JPH04114694U - 火災警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ式火災感知器から返送されたアナロ
グレベルの推移を火災受信機側でトレンド表示して状況
・危険度を把握しやすくする。 【構成】 伝送装置を備え、検出した火災現象（熱・煙
等）のアナログデータを返送する複数のアナログ式火災
感知器と、伝送線路を通して複数のアナログ式火災感知
器と接続された火災受信機とから構成された火災警報装
置において、火災受信機にグラフィック表示装置を備え
アナログ式火災感知器が検出したアナログレベルを状
況、危険度別の区画を示した画面上にトレンド表示す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、火災警報装置に関し、特にアナログ式火災感知器を使用した場合 に火災受信機側でアナログレベルをトレンド表示したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、アナログ式火災警報装置はアナログ式火災感知器からのアナログデ−タ に基づいて火災受信機が火災発生の危険があるかどうかの判断を行い、危険と判 断される時に火災警報を発している。そして、所定のレベルを越えた時や、特定 の火災感知器からのアナログレベルを受信機側で煙濃度、温度等の絶対値（パ− セント）が判るような表示装置により表示をしている。例えば、特開平２ー１２ ３９８号公報「火災報知装置」に示されているようなものがある。

【０００３】 煙濃度、温度等を示すレベルを単に表示しても危険の度合いを把握しずらく、 特に火災現象の異なる種類のレベルを表示しても混同を招き、また、例えば検出 された煙濃度と実際の火災発生時の状況との関係を知っている専門家以外の通常 のビル管理者には状況を把握することは難しかった。

【０００４】

【課題を解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、各火災感知器から得られるアナログレベルの経時 変化を受信機側で表示した場合に故障、火災警報が表示されている場合の他はど の状況の範囲（危険の程度）に属するかが判らなかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の火災警報装置は、火災受信機から引き出された伝送線路に接続され 、火災による煙、温度等を検出するアナログ式火災感知器と、該アナログ式火災 感知器からのアナログデータに基づいて火災を判断する火災警報装置において、 上記火災受信機には上記アナログ式火災感知器が検出した火災現象の熱、煙等の 種類とアナログデータから状況及び危険領域を示した画面上に上記検出したアナ ログレベルの推移を表示するグラフィック表示装置を備えたことを特徴とするも のである。

【０００６】

【実施例】

図３はこの考案の火災警報装置の一実施例を示す全体構成図である。この火災 警報装置は、火災受信機１と、この火災受信機１から警戒区域に伸びた伝送線路 ３と、この伝送線路３に接続された複数のアナログ式の火災感知器２とから構成 されている。尚、火災受信機１と火災感知器２とはそれぞれ伝送手段を備えてい る。

【０００７】 このように構成された火災警報装置の動作を説明すると。通常火災受信機１は 伝送線路３を介して各火災感知器２を順次循環的に呼出し検出デ−タの要求を行 なう、呼出された火災感知器２は火災現象の煙、熱等の検出アナログデ−タを返 送する。火災受信機１はこの返送されたアナログデ−タから異常発生（火災、故 障）があるかどうか判断して、異常時には発生地区と共に発生状況を表示して、 警報を発する。火災警報時には音響装置も同時に駆動して火災警報表示が行なわ れる。

【０００８】 火災受信機１は、図２に示したブロツク図ような構成になっている。この火災 受信機１は、マイクロプロセッサ等の中央処理装置１０と、処理プログラム、デ −タ等が格納された記憶装置１１と、インタ−フェース１５を介し中央処理装置 １０と接続され各火災感知器２と信号の送受信を行なう伝送装置１２と、インタ −フェース１７を介し中央処理装置１０と接続され種々の操作スイッチ入力を行 う操作部１３と、インタ−フェース１６を介し中央処理装置１０と接続される表 示部１４とから構成されている。表示部１４は火災、故障等の警報表示を行うた めの代表表示灯と、火災、故障の発生状況、発生地区や検出したアナログレベル を表示するＣＲＴ、液晶等のグラフィック表示装置とから構成されている。

【０００９】 このように構成された火災受信機１の表示動作を説明すると。中央処理装置１ ０は記憶装置１１に格納された処理プログラムを実行する。中央処理装置１０は インタ−フェース１５を介して伝送装置１２を動作させ伝送線路３に呼出し伝送 信号を送出する。呼出に応じた火災感知器２は火災現象の煙、熱等を検出した検 出レベル（アナログレベル）を示す信号を返送する。この返送データを伝送装置 １２により受信してインターフェース１５を介して中央処理装置１０に取込む。 中央処理装置１０はこのアナログレベルから火災発生の判断を行い。火災と判断 される時には中央処理装置１０はインターフェース１６を介して表示部１４を動 作させ、火災発生地区と共に発生状況を表示し、また図示していない音響装置（ ベル）を鳴動して火災警報を行う。

【００１０】 表示部１４のグラフィック表示装置は、図３に示すように所定レベルを越えた 火災感知器２、または特定の火災感知器２から返送されたアナログレベルを領域 に区画された画面上に表示する。従って、この表示装置の表示内容から現在のレ ベルがどの範囲に属するかが一目で知ることができる。中央処理装置１０は火災 感知器２の種別（熱・煙・炎等）を示すデータから返送されたアナログデータの 校正を行い、校正したアナログデータをインターフェース１６を介して表示部１ ４のグラフィック表示装置に供給する。グラフィック表示装置はこれらのデータ に基づいて図３に示したような状況及び危険度別の区画（故障、正常、注意、危 険等）を示した画面上にアナログレベルの推移が表示される。

【００１１】 このように、この考案はアナログ式の火災感知器２を使用した火災警報装置に おいて、この火災感知器２から返送されたアナログデータが示すレベルを領域の 区画を示した画面上に表示することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上で説明したようにこの考案の火災警報装置は、表示部に火災感知器が検出 したアナログレベルを状況の領域を示した画面上に表示したから、表示された火 災感知器での状況が一目で把握できる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の火災警報装置の一実施例を示す全体
構成図である。

【図２】同上の火災受信機の一実施例を示すブロック図
である。

【図３】同上の表示部のグラフィック表示装置の表示画
面を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 火災受信機 ２ 火災感知器 ３ 伝送線路 １０ 中央処理装置 １１ 記憶装置 １２ 伝送装置 １３ 操作部 １４ 表示部 １５ インターフェース １６ インターフェース １７ インターフェース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 雨宮 秀人 東京都渋谷区幡ケ谷１丁目11番６号 ニツ タン株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 火災受信機から引き出された伝送線路に
   接続され、火災による煙、温度等を検出するアナログ式
   火災感知器と、該アナログ式火災感知器からのアナログ
   データに基づいて火災を判断する火災警報装置におい
   て、上記火災受信機には上記アナログ式火災感知器が検
   出した火災現象の熱、煙等の種類とアナログデータから
   状況または危険領域を示した画面上に上記検出したアナ
   ログレベルの推移を表示するグラフィック表示装置を備
   えたことを特徴とする火災警報装置。