装置のそれと同
じであってもよい)とを用いて、該発泡剤が実質的に分
解しない最高温度以下で両者を混合する。この溶融混練
の態様としては以下に示すものがある。
【0056】(a) 反応用の回分式或いは連続式の溶融混
練装置において、ポリオレフィン系樹脂を変性用モノマ
ーと溶融混和して反応させ、得られた変性樹脂を該溶融
混練装置から取り出して固化、造粒等を行った後、該樹
脂組成物を発泡剤混和用の回分式或いは連続式の混練装
置に移し、これに発泡剤を投入し両者を溶融混練し、発
泡性樹脂組成物を得る。
【0057】(b) 反応用の回分式の溶融混練装置におい
て、ポリオレフィン系樹脂を変性用モノマーと溶融混和
して反応させ、得られた変性樹脂を該混練装置内で、発
泡剤が実質上分解しない温度もしくは多量には分解しな
い温度まで冷却しておき、次いで、これに発泡剤を投入
し両者を溶融混練し、発泡性樹脂組成物を得る。
【0058】(c) 反応用のスクリュー押出機(連続式の
溶融混練装置)において、ポリオレフィン系樹脂を変性
用モノマーと170℃以上の温度で溶融混和して反応さ
せ、得られた変性樹脂を発泡剤が実質上分解しない温度
もしくは多量には分解しない温度まで降温させておき、
更に該スクリュー押出機の途中に設けた供給口より発泡
剤を投入し、両者を溶融混練し、発泡性樹脂組成物を得
る。
【0059】(d) 連続操作のもう一つの形態では、2台
のスクリュー押出機等を連結して、1台目でポリオレフ
ィン系樹脂を変性用モノマーと溶融混和して反応させ、
得られた変性樹脂を上記と同様に降温させた後、同樹脂
組成物を2台目に移し、これに発泡剤を投入し、両者を
溶融混練し、発泡性樹脂組成物を得る。
【0060】混合物に熱分解型化学発泡剤を混練してな
る発泡性樹脂組成物は、第三工程においてシート状に賦
形される。賦形の方法は押出成形の他、プレス成形、ブ
ロー成形、カレンダリング成形、射出成形等、プラスチ
ックの成形加工で一般的に行われる方法が適用可能であ
る。
【0061】特に、上記(a)(b)の方法に従って得られる
発泡性樹脂組成物を、回分式の発泡剤混和用混練装置よ
り取り出し、これをスクリュー押出機に投入して連続的
にシート形状に賦形する方法、或いは、上記(a)(c)(d)
の方法に従って、スクリュー押出機より吐出する発泡性
樹脂組成物を、直接賦形する方法が、生産性の観点より
好ましい。
【0062】本発明方法の第四工程で用いるシート状物
を構成する材料は、紙、布、木材、鉄等の金属、非鉄金
属、プラスチック、ガラス、無機物等自由に選べ、特に
限定されるものではない。又、シート状物は発泡性シー
トと積層・一体化させる場合には、発泡性シートとの間
に或る程度の接着性を発現するものが望ましいが、接着
性が無いシート状物であっても粘着剤や接着剤を適宜用
いることで発泡性シートに接着可能なものであればよ
い。
【0063】シート状物とは、発泡性シートを加熱発泡
させる際の面内方向への発泡を抑制し得る強度を有する
ものである。シート状物の強度が低過ぎると、発泡に際
してシート状物が裂けてしまい、発泡性シートの面内方
向の発泡を充分に抑制することができないことがある。
従って、面内発泡を抑制するためのシート状物として
は、例えば、発泡倍率が10である場合は、引張り強度
0.1kgf/cm以上のものが好ましい。
【0064】本発明方法の第四工程で好適に用いられる
シート状物としては、ガラスクロス、寒冷紗、織布又は
不織布、紙等が挙げられる。上記ガラスクロスには、ガ
ラス繊維を織成してなるものの他、抄造して得られるガ
ラスマットをも包含するものとする。又、寒冷紗、不織
布は、主にポリエステルやナイロン等の合成繊維からな
るものである。織布は一般的な天然繊維や合成繊維から
なるものであって良い。尚、抄造して得られるガラスク
ロスにはガラス短繊維同士を結着するためのバインダー
が含まれてもよい。該バインダーとしては、シート状物
の引張強度が上記範囲を満たすものであれば特に限定さ
れず、例えば、ポリビニルアルコール、飽和ポリエステ
ル、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂が挙げられ
る。織布、不織布を構成する有機繊維としてはポリエス
テル繊維、綿、アクリル繊維、ナイロン繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等が挙げられる。これらのシート状物
を使用することによって、軽量で高圧縮強度を有するポ
リオレフィン系樹脂複合発泡体を得ることができる。
又、適切な強度のシート状物を用いることによって、同
発泡体をポリオレフィン系樹脂の融点以上の温度に再加
熱することで二次賦形が可能となる。よって、得られた
複合発泡体は自動車用の成型天井材や内装パネル等の芯
材等に好適に使用することができる。
【0065】又、第四工程で用いるシート状物は、金属
製シート、例えば、鉄製シート、又はアルミニウム、チ
タン、銅等の非鉄金属製シートからなるものであっても
良い。鉄製シートには、溶融亜鉛鋼板や溶融亜鉛アルミ
ニウム合金鋼板、ステンレス鋼板等が含まれる。このよ
うな金属製のシート状物としては、厚み0.01mm〜
2mmの圧延された薄いシートが特に好適に使用され
る。この場合、これらの金属は任意にメッキされていて
もよいし、有機塗料或いは無機塗料で塗装されていても
よく、或いは粘接着剤が塗布されていてもよい。これら
の金属製シート状物を使用する場合、得られるポリオレ
フィン系樹脂複合発泡体は軽量の金属複合板となり得
る。これは、厚さ1〜5mmの金属板や、中間層として
ポリエチレン層等を配した金属複合板と比較して、実用
上極端な強度不足を来たさずに、更に軽量化と低コスト
化が図れるメリットを有する。又、この複合発泡体は発
泡性複合シートを発泡させて製造されるため、発泡体に
後から金属シート状物を貼付した金属複合板と比較し
て、表面平滑性が極めて優れたものになる。
【0066】発泡性シートの少なくとも片面にシート状
物を積層する方法は特に限定されるものではないが、例
えば、(イ)一旦冷却固化した発泡性シートにシート状
物を加熱しながら貼付する方法、(ロ)発泡性シートを
溶融状態になるまで加熱しておき、これをシート状物に
熱融着する方法、(ハ)発泡性シートにシート状物を接
着剤で貼り合わせる方法等が挙げられる。
【0067】発泡性複合シートの厚み精度を確保するに
は方法(イ)又は(ハ)が好ましい。方法(ロ)の熱融
着では、例えば、Tダイから押し出された直後の溶融状
態の発泡性シートの少なくとも片面に、シート状物を軽
く積層した状態で、これらを対向状の冷却ロール間を通
過させ、ロールの押圧力で両者を一体化する方法が好ま
しい。
【0068】尚、上記のように発泡性シートとシート状
物を積層して一体化するとは、発泡性シートとシート状
物とを両者の界面において剥離しようとした場合に、高
い割合で材料破壊が生じる程度に両者が固着されている
状態を意味するものとする。
【0069】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の製
造方法において、発泡性ポリオレフィン系樹脂組成物を
シート状に賦形する第三工程と、発泡性ポリオレフィン
系樹脂シートを加熱発泡させる際の面内方向への発泡を
抑制し得る強度を有するシート状物を積層して発泡性複
合シートとする第四工程を経て、発泡性複合シートを熱
分解型化学発泡剤の分解温度以上の温度に加熱する第五
工程との間で、第三工程で得られた発泡性シートもしく
は第四工程で得られた発泡性複合シートを平板間で(形
状変更をさせず)、前記変性樹脂の融点以上、熱分解型
化学発泡剤の分解温度未満の温度において加熱焼鈍され
る。
【0070】即ち、第三工程後、発泡性シート単体の状
態で加熱焼鈍され、然る後、発泡性シートを加熱発泡さ
せる際の面内方向への発泡を抑制し得る強度を有するシ
ート状物を積層してもよく、発泡性シートに上記シート
状物が積層された発泡性複合シートの状態で加熱焼鈍さ
れてもよいのであるが、積層時の成形歪を考慮すれば、
後者がより大きい加熱焼鈍効果を得られるものとして好
ましいものである。
【0071】発泡性シートもしくは発泡性複合シートの
形状を変形させないように加熱焼鈍する手段はとして、
特に限定されるものではないが、これらの被加熱焼鈍体
の両面を平板間に挟持させて加熱焼鈍することが好まし
い。上記加熱焼鈍が行われる平板間とは、2枚の剛性の
大きな板の間のみを意味するものではなく、背中合わせ
に互いに反対方向に回転する一対の、例えば、スチール
ベルトのような無端ベルトであってもよく、更に、上記
無端ベルトが対向して平坦な板状空間を形成している位
置において両ベルトの対向する面に直交する方向に負荷
を加え、両ベルト間を搬送される発泡性シートもしくは
発泡性複合シートを挟圧する装置が付設されたものであ
ってもよく、更には、引抜き金型、例えば、被加熱焼鈍
体の厚さと幅に略等しい厚さと幅のスリット孔を有する
加熱焼鈍用金型等であってもよく、これらの2枚の平板
間を適宜面圧を受けて通過するのと同じ作用及び効果を
有するものを包括して指すものである。上記加熱焼鈍を
連続的に実施する手段としては、例えば、以下に示すよ
うな方法が挙げられる。
【0072】1)被加熱焼鈍体である発泡性シートもし
くは発泡性複合シートの厚さに略等しい厚さの加熱焼鈍
空間を背中合わせに互いに反対方向に回転する無端ベル
ト(以下、ダブルベルトと略称する)によって被加熱焼
鈍体を挟持して搬送し、無端ベルトを加熱して加熱焼鈍
する方法。上記ダブルベルトによって搬送される被加熱
焼鈍体に加わるダブルベルトの負荷は、余り小さいと被
加熱焼鈍体が加熱焼鈍時に自由変形し、余り大き大きい
と加重によって変形するおそれがあるので、好ましくは
5〜300g/cm2 程度、より好ましくは20〜10
0g/cm2 程度である。尚、無端ベルトの加熱手段
は、無端ベルトが適宜加熱手段によって直接加熱される
ものであってもよく、上記加熱焼鈍が同温度の加熱雰囲
気中で行われてもよい。
【0073】2)被加熱焼鈍体の厚さと幅に略等しい厚
さと幅のスリット孔を有する加熱焼鈍用金型のスリット
孔内壁に被加熱焼鈍体を接触させて引き抜くことにより
加熱焼鈍する方法。
【0074】図1〜図3に、第四工程と第五工程の間に
加熱焼鈍工程を付加した本発明のポリオレフィン系樹脂
発泡体の製造方法の幾つかの実施例を示す。図1は、ダ
ブルベルト1、1によって発泡性複合シート2をベルト
の駆動によって搬送し、ベルトの内側に対向する加熱板
3、3をダブルベルト1、1を介して発泡性複合シート
2を挟圧するように設置し、発泡性複合シート2を加熱
焼鈍すると共に前記する荷重が負荷されて発泡性複合シ
ート2の変形が抑制される加熱焼鈍工程4である。
【0075】図2は、図1に示された加熱板3、3に替
えて、ダブルベルト1、1の内側にその進行方向に複数
の加熱ロール31、31、・・・をその中心軸が直交
し、且つ、ダブルベルト1、1との接触部が、発泡性複
合シート2の加熱焼鈍工程のためにダブルベルト1、1
が形成する平面と略同じ平面を形成するように密に並列
して配置され、発泡性複合シート2を加熱焼鈍すると共
に前記する荷重が負荷されて発泡性複合シート2の変形
が抑制される加熱焼鈍工程4である。
【0076】又、図3は、図1及び図2に示された加熱
及び変形防止手段に替えて、発泡性複合シート2の厚さ
と幅に略等しい高さと幅のスリット孔32を有する加熱
焼鈍用金型33を用いる方法であり、加熱された加熱焼
鈍用金型33のスリット孔32内面に接触させて引き抜
くことにより、発泡性複合シート2を変形を防止して加
熱焼鈍する加熱焼鈍工程4である。尚、図1〜図3に示
された本加熱焼鈍工程4に連なる次工程は、いずれも発
泡の第五工程5である。
【0077】図4は、第三工程と第四工程の間に加熱焼
鈍工程を付加した本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体
の製造方法の実施例を示す。図4において、41は、図
2において示した加熱焼鈍工程4を発泡の第五工程5と
分離したものに相当し、前記複数の加熱ロール31、3
1、・・・とダブルベルト1、1が図2におけると同様
に組み合わされて用いられている。
【0078】第四工程において、加熱焼鈍された発泡性
シート21は、その両面からこれを挟圧するラミネート
ロール42、42によって、シート状物22、22が両
面に積層される。このようにシート状物22を積層され
た発泡性複合シート2は、無端ベルト52上を引取ロー
ル53、53、・・・によって搬送され、図示されてい
ない加熱装置によって熱分解型化学発泡剤の分解温度以
上に加熱され、これを発泡させる第五工程51に連なっ
ている。
【0079】加熱焼鈍の温度は、被加熱焼鈍体の変性ポ
リオレフィン系樹脂の融点以上、熱分解型化学発泡剤の
分解温度未満の温度である。変性ポリオレフィン系樹脂
の融点未満では、被加熱焼鈍体内の成形歪が十分に緩和
されず、発泡剤の分解温度以上では発泡が開始され、被
加熱焼鈍体の内圧が上昇し、被加熱焼鈍体の幅方向に変
形が起こり、所望の発泡体を得ることができない。
【0080】加熱焼鈍の加熱時間は、被加熱焼鈍体の内
部まで上記加熱焼鈍温度に達するに必要な時間であっ
て、変性ポリオレフィン系樹脂の種類、厚さ及び加熱手
段等によって定まるものであって、特に限定されるもの
ではないが、例えば、厚さ0.5〜10mmのホモタイ
プのポリプロピレンシートの場合、好ましくは30〜1
000秒程度である。加熱焼鈍の加熱時間が30秒未満
では、被加熱焼鈍体内の成形歪が十分に緩和されず、1
000秒を超えて必要以上加熱しても加熱焼鈍効果は飽
和してしまうばかりか、生産性を低下するばかりか、加
熱焼鈍装置が長大なものとなって作業性等を煩瑣なもの
とする。
【0081】こうして得られた発泡性複合シートは、適
切な温度条件で加熱することにより、常圧下或いは一定
加圧下で所望の発泡倍率に発泡させることができる。上
記加熱は、通常は熱分解型化学発泡剤の分解温度から、
分解温度+100℃までの温度範囲で行われる。特に連
続式発泡装置としては、加熱炉の出口側で発泡体を引き
取りながら発泡させる引取式発泡器の他、ベルト式発泡
器、縦型又は横型発泡炉、熱風恒温槽や、或いはオイル
バス、メタルバス、ソルトバス等の熱浴が用いられる。
【0082】得られたポリオレフィン系樹脂発泡性複合
シートを加熱発泡させる際、シート状物が面内方向の発
泡を抑制しつつ、積極的に厚み方向に発泡を導くには、
発泡性シートを構成する樹脂は流動性を有する必要があ
る。本発明方法によれば、ポリオレフィン系樹脂と特定
の変性用モノマーを混和して得られた変性樹脂は、この
厚み方向への発泡の他、変性樹脂と発泡剤との混練、シ
ートへの賦形が充分可能な溶融流動性を維持しつつ、同
時に発泡が可能な程度の融体強度を持たせることができ
る。
【0083】そして、発泡時に面内方向の発泡を抑制し
うる強度を有するシート状物が発泡性シートの少なくと
も片面に積層されているため、発泡時、面内の二次元方
向には殆ど発泡せず、厚み方向にのみ発泡する。従っ
て、同発泡性複合シートの加熱発泡によって得られた複
合発泡体の気泡は、厚み方向にその長軸を配向した紡錘
形、即ちシート厚み方向に直立したラグビーボール状に
なって並ぶ。そのため、得られた発泡体は、シート厚み
方向に圧縮力を受けると、紡錘形の長軸方向に力がかか
ることになるので、その方向に高い強度を示す。
【0084】従来技術に従って架橋材料シラン変性ポリ
オレフィンを使用して得られた発泡性シートと比較し
て、本発明における発泡性シートは、発泡圧が低くなる
ため、0.3kg/cmという極端に低い強度を有する
シート状物を用いても、破損することなく面内方向の発
泡を抑制することができる。この結果、この発泡性シー
トを加熱発泡することによって、厚み方向にのみ発泡さ
せ、厚み方向に長軸を有する紡錘形のセルからなる発泡
体を得ることができる。
【0085】又、変性樹脂に未変性のポリオレフィン系
樹脂又は他の熱可塑性樹脂がブレンドされることによっ
て、更に流動性が向上するため発泡圧は一層低下すると
同時に、球形と比べて変形歪みが伴う紡錘形の気泡が形
成され易くなる。
【0086】尚、本発明方法においては、長い反応時間
を要する水架橋を利用しないので、生産性が高い。又、
発泡性樹脂複合シート及びこれから得られた発泡体は、
溶融流動性を有するので実質的にリサイクル可能であ
る。
【0087】
【発明の実施の形態】本発明を実施例によってより具体
的に説明する。
【0088】(実施例1) i)発泡性樹脂組成物の製造 (1) 変性ポリオレフィン系樹脂の調製(第一工程) 変性用スクリュー押出機として、BT40(プラスチッ
ク工学研究所社製)同方向回転2軸スクリュー押出機を
用いた。これはセルフワイピング2条スクリューを備
え、そのL/Dは35、Dは39mmである。シリンダ
ーバレルは押出機の上流から下流側へ第1〜4バレルか
らなり、ダイは3穴ストランドダイであり、揮発分を回
収するため第4バレルに真空ベントが設置されている。
【0089】上記変性用スクリュー押出機のシリンダー
バレル設定温度は、第1バレル;180℃、第2バレ
ル;220℃、第3バレル;220℃、第4バレル;2
20℃及びダイ;220℃とし、スクリュー回転数は、
150rpmに設定した。変性用スクリュー押出機に、
先ず、ポリオレフィン系樹脂及びジオキシム化合物をそ
の後端ホッパーから別々に投入し両者を溶融混和し、変
性樹脂を得た。このとき、押出機内で発生した揮発分は
真空ベントにより真空引きした。
【0090】ポリオレフィン系樹脂はポリプロピレンラ
ンダム共重合体(三菱化学製、商品名「EG8」、M
I;0.8g/10分、密度;0.9g/cm3 )であ
り、その供給量は10kg/hとした。
【0091】変性用モノマーはp−キノンジオキシム
(大内新興化学社製、商品名「バルノックGM−P」)
であり、その供給量はポリオレフィン系樹脂100重量
部に対して0.75重量部とした。
【0092】ポリオレフィン系樹脂とジオキシム化合部
の溶融混和によって得られた変性樹脂を、ストランドダ
イから吐出し、水冷し、ペレタイザーで切断して、変性
樹脂のペレットを得た。
【0093】(2) 発泡性樹脂組成物の調製(第二工程) 発泡剤混練用スクリュー押出機はTEX−44型(日本
製鋼所社製)同方向回転2軸スクリュー押出機であり、
これはセルフワイピング2条スクリューを備え、そのL
/Dは45.5、Dは47mmである。シリンダーバレ
ルは押出機の上流から下流側へ第1〜12バレルからな
り、成形ダイは7穴ストランドダイである。
【0094】発泡剤混練用スクリュー押出機の温度設定
区分は、第1バレルは常時冷却、第1ゾーン;第2〜4
バレル、第2ゾーン;第5〜8バレル、第3ゾーン;第
9〜12バレル及び第4ゾーン;ダイおよびアダプター
部である。
【0095】発泡剤を供給するために第6バレルにサイ
ドフィーダーが設置され、揮発分を回収するため第11
バレルに真空ベントが設置されている。
【0096】発泡剤混練用スクリュー押出機のシリンダ
ーバレル設定温度は、第1バレル;150℃、第2バレ
ル;170℃、第3バレル;180℃、第4バレル;1
60℃とし、スクリュー回転数は、40rpmに設定し
た。
【0097】上述のようにして得られた変性樹脂を反応
用スクリュー押出機から発泡剤混練用スクリュー押出機
に供給した。変性樹脂の供給量は20kg/hとした。
又、同押出機にそのサイドフィーダーから発泡剤を供給
し、分散させた。発泡剤はアゾジカルボンアミド(AD
CA)であり、その供給量は1kg/hとした。
【0098】こうして変性樹脂と発泡剤の混練によって
得られた発泡性樹脂組成物を、ストランドダイから吐出
し、水冷し、ペレタイザーで切断して、同組成物のペレ
ットを得た。
【0099】(3) 発泡性シートの調製(第三工程) 上記のようにして得られた発泡性樹脂組成物を、Tダイ
法によって、成形温度180℃にて幅500mm、厚み
1.3mmの発泡性シートを調製した。
【0100】(4) シート状物の積層(第四工程) 他方、ポリエチレンテレフタレート製の不織布(東洋紡
績社製、商品名「スパンボンド エクーレ 6301
A」、秤量30g/m2 、引張強さ:縦1.6kg/c
m、横1.2kg/cm)を用意し、上記Tダイ法の押
出成形に際して、クリアランス1.5mmに設定された
一対の冷却ロールの両側から未だ溶融状態にある発泡性
シートをサンドイッチ状に包み込むように供給して幅5
00mm、厚み1.5mmの長尺発泡性複合シートを調
製した。
【0101】(5) 加熱焼鈍の実施 得られた発泡性複合シートは、外側がダブルベルト加熱
板である予熱炉内をダブルベルトに挟持されて、移動速
度0.5m/分で移送され、180℃で3分間加熱焼鈍
された。尚、上記加熱焼鈍は、発泡性複合シートに40
g/cm2 の負荷となるようにダブルベルトに挟圧が負
荷された。
【0102】(6) 加熱発泡(第五工程) 次いで、加熱焼鈍された発泡性複合シートを、熱風循環
型発泡炉で、230℃で4分間加熱し発泡させ、発泡終
了後、冷却して幅500mm、厚み15mmの発泡体を
作製した。
【0103】得られた発泡性積層シートから縁部を取り
除き、一辺300mmの正方形サンプルを得た。
【0104】(4) 発泡 タルクを敷き付けたステンレススチール製バットを熱風
オープン内に置き、上記発泡性シートサンプルをタルク
上に置き、同サンプルを230℃で約4分間加熱発泡さ
せ、複合発泡体を得た。
【0105】(実施例2)実施例1において第四工程終
了後に実施した発泡性複合シートの加熱焼鈍工程を、第
三工程が終了した後、実施例1における発泡性複合シー
トの加熱焼鈍条件と同一条件で、得られた発泡性シート
単体で加熱焼鈍し、然る後、実施例1の第四工程におけ
ると同様にシート状物を積層する工程として、加熱焼鈍
の工程を一工程前にずらしたこと以外、実施例1と同様
にして複合発泡体を得た。
【0106】(比較例1)実施例1の加熱焼鈍工程にお
いて、ダブルベルトに挟圧することなく、発泡性複合シ
ートをオープンスペースで実施例1と同じ温度及び時間
で加熱焼鈍したこと以外、実施例1と同様にして複合発
泡体を得た。
【0107】(性能評価)実施例1、2及び比較例で得
られた複合発泡体を下記の項目について性能評価した。
【0108】1.発泡倍率:複合発泡体よりシート状物
をカッターで削り取った後、JIS K6767に従い
発泡体の発泡倍率を測定した。
【0109】2.表面平滑性:目視にて発泡体の幅方向
の凹凸の状態を、○:表面平滑で幅方向の凹凸が認めら
れないもの、×:表面の幅方向に凹凸が認められるも
の、の2段階で評価した。
【0110】実施例1、2及び比較例の発泡体の評価結
果を表1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の
製造方法は、叙上のように構成されているので、得られ
る複合発泡体は、高い圧縮強度を有し、軽量性、断熱
性、柔軟性等に優れる上、変形等のない表面平滑性の極
めて優れたものとなる。そのため、これを各種断熱材、
緩衝材、浮揚材等に幅広く用いることができる上に、建
物の屋上断熱材や床用断熱材等の用途にも美麗な仕上が
りで使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方
法の第四工程と第五工程の間に付加される加熱焼鈍工程
の一例を前後の工程と共に示す概略説明図である。
【図2】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方
法の第四工程と第五工程の間に付加される加熱焼鈍工程
の他の例を前後の工程と共に示す概略説明図である。
【図3】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方
法の第四工程と第五工程の間に付加される加熱焼鈍工程
の他の例を前後の工程と共に示す概略説明図である。
【図4】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方
法の第三工程と第四工程の間に付加される加熱焼鈍工程
の一例を前後の工程と共に示す概略説明図である。
【符合の説明】
1 ダブルベルト 2 発泡性複合シート 21 発泡性シート 22 シート状物 3 加熱板 31 加熱ロール 32 スリット孔 33 加熱焼鈍用金型 4、41 加熱焼鈍工程 42 ラミネートロール 5、51 発泡工程 52 無端ベルト 53 引取ロール
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 105:04 C08L 23:26 Fターム(参考) 4F074 AA16 AD07 AD11 AD13 AG20 BA01 BB07 BB10 BB28 BB29 CA21 CC02X CC06X CC10X CC22X CC32Y CC32Z CC42 CD00 DA02 DA08 DA20 DA24 4F212 AA03 AH48 UA09 UB01 UB22 UH06 UN09 4J100 AA02P AA03P AA03Q AA04P AA04Q AA05P AA05Q AG04Q AL02Q AS01R CA01 HA53 HA55 HC01 HC25 HC29 HC47 HC63

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂と変性用モノマー
    とを反応させて該ポリオレフィン系樹脂を変性する第一
    工程、得られた変性樹脂に熱分解型化学発泡剤を加え混
    練して発泡性樹脂組成物とする第二工程、得られた発泡
    性樹脂組成物をシート状に賦形して発泡性シートとする
    第三工程、得られた発泡性シートの少なくとも片面に、
    該発泡性シートを加熱発泡させる際の面内方向への発泡
    を抑制し得る強度を有するシート状物を積層して発泡性
    複合シートとする第四工程及び発泡性複合シートを熱分
    解型化学発泡剤の分解温度以上の温度に加熱して発泡さ
    せる第五工程からなるポリオレフィン系樹脂発泡体の製
    造方法において、第三工程と第四工程との間で、第三工
    程で得られた発泡性シートを平板間で上記変性樹脂の融
    点以上、熱分解型化学発泡剤の分解温度未満の温度で加
    熱焼鈍する工程を付加することを特徴とするポリオレフ
    ィン系樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明のポリオレフィン系
    樹脂発泡体の製造方法において、第四工程と第五工程と
    の間で、得られた発泡性複合シートを平板間で上記変性
    樹脂の融点以上、熱分解型化学発泡剤の分解温度未満の
    温度で加熱焼鈍する工程を付加することを特徴とするポ
    リオレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 変性用モノマーが、ジオキシム化合物、
    ビスマレイミド化合物、ジビニル化合物、アリル系多官
    能モノマー、(メタ)アクリル系多官能モノマー及びキ
    ノン化合物よりなる群から選ばれた1種以上の化合物で
    ある請求項1又は2記載のポリオレフィン系樹脂発泡体
    の製造方法。
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