JPH04116212U - シール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観がよく、シール性が高く、且つ押出し成
形性のよいシール構造を提供する。 【構成】 窓枠２に取付けたところのボディ開口縁１・
窓枠２間を二重にシールするメインシール，サブシー
ル，及び窓枠２・ドアガラス３間をシールするグラスラ
ンの組合わせよりなり、窓枠２上部、水平フランジ２ａ
に嵌込んだところのメインシール４とは別体のサブシー
ル５の車外側下端に、そのサブシール５とは別体の下方
グラスラン６の中空シール部６ａの車外側の面に沿って
下向きリップ５ａを設けると共に、その下向きリップ５
ａから前記中空シール部６ａの水平フランジ２ａ側の面
に沿って内向きリップ５ｂを分岐させてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、窓枠内外周にそれぞれ取付けるところのボディ開口縁・ドア間をシ ールするメインシール，サブシール，及び窓枠・ドアガラス間をシールするグラ スランの組合わせよりなるシール構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のボディ開口縁・窓枠間をシールするメインシール，サブシール，及び窓 枠・ドアガラス間をシールするグラスランの組合わせよりなるシール構造として 、図５に示すように、メインシール１４，サブシール１５を一体に結合したした もの，及びその結合体とは別体のグラスラン１６の組合わせよりなるものがある 。また、図６に示すように、メインシール２４，及びそのメインシール２４とは 別体のサブシール２５，グラスラン２６を一体に結合した結合体の組合わせより なるものがある。

【０００３】 しかしながら、サブシール１５とグラスラン１６とを別体にした図５のものは 、サブシール１５とグラスラン１６との合わせに難がある。また図６に示すサブ シール２５とグラスラン２６とを一体に結合した後者は、押出し成形性が悪いこ と等の問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来のシール構造は、シール性と押出し成形性と を両立させることが困難であることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、それぞれ窓枠２に取付けたところのボディ開口縁１・窓枠２間を二 重にシールするメインシール，サブシール，及び窓枠２・ドアガラス３間をシー ルするグラスラン６の組合わせよりなるシール構造であって、窓枠２上部におい て水平フランジ２ａに嵌込んだところのメインシール４とは別体のサブシール５ の車外側下端屈曲部５ｄに、そのサブシール５とは別体の下方グラスラン６の中 空シール部６ａの車外側の面に沿う下向きリップ５ａを連設すると共に、その下 向きリップ５ａの上端から前記中空シール部６ａのフランジ２ａ側の面に沿って 内向きリップ５ｂを分岐させてなるものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図１乃至図４を参考にして説明すると、１は自動車のボディ開 口縁、２はドアの窓枠、３はドアガラスである。 本考案のシール構造は、ボディ開口縁１・窓枠２間を二重にシールするメイン シール４，サブシール５，及び窓枠２・ドアガラス３間をシールするグラスラン ６の組合わせよりなり、それぞれ窓枠２に取付けてあり、次のように構成される 。 すなわち、メインシール４は、中空状に形成し、リテーナー２ｂを介して窓枠２ の外周に取付けてある。サブシール５及びその下方のグラスラン６は共にメイン シール４とは別体であって、サブシール５は窓枠２上部に設けた水平フランジ２ ａに上側から嵌込んで取付けてある。グラスラン６は、上部中空シール部６ａ及 び下部リップ６ｂを備え、窓枠２の外面にリテーナー２ｃを介して取付けてある 。

【０００７】 サブシール５の車外側下端屈曲部５ｄには、グラスラン６の中空シール部６ａ の車外側の面に沿って下向きリップ５ａを連設すると共に、その下向きリップ５ ａの上端から前記中空シール部６ａの水平フランジ２ａ側の面に沿って内向きリ ップ５ｂを分岐させてある。

【０００８】 なお、７は窓枠２の車内側Ｑの面に弾接する中空シール部であって、ボディ開 口縁１の車内側フランジ１ａに嵌込んだトリム７ａに結合してある。また８はド リップモールであって、その底面にサブシール５のリップ５ｃを弾接させてある 。

【０００９】 作用について説明すると、ガラス３を開いた図２の状態からガラス３を閉じ、 グラスラン６の中空シール部６ａを押上げると、中空シール部６ａがサブシール ５の内向きリップ５ｂに当接し、屈曲部５ｄを支点にして内向きリップ５ｂを押 上げると共に、下向きリップ５ａが前記内向きリップ５ｂに追従変位して、図３ に示す如く中空シール部６ａの車外側Ｐの面に下方から押付けられ、密着するた め、サブシール５の車外側の面がフラッシュサーフェス化される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されるため、サブシール５の車外側露出面の幅Ｌが 小さくなり、外観が向上する。また、サブシール５とグラスラン６の両者の合わ せが良好であって、シール性が高く、しかもメインシール４とサブシール５とグ ラスラン６の３者が別体であって、それぞれ押出し成形可能であり、押出し成形 性も良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す図４のＡ−Ａ断面図であ
る。

【図２】ガラスを下ろした状態における図１の要部図で
ある。

【図３】ガラスを上げた状態における図２相当図であ
る。

【図４】自動車の側面図である。

【図５】一従来例を示す図４のＡ−Ａ断面図である。

【図６】別な従来例を示す図４のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ ボディ開口縁 １ａ フランジ ２ 窓枠 ２ａ 水平フランジ ２ｂ リテーナー ２ｃ リテーナー ３ ドアガラス ４ メインシール ５ サブシール ５ａ 下向きリップ ５ｂ 内向きリップ ５ｃ リップ ５ｄ 屈曲端部 ６ グラスラン ６ａ 中空シール部 ６ｂ 下部リップ ７ 中空シール部 ７ａ トリム ８ ドリップモール １４ メインシール １５ サブシール １６ グラスラン ２４ メインシール ２５ サブシール ２６ グラスラン Ｐ 車外側 Ｑ 車内側

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】それぞれ窓枠（２）に取付けたところのボ
   ディ開口縁（１）・窓枠（２）間を二重にシールするメ
   インシール，サブシール，及び窓枠（２）・ドアガラス
   （３）間をシールするグラスランの組合わせよりなるシ
   ール構造であって、窓枠（２）上部において、水平フラ
   ンジ（２ａ）に嵌込んだところのメインシール（４）と
   は別体のサブシール（５）の車外側下端屈曲部（５ｄ）
   に、そのサブシール（５）とは別体の下方グラスラン
   （６）の中空シール部（６ａ）の車外側の面に沿う下向
   きリップ（５ａ）を連設すると共に、その下向きリップ
   （５ａ）の上端から前記中空シール部（６ａ）の水平フ
   ランジ（２ａ）側の面に沿って内向きリップ（５ｂ）を
   分岐させてなるシール構造。