JPH04113898U - 蒸発金属成分の捕捉装置 - Google Patents

蒸発金属成分の捕捉装置

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JPH04113898U
JPH04113898U JP1560991U JP1560991U JPH04113898U JP H04113898 U JPH04113898 U JP H04113898U JP 1560991 U JP1560991 U JP 1560991U JP 1560991 U JP1560991 U JP 1560991U JP H04113898 U JPH04113898 U JP H04113898U
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忠 関
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中外炉工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料加熱時に発生する金属蒸気を有効に除去
することができる蒸発金属成分の捕捉装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 材料の加熱空間内に、当該加熱空間温度より
低い温度に維持される捕捉部材7を配設し、材料加熱時
に発生する金属蒸気分を前記捕捉部材表面に固化吸着さ
せるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蒸発金属成分の捕捉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば、ボンデ処理された鋼線(線引き鋼線)を焼鈍処理する場合、 鋼線に塗布した潤滑剤から蒸発するZn等の金属成分が、炉内碍子部や炉内断熱 材に付着固化して絶縁破壊を起こすことがあった。 したがって、炉内の高温域(加熱室)と低温域(搬送機構部)の低温域側連通 路に、蒸発した金属成分を固化捕捉する捕捉部材を設けて、炉内(加熱室内)で 蒸発金属が固化することを防止することが特開昭61−176470号公報で提 案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公知のものでは、捕捉部材が金属成分の蒸発空間(加熱室 )外の低温空間に配設されているため蒸発金属成分の捕捉率が悪いばかりか、高 温部と低温部との境界部付近における蒸発金属成分の固化付着は避けられないと いう問題を有していた。 したがって、本考案は簡単な構成で前記従来の問題を解決することのできる蒸 発金属成分の捕捉装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記目的を達成するために、蒸発金属成分の捕捉装置を、材料の加熱 空間内に、当該加熱空間温度より低い温度に維持される捕捉部材を配設し、材料 加熱時に発生する金属蒸気分を前記捕捉部材表面に固化吸着させるようにしたも のである。
【0005】
【実施例】 つぎに、本考案を一実施例である図面にしたがって説明する。 図面は、ボンデ処理された鋼線コイル(処理材)を焼鈍処理するピット炉を示 し、断熱材を内張した炉本体1の内面にはヒータ4が配設され、加熱空間である 炉本体1内は図示しない真空ポンプに接続している。 また、炉本体1の炉蓋2には、炉内循環ファン5とフード6とが設けられると ともに、下記する捕捉部材7が設けてある。 そして、処理材Wは炉本体1の底部に設けた材料載置台12に載置され、内筒 13により側方を被覆される。 前記捕捉部材7は水冷パイプ8に多数のフィン9を備えたもので、この捕捉部 材7は、図1,図2に示すように、炉蓋2に設けた開口3に取り付けられるとと もに、ケーシング10から炉内に空圧シリンダ11により進退するようになって いる。
【0006】 つぎに、前記構成からなる焼鈍炉の操業方法を説明する。 まず、処理材Wを前記材料載置台12上に載置し、図示しない真空ポンプによ り炉内を真空排気するとともに、ヒータ4により炉内を焼鈍温度(700〜80 0℃)に保持し、処理材Wを真空中で加熱・均熱処理する。なお、循環ファン5 はこの真空加熱時においては停止している。一方、この真空加熱時には、捕捉部 材7は図に示すように、空圧シリンダ11によりそのフィン9が炉内に突出した 状態となっており、かつ、フィン9は水冷却により所定温度、たとえば400℃ 以下となっている。
【0007】 そして、前記真空加熱時に、前記処理材Wの表面に付着する潤滑剤から金属蒸 気(たとえば、Zn)が発生するが、この金属蒸気は約400℃に冷却されてい る捕捉部材7のフィン9の表面に、蒸気圧差により吸着固化して除去されること になる。
【0008】 所定時間、均熱処理がなされると、前記捕捉部材7は油圧シリンダ11により 前記ケーシング10内に後退収納され、かつ、真空ポンプを停止し、図示しない 手段で炉内に冷却用気体(N2)が供給され、循環ファン5の駆動による強制対 流下で処理材Wは冷却される。
【0009】 なお、前記説明では捕捉部材7は、加熱空間である炉内に進退する形式のもの としたが、常時、炉内に位置させておくようにしてもよい。 また、前記実施例においては、熱処理炉としてホットウォール形式の真空炉に ついて述べたが、インナーチャンバー方式の真空炉でもよく、さらには、熱処理 炉に限らず、溶解炉等蒸気金属を発生するものにも適用することができる。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば加熱空間温度より低い温度に保 持された捕捉部材は直接加熱空間に配設されるので、加熱空間と捕捉部材との温 度差が大きく捕捉効率が従来のものより向上するばかりか、炉内に低温域が存在 しない形式の炉(ピット炉等)でも蒸発金属成分を捕捉することができる。 また、蒸発金属成分の捕捉効率の向上に伴い、たとえば、抵抗加熱式炉におい ては、絶縁破壊が回避でき、さらに、真空炉等の真空排気系を備えたものでは排 気系中での蒸発金属の固化が防止でき、真空排気機能の低下を回避することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を適用した熱処理炉の概略断面図であ
る。
【図2】 図1の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…炉本体、4…ヒータ、5…循環ファン、7…捕捉部
材、8…水冷パイプ、9…フィン、11…空圧シリン
ダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料の加熱空間内に、当該加熱空間温度
    より低い温度に維持される捕捉部材を配設し、材料加熱
    時に発生する金属蒸気分を前記捕捉部材表面に固化吸着
    させることを特徴とする蒸発金属成分の捕捉装置。
JP1991015609U 1991-03-18 1991-03-18 蒸発金属成分の捕捉装置 Expired - Lifetime JPH0749358Y2 (ja)

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JPH04113898U true JPH04113898U (ja) 1992-10-06
JPH0749358Y2 JPH0749358Y2 (ja) 1995-11-13

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61195840A (ja) * 1985-02-27 1986-08-30 マツダ株式会社 積層合板の端部処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61195840A (ja) * 1985-02-27 1986-08-30 マツダ株式会社 積層合板の端部処理方法

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